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平成22年度

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Academic year: 2021

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平成22年度

幼児教育実践事例集

幼児教育研究部

(2)

幼児教育研究部

【研究主題】

「戸外で楽しく遊ぼう!」

― 友達とのかかわりを通して ―

目 次

1 主題設定の理由 1 2 主題と副題について 1 3 研究の目標 2 4 研究の仮説 2 5 研究の内容と方法 2 6 実践例 2 ・実践例1 3 ・実践例2 5 ・実践例3 7 ・実践例4 9 7 研究のまとめ 11 ・研究の成果 11 ・今後の課題 11

研究員

所 属

職 名

氏 名

米 山 西 幼 稚 園

教 諭

伊 藤 裕 子

佐 沼 幼 稚 園

教 諭

千 葉 敦 子

西 郷 幼 稚 園

教 諭

遠 藤 佳 奈

中 田 幼 稚 園

教 諭

佐々木 好 晴

指導・助言 学校教育課 主任指導主事 金野 勉

(3)

研究主題

「戸外で楽しく遊ぼう!」

友達とのかかわりを通して

1 主題設定の理由

今日、幼児を取り巻く生活環境や少子化の進行に伴う過干渉や過保護の傾向の増大、 いろいろな情報があふれているため価値観の多様化、直接体験や具体的な経験が減少 しつつあることは、幼児の成長や発達過程に様々な影響を及ぼしていると考える。 幼児の実態を探ると、近隣に同年齢の幼児が少なく、室内で一人でテレビゲームを したり、ビデオを見たりして過ごすなど一方的な遊びが主となっている。そして友達 と遊んだ経験が少ないために、集団の中で自分から遊び出せなかったり、友達とうま くかかわれずに戸惑ったりする様子の幼児も増えている。 また、登米市教育重点施策の中で幼稚園教育は7項目に重点を置いており、「望ま しい社会性、課題発見・課題解決能力を育成し健全な心身の発達を図りながら人間形 成の基礎を築く」と示されている。 このことから幼児期に教師や友達と戸外で一緒に開放感を味わったり、ダイナミッ クな遊びを経験したりして達成感や満足感を味わうことは、幼児の心身の健やかな成 長を促すと考える。 そこで、今年度幼児教育研究部では、友達とかかわりながら戸外での遊びの楽しさ を十分に味わえるような環境構成や教師の援助のあり方を探っていきたいと考え、こ の主題を設定した。

2 主題と副題について

(1)主題のとらえ方 「戸外遊び」の意義 ・ 十分に体力を発散できる。 ・ ダイナミックな遊びを経験できる。 ・ 自然の中で開放感を味わうことができる。 ・ 季節の変化を感じたり、気付いたりできる。 「楽しく遊ぶ幼児の姿」とは ・ 自分の思いがかない、意欲的に取り組んでいる。 ・ 互いの思いを受け入れ合って遊びを進めている。 ・ 目的をもって遊んでいる。 ・ 共感し合って遊んでいる。 (2)副題のとらえ方 「友達とのかかわり」を通して育つもの ・ 友達と遊ぶことが楽しいと感じる。(親しみ・喜び) ・ 相手の気持ちに気付く。(気付き・共感) ・ 思いやりの気持ちが育ち、相手の喜び悲しみを共有しようとする。 (思いやり・感動) 幼-1

(4)

幼-2 ・ ルールを守って遊ぶことの大切さを知る。(我慢・協調・協力) ・ 憧れや尊敬の気持ちをもちまねて遊ぶ。(憧れ・尊敬)

3 研究の目標

友達とのかかわりを通して、戸外で楽しく遊ぶ幼児を育てるためのよりよい環境 構成や援助のあり方を、実践を通して明らかにする。

4 研究の仮説

友達とのかかわりを通して、次のような環境構成や教師の援助を工夫したならば、 戸外で楽しく遊ぶ幼児が育つのではないか。 (1) 環境構成の工夫 ①友達との遊びの中で、興味や関心がもてる場や雰囲気つくりをする。 ②探究心を深めるような場と時間を工夫する。 ③自分たちで遊びを考えたり、工夫できるような不足のある場の設定をする。 (2) 教師の援助の工夫 ①一人一人を温かく見守り、安心感がもてるようにする。 ②一人一人のよさを認め、自信をもたせるようにする。 ③友達のことを認め合い、感動を共有できるような援助をする。

