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不登校児童生徒支援ボランティア行事を通じた教員の資質能力の向上についての考察

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Academic year: 2021

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不登校児童生徒支援 ボラ ンテ ィ ア行事 を通 じ た

教員の資質能力の向上についての考察

A Study on the Improvement of Teachers' Competencies for Teacher Education

Students through a Volunteer Event for Children Absent from School

横 山

香*

赤 松 幸 子*

村 上 明 生*

森 田 啓 之* *

YOKOYAMA Kaori AKAM ATSU Sachiko

M I Akio MORITA Hiroyuki

兵庫教育大学教職キ ャ リ ア開発 セ ン タ ー ・ ボラ ンテ ィ ア活動支援部門で は、 不登校児童生徒支援 ボラ ンテ ィ アのイ ベ ン ト 「子 ど も フ ェ ス タ」 を年 に 1 度開催 し てい る。 こ れは、 適応指導教室や フ リ ース ク ール等に通う 不登校の子 ども た ち を 大学内 に招待 し 、 さ ま ざま な遊 びや運動、 楽器演奏 な ど を通 じ て学生 と 子 ど も た ち と の交流 を図 るイ ベ ン ト で あ り 、 ボラ ンテ ィ アの学生 た ちは企画、 準備か ら イ ベ ン ト 運営 に主体的 にかかわ っ てい る。 こ のイ ベ ン ト を通 じ て、 どのよ う な教員 の資質能力が向上 し たかを知 るために、 イ ベ ン ト 前後に質問紙によ る ア ンケ ー ト 調査 を実施 し た。 教員 の資質能力 の項目 は、 兵庫教育大学の策定す る 「教員養成ス タ ン ダー ド」 のう ちイ ベ ン ト に関連す る23項目 を用い た。 分析の結果、 イ ベ ン ト 事前 ・ 事後の得点 で有意差が見 ら れた教員 の資質能力は、 「人権 を尊重 し ながら 子 ども にかかわる こ と がで き る」、 「子 ども の安全管理に関す る基礎的知識 を有 し、 指導に活かす こ と がで き る」、 「子 ども の発達に関す る基礎的知識 を有 し、 子 ども一人 ひと り の理解に活かす こ と がで き る」、 「子 ども 一人 ひと り の特性や心身の状況 を生活環境や生育歴 を含めて多面 的 に と ら え る こ と がで き る」、 「授業中の子 ども の学習状況や発言に配慮 し、 柔軟な授業展開 を試みるこ と がで き る」 の 5 項目であ っ た。 こ のう ち 「子 ども の人権」 の項目 と ボラ ンテ ィ ア頻度、 「子 ども の安全管理」 の項目 と 「不登校の問題 を 知 り たい」、 「 教育関連のボラ ンテ ィ アが し たい」 と い う 動機には正の相関が認め ら れた。 一方 で、 仲間作 り や大学内の交 流、 視野 を広げ る と い う 動機 と は、 多 く の項目で負 の相関が見 ら れた。 こ のよ う な特定の活動 と 教員 の資質能力 と の関連 の検証は、 教員志望学生に対す る学びの場 を大学が体系的 に提供す る ための手掛かり と な る だ ろ う ' 。 キーワ ー ド : ボラ ンテ ィ ア活動 教員養成ス タ ン ダー ド 教員 の資質能力 不登校児童生徒支援 主体的 な学 び

Key words : volunteering activities, teacher training standards, teachers' competencies, support for children absent from school, active learning 1 . は じ めに 1.1 問題意識 イ ン タ ー ン シ ッ プ や サ ー ビ ス ・ ラ ー ニ ン グ、 社 会 体 験 活動、 留学体験 と い っ た正課外の学修 プロ グラ ムの重要 性は、 高等教育 におい て近年 ます ます増加 し てい るが、 教員養成においては、 平成25年 1 月21 日の中央教育審議 会答申 「今後の青少年の体験活動の推進につい て」 のな かで言及 さ れてい る よ う に、 「 子 ども た ち が体験活動 を 行 う 際に、 学生自 ら企画 を行 っ たり 、 引率 し たり す る ボ ラ ンテ ィ ア等 と し て参加でき る機会 を取り 入れるこ と で、 子 ども の成長 を実感 し たり 、 予期せぬ子 ども の行動 も予 見 し対応 し たり す る と い っ た教員 に必要な能力 を身 につ ける」2 こ と が期待 さ れてい る。 平成24年 4 月に発足 し た兵庫教育大学教職キャリ ア開 発 セ ン タ ーでは、 教 職講座やキ ャ リ ア形成支援講座、 あ る い は合イ宿や 「 ア カ デ ミ ッ ク カ フ ェ 」3 等 の勉強会の組 織化 な ど を通 じ て、 学生の正課外活動 を積極的に支援 し て き た。 ま た、 平成25年度に設置 さ れた ボラ ン テ ィ ア活 動支援部門では、 従来から 重点的 にお こ な っ てい た不登 校児童生徒支援や学校 ボラ ンテ ィ ア等の子 ど も や学校に 関連す る活動 のみな ら ず、 生涯学習 や地域イ ベ ン ト な ど 幅広 い ボ ラ ン テ ィ ア活動 のサ ポー ト を お こ な っ てい る。 当然 なが ら、 こ のよ う な支援は、 正課外 の諸活動 を通 じ て教職志望学生の教員 の資質能力 を伸ばす と い う 目的 も 含 んでお り 、 講座やボラ ンテ ィ ア活動 に参加 し た学生の 事後 ア ンケ ー ト に よ れば、 お お む ね高い 評価 や満足 が得 ら れてい る 4。 し か し なが ら こ れら の ア ンケ ー ト は、 具 体的に どの教員 の資質能力 に対 し、 その講座や活動の効 果があ っ たのか を明 ら かに し てい る わけ ではない。 ま た、 本学では以下に述べ るよ う に教員 の資質能力 を50項目で 具体的に定義 し た 「兵庫教育大学教員養成ス タ ンダー ド」 を策定 し てい るが、 その各項目 に関連付け て効果 を測 っ てい る わけ では ない。 し たが っ て本研 究 の目的 は、 「 兵 庫教育大学教員 養成 ス タ ン ダー ド」 を教員 の資質能力 の * 兵庫教育大学教職キ ャ リ ア開発セ ン タ ー * * 兵庫教育大学大学院行動開発系教育 コ ース 平成27年 7 月 6 日受理

