Let's構文への文法意識とその習得
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(2) 甲南女 了^大 学研 究紀 要第 43号. 文学 ・文化編 (2007年 3月. 表 l Lct's構 文 の文法性 についての判断 (英 語英米文学科 1年 生 Ho人. な 構文 の正 誤 本稿 で は,大 学 生 に対 して行 った Lθ ′. ). 判定 テ ス トを もとに して ,学 習者 が この構文 に対 して ど うい った意識 を向 け て い るのか を観察す る。 また. ). 問題 な し. お か しし. 87%. 13%. ,. 1.Lct's sing a song.. 同 じ構文 の 中で も,使 われてい る動詞 の種類 な どに よ って文法性 の判 断 に大 きな差 が出 る こ とを踏 まえ, 日. Let's dance.. 59%. 41%. 本 人が Lα 's構 文 を習 得 す る典 型 的 な道筋が あ る こ と. Let's golf.. 30%. 70%. 4.Let's not angry.. 9%. 91%. 5。. Lct's relax。. 57°/0. 43%. 6。. Lct's make some coffec。. 69%. 31%. 86%. 14%. Let's playing baseban。. 56%. 44%. Lct'. 41%. 59%. 31%. 69%. を指摘 す る。. テ ス トの概 要. 7.Let's cooking.. この テ ス トは ,大 学 1年 生. HO人 を対 象 に授 業 の 時. 間 を使 っ て 実 施 し,そ の 場 で 回収 した 。 L`r's∼ を 含 む loの 英 文 を提 示 し,そ れ ぞ れ に つ い て文 法 的 に問 題 な い か ,お か しい と思 うか の 判 定 を求 め た 。 更 に. 10。. be frlends.. Let's go play tennis. ,. お か しい と思 う文 に つ い て は , なぜ お か しい と思 うの. 判 断 した ので あれば ,そ の よ うな文法感覚 は評価 して. か ,そ の 理 由 を 自分 の 言 葉 で 自由 に説 明 す る よ う求 め. よい と思 われ る。 それぞれ の文 につい ての正 誤判 断 の割合 を表 1に 示. た 。使 用 したの は次 の 10文 で あ る 。. した。正 しい文 と考 えた回答者 の割合 が 最 も高 か った. 2.Let's dance.. 1(87%)で あ るのは いい と して ,次 い で 多 いの が 7(86%)で あ る こ とは予測 を して い た とは言 え. 3.Lct's golf.. や は り驚 きであ る。 しか しそれ と共 に興味深 いの は. のが. 1.Let's sing a song。. ,. ,. 4。. Let's not angry.. 7と 同様 の構文 に見 える 8を 正 しい とす る者 は決 して. 5。. Let's relax。. 多 くな く,56%に とどまってい る とい う こ とで あ る。 Lι r's構. 6.Let's make some coffec.. Lα 's. 7.Let's cooking。. sJ,7g. 文 の よ う に 単 純 な 構 文 の 場 合 ,学 習 者 が. αsθ ng。 と言 えるので あれ ば ,L`′ 's θ θθた。や. 8。. Lct's playing basketball.. y bθ sた αbα ′ L`r'sρ ′ α ′。も同. じよ う に言 え るだ ろ う, と. 9。. Lct's be friends.. ほ とん どの英 語教 師 は考 えるので はない だろ うか。 し. 10。. Lct's go play tennis.. か し,上 の表 の よ うな事実 を見 る と,学 習者 は まるで で た らめで 一 貫性 の な い 判 断 を して い る よ うに見 え. も と も とこの テ ス トを行 った 目的 は ,学 習 者 が 動 詞. る。 そ こで本稿 で は,学 習者が何 を考 えて文 の正 誤判. に対 して どの よ うな感 覚 を持 って い るの か を調 べ る こ. 断 を して い るのか を知 るため に,学 習者が誤 りについ. とで あ っ た 。 この た め あ ηε θの よ う に 名 詞 と動 詞 の. て説 明 を した 自由記述 の分析 を行 う。. 