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推論から見た色彩語における命名と連想の研究

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全文

(1)

平 成

27年

度 兵 庫 教 育 大 学 大 学 院 学 位 論 文

推 論 か ら見 た色 彩語 にお け る命名 と連想 の研 究

教 育 内 容 ・ 方 法 開 発 専 攻 文 化 表 現 系 教 育 コ ー ス 言 語 系 教 育 分 野

(国

語 )

M14170G

中 尾 通 孝

(2)

序 章 は じめ に

… ・ … ・ … … … … ・・ … … … … ・・・ … ・ … 1 第1節 研究の 目的 と方法 第

2節

色彩語の重層性 第

3節

論文の構成 第

1章

推 論 を支 え るメ タ ファー とアナ ロジー

・ … … … … ・・・ … … ・ 5 第1節 推論 とは何か 第

2節

認識論 としてのメタファー 第

3節

メタファーに基づ く推論 第

4節

アナロジー とは何か 第

5節

本研究で用いる推論 第

2章

古 典 に お け る色 彩 語 に つ い て

… … ・ … ・ … … 。・・・ … ・・・14 第1節 色彩語の歴史的分析における先行研究 第

2節

色彩語の歴史的変遷 第

3節

色彩語 に関する時代別分析 第

4節

古典における色彩語の考察 第

3章

色 彩 語 に 関 す る児童 の 推 論 (そ の

1)―

デー タ編

… … ・・・ … ・ … 27 第

1節

目的 と手順 第

2節

得 られたデータの概要 第

3節

黒・ 白 第

4節

赤・青・ 黄 第

4章

色 彩 語 に 関 す る児童 の 推 論 (そ の

2)‐

分析 編

… … … 0・ … ・ … 36

1節

全体的な分析 と考察 第

2節

黒・ 白 第

3節

赤・青・ 黄 第

4節

色彩語に関する児童の推論に関する考察 終 章 結 語

・ … … ・ … ・ … … … … ・ … … … ・ … … ・

047

参 考 文 献

・ … ・ … … ・・ … ・ … ・ … … ・ … … … ・・ … … ・・48 資料編 資料

1

古典色彩語の時代別出現語

・ 0・・・・・・・ 。・

000-1-資料

2

質問紙の内容

000・

・・・・・・・・・・・・ 。・・・・

-8-資料

3

児童の色彩語の連想に関する推論詳細データ

・・ 。・・・

0-9-資料

4

児童の色彩語の連想に関す る放射状カテゴリー詳細図

・ 0・

(3)

-24-凡 例

1.例

文 の番号 は

,各

章 ごとにふ りなお した。

2.表

お よび図の番号は

,論

文 を通 して通番 とした。

(4)

序 章 は じ め に 本 研 究 で の 対 象 とな る色 彩 語 は

,言

語 学 分 野 か らみ た 「意 味 」 や 工 学 分 野 か らみ た 「波 長 」 な どに つ い て 重 層 性 を示 す も の で あ る。 一 方

,方

法 論 的 に 今 回 そ の 分 析 に用 い よ うと して い る推 論 に つ い て は

,心

理 学 的 な 言 語 学 分 野

,す

な わ ち認 知 言 語 学 分 野 で も新 しい領 域 で あ る。 重 層 性 を示 す 色 彩 語 に つ い て 推 論 を用 い て 考 察 す る こ とが

,本

研 究 の 意 義 で あ る。 そ こ で ,序 章 で は研 究 の方 向性 を 示 す た め に ,第

1節

で 研 究 の 目的 と方 法 を 明 らか に し, 第

2節

で これ ま で の研 究 を踏 ま え た 色 彩 語 の 重 層 性

,第

3節

で 言 語 間 の 多 様 性 と普 遍 性 に つ い て 概 観 し

,第

4節

で 本 論 文 の構 成 を整 理 す る。 第

1節

研 究 の 目 的 と 方 法 本 論 文 の 目的 は

,認

知 科 学 で い う推 論 とい う観 点 か ら

,

日本 語 に お け る色 彩 語 の 多様 性 を分 析 す る こ と に あ る。 この 目的 は 大 き く

2つ

の 下 位 目標 か らな る。 第

1は

,歴

史 的 な 変 遷 の 中 で 色 彩 語 が どの よ うに命 名 され 分 化 した か とい う点 に 関 す る分 析 で あ り

,第

2は

, 現 代 に お け る小 学 校 児 童 の 連 想 の 中 で 色 の イ メー ジ が どの よ うに 連 鎖 す る か とい う点 に 関 す る分 析 で あ る 。 こ の

2つ

の 目標 の うち

, 1つ

目は 時 間 軸 とい う大 き な 流 れ の 中 で 色 彩 語 の推 移 を提 え る 研 究 で あ り

, 2つ

目は 個 人 の 共 時 的 な 思 考 の 中 で 発 想 の 広 が りを捉 え る研 究 で あ る が

,両

者 と も,「推 論 」 とい う心 理 作 用 を キ ー ワー ドと して 色 彩 語 の 多 様 性 を分 析 す る も の で あ る 。 本 論 文 の研 究 は

,

日本 語 の 視 覚 語 の 中 で も色 彩 語 を考 察 の 対 象 と し

,推

論 の観 点 か ら分 析 を行 うと こ ろ に特 徴 が あ る。 推 論 とは 心 理 学 の 概 念 で あ り

,こ

の 推 論 を 用 い て 歴 史 的 な 色 彩 語 の命 名 の方 法 と現 代 の 色 彩 語 に お け る連 想 の

2つ

に つ い て 分 析 を行 う。 本研究の領域 図

1

本 研 究 の 領 域

1つ

め の 歴 史 的 な命 名 の方 法 に つ い て は

,古

典 の色 彩 語 を研 究 対 象 と した 先 行 文 献 か ら 色 彩 語 を抽 出 し

,推

論 を 用 い て 古 典 に お け る色 彩 語 の 成 り立 ち に つ い て 分 析 す る。

2つ

め の現 代 の 色 彩 語 に お け る連 想 は

,児

童 を対 象 に色 彩 語 に 関 す る連 想 の ア ンケ ー ト調 査 を行 い

,そ

こで 生 じ た 多 義 性 につ い て 推 論 を用 い て 分 析 す る。

(5)

2節

色 彩 語 の 重 層 性 第

2節

で は

,こ

れ ま で の研 究 を踏 ま えて 色 彩 語 の重層 性 につ い て概 観 す る。 まず は

,研

究史 的 な観 点 か ら色 彩 語 の歴 史 をふ り返 っ て お きた い。 従 来 の 色 彩 語 の研 究 につ いての ア プ ロー チ は

2つ

あ っ た。 言語 学 的 な ア プ ロー チ と工 学 的 なア プ ロー チ で あ る。

1に

言語 学 的 な ア プ ロー チ と して は

,色

彩 語 とい うもの は歴 史 的 な資 料 を も とに音 韻 や漢 字 か ら語源 を調 べ る とい う形 で

,史

的 な意 味論 的

,語

彙 論 的研 究 が そ れ ぞ れ の言語 に よつ て 進 め られ て き た。 例 え ば

,色

彩 語 が 色 彩 を表 わす もの で あ るか光 を表 わす もので あ るか 論 じた り

,抽

象 的 な色 彩 語 と具 体 的 な色 彩 語 を整 理 し語源 を明確 に した り

,黒

・ 白・ 赤・ 青 を取 り出 して研 究 す る もの で あ る。 それ らの研 究 を進 展 させ

,沖

(2010)『

色彩 語 の 史 的研 究』 は

,色

彩 語 を系統 的 かつ網 羅 的 に論 究 し

,色

彩 語 の派 生 を考 え 「基本形 」 「展 開 形」 として

,具

体 的 な語 と色 を関連 させ て 明確 に してい る。 同様 に

,物

の 彩 を表 わ す 「色 」 とい う漢 字 は

,男

女 の情 愛 の様 子 を表 わす 象形 文字 と され て お り

,視

覚 的 な色 の みで は な く人 間 の認 知 が 多 く含 まれ て い る。 語 源 か ら考 えて も色 彩 語 の重 層 性 につ いて認 識 が され てい る に もか か わ らず