5 研究の内容と方法

(1) 研究主題について共通理解を図る。 (2) 研究実践について検討し、各園の実態に沿った内容を確認する。 (3) 研究の仮説に沿いながら、各園での実践を行う。 (4) 実践の反省・考察を行い、仮説の検証を行う。

6 実践例

〔実践例集〕として3ページ以降に記載

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実 践 例 集

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実践例1 登米市立中田幼稚園

1 活動名 「5歳児と一緒に魚釣りを楽しもう!」 2 ねらい ・夏の自然に触れながら、魚釣りを楽しむ。 ・5歳児と触れ合いながら遊びを楽しむ。 3 活動にあたって 幼児は、プール開きで5歳児が作った「魚釣り」で遊ばせてもらった経験から、「魚 釣り」をしたいという気持ちが高まっていた。 その姿を受け止め、自分たちで魚作りをし「魚釣り」の準備を進めた。 季節ならではの雰囲気を味わえるようにしながら「魚釣り」を楽しむことで楽しさ を共感したりあこがれの気持ちをもったり、親切にしてもらった嬉しさを経験させ、 人とかかわることが楽しいと感じられるようにしたい。 4 研究との関連から(特に注意した点) <環 境 構 成> ・幼児の作った魚を事前に浮かべておき、海の雰囲気が味わえる環境を整えるように する。 [仮説(1)―①] <教師の援助> ・5歳児とかかわっている姿を認めながらその姿を周囲の幼児に知らせたり、場面に 応じて教師が橋渡しをし、きっかけを与えたりしていくようにする。 [仮説(2)―①] 5 実践 【平成22年 7月 9日(金)活動時間30分 4歳児 27名】 環境構成 幼児の姿 教師の援助 友達とのかかわり ・5歳児は釣竿、4歳 児はバケツを持って雰 囲気を作る。 ・海をイメージできる ような雰囲気をつくっ た り 遊 び に 必 要 な 用 具、遊具を準備したり する。(ブイ、パラソル 等)・幼児の作った魚を 浮かべておくようにす る。・水の高さを調整し ておくようにする。 ・「たくさん釣るぞ」と 楽 し み に し て い る 姿 が 見られた。 ・プールに移動した。 ・ 釣 り の 約 束 や ル ー ル を 聞 き ペ ア の 5 歳 児 と 釣 り 方 や 釣 る 魚 の 話 を していた。 ・一緒になる5歳児の こ と を 幼 児 と 一 緒 に 確認した。 ・不安そうな様子が見 られる幼児に対して、 側 に 行 っ て 言 葉 を 掛 けたり、思いを代弁し たりした。 ・幼児同士で約束やル ー ル を 確 認 し 合 っ て い る 姿 を 周 囲 の 幼 児 にも知らせていった。 ・「よろしくね」「た く さ ん 釣 ろ う ね 」 「楽しみだね」との 会 話 が 聞 か れ た 。 (親しみ、共感) ・「 わ か ん な い か ら 教えてね」と5歳児 に聞く姿があった。 (協力) 幼-3

(7)

