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茨城県民の憲法意識の一断面

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(1)

85

茨城県民の憲法意識の一断面 小 林 三 衛

ま え が き

1965年,1966年の2年にわたって,小林直樹教授を代表者として,憲法意

識の実証的調査研究が実施された。わたくしも,一員として参加する機会を与 えられ,茨城県の調査を担当した。この調査研究の成果は,すでに小林直樹編

『日本人の憲法意識』(1968年東京大学出版会)として,公刊されている。本稿 は,この成果に依拠しながら,茨城県民の憲法意識を比較考察しようとするも

のである。全体の個票は,1965年が5812,1966年が4768であるのに対し,茨

城県は,各200であるから,正確な比較とはならないかもしれないが,集計結 果をみると,大筋において,方向が同じである。その方向とは,日本人の憲法 意識が概して保守的だということである。ただ全国と茨城県を比較すると,濃 淡のちがいがある。つまり,茨城県民がより保守的なのである。

茨城県民が全体よりも保守的であるということは,調査する以前から予測さ れたし,そのような仮設もたてていた。茨城県が保守的であるということは,

しばしば指摘されているし,「保守王国」ともいわれている。わたくしも,茨 城県の社会構造について,考察したことがあるが,その特徴をひとことで言え ぽ,保守的ということになる挙 これが憲法意識の調査においても,あらわれ ている。1966年の調査は,1965年の調査よりも濃淡の差が少ない。その要因は,

調査地,調査対象者の抽出にあるのか,その他にあるのか,必らずしも明らか

苦小林三衛「茨城の社会構造と生活」(茨城県医師会報291号1ベージ以下,1978年2月),茨城県 の社会構造の特徴ないし要素として,水戸藩の影響,都市化の遅れ,首都圏における位置づけ,行 政の姿勢をあげることができる。すなわち,水戸藩の影響がかなり強く,右翼的な要素さえ残して おり,農業県で,都市化が遅れ,保守的に傾斜している。それが首都圏に編入され,その中の後進 地域に位置づけられ,保守的体制指向型の行政姿勢と相まって,首都圏との関連で,国家的な事業 あるいは試験的な事業を,県民の意向をじゅうぶんに反映しないまま受入れている。これも,茨城 県が保守的であるゆえに可能となっている,といえよう。

(2)

ではない。

1965年,1966年,各200の調査だけで,茨城県民の憲法意識と断定するこ とには,ちゅうちょしたので,「一断面」と題した。1965年,1966年におこ

なった調査をいまごろ発表しても,価値はないかもしれない。しかし,その当 時の茨城県民の憲法意識がいちおうわかるし,今後,なんらかのかたちで,こ のような調査がおこなわれる場合に,比較するなど,役に立つこともあるかも

しれない。最近,問題になっている有事立法にたいし,その反対運動をすすめ るにあたって,県民の憲法意識を知っておくことが必要である,と思われる。

この調査をおこなったさい,協力してくれた学生諸君にあらためて感謝の意 を表したい。

1 1965年の調査結果の集計の考察 1 調査対象者

1965年調査の対象者は,1−1表のとおりである。調査対象者の住居地は,

本来ならば,全県にわたるようにすべきであるが,調査費などの関係で,水戸 市とその周辺となった。調査対象者の抽出は,無作為によったが,住宅地区・

商業地区・工場地区・農漁業地区がなるべくバランスがとれるように配慮した。

また,比較を容易にするため,各地区20人とした。結果として,性別,年齢,

職業,支持政党など,かなりバランスがとれたように思われる。

性別は,男118人(59.0%),女82人(41.0%)で,男が多くなったが,割合

では,全国の560%,440%に近い。年齢は,20代53人(26.5%),30代

56人(2&0%),40代46人(2aO%),50代29人(14.5%),60歳以上

16人(&0%)で,60歳以上が少なくなっているが,50歳以上とすれば,平均 している。全国調査では,それぞれ30.9%,225%,21.5%,1α0%,g.5%

で,これと比べると,20代が少なく,30代が多い。そのほかは大差がない。

職業は,第一次産業38人(190%),商工サービス業43人(21.5%),自由

業3人(1.5%),管理職5人(%%),専門技術職14人(TO%),事務職

25人(125%),労務職6人(ao%),家族従業(第一次産業以外)3人(L5%)

家族従業(第一次産業)7人(a5%),学生7人(35%),主婦37人(1&5

%),無職12人(6.0%)である。全国の割合は,それぞれ140%,121%,

a1%, 37%, 7.3%, 13.1%, 6.6%, 25 %, 4.6%, 7.2%, 19.9%,

56%である。これに比べると,第一次産業,商工サービス業が多く,自由業,

(3)

小林:茨城県民の憲法意識の一断面       87

1−1表 調査対象者

住 居 地 性別 年  齢 職      業 支  持  政  党 30代   1 商工サービス業     2 事  務  職     3 自 民 党 4 水戸市 住宅地区