,重

層 性 の メカ ニ ズ ム は解 明 され て い な い 。 第

2に

,工

学 的 な ア プ ロー チ で は

,色

彩 は一 定 の感 覚 を さす 。「マ ンセ ル 表 色 系i」 で は , 牡丹 色 を

(3PR 5ノ

14)な

ど色 相

,明

,彩

度 の数 値 で あ らわす。 古 典 にお け る色彩 に つ い て は

,残

され て い る材 料 の資 料 を基 に

,草

木 染 な どの方 法 で 再 現 が進 み マ ンセル表 色 系 で 示 され る よ うに な っ て きた。 吉 岡 幸雄

(2002)『

日本 の色 を染 め る』 は

,

ミカ ン科 の 落葉 高 木 で あ る黄 薬 の樹 皮 か ら黄 薬 色 を再 現 す るな ど

,古

典 的 な 資料 を参 考 に色 彩 を再 現 して い る。 工学 的 な ア プ ロー チ と して

,さ

ま ざま な色 の再 現や 数 値 を用 い た識 別 につ いて の研 究 が進 んで い るが

,そ

の よ うな色 の名 前 で あ る色彩 語 が どの様 な意 味 を含 有 して用 い られ て い るか は 明確 に な って い ない。 現 在 で は

,以

上 に あ げ た言 語 学 的 ア プ ロー チや 工 学 的 アプ ロー チ の研 究 を も とに

,社

会 文化 学

,心

理 学 分 野 で の研 究 が進 み

,民

族 や 国 家

,時

,社

会 な どの文 化 にお い て違 い が あ る こ とが注 目 され て い る。 言 語 の認 識 につ い て は

,言

語 は文 化 に よ つて認 識 が異 な る とい う立 場 を とる言 語相対性 論 が あ る。 文化 に よつて 虹 の色 の数 が

4色 , 6色 , 7色

と違 い が あ る こ とや

,太

陽 の色 に つ い て 自

0赤

・ 黄 と違 い が あ る こ とが有名 で あ る。 具体 的 な色 に関 して も

,例

え ば 「紫 」

,

日本 語 の 「紫 」 で は冠位 十 二 階 の最 上 位 と して取 り扱 われ る よ うに 「高 貴」 な色 と し て用 い られ て い るが

,英

語 の 「紫 」

(violet)で

は 「猥 褻 」 とい う意 味 で も取 り上 げ られ て い る。「黄 色 」 につ い て も

,

日本 では 「貧 し さ」 を表 わす こ とも あ るが

,中

国 で は 「尊 さ」 を表 わ す こ ともあ る。 も ち ろん,「紫 」や 「黄 」 と表 わ して い て も

,そ

れ らを さす 色 相や 明 度

,彩

度 に は差 が あ るが

,色

彩語 を抽 象 的 な言 葉 と して 取 り上 げて い る点 で は

,文

化 に よ つて 違 い が あ る こ とを示 して い る。

これ に対 して

,1969年

にバ ー リン (B.Be」

in)と

ケイ

(RKay)は ,色

彩 語 は文化 が違 つて い て も普遍 性 が あ る こ とを主 張 した。 抽 出 した色彩 語 か ら

,色

,明

度 な どの違 い か ら色 彩 語 の示 す 範 囲 は文 化 に よって 異 な るが そ の 中心 とな る語 と色 は 同 じで あ る こ と

,色

彩 語 の 増 加 の変遷 が 自・ 黒 か ら赤

,黄

・ 緑

,そ

して青

,茶

な ど と一 定 の順 序 が 同 じで あ る こ とが 示 され た。

(6)

白・ 黒 → 赤 → 黄・ 緑 → 青 → 茶 → 紫・ ツヒ・ 橙・ 灰 回

2

バ ー リン (B.Ber:in)と ケ イ (P.Kay)によ る 色 彩 語 の 増 加 順 序 認 知 メ タ フ ァ ー 理 論 で は

,瀬

戸 賢 一

(1995)は ,メ

タ フ ァー の 種 類 を大 き く

2つ

に分 類 した 。

1つ

目は

,感

じる こ とで 生 じる 「感 性 的 メ タ フ ァーii」 で あ る。体 の 内 部 の 感 覚 や 体 の外 部 か らの 刺 激 を 受 け た 時 の感 覚 か ら生 じる メ タ フ ァ ー と して い る。

2つ

目は

,案

じる こ とで 生 じる 「悟 性 的 メ タ フ ァー 面」 で あ る。 一般 的 に認 識 され る こ とや 個 人 で しか認 識 され な い こ と も含 む が

,考

え る 先 に生 じる メ タ フ ァー で あ る。 さ らに瀬 戸 は

,そ

の 感 性 的 メ タ フ ァー の 中 で

,色

彩 に 関 す る メ タ フ ァー を視 覚 の メ タ フ ァー に位 置 づ け た。 感 性 的 メ タ フ ァ ー の 中 で

,五

感 を使 っ た 外 部 か らの 感 覚 か ら生 じ る メ タ フ ァー「五 感 の メ タ フ ァー 」 に分 類 して い る。 さ らに

,五

感 を 細 分 化 した 「視 覚

,聴

,味

,触

,嗅

覚 」 の 中 の 「視 覚 の メ タ フ ァー 」 と して 分 類 した 。(図

3)

臭 党 の メ "ァ ー 特定文■メタファー 回

3

瀬 戸 (1995)によ る メ タ フ ァー の 分 類 視 覚 の メ タ フ ァー は

,空

間 と光 の メ タ フ ァー に分 類 され

,光

の メ タ フ ァー の 中 に

,明

の メ タ フ ァー と並 ぶ 色 彩 の メ タ フ ァー と して位 置づ け,「 明確 」「明晰 」 な どを視 覚 的 に と らえ る表 現 と して分 析 した。例 え ば,「音 楽 に 関 して 詳 しい 」 こ とを「音 楽 に明 る い」,「人 生 の見 通 が もて た 」 こ とを 「人 生 に一 筋 の光 が見 え た 」 と表 わす こ とで あ る。 しか し

,あ

くまで メ タ フ ァー の 素材 と して位 置 づ け られ てお り

,色

彩 語 の具 体例 は少 な く

,視

覚 の メ タフ ァこ は共感 覚 的 な言 葉 が あ る こ とや

,構

造 にま で 至 る悟 性 的 メタ フ ァー の こ とにつ い て は明確 に され て い ない。 そ もそ も

,言

語 を用 いて 情 報 (名 前 や 様 子・ 行 動・ 時 間・ 感 情 な ど

)の

共 有 を行 つ てい る とい うこ とは

,視

覚 だ け に と どま らず 五感 を駆 使 しな が ら感 性 にまで 至 る傾 向 が あ る。 そ こで 以 上 の先 行 研 究 を踏 ま え

,本

研 究 で は

,色

彩 語 は視 覚語 に 位 置す る言 葉 で あ りなが ら,共 感 覚 性 を含 み感 性や 物 事 の構 造 に 関 わ る言葉 と して と らえ,

(7)

推論 を用 い て分 析 す る。 こ こでの本 研 究 に お け る研 究 対 象 を 巨視 的 に と らえ る と次 の図

4

の よ うに な る。 五 感 の 言 葉 国

4

本 研 究 の 領 域 こ こ で 描 か れ た 対 象 全 体 が 将 来 の研 究 す る領 域 で あ る が

,本

論 文 に お い て は 最 も右 上 の 色 彩 語 を 直 接 研 究 対 象 とす る もの で あ る。

3節

論 文 の構 成

以 上

,こ

の 章 で は 本 研 究 の 目的 と対 象

,範

,ア

プ ロ ー チ 方 法

,色

彩 語 の 重 層 性 を整 理 した 。 本 論 文 の 構 成 は 次 の 通 りで あ る。 ま ず

,第

1章

に お い て 分 析 に用 い る尺 度 と して の 推 論 を 整 理 す る 。 第

2章

で は

,古

典 の 色 彩 語 を研 究 対 象 と した 先 行 文 献 か ら色 彩 語 を抽 出

,歴

史 的 な 変 遷 の 中 で の 色 彩 語 の命 名 に つ い て 考 察 す る。 第

3章

で は

,現

代 の 色 彩 語 に お け る 小 学 校 児 童 の 連 想 に 関す る ア ン ケ ー トを 実 施 した 結 果 を整 理 し

,さ

らに

,第

4章

で そ の 分 析 と考 察 を 行 う。 最 後 に

,第

5章

,歴

史 的 な 変 遷 の 中 で 色 彩 語 が どの 様 に分 化 し た か と い う点 と現 代 に お け る小 学 校 児 童 の 連 想 の 中 で 色 の イ メ ー ジ が どの 様 に 連 鎖 す るか とい う点 の

2点

を 総 括 し

,結

論 を 述 べ る。

iマ

ンセ ル 表 色 系

:1915年

にア メ リカ の画 家 マ ンセ ル に よ り提 唱 され た もの で あ る。「 3

PR 5/14」

の 牡 丹 色 で は

,色

(R:赤

,Y:黄 ,G:緑 ,B:青 ,P:紫

をそ れ ぞれ 10 等分 した指標

),明

度 (明 る さ

),彩

度 (あ ざや か さ

)の

数 値 で あ らわす。茶 色 は「

5YR3.5/4」

とな る。 五感 性 的 メ タフ ァー

:瀬

戸 賢一

(1995)に

よ って示 され た 「感 じるメ タ フ ァー 」 と して身 体 的 な 知 覚 に基 づ い た 直感 的 な メ タ フ ァー

.五

感 を通 して得 られ た体 内 の敏 感 な神 経網 で 感 じた こ とで生 じる メ タ フ ァー の こ とで あ る。 大 き く

2つ

に分 類 され

, 1つ

日は

,五

感 を 通 した 外 部感 覚 の メ タ フ ァー で あ り

,2つ

目は

,内

部 の感 じた こ とに よっ て 生 じる内部 感 覚 の メ タ フ ァー で あ る。 外 部感 覚 の メ タ フ ァー には

,五

感 の領 域 に分類 で き る表 現 と

,五

感 の領 域 を また い だ 表 現 が あ るた め に

,さ

らに

,五

感 の メ タ フ ァー と共感 覚 メ タ フ ァー に 分類 され て い る。 ili悟性 的 メ ダ フ ァー

:瀬

戸 賢一

(1995)に

よ っ て示 され た メ タ フ ァー分類 の

1つ

。 感 性 的 メ タ フ ァー と対 に な る 「案 じるメ タ フ ァー 」 と され る。 感 性 的 メ タフ ァー は

,直

感 的 な メ タ フ ァー と され て い るが

,一

方,「案 じるメ タ フ ァー 」で あ る悟 性 的 メ タ フ ァー は

,考

え る こ とで 生 じるメ タ フ ァー の こ とで あ る。「会 社 の歯 車 」の よ うな

,社

会 と個 人 の構 造 を考 え た よ うな メ タ フ ァー の こ とで あ る。

(8)