・波の効果音を流す。 ・教師がプール内で動 き 水 に 波 の 動 き が 出るようにする。 ・教師がプール内で動 き さ ら に 波 の 動 き が 出るようにする。 ・最初は4歳児から釣 りはじめた。 ・なかなかうまく釣れ な い 4 歳 児 に 5 歳 児 が 一 緒 に 竿 を 持 っ て 手 伝 っ て い る 姿 が あ った。 ・5歳児が釣る番にな った。 ・一人一人の釣りの 様子や5歳児とのか かわっている様子を 見守った。 ・かかわりのようす を認め、周囲の幼児 に知らせると共に、 うまくかかわれない でいる幼児には気持 ちを聞いたり代弁し てあげたりした。 ・一人一人の釣りの 様子や5歳児とのか かわっている様子を 見守った。 ・「頑張って」「最初 は釣る番だよ」「途 中で交代だからね」 と 5 歳 児 が 4 歳 児 に ル ー ル の 確 認 を していた。(協調性、 思いやり、我慢) ・「釣れたぁ」「やっ たぁ」と釣れた喜び を感じていた。(喜 び、共感、感動) ・「大きい魚釣れた ぁ」「すげぇ~」と 5 歳 児 が 釣 っ た 様 子を見ていた。(尊 敬、憧れ) 6 実践の反省と考察 <環境構成> ・プールを使いブイや波の音などで実際の海の雰囲気が出ていたことで、夏ならでは の雰囲気を味わいながら活動に取り組めたのではないか。また、幼児が自分で作っ た魚や釣り竿等の道具を使ったことで、いっそう活動に興味をもち意欲的に取り組 むことができていたことから効果的だったのではないかと思われる。 <教師の援助> ・5歳児とかかわっている姿を認められたり、友達のかかわりを見たり聞いたりした ことで刺激をうけ、自らかかわる姿が見られた。また、個や場面に応じて教師が間 に入りきっかけを与えたことは効果的だったと思われる。 7 研究主題についての考察 意図的であったが異年齢と同じ場や時間を共有してかかわりを多くもっていく場を 作ったことで「友達と一緒に遊ぶと楽しい」という気持ちが膨らんでいった。今後、 戸 外 で の か か わ り 方 を 異 年 齢 か ら 同 年 齢 の 集 団 と 少 人 数 か ら 多 人 数 へ と 環 境 構 成 と 援助の工夫をしていくことで、幼児は自ら友達とかかわりながら積極的に戸外での遊 びを楽しんでいくのではないかと考えられる。 幼-4

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実践例2 登米市立佐沼幼稚園

1 活動名 「水遊びをしよう!」 2 ねらい ・喜んでいろいろな水遊びをする。 ・友達や5歳児と一緒にかかわって遊ぶことを楽しむ。 3 活動にあたって 夏休み明け、子どもたちは園庭を使っての水遊びを楽しんでいたが、日陰がないこ ともあり遊びが限られてしまったり、長時間楽しめなかったりしていた。そのため、 隣接の公園の日陰を利用して、子どもたちと一緒に遊びの場をつくり、水遊びが十分 に楽しめるようにしていった。また、4歳児は5歳児の刺激を受けながら一緒に舟や たこ、的などを作り、作ったものを使って水遊びをしようと準備をしてきた。そこで、 自 分 た ち が つ く っ て き た 遊 び の 場 や 物 を 使 っ て 5 歳 児 や 友 達 と か か わ り な が ら 水 遊 びを楽しめるようにしていきたいと考えた。また、その中で、自分なりに考えたり試 したりしながら遊べるようにしていきたい。 4 研究との関連から(特に注意した点) <環 境 構 成> ・いろいろな素材を用意し、工夫しながら作ったり遊んだりできるような場をつくる。 [仮説(1)-②] <教師の援助> ・自分なりに考えたり工夫したりして遊んでいる姿を見逃さず、認めたり褒めたりし 自信をもってさらに遊びを楽しめるようにする。 [仮説(2)-②] 5 実践 【平成22年 9月 3日(金)活動時間 50分 4歳児 27名】 環境構成 幼児の姿 教師の援助 友達とのかかわり ・遊びに必要な用具や 材料を運びやすい場 に準備しておく。 ・ビニールプールは事 前に用意し水を入れ ておく。 <舟遊びコーナー> ・いろいろな材料や用 具を用意しておき、工 夫して作ったり、遊ん だ り で き る よ う な 場 をつくる。 ・5歳児と一緒に公園 に用具や材料を運び、 コ ー ナ ー つ く り を し た。 ・遊びを楽しみにわく わ く し な が ら 準 備 を していた。 ・トイやビニールマッ トなどを使い、作った 舟 を 流 し た り ビ ニ ー ル プ ー ル に 浮 か べ た りして遊んでいた。 ・試したり、工夫し たりできるような場 になるよう子ども達 と一緒にコーナーつ くりをしていった。 ・5歳児のまねをし ながら一緒に遊ぶ姿 を見守った。 ・机などの大きいも の は 友 達 や 5 歳 児 と 一 緒 に 声 を 掛 け ながら運んでいた。 (協調・協力) ・5歳児の遊びの中 に入り、トイやマッ トを持つ人、舟を流 す 人 と 役 割 を 決 め て遊んでいた。 (親しみ・協力) 幼-5