男 ll 40代   2

賰縺@  3 1

自  由  業     1 労  務  職     1 齧蜍Z術職     2 無     職     2

社 会 党 4 ネ    し 3 備前町

女  9 20     3 R0代   4 T0代   2

商工サービス業     1 家族従業〔一次産以外) 1専門技術職     1 主     婦     3事  務  職     2 無    職     1

   5R0代   6 商工サービス業     4 事  務  職     4 自  民  覚 1 民  社  党 3 水戸市

ス須団地 住宅地区

男 14 40代   1 T0代   1 U0 以上 1

自  由  業     1 労  務  職     2 齧蜍Z術職     3

社 会 党 4 答えたくない 1  明 党 1 な    し 4 女  6 a}    2

R0代   4 主    鱒     6 自 民 党 1 な    し 2

ミ 会 党 3

30代   7 商工サービス業     12 家族従業{一次産以外} 1 自 民 党 4 共 産 党 1 水戸市

?@ 町 商業地区

男 16 40代   3

T0代   2 、 管  理  職     1 学    生     1

焉@ 務  職     1

社  会  党.2 答えたくない 2  明 覚 1 な    し 6 女  4 a}     1 商工サービス業      1 主     婦      1 自  民  覚  2 答えたくない 1

40代   3 (一  以   2 1

男  8    1S0代   1

T0代   5

第一次産業      2 専門技術職      1

、工サービス業      1 学     生      1 自 民 党 4 ミ 会 党 1 水戸市 60歳以上 1 管  理  職     1 無    職    2 な    し 3

吉沢町 工業地区    3R0代   4 専門妓術職      2 主     婦      6 自 民 党 2 民 社 党 1 女 12 40代   2

T0代   2 U0  上 1

労  獅  職     2 無    職     1 w     生     1

社  会  党 3 答えたくない 1  明 党 1 な    し 4 男 4 30    1T0代   260 以上 1 奪 F1 披 術 ■      1  無      職      2

J  務  職     1 自 民 党 1 そ  の 他 1

ミ 会 覚 2 勝田市 住宅地区 20

女 16 釦代   6 S0代   1 U0歳以上 1

主    嬬    15 ウ    職     1

自 民 党 3 答えたくない 2 ミ 会 党 9 な    し 2 30代   4 商工サービス業     10 学     生     2 自 民 党 8 な    し 2 勝田市 商業地区

男 15 40代   4 T0代   3 U0 以上 2

自  由  業     1 ヲ族従巣(一次産以外1 2

社 会 党 4 ッ 社 党 且 女  5

20     1

R0代   2 商工サービス業      4

ヨ族従業〔一次産以外} 1 自 民 党 2 な    し 2

ミ 会 党 1 男 M

20代   3 R0代   4 S0代   3

商工サービス業       1  事   務   職      8 ヌ  理  ■     1 学    生     1

自  民  党 3 共  産  党 1 ミ 会 党 5 な   し 4

勝田市 工業地区 50     4 専門妓術職    3 民 社 党 1

女  6 20    3 S0代   2 T0代   1

 一      且  族従  一次 )   1

、工サービス業      1 無     職     1事  務  ■     2

 民   1 な    し 3社 会 党 且

 明 党 1 20

30代   2 第一次産茱     9 自 民 党 5

東茨城郡 農桑地区

男 11 40代   4 T0代   1 U0 以上 1

商工サービス業     1

磨@ 獅  職     1 社 会 覚 3

嘯ヲたくない 3 常澄村

女  9 2     4 R0代   2 S0代   2

第一次産業     6 主     燭      1

、工サービス業      1 自 民 党 6

嘯ヲたくない 1

60 以  ユ 事  務  職     1 な    し 2

那珂湊市 住宅地区 刹ニ地区

男 12

   4R0代   2 S0代   2 T0代   3 U0 以上 1

第一次産業     5 家族従業〔一次産)   1 ヌ  理  職     2 学     生    1 齧蛹ロ術職    且 無    職    1 磨@ 務  職     1

自 民 党 7 嘯ヲたくない 2 ネ    し 3

女  8 20     3 R0代   2 S0代   3

 民 党 2 ミ 会 覚 2 ネ    し 4 東茨城郡 男 13 30代   3

S0代   7

第一次童渠    12

、工サービス業       1 自 民 党 6 な    し 5

ミ 会 党 1

漁業地区 60 「  2 答えたくない 1

大洗町 女  7 20     1

R0代   2 第一次産業      3 主     婦      2

、工サービス業     2

自  民  党 4 答えたくない 1 ミ 会 党 1 な    し 1

男118 20代   24 R0代   30 S0代   27 T0代  24 U0     13

ッ 社 党 5

、 産 党 2 サ の   1 男 女 計

女 82 20    29 R0代  26 S0代   19 T0代   5

第一次       10     一

、工サービス業     11 家族従業(一次産以外〕 4専門技術職     3 学     生     1事  務  職      7 主     婦     37 自 民  党25 答えたくない 7

ミ  会  党24 な    し22  明 党 2

60 以  3 民 社 党 2

合    計 200 20    53 R0代  56 S0代  46 T0代  29 U0歳以上16

自 民  党68 共 産 党 2 m  会  党50 そ  の  他 1   明 党 4 答えたくない16 ッ  社  党 7 な    し52

(4)