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尺度 と し て用 い、 教 職キ ャ リ ア開発 セ ン タ ーで お こ な っ てい る正課外活動、 具体的には不登校児童生徒支援のイ ベ ン ト と 、 教員 の資質能力 と の結 び付 き を明 ら かに し 、 イ ベ ン ト の効果 を検証す る こ と にあ る。 1.2 教員の資質能力 を定義する 「 教員養成スタ ンダー ド」 教員の資質能力 を定義 し、 教員養成機関が育成すべき 教師像 を具体的 に示す、 い わ ゆる 「教員 養成 ス タ ン ダー ド」 の策定は、 欧米や日本におい てす で に一定の評価 を 得 てい る。 兵庫教育大学では 「『初任の教員 に求めら れ る最小限の資質能力』、 す なわち 『教員 を目指す学生が 大学卒業時ま でに身に付け てお く べき最小限必要な資質 能力 を示 し た も の』 を 『教員 養成 ス タ ン ダ ー ド』 と 定

義」

5 し てい る。 ま た、 平 成25年 に文部科学省 に よ っ て 示 さ れた 「 国立大学改革 プ ラ ン」 に よ る ミ ツ シ ヨ ンの再 定義 では、 「本学で開発 し た 『教員 養成 ス タ ン ダー ド』 に基づ き教員 養成教育の継続的 な充実 ・ 発展に資す る先 進的 な教育課程 を編成 し 、 実践力 と 人間性に優れた資質 の高い学校教員 を養成す る」 と し てい る 6。 兵庫教育大学教員養成ス タ ン ダー ド (以下教員養成ス タ ンダー ド) は平成22年 1 月~ 2 月の近畿圈の指導主事 ・ 学校教員 ・ 全国の大学教員1096名を対象にし た第 1 次調 査、 平成22年 8 月~ 9 月の全国公立小学校教員2100名を 対象に し た第 2 次調査、 こ の 2 つの調査 を基に し た資質 能力 の分類 ・ 構造化 と 学内外のパ ブ リ ッ ク コ メ ン ト によ る文面の修正、 幼稚園教員 に求めら れる資質能力 と の部 分的共通化 と い う 過程 を経 て作成 さ れ7 、 平成24年度 よ り 運営が実質化 さ れた。 教員 養成 ス タ ン ダー ドは、 小学校 ・ 幼稚園 ・ 中学校の 各版があり 、 小学校版は 5 領域50項目 (大項目 5 、 中項 目15、 小項日50) から成 る (表 1 参照) 。 幼稚園版では 複数の項目が幼年教育 に特化 し た記述 と な っ てお り 、 5 領域49項目から成る。 ま た中学校版は大項目 「教科等の 指導」 部分が各教科に特化 し た内容と な っ てい る。 入学時に配布 さ れる 『兵庫教育大学教員養成ス タ ンダー ド ハ ン ド ブ ッ ク 』 には、 各授業科目 に よ っ て身 に付 け る こ と ので き る資質能力 を示 し た 「 ヵ リ キ ユラ ムマ ツ プ」 が掲載 さ れてお り 、 学生は自 ら の履修科目が どのよ う な 資質能力 と 結び付いてい るか、 一 目で分かる仕組みにな っ てい る。 年 に一度年度末 も し く は年度初めにお こ な われ る 「 リ フ レ ク シ ヨ ン ウ イ ー ク」 に おい て、 日頃 か ら 記入 し てい る e ポー ト フ ォ リ オ (「CanPass ノ ー ト」 ) と 、 カ リ キ ユ ラ ムマ ツ プ お よ び GPA (Grade Point Average) か ら 自動的 に算 出 さ れた TSS (Teachers' Standard-based Score) を参照 し な が ら 、 学生は各項目 に つい て 「 1 . でき ない 2 . 少 し でき る 3 . ほぼで き る 4 . 十分 でき る」 の 4 段階での自己評価 を各年次の 「学修成果 シー ト」 に記入す る。 4 年次の必修科目であ る 「教職実践演 習」 におい て、 教員 養成 ス タ ン ダー ド の 4 年目で の到達 度が最終的 に確認 さ れる こ と にな る。 現在 の と こ ろ、 研究目的 のた めに教員 養成 ス タ ン ダー ドの自己評価の得点や項目は用い ら れていない。 し たがっ て、 教員 養成 ス タ ン ダー ド を運営す る 「教員 養成 ス タ ン ダー ド 運営室」 に、 本研 究 の た めに教員 養成 ス タ ン ダー ド項目 を用い る許可 を事前に得 た。 1.3 教員の資質能力 と 正課外活動 と の関連に つい て の 先行研究 教員 養成の ボラ ン テ ィ ア活動 と し て も っ と も根づ い て い るのは、 学生たちが課外活動で学校現場に入 る 「学校 ( ス ク ール) ボラ ン テ ィ ア」 で あ る。 こ の学校 ボラ ン テ ィ アの概念や活動の歴史 ・ 形態およ び先行研究のレ ビュ ー は、 武田 ・ 村瀬 (2009) に詳細かつ包括的 にま と めら れ て い る 。 学 校 ボ ラ ン テ ィ ア に 関 す る 研 究 は 、 姫 野 (2006) によ れば、 ① ヵ リ キ ユラ ム開発に関す る研究、 ②学生の学習効果、 ③大学によ る支援モ デルの開発、 と 大き く 3 つに分類す るこ と がで き る。 本研究の調査対象 は学校 ボラ ン テ ィ ア ではないが、 学生の学 びに対 す る ボ ラ ン テ ィ アの効果 を見 る も ので あ り 、 「②学生の学習効 果」 が も っ と も 関連があ る と い え る。 ② に関 し ては、 以 下のよ う な先行研究が存在す る。 芦原 ・ 原 (2005) は、 学校 ボラ ンテ ィ アの活動形態 (場所 ・ 形態 ・ 頻度) によ っ て、 学生 の教 職志望度 や職業 アイ デ ン テ イ テ イ あ る いは 子 ども への接 し方、 授業への不安 と い っ た意識の差が生 じ る こ と を示 し てい る。 原 ・ 芦原 (2005) およ び原 ・ 芦 原 (2006) では、 学校ボラ ンテ ィ アの体験の有無が、 教 育実習 や教職に対 す る意識の差 を生み出 し てい る こ と を 明 ら かに し 、 学校 ボラ ン テ ィ アの効果が 「教師 に な り た い」 と い う 気持 ち の継続にあ る こ と を示 し てい る。 姫野 (2006) は、 大学卒業後の教職活動への不安の解消や、 子 ど も への接 し方 の変容 におい て、 学校 ボラ ン テ ィ アの 活動形態 (授業補助 / 非補助) によ っ て違いがあ る こ と を明 ら かに し てい る。 ま た学習効果に つい ての自由記述 では、 授業非補助群は子 ども の接 し方に、 授業補助群は 教授行動に関す る記述が多 く 見 ら れるな ど、 授業補助 / 非補助 の 2 群で、 そ れぞれ異な る効果が得 ら れる こ と が 示 さ れてい る。 学校 ボラ ンテ ィ アはすで に多 く の大学で制度化 さ れて い る こ と も あ っ て、 教員 の資質能力 に対 す る その効果に つい ての研究はかな り 蓄積 さ れてい る。 本研究が対象 と す る ボ ラ ン テ ィ ア活動 は、 子 ど も に関す る も ので は あ る が、 大学生が主体的にお こ な う ボラ ンテ ィ ア活動で あり 、 学校 ボラ ンテ ィ ア と は異 な っ た も ので あ る。 こ のよ う な、 制度化 さ れてい る学校 ボ ラ ン テ ィ ア以外 の ボ ラ ン テ ィ ア 活動 と 教員 の資質能力 と の関連につい ては、 現在のと こ ろ実践的 な研究や報告が中心 と な っ てい るよ う で あ る。

