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(1)

(623) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法刑事訴訟法)〜 (1) 121

1.拘禁 2年 よ りも軽 い刑罰が規定 されていない犯罪、

2.その行為が可罰的である とき、 この ような犯罪 の未遂、予備 もしく は陰謀、 または

3.

事情 にか んがみ犯 罪 の刑罰価値 が拘 禁

2

年 を超 える と考 え られ る その他 の犯罪。 (2003:1146)

第19条 秘密 の電信電話監視 は、ある電信 電話 ア ドレスか らまたはそれ へ送受信 され るまたは された意思表現 につ いて情報 を秘密裏 に入手す る こと、 またはこの ような意思表現 の到達 を妨 げるこ とを意味す る。

秘密 の電信電話監視 は、捜査 にあた って以下各号 の場 合 に用 い るこ と がで きる ‑

1.拘禁6月 よ りも軽 い刑罰が規定 されていない犯罪、

2.刑法第4章第9条Cによる犯罪、軽微 とみ られない刑法第16章第 10条aに よる犯 罪、麻薬刑罰法 (1968:64)第1条 による犯罪、密輸 出入 のための刑罰 に関す る法律 (2000:1225)第6条第 1項 に よる犯 罪、 または

3.その行為が可罰的である とき、第1号 または第2号 に係 る犯罪の未 遂、予備 もしくは陰謀。(2003:1146)

第20条 秘密 の電信電話聴取 お よび秘密 の電信電話監視 は、ある者が犯 罪 について合理的 に疑 われ、かつ この措置が調査 上梓 に重要であ る とき にのみ行 うことがで きる。 この措置 は以下各号 の場合 にのみ関す ることが で きる ‑

1. 許可 に係 る期 間中、被疑者 によって保有 されているか、 もしくは 保有 されたことがあるか、 または被疑者 によって利用 されるであろうと 考 え られる電信電話 ア ドレス、 または

2.許可 に係 る期 間中、被疑者 が通話 したか、 も し くはその他 の方法 で接触 を したか、 または通話 もしくはその他 の方法で接触 をす るであろ うと考 え られ る特段 の理 由が存す る電信電話 ア ドレス

(2)

122 神奈川法学第40巻第2 2007 (622)

聴取 または監視 は、その限定 された範 囲お よびその他 の事情 にかんが み一般 の コ ミュニケー シ ョンの見地 か ら意義 が乏 しい とみ られる電信 電 話網 の 内部 で のみ送受信 され る また は され た電信 電話 の意 思表現 に関

してはな らない

。( 2 0 0 3:1 1 4 6 )

第21条 秘密 の電信電話聴取 お よび秘密 の電信 電話監視 の問題 は、検 察 官の 申請 に基づ き裁判所が審査 す る。

秘 密 の電信 電話聴取 または電信 電話 監視 を許可す る決定 にお いて は電 信 電話 ア ドレスお よび許可 に係 る期 間 を示 さなければな らない。期 間は必 要であ るよ りも長 く定め ることがで きず、かつ決定後 に到来す る 日時 に関 す る限 りは決定 の 日か ら1月 を超 えて はな らない。

聴取 また は監 視 の許可 におい ては、一般 に利用 で きる電信 電話網外 に おいて この措置が執行 される ときは、特 にその ことを示 さなければな らな い

。( 2 0 0 3:1 1 4 6 )

2 2

条 秘密 の電信 電話聴取 は、被 疑者 と彼 の弁護人 との間の電話 の会 話 またはその他 の電信 電話 に よる意思表現 につ いて は行 うこ とが で きな い。聴取 中に この よ うな会話 または電信 電話 に よる意思 表現 の問題 が坐 ず る ときは、聴取 は中断 され なけれ ばな らない。

録音 または録取 は、 それが禁止 の範 囲 に含 まれ る限度 で直 ち に破壊 さ れ なければな らない。

( 1 9 8 9:6 5 0 )

2 3

条 秘密 の電信電話聴取 または秘密 の電信 電話監視 のための理 由が もはや存 しない ときは、検 察官 または裁判所 は直 ちにその決定 を取 り消 さ なければな らない。

( 1 9 8 9:6 5 0 )

2 3

a

秘密 の電信 電話聴取 または秘密 の電信電話監視 の際 に聴取 ま たは監視 の決定 の事 由 とされ た もの以外 の犯 罪 に関す る情 報 が現 れた と きは、 この情報 はこの犯 罪 を調査 す るため に用 い る こ とが で きる。 ただ

(3)

( 6 2 1 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (

1

)

1 2 3

し、捜査 またはこれに相当す る犯罪の調査 は、以下各号 の場合 にのみ こ の情報 に基づ き開始することがで きる ‑

1.この犯罪のための法定刑が拘禁 1年 またはこれを超 えてお り、かつ 罰金のみ を起因す るとは考 えられない とき、 または

2.

特段 の理 由が存す るとき

切迫 した犯罪 に関す る情報が現 れた ときは、 この情報 は犯罪 を防止す るために用いることがで きる

。( 2 0 0 5:5 0 4)

2 4

条 秘密の電信電話聴取の際 になされた録音 または録取 はで きる限 り速やかに検討

( gr a ns ka)

されなければな らない。 この ような検討 につ いては第

1 2

条第 1項が適用 される。

録音および録取は、犯罪の調査 の見地か ら有意義 な部分 については、捜 査が中止 されるか もしくは終結するまで、または訴追が提起 された ときは 事件が終局的に判断 されるまで保存 されなければな らない。切迫 した犯罪 を防止す るため に有意義 な録音お よび録取 の部分 については、犯罪 を防 止するために必要な限 り保存 されなければならない。 これ らはその後 に破 壊 されなければな らない。

2

項 に述べ る ところにかかわ らず、犯罪調査機 関は別 に法律 の定め る ところ に従 い録 音 お よび録取 か らの情 報 を処 理 す る こ とが で きる

( 2 0 0 5:5 0 4)

25

条 裁判所が秘密の電信電話聴取 または秘密の電信電話監視の許可 を与 えた ときは、聴取 または監視 に必要 な技術 的補助手段 を用 いるこ と がで きる。

電信電話通信 に関す る法律

( 2 0 0 3:3 8 9)

に、同法第

6

章第

1 9

条 に係 る活動 を行 う者 に通用 される秘密 の電信電話聴取 お よび秘密 の電信電請 監視 に関す る規定が存す る

。( 2 0 0 3:3 9

1)

(4)

124 神奈川法学 第40巻 第2 2007 (620)

公共代理人

( o f f e n t l i gomb u d)

第26条 公共代 理人は秘密 の電信電話聴取 に関す る裁判所 の もとでの案 件 について個 人の完全性 の利益

( i nt e g r i t e t s i nt r e s s e n)

を擁護 しなければ

な らない。

公共代理人は案件 について意見 を述べ、かつ裁判所 の決定 に対 して上訴 するために案件 に現れる資料 にアクセスす る権利 を有す る。 (2003:1146)

27

条 政府 は

3

年 ご とに公 共代 理 人 と して執務す る こ とがで きる者 (複数) を任命す る

。3

年 の期 間中に必要があれば残存期 間につ いて他 の 者 も任命 され うる。

公共代理人はスウェーデン国民であ り、かつ弁護士であるか もしくはあっ た者 または正規の裁判官であった者でなければな らない。公共代理人は破 産者 または親子法第11章第7条 による管理人 を付 されてい る者であ って はな らない。