両 方 に使 え る語 ,α ttgり の よ うに 日本 語 に訳 す と動 詞 的 に な る 語 ,bι 動 詞 な どを文 の 中 に 含 め た 。 また Lα. 's. ,. ε θθたJ“ g。 の 使 用 例 が 実 際 に 多 い こ とか ら ,こ の. 文 お よび 同様 の ― g形 を伴 う 8の 文 を加 えた。. もの と言 え る。 Think― aloudは 例 えば学 習 者 が リー デ ィ ングの活動 を行 う時 に どの よ うな ことを頭 の 中 で処 理 して い て い るのか ,考 えて い る こ とを声 に出 させ て. jん. また ,lo文 の 中 に は 文 法 性 の 判 断 が 難 しい 例 も加 え て い る 。 3の. 自由記述 に よる内省 は,think_aloudの 手法 に属 す る. gθ ゲ は一 般 的 に は 名 詞 と判 断 され る. だ ろ うが ,現 実 に は動 詞 と して 使 わ れ る こ と もあ り. ,. そ れ を記 録 し分析 す る手 法 で あ る。 Think― aloudに よ る 自由記述 は 回答者 の 意識 的 な判 断 を経 て行 われ る も ので あ るか ら,こ れが 完全 に客観 的 で正 確 なデ ー タで. √。とい う文 も散 見 され る 。 この 文 の 文 法 性 の. あ る との保証 はで きな い。 しか し,こ の よ うな 自由記. 判 断 は ,golfの 品詞 を ど う見 るか に よって 変 わ っ て く. 述 に よって,回 答者 が 前提 と して考 えて い る こ とが垣. る 。 また loの よ うな表 現 もア メ リ カ英 語 で は 現 実 に. 間見 えた りす る。例 えば ,次 の 説 明 は ,3の 文 を誤 り. 用 い られ るが ,一 般 的 には動 詞 の 不 定 形 を別 の 動 詞 に. で あ る とした説 明 の例 で あ る。. Lθ r's gθ. 続 け て 置 くこ とは 文 法 的 で は な い 。 も し,動 詞 を二 つ 連 続 させ る こ とが で きな い か ら 10を お か しな文 だ と. な の 後 につ (1)「 golfは 名詞 な ので ,文 法 的 に Lθ ′.
(3) 梅原. 大輔. :Lι ′ な構文へ の文法意識 とその習得. 23. くこ とに疑 間 はな いの で すが ,『 ゴル フをす. 以下では,回 答者 が誤文 に対 して行 った説明 を. ゲ でひ とまとめなので,こ の 文 はおか しい と思 い ます」. 1)構 文 に言及 した もの,2)品 詞 に言 及 した もの 3)意 味 に言及 した もの,の 3種 類 にわけて,そ れぞ. る』 には ′Jα y. gθ. ,. ,. れの例 を観察 してい くことにする。 's この回答者 は Lι ′. gθ. ゲ。とい う文 を誤 りだ と判断す る. と同時 に,Lα 'sの 後 に名詞 を続 け て も良 い と判 断. 2。. 1.構 文 に言及 した説明. 's′ Jα ッgθ √。と修正す る し,更 にまた (お そ らく)Lθ ′. 2。. 1。. 1.Lθ ″ 's+原 形の規則 に言及. 'sの 後 ろに「名 ことを提案 してい るとい う点 で,Lι ′. 's構 文 は文法的 に非常 に単 先 に述べ た とお り,Lι ″. 詞 を続 けな くて もいい」 とい う見解 も示 して い るこ と. 純 であ る。数名 の回答者が この構文 を理解 し,文 法的. が わか る。仮 に この 回答者が ,Lα 's. に一貫 した判断を示 していた。例 えば次 のような説明. gθ ゲ。と修 正 す るの を見 れ ば. gθ. グ.を. 's′ Jα y Lι ′. ,わ れ われ は彼 女が Lθ ′'s. である。. 構 文 の 作 りを理 解 して い る と判 断す る だ ろ う。 しか 'sの 後 にす ぐ名詞 や進行形が くるのがおか (2)「 Lι ′. し,実 は この 回答 者 は ,3と 10以 外 の全 て の 文 を. しい と思 う。動詞がな くてす ぐ名詞が くる文法. 「正 しい」 と判 断 して い るのである。. はない。進行形 は今 して い る時 に使 うか ら. 多 くの 回答者 が 示す この よ うな一 貫性 の な さを,英. ,. 語力 の不足 ,文 法力 の不完全 さ,あ るい は この よ うな. Lα な の よ うな これか ら∼ しようとい う時 に使. 方法 で行 うテ ス トの不適切 さ,に 帰す る こ とも可能 で. 