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ー 10 年前との比較【2】ー

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慢性疾患

A地区における小・中学校教員のがんの子 どもの復学支援に関する意識

10 年前との比較【2】ー

森口 清美1、大見 サキエ2、河合 洋子3、 平賀 健太郎4

1就実大学教育学部 教育心理学科、

2岐阜聖徳学園大学、

3日本福祉大学、

4大阪教育大学

O2-037

【目的】

10年前の調査結果から、B病院で教員を対象とした小児が んの復学支援の研修会(以下、研修会)を開催してきた。今 回研修会の効果を確認し、今後の課題を明らかにする。

【方法】

A地区の小中学校、特別支援学校の教員・養護教諭、計991 名を対象とした無記名自記式質問紙調査を実施。所属機関 の倫理委員会の承認後、対象者に倫理的配慮のもと説明、

投函をもって同意とした。調査内容は、対象者の背景と小 児がんに関する理解、小児がんの子どもとの接触経験、保 護者から相談を受けた内容、希望する病院との連携方法な どについて、選択式及び自由記述式で回答を求めた。

【分析】

量的データは単純集計およびクロス集計、自由記述は質的 に分析した。

【結果】

配布991名、回収746名(回収率75.3%)であった。がんの子 どもと接触経験がある先生は87名(11.7%)、接触経験がな い先生は659名(88.3%)であり、接触経験がある先生は少な かった。しかし、接触経験がある先生の方が、がんのこと についての理解が高かった(P<0.05)。また、研修会に参加 している人の方が小児がんへの理解度が高く(P<0.01)、理 解度が高い人の方が外来治療・治癒率への理解度も高かっ た(P<0.05)。がんの子どもと接触経験がある先生が小児 がんであることを知った時期は、入院時が最も多く、35名

(38%)、次退院後29名(32%)であった。児童生徒または保 護者と話し合った内容は、クラスメイトへの病気の説明に ついてが最も多く、体力の低下、通院による遅刻・欠席・

早退等であった。対応に困った項目は、クラスメイトへの 病気の説明についてが最も多く、学業の遅れ、感染症の対 応等であった。希望する連携方法として、家族を含めた退 院支援会議、学校に非常勤看護師が常駐する体制を整え、

コーディネーターとして対応するなどが挙げられていた。

【考察】

がんの子どもと接触経験がある先生は10年前とほぼ同様の 傾向を示し、少なかった。しかし、研修会に参加している 先生や接触経験がある先生の方が、小児がんへの理解度が 高かったことから、研修会では具体例を提示しながら、必 要な支援内容・配慮事項を伝える必要性が示唆された。対 応に困った内容は10年前とほほ変わらず、クラスメイトへ の病気の説明、学業の遅れ、感染症の対応等が挙げられて いたため、今後は具体的対応策を加えた研修会が必要であ る。

本報告はJSPS科研費15H05090の助成を受けた。

A地区における小・中学校教員のがんの子 どもの復学支援に関する意識

−10 年前との比較【1】−

大見 サキエ1、森口 清美2、河合 洋子3、 平賀 健太郎4

1岐阜聖徳学園大学、

2就実大学、

3日本福祉大学、

4大阪教育大学

O2-036

【目的】

10年前の調査結果から、B病院で教員を対象とした小児が んの復学支援の研修会を開催してきた。今回研修会の効果 を確認し、今後の課題を明らかにする。

【方法】

A地区の小学校(21校)、中学校(8校)、特別支援学校1校の 教員・養護教諭、計991名を対象とした無記名自記式質問 紙調査を実施。所属機関の倫理委員会の承認後、対象者に 倫理的配慮のもと説明、投函をもって同意とした。調査内 容は対象者の背景(年齢、性別、勤務年数、担当)と研修会 の認知、研修会への参加の有無、小児がんに関する理解等 について、選択式及び自由記述式で回答を求めた。

【分析】

量的データは単純集計、自由記述は質的に分析した。

【結果】

配 布991名、 回 収746名(回 収 率75.3 %)、 平 均 年 齢38.4歳、

平均勤務年数は13.9年で、男性315名(42.2%)、女性411名

(55.1%)、担当は担任386名(51.8%)、学年主任106名(14.2%)

等であった。研修会の認知の有無では、無664名(89.0%)、

有81名(10.9%)で、認知の方法は、チラシが最も多かった。

参加の有無では、参加32名(4.3%)うち、子どもへの対応に 変化有は15名(46.9%)、変化無16名(50%)であった。変化 有は「支援の大切さが分かり、学校全体で体制を作り取り 組もうとした」「病院との連携の大切さを感じるようになっ た」等、変化無は「がんの子どもに出会わなかった」が最も 多かった。小児がんの症状や副作用の理解については、「あ まり知らない」が最も多く403名(54.0%)、「全く知らない」

148名(19。8%)、具体的な内容は、脱毛が最も多く153名、

次に免疫低下152名、体力の低下128名等であった。小児 がんの治癒率の認知の有無では、有33名(4.4%)、無713名

(95.6%)であった。

【考察】

これまで開催してきた研修会の認知は低く、そのために参 加は少ない結果となっており、広報活動の課題が明らかと なった。研修会に参加して意識が変化した人もあり、啓発 活動は一定の効果はあると考える。また、がんの症状を「あ まり・全く知らない」人が70%前後であり、また、知って いる症状や副作用の理解も10年前とほぼ同様の傾向を示し た。小児がんの治癒率に関しても同様に認知が低く、これ はこのような子どもが長期入院後復学する場合の対応がき わめて不十分となる可能性を示唆している。今後、さらに 啓発活動を推進していく必要がある。

本報告はJSPS科研費(基盤B)15H05090の助成を受けた。

206 The 64th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health Presented by Medical*Online

参照

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