政府 は、ス ウェーデ ン弁護士会 お よび裁判所制度 のための職務推薦委 員会か ら適切 な候補者 に関す る提案 を入手 しなければな らない。

公共弁護 人 は政府 の任命 〔期 間〕が終了 した こ とにかかわ りな く、継 続 中の職務 を完結す ることがで きる。 (2003:1146)

28

条 秘密 の電信電話聴取 の 申請が裁判所 に到達 した時、裁判所 はで きる限 り速 やか に案件 にお ける公 共代 理 人 を選任 し、かつ集会 を もた な けれ ばな らない。集会の際 には検察官 お よび公 共代 理人が同席 しなけれ ばな らない。

遅滞が この強制手段 の 目的 に とって重大 な危 険 を もた らす ほ ど案件 が 緊急 なものであるときは、公共代理人が同席す ることな く、 またはそ うで な くとも意見 を述べ る機会 を得 ることな しに、集会 をもちかつ決定 を行 う ことがで きる。

公共代理人 としての職務 は、上級の裁判所 において も安当する。 (2003:

(5)

( 6 1 9 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (

1

)

1 2 5

1 1 4 6 )

29

条 公共代理人に対す る補償 については、第

2 1

章第

1 0

条第

1

項お よび第

2

項 な らびに第

1

0条

a

の規定が適用 される

。( 2 0 0 3:1 1 4 6 )

30

条 案件 において公共代理人に任命 された者 は、彼 または彼女が案 件 について知 りえた事項 を不当に漏 らしてはな らない

。( 2 0 0 3:1 1 4 6 )

28

章 家宅捜 索 な らび に着衣 の捜 索 お よび身体検 査 につ い て 第 1条 拘禁 を伴 い うる犯罪が行 われた とみ られ る理 由が存在す るとき は、押収 に服す る物 の探索 またはそ うで な くとも犯罪の調査上有意義 な 事実の確証 のため に、家屋 、室 または閉鎖 された保管場所 において家宅 捜索 を行 うことがで きる。

ただ し、犯罪のために合理的に疑 われ うる者以外の もとでは、彼 の もと で犯罪が行 われ、 もしくは被疑者がそこで拘束 され、 またはそ うでな くと も押収 に服す る物が発見 されるか もしくは犯罪 に関す るその他 の調査餐 料が得 られ る特段 の理由が存在す る ときにのみ家宅捜索 を行 うことがで

きる。

被疑者の もとでの家宅捜索 のため に彼 の同意 を採用す るこ とはで きな い、ただ し、彼が 自らこの措置 を求める ときはこの限 りでない

。( 1 9 6 4:

1 6 6 )

第2条 拘束、逮捕 もしくは勾引 されるべ き者、裁判所 における尋 問 ち しくは出頭 のために勾引 されるべ き者、 または着衣の捜索 もしくは身体検 査 に服す る者の探索 ・手配のため には彼 の もとで、 または探索 ・手配 さ れている者がそこに滞在するとみ られる特段 の理 由が存す るときは他人の もとで、家宅捜索 を行 うことがで きる。送達が功 を奏 しなかったか または その見込みがない と判断 されるとき、召喚状 〔起訴状〕 または弁論への呼

(6)

126 神奈 川法学第40巻第2 2007

( 6 1 8 )

出状 の送達のため に探索 される被告 人 に対す る家宅捜索 について も同樵 である。(1995:637)

第2条

a

拘禁 4年 よりも軽 くない刑罰が規定 されている犯罪 またはその 未遂の嫌疑で拘束、逮捕 または勾留 されるべ き者 を探索するためには、探 索 されている者がその場所 を通過するであろうと考 えられる特段 の理 由が 存す る ときは、その場所 において交通機関の家宅捜索 を行 うことがで き

る。(1991:666)

第3条 公衆が利用 で きる場所 においては第 1条 または第2条 に係 る冒 的のために、同各条 に係 る場合以外 で も家宅捜索 を行 うことがで きる。

犯罪的活動 に従事するとみ られる者たちによって共用 されるのを常 とす る場所 においては第

1

条 または第

2

条 に係 る目的のために、法定刑が 1年 またはそれを超 える拘禁の犯罪が行 われたことの理由が存在 し、かつ家宅 捜索の 目的が達成 され るであろうと考 えるべ き特段 の理 由が存 す る とき は、家宅捜索 を行 うことがで きる。ただ し、主 として住居 を構成する場所 についてはこの限 りでない。

第2項 の規定 はその場所 に直結 して存す る空 間 または車両で、かつそ の場所 を利用 す る者 に よって用 い られ る もの につ い て も通用 され る。

(1999:72)

第3条

a

家宅捜索 は、 この措置 のための理 由が、被疑者 にとって措置 が意味す る侵 害 もしくはその他 の不利益 または他 の対立す る利益 を超 え るときにのみ決定す ることがで きる。 (1989:650)

第4条 家宅捜索の命令 は、第

3

項 に係 る場合 のほか、捜査指揮者、検 察官 または裁判所 によって発せ られる。送達のための家宅捜索の命令 は、

常 に裁判所 によって発せ られなければならない。その他 の場合 における家 宅捜索 は、その措置が広範囲にわたるか、 またはそれを受ける者 にとって

(7)

(617) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法 ・刑事訴訟法)‑ (1) 127

著 しい不利益 を伴 うと考 え られるときは、遅滞が危険 を伴 わなければ、裁 判所 の命令 な しに行 われるべ きではない (bar...inte)0

家宅捜索 の問題 は、捜査指揮 者 または検 察官 の 申立 て に基づ き裁判所 に よって取 り上 げ られ る。訴追後 は、裁判所 は被害者 の 申立 て に基づ き または職権 で この ような問題 を取 り上 げることもで きる。送達 のための家 宅捜索 の問題 は、職権 で または警察機 関 も しくは検 察官 の 申立 て に基づ

き、裁判所 によって取 り上 げ られる。

第24章第17条第3項 に係 る決定 によ り勾留 され るべ き者、 または裁 判所へ の出頭 のため に勾 引 され るべ き者 の探索 のための家宅捜索 の命令 は、警察法 (1984:387)の規定 に よ り警察機 関 または警察官 に よって発 せ られる (1995:637)

第 5条 第 4条 に よる命令 な しに、警察官 は遅滞が危 険 を伴 うときは衣 宅捜索 を行 うことがで きる。ただ し、 これは召喚状 の送達 のための家宅捜 索 には通用 されない。(1995:637)

第6条 家 宅捜索 にあたっては、や む を得ず必 要 とされ る ところ を超 え る不都合 または損害 を惹起すべ きではない。

必要である ときは、室 または保管場所 は実力 をもって開けることがで き る。それが行 われた ときは、その実施後 に適切 な方法で再 び閉鎖 されなけ ればな らない。

家宅捜索 は、特段 の理 由が なければ午後9時か ら午前6時 までの間 に は執行す ることがで きない。

第7条 家宅捜索 にあたっては、可能 な限 りその実施者が求 めた信頼 で きる証人が同席 しなければな らない。実施者 は鑑定人 またはその他 の必要 な補佐 を用 いるこ とがで きる。

家宅捜索 を受 ける者、 または彼 が不在 の ときは在宅の彼 の使用 人は、そ の実施 を観 察 しかつ証人 を呼 び寄せ る機会 を与 え られなければな らない、

(8)

1 2 8

神 奈川法学 第40巻 第2 2007 (616)

ただ し、それによって捜査が遅延する場合 はこの限 りでない。彼 もしくは 彼 の使用人 または呼 ばれた証人のいず れ も同席 しない ときは、被捜索者 は、調査上の不利益 な しにで きる限 り速やかに、執行 された措置 について 通知 されなければな らない。