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6 実践の反省と考察 <水鉄砲コーナー> ・的までの距離や的を 自 分 で 選 べ る よ う に し、遊びを考えたり挑 戦 し た り で き る よ う にする。 <タコ釣りコーナー> ・ビニールプールに水 を 張 り そ の 中 に 手 作 り の タ コ を 入 れ て 本 当 の 釣 り の 雰 囲 気 を つくる。 ・どのようにしたらう ま く 釣 れ る か を 考 え じ っ く り 遊 ぶ 時 間 が もてるようにする。 ・舟が壊れてしまった と き に 用 意 し て あ る 材 料 を 利 用 し て 作 り 直したりしていた。 ・どの的に当てるかを 自分で考えて選び、自 分 で 的 を つ け て 落 と せ る よ う に 頑 張 っ て いた。 ・うまく落とせると次 は 別 な 素 材 の 的 に 挑 戦しようとしていた。 ・どの位置にあるタコ だ と う ま く 釣 れ る か な ど を 考 え て 釣 っ て いた。 ・工夫したり、うま くできたところを認 め褒めた。 ・応援したり励まし たりしながら、挑戦 意欲を高めるように した。 ・いろいろな素材を 試 し て い る 姿 を 認 め、周りの子ども達 にも知らせていくよ うにした。 ・どのようにしたら うまく釣れるかを考 え頑張っている姿を 認め励ました。 ・どうしてもうまく できない幼児には5 歳児や友達に教えて もらったりできるよ うな言葉を掛けた。 ・うまく的をつけら れ な い 4 歳 児 に 5 歳 児 が つ け て あ げ ていた。 (憧れ・尊敬) ・5歳児が4歳児の 手 を と っ て 一 緒 に 釣っている姿や「こ うした方がいいよ」 な ど の 言 葉 を 掛 け ていた。 (気付き) ・友達と釣ったタコ を数えていた。 (感動・喜び) <環境構成> ・いろいろな素材を生かした場をつくったことで、それぞれのコーナーに挑戦し、 作り方や遊び方を考えたり試したりしながら楽しむことができたと思われる。 <教師の援助> ・遊んでいる姿を見守りながら工夫している姿を認め、褒めるようにしていったが さらに、遊びが発展できるような言葉掛けが必要だったと思われる。 7 研究主題についての考察 暑さが厳しいこの時期の戸外での遊びの時間は限られてしまう。しかし、遊びの場 を工夫したことで、夏にしかできない戸外での遊びを十分に楽しむことができたと思 われる。今後は、さらに、友達とかかわることができる遊びを経験させていきながら 戸外での遊びの楽しさを味わわせていきたい。 幼-6

