• 検索結果がありません。

これらの背景には 地方から都市部への人口の流入 高い失業率 貧富の格差の拡大が 背景にあると見られているが 現地人のアジア人 ( 特に中国人 ) に対する感情に関しても注意 が必要である ( ク ) レイプ等の性犯罪の増加は改善されておらず 社会に深刻な影響を与えている 2015 年 5 月 ポート

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "これらの背景には 地方から都市部への人口の流入 高い失業率 貧富の格差の拡大が 背景にあると見られているが 現地人のアジア人 ( 特に中国人 ) に対する感情に関しても注意 が必要である ( ク ) レイプ等の性犯罪の増加は改善されておらず 社会に深刻な影響を与えている 2015 年 5 月 ポート"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

パプアニューギニア

1.治安情勢

(1)一般的な情勢

(ア)パプアニューギニア(以下 PNG)では依然として失業者や生活困窮者が多く、これら困窮 者や失業した若者グループによる金品強奪を目的とした犯罪が頻発しており、治安の悪化に 歯止めがかからない状況となっている。

首都特別区及び主要都市部では物価の高騰が進行しており、一方で失業者や不法居住 区の数が増加しているため、これらの者が犯罪を行うという悪循環が生じている。

(イ)首都ポートモレスビーは、セトルメントと呼ばれる不法居住地域が市内約70カ所に混在し て分布しており、セトルメント居住者による犯罪が増加している。このような状況では、日中で あっても、市内外の単独での徒歩行動は危険であり、車両による移動についても路上等で の途中停車は避けるべきである。また、カージャック被害が昼夜を問わず多発しているため 注意が必要である。

なお、当地では治安悪化により自転車、バイク等の走行はほとんど見られない。

(ウ)犯行の手口として、5~10名の若者がひとつのグループとなって犯行を行うことが多い。

このグループを「ラスカル」と呼んでいる。ラスカルは蛮刀、ナイフ、銃または手製銃などを使 用しており、万が一、犯罪に遭遇したり、事件に巻き込まれたりした場合には、身体を守るた め、金品などの所持品を奪われても抵抗しないほうが良い。

(エ)最近では、給料日前に現金が保管されている事務所や銀行、レストラン、ゴルフ場、病院 への襲撃が発生しており、治安の悪化が顕著である。多額の現金を銀行で引き出した後に 尾行され、強奪される事件も多く、金品が強奪される事件の背景には、内通者が関与してい る場合もあると推測される。

(オ)PNGと密接な関係にある豪州政府の渡航情報では、「パプアニューギニアの犯罪発生率 は高く、高度な警戒が必要。特にポートモレスビー、ラエ(レイ)、マウントハーゲン及びハイラ ンド地域の犯罪発生率は特筆すべき状況。」としている。また、2014年5月に金の違法採掘 を巡り治安が悪化したエンガ州ポルゲア地区については、渡航の再検討を勧告している。

(カ)市民の安全を守るべきPNG警察機構は、人員不足や予算不足を理由として十分機能し ておらず、これら犯罪者の検挙率は極めて低く、犯罪の抑止を期待できない状況である。そ の上、各地で頻繁に脱獄事件が発生しており、脱獄犯が再び犯行を繰り返している。そのた め、多数の脱獄囚人が市内、郊外に潜伏している可能性がある。さらに、偽装警察官による 強盗犯罪、または検問を装った“たかり”なども報告されている。車両運転中は免許証の携 行は勿論のこと、不当な言い掛かりを受けた場合には、必ず相手に最寄りの警察署への同 行を求めるなど偽警察官への対応にも注意が必要である。

(キ)2015年6月、マダン市において、教会関係者が計画したデモ行進が暴動・略奪に発展 し、少年(小学生)1名が射殺、多数の市民が負傷、複数の商店が破壊される事態となった。

また、同月、同市内の中国系商店においては、同時多発的に略奪が発生し、警官が出動す る事態となり、現場周辺にてかなりの数の発砲があった。この背景には、「中国系の商店は 暴利を貪っているから、商品を無償で取ってもいいと地方政府が発表した」との噂があった。