思う。 」 うと時制がおか しい と″. あ る。 しか し,逆 に この よ うな単純 で 日常 的 な構文 に お い て さえ学習者が 一 貫 しな い判 断 をす る とい う こ と. また,「 動詞がないか ら」 とい う一貫 した理由で 3,. は ,学 習者 が 持 つ 中間言 語 (Interlanguage)の 一 般 的. 4,7,8を 不可 とする正 しい文法判断 を示 した回答者 な. な特徴 と見 る こ とも可能 だろ う。実際 ,今 回 の テ ス ト. どがあった。. で 回答者 が 示 して い る 回答 の傾 向 は決 してで た らめ な. しか し一方 で,正 しい規則 を示 しなが らも,一 貫 し. もので はな く,共 通 した傾 向 が取 り出せ る こ とを後 に. てそれを使 うことがで きない回答者 も多 い。 (3)か ら. 確認す る。. (6)の 説明 を見 よう。. 2 L″ s構 文 の 文 法 性 に 関 す る 回 答 者 の 説 明. (3)「 Lι 〆sの 後 は動詞 の原形 しかおけない」 (4)「 Lα 'sの 後 は原形動詞が来ると思 ったか ら」 (5)「 Lα 's∼ に ,4gを つ け るのはおか しい と思 う。. 一つの構文 は,文 法 ,意 味 ,形 態 ,用 法 な どさまざ. スポーツの場合 は ′Jα ン をつ ける方が 自然」. まな側 面 を持 ってお り,そ れ らが 統 合 した もの で あ. (6)「 jん g形 って Lα 'sに 使 わない ?」. る。 こ うい った諸側面 は,互 い に整合す る場 合 もあ る が ,矛 盾す る場合 もあ る。学習者 は一 つ の方法 だ け で 構文 を見 て い るので はな く,い くつ かの異 なる方法 を. これ らの回答者は,確 信 の程度 に差はあるものの. 同時 に使用 して い る。 そ の結果 として矛盾が生 じる場. L″ s構 文 につい て正 しい説明 を してい る。 しか しこ. 合 もあ るが ,そ の矛盾が常 に問題 とされ修 正 されて い. れ らの回答者は,い ずれ も 7の 文 を可 としていた。. ,. るわ けで はない 。あ る表現 は P慣 用表現」 と して放置 され ,文 法 的 に崩 れた ものであ って も黙認 され るこ と もあ る。 学習者 の学習 ス タイル に よつて ,文 法 的一 貫性 へ の 意識 は違 って くる と思 われ る。分析 的 な学習 ス タイル. 2。. 1。. 2.Lθ ″ 'sを ル″お の省略 だとする説明. 'sを ′ θ ′ Lι 〆 sの 構文 に言及 した回答者 の 中には,Jι ′ jsの 省 略 だ と説 明 して い る 回答 者 が 少 なか らず い. る。その うち. ,. を持 つ 学習者 は,文 法 的 な一 貫性 を最大 の もの とす べ く意識 した学 習方法 を取 る傾 向 にあ る だ ろ う。 しか し,そ の よ うな学 習 ス タイル を取 らな い 学 習 者 の 場. (7)「 bθ 動詞 と一般動詞 が一緒 に使 われてい るのが. おか しい」. 合 ,文 法 的 な一 貫性 にそれ ほ ど価値 を置 かず ,実 際 に 使 えるチ ャ ンクを増 や して い くとい った学習法 に重 点 を置 くか も しれ ない。. と説明 した 1名 は,7,8以 外 の全 ての文 を不可 とす る, とい う一貫性 のあ る (間 違 った)判 断 を示 してい.
(4) 甲南女子大学研 究紀 要第 43号. 文学 ・文化編 (2007年 3月 (19)「 2,3,4,は. る。 しか し,(7)の ような回答者 は例外 である。 (8)か. ). 'sの 聞 い た こ とな い 表現 だ し,Lι ′. 後 は動詞 だ つた よ うな気が したか ら」. r'sの 後 ろ ら (15)の よ うな説明 を した回答者 は,′ ι. に Jη gが 続 かない場合 で あ って も正 しい とい う判 断. と した 回答者 はい ず れ も,Lα 七十原形 の 形 を した い. を していた。. くつ か の文 の他 に,7,8を 共 に正 しい文 と して い る。 品詞 とい う概念が語 自体 の意味 と結 びつい てお り,形. gが ついた単語が来ない とだ η (8)「 L`r'sの 後 には ′ めだと思 う (5,6も 可. 