その実施 の際、被害者 または彼 の代理 人は必要 な情報 を提供す るため に同席することが認め られる ;ただ し被害者 または彼の代理人が、その 目 的上必要 な程度 を超 えて実施 の際明 らか にされ る事情 に関す る知識 を獲 得 しない よう留意 しなければな らない。

第8条 郵便 もしくは電信 の通信物、商業帳簿 またはその他 の家宅捜秦 の際 に発見 された私文書 は詳細 に調査することがで きない、手紙 またはそ の他 の封繊 した文書 は、第

2 7

章第

1 2

条第

1

項 に述べ る手続以外 によっ て開封 してはな らない。

第9条 家宅捜索 については実施の 目的お よびその際 に生起 した事項 を 示す調書 を作成 しなければな らない。

家宅捜索 を受 けた者 は、 申立 てに基づ き嫌疑 に係 る犯罪 に関す る情戟 をも包含す る家宅捜索 に関す る証明書 を受領す ることがで きる。

第10条 第

1

条 または第

2

条 に述べ る目的のために、た といそれが公衆 に利用 で きない場所 である として も、捜査指揮者 または検察官お よび響 察官 は、第 1条 に係 る場所以外 で調査 を行 うことがで きる

第11条 拘禁 を伴 い うる犯罪が行 われた と考 えられる理 由が存す るとき は、押収 に関す る物 の探索 またはそ うで な くとも犯罪の調査上有意義 な 事実 を確証す るために、その犯罪 について合理的に疑 われ うる者 に対 し、

着衣の捜索

( kr o pps vi s i t a t i on)

を行 うことがで きる

その犯罪 について合理的に疑われ うる者以外 に対する着衣の捜索 は、そ れによって押収 に服す る物が発見 されるであろうことについて、 またはそ

(9)

( 6 1 5 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (

1

)

1 2 9

うで な くとも犯罪の調査上有意義 と考 え られる特段 の理 由が存在す る と きにのみ行 うことがで きる。

着衣の捜索は、衣服お よびその他の着用 している物、ならびに鞄、荷物 お よびその他 の携帯する物の検査 を意味す る

。( 1 9 9 3:1 4 0 8 )

1 2

条 拘 禁 を伴 い うる犯罪 について合理的 に疑 われ うる者 に対 して は、第

1

1条 に掲 げる目的のため に、 または第

1 2

a

の規定 に よ り身体 検査 を行 うことがで きる。第

1 2

条bに掲 げる範 囲においてかつその 目的 のために、他 の者の身体検査 も行 うことがで きる。

身体検査 は人体 の外 的お よび内的 な検査 な らびに人体 か らの試料 の採 取 お よびこの ような試料 の検査 を意味す る。 身体検査 は被検査者 に将莱 の不健康 または損害の危険 を生 じない ように行 わなければな らない。

身体検査 を受 けるべ き者 は、この目的のために6時間まで、または特段 の理由が存す るときはさらに

6

時間留置す ることがで きる

。( 2 0 0 5:8 7 8 )

1 2

a

唾液の採取 による身体検査 は、拘禁が伴い うる犯罪 について 合理的に疑 われ うる者 に対 し、試料 の

DNA

分析 をすること、警察デー タ 法

( 1 9 9 8:6 2 2 )

により作成 される

DNA

登録簿 または検査登録簿 に分析 の結果 に関する情報 を登録することを目的 とするときは、 これを行 うこと がで きる

。( 2 0 0 5:8 7 8 )

1 2

b

唾液の採取 による身体検査 は、以下各号の場合 には犯罪 につ いて合理的に疑われ うる者以外 に対 して も行 うことがで きる‑

1

. 試料 の

DNA

検査 の 目的が、拘禁 を伴 い うる犯罪の調査 の際 に同一 性 の確認 を容易 な らしめ、かつ

2.

犯罪 の調査上 それが有意義である と考 え られる特段 の理 由が存す るとき。

分析 の結果は、警察デー タ法

( 1 9 9 8:6 2 2 )

により作成 される登録簿 に 記載 されている情報 と比較 してはならず、 またはその他試料が採取 された

(10)

1 3 0

神 奈川法学 第40巻 第2 2007

日的以外 に用いてはな らない。

1

項 は

1 5

歳未満の者 には適用 されない

。( 2 0 0 5:8 7 8 )

( 6 1 4 )

第 13条 着衣 の捜索 お よび身体検査 については、第3条a、第4条、第 8条および第 9条 において家宅捜索 について定めるところの適用で きる部 分が適用 されなければな らない。遅滞が危険 を伴 うときは、着衣 の捜索 お

よび身体検査 は警察官が決定す ることもで きる。

大規模 な措置 は、屋 内 または隔離 された室 において執行 されなければな らない。医師以外 の者 に よって執行 され る ときは、可能 な限 り実施者が 求めた信頼 で きる証 人が 同席 しなけれ ばな らない。血液検査 の試料 の採 取 は医師 または資格 を有す る看護 師以外 の者が行 うこ とはで きない。 そ の他 の よ り詳細 な検査 は医師のみが行 うことがで きる

女性 の着衣 の捜索 または身体検査 につ いて は、女性 、医師 または資格 を有す る看護師以外 の者が執行 し、 または証 人 となることはで きない。た だ し、女性が携 帯 してい る物 の検査 のみ を意味す る着衣 の捜索 お よび血 液検査 の試料 、アルコール濃度 の呼気検査 の試料 または

DNA

分析 のため の唾液検査 の試料 の採取 のみ を意味す る身体検査 につ いては、男性 が執 行 し、かつ証人 になることがで きる

。( 2 0 0 5:8 7 8 )

第14条 逮捕 または勾留 さjtている者 については、その写真 を撮影 し、

かつ指紋 を採取 することがで きる ;彼 はまた他 の同様 の措置 に服 させ られ る。上述 した ところは、拘禁 を伴 い うる犯罪の調査 のために必要である と きは、他 の者 に対 して も適用 され る

本条 に係 る措置 に関す る細則 は政府が定 める

。( 1 9 7 4:5 7 3 )

第15条 法律 または命令 において家宅捜索、着衣の捜索 または身体検査 について異 なる定めが なされている ときは、それが適用 される

(11)

(613) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (

1

)

1 3 1

29

章 票 決 に つ い て

第1条 判決 または決定の評議 の際 に異 なる意見が表明 された ときは、票 決 を行 われなければな らない。

票決 の際 は裁判所 の構成員 の最 も席次 の若 い者が、最初 に意見 を述べ なければな らない。その後 に構成員が、裁判所 の席次順 に意見 を述べ な ければな らない。事件がある構成員 によって準備 された ときは、彼が まず 意見 を述べ なければな らない。参審員が裁判所 に含 まれている ときは、 こ れ らの者 は最後 に意見 を述べ なければな らない。

各 自がその意見 を根拠付 ける理由を述べ なければならない

。( 1 9 8 3:3 7 0 )

第2条 訴訟手続 に属す る問題 については、別個 に票決 しなければな ら ない。

責任 に関する問題 については、一体 として票決 しなければな らない。た だ し、以下各号 の事項が事件 の結果 に影響 しうる ときは、別個 に票決 し なければな らない‑

1.被告 人が行為 を犯 したか、お よびその場合 にはどの ように判断 され るべ きか に関す る問題、

2.

制裁 に関 しないが、制裁 の決定 のため に直接 的意義 を有 しうる措 置 に関す る問題 、

3.