(2)

これらの背景には、地方から都市部への人口の流入、高い失業率、貧富の格差の拡大が 背景にあると見られているが、現地人のアジア人(特に中国人)に対する感情に関しても注意 が必要である。

(ク)レイプ等の性犯罪の増加は改善されておらず、社会に深刻な影響を与えている。

2015年5月、ポートモレスビー市内において外国人カップル(男性:豪州人、女性:イスラ エル人)が店の前の駐車エリアに車を停車していたところ、8人の賊に襲撃された。賊は別の 地区へ移動し、男性を車から降ろした後、女性をレイプした。

2015年8月、ポートモレスビー市内においてマレーシア人夫妻の乗った車両が住居敷地 内に入ろうとしたところ、武装した5名の賊に襲われ、別の場所へ拉致された後、繰り返し暴 行を受けた。PNGでは従来、女性の地位が低いこと、また娯楽が皆無なことも若者が性犯罪 に走る一因になっている。

2016年1月、アメリカ人女性とロンドン在住の男性がココダトラック(オロ州からセントラル 州に至る約96Kmの山岳トレッキングコース)において、ブッシュナイフや槍で武装した複数 の賊から襲撃を受けた。女性は繰り返しレイプされた後、指3本に深い傷を負った。

2.日本人の関係する最近の被害事例(過去1年間)

(1)2015年5月上旬、邦人男性が帰宅のため私有車両を運転し、ポートモレスビー市内コネ ドブ地区の主要道路を西側方向に移動中、同道路のラウンドアバウト(円状交差点)に入る 手前約200m付近の場所で、中央分離帯上に2名の男が立っているのを視認した。男のう ちの1人が私有車両に対して多数の小石を投げつけた。危険を感じた同邦人はスピードを落 とすことなく、その場を走り去ったため、被害・損傷はなかった。

(2)2015年6月上旬、邦人男性がポートモレスビー市内の複合施設ビジョンシティ(当館より 約6kmに位置し、当地邦人も頻繁に利用するショッピングモール)へ家族とともに訪れ、私 有車両を屋外駐車場に駐車し買い物を終えて自車に戻ったところ、後部ガラスが破壊され、

車内の後部座席シートに置いてあった鞄(書類や名刺)と運転席シート下部に置いてあった ノートパソコンが窃取されていた。

(3)2015年10月上旬、当地訪問中の邦人旅行者がポートモレスビー市内ボロコ地区のバス 停付近で、賊1名に使用していたスマートフォンを奪われた。同氏が盗んだ男の後を走って 追いかけたところ、ナイフを所持した賊の仲間5~6名に囲まれ、地面に押さえつけられたう え、現金、免許証、ホテルの鍵を強奪された。同氏は賊のナイフを素手で掴んだことや釘を 足で踏んだことにより軽傷を負ったが、その後、付近の住民の通報により警察に保護され、

大使館に引き渡された。

(4)2015年12月上旬、邦人出張者3名が現地運転手の運転する車両の後部座席に座り、ポ ートモレスビー市内6マイル地区を走行していたところ、道路前方に大きなレンガを発見し、さ らに子供2名が飛び出してきたため、減速したところ、石を持った15名ほどの賊に突然襲撃 を受けた。運転手が咄嗟の判断でアクセルを踏み込み賊を回避したため、車両は奪われず に済むも、投石により後部座席左右の窓ガラスが破壊され、貫通した石が車内で砕けたこと により、被害者は軽傷を負った。

(5)2016年2月中旬、マダン州マダン市にて邦人3名が宿舎で就寝していたところ、ライフル 銃を持った6~7名の賊が武器で警備員を脅し、門扉を開けさせた後、敷地内に侵入した。

(3)

賊は宿舎出入口扉脇の窓ガラスを割り、建物内側壁に掛けられていた2台分の車両鍵を奪 い、そのうち1台の車両にて逃走した。邦人に身体的被害はなかった。

(6)2016年2月下旬、邦人3名が、ポートモレスビー市内のゴルフ場においてプレー中、拳銃 及び蛮刀で武装した賊10名が、コース脇の外柵を乗り越えて突然走り込んできた。賊は同 邦人に対し、拳銃等を突きつけながら取り囲み、財布等を各々強奪し、その後、外柵を乗り 越えセトルメント(不法居住区)に逃げ込んだ。