管理職,労務職,学生が少ない。職業階層別意識として「反動もしくは保守の

思考系列は一家事従業(とくに農林漁業関係)・農林漁業自営者・商工サー

ビス業・管理職・自由業,無職・主婦,にはっきりみられ」,「進歩もしくは

革新の思考系列には一学生・専門技術職・事務職・労務職(ただし零細企業      箭の未組織労働者は除く)が属する」といわれている(46〜47ページ)。これら

を対比してみると,茨城県は,74.0:26.0,全国は,65.5:342となる。今 回の憲法意識調査にみられる茨城県民の保守性は,この職業別のちがいによる

ともいえそうである。職業を同じ割合にして比較した方がよいかもしれないが,

茨城県は,基幹的農業従事者が全国1位であるから,上記のような割合が茨城 県の標準に近いとも考えられる。主婦は,反動もしくは保守の思考列系にある

といわれるが,今回の調査では,支持政党をみると,37人のうち,自民党10,

社会党16,公明党1,民社党1,答えたくない3,支持政党なし6であるから,

これから見れぽ革新的ともいえるかもしれない。しかし,女全体としては,男 より憲法意識は低い。なお,調査地区によっては,職業にかたよりがある。た とえぽ,勝田市の住宅地区では,15人が主婦である。ウィーク・デーの住宅地 区の調査では,やむをえない。商工サービス業が最も多いのは,無作為調査で は,商店が比較的やりやすいためである,といえよう。勝田市工業地区のうち,

11名は,日立製作所水戸工場の好意で職場において調査した。

支持政党は,自民党68人(340%),社会党50人(250%),公明党4人

(ao%),民社党7人(a5%),共産党2人(1.0%),その他1人(α5%),

答えたくない16人(&0%),支持政党なし52人(2α0%)である。全国の割

合は,それぞれ34.1%,25.8%,24%,4.3%,24%,1.0%,&4%,

21.4%である。共産党,支持政党なしを除けば,非常に接近している。性別で みると,女の方が革新度が高い。共産党支持は,男の2名だけであるが,自民

党と社会党の比率は,男43(3α4%):26(220%),女25(3α5%):24

(293%)である。

2 調査結果の集計

調査結果の集計は,つぎのとおりである。下段は,比較するために全国の集 計を示している(資料篇8ページ以下)。括孤内の数字は,無回答の割合である。

苦ページだけ記載しているのは,小林直樹編『日本人の憲法意識』。以下同じ。

(5)

小林:茨城県民の憲法意識の一断面        89

(1)戦後いまの憲法が作られてから,この憲法が自分達の生活に大きな影響 があったと思いますか,それほど影響がなかったと思いますか。

全く影響かなかった1.0

それほど大きな影響 いちかいに

大きな影響かあった 1)・K

がなかった いえない

44.5 30.5 125 11.5

50.4 28.5      2,72マ 15.5

(2)ωあなたは今の憲法の条文について,何かで見たり聞いたりしたことが ありますか。(ロ)(あると答えた人に)憲法をどの程度読んだことがありますか。

よく読んだ      読んだことはない

見たり聞いたりした

一通り読んだ 一部読んだことがある ことはない

4.0 1&5 44.5 3.0 30.0

5.8 2L5 40.2 6.6 25.5

③ いまの憲法で天皇は次のどの地位にあるとお考えですか。

神様のような人a5

一般国 D

国の元首   象 徴 民と同

k

じだ

1a5        72.0 ao 4.0

1a4        73.6 6.3 4.3 (0、1)

2.4

(4)

天皇および皇族に対してどんな感じをおもちですか。

尊くおそれ多い       反感をもつ

25

なんとも感じない

D

親しみを感ずる

(親しみも反感もない)

K

5.5 56.0 32.0    40

z9 52.3

326   招

(α1)

28

(6)

(5)天皇制の将来はどうあるべきだと思いますか。

戦前のような主権 の地位にかえす

今のままでよい もう少し政治的

?ヘを与える

天皇制 廃止 キる

D・K

63.5 21.5 8.0 6.0

67.1 15.6 53 (0〕

2.0

⑥ 言論の自由について,あなたは次の意見のうち,どれがもっとも正しい と思いますか。

制約を 無条件に認め 社会に対してさし迫った危険を与える うける D・K られるべきだ

@   195

ような場合だけ制限する         54.0 のは当

Rだ

19.0

7.5

20.9 5a4 10.1 15.4 (0.1)

(7)裁判に対する批判が行なわれることを「よい」と思いますか。「悪い」

と思いますか。

よ い

㌧・

やり方による いちがいにいえない D・K

30.5 .0 31.6 2σ0 獄5

35.2

56

29.6

2a3

7.3 (0.1)

(8)民主主義の「ゆきすぎ」はよくないから,国民の自由を制限し,もっと

「公共の福祉」を重んじるように憲法を改正すべきだという意見がありますが,

あなたはこれに賛成ですか,反対ですか。

賛 成      反対 いちがいにいえない D・K 370       1LO 38.5 13.5

33.6 21.7 3ZO 126 (α1)

(7)