1章

推 論 を 支 え る メ タ フ ァ ー と ァ ナ ロ ジ ー

1章

で は

,本

論 文 に お い て 分 析 の 主 た る尺度 とな る推論 につ い て整 理 す る。 この推 論 は

,意

識 され て い な い が 日常 で よ くつ か われ てい る。例 え ば

,新

しい物 事 と出 合 っ た 時

,新

しい ものが 生 み 出 され た 時

,表

現 の仕 方 に適切 な表 現 が 見 つ か っ た 時 な どで あ る。 そ こで

,第

1節

で は

,推

論 につ いて概 観 す る。 先行研 究 を整 理 し

,従

来 の推 論 に 関 す る確 定 だ け で は な く

,認

知 言 語 学 分 野 で のパ ラダイ ムで用 い られ る推 論 を合 わせ て全体 像 を 明 らか にす る。 第

2節

で は

,推

論 の 中 で も認 識 論 と して の メ タ フ ァー を整 理 し

,第

3 節 で は

,メ

タ フ ァ ー に基 づ く推 論 につ いて 具 体例 を示 す。 第

4節

で は

,メ

タ フ ァー と隣接 概 念 に あ る推 論 の 中 の ア ナ ロ ジー につ い て整 理 し

,第

5節

,本

研 究 にお け る推 論 を どの よ うに と らえ て い る のか を明確 にす る。 第

1節

推 論 と は 何 か 第

1節

で は

,推

論 につ い て先 行 研 究 を整 理 し

,認

知 言 語 学 分 野 に お け る推論 につ いて推 論 とは何 か とい う こ とを概 観 す る。 推 論 とは

,問

題 解 決

,理

,概

念 形 成 な どにな らぶ 思 考 の

1つ

と され て い る。 思考 の研 究 は

,ア

リス トテ レス以 降 形 式 論 理 学 を中心 に

,ル

ネ サ ンス以 降 は哲 学 的 な洞 察 も加 わ り

p窪

がすすゅられてきた。科学的に研究されるようになったのは

,ボ

ィンのヴュルツブル

ク 学 派 の キ ュ ペ ル (0。

kulpe)ゃ

ゼ ル ツ (0.Selz)を 中 心 と した 内観 法 に よ る思 考 研 究 か らで あ る。

20世

紀 前 半 の ア メ リカ を 中 心 と して 盛 ん に な っ た行 動 主 義 心 理 学 の ヴェル トアイ マ

(Mo Wertheimer)や

ケ ー ラー

(W.kohler)ら

に よ る に よ る洞 察

,同

時 期 の ス イ ス の ビア ジ ェ

(J.Piaget)に

よ る シ ェ マ

(schema)(認

知 科 学 で の ス キ ー マ

)の

研 究 が す す め られ た 。 こ の推 論 は

,市

(1996)に

よ る と

,大

き く

2つ

に わ け られ る。

1つ

日は

,演

繹 的 推 論

(deduction inference)で

あ る。 高 橋・ 服 部

(1996)は

,演

繹 的 推 論 を

,推

論 の 正 しい方 法 が あ り

,そ

の 方 法 に従 つ て さ えす れ ば

,必

ず 正 しい 答 え に到 達 す る とす る推 論 と して い る。 ア リス トテ レス の三 段 論 法 に代 表 され る もの で

,一

般 性 の 高 い 知 識 や 事 実 か ら個 別 の 結 論 を導 く こ とが で き る。 しか し

,研

究 が 進 む に つ れ

,個

別 の 知 識 に よ リエ ラ ー や バ イ ア ス が 生 じる こ とが 明 らか に な っ た。

2つ

日は

,帰

納 的 推 論

(inductiOn inference)で

あ る。楠 見

(1996)は

,帰

納 的 推 論 を , 個 々 の 事 例 に基 づ い て 一 般 知 識 を 導 く推 論 で あ り

,そ

の プ ロセ ス は

,事

例 を獲 得 し、仮 説 を 形 成 し

,検

証 す る こ とで あ る と して い る。 さ らに

,帰

納 的推 論 は 批 判 的 思 考 を支 え る と して お り

,情

報 の 収 集 と推 論

,そ

の 確 か ら し さの評 価

,一

貫 し た 解 釈 の構 成 に お い て重 要 な 役 割 を 果 た して い る と して い る。 そ の よ うな研 究 の 過 程 で 進 め られ た 推 論

,論

理 学 の 推 論 とは

,正

しい と想 定 され る既 知 の 知 識 を利 用 して 新 しい 知 識 を 導 く手 続 き と して

,常

に 正 しい とは 限 らな い が

,

日常 的 に よ く使 わ れ て い る も の と して い る。 この よ うに既 知 の もの か ら別 の もの を導 く推 論 は

,語

彙 レベ ル に 関 して も

,

日常 的 に 多 く用 い られ て い る 。

1つ

は 新 しい 物 事 へ の命 名 で

, 2つ

目は物 事 を 喩 え る こ とで あ る。

1つ

目の命名 に 関 しては

,新

しい物事 を知 った とき

,生

み出 した ときには言語 において も次の よ うな

3つ

の 場合 が考 え られ る。新 しい事物 を知 った ときには

,①

別 の言 語 を用 い て表現す るこ と

,②

別 の国 の言葉 を自国の該 当す る言葉 に置き換 えるこ と

,③

言葉 を組 み 5

(9)

合 わ せ て新 しい 言 葉 を つ く る こ とで あ る。 別 の 言 語 を用 い て 表 現 す る際 に は

,意

味 に 関 す る推 論 は少 な い が

,表

記 や 音 声 に 関 して は 推 論 が 行 わ れ る。

(1)a.volleyball→

バ レー ボ ー ル (別の 言 語 を用 い て 表 現 す る こ と) (別 の 国 の 言 葉 を該 当す る語 に 置 き換 え る) → 水 泳野 球 (言 葉 を組 み 合 わ せ て 新 しい 言 葉 を つ く る こ と )

(la)の

よ うに別 の 言 語 を用 い て 表 現 す る例 と して は,「v011eyball」 が あ る。日本 で は, 「バ レー ボ ー ル 」 と表 記 され

,そ

の 際 に

,既

有 の 音 声 と表 記 か ら一 番 適 当 な も の を用 い て お り

,そ

こ に は 音 に 関 す る推 論 が 用 い られ て い る と考 え られ る。他 に も,「tennis」 と「テ ニ ス 」,「rugby」 と 「 ラ グ ビー 」 な どが あ る。 そ の 他 に も,「coffee」 と 「 コ ー ヒー ・ ヵ フ

エ」,「Cup」 と 「 コ ップ・ カ ップ 」,「handkerchief」 と 「ハ ン カ チ・ ハ ン ケ チ 」,「gum」 と 「ガ ム ・ ゴム 」 な どが あ るが

,伝

わ つ た 経 緯 か ら別 の表 記 が あ て られ る場 合 が あ る。 例 え

ば ,「cOffee」 の 語 源 は

,ア

ラ ビア 語 で 酒 類 を表 わ して い た 「gahwah」 だ と され て い る が

,

英 語 で は 「coffee」

,オ

ラ ン ダ で は 「koffie」

,フ

ラ ン ス 語 で は 「cafe」 と され

,西

洋 の 各 国 で も 聞 こ え た よ うに 表 記 され

,そ

の 後

,

日本 に伝 わ っ た 経 緯 の 違 い か ら表 記 に揺 れ が あ つ た り

,別

の 意 味 を も た せ た りす る こ とが あ る。

_(1り

_2事

うに 別 の 甲

?言

葉 蕉該当 す ● 話 に置 き換 え る こ

│に

開 して ぃ ,[SWimtting」 で

あ る 。 も とも と 日本 に あ っ た 水 泳 と意 味 が 似 て い る こ とか ら 「水 泳 」 と表 記 され

,そ

の 際 に

,意

味 を考 え て 置 き換 え る推 論 が用 い られ て い る と考 え られ る。他 に も,「book」 と「本 」,

bus(元

omnibus:乗

合 馬 車)」 を 「バ ス 」,「radio」 を 「 ラ ジ オ 」,「 spoon」 を 「 さ じ」

, 「car」 を 「車 」,「bell」 を 「鈴 」 な どが あ る。

(lc)の

よ うに 言 葉 を組 み 合 わせ て新 しい 言 葉 が つ く られ て い る もの と して は

,例

え ば, 「baseball」 と「野 球 」で あ る。語源 は正 岡 子 規 に よ る こ とが 有 名 で あ るが,「 野 で 行 う球 技 」 とい うこ と と 自分 の 名 前 「の ぼ る」 か らき て い る と され て い る。 他 に も 「ecOnomics」 が あ る。 日本 語 で は

,理

,経

済 (経国 済 民・ 経 世 済 民

)と

され て お り

,既

有 の 日本 語 を 用 い て 新 し くつ く られ た もの で あ る。「glasses」 と 「眼 鏡 」 も 同 様 で あ る。 こ の よ うに

,推

論 は 無 意 識 的 に使 わ れ て い る。新 しい物 事 を 生 み 出 した と き に は,「ガ ウ ス (発見者 名 ガ ウ ス を磁 束 密 度 の 単位)」 の よ うに発 見 した 人 の名 前 と置 き換 え た り,「 マ ウス (パ ソ コ ン の 周 辺 機 器 を 鼠)」 の よ うに そ の 物 事 に似 た名 前 を用 い た り と推 論 が 行 わ れ て い る とい え る。 言 語 に 関 す る 推 論 の