(7)2016年3月上旬、ポートモレスビー市外の国立公園で、邦人男性及び現地スタッフが、公 園入場料の支払いを拒否した8人ほどの酒に酔ったグループから暴行を受けた。邦人男性 は犯行グループよりタックルされ倒された際に、軽傷を負った。

3.テロ・爆弾事件発生状況

現地治安当局はこれまでのところ、PNG内でIS等の国際テロ組織の活動を把握していない 模様である。しかし、ポートモレスビー市内において、火薬や弾丸、機関銃を含む銃器、麻薬精 製用の薬品、パスポートなどの偽造身分証明書作成のための機材などが押収されているた め、注意が必要である。更に、国境警備や空港・港湾の管理は人員や予算不足から十分では なく、近隣諸国からの密入国、武器や麻薬等の密輸などの問題に対し十分な対策が講じられ ていないことから、犯罪組織に何らかの形でPNGが利用される可能性を孕んでいる。

4.誘拐事件発生状況

2015年は、外国人や富裕層を標的とした誘拐事件は殆ど報道されなかったが、引き続き都 市部への人口の流入及び貧富の差の拡大に伴い誘拐事件が増加する可能性がある。特に、

PNGでは、強姦目的の短時間の誘拐事件が多発しているため、十分な注意が必要である。

5.反政府勢力

ブーゲンビル紛争の際に反政府活動の中心となってきたBRA(ブーゲンビル革命軍)より派 生したメカムイ統一政府は、同島南部に位置するパングナ鉱山付近に「NO GO ZONE(立 入禁止区域)」を自ら設定し、地元住民以外の通行者に金銭を要求している。元武装派諸勢力 とブーゲンビル自治政府との間で和解が進んでいること及び2014年1月にオニール首相がブ ーゲンビルを訪問し、元武装派リーダー等の参加のもと和解セレモニーを行ったことにより、島 内は安定を取り戻しつつあり、2015年5月には自治州選挙が平穏裡に実施された。2020年 までに独立の是非を問う住民投票が行われる予定であり、元武装派勢力の動向には引き続き 注視が必要である。

6.大麻問題と部族間闘争(トライバルファイト)

大麻の栽培はハイランド地方を中心として広範囲に行われており、また、小銃等の銃器が多 数流入している。これらの銃器が犯罪や部族間闘争でも使用されている。特にハイランド地域 では、部族間闘争が幹線道路や市街地(首都ポートモレスビーを含む)でも発生しており、同地 域への立入りには特に十分な注意が必要である。更に部族間闘争の終結時に行われる儀式

(コンペンセーション・セレモニー)は、決裂する場合もあり、その際には闘争が再開されること から、これら儀式には絶対に近づかないことが肝要である。

(4)

7.土地問題

(1)国内各所の鉱山、石油採掘所、木材伐採所等、外国資本が経営する事業現場において、

周辺住民が土地の慣習的所有権を主張して多額の補償を企業側に要求する事案が外国人 投資家や現地駐在員にとって、経済活動を進める上での大きな不安材料となっている。同問 題はその対応を誤れば、補償額を不服とする住民らが関連施設を襲撃する等、深刻な事態 に発展する可能性がある。過去に被害を受けた事例も多々あり、注意が必要である。(注:P NGは、土地の登記制度が整備されておらず大部分の土地は慣習的所有権(カスタマリー・

ランド)が部族毎により主張されている。)

(2)液化天然ガス(LNG)プロジェクトの土地所有の利権争いのため、首都近郊及びハイランド 地方を中心とした各地で道路封鎖が発生し、部族間闘争が激化した。現在の情勢は沈静化 しているものの、警察は予算不足や車両がないことを理由に機能しておらず、また、状況に よっては再燃の恐れもあり注意が必要である。

