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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名 間質性肺炎合併自己免疫性炎症性筋疾患における ADAM-17 の 検討

掲載雑誌名 昭和学士会雑誌

専攻名 内科系内科学(リウマチ・膠原病内科学分野) 西見愛里

内容要旨

A disintegrin and metalloprotease (ADAM) family は組織障害や炎症 反応において重要な役割を担っていると考えられている。ADAM-17 は tumor necrosis factor (TNF)-α を shedding する蛋白分解酵素として最 初に発見された。さらに、ADAM-17 は fractalkine/CX3CL1 や interleukin- 6 受容体のような膜結合型のケモカインやサイトカインレセプターを生理 的に切断し、それらを可溶性の形態に放出するのに関与している。今回、

われわれは、自己免疫性炎症性筋疾患における ADAM-17 の発現と間質性肺 炎での炎症における役割を検討した。

自己免疫性炎症性筋疾患(多発性筋炎 26 名,皮膚筋炎 34 名,clinically amyopathic dermatomyositis (CADM) 10 名)患者の血清中の ADAM-17 を enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA)法にて測定した。そして、

臨床所見や臨床データとの関連を検討した。さらに、免疫染色法を用いて、

自己免疫性炎症性筋疾患患者の筋生検の組織上での ADAM-17 の発現を確 認した。

自己免疫性炎症性筋疾患の血清中の ADAM-17 は、健常者(19 名)の血清 中のそれと比較し有意に高値であった(mean ± SEM; 1048 ± 312 pg/ml and 36 ± 18 pg/ml, p<0.05)。副腎皮質ステロイド and/or 免疫抑制剤で の加療後の患者血清中の ADAM-17 は、治療前の血清中のそれと比較し有意 に減少していた(1465 ± 562 pg/ml and 1059 ± 503 pg/ml, p<0.01)。

ADAM-17 は fractalikine/CX3CL1,CXCL16 それぞれと有意に正の相関を認 めた。また、間質性肺炎合併自己免疫性炎症性筋疾患患者(46 名)の血清中 の ADAM-17 は、間質性肺炎非合併自己免疫性炎症性筋疾患患者(24 名)の それと比較し有意に上昇していた(1379 ± 454 pg/ml and 413 ± 226 pg/ml, p<0.05)。さらに、自己免疫性炎症性筋疾患患者の筋生検組織にて ADAM-17 の発現を確認した。

ADAM-17 は自己免疫性炎症性筋疾患患者、特に間質性肺炎合併患者に発

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現しており、肺の線維化において何らかの役割を担っている可能性が示唆 された。

参照

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