2つ

日は

,メ

タ フ ァ ー が あ げ られ る。 メ タ フ ァー (■

etaphor)と

は 広 義 で は比 喩 全 般 の こ とで

,字

義 的 で な い こ と を表 す こ とで あ る。 比 喩 とは

,何

か を喩 え る と い うこ とで あ る が

,分

類 の 仕 方 に は 様 々 あ る よ うで あ る。 例 え ば

,直

喩 と暗 喩 な ど と して 分 類 して い る。 オ ノマ トペ

(OnomatOpoeia)を

比 喩 の

1つ

と して

,音

喩 (擬 音 語

),声

喩 (擬 声 語

),態

喩 (擬 態 語

)と

す る場 合 も あ る。 元 来

,隠

喩 や 暗 喩 と呼 ばれ る メ タ フ ァー は

,古

代 ギ リシ ャ や 古 代 ロー マ の 時 代 か ら

,修

辞 法 (レ トリ ッ ク

)の

1つ

と して研 究 され て き た が

,そ

れ ら は 文 学 や 修 辞 学

,哲

学 と して の研 究 が 主 で あ っ た 。 修 辞 学 は

,医

学 と並 ん で 身 に着 け る べ き 教 養 と して 重 視 され て き た。 しか し

,そ

の 後

,異

な る言 語 を調 べ歴 史 的 な つ な が りを 考 え る比 較 言 語 学

,一

般 性 を もつ 期 待 され るべ き正 しい 言 語 を基 準 と して bo sw■mm■ng

c. baseball

(10)

研 究 の 対 象 とす る構 造 言 語 学

,生

成 文 法 な ど に お い て

,字

義 通 りで は な い メ タ フ ァー の 成 り立 ち は研 究 の 対 象 とな りに く く

,言

葉 の 綾 や 変 則 的 な 表 現 と され て き た 。

_従

来 の メ タ フ ァー に つ い て の 研 究 は

,比

喩 は

2つ

の 物 事 の 間 に お け る類 似 性 に 基 づ く と

され て き た 。そ の よ うな研 究 に は ,代 替 説

(substitutiOn宙

ew),比較 説

(comparison宙

ew), 相 互 作 用 説

(interaction view)な

どが あ る。 次 の 例 文 を も とに整 理 して い く。

(2)a。

彼 は 鬼 だ b。 彼 は 怒 る と怖 い c。 彼 は顔 が 赤 い d。 彼 は 仕 事 が 早 い e。 彼 は ま る で 鬼 の よ うだ 代 替 説

(substitution view)で

,字

義 通 りの 表 現 の 代 わ りに メ タ フ ァー を用 い て 字 義 通 りの 指 示 対 象 と等 しい 意 味 を 表 わ す もの と して と ら え て い る。 代 替 説 は 怒 る と怖 い 彼 の 様 子

(2b)を (2a)の

よ うに 鬼 に 言 い 換 え た もの と して と らえ る。 しか し

,(2a)の

鬼 は (2c) の よ うに顔 が 赤 い容 姿 と も と ら え られ

,複

数 の 候 補 が あ げ られ る と い うこ とは

,単

純 に 代 替 と して と らえ る こ とが で き な い。 さ らに

,も

とも と字 義 通 りの表 現 が 見 当た らな い 「パ ソコ ン のマ ウス」や 「ス トロー 」 の よ うな もの もあ り代 替説 で は説 明 が つ か な い。 比 較 説

(comparisOn view)で

,メ

タフ ァー を

2つ

の事物 を比 べ

,そ

の 間 に生 じる類 似 性 を 強 調 す る もの と して,「 ま るで ∼ の よ うだ。」 とい う明喩・ 直 喩 を省 略 した もの と して と らえ てい る。

(2a)が (2e)と

同様 の表 現 とい うこ とに な る。比 較 して 共 通 点 を強調 して い る こ とは

,代

替説 と同様 に

(2b)の

怖 い様 子 や

(2c)の

顔 の赤 さに関 して は

,共

通 点 が 見つ け られ る。しか し,(2d)の仕 事 が早 い様 子 の よ うに共 通 点 が見 つ けに くい もの が あ る。 戦 で の 「鬼神 の如 き働 き」 とい うこ とか ら

,仕

事 で の働 き に使 われ た とい うこ とが考 え ら れ る が

,現

在 の仕 事 にお い て は 共 通 点 を見 つ け る こ とが難 しい。 相 互 作用 説

(interaction view)で

,喩

え る側 と喩 え られ る側 が相 互 作 用 す る こ とに よ り意 味 が 拡 張 され る と と らえ る。 メ タ フ ァー に よっ て生 じた新 た な意 味 に 目を 向 けてい る説 で あ る。「彼 」の怒 つた 時 の様 子 と「鬼 」 とい う印象 か ら「怖 さ」に意 味 を拡 張 した こ と,「彼 」の仕 事 ぶ りと「鬼 」の 強 さか ら「凄 ま じさ」の よ うに意 味 を拡 張 され て い る こ と につ い て は説 明 で き る。 しか し

,こ

の 際,「鬼 」につ い て は今 後 も意 味 の拡 張 が な され る場 合 が あ るが ,「 彼 」 に関 して意 味 は拡 張 しな い と考 え られ る。 さ らに,「 赤 い」 とい うこ と につ い て は

,意

味 の拡 張 とい うよ りも共 通 点 で意 味 は拡 張 し「赤 い 」 以 外 の言 葉 に変 化 し ない と考 え られ る。

この よ うに

,代

替 説

(substitution vieT),比

較 説

(comparisOn view),相

互 作用 説

(interaction view)で

,一

部 の説 明 が つ け られ るが全 体 の説 明 がつ き に く く

,メ

タ フ ァー を用 い る際 の動 機 の

1つ

や 方 向性 を示 す もの とな って い るに過 ぎな い。 字 義 通 り用 い る と誤 用 とな っ て しま うこ とが あ るが

,発

信 され た言 語 の意 味や ヒ トの 心 的状 況

,文

化,

コ ミュ ニ ケー シ ョンでの文脈 な どか ら充分 理解 で き るメ タフ ァー は

,心

理 学

,認

知 言 語 学 と と も に研 究 が は じめ られ

,そ

れ ほ ど古 い もの で は な い。

(11)

以 上 第

1節

で は ,推 論 の 先 行 研 究 と比 喩 の これ ま で の 考 え方 に つ い て整 理 した。そ こで, 次 節 で は

,近

年 研 究 され た 推 論 を 用 い た 認 識 論 と して の 比 喩 に つ い て 整 理 す る。 第

2節

認 識 論 と し て の メ タ フ ァ ー 第

2節

で は,メ タ フ ァー に つ い て ,近 年 研 究 が進 ん で い る認 知 メ タ フ ァー 理 論(cognitive

METAPHOR theory)を

整 理 し

,本

研 究 に お け る メ タ フ ァー の 定 義 を 明 らか に す る。 認 知 メ タ フ ァ ー 理 論 で は

,思

考 の 方 向性 に よ り

,メ

タ フ ァー を 直 喩 (シ ミ リ

:simile),

隠 喩(メ タ フ ァー

:metaphor),換

喩(メ トニ ミー

:metonymy),提

喩 (シ ネ ク ドキ:synecdoche)

な どに分 類 す る。 ま た

,ア

ナ ロ ジ ー (類推

:ANALOGY)に

つ い て は

,属

性 や 関係 性 な どに共 通 点 が 見 られ る な ど比 喩 と 同 じ よ うな 思 考 が 用 い られ て い る場 合 が あ る。 そ こで

,例

示 を も とに類 推 も含 め て 比 喩 の 概 念 を整 理 す る。

(3)a.彼

は ま る で パ ソ コ ン だ b。 彼 は パ ソ コ ン だ

c.パ

ソ コ ン を 使 つ て 調 べ る

d.パ

ソ コ ン で メ ー ル を 送 る e。 デ ス ク トップ

,フ

ォル ダ

,フ

ァイル

(3a)で

は,「彼 」の仕 事 ぶ りの正 確 さや 処 理 の速 さ

,知

識 量 の豊 富 さな どの「彼 」と「パ ソ コン」 とい う異 な る領 域 に あ る共 通 点 に注 目 して 「パ ソコ ン」 と して表 して い る。「ま る でパ ソコンだ」 とす る こ とで 「彼 」 自体 はパ ソ コンで は な い こ とが 明示 され て お り転 義 が な い。 これ が直 喩 (シ ミ リ

:simile)で

あ る。直 喩 とは,「ま るで ∼ の よ う」 と喩 え た こ と を は っき りと明示 して い る比 喩 で あ る。 (2e)「 彼 は ま るで 鬼 の よ うだ

Jも

同様 で あ る。 こ の比 喩 は

,情

報 発 信 者 自身 が意識 的 に喩 え と して用 い る こ とが 多 い。 同様 に

,情

報 受 信 者 も比 喩 で あ る こ とを意 識 的 に受 け て い る こ とが多 い。「ま るで ∼ の よ う」を使 うこ とで

,歴

史 的 に転 義 が あ るか ど うか は別 と して

,喩

え に使 用 した言 葉 に は転 義 が な い。

(3b)で

,比

喩 で あ る こ とが 明示 され て い ない た め に

,文

章 上 の意 味 で は彼 が パ ソ コ ン にな って い る。字義 通 りに受 け取 る と誤 用 とな って しま う。しか し,「彼 」と「パ ソ コ ン」 異 な る領 域 の共 通 点 で あ る

