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(1)

携についての研究及び提言 : 地域社会における企 業の環境・CSR活動を考える(平成16年度千代田学事 業 報告書)

著者 石神 隆, 堀内 行蔵, 田中 充, 山田 元紀, 長野  浩子, 水上 真理子, 小林 朋生, 関根 枝美, 足立  乃梨子, 柏木 勇人, 太田 彩方, 南 ひかり, 伊東  一夫

出版者 法政大学地域研究センター

ページ 1‑49

発行年 2005‑03

URL http://hdl.handle.net/10114/11409

(2)

平 成

6 1

年度千代田学事業 報 告 書

千代田区岡信主体c;)

環境意信・行動国賓と主体間連携 につい-Z:C;)司完成ぴ提宮

~地域社会における企業の環境・ CSR 活 動 を 考 え る ~

平 成 7 1 年 3 月

法政大学地域研究センタ一千代田学プロジェクト

(3)

報告書の発行にあたり

法政大学地域研究センターは、自治体、企業、地域社会、

NPO

などと大学との連携をつく りあげ、大学の知的資源を地域の中で役立たせることを一つの使命にしています。

このたび、千代田区が進める「千代田学j プロジェクトの一環として区の支援のもと、 f千 代田区内立地企業の環境活動を中心とした

CSR

(企業の社会的責任) J について調査研究を進 めてまいりました 。

千代田区は、いうまでもなくわが国首都のなかでの中心であり 、行政機関はもとより企業の 本社が集中的に立地している極めてユニークな地域です。 したがって、当地域の将来を考える うえにおいて、区内企業本社と千代田区地域との間の関わりは、当該企業が地域社会をどう捉 え、どう対応しているかということの象徴としてみることができるかもしれません。

逆にまた、それら企業の千代田区地域との関わり方の一つ一つのモデルが、日本の社会全体 に大きな影響を与える可能性を持つ、強力な「テコ

J

のポジションを千代田区という地域が持 っているともいえましょう 。

本調査研究は、企業

CSR

のかなでとりわけ地域と深く関係する環境活動に焦点を当て、実 態把握と将来展望を進めたものです。地域貢献に関する企業アンケート調査の実施、個別企業 へのヒアリング、分析とまとめ、そしてシンポジウム開催などの 一連の調査活動を通し、おぼ ろげながら輪郭がほぼ見えてきたものがあります。 それは、企業の地域環境活動は、まさに芽 がで始めており、その推進への意志も多くの企業で見受けられるということです。そしてまた、

これらの萌芽的意志を具現化するにあっての重要なキーポイントは、地域における企業・行政・

社会・大学などの間における双方向的コミュニケーションの充実であると考えられます。

このコミュニケーションは、言し、かえれば、地域活動として何かをやりたいと思うが、何を やったらよいのか、何がし、ちばん求められているのか、といったことから始まり、お互いに誰 とどのような協働がありうるのか等々の日常的な情報交換の必要性であろうとおもわれます。

千代田区においては、人材、技術など多くの面において世界的ともいえる高い能力が凝集し ていることはいうまでもありません。 もし、その一部が、協働的に提供され、地域に還元され ることがあるとすれば、世界でも類まれな首都中心の活動として多くの耳目を集めることは間 違いないと思われます。そのための関係各主体聞におけるコミュニケーションの手段や協働の 方法とその可能性などについては、今後の調査研究と位置づけて、次の企画として平成

7 1

年 度の「千代田学j プロジェクトとしてすでに区の助成も決定されております。

本調査研究は、千代田区及び、多くの区内企業のご協力のもとに進められたものであり、こ の報告書そのものが地域内各主体の協働の成果によるものであると認識しております口そして、

本調査研究のプロセスおよび成果は、地域のことは地域で考えるという、「千代田学j プロジ ェクトの趣旨に沿ったものと自負いたしております。

末尾ながら、補助事業としてとりあげていただきました千代田区、アンケートおよびヒアリ ングに協力いただきました関係各企業、および調査研究作業に助力いただきました

NPO

法人 人間環境ネット

21

及び人間環境学部生の各位に改めて深く御礼申し上げます。

2005

3

1 3

法政大学地域研究センタ一千代田学プロジェクト

研 究 責 任 者 石神 隆(法政大学人間環境学部教授)

(4)

目 次

第 一 章 調査目的と研究方法・・・

第 二 章 環境面における!企業の環境・

CSR

活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...

3 .

第 一 節

CSR

活 動 の 定 義 と 背 景 第 二 節 千 代 田 区 の 地 域 的 特 性 第 三 節 「千代田区j と い う 地 域 社 会

第 四 節 地 域 社 会 に お け る 企 業 の 環 境 ・

CSR

活 動

第 三 章 千 代 田 区 内 立 地 企 業 の

CSR

に関する現状分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7

第 一 節 調 査 ・ 研 究 の 主 旨 と 目 的 第 二 節

CSR

活 動 に 関 す る 状 況 第 三 節

CSR

活 動 の 傾 向 分 析 第 四 節 事 例 研 究

第 五 節 考 察

第 四 章 環境・

CSR

活動に関する事業者・行政・大学の連携・・・・・・・・・・・・・・・・・・...

7 2 .

第 一 節 基 調 講 演 要 旨

第 二 節 パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン ( 各 主 体 に お け る 論 点 と 課 題 ) 第 三 節 考 察

第 五 章 環 境 報 告 書 等 の 調 査 か ら み え る 千 代 田 区 に お け る CSR 活動・・・・・・・・・・・・・・・・ .35 第 一 節 環 境 報 告 書 等 の 背 景

第 二 節 環 境 報 告 書 等 の 概 要

第 三 節 千 代 田 区 に 本 社 の あ る 企 業 の 環 境 報 告 書 等 の 事 例 第 四 節 環 境 報 告 書 等 の

CSR

活 動

第 五 節 考 察

第 六 章 千 代 田 区 の 課 題 と 提 言 ( 地 域 特 性 を 踏 ま え た 環 境 ・

CSR

活動)

3 4 . . . . . . . . . . . . . .

第 一 節 分 権 社 会 の 協 働 を 支 え る 主 体 性

第 二 節 千 代 田 区 に お け る 企 業 と 行 政 主 体 性 獲 得 過 程 第 三 節 千 代 田 区 の 課 題 と 提 言

第 七 章 お わ り に か え て ( 調 査 研 究 の 結 果 の ま と め と 今 後 の 課 題 ) ...

50

編集後記・・・・・・... ・.・・

52

資 料 編

1、 ア ン ケ ー ト 挨 拶 文 2、 ア ン ケ ー ト 用 紙 3、 会 社 名 明 記 企 業 一 覧 表

(5)

第一章環境面における企業の環境CSR 活動

第一章 調査目的と研究方法

法政大学地域研究センターは、平成

6 1

年度の「千代田学」の研究テーマを、「千代田区関係 各主体の環境意識及び環境行動の実態把握と主体関連携についての研究及び政策提言

J

とした。

千代田区は、昼間人口は夜間人口の 20 倍にもなるという、他に類を見ない特徴的な地域Iであ る。この特徴的な地域を形成している主な主体は、区内に存在する多くの企業であり、それの関 係主体である。このような区内企業とその関係主体の環境意識と環境行動が地域社会の環境へ与 える影響は計り知れないものがあると思われる。そこで、千代田区内に立地する企業とそれに関 連する行政の環境意識及び環境行動の実態把握と主体関連携について調査・研究を行った。