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表 1 兵庫教育大学教員養成 ス タ ン ダー ド (小学校版) 50項目と 本研究で用いた23項目 大項日 中項目 N o. 本研 究での 項 目番 号 小項日 学び続ける 教師 省察的実践 1 項目1 常に自らの学び を省察し、課題 を見つけて改善することができる 研 究を通した専門性向上 2 研究活動 を通じて絶えず自らの専門性の向上を図ることができる 長期的視野に立つ職能成長 3 長期的 視 野に立って 、自らの職能成 長 を図ることができる 教師としての 基本的素養 社会人としての素養 4 項目2 言葉づかい、挨拶、礼儀、マナ ーなどの社会人としての常識 を身につけている 5 項目3 集 団 での活 動 において、リーダー シップ を発揮 することができる 6 自 らのストレスと身 体の健 康 を適 切 に自 己管理 す ることができる 7 日本及び外国の文化・ 歴史、環境問題、平和問題等についての幅広い知識を持っている 教師としての素養 8 教師としての使命感 を持 ち、その役割と職務内容を理解している 9 教育に関する社会的・制度的事項を理解し、現代の学校教育の課題を把握することができる 10 教育の理念・歴史・思想について理解し、自らの教育観を深めることができる 11 教育課程の意義や編成の方法について基本的事項を理解している 12 項目4 子どもに対して正しく わかりやすい言葉づかいができる 13 項 目5 学校 生活 の様 々な場 面で子 どもの興味 ・関心・意欲 を喚起す るための工夫 を行うことができる 14 項目6 人 権 を尊重 しながら子どもにかかわることができる 15 項目7 子どもの安全管理に関する基礎的知識 を有し、指導に活かすことができる 16 項目8 素直に他の教師に相談するとともに、他の教師の意見に対して謙虚に耳を傾けることができる 17 主な情報通信機器の利用方法を理解し、教育活動に活かすことができる 18 項目9 自らが学校組織の一 員であることを理解し、組織内での自らの役割を自覚している 子ども理解に 基づ く 学級経営・ 生徒指導 子ども理解 19 項日 10 子どもの発達に関する基礎的知識 を有し、子ども一 人ひとりの理解に活かすことができる 20 項目11 子ども一人ひとりの特性や心身の状況 を生活環境や生育歴 を含めて多面的にとらえることができる 21 項目12 子ども同士の関係や仲間集団を把握し、指導に活かすことができる 22 項目13 公平かつ受容的・共感的な態度をもって子どもとかかわることができる 23 項目14 特別支援教育に関する基礎的知識を有し、子どもの指導や支援に活かすことができる 学級経営 24 学級担任の役割と職務内容に関する基礎的知識を持っている 25 学級経営案の意義を理解し、作成することができる 26 項日 15 子どもとの信頼関係の重要性 を認識し、その構築に努 めることができる 27 項目16 教室掲示や座席配置を工夫するなど、子どもが生活や学習 をしやすいよう教室環境を整えることができる 生徒指導 28 項目17 子どもの基本的生活習慣の重要性を理解し、指導を行うことができる 29 項目18 学校の規則や子どもが自分たちで作った決まりを守ることの大切さについて指導することができる 30 項日19 子どもの問題 行動 の背 景 を多 面的 にとらえ 、対応 方 法 を考えることができる 31 教育相談の意義、理論や技法に関する基礎的知識 を持っている 82 キャリア教育の意義を理解し、その指導に必要な理論や方法に関する基礎的知識 を持っている 教科等の 指導 内容理解 33 学習内容の系統性や各学年間のつながり等を含め、学習指導要領の主な内容を理解している 34 教科等の内容に関する専門的知識を有し、実際の指導に活かすことができる 35 教材の内容について分析・解釈し、適切な教材の準備を行うことができる 36 項目20 子どもの実態や地域の特色に合わせて教材・教具に工夫 を加えたり、新たな教材・教具を開発したりすることができる 授業方法・ 指導技術 37 主な学習指導方法の長所と短所を理解したうえで、学習の場面に応じて適切な指導方法を選択することができる 38 各教科等の内容に即した指導方法について理解し、活用することができる 39 板書、発問、指示の仕方など授業を行ううえでの基本的な指導技術 を身につけている 40 項目21 学習 内容 の習 熱 の程度 などを踏 まえて、個に応 じた指導 を試 みることができる 41 項日22 子どもの多 様 な思 考 を生かしながら、子どもの協同的 な学習 を促 すことができる 42 項目23 授業中の子どもの学習状況や発言に配慮し、柔軟な授業展開を試みることができる 授業計画 43 各教科等の年間指導計画の内容 を理解し、自己の単元計画や本時案に反映させることができる 44 単元計画と子どもの実態を踏まえ、学習指導案を作成することができる 授業研究 45 授業研究の重要性を理解するとともに、積極的 に取り組むことができる 学習評価 46 子どもの学習に対する主な評価の方法を理解し、学習指導に活かすことができる 連携・協働 他の教師との連携・ 協働 47 子どもに関 わる情報 を他 の教師と共有 す る姿勢 を持 っている 48 樣々な場面で他の教師と協働する姿勢を持っている 保護者・地域等との 連携・ 協働 49 学校と保護者・地域・他の専門家・他校種との連携の重要性や役割分担について理解している 50 保護者や地域の声に耳を傾け、誠実に対応する姿勢を持っている