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実践例3 登米市立米山西幼稚園

1 活動名 「野菜ボール運びをしよう!」 2 ねらい ・友達と気持ちを合わせながら楽しく遊ぶ。 3 活動にあたって 10月2日(土)に行われた運動会での親子競技が幼児たちにとても好評で、「次回は ぜひ幼児同士でしたい」と言う話が出た。競技内容は運動会同様で,親の部分を幼児が 互いに交代しながら遊ぶこととした。運動会では親がある程度リードしたり、加減した りしてスムーズにできたが、友達同士ではうまくできない部分もあると思われる。その ような部分をどうクリアしていくかで、この遊びをますます発展させ、友達同士のかか わりが深まる手立てになるのではないかと考えた。 4 研究との関連から(特に注意した点) <環 境 構 成> ・伸び伸びと遊べるような広いスペースやより楽しく遊べるようにするにはどうした ら良いかなどを考えたり、話し合ったりできる時間を十分確保する。 [仮説(1)―②] <教師の援助> ・一人一人が楽しく参加し、友達と気持ちを合わせたり、協力したりしながら楽しん でいる姿を認めたり、褒めたりして幼児の自信につなげていく。 [仮説(2)―②] 5 実践 【平成22年10月 7日(木) 活動時間40分 5歳児 19名】 環境構成 幼児の姿 教師の援助 友達とのかかわり ・野菜に見立てたボー ルを選びやすいように 並べる。(第一コーナー 付近) ・一輪車をスタート線 に並べる。(スタートラ イン) ・応援する幼児たちは トラック内に集まり、 よく見える位置に座っ て応援し、雰囲気を盛 り上げる。 ・必要な用具を手際良 く準備した。 ・ ペ ア ① は ス タ ー ト ラ イ ン に 立 ち 、 ど き ど き し な が ら 身 構 え た。 ・ ペ ア ② 第 2 コ ー ナ ー 付近で待った。 ・ 笛 の 合 図 で ス タ ー ト した。 ・用具を所定の場所に 設定するように言葉 掛けをした。 ・競技の内容を伝え、 そ れ ぞ れ の ペ ア を 確 認させた。 ・安全に遊べるように ルールをしっかり伝 えた。 ・一輪車を一人で持つ 場合と二人で持つ場 合の違いを考えさせ た。 ・一輪車をしっかり持 ち、転ばないように言 葉掛けをした。 ・一輪車と野菜(ボ ール)をそれぞれ協 力 し な が ら 準 備 し ていた。 (協調・協力) ・「 ~ ち ゃ ん と ペ ア だ か ら 一 緒 に 頑 張 ろうね!」 (親しみ) ・見ている側は積極 的に応援していた。 (親しみ) 幼-7

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・第3コーナー付近に 新聞紙を広げて置く。 (新聞に野菜ボールを 乗せ、両端を持つ) ・。 ・ ・ 慌 て る あ ま り 、 ボ ー ル を 落 と し て し ま う ペ アがいた。 ・ 広 げ た 新 聞 紙 に 野 菜 ( ボ ー ル ) を 乗 せ 、 運 んだ。 ・ 野 菜 ( ボ ー ル ) を 落 と さ な い よ う に 運 び 、 ゴールした。 ・「もっとしたい!」と 繰 り 返 し 遊 ぶ ペ ア が い た。 ・落とさないように運 ぶ に は ど う 工 夫 し て 運 ん だ ら 良 い か を 相 談するように促した。 ・一人一人の考えや思 いを自由に話させた。 ・考えがまとまったペ ア に は さ っ そ く 実 践 し て み る よ う に 促 し た。 ・なかなかうまくでき ないペアには、その原 因を一緒に考えた。 ・自分たちなりに工夫 し な が ら 運 ん で い る ペアを認めたり、他児 に も 知 ら せ た り す る ようにした。 ・教師も一緒に応援し たり、ゴールした喜び を共感したりした。 ・「 あ ま り 急 ぐ と 落 としてしまうよ」 (気付き) ・「 友 達 と 一 緒 に 運 ぼ う と す る 気 持 ち で運ぼう」 (協調・思いやり) ・自分だけの動きで はなく、相手の動き に 合 わ せ な が ら 運 んだ。 (協調・協力・我慢) ・「やった!一番!」 (喜び・感動) ・「 ~ ち ゃ ん ペ ア 、 上手に運んだね」な ど 認 め 、 褒 め て い た。(憧れ・尊敬) 6 実践の反省と考察 <環境構成> ・遊びをよりスムーズに進めるにはどうしたら良いか、その場に応じ相談しながら何 度でも繰り返し挑戦する場をつくったことで、より遊びが盛り上がったと思われる。 <教師の援助> ・友達同士協力したり、工夫したりしてスムーズに活動している姿を認め、他児に紹 介したことが自信へとつながり、さらに遊びへの意欲が高まった。 7 研究主題についての考察 運動会で経験した親子競技を幼児同士で再現して遊んだ。運動会では親と一緒だっ たので、親からのサポートがあっての競技だったが、今回は幼児同士とのことで互い に気持ちや動きを合わせたり、急ぐ気持ちを我慢したりする場面が多くみられた。相 手の事を思いやりながらも自分なりに楽しく遊ぶ経験ができた。 今後もこの経験がさらに生かされるように、進んで戸外で友達とかかわりながら体 を 動 か し て 遊 ぶ こ と の 満 足 感 が 味 わ え る よ う な 環 境 構 成 や 援 助 を 幼 児 と 共 に 探 っ て いきたい。 幼-8