,正

確 さ

,処

理 の速 さ

,知

識 量 の豊 富 さ

,あ

るい は冷 静 さ

,人

間 味 の無 さな どを示 して い る比 喩 で あ る。 (2a)「 彼 は 鬼 だ」 も同様 に,「鬼 」に 「怒 る と怖 い 」,「顔 が 赤 い」,「仕 事 が早 い」な どの転 義 がみ られ る。これ が 隠 喩(メ タ フ ァー:皿etaphori) で あ り,「 ま るで ∼ の よ う」を用 い ない比 喩 で あ る。無 意 識 の うち に使 用 され る こ とや 理 解 され る こ とが あ る よ うで あ る。 代 替 説

,比

較 説

,相

互 作 用 説 を説 明 した 際 の, (2a)(2b)(2c)(2d)が 隠 喩 に あた り,「ま るで ∼ の よ う」を使 わ な い こ とで

,言

葉 に転 義 が生 じる。 この よ うに

,異

な る領 域 に あ る

2つ

の物 事 の共 通 点 に注 目 し 「ま るで ∼ だ」 の よ うな言 葉 が用 い られ 転 義 が な い比 喩 を直 喩

, 2つ

の物 事 の共 通 点 に注 目 し 「ま るで∼ だ 」 を用 い ず 転 義 が生 じた 比 喩 を隠喩 とす る。 転 義 が あ るか ない か は異 な るが

,直

喩 と隠 喩 は思 考 の 方 向性 が似 て い るが

,思

考 の方 向性 につ い て は次 の節 で説 明す る。

(12)

(3c)で

,パ

ソ コン を使 って い る こ とに は間違 いが ない。 しか し

,実

際 はパ ソコ ンの 中に あ るイ ンター ネ ッ ト検 索 ソフ トかパ ソ コ ンの外 にあ るイ ンター ネ ッ トを

,パ

ソコンに 言 い 換 え て転義 が か か って ぃ る。 少 しず れ が生 じて い ることにな るが

,こ

れ はパ ソコ ン と い う意 味 で は同 じ領 域 で あ る。 直喩 と隠喩 は異 な る領域 間の類似性 を も とに言い換 え られ た比 喩 で あ る と定 義 づ けた の で これ に は 当てはま らない。 これ を

,換

喩 (メ トニ ミー :

metOnymy)と

す る。 野村

(2013)は

,「メ トニ ミー は主 要 な比 喩 の

1つ

で あ り

,単

一 領 域 内 での 要 素 の 隣接性 に基 づ いて喩 ぇ られ て い る」 と してぃ る。瀬戸

(2005)は

日本 語 の換 喩 を次 の

5つ

の隣接 関 係 にわ け

,①

全 体 と部 分

,②

容器 と中身

,③

製 作者 と産 物

,④

原 因 と 結果

,⑤

場 所 と機 関 と して い る。 これ らの定 義 に照 ら し合 わせ る と

,(3c)「

パ ソ コン を使 つて調 べ る」 は 中 身 ・ 部分 で あ るイ ンター ネ ッ トソフ トを容器・ 全 体 のパ ソコンと して転 :・ ■義 し、 い る。 ま た は

,ィ

ンターネ ッ ト全 体 の一部 と してのパ ソコンが

,ィ

ン ター ネ ッ ト全

│■

● を毒 わ して ぃ る。 類 似 性 とい うもの は な い が隣接 関係 にあ る。

11=:(31)Fパ

ソコ ン で メニル を送 る」の メール には

,送

付 す る文 書 とい う意 味 が あ る。本 来

,手

紙・ 電 子 メ ー ル ともに

mailで

あ る。 しか し

,最

近 で は

,メ

ー 々 とぃ ぅと通信機器 に

│よ

ぅ 送 付 文 書 を さす 。 下位 概 念 を上位 概 念 で表 す よ うに な った 例 で あ り

,提

(シネ ク ド :ニキ

:synecdoche)で

あ る。 佐 藤

(1992)は

,換

喩 との違 い を明確 に示 して お り

,換

喩 の全

体 と部分の中でも

,類

と種の関係

,包

含関係 にあたるものを提喩 としている。手紙も電子

メール もそれだけで存在 しているが

,現

在の 日本において

,そ

れ らを含めた上位概念であ

る メ ー ル が 下位 概 念 電 子 メ ー ル を意 味 す る こ とが あ る。 これ と比 較 す る と

,換

喩 の 例 で 示 した

(3c)の

パ ソ コ ン だ けで は検 索 す る こ とが で きず

,ィ

ン タ ー ネ ッ トを 使 うこ とで一 部 の 端 末 と して 検 索 す る こ とが で き る。 逆 に

,上

位 概 念 を 下位 概 念 で 示 す 場 合 も あ るが次 節 で 取 り扱 う。 (3e)「 デ ス ク トッ プ

,フ

ォ ル ダ

,フ

ァィ ル 」 は

,本

,実

際 に 存 在 す る も の を示 して い る。 しか し

,こ

の 関 係 性 全 体 が

,パ

ソ コ ン の 世 界 で の 関係 性 と結 び つ き

,パ

ソ コ ン の画 面 の 最 初 の 状 態 をデ ス ク トップ

,デ

ー タ の 中規 模 な もの を フォル ダ

,小

規 模 な もの を フ ァィ ル と して い る。 こ の よ うに

,1っ

ひ とつ で は な く機 能 全 体 と して 写 し取 られ た もの をアナ ロ ジー (類 推

:ANALOGY)と

して ぃ る。 以 上 の

,5つ

の 概 念 を整 理 す る と次 の表

1の

よ うに な る。

1本

稿 に お け る 比 喩 と そ の 隣 接 概 念 の 表 記 本 稿 で の 寿 壼 メ タ フ ァ ー (螂喩 全 般

:METAPHOR)

直墜

(シ

ミリ :similめ

二 上

Fジ

ー (類推

:ANALOGY)

以 上 の よ うに

,第

2節

で は

,認

知 メ タ フ ァ ー 理 論 に よ る直 喩 (シ ミ リ

:simile),隠

喩 (メ タ フ ァー

:metaphOr),換

(メ トニ ミー

:metonytty),提

喩 (シ ネ ク ドキ

:synecdoche)

,さ

ら に

,思

考 状 況 が 似 て い る ア ナ ロ ジ ー (類

:ANALOGY)に

つ い て 概 念 を整 理 した。

(13)

そ こ で

,第

3節

に お いて

,推

論 と メ タ フ ァー

,ア

ナ ロ ジ ー の 関 係 を 明 か に し

,そ

の 後

,本

稿 で 色 彩 語 の 転 義 を 分析 す る た め の 推 論 を確 定 して い く。 第

3節

メ タ フ ァ ー に 基 づ く推 論 第

3節

で は

,メ

タ ファー に属 す る直 喩 と隠 喩

,換

,提

喩 に お い て どの よ うに推 論 が用 い られ て い るか を整 理す る。

1

直 喩

(simile)と

隠喩

(metaphor)に

基 づ く推論

(3a)の

「彼 は ま るでパ ソ コ ンだ 」

,(3b)の

「彼 はパ ソ コン だ 」 では

,①

比 喩 と して の 明示 で あ る 「ま る で ∼の よ うだ 」 が あ るか

,②

転 義 が あ るか の

2点

につ い て の違 い が あ る もの の

,「

彼 」 と 「パ ソ コ ン」異 な る もの に あ る共 通 点 で あ り

,正

確 さ

,処

理 の速 さ

,知

識 量 の 豊 富 さ,あ る い は冷 静 さ,人 間 味 の無 さな どを示 して い る比 喩 で あ る こ とは述 べ た。 同様 な例 と して

,次

のよ うな例 が あ る。

(4)a。

ま る で ガ ラス の よ うな壊 れ や す い心 だ,

b.パ

ソ コ ンのマ ウス

,ス

トロー

c.金

切 り声

,猫

な で 声

d.腐

卵 臭

,ア

ー モ ン ド臭 e。 ま ろ や か な味

,ま

ろや か な人

f.鮫

肌 ガ ラ ス の 心

(4a)の

「ま る で ガ ラス の よ うな 壊 れ や す い心 だ」は 直 喩 で あ り,「ガ ラ ス の 心 」 は 隠 喩 に あ た る。 これ は

,図

5の

よ うに

,ガ

ラ ス と心 の 壊 れ や す さや も ろ さに共 通 点 が あ る と考 え られ る。 図

5

直 喩 と隠 喩 の 思 考 の 方 向 性 こ こ で 重 要 な こ と は

,ガ

ラ ス と心 が 全 く別 の領 域 間 に あ る とい い うこ とで あ る。 全 く別 の領 域 間 に共 通 点 が あ る こ とで 推 論 が 働 き直 喩 や 隠 喩 とな っ て い る。 同様 な 思 考 と して,

(4b)の

形 の 共 通 点 を もつ パ ソ コ ン の マ ウス (パ ソ コ ン の マ ウ ス と鼠

),ス

トロー (藁 と飲 み 物 を 飲 む とき に 用 い るス トロー

),(4c)の

音 の 共 通 点 を もつ 金 切 り声

,猫

な で 声

,(4d)

の 臭 い の 共 通 点 と し て腐 卵 臭 (卵の 腐 っ た 臭 い と硫 黄 の 臭 い

),ア

ー モ ン ド臭 (シ ア ン化 合 物 とア ー モ ン ドの 実

),(4e)の

「ま ろや か 」 で は

,角

の な い様 子 が 共 通 点 で 昔 か ら,「球 状 や 筒 状 の 形 」や 「 し つ こ く な い 味 」 と して 用 い られ,「温 和 な 人 柄 」 な ど も示 す よ うに な っ て い る。

(4f)の

触 感 の共 通 点 で は (人 の肌 とサ メ の肌

)な

どが あ る。以 前 例 示 した

,(2a)