日数罰金 の範 囲、指示

( f 6r e s ki r i f t e r )

、訓告

( va r ni ng)

、保護観 察、試験期 間の延長 または制裁 の執行以外 の制裁 に関す る問題 、

4.責任 に関わるその余 の問題。

ある構成員が、被告人 は刑法第

3 2

章第

5

条 に係 る もの以外 のその他 の 種類 の特別 の保護 に委 ね られるべ きであると考 える ときは、第2項第3号 による票決 の前 に、 この意見 に関す る別個 の票決が なされなければな らな い

。( 2 0 0 6:8 9 0 )

3

条 票 決の際 は構成員 の過半数が有す る意見が妥 当 しなければな ら

(12)

132 神 奈川法学 第40巻第 2号 2007年 (612)

ない。ある意見が過半数の票 を得て、かつそれが被告人にとって最 も軽 い かまたは不利益が少 ない ときは、この意見が妥当 しなければな らない。い ずれの意見 も軽 いか または不利益が少 ない とみ ることがで きない ときは、

半数の票 を得 た意見で、その中に裁判長の票がある ものが妥当す る。

二つ よ り多 くの意見が表明 され、そのいずれ も安当 しない ときは、被告 人 に とって最 も不利益 な票 を、彼 に とってその次 に不利益 な票 に合算 し た ものが妥当する。必要 なときは、ある意見が妥当するまで合算 を続行 し なければならない。 どの意見 も被告人 にとって よ り不利益 とみることがで きない ときは、最多数の票 を得 た意見が安当 しなければならない。複数の 意見が同数の票 を得 た ときは、その中に最上席者の票がある意見が妥当 す る。

第2条第3項 による票決の際 は、いず れの意見 も他 の意見 よ りも軽 い か または不利益が少 ない もの とみてはな らない。

( 1 9 88:1 36 9)

4

条 票決で敗れた構成員 は、その後 の票決 に関与する義務 を負 う。た だ し、被告 人が全 く無罪である旨の意見 を投票 した者 は、事後 の票決の 際、ある意見が被告人 に とって最 も利益 または不利益 が少 ない もの とみ

られるとき、その意見 に投票 した もの とみ られる。

( 1 9 8 8:1 3 6 9)

5

条 どのように票決 を行 うべ きか、または どの意見が妥当すべ きかに ついて争いがあるときは、 これについて票決 しなければな らない。

第6条 訴訟手続 に関す る問題 お よび責任 に関 しない問題 または私 的請 求 に関す る問題 ならびに第

5

条 による問題 または訴訟費用 に関す る問題 における票決 については、第

1 6

章 に定めるところが適用 される。ただ し、

勾留 または第25章 ない し第28章 に係 る措置 については、責任 の問題 の 票決 に関す る本章の規定が適用 され る。刑事事件 において私 的請求の辛 件が追行 される ときは、責任問題 に関す る裁判所 の判断は私 的請求の香 査 にあたって拘束的である

。 ( 1 9 8 3:3 70)

(13)

(611) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (1) 133

第7条 削除 (1983:370)

30

章 判 決 お よび決 定 につ い て

第 1条 裁判所 の本案の判断は、判決 によってなされ る。裁判所 のその 他の判断は、決定 によってなされる。裁判所がそれによって判決以外 の方 法で本案 を完結す る決定お よび別個 に上訴 された問題 に関す る上級 の戟 判所の決定 は、終局的決定である。

第2条 本 口頭弁論が行 われた ときは、判決 は弁論 に上程 された ものに 基づかなければな らない。判決 には全 ての本 口頭弁論 に同席 した裁判官 のみが関与することがで きる。新 たな口頭弁論が行 われた ときは、判決 は そこに上程 された ものに基づかなければならない。第46章第17条第2文 に係 る場合 においては、判決 は本 口頭弁論 の後 に収集 された ものに も塞 づ くことがで きる。

本 口頭弁論 な しに事件が判断 され る ときは、判決は訴訟書類が包含す る ものお よびその他事件 において生起 した もの に基づかなければな らな

。(1987:747)

第3条 判決は通式 な手続 において責任 に関す る訴追が提起 された行為、

またはそうでな くとも法律 によ り裁判所が取 り上 げることので きる責任 に 関す る問題以外 の行為 に関わってはな らない。裁判所 は犯罪の法的名称

または罰条の適用 に関す る申立てには拘束 されない。

第4条 一つの訴訟手続 において複数の訴訟が取 り扱 われ るときは、そ の余の部分 に関する取扱いが終結 しないに して も、一部 について判決 を与 えることがで きる。ただ し、訴追が同一の被告人に係 るときは、 この よう な判決 はそのための特段の理由が存するときでなければ与 えることがで き ない。 (1956:587)

(14)

1 3 4

神 奈川法学第40巻 第2 2007

( 6 1 0 )

第5条 判決 は書面 に作成 し、かつ分離 した部分 において以下各号 の辛 項 を示 さなければな らない ‑

1.裁判所 な らびに判決告知 の 日時お よび場所 、

2.

当事者 な らびにその代理人 または補佐 人お よび被告 人の弁護人、

3.

判決主文 、

4.

当事者 の 申立 てお よびそれが基づ く事実、 な らびに

5.

事件 において証明 された事項 に関す る情報 を有 す る判決理 由。

上級 の裁判所 の判決 は必 要 な限度 において下級 の裁判所 の判 決 に関す る説明 を包含 しなければな らない。

当事者が判決 に対 し上訴す る権利 を有 す る ときは、判決 において彼 が その際 に遵守すべ き事項 について教示 しなけjMどな らない

。( 1 9 9 4:1 0 3 4 )

第6条 被告人が行為 を自認 してお り、かつ刑事制裁 と して拘 禁 も しく は隔離的少年保護以外 の もの または最長6月内の拘禁 を科す るときは、判 決 は簡易 な形式 で作成す るこ とがで きる。下級 の裁判所 の判決 を確認す る上級 の裁判所 の判決 も簡易 な形式 で作成す るこ とがで きる。

事件 において犯罪 を理 由 とす る私 的請求の訴 えが提起 されるときは、第 1項第 1文 に述べ るところは、被告 人が請求 を認諾 した とき、 または裁判 所が本案 を明 白 と認める ときにのみ適用 される。

( 1 9 9 8:6 0 5 )

第7条 判決 〔内容〕 を決定する前 に評議が行 われなければな らない。裁 判所 に参審員 を含 む ときは、裁判長 または事件 が他 の法律専 門家 の裁判 官 によって準備 された ときはその者が、事案 お よびそれ について法が定め る ところを説明す る。

本 口頭弁論が行 われた ときは、その同 日または次の執務 日に評議 を し、

かつ可能であればその 日に判決 を決定 し、言い渡 さなければな らない。判 決の決定 または作成のために時間的余裕がやむを得ず必要 とされるときは、

裁判所 はそのための延期 を決定す ることがで きる ;ただ し判決 は著 しい支 障が ない ときは、被告人が勾留 されている場合 は弁論終結後 1週 間内 に、

(15)

(609) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法 ・刑事訴訟法)‑ (1) 135

その他の場合は弁論終結後2週間内に書面 に作成 し、かつ告知 しなければ ならない。判決が本口頭弁論 において言い渡 されない ときは、裁判所の他 の集会 において言い渡すか、 または裁判所 の事務局

( r a t t e nska ns l i )

に おいて交付す る

( ha l l e st i l l ga ng li g)

ことによって告知 しなければな らな い ;本 口頭弁論 の際 に判決告知 の 日時お よび方法 に関す る通知が与 え ら れなければならない。

事件が本 口頭弁論 な しに判断 される ときは、で きる限 り速やかに評読 を行い、判決 を決定 し、その書面 を作成 し、告知 しなければならない。告 知は判決 を裁判所の事務局 において交付することによって行 わなければな