態 の違 い やその役割 につい ては意識が十分 に向 い て い ないの だ と考 え られ る。. ). gの 形 にする」 θ∼′ κ (9)「 Lθ r's=Lθ r′ sな ので わ (lo)「 Lα. ,η gと ρ ′ θ 中に は,ε θθた ッj4g. isだ か ら動詞 は∼li19g形 に しなければなら. bα sた αbα JJに. 異 なる扱 い. を して い る 回答者 もあ った。. ない」 'sの (20)「 Lθ ′. +bθ 動詞 の後 ろに原形動詞 が くるのはお (H)「 Lθ ′. か しい」 (2,3,5も 可. ). (12)「 Lα 'sは 進行形 で書かなければならない と思 う. と して 7が 不可 で あ るこ とを説 明 した回答者 は ,8に は 同 じル ー ル を適用せず ,正 しい文 と考 えて い る。. か らです」 (13)「 Lι rな. 's θ また ,7を 可 と した回答者 の一 人 は,「 Lθ ′ θθたで. の後 は進行形が来 る と思 うか ら」 (1,49. 6,9も 可. 後 に名詞 だけが こ ない と思 う」. 's_Jん gを ど もいい と思 う」 と答 え,L`′ 's+原 形 と Lι ′. ). 加gが 続 くと思 う」. なの後 は (14)「 Lθ ′. (15)「 Lα なの後 に ,72g形. ち らも許容 す る とい う態度 を示 して い る。. が来てい ない」 (1,5,6を. 可 としてい る. 2。. ). 動言 司はい らない. 2.2日. 少数 なが ら,Lα 'sの 後 には名 詞 が来 る , とい う判. この説明 をするグルー プに特徴的 なのは,全 員 が 7. 断 を して い る 回答者があ る。 これは 「 ∼ しま しょう」. だけでな く8も 正 しい としていたことである。現実 に. とい う日本語 か らの判断 で はないか と思 われ る。 同時. 's構 文 を繰 り返 し耳 に して きた これ らの回答者 は Lθ ′. に,こ の 説 明 を して い る 回答者 は ,Lθ r's― jれ g.を 進行. 経験 があるはずだ し,例 えば レr'∫. 形 で はな く動 名詞 の構文 と意識 して い る よ うで あ る。. gθ. 。とい う形 を間. 違 っていると考 える者が い るとは考 えにくい。そんな 's構 文 に進行形 が含 まれてい ると回答者 が考 中で Lι ′. えてい るのだとすれば,そ れは一貫 した規則 として持 ってい る とい う よ り, bα sた. αbα. J′. Lθ r's. ε θθ た Jκ g。 や. うに動詞 は名詞形 に変 えない といけない」. yJれ g Lα 'sρ ′ α. 。のような文 を直感的 に正 しい と思 い,そ れ. とした回答者 は 3,7,8以 外 を全 て不可 としてお り ,. 一貫 してい る。 また. を理由付けるために持 ち出 した可能性がある。. ,. 2.品 詞 に言及 した説明 2.2。 1.動 詞 がない. (22)「. 2。. 動 詞 が な い , とい う理 由 で. 動 詞 の 後 ろ には 名詞 が くるか ら,Jん g形 の よ. (21)「. ダンス をす るとい う動作が名詞 にならない と. いけない」 's gθ Lι ′. √。や. Lθ. ′ 'S. 'sの 後 にい き あηε θ。を不可 とした回答者が い る。Lι ′. な り名詞が来 てはおか しい, とい う判断 は正 しいが. ,. と,2を 不可 にす る理 由 を挙 げた回答者 は,一 方 で 「 ゴルフは名詞 だか らそれについての動作 を表 してい. この説明 をする回答者 は動詞 の形 に意識 を向けてい な. な い」 と して 3を 不 可 に して い る。 お そ ら く 2を. い傾向がある。. Lι r's ttИ. 例 え│ゴ. ,. むρ′ α ッJ4g gθ ゲ。に変 える としっ ― 's cθ θ た くりい くとい う判断なのだろ う。 これは,Lθ ′. Jttg。. α'sの 後 にはこないん じゃ (16)「 gθ ゲ は名詞 だか ら ′ ないか と思 う」 (17)「 L〆 sの 後 に動詞がないか らおか しい と思 う」 (18)「 L`′. 'sの 後 には動詞が来 る」. ε ttg。 ,3を. L`′. とい う文 を正 しいと判断す る回答者が非常 に多 い. ことと関係 がある と思 われる。 日本語 で「 ク ッキ ン グ」 は名詞 として定着 した 日常語である。 また「ダン ス」 と並んで「ダンシング」 とい う語 も,カ タカナ語 でそれ な りに聞 き覚 えがあ るだろ う。 一 方 で ,gθ ゲ.