今回の調査では、千代田区に本社を置く上場企業を対象として、本社機構そのものが、「良き 企業市民

J 2

としてどのような理念を持ち、どのような公益的貢献を、特に環境面において地域 社会へ行っているのかを、「地域社会における企業の環境・

CSR

活動を考えるj のテーマでアン ケートとヒアリングを行った。また主な参考文献としては、区内立地企業が発行している環境報 告書等を取り上げ調査対象とした。そして、企業がおこなう地域社会への公益的貢献が、千代田 区のよりよい地域環境実現に結びっくために、企業と行政のそれぞれの主体がおこなう連携と協 働の可能性に関する基礎的資料を作成し、それに基づく政策提言が本調査研究の目的である。

本調査研究の調査方法は、平成

6 1

1 1

1

日に区内に本社の所在する上場企業

296

3社にア ンケート4を送付し、そのうちの数社に対してヒアリング調査を実施し、環境報告書等の記載か ら企業の社会貢献の全体像を把握し、特に地域社会への具体的な貢献活動について特筆する取り 組みを抽出して千代田区への企業の社会貢献活動の可能性を調べた。

近年、企業活動を取り巻く外的環境の変化のなかで、企業に社会的責任を問う

CSR e a t r p o r C o ( S

o c i a

l : y t i l i b i s n o p s e R

企業の社会的責任)が、顕著なものとして重要視されている 50 企業はグ ローパル化、情報通信の劇的な発展などそれを取り巻く社会的環境変化への対応はもとより、持 続的な社会の実現に応答することを強く求められている。それらはたとえば、環境報告書等の作

成、

IS014001

取得に伴う

EMS

実施など環境経営として現れているが、これらに加えて、コン

ブライアンス、人権、地域社会への貢献などもあわせて求められる時代となっている。

しかし、一般的にわが国の企業は、特に環境面でのそれらの活動は主に工場などの生産拠点を 中心に、あるいは地方都市に立地する支社、支底、 f苫舗等を拠点とした活動であることが多く、

1 本稿、第二章第二節を参照。

2 (社)日本経済団体連合会は、平成 16 年5月18 日に改編した「企業行動憲章」に、企業は広く社会に とって有用な存在でなければならないものとして、 10 の原則を掲げ、「良き企業市民」として積極的に 社会貢献を行うことを、 6番目に原則に定めている。

3 平成16 年度秋季版「会社四季報」による。

4 巻末資料参照

5 平成16 年2月、(社)日本経済団体連合会は「企業の社会的責任 )SRC( 推進にあたっての基本的考え方」

としづ意見書を発表し、そのなかで日本経団連はCSR の推進に積極的に取り組むこと、またCSR は官主 導ではなく民間の自主的な取り組みによってすすめられるべきこと、日本経団連の企業行動憲章および 実行の手引きを見直しCSR 指針とするとしている。

(6)

第一章 環境面における企業の環境CSR 活動

環境報告書等などからもそうした傾向をうかがし、知る事ができた口

以上の認識に基づき、千代田区内に立地する「良き企業市民j とも呼ぶべき多くの企業の 地域における、特に環境面に関する企業の CSR 活動を、アンケート調査及びヒアリング、

そしてパネルデ、イスカッション等により、それぞれの環境意識や環境行動の実態を明らか にし、あわせて千代田区内に立地する上場企業各社が発行している環境報告書等の中の地域貢 献などについての記載事項から具体的な事例を取り上げて報告する。

そして最後に、そこから得られた知見に基づき、企業と行政の課題を明らかにし、それ ぞれへの提言を探ることが本研究・調査の目的である。なお、本調査・研究で、千代田区内 立地の企業のうち上場企業の本社を調査対象としたのは、株式を公開しているという点において 社会的にその果たすべき責任の度合いが重いと思われる、という理由によるものである。

女調査・研究のフローは以下のとおりである。

課題と提言

アンケート&ヒアリング

文献調査 シンポジウム

台地域研究センタ一千代田学プロジェクトの調査・研究は下記の体制において実施した。

代 表 者 石 神 隆 法政大学人間環境学部教授、法政大学地域研究センター主任研究員 堀内行蔵 法政大学人間環境学部教授、法政大学地域研究センター主任研究員

田 中 充 法政大学社会学部教授、法政大学地域研究センター主任研究員 山田元紀 法政大学大学院社会科学研究科、法政大学地域研究センターRA 長野浩子 法政大学大学院社会科学研究科、法政大学地域研究センター

RA

水上真理子 法政大学大学院社会科学研究科

小林朋生 法政大学人間環境学部

4

年生 関根枝美 法政大学人間環境学部

4

年生 足立乃梨子 法政大学人間環境学部

4

年生 柏木勇人 法政大学人間環境学部2 年生 太田彩方 法政大学人間環境学部2 年生 南ひかり 法政大学人間環境学部卒業生 伊東一夫 法政大学人間環境学部卒業生

(執筆担当者:山田)

(7)

第二章環境面における企業の環境・CSR 活動

第二章 環境面における企業の環境・ CSR 活 動

今日、なせ~

CSR

が 注 目 さ れ る よ う に な っ て き た の か 、 ま た

CSR

とは一体どのように 定 義 さ れ て い る の か を 調 べ 、 千 代 田 区 の 地 域 特 性 と 地 域 内 企 業 の 地 域 に 果 た す 役 割 な ど との関連性について検討する。

第 一 節

CSR

活 動 の 定 義 と 背 景

CSR

とは、

t e a r p o r o C l a i c o S y t i l i b i s n o p s e R

の頭文字をとったものである 。 一般的に は 「 企 業 の 社 会 的 責 任j と日本語に訳される。平成

5 1

年 は わ が 国 の

rCSR

元年」であ る と 云 わ れ 、 さ ま ざ ま な 議 論 が 華 々 し く 展 開 さ れ た 。 し か し 、 そ れ が 意 味 す る 概 念 は 決 して一義的ではないが、強いて簡単にまとめると、「企業は営利的活動ばかりではなく、

そ れ 自 体 が 社 会 的 存 在 で あ る 以 上 は 、 社 会 に 対 し て も さ ま ざ ま な 貢 献 を す る こ と で 社 会 的責任を果たすべきである

J

、ということになろう 。 つ ま り 、 企 業 が 果 た す 社 会 的 責 任 の 内 容 も 時 代 と と も に 変 化 し て き て い る と い う こ と で あ る 。

例 え ば 、 伝 統 的 な 企 業 の 社 会 貢 献 は と い う と 、 商 品 や サ ー ビ ス の 提 供 、 あ る い は 雇 用 の 確 保 で あ っ た 。 し か し 近 年 、 メ セ ナ 活 動 や ブ イ ラ ン ソ ロ ビ ー 活 動 な ど も そ れ に 加 え る こととなった 。 つまり、

CSR

活 動 と は 、 従 来 言 わ れ て き た 企 業 の 付 随 的 な 活 動 の み で は な く 、 企 業 経 営 の 本 質 的 な 課 題 と 考 え ら れ る よ う に 変 化 し て き て い る の は 否 定 で き な い 。 特に欧米の

SRI y l l a i c o S ( e l b i s n o p s e R t m e n s t n v e I

: 社 会 的 責 任 投 資 ) な ど で は 、 企 業の

CSR

活 動 に 視 点 を 踏 ま え た 企 業 の 安 定 性 や 成 長 性 な ど を 直 接 投 資 に 結 び つ け る 傾 向 が強まってきている 口 このことは