らない。

判決の言渡 しは、判決主文お よび理由の表明ならびに上訴の教示によっ て行 うことがで きる。

少数意見が生 じた ときは、それは判決 と同一の 日時お よび方法で当辛 者 に告知 されなければな らない。

事件が判 断 された とき、当事者 は事件 の結果 について速やか に書面 で 通知 されなければな らない。 (1987:1097)

第8条 判決 は別個 に作成 され、かつ判 断 に関与 した法律専 門家の裁判 官 によって署名 されなければな らない。(1996:247)

第9条 上訴期 間が経過 した後 には、判決 によって審査 された被告人の 行為 に関す る責任 の問題 について再 び取 り上げることがで きない。

刑事制裁 の変更 お よび統合 について、特別上訴 について、お よび若千 の場合 における外 国に対す る法的手続 のための移送 (

6 Ve r f d r a nd e )

につ いては、それ らについて定めるところによる。(1976:21)

第10条 判決 について第2条お よび第7条 に述べ るところは、終局的決 定 について適用 されなければならない。 この ような決定 には問題の性質 に かんがみ必要であるときは、異 なる定めがない限 り第

5

条お よび第

8

条 も

(16)

136 神奈川法学第40巻 第2 2007 (608)

適用 され なければな らない。終局 的決定が判決 に関連 してな され る とき は、それは判決 中に掲 げ られなければな らない。

当事者が終局 的決定 に対 し上訴す るか または訴訟 の再 開の 申立 て をす る権利 を有す るときは、決定 においてその際 に彼が遵守すべ き事項 につい て教示 しなければな らない。(1994:1034)

第 11条 終局 的でない決定 は、必要 な限度で決定 を基礎付 ける理 由を示 さなければな らない。

訴訟手続 中の決定 に対 し上訴 しようとす る者が上訴 の通知 を しなけれ ばな らない ときは、決定 においてその旨を教示 しなければな らない。 この ような決定 に対 し別個 に上訴 で きるときは、 この ことも教示 されなければ な らない。裁判所 は上訴 しようとす る者 に、 申出 に基づ きその他 に遵守す べ き事項 に関す る情報 を供与 しなければな らない。

終局 的でない決定が判決 または終局的決定 に関連 してな され るときは、

それは判決 または終局 的決定の中に包含 されなければな らない。 この決定 に対 し別個 に上訴 で きる ときは、裁判所 は上訴 を しようとす る者が遵守 すべ き事項 について教示 しなければな らない。(1994:1034)

第 12条 別個 に上訴す ることがで きない訴訟手続 中の決定 は直 ちに執行 されなければな らない。以下各号 の裁判所 の決定 について も同様 である‑

1.代理 人 または補佐 人 または弁護人 を排除す るこ と、

2.

被 害者 に対す る公費 か らの補償 も しくは前払 、 または補佐 人、弁 護 人、証 人、鑑定 人 も しくはその他 当事者 で ない者 に対す る補償 もし

くは前払 に関す る判断、

3.勾留 または第25章 ない し第28章 に係 る措置 に関す る判断、

4.

弁護人 に当事者が提案 した者以外 を任命 したこ と、 または

5.法律扶助 法 (1996:1619)に よる一般 法律扶助 に関す る問題 で、

第2号 または第4号 に係 る場合以外 にお ける判 断、 ただ し、国 に法律 扶助 の費用 を償還すべ き義務 に関す る決定 を除 く。

(17)

( 6 0 7 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法 ・刑事訴訟法)‑ (

1

)

1 3 7

当事者 またはその他 の者 に文書証拠 を提 出す る こ とまたは検証 も しく は見分 のための物件 を提 出 もしくは用意す るこ とを命ず る決定 において、

裁判所 はその理 由が存 す る ときは、決定が確 走力 を有 しない まま執行 し うる旨定め ることがで きる

そのための理 由が存す るときは、裁判所 はその際 に決定が変更 された と き当事者が支払義務 を負 うこ とが あ りうる損害賠償 のための担保 の供与 を命 じなければな らない。

確 走力 を有 しない判 決 または決定が執行 しうるこ とについて特段 の定 めがある ときは、それが適用 される。

( 1 9 9 6:1 6 2 4 )

1 3

条 裁判所 が判決 または決定 に裁判所 またはその他 の者 に よる書 損 、計算違 い また は同様 の不注意 の結果 と して明 白な過誤 が含 まれてい る と認め る ときは、裁判所 は更正の決定 をす ることがで きる

裁判所 が不注意 によ り判決 または終局 的決定 に関連 して与 えるべ き汰 定 を行 うの を怠 った ときは、裁判所 は上記 の判 断が確走力 を取得 してか ら6月内 にその判断 を補充することがで きる。ただ し、判断が与 え られて か ら2週 間 よ りも後 の補充 は、当事者が それ を求 め、かつ相手方が補充 に反対 しない ときにのみ行 うことがで きる

裁判 を受 けた者 が、その氏名 または個 人番号 について不正確 な情報 を 与 え、それが訴訟手続 中に暴 露 しなか った ときは、裁判所 は検 察官 の 申 出に基づ き、その裁判 の更正 について決定す ることがで きる

更正 または補充がなされる前 に当事者 は、それが明 らか に不必要でない ときは第2項 第2文 に係 る場合 以外 において も意見 を述べ る機会 を与 え られなければならない。決定 は可能であれば更正 される判 断の書面 の全 て の写 しに記入 され なければな らない

。( 1 9 9 9:8 4)

1 4

条 削除

( 1 9 7 6:5 6 7 )

(18)

138 神 奈川法学第40巻第2 2007 (606)

第31章 訴 訟 費用 につ い て

第1条 検察官が公訴 を提起 した事件 について被告人が有罪の判決 を受け るときは、被告人は裁判所の決定 により弁護人への補償 として公費か ら支 払われた ものを国に償還 しなければな らない。彼 はまた、彼 を裁判所 に勾 引するための費用、な らびに被告人に関 Lかつ犯罪の調査のために行 われ た血液採取検査

( bl odpr 6vt a gni ng)

および血液検査

( bl odunde r s bk n i ng)

の費用 も国に償還 しなければならない。

ただ し償還義務 は、調査上合理的 に理 由付 け らjtない費用 、 または被 告人、彼 の代 理人 もしくは彼が選任 した弁護 人以外 の者 の過失 もしくは 過怠 によって惹起 された費用 を包含 しない。

被 告 人 は第4条第1項 に述べ る場合以外 には、法律 扶助 法 (1996:

1619)によ り法律扶助の際 に法律扶助手数料 として支払 うべ きもの とさ れたであろ う額 を超 える弁護 人の費用 を支払 う義務 を負 わない。 同法 に おいて法律扶助補佐人の費用 について述べ るところは、その代 わ りに公共 弁護人の費用 について適用 される。

被告 人が支払 うべ き額 は、被告人の犯罪性 または彼 の人的お よび経済 的関係 にかんがみそのための理 由が存するときは、調整 または免除するこ とがで きる。

被告人が支払 うべ き額が政府 の定め る限度 に達 しない ときは、償還義 務 は課 されない。 (1996:1624)

第2条 検察官が公訴 を提起 した事件 において被告人が無罪の判決 を受 けるとき、または検察官の訴追が却下 もしくは除去 されるときは、裁判所 は弁護人、法律扶助法 (1996:1619)による相談お よび捜査 中 または訴 訟手続 における証拠調べ のための費用 について、費用が彼 の権利 を擁諺 するために合理的な理 由があるものであれば、公費か ら補償 を受 けるべ き 旨決定す ることがで きる。