の 「彼 は 鬼 だ 」

(2b)「

彼 は 怒 る と怖 い 」

,(2c)の

「彼 は顔 が 赤 い 」

,(2d)の

「彼 は 仕 事 が 早 い 」

,(2e)の

「彼 はま る で 鬼 の よ うだ 」 これ と 同 じ思 考 が働 い て い る。 視 覚 の み で は な 10 壊 れ や す さ 。も ろ さ

(14)

,五

感 や 状 況

,感

情 な ど をす べ て 動 員 して 推 論 が 行 われ て い る こ とが わ か る。 別 の領 域 間 の 共 通 点 に 注 目 して 働 く思 考 を直 喩 や 隠 喩 の推 論 とす る。

2

換 喩

(metOnymy)に

基 づ く推 論

(3c)の

「パ ソ コ ン を使 つて調 べ る」 で は

,パ

ソ コ ン の 中 に あ る検 索 ソ フ ト

,ま

た は, パ ソ コ ン の外 に あ る イ ン ター ネ ッ トを用 い て 検 索 して お り

,こ

の よ うに 隣 接 領 域 間 で の ず れ が あ る こ と を 換 喩 と した 。 同様 の 例 と して

,次

の よ うな 例 が 挙 げ られ る。

(5)a。

赤 シ ャ ツ 〔夏 目漱石 『 坊 ち ゃ ん』 よ り〕 (全 体 と部 分)

b.チ

ョコ レー トを贈 る (容 器 と中身)

c.ス

トラデ ィバ リ

(StFadiVari)を

使 う (製 作者 と産 物)

d.チ

ンす る (原 因 と結果)

e.市

役 所 へ 行 く (場所 と機 関)

(5a)で

,本

来 は 坊 ち ゃ ん に登 場 す る教 頭 が

,い

つ も身 に 着 け て い る ネ ル の 赤 シ ャ ツ とい う隣接 領 域 に ず ら され て い る (図 6)。 図

6

換 喩 の 思 考 の 方 向 性 こ の 際

,教

頭 と赤 い ネ ル シ ャ ツ に は 共 通 点 が な い 。 い つ も の 教 頭 の様 子 か ら部 分 の赤 シ ャ ツ に ず ら され て お り教 頭 全 体 か ら着 て い る もの とい う部 分

,す

な わ ち 「全 体 と部 分 」 の 違 い が あ る。「 白バ イ が 来 る」「(小学

1年

生 を 意 味 して )ラ ン ドセ ル が歩 い て い る」な ど も, この 全 体 と部 分 の 構 造 に な っ て い る。

(5b)の

「チ ョ コ レー トを贈 る」で は

,送

つ た の は箱 に入 れ た チ ョ コ レー トで チ ョコ レー トだ け を贈 つ た わ け で は な く 「容 器 と 中身 」 の 関係 に あ る。 容 器 の 部 分 を 短 縮 した と も考 え られ る が

,チ

ョ コ レー トだ け を贈 る こ と とは認 識 さ れ ず

,推

論 を用 い て 認 識 され て い る。

(5c)の

「ス トラデ ィバ リ

(Stradivari)を

使 う」 で は

,バ

イ オ リ ン の 製 作 者 の名 前 が用 い られ て お り「製 作 者 と産 物 」 に な っ て い る。

(5d)の

「チ ンす る」 は

,電

子 レ ン ジ に入 れ て もの を 温 め た 時 に最 後 に 「チ ン

Jと

い う音 が 鳴 つ て い た こ とか ら「原 因 と結 果 」の 関係 で 結 果 を表 現 して い る。「お 手 洗 い に行 く」の お 手 洗 い も 同様 の構 造 と な っ て い る。

(5e)の

「市 役 所 へ 行 く」は場 所 で あ る市役 所 とそ の 中 に あ る 機 関 で 行 う 目的 こ と が 変 わ つ て い る。「市 役 所 に 問 い 合 わせ る」は 市 役 所 に 電 話 を して役 場 の 担 当者 に質 問 を す る こ とで あ り構 造 的 に「場 所 と機 関 」の 関係 に な っ て い る。「花 園へ 行 く」「甲 子 園 に行 く」 も同様 で

,機

関 で は な い が そ の 目的 で あ る 全 国 大 会 と場 所 が 変 わ っ て い る。「大 阪 へ 行 く」 も

,大

阪 全 体 を 示 す わ け で は な く,「USJ」 や 「難 波 」 な どの ど こか に 行 つ て い る こ と を 示 して い る。 ま た ,「 赤 シ ャ ツ 」「チ ョ コ レー ト」「ス トラデ ィバ リ」「チ ン」「花 園 」だ け で は

,別

の 意 味 に な っ て しま う とい うこ とで あ る。 この よ うに

,隣

接 して い る領 域 に あ り共 通 点 が な い もの へ 移 行 す る 思 考 を換 喩 の 推 論 と と らえ る。

(15)

3

提 喩

(synecdoche)に

基 づ く推 論

(3d)に

お け る 「パ ソ コ ン で メー ル を送 る」 の 「メ ー ル 」 に は

,本

来 は

,手

紙 。電 子 メ ール と も に

mailで

あ る が

,最

近 で は,メ ー ル とい う と通 信 機 器 に よ る送 付 文 書 を さす

,下

位 概 念 を 上 位 概 念 で 表 す よ うに な っ た 提 喩 で あ る と述 べ た 。 そ の 提 喩 の 思 考 に つ い て 次 の 例 を 用 い て 提 示 す る。

(6)a.東

京 ドー ム に ミス タ ー が 現 れ た (下位 概 念 → 上 位 概 念)

b.サ

ラ ン ラ ップ を使 う (上位 概 念 → 下位 概 念)

(6a)で

,長

嶋 茂 雄 とい う東 京 読 売 ジ ャイ ア ン ツ の歴 史 的 名 選 手 を ミス タ ー とい う上 位 概 念 で 表 現 して い る。 こ の

2つ

の 間 に は包 含 関係 が あ る。 こ の よ うな例 は 他 に も,「 ジ ブ リを 見 る」の例 も挙 げ られ る。「ジ ブ リを見 る」は

,製

作 会 社 の ジ ブ リの 「 ラ ピ ュ タ 」や 「 も の の け 姫 」,「風 立 ち ぬ 」 な どの 何 か を 見 た こ とを 「ジ ブ リ」 と表 現 して い る。 下 位 概 念 を 上位 概 念 で 表 現 す る提 喩 で あ る。

長嶋茂雄

7

提 喩 の 上 位 概 念 で 表 現 す る 思 考 の 方 向 性

(6b)で

,実

際 に は「サ ラ ン ラ ップ 」の ほ か に も食 品 包 装 用 ラ ップ フ ィル ム は あ るが, そ の 中 の

1つ

の 商 品 で あ る 「サ ラ ン ラ ップ 」 とい うこ とで

,そ

の ほ か の 商 品 も示 して しま うこ と を表 現 して い る。 上 位 概 念 を 下位 概 念 で 表 現 す る提 喩 で あ る。 食 品 包 装 用 ラ ッ プ フ ィ ル ム サ ラ ン ラ ップ 回

8

提 喩 の 下 位 概 念 で 表 現 す る 思 考 の 方 向 性 他 に も ,「 テ レ ビ を見 る J,「 ク ラ シ ック を聴 く」 な ど に も表 れ て い る。「テ レ ビ を見 る」 は

,ア

ニ メ番 組 や ドラマ な どを 見 た こ とが テ レ ビ とい う上位 概 念 で 示 して い る。「ク ラシ ッ ク を 聴 く」 は あ らゆ る古 典 的 な 芸 術 が あ る 中 で

,ク

ラ シ ック音 楽 を ク ラ シ ッ ク と表 現 して い る。 この よ うに

,包

含 関 係 の 中 で 上 位 概 念 と下位 概 念 の 入 れ 替 わ りを提 喩 に 関 わ る推 論 とす る。 第

4節

ア ナ ロ ジ ー と は 第

4節

で は

,前

節 での メ タ フ ァー の 隣接 概 念 に あ るア ナ ロ ジー につ い て整 理 し

,推

論 を よ り明確 に して い く。 類 推 とは

,あ

る分 野 の構 造 的 な知識 を利 用 し

,新

しい物 事 を理解 す る方 法 で あ る。(3e) 「デ ス ク トップ

,フ

ォル ダ

,フ

ァイル 」 は

,実

際 にパ ソ コン用 語 と して用 い られ て い る。 12

(16)

しか し

,パ

ソ コ ン の 内部 に は フ ォル ダ も フ ァイ ル も な い が

,パ

ソ コ ン 自体 の構 造 を 実 際 に 使 つ て い る机 の 状 況 と比 較 す る こ とで 新 しい 物 事 を説 明 的 に使 用 して い る。 仕 事 な どで使 用す るパ ソ コ ン を デ ス ク トップ とす る と

,書

類 な ど の デ ー タ を 小 さ く管 理 す る も の と実 際 に あ る フ ァイ ル

,小

さい デ ー タ を ま と め て 管 理 す る も の とフ ォ ル ダ に わ け て い る。 こ の よ うな こ とが

,飛

行 機 の 説 明 に船 の 説 明 の 概 念 を使 う

(captain,port,ship,crewな

ど) こ と

,電

気 の 仕 組 み を水 流 の仕 組 み で 理 解 す る こ と (電 流・ 電 圧・ 電 池 と水 流・ 水 圧・ 池) や

,テ

レ ビ局 の 構 造 を ラ ジオ 放 送 の構 造 (放 送 局

,ス

タ ジ オ な ど

)を

表 わ す こ と に も用 い られ て い る。 図

9

船 と飛 行 機 の 構 造 に 関 わ る ア ナ ロ ジー の 思 考 色 彩 語 に 関 して も

,意

味 的 に 相 対 す る 自 と黒 を用 い て 「 白黒 は っ き りつ け る」 こ とや, そ の 中 間 に あ た る灰 色 を用 い て領 域 の 間 に あ る部 分 を 「 グ レー ゾ ー ン」 な ど とい うこ とが あ る。 ま た