(5) 梅原. 大輔. 's構 文へ の文法意識 とその習得 :Lι ′. 的なので現在進行形 を使 った方 が「歌 を歌お う」 とい うハ ツラツとした印象 をうける」. gと い を動詞 として使 うことがあるに して も,gθ ′れ う名詞 は普段耳 にする ことがないのである。. 2。. 2.3.一 つの文 に動詞 が二つある Lα 's構 文 の問題 とは独 立 して,動 詞 が二 つ並 んで. 25. さらに,次 のような微妙 な使 い分け を説明 してい る 回答者 もあ った。. い る 10の 文 に対 しては, かな りはっき りとした違和 感 を持 っている回答者が多 く,訂 正案 も含む明示的な 説明 もしてい る場合 が多 か った。先 に も述 べ た よ う. 's gθ (32)「 Lι ′ ゲ の意味 は「ゴル フやる」 ってい う意. に,ア メリカ英語 ではこのような表現 も使用 されてい. 「ゴルフや りましょう」 ってい うお誘 いの意味. 's′ Jα y 味 にな って しまう。Lι ′. るが,こ れを間違 った形 だ と認識 し説明で きるとい う. 's になる。だか ら Lθ ′. のは,健 全 な文法感 覚 だろ う。以下はいず れ も loの. gθ. gθ. gθ J/。. だ つた ら. 's ρJα y ゲ.じ やな くて Lι ′. 」 ゲ。が正 しい。. 文 を不可 とす る説明である。 jん gと 全般 に,意 味 を考 えて い る 回答 者 は ,cθ θた Jη gを 同列 に扱 う一 方 で ,′ Jα yJん g ヵんθ. θ不定詞が必 要」 (23)「 ″ (24)「 gθ. の後 に ′ θを入れた りする」. 別. の もの と捉 える傾向にあ ると思われる。. んん だと′ ′ むgθ ′ θ′Jα ガ ι 思う」 つ る Jα 10は が二 あ 。 動詞 (26)「 ρ ン を不定詞 にする」 (27)「 動詞 が続 くことは不 自然。片方 を動名詞 に」. 2。 3。. (28)「 動詞 が二 つある」. は,約. (25)「 Lι. bα sた ι ′ bα JJを. JS。. 2.状 態動詞 との組み合わせ 後 ろ に bθ が 続 い て い る 9の 文 につ い て 6割 の 回答者 がおか しな文 だ と判断 して い る. Lα 'sの. が,こ れ も日本語 の訳 が影響 してい ると思われる。 2。 3口. 2。 3。. 意味に言及 した説明. 1.日 本語 の影響 を受けた判断. 文法的 な構造 や品詞ではな く,意 味 に基づいて文 の 適格性 を判断す る回答 もある。ただ し,意 味 に基づ く 判断 とい うのは,多 くの場合 日本語へ の翻訳 を通 して 's構 文 であれば 「∼ しま し 得 られる ものである。Lθ ′. 's bθ θ θ ιル 4漁 。で あれ ば可 おそ らくこの文 が Lι ′ “ とす る回答 がず っと多 くなっただろ う。「友 だちにな りましょう」 とい う日本語 とも語 の レベ ルで対応す る Jι. か らだ。 しか し,bθ の意味 自体 が明確 に見 えない 回 答者 は,こ の bθ を不適切 なもの と考 えて しまうよう だ。. ょう」 とい う日本語訳 を基準 にする ことで,実 際に英 語 で適格 な文 まで排除するおそれがある。. (29)「. 例 えば 1だ と sjん gを 動名詞 の s,ん gjん gに 変 え. 'sの (33)「 Lι ′. 後 ろに bι 動詞 があるのがおか しい と. 思 った」 (34)「 bι は 『あ る・です』な どで,そ れ自体が意味 をなさない」. て,歌 を歌 うことをしましょう,に しない とい けない」 (30)「. 日本語訳す る と「野球 を して い る しま しょ. う」 となるか ら進行形はおか しい」. 'sの 後 ろに状 態動詞 が来 る ことで,「 ∼ し また,Jθ ′. ましょう」 とい う動作動詞 をあてはめた訳 に対応 しな くなる ことか ら違和感 を覚 えてい る回答者 も非常 に多. と説明 して 8を 不可 とした回答者 は, しか し,7を 可 'sグα とし,2を レ′ に訂正 して い る。 Cθ θ た J4g ηε Jん g。. い。. 使 うから」. jん gは 「 や あんε 進行形」 と意識 しなか ったことを示 し. (35)「 何 か動作 をする時に Jα 'sを. てい る。おそ らく「クッキ ングしましょう」 とい う日. (36)「 意味がつかめない. 本語訳 に収 まったか らだろう。. か「友だちでい ましょう」か) (37)「『友 だちになりましょう』 の時 に J`″ 'sと い う. また,― jん gの 形 に進行形 の持 つ意味 を与 えて ,次 のような説明 をしてい る回答者があ った。 'sの あ とは 一 J4gで あ つた方が いい と思 ″ 'sの 音 のひび きが「 ∼ しよう」 と活発 う。Lθ ′. (31)「. Lι. (「. 友だちになりましょう」. 『∼ しましょう』は,『 なりましょう』の意味 と は少 し違うと思います」 (38)「 文法的 にはいいけ どネイテイブではかた くて 使 わないと思う」.