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し か し、 高等教育におけ る ボラ ンテ ィ ア活動 と 学習効果 と の関連に関す る研究が蓄積 さ れて き てい る近年の現状 も踏まえ (河井 (2012) 、 木村 ・ 河井 (2012) 等参照) 、 震災地の小学校支援 ボラ ンテ ィ アが教員志望学生の教職 の意欲 を高めたこ と を明 ら かに し た和井田他 (2013) 論 文 のよ う に、 今後はその効果や検証 をお こ な う 研究が増 え てい く と 思 われる。 本研究は こ こ に寄与す る も の と 考 え る。 2 . 「 子ど も フ ェ ス タ」 の概要 本研究の調査対象 であ る 「子 ど も フ ェ ス タ」 と は、 不 登校児童生徒 を大学に招 き、 昼食会、 ス ポーツ、 楽器演 奏、 お菓子作 り な ど を通 じ て、 ボラ ン テ ィ ア学生 と 不登 校児童生徒 と の交流 を深め るイ ベ ン ト であ り 、 平成26年 度で10年目、 通算17回目と な る。 こ のイ ベ ン ト はも と も と平成17年度に文部科学省現代的教育ニーズ取組支援 プ ロ グラ ム (現代 GP) で採択 さ れた プロ ジ ェ ク ト 「学生 参加 に よ る 不登校支援ネ ッ ト ワ ー ク 事業」 (Network Association for Non-Attendance Children Support、 通称 「 NANA つ く す」 ) の ひ と つ と し て 行 わ れ て い た 。 「 NANA つ く す」 の事業はお も に、 不登校支援の施設 ( 適応指導教室や フ リ ース ク ールな ど) への本学学生の ボラ ンテ ィ ア派遣、 不登校問題 につい ての講座、 情報誌 の発行、 行政およ び民間の支援団体 と 大学 と の意見交換 会 (「ネ ッ ト ワ ーク 会議」 ) 、 そ し て 「子 ども フ ェ ス タ」 の開催等であっ た。 「NANA つく す」 事業の終了後は教 職 キ ャ リ ア開発 セ ン タ ー ・ ボ ラ ン テ ィ ア活動支 援部門 の 「 ボ ラ ン テ イ ア ス テ ー シ ヨ ン」 が、 不登校支 援 の施 設へ の ボラ ン テ ィ ア派遣、 「 ネ ッ ト ワ ー ク 会議」、 「子 ど も フ ェ ス タ」 の活動 を継続 し てい る 8。 平成26年度の 「子ども フ ェ ス タ」 は平成26年 9 月19 日 に、 兵庫教育大学体育館およ びその周辺 で開催 さ れた。 6 月 初旬 か ら ボ ラ ン テ イ ア ス テ ー シ ヨ ンの メ ー リ ン グ リ ス ト 、 大学内の掲示、 参加体験者が主催す る説明会 を通 じ て 「子 ど も フ ェ ス タ」 の ボ ラ ン テ イ ア ス タ ツ フ を募集 し た。 参加 を表明 し た学生は全部で45名であ っ た。 学生 たちはまず参加経験者 を中心に、 6 月下旬から 7 月初旬 にかけ て 「準備委員会」 を開催 し (表 2 参照) 、 イ ベ ン ト 運営 を中心的に担う 「実行委員」 を選出 し、 そのなか で も さ ら に責任 を負 う 「実行委員幹部」 を決定 し た。 そ の後 7 月に実行委員 を中心に し た 「実行委員会」 およ び 参加者全員 を対象 と し た 「 サポー タ ー会議」 を開催 し 、 不登校児童生徒 に と っ て有意義 な時間 と す る ため、 イ ベ ン ト の趣旨や目標 ・ 内容 ・ 担当等につい て何度 も ミ ーテ ィ ン グを設け た (表 3 およ び表 4 参照) 。 表2 「子どもフ ェスタ」 準備委員会 打ち合わせ日程と内容 第1回: 6月24 日 (火) 「子どもフェスタ」開催趣旨の説明、委員の決定 第2回 : 6月25 日 (水) 今回の「子どもフェスタ」の日的 第3回 : 6月30日 (月) 今回の「子どもフェスタ」のキーワードについて話し合い 第4回 : 7月4日 (金) 「子どもフ ェ スタ」 第5回: 7月7日 (月) 学生スタッフ募集の 第6回: 7月8日 (火) 説明会等 第7回 : 7月9 日 (水) 説明会の司会者の選出等 表3 「子どもフ ェスタ」 実行委員会 打ち合わせ日程と内容 「子 ど も フ ェ ス タ 」 の キー ワ ー ドの確認 と チ ャ レ ン ジの 第1回- 7月14日 (月) 内容についての話 し合い 第2回 : 7月15 日 (火) サポー タ ー会議の内容について 第3回: 7月17 日 (木) サポー タ ー会議の内容について 第4回: 7月22 日 (火) 会議のルールについての話 し合い , 皆でい っ し よに チ ャ レ ン ジで き る こ と につい ての話 し合 第5回. 7月29日 (火) い 第6回: 9月1 日 (月) 各ブースの進捗状況、 活動場所の決定等の連絡 第7回 : 9月11 日 (木) 当日役割、 受付後の空き 時間等の確認 表4 「子どもフ ェスタ」 サポータ ー会議 打ち合わせ日程と内容 第1回 : 7月23 日 (水) 全体の顔合わせ、 ルール発表、 組織の説明 第2回 : 7月23 日 (水) どのよ う なチ ャ レ ン ジ をす るのかについて の話 し合し 第3回 : 7月25 日 (金) イ ベ ン ト の具体的なテーマ ・ 内容について 第4回 : 7月29 日 (火) ブースの分け方について 第5回 : 7月30日 (水) 各ブースの内容について 第6回 : 7月30日 (水) ブースの配置や休憩所について 第7回 : 8月4 日 (月) 各 ブ ースのメ ンバー決定 と 発表 第8回 : 9月18日 (木) 全体の流れの説明