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実践例4 登米市立西郷幼稚園

1 活動名 「みんなでリレーを楽しもう!」 2 ねらい ・友達と考えを出し合いながら、リレーを楽しむ。 3 活動にあたって 運動会に向けて、決まったチームで協力し合い自分の力を発揮して頑張ってきた。 運動会後も友達を誘い合ってリレーを楽しむ姿が見られ、自分の好きなチームになっ たり、一緒に走る友達を決めたりして遊びを進めていた。4 歳児も一緒に交じってリ レーをすることもあり、4 歳児の思いも受け入れながら友達同士で相談して楽しむよ うになってきた。体を十分に動かしてリレーを楽しみ、友達と考えを出し合いながら 遊びを進めることで、友達のことを認め合い、感動を共有できるのではないかと考え た。 4 研究との関連から(特に注意した点) <環 境 構 成> ・バトンやアンカーたすきは、幼児が取り出しやすい場所に置いておく。また、チ ームの色別のはちまきは限られた数だけ出しておき、その都度どちらのチームに なるか相談できるようにしておく。 [仮説(1)―③] <教師の援助> ・友達同士のやりとりを見守ったりしながら、幼児が頑張っている姿を認めるよう な言葉掛けをしたり、時には教師も仲間に入り感動を共有できるような援助を心 掛けるようにする。 [仮説(2)―③] 5 実践 【平成22年 10月19日(火) 活動時間30分 4・5歳児】 環境構成 幼児の姿 教師の援助 友達とのかかわり ・バトンやアンカーた すき・チームはちまき などは幼児の取り出し やすい場所に置いてお き、いつでも使えるよ うする。 ・ 友 達 同 士 誘 い 合 っ て リ レ ー を す る こ と を 楽 しみにしていた。 ・ 自 分 の 好 き な チ ー ム の は ち ま き を 選 ん で う れ し そ う に 身 に 付 け て い た 。 自 分 の 好 き な チ ー ム の は ち ま き が な く て 困 っ て い る 幼 児 も い た。 ・幼児の楽しみにして い る 姿 を 受 け 止 め 一 緒に誘って、期待がも てるようにした。 ・はちまきが足らない 場合は、どうしたら良 い か 教 師 も 一 緒 に 考 えるようにした。 ・「一緒にやろう!」 「 ~ ち ゃ ん も 誘 お う よ 」( 親 し み 、 喜 び) ・「 替 わ り ば ん こ に 走 る 」「 じ ゃ あ 私 チ ーム替ってあげる」 な ど 提 案 す る 幼 児 がいた。(気付き、思 いやり) 幼-9