被告人はまた裁判所への出頭 に対する補償 も受 けることがで きる。 この

(19)

( 6 0 5 )

新訳 .スウェ‑デン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (

1

)

1 3 9

ような補償 は政府が定める規定 によって支払 われる。

被告人が有罪判決 を受 ける ときは、第 1項 または第

2

項 に係 り、かつ 検察官の過誤 または過失 によ り彼 に惹起 された費用 について、公費か ら 補償 を受けることがで きる。

( 1 9 9 6:1 6 2 4)

第3条 被害者が理 由な く告訴 を しまたはその他 の方法で公訴 を起 因 し た ときは、彼 は第 1条 に係 る費用 お よび第

2

条 に よ り被告人 に補償 が認 め られた もの を国に賠償す ることを、合理的な範囲で義務付 け られ うる。

( 1 9 9 0:4 4 3)

第4条 検察官が公訴 を提起 した事件 において被告人が、裁判所 に出頭 せず、裁判所 の発 した命令 を遵守せず、正 当な理 由 を欠 くと彼が考 えた もしくは考 えるべ きであった陳述 もしくは異議 を述べ、 またはその他 の過 失 もしくは過怠 によって国に費用 を惹起 した ときは、他 の場合 に訴訟辛 用が どの ように分配 されるべ きかにかかわ りな く、彼 はこの ような費用 を 一 償還す る義務 を負 う。

被害者 または公 共弁護人が過失 または過怠 によ り国 または被告人 に費 用 を惹起 した ときは、彼 はその費用 を償還す る義務 を負 う。

9

章第

7

条 に過料が命 じられない場合の費用 に関す る定めが存す る。

( 2 0 0 0:5 6 4)

第5条 本章 によ り私人の当事者が全部 または一部 の訴訟費用 を償還 し なければな らず、かつ当事者の法定代理人、当事者の代理人 もしくは捕 佐人 または当事者が選任 した弁護人が、第

3

条 に係 る措置 または第

4

条 に述べ る過失 もしくは過怠 によって、この ような費用 を惹起 した と認め ら れるときは、裁判所 はそれに関す る申立てがな くとも彼 に当事者 と共 にこ の費用 を償還すべ き旨命ず ることがで きる。

( 1 9 9 0:4 4 3)

第6条 複数の者が同一の犯罪 もしくは相互 に関連 を有す る犯罪へ の共

(20)

1 4 0

神 奈川法学 第40巻第2 2007

( 6 0 4 )

同のため に有罪判決 を受 ける とき、 または複 数 の被 害者が訴訟費用 を倭 還すべ きときは、彼 らはその費用 について連帯 して責任 を負 う。 ただ し、

費用が彼 らのある者のみに関す る事件 の部分 に属す るか、 またはある者が 第4条 に係 る過失 または過怠 に よ り費用 を起 因 した限度 において、 この 費用 は彼 が単独 で負担 しなければな らない。

あ る者 が第5条 に よ り当事者 と共 に費用 を償還すべ き責任 を負 うとき は、彼 らは連帯 してその責任 を負 う。

( 1 9 9 0:4 4 3 )

第7条 2人 またはよ り多 くの者が訴訟費用 について連帯 して責任 を負 わ なければな らない ときは、裁判所 は彼 らのある者 の申立 てに基づ き、事情 にかんがみ彼 らの間で どの ように費用 を分担すべ きか、 または彼 らのある 者が費用 の全部 を負担すべ きか について審査す るこ とがで きる

第 8条 第 2条 ない し第 7条 に定めるところは、捜査 が中止 されるか、 ま たはそ うでな くとも捜査 の結果訴追が なされない とき、捜査 中の費用 につ いて準用 されなければな らない ;この ような費用 を償還す る義務 は国庫 に は課せ られない、ただ し捜査 が理 由な く開始 されたか、 またはそ うでな く とも特段 の理 由が存す る ときはこの限 りで ない。

2 0

章第

9

条 によ り検察官が取 り下 げた訴追 を被害者が引 き継 いだ と きは、引継 ぎ前 の費用 については第1条 ない し第7条 に定めるところが適 用 され る。

第9条 検察官が被告人 による訴訟費用 の償 還 を義務付 け ようとす る と き、 または被告人が この ような費用 の償還 を受 けようとす る ときは、彼 は 事件 の取扱 いが終結 す る前 にこれ に関す る申立 て を し、かつ費用 の内訳 を示 さなければな らない。彼がそ うしない ときは、事後 にこの裁判所 にお いて生 じた費用 に関す る訴 えを提起す る こ とはで きない。裁判所 は職権 で、裁判所 の決定 に よって公 費か ら支払 われた費用が被告 人 またはその 他 の者 によ り償還 されるべ きか、 またはその まま国庫 に帰す るべ きか につ

(21)

(603) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (1) 141

いて審査 す る。第3条 に係 る問題 も裁判所が職権 で審査す る。

裁判所が事件 について判 断す る とき、裁判所 は同時 に訴訟費用 に関す る決定 を行 う。

捜査 が 開始 されたが訴追が提起 されず、 かつ被 疑者が捜査 中の費用 の 償還 を求め ようとす るとき、 またはこの ような費用 の返還 の問題 が公共の 名 において提起 されるときは、 これに関す る申請 はその裁判所 の もとにな

されなければな らない。(1972:430)

第10条 下級 の裁判所 の事件が上訴 される ときは、上級 の裁判所 におけ る訴訟費用 を償還す る義務 は、そ こでの訴訟手続 にか んがみ決定 され な ければな らない。上級 の裁判所 の判決 は、被告 人が下級 の裁判所 の有罪 判決 よ りも重 い と考 え られ る制裁 に処せ られた とき、彼 が下級 の裁判所 において無罪の判決 を受 けた場合 は犯罪 を行 った と認め られた とき、 また は彼 に よる上訴が下級 の裁判所 の判決 の変更 を もた らさない ときにのみ、

有責

( f a l l a nd e )

な もの とみ られなければな らない。第

3

条 の規定 は、被 害者が理 由 な く検 察官 に よって上訴 され る よう起 因 した場合 に も適用 さ れなければな らない。

事件 中の別個 に上訴 され る問題 に関す る上級 の裁判所 にお ける費用 に ついては、下級 の裁判所 に提起 された事件 について本章 に定めるところが 準用 される

事件が差 し戻 される ときは、その上級 の裁判所 における費用 の問題 は、

再 開後 の事 件 の取扱 い に関連 して審査 され なけれ ば な らない。(1990:

443)

第 11条 被害者 のみが訴 えを追行 す る事件 にお ける訴訟 費用 につ いて は、第18章 の適用 で きる部分が適用 され る。

ただ し、公共弁護人の費用 を国 に償還すべ き被告人の義務 については、

本章第1条第2項お よび第3項が適用 される

被害者 のみが訴 えを追行す る事件 におい て、無罪判決が な された際 そ

(22)

1 4 2

神 奈川法学 第40巻第2 2007

( 6 0 2 )

のための特段 の事情が存す る ときは、彼 または彼女 は裁判所 の決定 によ って公費か ら弁護人への補償 として支払 われるものを国に償還 しなければ な らない。

被害者が公訴 を補佐 し、 もしくはそ うでな くとも検察官 と共 に訴 えを追 行 し、 または検察官が被害者のため に訴 えを追行す る事件 において訴訟 費用 を償還すべ き被害者の義務 お よびこの ような費用 の償還 を受 ける彼 または彼女の権利 については、第

3

条お よび第

4

条の規定のほか、第

1 8

章第

1 2

条 に述べ るところが適用 される

。( 2 0 0 5:7 2 )

第 12条 訴訟手続 に関する費用 について法律 または命令 に異 なる定めが ある ときは、それが適用 される。

Ⅲ.