小林:茨城県民の憲法意識の一断面       g1

(9)集団デモ行進について,あなたは次の考え方のうち,どれに賛成します

か。

社会の秩序や交通をみたすから,いっさい認めないように取締るへぎだ

時間や場所ややり方についある程度制限はしても,てぎるたけ広くてきびしい制限を加える必 認めるようにすぺきた 大切な権利たカ

逑チ別の理由か ネいかぎり自由 D・K

要がある にやらせるべ

5.5 27.0      405 125

14.5

&3 230       439 182 σ5 (α1〕

⑩労働者のストライキについて,次の考えのどれに賛成ですか。

どんな場合

ノも認めら 電気・ガスなどの公共性の強い ニ種はやってはいけない

どんな場

№ノもや いちがいにいえない D・K

れるべきだ ってはい

12 34.5 けない 38.0 6.0

9.0

14.0 38.8 &9 335 4.8 (0)

q1)あなたは「健康で文化的な最低限度の生活」を営んでいると思いますか。

営んでいる 営んでいない いちがいにいえ D・K

ない

57.5 16.0

18.5 8.0

50.9 20.6 2α9 7.5 (0,2)

働 あなたの考えられる「健康で文化的な最低限度の生活」は具体的にどん な生活ですか。

〔注〕一解答は省略

⑬家族の問題についておうかがいしますが,家族に関する法律や制度は,

戦前に比べてよくなったと思いますか,悪くなったと思いますか。

よくなった 悪くな  いちがいにいえない D・K

った

51.5 &5       32.0 &0

51.0 &4       3ao Z4 :α2}

(8)

⑳ 今の法律では財産を相続する場合,子供はみな平等ということになって いますが,長男と他の子供は別にすべきだと思いますか,やはり平等にしてお

くべきだと思いますか。

嫁や養子にいった場合は別だ

その他

すべて平等にする 長男は別だ いろい

?フ差

D・K

4a5

3&o      a5 別が必 6.0

要だ9.0

54.4 25.8      α3 &8 4.7 (α1)

(1∂ 現在の自衛隊は憲法に違反していると思いますか,そうは思いませんか。

違反している 違反していないと思う いちがいにいえない D・K と思う

17.5 3LO 255 26.0

25.2 30.0

2a4 223

(0.1)

㈲ 自衛隊は必要だと思いますか,そうは思いませんか。

必要でない いちがいにいえないD・K と思う

6L5 120 21.5  50

5{凱8 15.4 1駄6  4.6 (α1)

αの 国の内外の情勢の中で,自衛隊の果している主な役割は,次のどれだと 思いますか(ひとつだけ)

外国からの侵略を防ぐ働き      アメリカへの協力 その他 α5

国内の治安対策 災害出動など民生に協力 自由陣

cの防 D・K

e5 250

5α0

40

7.0

7.0

10.2 24.8 45.3

50

6.6 6.8

1.2

(9)

小林:茨城県民の憲法意識の一断面       93

⑱憲法(第9条)には「陸海空軍その他の戦力をもたない」とあります。

これを改めて本格的な軍備をもつようにすべきだという意見がありますが,あ なたはこれについてどうお考えですか。

賛成 反 対 今のところどちらともいえない D・K

15.0 4L5 31.0 125

la3 5L8 259、 8.8 (α1)

⑲賛成者に・・…・…その最大の理由として次の中,1つをえらんでください。

① もっと強大な軍隊がどうしても必要だ       65(%)全国45(%)

② 自衛隊は憲法に違反しないけれども,違反だというものが多いか

から,改正した方がよい       2.5    2.8

③ 今の自衛隊程度でも合憲とはいえないから,すっきりさせるため   2.o    a7

④ 第9条は,アメリカの押しつけだから       LO    l.2

⑤ その他      30    1.7

⑳ 今の国際状勢の中で,日本の安全を守るためにあなたは次のどれが必要 だと思いますか。

共産陣営と協力する1.0   その他2.0 日米安保条 安保条約をやめ 中立を維持しなが 東西両陣

約を強化し トゆく

@10.5

現状のままでょい

@   18,0

非武装中立の方

@   17.5? とる

ら,日本のじまえ フ軍備を強化する

@   17.5 営と不可 ツ条約を

汲ヤ

D・K

@ 24.0

9.5

&6 1&1 221 17.8 &3 22.0 (α1)

α9   21

⑳ ベトナム状勢と関連して,日米安保条約の下で,日本が戦争にまきこま れるおそれがあると思いますか。

そのおそれ非

常に大きい かなりある ない いちがいにいえなレ D・K

14.0 3L5 1ZO 2α0, 17.5

150 357 15.0 1a7 15.6 (0)

(10)

㈱ 防衛庁のいわゆる「三矢研究」の内容をご存知ですか。

よく知っている

大体知 少しは知っている なにも知らない

っている

5.5

340 4a5

11.0

4L1 18.5 32.7 44.6 (α1)

㈱ 知っている人に………こういう「研究」についてどうお考えですか。

① こういう計画は自衛隊としてあたりまえだ        9.5(%)全国 7.1(%)

