Tubular Cardiac Tissues Derived from Human Induced Pluripotent Stem Cells Generate Pulse Pressure In Vivo
著者名 ?田 博允
発行年 2017‑03‑23
URL http://doi.org/10.20780/00031935
様式(6)
学 位 番 号 甲 第 646号 氏 名 瀨田 博允
審 査 委 員 会 主 査 教 授 山崎 健二 論文審査の要旨(400字以内)
本研究では、ヒト iPS 細胞由来心筋細胞シートを用いて、静脈周囲に移植 することで、拍動血管を作製し、補助循環の可能性を検討した。ヒト iPS 細 胞(201B7 株)を用い、心筋誘導後、心筋純度を高め、温度応答性培養皿を用 いて心筋細胞シートを作製した。免疫寛容ラットの下大静脈の周囲に、3 枚
積層させた心筋細胞シートを 2 回巻き付けて、計 6 枚を管状に移植した。
移植後 4 週目の電位測定では移植心筋は電位を認め、下大静脈の内圧を高め るとそれに呼応して脈圧も上昇し、Frank-Starling 様の挙動が観察してい る。移植後 8 週目では最大脈圧は 9.1 ± 3.2 mmHg(n=3)と十分な圧力を得 た。
先天性心疾患の単心室症の治療では、肺循環を静脈圧のみで還流する Fontan 手術が行われる。静脈圧の上昇による臓器鬱血や肺循環不全による心 不全が問題となるが、本研究は、管状心筋を Fontan 導管への応用すること で、第二の機能的ポンプと成りうることを示唆した意義ある研究である。
本要旨は当該論文が第二次審査に合格した後の 1 週間以内に医学部学務課 へご提出下さい。(本学学会雑誌に公表)[学校教育法学位規則第8条]