CSR

活 動 が 単 に 企 業 の 付 随 的 活 動 で あ る と ら え ら れ て いないことを示す好例と言えよう 。

最 近 、 わ が 国 で は 企 業 の 社 会 的 責 任 を 問 わ れ る 不 名 誉 な 出 来 事 が 頻 繁 に 発 生 し 、 メ デ ィ ア は 競 っ て そ れ ら を 取 り 上 げ 報 道 し て き た 。 し か し そ の 反 面 、 新 潟 県 中 越 地 震 や ス マ ト ラ 島 沖 地 震 と 津 波 な ど の 天 災 被 害 に 対 し て 、 多 く の 心 あ る 企 業 は 被 災 地 域 へ の 物 質 援 助 や 義 援 金 の 提 供 な ど を 極 め て 積 極 的 に 行 な っ て い る 。 こ う し た 企 業 の 行 為 は 、 企 業 も 社 会 を 構 成 す る 一 員 で あ る と の 認 識 に 基 づ い て 行 わ れ る も の で あ り 、 企 業 が 果 た す べ き 社会的責任として

CSR

活動を捉えているからであろう 。一 部 の 企 業 で は す で に 企 業 経 営 の一環として

CSR

活 動 を 取 り 入 れ て お り 、 実 践 に 移 さ れ て い る こ と を 示 し て い る も の で ある 。

21

世 紀 に お い て は 、 そ の よ う な 認 識 に 基 づ く 行 動 こ そ が 企 業 自 身 の 持 続 的 な 成 長 に は 不 可 欠 で あ り 、 企 業 が 利 益 の 追 求 の み の 活 動 だ け で は 社 会 か ら 認 め ら れ て も ら え な い時代になりつつあることを示しているといえよう。

(8)

千 代 田 区 は 東 京

23

区のほぼ中央に位置し、 f東 京 構 想

2000J

(東京都総合計画)に示 す

9

つのエリア分類ではセンター・コア・エリアの中心(都心)に位置し、「日本の政治・

経済・文化を牽引する原動力たる『首都心 ~J であるとこのエリアの特性を示している。

ま た 、 こ の エ リ ア 分 類 を 基 に し た 「 環 境 基 本 計 画

J

(平成

1 4

1

月 ) の 地 域 別 配 慮 計 画 で は 、 セ ン タ ー コ ア エ リ ア の 地 域 の 特 徴 を 「 商 業 ・ 業 務 の 集 積 が 進 ん だ 地 域 で あ る と 同 時 に 、 古 く か ら の 住 宅 地 な ど 特 色 あ る 地 域 で 構 成 さ れ て い る 。 都 心 等 で の 再 開 発 、 大 規 模 跡 地 で の 新 た な 拠 点

開 発 が 進 ん で い る

J

地 域としている。

ま さ に 地 理 的 に も 社 会 的 に も 日 本 の 中 心 的 位 置 付 け に あ り 、 面 積

1

.1

64km

2

12%

を 皇 居(1.

42 km

)2 が 占 め る 緑 豊 か な 歴 史 的 地 区 であると同時に、

右 の 図

2

1

に示すよ

う に 建 物 の 約

60%

(述べ床面積比率 )1 は 事 務 所 が 占 め 、 区 部 平 均 の

5 . 5 1

/00 と比較しで も エ リ ア の 特 徴 が 示 す よ う に 商 業 ・ 業 務 が 集 積 し て い る 地 区 で あ る こ と が 窺 え る 。 加 え て 、 公 官 庁 施 設 も 約

10%

を 占 め て お り 政 治 機 能 の 集 中 し た 地 区 で あ る と も 言 え る 。

逆 に 、 独 立 住 宅 と 集 合 住 宅 を 合 わ せ て も

5%

に 満 た な く 、 区 部 平 均 が

50%

強であるこ と と 比 較 す る と 、 前 出 の 環 境 基 本 計 画 に 「 都 心 居 住 促 進 に よ る 中 高 層 住 宅 の 供 給 の 伸 び か ら 、 こ の エ リ ア の 居 住 人 口 は 増 加 傾 向 に あ る 。一 方 、 就 業 人 口 は 、 逓 減 し て い るj とあ る も の の ま だ ま だ 居 住 者 は 少 な く 、 千 代 田 区 の ひ と つ の 大 き な 特 徴 と な っ て い る 。

地 域 社 会 の 構 成 要 因 と し て 人 口 を 考 え る と き 、 地 域 に 居 住 す る 人 口 ( 夜 間 人 口 ) と ひ る 聞 に そ こ で 活 動 す る 人 口 ( 昼 間 人

口 ) の バ ラ ン ス が 大 き く 違 う 場 合 に は 、 特 に 注 意 が 必 要 で あ る 。

千 代 田 区 の 昼 間 人 口 指 数2は 約

2

300

で あ り 、 都 や 区 部 及 び 他 の 都 市 が

' " 1 0 0 150

(ほぽ夜間人 口 と 昼 間 人 口 が 同 程 度 ) で あ る こ と と 比 較 し で も そ の 特 異 性 が 窺える。

第二章環境面における企業の環境・CSR 活動

第 二 節 千 代 田 区 の 地 域 的 特 性

千代田区

0 .

0 0.02 .004 0.06 0.08 1

0.

1-2 建物の用途別述べ床面積比率(%)

2500

∞∞∞∞

U R d n U R d 4 4 E 4 1

昼間人目指数

図22- 昼間人目指数

図公官庁施設

・教育文化施設 ロ厚生医療施設 口供給処理筋設

・事務所建築物 園噂用商業施設

・住商併用施設 図宿泊遊興施設

・スポーツ興業施霞 ロ独立住宅 回集合住宅

・専用工喝

・住居併用工渇

・倉庫・軍総関係施設

-東京都 圏区部 ロ千代田区 ロ大阪府 図大阪市 ロ名古屋市

1 東 京 都 都 市 計 画 局 地 域 計 画 部 土 地 利 用 計 画 課 「 東 京 の 土 地 利 用J (平成 9年 文 は 13 年)

x

(9)

第二章環境面における企業の環境・CSR 活動

つ ま り 、 千 代 田 区 で は 昼 間 に は 夜 間の 23 倍 の 人 々 が 区 内 で 活 動 し て お り、その約 90% は就業者であること か ら 、 地 域 と の 連 携 を 検 討 す る に 際

し て は 、 地 域 に 居 住 す る 人 々 に 加 え

「企業市民 J が 大 き な 役 割 を 果 た す ものと期待される 。

第 三 節 f千 代 田 区j と い う 地 域 社 会

' 使

0% 20¥ 40¥ 60% 80¥ 1似 燃

-32 昼間人口の内訳

ロ昼間就業者

思昼間通学者

ロ従業も通学も していない者

で は 前 節 で み た よ う な 千 代 田 区 の 地 域 的 特 徴 を 前 提 と し て 、 区 内 に 立 地 す る 企 業 の 地 域 社 会 へ の 社 会 的 責 任 の 遂 行 に は ど の よ う な 内 容 の も の が あ る の だ ろ う か。 しかし、そ う し た 議 論 を す る 前 に 、 千 代 田 区 に あ っ て は な に を 以 っ て 地 域 と 定 義 で き る か を ま ず 考 えてみたい 。

一 般 的 に 、 地 域 社 会 と は あ る 特 定 の 地 理 的 範 囲 内 に お い て 繰 り ひ ろ げ ら れ る 、 人 間 と 人 間 あ る い は 人 間 と 集 団 な ど の 問 に う ま れ る 関 係 性 の 総 体 で あ る と さ れ て い る 。 そして 関 係 性 と は 、 社 会 的 、 政 治 的 、 経 済 的 、 文 化 的 及 び 教 育 的 関 わ り の 中 に 、 自 然 的 あ る い は 意 図 的 に う み だ さ れ る も の 、 と い う 側 面 と 、 人 間 に よ っ て 構 築 さ れ た 人 工 物 あ る い は 自 然 な ど と の 多 彩 な か か わ り 合 い の う ち に 生 み 出 さ れ る 側 面 と を 含 み つ つ 、 地 域 社 会 を 構 成 す る 一 人 ひ と り の 人 間 ( 地 域 社 会 の 市 民 、 住 民 ま た は 生 活 者 ) の 日 常 的 な 生 活 が 営