② 研究だけならさしつかえない       23.5     222

③ これは憲法の平和主義に違反する       6.5     11.8

④ 軍国主義の前兆だから,責任を追求して根を絶つべきだ   oo     a4

⑤ その他       LO     L2

⑥ わからない      生0     義6

⑳ いまの憲法は,大筋としては日本にふさわしいと思いますか。

ふさ

ふさわしい わし いちがいにいえない D・K

くな

39.0 36.0 18.5

65

41.0 乳9 34.9 16.1 (0.2)

3 調査結果の比較考察

茨城県の調査結果を全国のそれと比較考察してみる。

(1) 「大きな影響があった」が普通であるが,445%で,全国の5α4%

に比べて,少ない。「それほど大きな影響がなかった」は,3α5%で,全国

の28.5%よりも多い。「いちがいにいえない」は,12.5%と,全国の27%を 大きく上回っている。茨城県民の憲法意識の低さを示している。とくに,男女 の格差が大きい。「大きな影響があった」と「それほど大きな影響がなかった」

を対比してみると,男63(5a4%):30(254%)1,女26(3L7%):31

(378%)である。

(11)

1

小林:茨城県民の憲法意識の一断面       g5

(2)憲法の知識度は,全国に比べて低い。「見たり聞いたりしたことはな い」が3α0%で,全国の25.5%より多い。憲法を知っている人のうち,「よ く読んだ」4.0%,「一樋り読んだ」1&5%で,全国の5.8%,21.5%より 少ない。「一部読んだことがある」は,445%で,全国の40.2%より多いが,

「一部というのは,新聞の解説などに表われる文言を含めてのことで,実際の 知識度は非常に低いとみてよさそうだ」(6ページ)。憲法の知識度も,男女 の差がある。男91(77.・1%):27(2a9%),女49(598%):33(4α2%)

である。「よく読んだ」は,8名(男6名,女2名)で,表1L2のような人

びとである。学歴は,高いが,年齢,職業(第一次産業,商エサービス業およびその 家族従業は除く),支持政党は,まちまちである。高学歴(旧制大学,旧制高専,大 学,短大を含む)は,男30人(254%),女9人(11.0%),計39人(195%)で

あるが(全国は249%),憲法をよく読んだ者が6人(154%)では,心細い。

半分ぐらいは,よく読んでいてよいはずである。

1−2表 憲法をよく読んだ人びと

番号 性別 年 齢

学歴

職 業 支持政党 摘  要

14

60歳以上 大学(旧制)

自 由 業

自民党 8表

19

40 代 大学(旧制) 労 務職 社会党 7表

30

30  代

高専(旧制)

専門技術職

公明党 7表

74 女

20 代

大学在学中 学   生 な  し 4表,5表,7表

92 女

30 代 中学(旧制)

主   婦

民社党 8表

128

20 代

大学在学中 学   生

共産党 5表,7妻

131

20 代

大   学

事務職

な  し

186

40  代 中学(旧制) 管理職 自民党 8表

(3)天皇の地位については,720%が「象徴」としており,全国の7a6

%より低いだけである。「一般国民と全く同じ」が9.0%で,全国のα3%よ り高いのは,おもしろい。「神様のような人」2.5%,「国の元首」125%は 全国とあまりちがわない。天皇を「神様のような人」と考えている人びとは,

1−3表のとおりである。年齢は,高く,学歴は,低く,職業は,第一次産業,

商工サービス業,無職である。これらの人びとは,設問(4),設問(5)とも結びつ く。燃47は,「親しみを感じる」一「天皇にもう少し政治的な力を与える」,

盃50は,「尊くておそれおおい」一「戦前のような主権者の地位にかえす」,

(12)

1−3表 天皇を「神様のような人」と考えている人びと

番号 性別 年 齢 学 歴

職 業

支持政党

摘 要

47 女

50 代 中学(旧制) 商工サービス業

な し

50

60歳以上 小学校 商工サービス業

な し

6表,8表

88

50 代

小 学 校 無    職 社会党 4表,5表,7表

152

60歳以上 小学校 第一次産業

自民党

8表

153 女

40 代 小学 校 第一次産業

な し

6表

%152は,「尊くておそれおおい」一「天皇にもう少し政治的な力を与える」

%153は,「親しみを感じる」一「今のままでよい」となっている。ただし,

%88は,逆に「反感をもつ」一「天皇制を廃止する」とつらなる。神のよう

にされてきたことに対する反発であるかもしれない。支持政党は,社会党であ

る。

④ 天皇や皇族にたいして,「尊くおそれおおい」は,5.5%で,全国の

79%より少ないが,「親しみを感ずる」は,5α0%で,全国の526%より

多い。両者を合わせると,61.5%になる。天皇制が支持されていることを意味 している。しかし,「親しみも反感もない」という者が320%いることも,注 目しなけれぽならない。天皇制が絶対であることにはならない。また,1−4 表のような「反感をもつ」者が8人(生0%)いる。年齢は,20代が多いが,40

代,50代もいる。学歴は,大学が多いが,小学校も3人である。職業は,革

新的思考系列に属する専門技術職,学生,事務職が大半であるが,保守的思考

1−4表 天皇および皇室に「反感をもつ」人びと

番号 性別 年齢 学 歴 職   業

支持政党  備  考

3 20代

大   学

専門技術職 社会党

6 20代

大   学

専門技術職

な  し

7表

74 女

20代

大学在学中 学     生 な  し 2表,5表,7表 88

50代 小学校 無    職 社会党

3表,5表,7表

163 女

20代

高   校 事  務  職 な  し 180

20代

大学在学中 学     生 な  し

7表

195 女

40代 小学校

商工サービス業 な  し

7表

198

40代

小 学 校 商工サービス業 な  し

(13)