,革

命 旗 が 赤 色 で あ る こ とか ら共 産 主 義

,社

会 主 義

,お

よび の そ の 主 義 者 を さ して 「赤 」 と称 し,「赤 」 ま で は い か な い が

,い

く らか 左 翼 的 傾 向 の あ る

,共

産 主 義

,社

会 主 義 に公 明 す る人 を 「 ピ ン ク」 と表 わ した こ とな どが あ る。 以 上 の よ うな 例 は

,部

分 的 な 類 似 性 だ け で は な く構 造 全 体 の 類 似 性 を も とに用 い られ て お り

,METAPHOR〔

比 喩 全 般 (メ タ フ ァー)〕 と して で は な く

,ANALOGY〔

類 推 (ア ナ ロ ジ ー)〕 と して 分 類 され て い る。 第

5節

本 研 究 で 用 い る 推 論 以 上

,第

1節

の推 論 の概観 と従 来 の メ タ フ ァー の研 究

,第

2節

で の認 識 論 と して の メ タ フ ァー の整 理

,第

3節

で メタ フ ァー を用 い る際 には た らい て い る推 論

,第

4節

で アナ ロジ ー に関 わ る推 論 を総 括 し

,本

研 究 で用 い る主 た る尺 度 と して の推 論 につ い て整 理 した。 本 研 究 で 取 り扱 う色 彩 語 に関 わ る命 名 と連 想 には ,直 喩 と隠 喩 を

1つ

と して扱 い ,隠 喩, 換喩

,提

,さ

らに

,ア

ナ ロジー の

4つ

思 考 を も とに分 析 して い く。

i metaphor:こ

の 場 合 は

,メ

タ フ ァー を狭 義 の 比 喩 と して 用 い る。 先 行 研 究 で の メ タ フ ァ ー を 除 き

,本

研 究 で は

,比

喩 全 体 を メ タ フ ァー と表 記 す る。さ らに ,メ タ フ ァー の 種 類 を, 隠 喩

,直

,換

,提

喩 と表 わ し

,ア

ナ ロ ジ ー (類 推

:ANALOGV)を

含 め て 推 論 と して 用 い る。 船 長 ・captain 港 ・ port 船 員 ・

crew

飛 行 機 の 構 造

Captain

Zヨ港・ airport 搭 乗 員・

crew

(17)

2章

古 典 に お け る 色 彩 語 に つ い て 第

2章

で は

,古

典 にお け る色彩 語 につ い て整 理 し

,古

典 にお け る色 彩 語 の命 名 につ い て 推論 を用 い て分 析 し考 察 を加 え る。 論 述 の 手順 と して は

,第

1節

で は先 行研 究 に あ る色 彩 語 の歴 史 的分析 を整 理 す る。第 2 節 で は

,現

在 再 現 され て い る染 色 技 術 や 古 典 文 学 に 出現 す る色 彩 語 か ら色 彩 語 の成 立 の歴 史的 変 遷 につ い て 概 観 し

,第

3節

で は沖森 紅 美

(2010)に

示 され た色 彩 語 を分 析 す る。最 後 に

,第

4節

で は 古 典 にお け る色 彩 語 につ い て 考 察 す る。 第

1節

色 彩 語 の 歴 史 的 分 析 に お け る 先 行 研 究 本 論 文 で 明 らか に しよ うと して い る こ とは

,色

彩 語 彙 の歴 史 そ の もの で は な く

,色

彩 語 彙 か ら認 識 す る もの につ い て で あ る。 そ こで

,

日本 語 の歴 史 的 な色彩 語 に つ い て い ろい ろ な文 献 を も とに整 理 し

,そ

れ らに示 され た 色 彩 語 を分 析 の対 象 とす る。 そ こで まず

,分

の対 象 とな る色 彩 語 を明確 にす るた めに以 下 の様 な文 献 を用 い て

,色

彩 語 の歴 史 につ いて 整 理 す る。 前 田 雨城 (1980)『 もの と人 間 の文 化 史

38色

染 と色 彩 』 法 政 大 学 出版 局. 伊 原 昭 (1994)「 朝 日選 書 」『 来_学1こみ る 日杏 η色 』 朝 日新 聞社. 吉 岡 幸雄 (2008)『 日本 人 の愛 した 色』 新 潮 社. 沖 森 紅 美 (2010)『色 彩 語 の史 的研 究』

(株

)お

うふ う。 伊 原 昭

(20H)『

色 へ の こ とば をの こ した い』 笠 間 書 院 前 に 述 べ た とお り

,色

に は重層 的 な意 味 が含 まれ て お り

,文

化 学 的 ア プ ロー チ

,ェ

学 的 アプ ロ ー チ

,言

語 学 的 ア プ ロー チ な どが あ る。 そ こで

,文

化 学 的 ア プ ロー チ と して前 田雨

(1980)を

も とに染 色 と色 彩 の歴 史 につ い て概観 し

,言

語 学 的 ア プ ロー チ で あ る伊原 昭

(1994,20H)や

沖森 紅 美

(2010)の

文 献 と比 較 検 討 しなが ら

,色

彩 語 に つ い て整 理 をす る。 あ わせ て

,染

色 の歴 史 的 資料 か ら古典 の色 彩 を再 現 して い る吉 岡幸雄

(2008)の

文 献

,染

色 に用 い られ た材 料 をで き る限 り裏 付 け る もの とす る。 前 田 雨城

(1980)は

,文

化 学 的

,工

学 的 ア プ ロー チ と して

,歴

史 的 に どの よ うな色彩 に 関す る 文 化 が生 じて きた か につ い て示 して い る。文 学 的 資料 や 布 な どの染 色 の み で はな く, 世 界 的 な壁 画 や 衣 料 な どの歴 史 的 な 資料 も分析 の対 象 と して あ げ られ て い る。 前 田に よる と

,世

界 的 に色 彩 の起源 につ いて は

,約

5万

年 前 か ら

5万

年 以 上 前 に は

,当

時 の 旧人類 の 化 粧 品 や 彩 色 され た とみ られ る もの が 出土 され て い る。 例 え ば

,紀

元 前

1万

2千

年 の北部 スペ イ ンの アル タ ミラの壁 画

,紀

元 前

1万

5千

年 の ラス コー の壁 画

,紀

元 前

2千 6百

年 の エ ジ プ トのス フ ィ ンクス な どで あ る。 日本 にお いて は

,正

倉 院 宝 物 や 法 隆 寺献 納 宝物 な ど の物 質 と して の資 料 が残 され て い る。丈 学 的 に は,『古 事 記 』『 日本 書紀 』『 万葉 集 』『 律 令 』 や『 源 氏物 語』『 枕 草子 』な どの平 安 文 学 に つ い て色 彩 語 と して残 され て い る。文 献 に残 る 色 彩 名 と色 相 の記 し方 に は

,同

じ人 に よっ て も季 節 に よ り違 い が あ るな ど

,非

常 に差 が あ り大 き な揺 れ が あ る。 そ の 中で大 き く

2つ

の グル ー プ が存在 す る よ うで あ る。

1つ

日は, 中 国 的 な意 義 を もつ か

,ま

た は

,中

国 に関 連 した色 彩 名 群 で あ る。

2つ

目は

,

日本 に中国 文 化 が 渡 来 す る以 前 か ら存 在 して い た と思 われ る色 彩 名 群 で あ る。 音 声言 語 につ いては以 14

(18)

前 か ら 日本 の こ と ば と して 存 在 して い た が

,記

録 す る た め の 文 字 言 語 と して は 中 国 か ら も ち込 ま れ た 漢 字 を 用 い て 使 用 して い た こ とか ら

,中

国 文 化 と接 触 す る以 前 の 日本 文 化 の 色 も

,中

国 文 化 か ら伝 わ つ た 漢 字 を用 い て 書 く こ と も多 か っ た とい うこ とに な る。 そ こで, 前 田 は 色 彩 語 を 次 の よ うに分 類 を した。 (第一 類 〉 (第二 類) (第二 類 〉 (第四類) (第五 類) 色 相 の ま ま を表 現 した もの。 主観 的 色 相 表 現 に よ る もの。 ① 観 的色 相

,ま

た は

,観

念 的色 彩 を示 した もの。 ② 抽 象 的 表 示 の た めの もの。 染材 ・ 染 法 を示 した もの。 自然 現 象 や 風 物 の名 称 をそ の ま ま色彩名 と した もの。 中国 的観 念 に よ る もの, ま た は