まれている圏を地域社会と呼ぶことができる 。

こ れ ら を 抽 象 化 し て 表 現 す る と 、 こ の 外 に 開 か れ た 開 放 的 で 生 き て い る シ ス テ ム と し て の 地 域 社 会 と は 、 日 常 的 に 社 会 的 存 在 と し て の 、 生 き て い る シ ス テ ム で あ る 主 体 と し て の 人 間 と 諸 対 象 と の 間 ( 人 工 物 を 媒 体 と し つ つ 複 数 の 住 民 相 互 の 間 ) で 、 い わ ゆ る

「社会的相互作用

l a i c o s ( ) n o i t c a r e t n i J

が 間 断 な く 頻 繁 に 繰 り 返 さ れ 、 生 活 圏 と し て の 地 域 生 活 を 維 持 す る た め の さ ま ざ ま な 共 同 の 営 み が 行 わ れ て い る 圏 で あ る と い う こ と が できる 。

地 域 社 会 を こ の よ う に 定 義 し た と き 、 昼 間 人 口 と 夜 間 人 口 の 膨 大 な 格 差 が 存 在 し て い るなど 一般 的 な 地 域 社 会 と は 際 立 っ た 違 い が あ る 千 代 田 区 に あ っ て も 、 そ こ に は 厳 然 と

し て 地 域 社 会 が 出 現 し て い る と 考 え る こ と が で き る の で あ る 。 つ ま り 、 千 代 田 区 が ど の よ う に 特 異 的 な 地 域 社 会 で あ ろ う と も 、 千 代 田 区 に お い て 地 域 社 会 の 存 在 を 否 定 す る こ とはできない。

で は 、 千 代 田 区 の 地 域 社 会 を 構 成 す る 主 な 主 体 と は な に か 。 そ れ は 紛 れ も 無 く 、 昼 間 において人口の 90% を 構 成 す る 地 域 内 に 立 地 す る 企 業 集 団 と 、 そ れ と の 関 連 に お い て 関 係 性 を 生 み 出 す 各 主 体 そ の も の に 他 な ら な い 。 す な わ ち 、 地 区 内 に 立 地 す る 企 業 そ れ ぞ れは、 f企 業 市 民j と し て 地 域 社 会 の 立 派 な 構 成 主 体 で あ り 、 当 然 の こ と と し て 個 々 の 企 業 は ひ と つ の 主 体 と し て 、 他 の さ ま ざ ま な 主 体 と と も に 地 域 社 会 内 に お い て 社 会 的 相 互 作 用 を 間 段 無 く 繰 り 返 す こ と で 、 関 係 性 の 総 体 を 構 成 す る ひ と つ の 重 要 な 要 素 な の で あ る。 従 っ て 、 企 業 は 地 域 社 会 に 存 在 し て い る と 言 う 事 実 に お い て 地 域 社 会 を 構 成 す る 紛 れ も な い 主 体 で あ り 、 そ れ ぞ れ は そ こ に 存 在 す る と い う 事 実 を 以 っ て 、 地 域 社 会 に 果 た すべき役割をすでに担っている存在であると認識することができるのである。

(10)

第二章環境面における企業の環境・ CSR 活動

第 四 節 地 域 社 会 に お け る 企 業 の 環 境 ・ CSR 活 動

前 節 で 述 べ て き た こ と よ う に 、 地 域 社 会 を 構 成 す る 紛 れ も な き 主 体 と し て そ れ ぞ れ の 企 業 が 果 た す べ き 役 割 は 、 今 日 に お い て は 企 業 の CSR 活 動 な ど に 見 ら れ る よ う に 、 質 量 と も に 拡 大 す る 一 方 で あ る と 捉 え る こ と が で き る 。 そ し て こ の こ と は 、 日 本 経 済 団 体 連 合 会 に よ る 企 業 の CSR 活 動 の ア ン ケ ー ト 調 査 か ら も 明 ら か と な っ て い る ロ す な わ ち 、 こ こ数年にわたり企業が CSR 活 動 に 出 資 す る 費 用 が 毎 年 増 加 傾 向 を 示 し て い る 口 こ の こ と は、企業が CSR 活動をし、かに重要視しているかを示している好例である口

し か し 、 千 代 田 区 の 現 実 と し て 、 本 社 機 構 そ の も の が 地 域 社 会 で あ る 千 代 田 区 と ど の よ う な 関 係 性 を こ れ ま で に 構 築 し て き た か に つ い て 、 成 果 を い く つ も 挙 げ て そ の 社 会 的 責 任 の 遂 行 状 況 を 明 ら か に す る こ と は い さ さ か 困 難 な よ う に 思 わ れ る 。 そ れ は し か し 、 多 く の 企 業 の 本 社 機 構 が 本 来 の 社 会 的 責 任 を 果 た す べ き 地 域 社 会 で あ る 千 代 田 区 に 対 し て 、 な に を ど の よ う に 還 元 し う る の か 、 と 自 問 し て こ な か っ た こ と に 起 因 す る と 思 わ れ る 。 こ の こ と は 、 シ ン ポ ジ ウ ム 「 地 域 社 会 に お け る 企 業 の 環 境 ・ CSR 活動を考える

J

で も 明 ら か に な っ た 事 実 で あ る 。 つ ま り 、 企 業 が 地 域 社 会 の 構 成 主 体 で あ る と い う 一 般 的 な 認 識 は あ る と し て も 、 千 代 田 区 に 立 地 す る 企 業 の 本 社 に は そ う し た 認 識 の 存 在 は 明 ら か に は な ら な か っ た 。 す な わ ち 、 企 業 の 千 代 田 区 へ の CSR 活 動 の 優 先 順 位 は あ ま り 上 位 に は な か っ た 、 と い う こ と が で き る 。 そ し て 、 そ の こ と に あ ま り 疑 問 を 感 じ て こ な か っ た の で は な い か 。 今 回 実 施 し た ア ン ケ ー ト 調 査 や ヒ ア リ ン グ 、 あ る い は 環 境 報 告 書 等 の 記述からも、そうした傾向をみることができた。

ま た 行 政 側 に も 、 地 域 社 会 に 多 数 存 在 し て い る 上 場 企 業 へ の 協 力 要 請 な ど が 明 確 に あ っ た か と い う と 、 こ れ ま で の と こ ろ で は そ れ も ま た 十 分 と は 言 い が た い 。 そ れ に は 、 千 代 田 区 の 地 域 特 性 を ア ・ プ リ オ リ な も の と す る 従 来 の 認 識 を 一 日 も 早 く 捨 て て 、 千 代 田 区の昼間人口の 90% をしめる企業がおこなう CSR 活 動 は 、 千 代 田 区 の 地 域 社 会 に と っ て は 欠 か す こ と の で き な い 重 要 な 主 体 で あ る 、 と い う 認 識 を 地 域 社 会 全 体 が 認 識 す る こ とがまず必要ではないか。

で は そ う し た こ と を 可 能 と す る た め に 行 政 は ど の よ う な 役 割 を 担 う こ と と な る の か 。 そ し て 夜 間 住 民 は ど う か 。 ま た 企 業 と の 連 携 と 協 働 は ど う あ る べ き な の か 。 少 な く と も 、 CSR 活 動 そ の も の を よ り 実 効 性 の 高 い も の と す る た め に は 、 そ れ ぞ れ の 企 業 は 地 域 社 会 の ニ ー ズ を 独 自 に 判 断 し て 別 個 に 活 動 す る の で は な く 、 自 ら の 地 域 社 会 を よ り よ い 環 境