8.感染症等

(1)マラリア、デング熱

PNGでは、標高 2000 メートル以上の山岳地帯を除き、マラリアの高度汚染地域である。

2013 年度の統計では,年間マラリア罹患者数は確認されただけでも約 106 万人であり,国民 の約 1.4%程度が毎年マラリアに罹患している。旅行の目的地や期間によっては予防内服を 行うことを考慮する必要がある。PNG のマラリアの 75%は悪性マラリアとも呼ばれる熱帯熱 マラリアであり、重症化しやすく,生命にかかわる事がある。また、マラリア以外に蚊により媒 介される疾患として、デング熱やチクングニア熱などもあり、防蚊対策が重要である。マラリ アの症状は,まず悪寒・高熱だが,頭痛や下痢といった感冒様症状で発症する事もあるの で、異常を感じた場合は,早めに医療機関の受診が必要となる。

(2)コレラ・赤痢

数年おきにコレラ・赤痢・腸チフスなどの腸管感染症が散発的に流行している。これらの感 染症は、経口感染であり、飲料水および食餌内容に十分注意する必要がある。石鹸を使用 した手洗い、ミネラルウォーターの飲用、十分に加熱された食餌を食べるなど基本的な感染 症予防対策を心掛ける必要がある。

(3)結核およびHIV/AIDS

結核は、マラリアに次いで当国で多い疾患であり、2013 年の統計では毎年新たに約 26,000 人の患者が発生している。地理的要因もあり十分な感染対策や治療が行われておら ず、活動性結核の患者が未治療で生活している状態である。人混みや長時間の屋内同居 生活には十分な注意が必要である。HIV/AIDS に関しては、おおよそ全人口の 1.5%が感染 しているという報告もあり、大洋州で最も高い感染率となっている。全国土での十分な検査 態勢も整っておらず、結核とともに当国にとって今後大きな問題となる可能性がある。

9.自然災害の発生及びその可能性

ニューブリテン島東部及びニューアイルランド島は環太平洋火山帯に位置するため、付近で は頻繁に地震や火山活動が観測されている。特にニューブリテン島には複数の活火山がある

(5)

ことから、付近住民が避難を要するような比較的大規模な火山活動や空港が一時閉鎖され航 空機の運航が取り止めとなることがある。

10.対日感情

先の大戦中の経緯はあったものの、基本的に反日感情は見られない。2014年の安倍総理 夫妻のPNG訪問以降、親日感情は向上している。一方、近年、中国系住民を主な標的とした 略奪・襲撃事件も発生している。PNG国民にとって日本人は中国系住民と区別が難しいことか ら、十分に注意する必要がある。

11.安全対策協議会の開催

在留邦人と大使館の間で、滞在中の安全に関する情報交換を目的として、毎月一度(必要 に応じて随時)日本人会理事会の開催にあわせて安全対策協議会を開催し、最新の治安情勢 及び安全対策につき説明し、意見交換を行っている。

12. 邦人安全対策のためにとられている具体的措置

(1)JICA主催治安対策連絡協議会への館員派遣

大使館員から、治安状況及び防犯対策等について説明している。

(2)大使館からのお知らせ

必要に応じて随時、在留邦人に向けてEメール及び電話を用いて安全情報の伝達や注意 喚起を実施している。

参照

関連したドキュメント

はある程度個人差はあっても、その対象l笑いの発生源にはそれ

本章では,現在の中国における障害のある人び

 ひるがえって輻井県のマラリアは,以前は国 内で第1位の二二地であり,昭和9年より昭和

スキルに国境がないIT系の職種にお いては、英語力のある人材とない人 材の差が大きいので、一定レベル以

菜食人口が増えれば市場としても広がりが期待できる。 Allied Market Research では 2018 年 のヴィーガン食市場の規模を 142 億ドルと推計しており、さらに

はありますが、これまでの 40 人から 35

巣造りから雛が生まれるころの大事な時 期は、深い雪に被われて人が入っていけ

損失時間にも影響が生じている.これらの影響は,交 差点構造や交錯の状況によって異なると考えられるが,