小林:茨城県民の憲法意識の一断面       97

系列の商工サービス業,無職もいる。支持政党は,社会党2人のほかは,支持 政党なしで,注目される。

(5)天皇制の将来については,「今のままでよい」が63.5%で,大半を占 めているが,全国の67.1%より少ない。「もう少し政治的権力を与える」は,

21.5%で,全国の15.6%より多い。 「天皇制を廃止する」は,全国の10.1%

より少ないが,8.0%(16人)いる。それは,1−5表のとおりである。年齢

は,20代が10人と多く,その他,50代3人,40代2人,30代1人である。

学歴は,大学から小学校まで,まちまちで,とくに関係がないように思われる。

職業は,革新的思考系列9人,保守的思考系列7人である。支持政党は,社会 党7人,共産党1人,民社党1人で,その他は,支持政党なしである。

1−5表 「天皇制を廃止する」という人びと

番号 性別 年齢 学 歴 職   業 支持政党 備   考 4 女

20代

高   校

家族従業←・次産以外)

な し 7表

5 50代 中学(旧制)

商工サービス業 な し 6

20代

大   学

専門技術職

な し 4表

20 女

20代

高   校 事  務  職 民社党 24 女

20代

高   校 主     婦 社会党 67

20代 大学在学

学     生 な し 7表

74

20代 大学在学

学     生 な し 2表,4表,7表

78

50代 中学(旧制) 専門技術職

社会党

88 50代 小学校

無     職 社会党

3表,4表

105

20代 大学在学

学     生 社会党

106

30代

高   校 商工サービス業 社会党 113

40代 中学(旧制)

商工サービス業 社会党

128

20代 大学在学

学     生 共産党

2表,7表

141

20代

高   校 事  務  職 社会党 7表 159 女

20代

高   校 事  務  職 な し 7表 194

40代 小学校 第一次産業

な し 8表

(6)言論の自由については,全国とあまりちがわない。「社会に対してさ し迫った危険を与えるような場合だけ制限する」が540%で最も多く,全国も

534%である。「無条件に認められるべきだ」は,1α5%で,全国の2α9%

より低いが,「制約をうけるのは当然だ」も,Z5%で,全国の1α1%より低

(14)

いo

(7)裁判にたいする批判について,「よい」とする者は,30.5%で,全国 の35.2%より低い。ただし,「悪い」という者は,ao%で,全国の5.6%の 半数である。この点は,他の憲法意識と異っている。「いちがいにいえない」

と「わからない」を合わせると,35.5%で,全国の2α6%より高い。これは 憲法意識の低いことを示めしている。

(8)国民の自由を制限し,公共の福祉を重んじるように憲法を改正すべき だという意見については,全国とかなりちがっている。「賛成」が3ZO%で,

全国の33.6%より多く,「反対」は,11.0%で,全国の21.7%の半分である。

「賛成」と「反対」の差が26.0%で,全国の11.9%よりずっと大きい。これ は,国民の自由の制限にたいする抵抗の弱いことをあらわしている,といえる かもしれない。もっとも,この設問は,「国民の自由を制限」することに主眼 をおくか,「民主主義のゆきすぎ」や「公共の福祉を重んじる」ことに主眼を おくかによって判断がちがい,調査対象者に迷いがあったのではないか,と思 われる。「いちがいにいえない」と「わからない」を合わせると,520%(全

国は44.6%)になっている。

(9)集団デモ行進について,「社会の秩序や交通をみだすから,いっさい 認めないように取締るべきだ」が5.5%で,全国の&3%より少ないが,これ に「時間や場所ややり方についてきびしい制限を加える必要がある」を加える

と,325%で,全国の31.3%を若干上回る。一方,肯定する考え方は,「あ

る程度の制限はしても,できるだけ広く認めるようにすべきだ」4α5%,「大 切な権利だから,特別の理由がない限り自由にやらせるべきだ」145%で,と

もに,全国の4ag%,1&2%より少ない。それに,「わからない」が12.5%

で,全国のα5%の2倍近くになっている。集団デモ行進についても,意識が

低いことになる。

α0労働者のストライキについても,同じ傾向である。「どんな場合にも

認められる」は,125%で,全国の140%よりも少なく,逆に,「どんな場

合にもやってはいけない」は,9。0%で,全国の8.9%より僅かながら多い。

「電気・ガスなどの公共性のつよい業種はやってはいけない」は,電気・ガス        o

ネどの公共性のつよい業種だけは制限するが,それ以外は認めるという趣旨に

解される。これは,34.5%で,全国の3&8%より少ない。 「いちがいにいえ

ない」38.0%,「わからない」6.0%で,全国の33.5%,48%より多い。

(15)