と す る た め に 他 の 企 業 や 行 政 あ る い は 大 学 や 地 域 住 民 ( 夜 間 人 口 ) な ど と の 連 携 や 協 働 が 必 要 と な る だ ろ う 。 企 業 が お こ な う 千 代 田 区 と い う 地 域 社 会 へ の CSR 活動とは、そう

した認識そのものを根底から問い直す格好の契機となりうると思われる。

そ し て 、 第 三 章 以 下 の 各 章 で は 、 ア ン ケ ー ト や ヒ ア リ ン グ そ し て パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン な ど と 、 各 企 業 の 環 境 報 告 書 等 か ら そ う い っ た こ と を 可 能 に す る も の を 探 り 出 し て みたい口

(執筆担当者:南、山田)

(11)

第三章 千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析

第 三 章 千代田区内立地企業の CSR に関する現状分析

前 章 で 考 察 し た 、 千 代 田 区 の 地 域 特 性 と 上 場 企 業 の 本 社 機 構 が 地 域 社 会 に 対 し て 果 た す 社 会 的 責 任 が ど の よ う な 内 容 か を 、 ア ン ケ ー ト 及 び ヒ ア リ ン グ 等 に よ り 調 査 し た 。

第一節 調 査 ・ 研 究 の 主 旨 と 目 的

千 代 田 区 は 、 わ が 国 を 代 表 す る 企 業 の 本 社 や 大 半 の 官 公 庁 が 立 地 す る 経 済 と 政 治 の 中 心 地 で あ る 。 昼 間 人 口 は 夜 間 人 口 の 約

20

倍 以 上 と 、 他 に 類 を 見 な い 地 域 社 会 を 形 成 し て い る 。 こ の よ う な 千 代 田 区 に 所 在 す る 多 く の 企 業 は 、 就 業 の 場 と し て の 「 会 社j と い う 存 在 とは別に、「企業市民

J

と い う 観 点 か ら 地 域 住 民 と し て の 側 面 を 併 せ 持 っ て い る も の と 考 えられる 。

そ こ で 、 地 域 研 究 セ ン タ ー で は 本 調 査 ・ 研 究 を 「 千 代 田 学 プ ロ ジ ェ ク トj と命名して、

区 内 に 本 社 を 置 く 上 場 企 業

(296

社 ) を 対 象 に 、 主 に 環 境 面 を 中 心 と し て 企 業 の

CSR

(社 会 的 責 任 ) 活 動 の 推 進 状 況 を 把 握 す る こ と を 目 的 と し て 、 平 成

1 6

1 1

月 に ア ン ケ ー ト 調 査 を 実 施 し た 。 ( 実 施 し た ア ン ケ ー ト は 巻 末 に 資 料 と し て 添 付 )

1 -

1

調 査 方 法

ア ン ケ ー ト 調 査 は 、 質 問 紙 の 郵 送 配 布 ・ 郵 送 回 収 方 法 ( 郵 送 調 査 法 ) を 用 い て 、 千 代 田 区 内 に 立 地 し て い る 上 場 企 業 の 本 社

(296

社 ) に 調 査 を 依 頼 し 、 実 施 期 間 は 平 成

1 6

1 1

1

日から

1 1

20

日 ま で と し た 。 ア ン ケ ー ト 調 査 の 主 な 項 目 は 、 以 下 の と お り で あ る 。

1 -

2

主 な 調 査 項 目

調 査 内 容 は 以 下 の と お り で あ る 。

① 企 業 の 基 本 事 項 に 関 す る 調 査

② 環 境 報 告 書 等 の 発 行 及 び そ の 目 的 な ど に 関 す る 調 査

③ 環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム の 実 施 状 況 及 び そ の 実 施 範 囲 に 関 す る 調 査

④ 特 に 、 環 境 面 を 中 心 と し た

CSR

活 動 に 関 す る 調 査

⑤ 千 代 田 区 内 の 大 学 へ の 期 待 に 関 す る 調 査

⑥ 会 社 名 の 公 表 に 関 す る 調 査

1-3

調 査 の 実 施 状 況

ア ン ケ ー ト 票 は 、 平 成

1 6

1 1

1

日 に 調 査 対 象 で あ る 上 場 企 業

296

社 に 郵 送 し 、 記 入 期 間 を 約

5 1

日間おき、回収期限を同月

20

日 に 設 定 し た 。未 回 収 の 企 業 に 対 し て は 、 電 話 、 メ ー ル 等 に よ り 回 収 を お 願 い し 、 回 収 率 の 向 上 に 努 め た 口回 収 さ れ た ア ン ケ ー ト 票 の 実 数 は 以 下 の と お り で あ る 口

(12)

第三章 千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析

|

表 - 1 1 3 I

対 象 企 業 数 回 収 票 数 有 効 票 数 回収率(%)

296

179

174

125 .0%1

回 収 率 は 、 有 効 票 数 を 対 象 企 業 数 で 割 り 出 し た 。 回収票

79

杜 の う ち 、 回 答 拒 否 が

5

社 あ り 、 従 っ て 有 効 票 が

74

社 と な っ た 。

1 -

4

企 業 の 概 要

調 査 対 象 と な る 企 業 の 基 本事 項 を把 握 するため、企業の 基礎 デ ータと し ては、 「 業種

J

、 f資 本 金j、「本社の総床面積

J

、f従 業 員 数 ( 千 代 田 区 内 在 勤 者 数 : パ ー ト 等 含 む )

J

4

つ の 質 問 項 目 を 設 け た 。

( 1

) 業 種

有効票のうち、「製造業 J が最も多く

28

社 で 、 全 体 の

37 .8%

を占め、次いで「運輸業j

1

1

(14.9%)

で、 f建 設 業j と「情報通信業

J

が そ れ ぞ れ

7

9 .5%) (

となり、上位

4

業 種 で 全 体 の

7

.1

6%

を占めている 。

| 図 1 - 1 3

鉱 業 建 設 業 製造業 電気・ガス・熱供給・水道業 情 報 通 信 業 運 輸 業 卸売・小売業 金融・保険業 不 動 産 業

( 2

)

資 本 金

飲食庖・宿泊業 医療 、福祉 サービス業

10 20 30 (件)

7

28

7 1 1

資 本 金 の 額 は 各 社 多 様 で あ っ た 関 係 か ら

5

段 階 に 分 類 し て 集 計 を 行 っ た 。

1

0

億円から

500

億 円 未 満 の 資 本 金 の 企 業 が

52

社 と な り 、 全 体 の

7

.1

2%

を占めている 。 また

500

億円から

1000

億円未満と

1000

億 円 超 の 企 業 が 合 計

1 4

社あり、わが国を代表す る 企 業 が 千 代 田 区 内 に 立 地 し て い る こ と が こ の こ と か ら も 伺 う こ と が で き る 。

1 25% と い う 回 答 率 を も っ て 全 体 を 推 測 す る こ と は 問 題 が あ ろ う か と 思 う が 、 一 つ の 傾 向 を 見 る こ とはできょう 。 同 様 の 調 査 に つ い て 、 東 京 都 内 消 費 者 団 体 と 東 京 都 で 構 成 す る 2004 東 京 都 消 費 者 月 間 実 行 委 員 会 は 、 都 内 の 主 要 な 企 業 を 対 象 に し て 2004 年 6 月 に 実 施 し た 「 企 業 の 社 会 的 責 任 (CSR) に 関 す る ア ン ケ ー ト 調 査J で の 回 収 率 は 、 調 査 対 象 企 業 が 157 社 、 回 収 さ れ た 調 査