共通規 定

32

章 期 日 ・期間および傾怠の正当な理由

( l agaf b r f aH ) について

第1条 当事者 またはその佃 の者が裁判所 の決定 によ り裁判所 の もとに 出頭すべ きとき、またはそ うでな くとも訴訟手続 において何事かを履行す べ きときは、彼 はそのための合理的な時間的余裕 を与 えられなければなら ない。

2

条 召喚状 または上訴状が当事者の配慮 によって送達 され るべ き場 合、裁判所が事件 を取 り上 げる ときに、所定の方法で送達が行 われた と い う証拠が裁判所 に提 出 されず、かつ相手方当事者が 出頭せず または本 案 について意見 を述べ ない ときは、当事者の訴 えは消滅する

( f 6r f a ll e n)

。 これに関す る教示 は、送達 に関す る命令 の中に記載 さjlなければな らな い。

( 1 9 9 4:1 0 3 4 )

3

条 裁判所 の決定 によ り裁判所 の もとに出頭すべ き、 またはそ うで

(23)

(601) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (1) 143 な くとも訴訟手続 において何事 か を履行 すべ き当事者 また はその他 の者 が、そのための合理的な時間的余裕 を与 え られず、 またはそ うでな くとも 裁判所 が定 めた 日時 を延長すべ き理 由が存在 す る ときは、裁判所 は新 た

な 日時 を定め る

4

条 弁論が指定 された後 、集会前 に弁論 の実施 または必要 な程度 に おける

( ie r f o r d e r l i go mf a t t ni ng)

その遂行 に対 す る障害 を構成す る と考 え られ る事情が存在す る ときは、裁判所 は弁論 のため に新 た な 日時 を定 めることがで きる

当事者が上述の事情 について知 った とき、 または弁論 のための集会 に出 頭す るよう呼 び出 された者が、呼 出 しに応ず ることに支障がある と認 める ときは、彼 は直 ちに裁判所 にそれ について届 出を しなければな らない。

5

条 事件 の審査 上 、他 の訴訟手続 にお ける対象 または他 の手続 にお ける処理の対象である問題が先ず判断 され ることが特 に重要であ る とき、

または事件 の取扱 いについてその他 の障害が長期 的 に存在す るときは、裁 判所 は障害が除去 されるまで事件 の手続 の中止 を命ず るこ とがで きる

第6条 裁判所 の決定 によ り、裁判所 の もとに出頭すべ き、 またはその 他訴訟手続 において何事 か を履行 すべ き者が、その憾意 につ いて正 当 な 理 由を有す ることに相当な蓋然性がある ときは、 この者 はそれについてな ん らの制裁 を科せ られず、 またその他 の仕方で訴訟手続 における責任 を問 われない。

あ る者が第1項 に係 る慨意 の責 め を負 うけれ ども、特別 の事情 に基づ きそれについて正当な理 由を有す ると考 え られる ときは、彼 はこれに関す る調査資料 を提 出す る機 会 を与 え られ なければ な らない。 この場合裁判 所 は、願意 に基づ く制裁 の宣告 またはその他 の措置 に関す る判 断 を延期

しなければな らない。 (1987:747)

(24)

144 神奈川法学第40巻 第2 2007 (600)

7

条 集会 に呼 び出 された者が支 障 を届 け出たため に集会が あ らか じ め停止 された とき、それに もかかわ らず裁判所 は、支障 を届 け出た者が事 後 にその正 当 な理 由について相 当 な蓋然性 を証 す る調査 資料 を提 出 しな い ときは、出頭 に関す る命令 中 に掲 げ られ た制裁 の問題 について決定す るこ とが で きる。欠席判 決が な され るため にはその 申立 てが必 要 とされ る (1999:84)

8

条 あ る者が公 共運輸手段 の途絶 、病気 またはその他 の彼 が予見 し えなか った、 もしくはそ うでな くとも裁判所が有効 な弁 明 を構成す ると認 める事情 によって、彼 に課せ された事項 の履行 を妨 げ られた ときは、願意 について正当な理 由が存在す る

当事者 に依頼 され た代 理人 に上述 の障害が存在 し、かつ適時 に他 の代 理人 を用 いることがで きない ときも、当事者 のための僻意 に関す る正当 な 理 由 とみ られる。

33

章 訴 訟 手続 に お ける書 面 お よび送 達 に つ い て

第1条 申請、届 出 またはその他 の訴訟手続 にお ける書面 は、裁判所 な らびに当事者 の氏名お よび住所 に関す る情報 を包含 しなければな らない。

訴訟手続 に■ぉ ける私 人の当事者 の最初 の書面 は、当事者 に関す る以下 各号 の事項 を包含 しなければな らない‑

1. 職業 な らびに個人番号 または組織番号 、

2.郵便上 の住所 お よび就業場所 の住所 、 な らびにそれが適切 な場合 には

( i f 6 r e ko mma nd ef a

ll)送達執行 人 に よる送達 の際当事 者 に出会 うことがで きるその他 の住所 、

3.

住居

( bo s t a d)

お よび就業場所 の電話番号 、ただ し秘密 の電話加 入 に係 る番号 については、裁判所がそれ を求めるときにのみ開示す るこ

とを要す る、 ならびに

4.

その他 、彼 に対す る送達上有意義 な事情。

(25)

(599) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (1) 145

法定代理 人が当事者 の事件 を追行 す る ときは、同様 の情報 が彼 につい て も提供 され なければな らない。 当事者 が彼 を代理す る代 理人 を依頼 し ている ときは、代 理人の氏名 、郵便上 の住所 お よび電話番号 が示 され な ければな らない。

召喚状 申請書 はその他 に、第2項お よび第3項 に述べ る事項 について、

私 人の被告 に関す る情報 を包含 しなければな らない。被告 お よびその法定 代 理人の職業 、就業場所 、電話番号 お よび代 理人 に関す る情報 は、 申請 人 にとって情報が特別の調査 な しに入手 で きる ときにのみ提供す ることを 要す る。被告が知 られている住所 を欠 くときは、 これを確定す るための調 査 を行 った ときに情報 を提供 しなければな らない。

当事者が証人 またはその他 の者 の尋 問 を求め る ときは、当事者 は第4 項 に述べ る範 囲 において この者 に関す る情報 を提供す る義務 を負 う。

1

項 ない し第

5

項 に係 る情報 は、情報 が裁判所 に提供 され る時点 の 事情 に妥当す るものでなければな らない。 これ らの事情 のいずれかが変更 す るか、情報が不十分であるか、 または誤 っているときは、遅滞 な く裁判 所 に届 け出なければな らない。 (1985:267)

第2条 裁判所 が ある者 に書面 の内容 またはその他 の事項 について通知 すべ きときは、送達 によって行 うことがで きる。送達が特 に定め られてい るとき、 または通知 に関す る規定 の 目的 にかんがみ送達が行 われるべ きこ とが明 らかな ときは、送達が用 い られなければな らない、 しか し、その他 の場合 には事情 にかんがみ送達が要求 されるときにのみ これ を用 いるべ き である。

当事 者か ら提 出 された訴訟書類 またはその他 の文書が送達 されるべ き ときは、当事者 は文書 にその認証 された謄本 を添付 しなければな らない。

送達が裁判所 の配慮 に よ り行 われ、かつ送達 のため に複 数の謄本が必要 であ る ときは、当事者 はそれ らを用意す る義務 を負 う。 当事者が上述 の 謄本 を用意 しない ときは、裁判所 は当事者 の費用 で謄本 の作成 について 配慮 す る。(1990:1411)