(6) 26. 甲南女 子大学研 究紀 要第 43号. 文学 ・文化編 (2007年 3月. あまりこんな言い方はしないと思う」 (40)「 友 だちになろうとか言わない ような気がす る」. ). 表 2. (39)「. 口 万. 文. 番. 1. こ うい つた 反応 は ,実 際 に Lθ r's. bθ. ∼。とい う表現 に. 0。. l. 出会 い ,そ れ を意識す る ことに よって変化 して い くの. 0.2. だろ うが ,上 の ような 回答者 は そ の よ うな表現 を意識. 2。 3。. 3.否 定文 との組 み合 わせ. 否定 を含 む 4の 文がそ もそ もおか しい とい う回答 も. 正 答 数. す るには至 ってい ないの だろ う。. 非常 に多 か った。 もともと 4の 文 は「怒 ってい る」 の. 0.4. 0。. 75 0.38 0.38. 0。. 79. 0.21. 0。. 86. 0。. 57 0.86. 0。. 97. 0。. 63. 0。. 96. 0。. 78. 0.57. 0。. 7. 0。. 78. 0。. 78. 5. 0.8. 0。. 0。. 4. 5. 0.2. 25. 1. 0.25. 86. 0。. 29 0.64. 0。. 14. 14. 0。. 36. 1. 0。. 43 0.57. 0。. 21 0.29. 0。. 14. 0。. 33. 0.87 0。. 0。. 0。. 7. 0。. 0。. 8. 0.03. 0。. 4. 91 0.65. 0。. 78. 0.78. 0。. 78 0.56 0.89 0.89. よ うに動詞的 に訳せ る形 容詞 を意識 して い るか , とい. 1. う こ とを確認す るため に置 い た誤文 であ った。 しか し. 1. 1. 1. 回答 者 に とって は ,angryの 品詞 よ りも nOtの 方 に意. 1. 1. 1. 1. 0。. 22. 0.4. 0。. 0。. 0.5. 78 0.57 0.43. 1. 1. 0.5. 0。. 22 1. 1. 識 を向 け られて しまった よ うで あ る。 この文 に適切 な なんθ′レ α4g7。 とい つた形 に修 正 動 詞 を入れて ,Lθ ′. 's構 文 と りやす さの傾 向 が あ る こ とを見 て い く。Lι ′. す べ きとい う回答 は 1件 もなか った。 上 で 見 た状態動. い う一 つ の単純 な構文 で も,そ こ に使 われてい る単語. 詞 に対 す る違和 感 の 多 さか らす れ ば ,bθ を挿 入 して. が違 えば,学 習者 は さまざまな文法性 の判定 を行 うこ. 訂正す る,こ とがで きな いの も仕方 の ない ところだろ. とを見 て きた。 そ して興味深 い こ とに,同 じ構文 で あ. う。. って も,個 々の文 の 間 には 間違 い やす さの順序 づ けが 存在 して い る ことが わか る。表 2を 見 よ う。. θ″がおか しい と思 う」 (41)「 L`′ むη. 表 2は ,回 答者 の正 答数別 に,そ れぞれの文 に対す. は肯定す る文なので,否 定が来るのは おかしい」 (43)「 Lα 'sの 後 に否定の 4θ rが くるのはおかしい」 α's∼ (42)「 ′. (44)「 L`rな. の文章に 刀 θ ′が入っているのがおか しい. と思 った」. る正 答率 を示 した もので あ る。例 えば正 答数が 1問 だ け の 回答 者 の 場 合 ,4と 9の 正 答 率 が 5割 で あ る他 は,全 ての文 に対 して判定 を誤 ってい る こ とが 示 され て い る〕。 この表 を見 て い る と,急 に正 答率 が 高 くなる箇所が. 使わないから」 θ ′の位置がおか しい」 (Dθ ′ θ ′ む∼ とした (46)「 湾 “ いのだろう). 'sは ι ′ (45)「 否定文に ′. '′. (47)「 Lθ r'sの. あとに 4θ rが 来 るのは違和感がある」. (48)「 Lθ r'sは. ポジティブに使 うものだと思う」. あ る こ とに気 づ く。正答率 が 75%を 越 えた ところ を 網 かけで示 した。例 えば 1の 文 の 場 合 ,2問 しか正答 しなか った 回答者 が この 文 を正 し く判 定 した 割 合 は. 20%に す ぎなか ったの に対 して,3間 正 答 した回答者 が この 文 を正 し く判定 した割合 は 75%に 急 上 昇 して い る。 そ してそのあ ともこの正 答率 はほぼ一 貫 して上. ∼。