(13)

第三章 千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析

| 図 1 2 - 3

( 3

)

本 社 の 総 床 面 積

01億円未満

・1O ~100億円未満 ロ 100~500億円未満 口 500~1000億円未満

1000 億円以上

| 表 3 1

2

資本金ランク

1

0

億円未満

10-1

∞億円未満

1

-500

億円未満

5

-1000

億円未満

1

0

億円以上 合計

件数

% 8 8 . 0 1 2

7 5 . 6 3 2

5 8 . 3 3 6 1 . 8 8 1 8 . 0 1 7

4 0 . 0 0 1

半 数 以 上 の

9 3

1 . 4 5 (

% ) の 本 社 事 務 所 は 面 積 が

3 0 0 0 f n

以 上 で あ り 、 本 社 の 機 能 と し て 大 規 模 な 面 積 が 必 要 な 事 業 所 が 数 多 く あ る こ と が う か が え る 。

| 図 1 3 - 3

.lOOOm2 未満

・lOOO~3000m2 未満

3000m2 以上

| 表 3 1

3

本ヰ揃蔚

E

1

は励n2未満

1

卿 ~ 筑 間 m2来首

3

α

沿別2以上 合計

( 4

)

従 業 員 数 ( 千 代 田 区 内 在 勤 者 数 : パ ー ト ・ 派 遣 社 員 含 む )

件数

% 2 2 7 . 9 2

1 2 2 . 6 1

40

1 . 4 5 7

4 1 ∞ 0 .

各 社 の 多 様 な 従 業 員 数 を

5

段 階 に 分 類 し て 集 計 し た 。 従 業 員 数 が

1 0

人 未 満 の 企 業 は

1

社 も な か っ た 。31 社 (4 1. 9%) で は 従 業 員 が

5 0 0

人 以 上 と な っ て お り 、 事 業 所 の 床 面 積

とほぼ関連していることが分かる。

| 図 3 1

4

0.0%

.10 人未満

.1O~1 ∞人未満 ロ l∞~300人未満 口 3∞ ~500人未満

5∞人以上

| 表 1 4 - 3

従業員数(パート・派遣社員含む)

1

0

人未満

10-100

人未満

100-300

人未満

300-500

人未満

5

0

0

人以上

合計

件数 %

0 . 0

1

9 7 . 5 2 2

1 4 . 8 2 3 1 . 4 3

1 4

.1

9 7

4 0 . 0 0 1

(14)

第三章 千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析

第 二 節 CSR 活動に関する状況

こ こ で は 各 調 査 項 目 の 結 果 を 集 計 し た も の か ら 企 業 の 環 境 ・ C8R 活動の実態に迫る。

( 1

) 質 問 1

r

環 境 報 告 書 等 の 発 行 に つ い てj

環 境 報 告 書 等 を 発 行 し て い る 企 業 が

30

(40.5%

)、発行を検討中の企業が

1 0

( 13.5%)

で 、 こ れ ら の 合 計 は

40

(54.1%)

で あ る が 、 環 境 報 告 書 等 を 発 行 し て い な

い企業も

34

(45.9%)

と全体の半数に近い高い割合を示していることが分かつた。

| 図 3 1

5

発行 l 件 数 I %

-発行している

・発行を検討中 日発行していない

( 2

)

質 問

2 r

環 境 報 告 書 等 の 発 行 の 目 的 複 数 回 答j

(環境報告書等を発行している

30

社の回答から)

301ω.5 1 0

1 5 . 3 1 3 4

1 9 . 5 4 7 4

1 1 ∞ 0 .

28

(93.3%)

の 企 業 が 環 境 報 告 書 等 の 発 行 目 的 を 社 会 的 説 明 責 任 と し て お り 、 次 に 企 業 の イ メ ー ジ 向 上 は

27

(90.0%)

、 社 外 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は

26

(86.7%)

と な っ て い る 。 環 境 報 告 書 等 の 発 行 目 的 の 大 半 は 、 企 業 の 経 営 理 念 や 活 動 全 般 に 関 し て 、 も っ と 社 会 に 認 知 さ れ た い 、 と い う 企 業 の 意 識 が う か が え る 。 ま た 、 会 社 の PR や営業目 的などはさほど意識されていない結果となっている。

|

表 3

| 6

の目的

%

2

8 3 . 3 9 2

7 0 . 0 9 2

6 7 . 6 8 2

5 3 . 3 8 2

2 3 . 3 7 1

6 3 . 3 5 1

1 7 . 6 3 2 7 . 6 2 7 . 6

《具体的記述》

「企業価値、従業員価値の向上 J 、「加盟底への情報ツールのひとつとして J

( 3

)

質 問

3 r

環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム

(EM8)

の 導 入 に つ い て

J

180

の 認 定 を 取 得 し て い る 企 業 が

52

(70.3%)

、その他の

EM8

を 採 用 し て い る 企 業 が

2

社、

180

の 認 証 取 得 を 含 む

EM8

の検討中が

4

社 と な っ て お り 、 こ れ ら の 合 計 は

58

(78.4%)

と 極 め て 高 い 数 字 を 示 し て い る 。 こ の こ と か ら 企 業 の 環 境 経 営 へ の 関 心 の 高

さがうかがえる。しかし一方、

180

の 導 入 の 予 定 が 無 い 、 と 回 答 し た 企 業 が

1 6

社あり、

全 体 に 示 す 比 率 は

2

.1

6%

となっている。なお、

180

以 外 の

EM8

を 採 用 し て い る 企 業 が

2

(15)

第三章 千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析

社 あ り 、 独 自 に 開 発 し た も の と 、

C8N2000

のそれぞれである。

|

図 1 6 - 3 表 | 3 1

7

/ 2.1'6

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ‘

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

703

- ‘

5.4 2 .7

%

5 2

1 3 . 0 7

.r S014001 認証を取得 している

・その他の聞Sを採用し

014001ているrS 官、証取得を 含 む 凹Sを検討中

ロ導入予定はない

1 6 1 6 . 1 2

7 4 1 0 . 0 0 1

qt -a U1

( 4

)

質 問

4 r

環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム

(EM8)

の 範 囲j

(

I

8014001

、 そ の 他 の

EM8

を 取 得 し て い る

54

社 に つ い て )

全 事 業 所 で

EM8

を 採 用 し て い る 企 業 が

29

社 あ り 、 全 体 の

53.7%

を 占 め て い る 。反面、

本 社 の み で 取 得 し て い る 企 業 は わ ず か に

6

1 (

.1

1%)

と 少 な く 、 ま た 本 社 を 除 い た 他 の 事 業 所 で 実 施 し て い る 企 業 は

1 9

(35.2%)

と な っ て い る 。

|

表 1 8 - 3 EMS

の実施範囲 件数

%

全事業所で

EMS

を実施している

9 2 7 . 3 5

本社のみが

EMS

を実施している

6 1 . 1 1

|本社を除いた他の事業所で

EMS

を実施している

9 1 2 . 5 3

合計

4 5 0 . 0 0 1

( 5

)

質 問

5 r

全 社 ( 全 事 業 所 ) で 行 っ て い る 環 境 ・

C8R

活 動 の 取 り 組 み 複 数 回 答

J

全 事 業 所 で 全 く 行 っ て い な い 企 業 は わ ず か

4

(5.4%)