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' 一・一 -写真 1 顔合わせミ ーテ ィ ン グの様子 写真 2 サポー タ ー会議の様子

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写真 3 実行委員会の様子 第17回 「子 ど も フ ェ ス タ」 のテ ーマは 「 わ く わ く ! ド キ ド キ ! みんなで作 る夏祭 り ! 」 に決定 し た。 学生 ら は 子 ど も た ちが楽 し め る よ う に、 ま た安全管理に も 配慮 し なが ら 、 体育館 と その周辺 およ び講義棟内 に夏祭 り の露 店 をイ メ ージ し た 「 く じ びき」 「 カ フ ェ」 「おばけや し き」 「 みずあ そ び」 「 お んが く 」 の各 ブ ース を設営す る こ と に な っ た。 イ ベ ン ト 当日は適応指導教室、 フ リ ース ク ール、 親の会な ど合計11 の施設から46 名の不登校児童生徒が参 加 し た。 アイ ス ブ レ ー ク お よ び昼食会のあ と 、 子 ど も た ち は各自 興味 のあ る ブ ー ス で、 日 頃ほ と ん ど交 流の ない 他施設の子 ども たち や大学生 と 触 れ合 っ た。 イ ベ ン ト 終 了後の 9 月末 にはス タ ッ フ によ る、 ま た10月 には実行委 員 に よ る振 り 返 り の ミ ー テ ィ ン グがお こ な われ、 今回 の 反省点 を洗い出 し 、 次回に繁げ る こ と と な っ た。 「子 ど も フ ェ ス タ」 は実質半日のイ ベ ン ト で あ るが、 そのために学生 た ち が何度 も自主的 に ミ ー テ ィ ン グを開 き 、 不登校児童生徒のためのイ ベ ン ト の趣旨 に立 ち戻 り なが ら 、 話 し 合 い を重 ねてい く 様子は、 ア ク テ イ ブ ラ ー ニ ン グの典型であ っ た。 ま た、 昨年度ま では指導員 が比 較的強 く 関与 し てき たが、 今回から学生の自主性に任せ る方針に変え た と こ ろ、 低年次の学生が積極的 にかかわ る様子が見 ら れた。 不登校児童生徒 と の触れ合い と い う 本来の趣旨に く わえ、 ボラ ンテ ィ ア精神の涵養や、 企画 ・ 運営 に参画す る こ と に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能力 の向 上、 リ ー ダー シ ッ プの養成 も 期待 で き る。 あ るいは学内 ボラ ン テ ィ ア と い う 性質 か ら 、 学年 や専攻の異 な る者同 士が知 り 合い、 交流 を深め る場 と も な り 得 る。 し か し な が ら こ のよ う な期待 は、 で き る か ぎり 実証的 な方法 に よ る検証が必要 と な る だ ろ う 。 次 に、 こ のイ ベ ン ト を通 じ て、 どのよ う な教員の資質能力が向上 し たと 学生が自己 評価 し たか を見てい く こ と にす る。 図 1 学生が作成 し た 「 子ど も フ ェ ス タ」 のポ ス タ ー 3 . 教員の資質能力の向上に関す る調査の結果 と