1

小林:茨城県民の憲法意識の一断面       99

(m 「健康で文化的な最低限度の生活を営んでいる」かについては,肯定 する者が575%で,全国の5α9%より多く,逆に,否定する者は16.0%で,

全国の20.6%より少ない。茨城県が全国に比べて生活条件がよいわけではない から,意識のうえで,全国よりも体制順応的となっている,といえるのではな かろうか。

働  「健康で文化的な最低限度の生活」についての具体的な考えは,さま ざまであるが,集約すれば,「衣食住が足り,家族でレジャーがたのしめる」

というようなことになる。若干の例をあげてみよう。「営んでいる」は,「人 間が生きてゆける(衣食住)について心配がない生活(%4,1−7表),「人 なみの生活ができ,急な出来事(事故,病気)にたいしても,あわてないだけ

の処置をとれるだけの貯金をし,そのうえ,月に1,2度家族そろって,レジ

ヤーをたのしむことのできるような生活」(石121,女 20代短大事務員

社会党支持)といっている。さらに,「衣食住の足りることは絶対の条件であ るが,その水準はしだいに向上していくものであるから,社会的一定のレベル

を確保する質を充たさなければならないと思う」(%34,1−7表),憲法を

読んで,一番不愉快に感じるのは,この最低という文句だ。ただ文化的な生活

にすべきだ」(茄1ら 1−2表,8表)など,意見を述べている。「営んでい ない人」は,「家庭で月1回ぐらいのリクレーション」(布27,男30代中学

(旧制)卒事務員社会党支持),「衣食住の3つの条件がそろっていなければ,

最低限度の生活以下だと思っている」(燃18,女 30代 中学卒 無職答えた くない)などといっている。

⑬ 家族に関する法律や制度は,戦前に比べてよくなったかどうかについ て,「よくなった」51.5%,「悪くなった」&5%,「いちがいにいえない」

32.0%,「わからない」8.0%で,全国の51.0%,8,4%,33.0%,7.4%と ほぼ一致する。「よくなった」と思うのが,普通であり,半数をこえたが,も う少し多くてもいいのではないか,と考えられる。「よくなった」という人は,

つぎのような点をあげている。「封建的でなくなった」(盃182,1−8表 ),

「古い家族制度がなくなった」(海71,女 30代1日制高専卒専門技術職社 会党支持),「家長の特権がなくなった」(燃156,男 40代 第一次産業 自 民党支持), 「家長の絶対的権限がなくなり,子の意見が通るようになった」

(疏141,1−5表,7表),「家督相続の廃止」(盃⑳男50代小学校卒

労務職支持政党はその他),「家の制度がなくなり,各構成員がすべて平等の人

(16)

格者として取扱われるようになった」(%131,1−2表),「自由になった」

(盃183,1−8表),「家族の権利が尊重されるようになった」(姦61,男 50 代 旧制中学卒 第一次産業社会党支持 ),「みんなが平等になった」(布4,

1−5表,7表),「個人の自由の尊重,財産の平等」(燃職女20代中学卒

専門技術職 自民党支持),「相続が平等となった」(孤94,女 20代 高校卒 主婦社会党支持),「親の扶養が長男だけにかぶせられなくなった」(燃9◎女

30代 旧制中学卒主婦支持政党は答えたくない ),「親と子は,金を別々に管

理することができるようになった」(盃145,男 20代中学卒第一次産業社会

党支持)などであるQ−一方,「悪くなった」という人は,1−6表のとおりであ

る。高年齢で,子どもたちから扶養をうけられないでいる人が多いのではない か,と予測されたが,必らずしもそうではない。50歳以上が7人で最も多いが,

30代5人,40代4人,20代1人となっている。つぎのような特徴がみられる。

学歴が一般に低く,小学校卒業が10人であるQ例外的には,高専(旧制)卒業 が2人いる。大学卒業は,1人もいない。職業は,第一次産業(家族従業を含む)

5人,商工サービス業(家族従業を含む)4人と多く,革新的思考型は,専門技

術職,事務職,労務職各1人だけである。支持政党は,自民党が多く,7人い

1−6表 家族に関する法律や制度が戦前に比べて「悪くなった」と思う人びと

番号 性別

年齢

学  歴 職   業 支持政党 悪くなった点

備考

25 60歳以上 中学(旧制) 事  務  職 答えたくない 一  の   の   に

轣fCばらばらになった 50 60歳以上 小 学 校 商工サービス業 な   し 3表,8表 53

40 代

高専(旧制) 主     婦

自民党

子どもの自由を認めすぎる 55

30 代

高   校 商工サービス業 な   し 相続争いが多くなった 8表

63

20 代

中   学 家族従業←次産) な   し 相続の問題 72 女 60歳以上 中学(旧制) 無     職

自民党

89薗j

50 代

小 学 校 労  務  職 そ の他 親の扶養がおろそ畑こなった 111

50 代

小 学 校 商工サービス業

自民党

子が親の扶養を考えなくなっ云 8表 112

30 代

小 学 校 自  由  業 社会党 なんとなく 7表

120

30 代

高専(旧制) 乳籏蜘芋

自民党

目上の人を尊重しない

123

50 代

小 学 校

第一次産業

な   し

137

30 代

小 学 校

専門技術職

社会党 子の責任が不明確

153

40 代

小 学 校

第一次産業

な   し 3表

166

30 代

小 学 校 家族従業(一次産)