(26)

146 神 奈川法学第40巻 第2 2007 (598)

第3条 文書 は、文書 または文書が 同封 されている郵券支払みの郵便物 に関す る通知状が裁判所 に到着 し、 または権 限 を有す る職員 の手元 に逮 した 日に裁判所 に提 出 された もの とみ られる。裁判所が特別 に裁判所宛 ての電報が電報取扱企業 に到着 している旨の通知 を受 けた ときは、電戟 はすでにこの通知が権限を有する職員 に達 した ときに提 出 された もの とみ

られる

文書 またはこれに関する通知状がある 日に裁判所 の事務局 に交付 され、

または郵便局で裁判所のために分離 されたと考 えられる場合、それが直近 の執務 日に権限 を有す る職員の手元 に達 した ときは、前者の 日に到達 し た もの とみ られる。

必要 な場合裁判所 は、テレファックス またはその他 の原本 に発信 人の署 名 を欠 く通知 〔書面〕 について、署名 のある原本 による発信人の確証 を 求めることがで きる。裁判所が このような確証 を得 られない とき、裁判所 はこの通知 〔書面〕 を無視す ることがで きる。 (1994:1034)

第4条 送達一般 については、別 に定め られている。(1970:429)

第5条 削除 (2000:172)

第6条 送達法 (1970:428)第5条、第12条お よび第15条 の規定 は、

刑事事件 における召喚状の送達 には適用 されない。

民事事件 にお ける召喚状 は、被送達者が逃亡 したか またはその他 の方 法で身を隠す と考 えられる理 由が存す る ときにのみ送達法第12条 による 送達がで きる。

事案 について和解が許容 される民事事件 における召喚状が送達で きなか ったとき、裁判所 は送達の試み を続行すべ きか、 または原告 自身に送達 を 行 うよう求めるべ きかについて審査 しなければならない。その際にはそれ までに送達 に要 した労働 お よび費用、続行 される試みが成功するための条 件 ならびにその他の事情が考慮 されなければならない。原告が この求めに

(27)

(597) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法 ・刑事訴訟法)‑ (1) 147

応 じない ときは、召喚状 の申請 は却下 されなければならない。(1995:637)

第7条 削除 (1992:1511)

8

条 王 国内 に住所 を有 しない当事者が、裁判所 の もとに王国内、 ヨー ロ ッパ経済共働地域 内の他 の国 またはス イス に住所 を有 し、かつ当事者 のため に事件 について送達 を受 ける権 限 を有す る代 理人 を示 さない とき は、裁判所 は彼 が最初 に訴 え を追行 す る ときに、 この ような代 理 人 を選 任 し、かつその旨を裁判所 に届 け出るよう命ず ることがで きる。彼がそ う することを怠 る ときは、彼 に村す る送達 は彼 の最後 に知 られた住所 に宛 て て郵便で文書 を送付 す ることによって行 うことがで きる。 (2001:57)

第9条 裁判所 は必要 な場合 には、裁判所 に提 出 され る文書 または裁判 所 か ら発送す る文書 を翻訳 させ る ことがで きる。裁判所 は、刑事事件 に お ける書面 、 または書面が ヨーロ ッパ経 済共働 地域 内の他 の国 もしくは スイスに滞在す る者 に送付 されるべ きもので、かつその者が書面 における 言語 を理解 で きない と考 え られ る理 由が存す る ときはその最 も重要 な部 分 、 を翻訳す る義務 を負 う。

書面 は他 の国の言語、 または関係公 的機 関 においてその者が この言請 を理解 しないことを知 るときはその者が理解す る他 の言語、 に翻訳 されな ければな らない。

翻訳 を援助 した者 は、国か ら支払 われ る合理 的 な補償 を受 ける権利 を 有す る

1

項 お よび第

3

項 は、点字 か ら通常 の文字へ の、 またはその道 の反 訳 について も適用 されなければな らない。 (2006:902)

1 0

条 召喚状 申請書が第 1条第 1項 ない し第

4

項 に規定す る ところを 満 た さない場合 、欠紋が送達上些細 な もので ない ときは、 申請 人 は申請 書 を補正す ることを命ぜ られる。 この命令が遵守 されず、かつ本案が和解

(28)

1 4 8

神奈川法学第40巻 第2 2007

( 5 9 6 )

の許容 されるようなものであるときは、裁判所 はそうするのが不相当でな ければ申請 を却下することがで きる

。 ( 1 9 8 5:26 7)

11

条 当事者でな くて訴訟手続 において尋問 されるべ き者 は、裁判所 の求めに基づ き第

1

条第

2

項お よび第

6

項が当事者 について述べ る事項 の範囲で 自己に関する情報 を裁判所 に提供す る義務 を負 う。

( 1 98 5:2 6 7)

12

条 第 1条 または第

1

1条 によ り自己 に関す る情報 を提供すべ き者 に対 しては、過料 の制裁付 きでその情報提供義務 の履行 を命ず ることが で きる

。 ( 1 9 8 5:2 6 7)

1 3

条 ない し第

27

条 削除

( 1 9 7 0:4 2 9)

34

章 訴 訟手続 障害 につ い て

1

条 事件 の取上げ

( uppt a ga nde )

に村す る障害の問題 は、そのため の理由が生ず るや否や裁判所 によって扱 われなければな らない。

訴訟手続障害 は、他 に異 なる定めが ない ときは裁判所が職権 で顧慮 し なければならない。

第2条 当事者 が裁判所 は事件 を取 り上 げ る権 限 を有 しない 旨の抗 弁

( i nv

a

ndni ng)

を しようとす るときは、裁判所 において事件 について最初 に訴 えを追行すべ き時にその抗弁 を提出 しなければならない。 彼が正当な 理由によ りこの抗弁 をすることを妨げ られたときは、その理由が消滅 した 後で きる限 り速やかにこれを提 出 しなければな らない。当事者が上述の 日 時内にこの抗弁 を提出することを怠 るときは、彼のこの権利 は消滅する。

3

条 当事者が第

2

条 に係 る抗弁 を適時 に した ときは、裁判所 はこれ についてで きる限 り速やか に別個 に決定 を行 う。それ以外 の訴訟手続障

(29)

(595) 新訳・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法例 事訴訟法)‑ (1) 149

害の抗弁がなされる場合、その性質が要求するときは、裁判所 はこれにつ いて別個 に決定 を行 う

(以下次号)

後 記

この新訳 の仕事 は、2007年2月26日、 ピースボー ト ・トパーズ号の第 56回世界一周の船旅 (2月25日‑ 6月5日)の2日目か ら開始 し、中秋 の今 ようや く本号掲載部分 を脱稿 しえた。出国直前 に大学定年後 におけ る最初のまとまった仕事 とい うべ き 『スウェーデ ン法律用語辞典』 を刊行 す ることがで きたが (発行 の 日付 けは3月10日)、 この辞書作 りの仕事 の一部は第49回の船旅 中に行 った ものである。今度 も狭 い船室が "動 く 書斎" として集中 した仕事の環境 を与 えて くれた。 トパーズ号 の船齢 はす でに50歳 を超 えてお り、数年前か ら解体処分が問題 にされていると聞 く。

こうい う老 いた船 の中で老残 の身が仕事 に打 ち込めることに一種 の感慨 を覚 える。あえて蛇足 を記す ことをお許 し願いたい と思 う

2007年10月8日

参照

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