日本における社会運動組織の変化とその論理 : Kriesiモデルを手がかりに
15
0
0
全文
(2) 北海道教育大学紀要(人文科学・社会科学編)第63巻 第1号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(HumanitiesandSocialSciences)Vol.63,No.1. 平成24年8月 August,2012. 日本における社会運動組織の変化とその論理 Kriesiモデルを手がかりに. 一. 血. ′ ヽ. 北海道教育大学教育学部旭川枚社会学研究室. TheMetamorphosisofSocialMovementOrganizationanditsReasoninJapan AnalyslngbyKriesi’sModel. KADO Kazunori. DepartmentofSociology,AsahikawaCampus,HokkaidoUniversityofEducation. 概 要 本稿は,日本における社会運動の変化について,Kriesiが模式的に示したモデルに依拠しながら,変化 に至るロジックを仮説的に検討したものである。結果,本稿では,Kriesiの示した社会運動組織の4つの 変化について以下のような仮説的結論を得た。. 商業化は,日本においては消費における実質的な決定権を有している主婦の参加が目立つ。制度化は,首 長や議会といった既存の政治システムの「機能不全」をきっかけとして,制度政治の枠内に,広範な外部の 支持を得ながら参入していく,ある種の「やむにやまれぬ」側面が強い。インヴオリューションは,構成員 の直接参加を求めるがゆえに参加コストが上昇し,さらに非構成員との境界を明確にするといった,ある種 の循環が想定される。ラディカル化は,抗議サイクルにおける運動の下降局面において,閉塞状況を打破す るためにより過激な行動が選択された結果であるが,その意図に反して大衆の支持をさらに失い,一層の孤 立化に向かう悪循環に陥る。. はじめに. た。彼らに組織された院外反対運動(APO)は, 旧体制のかさぶたを剥ぎ取り,議会の欺瞞性を暴. 仲井は,1968年の,ドイツにおける学生達動が. 露し彼ら流の意味での新しい下からの直接民主主. たどった帰結を次のように記している。「当時,. 義を確立しようとした。しかしこの道動の挫折に. 左翼のインテリたちを核にしたヤングパワーは,. よって,APOの主役者たちは,一部はドゥチュ. 学園を中心に社会変革の狼火をあげ,新しい社会. ケが勧めたように『体制への行進』に踏み切った. 主義の理念を実現すべく体制に揺さぶりをかけ. し,一部は新左翼系共産主義グループ,テロ集団,. 119.
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
(16)
関連したドキュメント
キュリティ強化を前提に、加盟店におけるカード番号非保持化を徹底し、特
糸速度が急激に変化するフィリング巻にお いて,制御張力がどのような影響を受けるかを
被祝賀者エーラーはへその箸『違法行為における客観的目的要素』二九五九年)において主観的正当化要素の問題をも論じ、その内容についての有益な熟考を含んでいる。もっとも、彼の議論はシュペンデルに近
断面が変化する個所には伸縮継目を設けるとともに、斜面部においては、継目部受け台とすべり止め
および皮膚性状の変化がみられる患者においては,コ.. 動性クリーゼ補助診断に利用できると述べている。本 症 例 に お け る ChE/Alb 比 は 入 院 時 に 2.4 と 低 値
今回の SSLRT において、1 日目の授業を受けた受講者が日常生活でゲートキーパーの役割を実
なお︑本稿では︑これらの立法論について具体的に検討するまでには至らなかった︒
1、研究の目的 本研究の目的は、開発教育の主体形成の理論的構造を明らかにし、今日の日本における