考察

3.1 ア ンケ ー ト 調査の時期 ・ 方法 ・ 回収率 「子 ども フ ェ ス タ」 に参加 し た学生の教員 の資質能力 の変化 を見 る た めに、 イ ベ ン ト の前後 に質問 紙 に よ る ア ンケー ト 調査 を実施 し た。 ア ンケー ト は2014年 7 月中旬 お よ び 9 月中旬 に ボ ラ ン テ イ ア ス テ ー シ ヨ ンで 学術的 な 利用 につい ての説明のう え配布 し 、 回収期間 と し てそ れ ぞれ約 2 週間設け た。 イ ベ ン ト 参加者は45名で、 1 回目 (事前) の回答者は34名、 2 回日 (事後) の回答者は28 名、 そのう ち 2 回 と も提出 し た回答者は26名で あ っ た (回収率57.8%) 。 縦断的 な調査のため、 ア ンケ ー ト には 学籍番号で ID を付与 し、 1 回目 と 2 回日の回答 を揃え た時点で別の ID を割り 振り 、 匿名性を確保 し た。 こ の 方法 につい ては、 学籍番号 によ っ て学生の特定 をす る こ と はない旨 を回答者に説明 し、 了承を得たう え でおこ な っ た。 ア ンケ ー ト では学年 ・ 性別 と い っ た属性や希望進路 につい て尋 ねたほか、 ボラ ン テ ィ アや不登校児童生徒 と のかかわり 、 「 子 ど も フ ェ ス タ」 への参加回数 や関与 の 程度、 イ ベ ン ト 参加の動機や達成感につい て も質問 し た。 教員 の資質能力 の尺度 と し ては、 教員 養成 ス タ ン ダー ド 50項目のう ち、 筆者 ら が意見 を出 し合い、 当イ ベ ン ト と 関連す る23項目 (表 1 およ び表 5 参照) を選択 し、 各項 目につい て、 学修成果 シー ト に書き込む自己評価 と 同様、 「 1 . で き ない 2 . 少 し で き る 3 . ほぼで き る 4 . 十分で き る」 の 4 件法によ り 回答 を求めた。 本研究では 2 回と も回答 し た26名分 を分析対象 と し、 以下にその結 果を示す。 3.2 ア ンケ ー ト の結果 と 考察 ( 1 ) 回答者の属性 ・ 希望進路お よ びボ ラ ン テ ィ ア ・ 不 登校児童生徒 ・ 「 子ど も フ ェ ス タ」 へのかかわり 属性等の結果は表 5 に示す通り である。 参加学生の学年は学部 1 年生から 3 年生ま ではだいた い同 じ程度の人数で あ っ た。 ボラ ンテ ィ ア募集時に教員

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採用試験が重な っ ていた 4 年生の参加者は 4 名と少なかっ た。 教職大学院 1 年生の参加 も 3 名あ っ た。 性別構成 では、 若干女子学生の方が多 か っ た も のの、 男女比はほぼ同程度 であ っ た。 将来の希望進路は 8 割近 く が小学校教員 であ っ た。 教 職大学院院生の 3 名 を除いて も17名 (73.9%) であり 、 こ れは本学の学生実態調査によ る数字 (小学校教員志望 54.4% 9) よ り も かな り 高めであ る。 ボラ ン テ ィ ア活動の頻度は、 「日常的 に し てい る」 「時 間があ る と き に し てい る」 の学生でほぼ全体 を占 めてお り 、 「 し た こ と がない」 学生がい ない こ と か ら 、 本イ ベ ン ト に参加 し た学生の ボラ ンテ ィ ア意識が高い こ と がう かがえ る。 図 2 に学年別のボラ ンテ ィ ア頻度 を示 し た。 「 何回か し た こ と があ る」 は学部 1 年生およ び 2 年生の 各 1 名のみで、 本イ ベ ン ト に参加 し た 3 ・ 4 年生およ び 教職大学院生におい ては、 ボラ ンテ ィ ア活動がす で に日 常的 な活動 と し て根付い てい る と 言え る。 不登校児 童生徒 と のかかわり に お い ては、 「 かかわ っ たこ と があ る」 が約 7 割 と な っ てい る。 本学ではすで に 述べ たよ う に不登校児童生徒支援 ボラ ンテ ィ アが根付い てい る ため、 不登校問題に興味 を持 ち、 適応指導教室や フ リ ース ク ールで日常的 に ボラ ン テ ィ ア活動 し てい る学 生 も多 い。 ま た 「子 ども フ ェ ス タ」 が不登校児童生徒 と かかわる機会 に な っ てい る こ と も う かがわれる。 「子 ども フ ェ ス タ」 への参加回数では、 学部 1 年生お よ び教職大学院 1 年生は今回が初めての参加 と なり 、 2 年生以上のほ と ん どは、 過去に少 な く と も 1 度は参加 し てい た。 「 子 ど も フ ェ ス タ」 は 1 日限り のイ ベ ン ト で あ るが、 そ れま で に も ミ ー テ ィ ン グや準備 な ど さ ま ざま な活動が あ っ た。 「子 ど も フ ェ ス タ」 への関与 の度合 い で は、 当 日の参加 だけ ではな く 、 活動全体に どれぐ ら いかかわっ たかを尋ねた。 その結果、 約 9 割が 「深 く 」 「あ る程度」 かかわ っ た と 答 え た。 実際に子 ども と 触 れ合 っ た り 関係者 と 話 し たり で き る のは当日 のみで あ っ た こ と か ら 、 「子 ど も フ ェ ス タ」 当 日の参加状況 を尋ねた。 約 8 割の学生が少な く と も部分 的 には当日のイ ベ ン ト に参加 し たが、 授業の都合 な どで 参加で き ない学生 も 2 割程度い た。 表 5 回答者の属性 ・ 希望進路およ びボラ ン テ ィ ア ・ 不登校児童生徒 ・ 「 子ど も フ ェ ス タ」 への かかわ り (N=26) 7 5 7 4 3 2 4 0 2 2 2 9 5 2 0 8 7 1 2 6 2 4 0 8 3 1 4 2 2 1 8 5 3 0 8 3 5 1 1 2 1 1 可 1 1 1 1 答 回 ) 数 校 学 ル 然 所 一 自 数 、 況 、::.

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か 無 適 学 家 そ 今 無 深 あ あ ほ 全 部 不 性 希 ポ 不 不 口日常的にしている 目時間があるときにしている Im何回かしたことがある 学部1年 (N=7) 学部2年 ( N=5) 学部3年 ( N=7) 学部4年 ( N=4) 教職大学院1年 ( N=3) 図 2 学年別のボラ ン テ ィ ア活動の頻度 26.9 19.2 26.9 15.4 11.5 46.2 53.8 76.9 7.7 7.7 7.7 34.6 57.7 7.7 0.0 69.2 26.9 3.8 N=18) 50.0 25.0 8.3 16.7 5 5 5 8 4 7 7 8 8 1 1 3 5 7 7 3 3 1 1 1 80.8 57.7 11.5 0.0 69.2 11.5 19.2