で 、 回 答 を 寄 せ た ほ ぽ 全 企 業 で 何 ら か の 環 境 ・

EM8

活 動 を 行 っ て い る 。 内 訳 と し て は 、 リ サ イ ク ル ・ 分 別 、 ご み の 発 生 抑 制 や 省 エ ネ ル ギ ー グ 、 ル ー ン 購 入 な ど に つ い て 大 半 の 企 業 が 実 施 し て い る 。 こ う し た 企 業 内 部 で の 活 動 で は 熱 心 で あ る が 、 企 業 外 部 へ 働 き か け る 情 報 公 開 や 環 境 活 動 へ の 参 加 、

あ る い は 環 境

NGO

NPO

な ど へ の 支 援 、 ま た は 政 府 、 自 治 体 な ど と の 連 携 な ど で は ま だ 十 分 に 実 施 さ れ て い る と は い え な い 。昨 年 あ た り か ら 中 目 さ れ て い る ヒ ー ト ア イ ラ ン ド 対 策 な ど で は 立 ち 遅 れ が 目 立 つ 。

i

3 1

9

全社で行っているCSR 活動の内容 件数

%

リサイクル・分別

8 6 9 . 1 9

ごみの発生抑制

1 6 4 . 2 8

省エネルギー・新エネルギー

6 5 7 . 5 7

グリーン購入

5 4 8 . 0 6

節水

6 3 6 . 8 4

情報の積極的公開

1 3 4

.1

9

|環境活動への参加

0 3 5 . 0 4

|緑化

3 2 3

.1

1

|環境 NGO ・NPO への支援

6 1 2

.1

6

I

国・都・区との連携

5 1 3 . 0 2

景観への配慮

4 1 9 . 8 1

ヒートアイランド対策

2 1 2 . 6 1

行っていない

4 4 . 5

その他

3 1 6 . 7 1

(16)

第三章 千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析

《具体的な記述》

「環境配慮商品導入」、「グリーンプロダクトの開発と商品化」、「レジ袋の削減

J、「さくら

の広場(本社開放 )j 、f環境教育社員の環境に対する意識向上j、fマングロープ植林j、「環 境に配慮、した製品化計画の推進」、「自治体と市内の事業所との連携j、「化学物質の管理j

「発電過程で

C02

を排出しない原子力発電の拡大、京都メカニズムの利用、

SOX. NOX

などの排出抑制、

PCB

の処理と絶縁油のリサイクル、低公害車の導入、尾瀬などにおけ る自然保護、環境教育支援などJ、f化 学 物 質 排 出 量 削 減j

( 6

) 質問 6

r

千代田区内の本社で行っている CSR 活 動 の 取 り 組 み 複 数 回 答j

千代田区内で行っている活動と、全社的に行っているそれとの比較で分かつた特徴的な ことは、全般的に千代田区での数値が下がっている点にある。つまり、本社での活動は工 場その他の事業所に比べて低迷しているといえる。特に企業外部への協力や提携などでは 約半分となっており、ここからも本社が地域社会と密接な関係を構築できていないことが

うかがえる。

|

310| 64 % 86 .5

49 2.66 45 60 .8 4

1 4.55 27 5.63 23 3.11 1

4 18 .9 1

4 18 .9 1

0 13 .5 9 22.1 8 8.10

7 9.5

6 8 .1 6 1.8

《具体的記述》

「環境配慮商品導入J、fグリーンプロダクトの開発」、「さくらの広場(さくらの季節に土 日本社を開放)

J、

f環境教育社員の環境に対する意識向上」、「環境に配慮した製品化計画

の推進

J、「丸の内地区での低公害タービン EV

パスの運行(無料循環ノミス)

J

( 7

)

質問

7 r

環 境

NGO ・ NPO

への支援内容 複数回答j

(環境

NGO ・ NPO

への支援をしている

9

社について)

回答を寄せた74 社のうち、環境

NGO ・ NPO

へ支援していると答えたのは 10 社( 13.5%) で、きわめて少なかった。そのうちの 7 社 (70.0%) が

NGO ・ NPO

への資金援助を行っ ている。ついで人材の派遣とスペースの貸与及び情報提供がそれぞれ 3 社 (30.0%) 、資 材提供が

2

社であった。しかし、技術的支援を行っている企業は皆無であった。

(17)

千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析 第三章

% 70 .0 30.0 3 0 . 0 3 0 . 0 2 0 . 0 0 . 0 1 0 . 0

'

-q d-

q

qu -n L- nu --

NGO ・NPO への

《具体的記述》

「区内ではないが、 日本野鳥の会への支援活動(寄付

J )

( 8

) 質問 8

r

現 在 の 地 域 環 境 活 動 へ の 参 加 内 容 (地域環境活動をする

1 3

社について)

地 域 環 境 活 動 へ の 参 加 企 業 は

14

社 と 、 質 問

7

NGO

NPO

への支援を回答した

10

社 よ り は 多 く な っ て い る 。 活 動 の 内 訳 を 見 る と 、 地 域 美 化 ・ ク リ ー ン 活 動 へ の 参 加 は

3 1

社で、 1 社 を 除 い た す べ て が 参 加 し て い る 。 他 の 参 加 内 容 で は 、 緑 化 活 動 と 小 ・ 中 学 校 の 環境教育支援が

2

社ずっとなっており、町内会の環境行事への参加がわずかに

1

社となっ

複 数 回 答j

WWF

%一

…山 一川 一川 一日 一日

d

-q

'L-4E

E

4

加 ている 。

|

表 3

2 1 I

《具体的記述》

「丸の内市民環境フォーラムの開催j

質問

9 r

千 代 田 区 と の 連 携 等 の 内 容 複 数 回 答

J

(千代田区と連携、と回答した

14

社について)

千代田区の連携の内容についての質問では、ごみ発生抑制での連携と回答を寄せたのが 8社 (57.1%) 、 地 域 美 化 、 ク リ ー ン 活 動 へ の 参 加 と 生 活 環 境 条 例 の 周 知 徹 底 は そ れ ぞ れ6 社ずっとなった。講習会・講演会等の共同開催と情報の積極的共有がそれぞれ2社 ず つ あ

り、環境教育全般への支援とその他が各

1

社あった。

( 9 )

%

5 7 . 1 4 2 . 9 4 2 . 9 1 4 . 3 1 4 . 3 7 . 1 7 . 1 o o- a

u

a u一 司 'Z

E咽 '

|

表 3 - 1 3 I

《具体的記述》

「ごみ抑制でオフィス町内会との協調

J

(18)

千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析 第三章

( 1 0

)

質問

0 1 r

今後、千代田区内で特に取り組みたいと考える本社の

CSR

活動 複 数 回 答J

ごみの発生抑制は

1 3

4 (

.1

9%)

、リサイクル・分別は

2 6

) 1 % 5 . ( 3

、省エネルギー・

新エネルギーは

1 2

% ) 2 8 . 4 (

で、これらの取り組みに対しては大半の企業が率先して 行いたいと回答を寄せている。また特筆することとしては、地域環境活動への参加と回答 を寄せた企業が

20

) . 0 % ( 2 7

、千代田区との連携については

6 1

2 (

.1

6%)

と、地域 への関心が高いことを示している。しかし、行わないと回答した企業も

9

) 2 % 2 . ( 1

り、企業と地域社会との良好な関係構築にはさまざまな課題があると推測される。

% ー 一幻 一

m

97

7- 5- 3- 2

《具体的記述》

「環境報告書の発行」

( 1 1

)

質問

1 1 r

今後、特に取り組み可能と考える地元環境

NGO

NPO

への支援内容 数回答

J

(今後、環境

NGO

NPO

への支援を考えている

7

社のみ)