とい う なれ θ ′ 状態動詞の場合 と同じく,実 際 に Lι ′ 表現 に出会い,そ れを意識 して内在化できれば,違 っ. が り続 ける。大雑把 な言 い方 をすれば,こ のテス トで. 2問 正解 した回答者 と 3問 正 解 した回答 者 の違 い は. ,. た反応になるのだろう。 しか し,実 際 に出会ったこと がなけれ│ゴ , 日本語 の「∼ しましょう」 とい う訳 に. 1を 正 しく判定 して い るか ど うか にあ る, とい う こ と. ′ れ θ r∼ をあてはめることはできず,「 ∼ しないでお `r'∫ きましょう」 とい う訳 につなが りにくいのだろう。. る 回答者 は,低 い正 解数 に とどまってい るだろ う と予. になる。あ るい は また,1を 誤 った文 だ と判 断 して い 測 で きる。実際 ,1を 誤 って 判 定 した 回答 者 は 14人 い たが ,平 均 の正 答数 は 3.1間 であ った。. 3. 誤 りの 傾 向 と L`′ 's構 文 習得 のモ デ ル. この他 に も,8の 文 の正 解率 は 7間 正 解者 の段 階 で 跳 ね上が ってい る こ とや ,7の 文 の正 解率 は全 問正解. 前節では,学 習者が どのような意識をもって,一 見 「一貫性 のない」文法判断 をしてい るのかを概観 し た。次 に,テ ス トに用いた文の正誤判定 について,誤. 者 に まで な らな い と低 い ま まで あ る こ とな どが わか る。. 10の 文 の うち,1,2,6,7,8,9の 6文 だ け を取 り出.
(7) 梅原 大輔. 's構 文へ の文法意識 とその習得 :Lι ′. 27. ない ため , しば しば意味 と文法 の不整合 が生 じる。 そ. 1. 0.9. の 時 に,意 味 を優先 して文法構造 を無視 す る場合 と. ,. 0.8. 文法構造 を優先 して. 0.7. -1 -2 -― ト. 0.6 0.5. 自然 さに目をつぶ る場合 とがあ る。文法構造 を習 得 す ー6. -‐ ― ―――-8 -7. 0.4. -― ← ―-9. 0.3. (日. 本語 に した ときの)意 味 の不. る過程 にお い ては,一 見不 自然 な意味 に思 えて も形 を 優先 す る とい う段 階 が最終 的 には必要 なのだ と考 え ら れ る。. 0.2. 逆 にまた ,上 の よ うな習得 の段 階 が あ るのだ とす れ. 0.1. 0. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 正答数 図 1. ば ,最 初 か ら過剰 に形式 を与 えて も一 足飛 びにⅣの段 階 まで到達 で きない と言 えるだろ う。意味 と文法構造 が分 か りやす く対応 して い る例 を十分 に与 えた上 で. ,. よ り抽象 的 に文法規則 を身 につ け るための段 階 に進 ん して ,そ の正 答 率 の 変化 を折 れ線 グ ラ フで 示 した の. で い か なければな らない と考 え られ る。. 五叩. が ,図 1で あ る。文 に よって正 答率 が上 昇 して い くカ. 4結. ー ブにず れが あ るこ とが ,明 瞭 に見 て取 れ る。 's構 文 の 理解 に対 し これ らの デ ー タを もとに,Lι ″ て次 の よ うな習得段 階 のモデル を提 示す る こ とがで き. 's構 文 を使 って ,学 習者 本稿 で は比 較 的単純 な Lθ ′ が どの よ うな文法意識 を持 って この構文 を捉 えて い る. るだろ う。. か を観察 し,こ の構文 の習得段 階 に対応 した間違 いの. I.も っぱら「∼ しましょう」 とい う日本語 の意味. 類型 があ ることを見 た。 これ と同 じこ とが他 の構文 で. 's+原 形 の構文 を に影響 されて,基 本 的な Lι ′. も観察 で きる可能性 が あ る。 もしそ うだ とす れば ,日. 理解 していない段階. 本人 の学習者 が英 語 の文法構造 を習 得 して い く上 での. 's十 原形 の構文 を理 解 して い る Ⅱ.基 本 的 な Lι ′. が ,「 ∼ しま しょう」 とい う意味 の持 つ動作性 か ら,Lα. 's―. J4gの よ うな表現 も広 く許容す る. 段階. 基本 的 な筋道 を記述 で きる よ うになるか もしれ ない。 また この よ うな研 究 を通 して再検討 した い こ とは. ,. 学習者 が文法構造 を習得 す るための 自然 なイ ンプ ッ ト とは何 か , とい う こ とであ る。