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不登校の子どもたちと触れ合いたい 不登校支援の関係者と話したい 不登校の間題について知りたい 大学内のボランティア活動に参加したい 教育関連のボランティアがしたい 大学での新しい出会いや交流を求めている 先輩・ 友人・ 後輩に誘われた 仲間と一結に活動をしたい イベントの企画や運営をしたい 新しいことにチャレンジしたい 視野を広げたい 口あてはまる 目ややあてはまる n:l あまりあてはまらない 国あてはまらない 国無回答 不登校の子どもたちと触れ合うことができた ( 当日参加者のみ ・ N=21) 不登校支援の関係者と話すことができた ( 当日参加者のみ . N二21) 不登校の問題について知ることができた 大学内のボランティア活動に参加することができた 教育関連のボランティアをすることができた 大学での新しい出会いや交流があった 先輩・ 友人・ 後輩との関係を深めることができた 仲間と一 結に活動をすることができた イベントの企画や運営にかかわることができた 新しいことにチャレンジすることができた 視野を広げることができた ( 2 ) 動機 と 達成感 1 回目の ア ンケ ー ト で尋 ねた 「子 ど も フ ェ ス タ」 への 動機の各項目に対する回答者数を図 3 に示 し た。 「不登校の子 ども た ち と 触 れ合い たい」 は、 肯定的 な 回答者数が全項目のなかで も っ と も多 く 、 「 あ てはま る」 「 ややあ てはま る」 で25名 (96.2%) で あ っ た。 た だ し 「不登校支援の関係者と話 し たい」 「不登校の問題につい て知 り たい」 と い う 動機はやや弱 い と こ ろか ら、 不登校 の問題全般 と い う よ り も 不登校の子 ども たちへの関心が よ り 高い と 考え ら れる。 ボラ ン テ ィ ア を し たい と い う 動 機は、 全体的に高か っ た。 「大学での新 し い出会いや交 流 を求 めてい る」 では、 「 あ てはま る」 と 回答 し た数が 少 な め に は な っ て い る が、 「 やや あ て は ま る」 と 合計 す る と 高い数字にな っ た。 し か し否定的な答え も見 ら れた。 「先輩 ・ 友人 ・ 後輩に誘われた」 と い っ た外因的 な動機 は弱 く 、 「 あ て は ま ら な い」 と 回答 し た率 も 高 か っ た (23.1%) 。 し か し 「仲間 と 一緒に活動 し たい」 には、 多 く が 「 あ てはま る」 「 ややあ てはま る」 と 答 え てい る。 「 イ ベ ン ト の企画や運営 を し たい」 に も多 く が肯定的 で あ る も のの、 約2割の否定的 な答えが見 ら れた。 「新 しい こ と に チ ャ レ ン ジ し たい」 「 視野 を広 げ たい」 には多 く の回答者が肯定的に回答 し てい る。 参加動 機 と 対応す る形 で、 2 回目の ア ンケ ー ト では 「 子 ど も フ ェ ス タ」 への達成感 に つい て尋 ねた。 そ の結 果を図 4 に示す。 イ ベ ン ト 当日参加者 に限 れば、 「 不登校の子 ど も た ち と 触れ合 う こ と がで き た」 には無回答 を除 く すべての回 答者が 「 あ てはま る」 「 ややあ てはま る」 と 回答 し た。 口あてはまる 目ややあてはまる mあまりあてはまらない 図あてはまらない 囲無回答 0 0 20 5 1

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16 8 18 図 3 「 子ど も フ ェ ス タ」 に参加 し た動機 (N=26) 0 0 16 4 1 5 4 9 3 、 0 0 151

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0 0 1 u1 0 図 4 「 子ど も フ ェ ス タ」 での達成感 (N=26) ( 当日参加者対象の 2 項目はN=21 ) 12 19 6 14 19 14 12