自民党

176

50 代

小 学 校 管  理  職

自民党

個人の尊厳のゆぎすぎ 7表

178

40 代

中学(旧制) 主     婦 な   し

185

40 代

小 学 校

第一次産業 自民党

親のめんどうをみない 8表

(17)

小林:茨城県民の憲法意識の一断面       101

る。社会党も2人いる。悪くなった点は,扶養,相続,ゆぎすきなどをあげて いる。 「いちがいにいえない」と保留した人は,よくなった点と悪くなった点 をあげている。「男女同権はよいが,女の主張が強くなり,家庭の不和が生じ た」(%2&1−7表)「平等になったのはよいが,親の老後が不安定である」

(姦167、1−7表),「兄弟の相続が平等になったが,農地が再分化される」

(茄18q 1−4表,7表),「長男だけの相続が子全部の相続となったが,親 の扶養が完全になされない」(」5191,男 40代 小学校第一次産業 自民党支持)

などである。

⑳ 相続が平等であることについては,前間とは異り,全国とのちがいが かなり出ている。「すべて平等にする」は43.5%で,他の答えよりも多いが,

全国の544%に比べると,10.9%低い。これにたいして,「長男は別だ」は,

38.0%で,全国の25.8%より122%も高い。前間と比べて,現実的な設問で あり,長男重視の意識が強いことをあらわしている。前間で,「家族に関する 法律や制度は,戦前に比べて悪くなった」と答えた17人中8人は,「長男は別 だ」(②),4人は「嫁や養子にいった場合は別だ」(③)だとし,「すべて 平等にする」(①)は,5人である(1−6表参照)。性別でみると,「すべて 平等にする」は,男39.8%,女48.8%,「長男は別だ」は,男40.7%, 女

341%である。相対的には,男は,長男重視指向型,女は,平等指向型といえ

よう。

㈲ 自衛隊が憲法違反か,どうかについて,「違反していると思う」は,

17.5%で,全国の252%よりもかなり少なく,「違反してないと思う」は,

僅かであるが多い。「いちがいにいえない」255%,「わからない」26.0%

は,ともに,全国の224%,223%より多い。性別でみると,「違反している と思う」は,男21.2%,女12.1%,「違反していないと思う」は,男356%

女24.4%である。男の「違反していると思う」は,全体よりは多くなってい るが,全国に比べると,まだ低い。女の「違反していないと思う」は,全国よ り低いが,「いちがいにいえない」,「わからない」を合わせて,6a4%にな っているためであろう。自衛隊が憲法違反である,と思う人びとは,1−7表の とおりである。男25人(21・2%),女10人(122%)で,男の割合が高い。年

齢は,20代14人,30代14人,40代4人,50代3人であるから,その差が はっきりでている。革新的思考系列の専門技術職6人,事務職2人,学生4人,

労務職2人の計17人と,保守的思考系列の商工サービス業(家族従業を含む)

(18)

102

1−7表 自衛隊が憲法違反であると思う人びと

番号 性別 年齢 学 歴 職   業 支持政党 聲璽

備  考

4

20代

高   校 (一次産以外 な   し 5表 6

20代

大   学 専門技術職 な   し

4表

7

50代

中学(旧制) 商工サービス業 な   し 9

30代

中学(旧制) 主     婦 社会党

11

30代

中学(旧制) 主     婦 社会党

19

40代

大学(旧制) 労  務  職 社会党

2表

20

20代

高   校 事  務  職 民社党

28

30代

中学(旧制) 商工サービス業 な   し 30

30代

高専(旧制) 専門技術職 な   し 2表

31

30代

大   学 専門技術職 民社党

33

30代

大   学 主     婦 社会党

34

20代

短   大 事  務  職 民社党

36

20代

高   校 専門技術職 社会党

39

20代

高   校 労  務  職 社会党

45

30代

高   校 商工サービス業 自民党

57

40代

中学(旧制) 寄竣轟講   ・、産党

60

30代

大   学 管  理  職 社会党

67

20代

大学在学 学     生 な   し

5表

74

20代

大学在学

学     生

な   し 2表,4表,5表

80

30代

小 学 校 主     婦 社会党

88

50代

小 学 校

無    職

社会党 3表,4表,5表

92

30代

中学(旧制) 主     婦 自民党 8表

112

30代

小 学 校 自  由  業 社会党 6表

122

40代

中学(旧制) 商工サービス業 な   し

128

20代

大学在学 学     生 共産党

2表,7表

129

20代

高   校 事  務  職 社会党

130

30代

高   校 専門技術職 社会党

141

20代

高   校 事  務  職 社会党 5表

151

30代

そ の 他 第一次産業 社会党

159

20代

高   校 事  務  職 な   し 5表 167

20代

大   学 専門技術職 答えたくない

176

50代

小 学 校 管  理  職 自民党

180

20代

大学在学 学     生 な   し

4表

195

40代

小 学 校 商工サービス業 な   し

4表

199

30代

小 学 校 第一次産業 答えたくない

8表

参照

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