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・カセットやBGMを かけたりして、雰囲気 づくりをする。 ・ 友 達 同 士 相 談 し 合 っ て チ ー ム を 組 み 替 え た り 人 数 を 調 整 し た り し て ま た や り 始 め て い た。 ・ 同 じ チ ー ム の 友 達 を 一 生 懸 命 応 援 し 合 っ て いた。 ・4 歳児も 5 歳児と喜 ん で 一 緒 に 走 っ た り 、 応援したりしていた。 ・自分たちで考えて行 動 し て い る 様 子 を 逃 さずに認め、褒めるよ うにした。 ・教師も一緒に応援し たり、幼児の思いに共 感したりした。 ・勝ったり、負けた り な ど の 喜 び や 悔 し さ を 互 い に 共 感 し 合 っ て い た 。( 協 調・協力) ・「 ~ ち ゃ ん て 足 速 いね」など友達のよ さに気付いていた。 (憧れ) 6 実践の反省と考察 <環境構成> ・はじめからはちまきの本数が決まっていたこともあり、足りない場合は、人数調整 を 行 う な ど し て 自 分 た ち で 考 え た り 相 談 し 合 っ た り な ど し て 自 分 た ち な り に 解 決 しようとする姿が見られ、大きなトラブルが発生することなく遊びを進めることが できた。 <教師の援助> ・同じチームの子を応援する姿や、自分たちで話し合って解決しようとする姿を認め るような言葉掛けをしたことで、「こんなふうにすればいいんだ」「考えていること が認められた」という自信にもつながり、友達とのかかわりも深まった。 7 研究主題についての考察 運動会という共通の目的に向けて、みんなで協力し合ってきたことが自信へとつな がっていったと思われる。また、友達同士のトラブルや勝敗の結果などは、リレーを 繰り返し行うことで自分の考えを話したり、友達の思いに耳を傾けたりすることもで きるようになっていった。今後は、いろいろなルールのある運動遊びを通して、友達 同士のかかわりが、より深くもてるような環境構成や援助の工夫を心掛けていきたい。 幼-10

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7 研究のまとめ

(1)研究の成果 〈環境構成について〉 ① 教師は幼児一人一人が、今どのような戸外遊びに興味や関心をもっているかを 把握し、その活動に対してより興味や関心が高まるような環境構成をすること で、幼児たちの遊びの意欲が増していくということが分かった。 ② 幼児の興味や関心をとらえ、思いが広がっていくような戸外遊びの展開をして いったことで、好奇心や探究心が高まり、自然に遊びが盛り上がっていった。 じっくり考えたり、相談したりすることや何度も挑戦できる場と時間の確保は 有効であった。 ③ 様々な戸外遊びの中で不足のある場を経験させることで、友達と一緒に考えた り、相談し合ったりして自分たちなりに解決しようとし、友達とのかかわりが 深まっていくことが分かった。 〈教師の援助について〉 ① 教師は幼児一人一人を理解し、幼児の内面を見つめ、心に沿った援助をしてい くことで、幼児が安定して友達とかかわりながら遊びに取り組むことが分かっ た。 ② 幼児は友達との遊びの中で一人一人様々な感じ方や受け止め方をする。その内 面を理解しながら幼児の気付きや思いを大切にし、幼児を認めたり励ましたり して自信をもたせたことで遊びへの意欲が高まり、積極的に友達とかかわって 遊ぶことが分かった。 ③ 友達とのかかわりの中で、その幼児のよさや頑張っている姿などを認め、知ら せ、気付かせることを積み重ねていくことが感動する姿につながった。 (2)今後の課題 ① 遊びに消極的な幼児にはまず教師がかかわり、信頼関係を築き、幼児同士の戸 外遊びに誘い入れる手立てを工夫していく。 ② 友達とのかかわりには双方の心の育ちが欠かせないことを改めて感じた。 かかわる思いが一方的にならないように、互いの心の成長を促すかかわり方が できるような環境構成や援助の方法を探っていきたい。 ③ 戸外で楽しく遊ぶためには、十分な安全配慮が必要であり、教師は最大の環境 になりうる。今後も一人一人の幼児を理解していくために、教師間で連携を図 りながら教師自身の資質の向上にも努めていく必要がある。 幼-11

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登米市教育研究所

登米市教育研究所

99 8 7 −8 7 − 0 50 5 1 11 1

登 米 市登 米 市 迫 町迫 町 佐 沼 字佐 沼 字 袋 向袋 向 1 5 01 5 0 − 1− 1 TEL TEL 00 22 22 00 −− 22 22 −− 88 00 22 99 FAX FAX 00 22 22 00 −− 22 22 −− 99 11 11 44

参照

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