,漢

字 の もつ 中国 的意義 をそ の ま ま で色 彩 名 と して い る もの。 伊 原 昭

(1994,2011)は

,言

語 学 的 ア プ ロー チ と して 古 典 か ら色 彩 語 を抽 出 し

,部

分 的 に整 理 しな が ら研 究 を進 め

,命

名 や 成 法 に つ い て 考 察 して い る。 伊 原

(1994)は

,色

彩 語 の使 わ れ 方 を 文 学 作 品 の 中 か ら上 代

,平

,虫

,近

世 の 大 き く

4つ

の 時 代 に分 け

,特

徴 を示 して い る。 上代 の 色 【桓 武 天 皇 延 暦

13年 (794年

)ま

で 】 上 代 は

,自

然 に あ る色 を 自分 た ち の 生 活 に 取 り入 れ る時 代 で あ る。 実 際 に あ る 自然 の植 物 (そ の 葉

,花 ,茎 ,幹 ,根 ,実

な ど

)や

土 や 鉱 物 を 招 り付 け た り浸 み 込 ませ た り

,顔

料 と して 使 つ た り しな が ら色 をつ く りだ した 。 植 物 か らつ く られ た も の の 例 に は

,あ

か ね 色 が あ る。 植 物 で あ る茜 の 根 か らつ く られ た 火 の燃 え盛 る よ うな 赤 色 の名 前 で あ る。 この よ うに 上 代 の 色 彩 語 に は 原 料 名 が そ の ま ま 色 の名 前 に使 わ れ て い る こ とが 多 い 。 例 え ば

,

ミ カ ン科 の黄 薬 の 内 皮 か らつ くっ た き は だ 色 。 楯 子 の 実 か らつ くっ た く ち な し色 。 団栗 の総 称 で あ る橡 か らつ く っ た つ る ば み 色 。 蘇 芳 (イ ン ド産 マ メ 科

)の

木 質 部 か らつ くっ たす お う色 (但 し媒 溶 剤 の 種 類 に よ り

4種

類 ほ どの 色 が あ る)。 桑 の 木 皮 や 根 の 皮 か らつ くった く わ ぞ め 。 胡 桃 の 果 皮 や 樹 皮 か らの く るみ ぞ め

,柴

(栗 榛 な どの 殻 斗 科 樹 木

)の

小 枝 交 じ り の葉 か ら しば ぞ め な どが あ げ られ て い る。 ま た

,紅

花 の 頭 状 花 か らつ くっ た 紅 色 (コ ウ シ ョク

)に

,中

国 (呉

)の

植 物 の 総 称 を藍 と称 して い た こ とか ら呉 の藍 か ら くれ な い (紅) と呼 ぶ こ と も あ る な ど

,中

国 の 文 化 と混 ざ り合 つ た も の も あ る。 ま た

,中

国 と の 文 化 の 交 流 か ら文 字 言 語 (漢 字

)を

丈 化 に 取 り入 れ た た め に

,色

に 関 す る別 の 概 念 も文 化 の 中 に 入 つ て き た 。 陰 陽 五 行 説 に か か わ る青・ 赤・ 黄・ 白

0黒

5色

で あ る。 陰 陽 五 行 説 で は

,そ

れ ぞ れ の 色 を次 の よ うに あ らわ して い る。 青 は 春 に な り成 長 す る草 木 の新 緑 の 色

,赤

は 燃 え盛 る火 の色

,黄

は 大 地 の 光 る よ うな 色

,自

は 陰 。西 の意 味 を 表 し夕 暮 れ 時 の は っ き り しな い 物 の 色

,そ

して 黒 は

,窓

と煙 の 合 字 を使 い 窓 か ら煙 が 出 て ふ す ぶ られ 煤 で 黒 くな る色 で あ る。 しか し

,日

本 に も大 和 言 葉 に お い て の 色 や 日本 文 化 で の 価 値 づ け も され て お り食 い違 う 点 も あ る。 例 え ば

,中

国 の 五 行 説 で は黄 は 中央 に位 置 し

,最

も重 ん じ られ た 色 で あ る。 黄

(19)

,黄

道 な ど重 要 な意 味 と して使 われ て い る。 しか し

,そ

の ころ の 日本 で の法 令 「衣 服 令 」 で黄 色 は無位 で あ つた た め に卑賤 の色 と捉 え られ て い た とい う説 もあ り

,文

化・ 生 活 習 慣 に よ る影 響 もみ られ る。 平安 の 色 【桓 武 天 皇 延 暦

13年 (794年

)∼

後 鳥羽 天 皇 文 治 元 年

(1185年

)】 平 安 期 は

,上

代 に作 り出 した色 を

,何

度 も浸 み 込 ませ る

,縦

糸 と横 糸 の色 を変 え る

,多

色 を組 み 合 わせ て着 る襲 (か さね

)な

どの新 しい か か わ りが 生 じた。 そ こで

,自

然 の何 の 色 に似 て い るか とい うこ とで 自然 を模 倣 す る こ とが 多 くな る。 例 えば

,梅 ,水

,紅

葉, 山吹 色 な どで あ る。 原 料 は名 前 に 由来 しな い。 しか し

,自

然 の もの を名 前 と した もの が多 く

,植

,土

・ 鉱 物 に 関す る もの が 多 い。 中世 の 色 【後 鳥 羽 天 皇 文 治 元 年

(1185年

)∼

後 陽 成 天 皇 慶 長

8年

(1603年

)】 中 世 期 は

,武

士 の世 の 中で あ り

,縁

起 物 を使 つ た もの が 見 られ る。例 え ば,「褐 (か ち)」 とい う赤 系 の色 を 「勝 ち」 とい う言 葉 に な ぞ っ て使 われ

,鎧

を作 るの に札 を様 々 な色 で綴 るが これ を繊 (お ど し

)と

よび

,脅

,恐

怖 を感 じ させ る もの と して使 われ て い た とい う 説 も あ る。 言 葉 の音 に 関す る由来 がみ られ る。 近世 の 色 【後 陽 成 天 皇 慶 長

8年

(1603年

)∼

明治 天 皇 慶 応

3年

(1867年

)】 近 世 の色 は

,染

物 屋 が 多 く存在 し庶 民 に も色 が普 及 して い た こ とがわ か る。 吉 岡憲 法 が 創 始 した色 を吉 岡染 の よ うに創 始者 名 をつ け た り

,地

名 (藍 深川

,鉄

深 川

,深

川 鼠 な ど) を とっ た り

,動

物・ 昆 虫 の名 前 を付 けた色 (鴇 色

,自

梅 鼠 な ど

)の

例 もあ る。 沖 森 紅 美

(2010)で

,系

統 的網 羅 的 な研 究 が進 め られ て お り

,出

現 して い る色 彩 語 を 時代 別 に提 示 して あ つた。そ の研 究 か ら

,各

時 代 の 出 現 数

,色

彩 語 の分類,「∼ ぞ め」と「∼ 色 」 の 関係 の

3点

につ い て整 理す る。

1点

目の各 時 代 の 出現 した語 につ いて は

,沖

(2010)は

,古

代 日本 にお け る色 彩 語 彙 量 に つ い て伊 原 昭 「万葉 の色 相 」 に よる『 万葉集 』 の色名 の分析 を否定 してい る。「はに」 な どの材 料 の意 味 と して用 い られ る原材 料 の名 前 を色 彩 語 彙 と して数 えて い る点 や『 万葉 集』 だ け取 り出す の で は不十 分 で あ る と し

,前

田千 寸 の文 化 史 を含 めて 沖 森 は表

2の

よ う な数 の 色 彩 語 を抽 出 して表 にま とめてい る。 表

2

奈 良 時 代 か ら江 戸 時 代 ま で の 時 代 ご との 出 現 色 彩 語 数 沖 森 紅 美 (2010)を中尾 が 一 部 改 編

2点

目の色 彩 語 の分 類 につ いて は

,色

彩 語 を漢 語 と和語 の 関係 や 用 い られ 方 か ら

,次

の よ うな 分 類 を行 つた。 出 現 色 彩 語 総 数 前 代 と 共 通 す る語 前 代 に は 見 られ な い 色 彩 語 奈 良 時 代

78語

78語

平 安 時 代

199語

49語

150語

鎌 倉・ 室 町 時 代

196語

110語

86爵肇 江 戸 時 代

559語

104語

455語

16

表 3 江 戸 時 代 の 特 徴 と して は ,「 よ しお か 」「け ん ぼ う」「お な ん ど」「だ ん じ ゅ うろ うち ゃ 」の よ うに そ の 色 を 染 め た 人 名 や 「ほ ん 」「にせ 」「ま が い 」 な どの真 偽 表 現 が 多 く出 現 してい る こ とか ら,染物 屋 が 多 く存 在 し庶 民 に も色 が 普 及 して い た こ とが 想 像 で き る。 他 の 特徴 と して は,その 色 が用 い られ た 場 所 (江 戸 の役 所 で 使 わ れ
表 16  色 彩 語 か らの 連 想 に 関 す る異 な り反 応 語 数 の 概 要 (赤 ・ 青・ 黄 ) 項   目 異 な り反 応 語 数 類 数 赤 青 黄 第 2学 年・ 第 6学 年 共 通 の 異 な り反 応 語 数 114言語 109語 122語 第 2学 年 独 自の 異 な り反 応 語 数 59語 55語 71  語 第 6学 年 独 自の 異 な り反 応 語 数 235語 222語 245語 異 な り反 応 語 総 数 408語 386語 438語 黒・ 自 と同様
表 19  黄 色 に関す る反応 語 の分 類例 (詳 細 は資料 3の 3‑13か ら 3‑15に 示 す 。 ) 共 通 の 反 応 語 例 第 2学 年独 自の反応語例 第 6学 年 独 自 の 反 応 語 例 物 理 的 に 黄 が 含 ま れ る も の 色 鉛 筆 ,  絵 具・ ペ ン キ・イ ン ク, ク レ ヨ ン,靴・シ ュー ズ,枕 ,ライ オ ン,ラ ン ドセ ル,旗, 鉢 巻,ハ ン カ チ,バッ ク,キリン,虎,猫 ,ひよ こ,チー タ ー,蝶 ,蜂 ,蜂蜜,銀 杏,マン ゴー

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