本稿 で見 た よ うに,学. 's― j4g 's+原 形 の構文 を一貫 して適用で き,Lθ ′ Ⅲ.Lι ′. 習者 は母語 を使 って英語 の構文 を意識 的 に解釈 して い. の形 に惑 わされないが,状 態動詞な ど一部 の例. る。 そ の 中に は,現 実 の イ ンプ ッ トか らは得 られ ない. については受け入 れていない段階。. 一 般化 や ,明 示 的 な文法指導 に よつて与 え られ るはず. 's十 原形 の構文 を広 く適用 し,状 態動詞や Ⅳ.Lθ ′ jη g.の よ 's θ θθ た 否定文 も許容す る と共 に,Lι ′. 's構 文 の よ う にイ の な い一 般化 も含 まれて い る。Lι ′ ンプ ッ トとして頻 出す る構文 で さえそ うなのだか ら. ,. うな一部 のよ く使 われる表現 に対 して も,文 法. 他 の構文 の場合 ,自 然 なイ ンプ ッ トだけか ら構文 の 習. 的に排除で きる段階。. 得 を促 す こ とは容易 で はない。 日本 の よ うな外 国語 と して の学習環境 にお い ては,特 にそ うだろ う。構文 の. この うち I。 は未習得 の段階で,今 回のテス トであ. 習得 を促 す ため には,学 習者 が持 ってい る文法意識 を. れば正答数が 2問 以下の回答者に当たる。 Ⅱ。は「意. 把握 し,次 のステ ップヘ と適切 に誘 導 して い くよ うな. 味が優勢 な段階」 と言 ってよ く,今 回のテス トであれ. 指導法 が 求 め られ るので はない だろ うか。. ば正答数 が 6間 程度 までの回答者 に当 たる。 Ⅲ。 は 「構文 が優勢 な段階」 と言 ってよ く,今 回のテス トで あれば正答数が 8間 程度 の回答者 に当たる。 Ⅳ。はこ の構文 を習得 した段 階で,正 答数が 10間 に達 してい る回答者 に当たる。 Lα 's∼ =「 ∼ しましょう」 の よ うに,文 法 の規則 は 意味. (日. 本語訳 )と 結 びつ け て理 解 され る ことが 多. い。英語 の文法規則 は必ず しも日本語 の意味 に対応 し. 注 *本. 稿 は,平 成 17-20年 度科学研 究費補助 金 一 般研 究 (C). 「 国語科 の 文 法教 育 と英 語 科 の 文 法 教 育 の 連 携 に 向 け て の基 礎 的研 究」 (課 題 番 号 :175306573631)に よ る成 果 の一 部 であ る。. 1)М ν. 〃οrJzθ れ (平 成 16年 版 ,東 京 書 籍 ),θ んιIMθ グ rι. (平 成 16年 版 ,教 育 出版 ),М η C“″れ (平 成 15年 版. ,. αJ Eれ gJJsあ 三 省堂 ),s“ れsttjん θ(平 成 16年 版 ,開 隆堂 ),乃 ′.
(8) 甲南 女子大学研究紀要第 43号. 28 (平 成. 2)日. 16年 版 ,学 校図書)の 5冊 。. 本 語 及 び ,英 語 の ペ ー ジに限 定 して の 検 索結果. (2006年 10月. )。. 文学 ・文化編 (2007年 3月. ). References ウェブ,ジ ェイムズ ・Ho. M。 (1991)『 日本人に共通する英 パ の ンタイムズ社 ミス 121』 ヤ 語 ,ジ .. 3)具 体的な数字 を挙げると,正 答数が 1間 の回答者 は 2. 小寺茂明 (1989)『 日英語の対比で教 える英 作文』,大 修. 名であ り,そ れぞれが 4と 9の 判定 だけを正解 した, とい うことで ある。 人数が少 ない ため ,こ れ らの数字 の適切 さについては疑間が残る。9だ けを正答 した 1名. 館書店 『ひと』編集委員会 (編 )(1991)『 検定教科書 で英 語が で きるようになるか』,太 郎次郎社. は偶 然 の 可 能性 が高 い し,4だ け を正答 した 1名 は L`′ 's′ θ ′が 否定 の形 を して い ることに対 して不可 の判. 松井恵美 (1979)『 英作文 における 日本人的誤 り』,大 修. 定 を出 してい ると思われるか らである。. 松香洋子 ,橋 本 和 (2004)『 MP19年 間 カリキュラム』 松香 フォニ ックス研究所。. .. .. 館書店. .. ,. 山田 純 ,松 浦信和 ,柳 瀬陽介 (1988)『 英語学力差 はど こか ら生 じるのか』,大 修館書店 ..
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