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大災害からの復興と企業家活動 : 東日本大震災における中小企業の挑戦

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Academic year: 2021

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1. 東日本大震災の被害 2011年3月11日 午 後2時46分,最 大 震 度7 を記録する大地震が東北地方で発生し,その15 ∼30分 後,巨 大 な 津 波 が 太 平 洋 沿 岸 の 地 域 を 襲った。特に岩手県から福島県に至る太平洋沿岸 地域の市町村では,ほとんどの家屋,工場,店舗, 病院,学校などの建物が津波の被害に遭い,港湾 施設も破壊された。東日本大審査の被害により, 約16,000名の方が亡くなり,約4,000名の方が 行方不明となった。 この地域の中小企業もまた,大きな被害を受け た。『2012年版中小企業白書』によれば,津波の 被害があった地域(青森県,岩手県,宮城県,福 島県)に立地する中小企業の数は約77,000社で ある(中小企業庁 2012)。東北地域の企業(法 人,個人)に占める中小企業の割合は99.9% で あり,他地域よりも中小企業の割合が高い。被害 を受けた企業のほとんどが中小企業といっても過 言ではない。この地域の多くの中小企業が,工場 や店を津波で破壊され,多くの製品や商品,設備 を失った。

大災害からの復興と企業家活動

― 東日本大震災における中小企業の挑戦 ―

専修大学商学部

鹿住倫世

Revival from the Disaster and Entrepreneurship

―A Report of SMEs’ Challenge from the Great East Japan Earthquake―

Senshu University

Tomoyo Kazumi

東日本大震災の津波被害地域 図1 2011年3月11日,東日本大震災が発生し,東北地域の中小企業は甚大な被害を受けた。中央政府および地方自治体は,被災中小 企業に対して支援プログラムや補助金による復興支援策を講じている。しかし,これらの支援策は既存中小企業向け,特に中小企業 のグループ向けの支援策が多く,すべての中小企業や創業者にとって有効であるとは言い難い。被災地の中小企業支援においては, 営利企業および非営利企業が公的支援の不足を補っている。これらの民間支援活動は,長期間の専門家派遣やキッチンカーによる飲 食店創業支援など,公的支援ができない新たな支援の方法を積極的に取り入れており,企業家的な活動をしている。また,被災した 中小企業も,これまでとは異なる新たな事業や経営活動に取り組んでおり,企業家的な活動を行っている。企業家活動は,被災地の 中小企業と支援団体双方にとって不可欠となっている。 キーワード:東日本大震災,中小企業,復興支援,企業家活動

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2) 中小企業庁では,被災した企業に勤務していた者が, 勤務先の事業再開の見込みがなく自ら創業する場合に 限り,支援策を講じている。 3) ミュージックセキュリティーズ!ウェブサイト(http:// oen.securite.jp/)による(参照日:2012年7月22日) 4) プラットフォームサービス株式会社は,東京都千代田 区にあるビジネス支援拠点「ちよだプラットフォーム スクウェア」の運営を行う,非営利株式会社である。 5) 田辺恵一郎氏へのインタビューノートによる(2012 年6月28日インタビュー実施)。 6) 特定非営利法人 ETIC.のウェブサイトによる。(http:// www.etic.or.jp/recoveryleaders/activity/migiude)参 照 日:2012年7月22日 7) 石巻市「プロショップまるか」を運営する有限会社ま るか中央鮮魚社長の佐々木正彦氏へのインタビュー (2012年4月13日)による。 参考・引用文献 中小企業庁編(2011)『2011年版中小企業白書』同友館 中小企業庁編(2012)『2012年版中小企業白書』日経印刷

参照

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