今後、特に取り組み可能と考える地元環境

NGO

NPO

への支援は

7

% ) . 5 9 (

と低 い数字となっている。さらにその支援の内容を見てみると、情報提供が

6

) 7 % 5 . ( 8

と 高い数字を示しているが、その他の支援に関してはどれもあまり積極的な企業の姿勢が見 えてこない。こうした原因の解明は、企業及び

NGO

NPO

の双方にとって今後の重大な 課題となると思われる。

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1 4 . 3

1 4 . 3

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(19)

千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析 第三章

質 問

1 2 r

今 後 、 特 に 取 り 組 み た い と 考 え て い る 地 域 環 境 活 動 へ の 参 加 に つ い て 複 数 回 答j

( 今 後 、 地 域 環 境 活 動 に 取 り 組 み た い と し て い る 20 社 に つ い て )

今 後 、 特 に 取 り 組 み た い と 考 え て い る 地 域 環 境 活 動 に つ い て 、 20 社 (27.0%) が 参 加 の 意 思 を 持 っ て お り 、 地 域 美 化 ・ ク リ ー ン 活 動 は 16 社 (80.0%) と 大 半 の 企 業 が 参 加 を 希 望 し て い る 。 特 筆 す る こ と と し て は 、 4社 (20.0%) も の 企 業 が 、 小 ・ 中 学 校 の 環 境 教 育支援と回答した点である。

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( 1 3

)

質 問

13 r

今 後 、 特 に 取 り 組 み た い と 考 え て い る 千 代 田 区 と の 連 携 等j

(今後、千代田区との連携を考えている 16 社のみ)

連 携 等 の 内 容 が 分 散 し て お り 、 重 点 的 な 取 り 組 み よ り も む し ろ 総 花 的 に 連 携 を 考 え て い る よ う に 思 え る 。 課 題 と し て は 、 こ う し た 企 業 と 行 政 の 連 携 が 有 機 的 な 関 係 と な り う る 仕 組みつくりの構築であろう。

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えいる千代田区との 加

《 具 体 的 記 述 》

「 自 治 体 主 催 の 活 動 を 自 社 の ネ ッ ト 上 で 情 報 公 開 す る

J r

帰 宅 困 難 者 協 議 会 と 町 会 役 員 ( 理 事 ) の 活 動 を 通 じ て 、 引 き 続 き 千 代 田 区 と 連 携 し て い き た い j

( 1 4

)

質 問

14 r

環 境 面 を 中 心 に

CSR

活 動 に つ い て 壬 企 恩 昆 鼠 曳 友 主 に 期 待 す る 」 【 自 由 記 述}

代 表 的 な 記 述を 幾 っか列 挙 して み る 。

@ 情 報 提 供

φ 都 市 に 関 す る 詳 細 な 環 境 報 告

シ ン ポ ジ ウ ム や セ ミ ナ ー の 共 同 開 催 や 共 同 研 究 大 学 の 教 職 員 、 学 生 の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 へ の 参 加 環 境 意 識 の 向 上 に つ な が る 環 境 教 育

学 生 や

NPO

の 地 域 美 化 活 動 参 加 へ の 支 援

• • •

(20)

第三章 千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析

大学へ期待すべきこととして、これらの内容はどれも当然のことと思われる。しかし、

現実に大学などがこうした要請に十分応えていないというのも事実であろう。大学として の地域社会への CSR 活動が問われていると考えるべきであろう口

( 1 5

)

質問

5 1 r

その他ご意見・ご感想等j 【自由記述】

代表的な記述は以下のとおりであるロ

φ

産官学の協力は重要だが、ネットワーク構築が必要である

φ

地域社会への CSR 活動を積極的に行いたい

地域での環境活動が具体的にイメージできないので情報がほしい

φ

本社の周囲に地域住民が居ない、千代田区というステークホルダーの重要度は低 いと思われる

@ アンケートより生の声をきいてほしい

産官学による地域内ネットワークシステムの構築は、分権時代の地域社会のありょうを 考えても極めて重要な指摘ではないだろうか。また、地域社会への積極的な CSR 活動を 行いたいと考えている企業が存在することがここで明らかとなったわけであるが、行政を 初 め と し て 地 域 社 会 に そ う し た 活 動 を 受 け 入 れ る 仕 組 み が 無 け れ ば そ う し た 企 業 の CSR 活動が十分に機能しないと思われる。また、一方では千代田区のステークホルダーとして の位置づけを低位に見ている企業もあり、地域社会とはなにかという共有認識の必要性は、

地 域 内 ネ ッ ト ワ ー ク の 構 築 と と も に 今 後 に お け る 千 代 田 区 の 最 大 の 課 題 で は な い だ と う か。

( 1 6

)

質問

16 r

報告書の記述に際しての会社名の明記についてj

本データの集計取りまとめに際して、 CSR 活動の実績等として会社名等を明記させて いただくことを想定しているが、その際に社名を明記してよいかとの設問に対して、明記 は支障ない、とお答えの企業と、明記は控えさせてほしい、とお答えの企業がほぼ半数ず っとなった。

会社名の明記について 件 数 %

会 社 名 等 の 明 記 は 支 障 な い 37

0 . 0 5

会 社 名 等 の 明 記 は 控 え て ほ し い 37

0 . 0 5

、当 計 74

0 . 0 0 1

第 三 節 CSR 活 動 の 傾 向 分 析

前節では、 CSR 活動の状況をみてきたが、次に企業の CSR 活動にどのような傾向があ るのか業種別と資本金別で分析する。さらに全社と本社との比較、現在の取り組み、今後 の取り組みなどについて分析を行なう。

( 1 )

業 種 別 に 見 た 場 合

(21)

第三宣言 千代田区内立地企業のCSR に関する現状分析

|

図 3- 7 I

業 種 別 千 代 田 区 内 本 社CSR 活 動 ( 複 数 回 答 )

30

25

20

15

10

5

等 本 4 : f ' " - ' : ; . .~~~?"'!í:C>.<:J!~~~';'

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令状

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グ グ げ が 〆 /

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一一+ーー鉱業

一 @ ー 建 設 業

一「合一 製 造 業

一一持一一電気・ガス・勲 供 給 ・ 水 道 業 一一羽←ー情報通信業

一 一 + ー 運 繍 象

一 一 ← ー 卸 売 ・ 小 売 業

一 一 ー 一 金 融 ・ 保 険 業

_

. - ー四 不 動 産 業

飲 食 庖 ・ 宿 泊

医 療 、 福 祉

::1-- .

- ーーサービス業

「リサイクル・分別

J

、「ごみの排出抑制j、「グリーン購入

J

、「省エネ・新エネ

J

、 の 順 に ほ と ん ど の 業 種 に お い て CSR 活動の実施件数が多い。

「節水

製 造 業 に お い て 特 に fリサイクル・分別j の実施件数、 f情 報 公 開j、 の 多 く の 回 答 が よ せ ら れ て い る 。

「区との連携

J

など

「リサイクル・ごみ分別j は 関 連 の 法 や 制 度 に よ る 効 果 と と も に 廃 棄 コ ス ト の 削 減 が 目 的と考えられる 。

「情報公開

J

に つ い て は 、 消 費 者 へ の 配 慮 が 最 も 要 求 さ れ て い る こ と が 要 因 と し て 考 えられる。

運輸部門は、他業種より CSR 活動への取り組みは多いが、 fヒ ー ト ア イ ラ ン ド 対 策j に ついてはゼロとなっている。

ヒ ー ト ア イ ラ ン ド の 原 因 は 都 市 交 通 に も あ る こ と を 考 え る と 、 輸 送 の 合 理 化 、 交 通 量 を 減 ら す な ど 対 策 を 今 後 検 討 し て い く 必 要 が あ る の で は な い だ ろ う か。

参照

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