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し か し 「不登校支援の関係者 と 話す こ と がで き た」 ( 当 日参加者のみ) 、 「不登校の問題につい て知 る こ と がで き た」 に つい て は 「 あ ては ま る」 「 ややあ ては ま る」 の回 答者が半数に満 たなか っ た。 ボラ ンテ ィ ア活動や新 し い 出会い ・ 交流 につい てはおお むね達成感が高 か っ た と 言 え る。 誘われたこ と が参加の積極的 な動機ではなか っ た が、 「先輩 ・ 友人 ・ 後輩 と の関係 を深め る こ と がで き た」 に つい ては、 結果 と し て全員 が 「 あ ては ま る」 「 ややあ てはま る」 と 回答 し てい る。 「 イ ベ ン ト の企画や運営 に かかわ る こ と がで き た」 につい ては 5 名 (19.2%) が、 「新 し い こ と にチ ャ レ ン ジで き た」 「視野 を広 げ る こ と が で き た」 につい ては 3 名 (11.5%) が 「あ ま り あ てはま ら ない」 と 回答 し てい るが、 全般的 には達成感があ っ た と 考え ら れる だ ろ う 。 ( 3 ) 教員の資質能力 ( i) イ ベ ン ト 事前 ・ 事後 で差 が見 ら れた教員養成 ス タ ン ダ ー ド項目 教員 の資質能力 につい ては、 表 6 に示す教員養成 ス タ ン ダー ド23項目 に対 し て回答 を求めた。 イ ベ ン ト 前に実 表 6 本研究で用い た教員養成 ス タ ン ダー ド23項目 と 回答者数およ び統計量 項目番号 教員養成スタンダードにおける資質能力 N Z値 項目1 常に自らの学び を省察し、課題 を見つけて改善することができる 項目2 言葉づかい、挨拶、礼儀、マナ ーなどの社会人としての常識を身につけている 項目3 集団での活動において、リーダーシップを発揮することができる 項目4 子どもに対 して正しく わかりや すい言葉づかいができる 項目5 学校生活の様々な場面で子どもの興味・ 関心・ 意欲を喚起するための工夫を行うことができる 項目6 人権 を尊重 しながら子どもにかかわることができる 項目7 子どもの安全管理に関する基礎的知識を有し、指導に活かすことができる 項目8 素直に他の教師に相談するとともに、他の教師の意見に対 して謙虚に耳を傾けることができる 項目9 自らが学校組織の一員であることを理解し、組織内での自らの役割を自覚している 項目10 子どもの発達に関する基礎的知識を有し、子ども一人ひとりの理解に活かすことができる 項目11 子ども一人ひとりの特性や心身の状況を生活環境や生育歴を含めて多面的にとらえることができる 項目12 子ども同士の関係や仲間集団を把提し、指導に活かすことができる 項目13 公平かつ受容的・ 共感的な態度をもって子どもとかかわることができる 項目14 特別支援教育に関する基礎的知識を有し、子どもの指導や支援に活かすことができる 項目15 子どもとの信頼関係の重要性 を認識し、その構築に努めることができる 項目16 教室掲示や座席配置を工夫するなど、子どもが生活や学習をしやすいよう教室環境を整えることができる 項目17 子どもの基本的生活習慣の重要性を理解し、指導を行うことができる 項目18 学校の規則や子どもが自分たちで作った決まりを守ることの大切さについて指導することができる 項目19 子どもの問題行動の背景を多面的にとらえ、対応方法を考えることができる 項目20 子どもの実態や地域の特色に合わせて教材・ 教具に工夫を加えたり、新たな教材・ 教具を開発したりすることができる 項目21 学習内容の習熟の程度などを踏まえて、個に応じた指導を試みることができる 項目22 子どもの多様な思考を生かしながら、子どもの協同的な学習 を促すことができる 項目23 授業中の子どもの学習状況や発言に配慮し、柔軟な授業展開を試みることができる 6 6 6 5 6 6 6 5 6 6 6 5 6 6 6 6 6 6 5 6 5 6 6 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 * * * * † † ・一 : 3 3 9 6 6 1 4 5 7 8 0 1 9 3 1 7 3 4 7 4 6 3 7 4 3 3 2 1 1 5 8 0 1 0 2 8 4 1 0 0 2 4 9 6 7 9 0 0 1 0 1 2 2 0 1 2 2 1 0 1 0 0 1 0 0 1 0 1 1 0 5 0 5 0 5 0 4 3 3 2 2 1 1 Wi icoxonの符号順位検定 ;ep く.05, t p< 10 3.08 3.08 o ~ o 口事前 ■事後 図 5 教員養成 ス タ ン ダー ド23項目に おけ る事前 ・ 事後の平均値の推移

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施 し た 1 回目 (事前) のア ンケ ー ト での得点 と 、 イ ベ ン ト 後に実施 し た 2 回目 (事後) のア ンケ ー ト におけ る得 点の平均点の推移を示 し たものが図 5 であ る。 こ の事前 ・ 事後の得点の差 を、 イ ベ ン ト を通 じ た成長 と し て捉え、 各項日 で有 意な差が認め ら れるか を w ncoxon の符号順 位検定 に よ っ て分析 し た。 検定 の た めの統計 ソ フ ト は Excel 2013お よ び Excel 統計 Ver. 7.0 を用い た。

事前 ・ 事後 におい て有意差が見 ら れた資質能力 は以下 の 5 項目であ っ た。 - 項目 6 「人権 を尊重 し なが ら 子 ど も にかかわる こ と ができ る」 - 項目 7 「子 ど も の安全管理に関す る基礎的知識 を有 し、 指導に活かすこ と ができ る」 - 項目10 「子 ど も の発達に関す る基礎的知識 を有 し 、 子 ど も一人 ひと り の理解に活かす こ と がで き る」 - 項目11 「子 ど も一人 ひと り の特性や心身の状況 を生 活環境や生育歴 を含 めて多面的 に と ら え る こ と がで き る」 - 項目23 「授業中の子 ども の学習状況や発言に配慮 し、 柔軟な授業展開 を試みる こ と がで き る」 ま た、 事前 ・ 事後の差 に有意な傾向が認め ら れた項目 は以下の 2 項目であ っ た。 - 項目20 「子 ども の実態や地域の特色に合わせて教材 ・ 教具に工夫 を加え たり 、 新たな教材 ・ 教具 を開発 し たり す る こ と ができ る」 - 項目22 「子 ど も の多様 な思考 を生か し なが ら 、 子 ど も の協同的 な学習 を促す こ と がで き る」 不登校の子 ども た ち がこ のイ ベ ン ト に出席 し て、 どの よ う に感 じ行動 す るか、 あ るいは どのよ う にす れば楽 し んで く れるか、 と い う のが、 学生がこ のイ ベ ン ト を主催 す る際の も っ と も 大 き な テ ーマ で あ っ た。 そ こ では先入 見 を持 っ て、 子 ども たち を 「不登校の子 ども」 と 一括 り にす るのではな く 、 一人 ひと り の状況に向かい合 う こ と が学生たち に求めら れた。 こ のこ と が項目 6 の人権の尊 重、 項目10の子 ども の発達に関す る知識 を有 し た子 ども 理解、 項目11 の子 ども一人ひと り の特性や心身の状況の 把握 と い っ た資質能力 の向上に繁が っ た と 考え ら れる。 ま た、 夏の開催 と い う こ と も あ り 、 熱中症やけ がの予防 策、 何かあ っ た際の対応 な ど、 安全管理に つい ては綿密 に準備 し ていた。 こ う い っ た学生たちの意識が、 項目 7 の安全管理に関す る基礎的知識と指導の資質能力の向上 に寄与 し た と 思われる。 イ ベ ン ト 当日、 学生た ちは子 ど も た ち の行動 や言動 に つねに目配 り を し なが ら 、 学生 と 子 ども た ち、 あ るいは子 ども た ち同士が交流で き るよ う に配慮 し てい た。 こ のこ と が、 項目22の子 ども の多様 な 思考 を生か し た協同的学習の促進、 項目23の子 ども の学 習状況や発言への配慮 によ る柔軟な授業展開 と い っ た資 質能力 の伸 びに繁がっ たと 言え る。 さ ら に、 夏祭り を テー マ に し たイ ベ ン ト の ブ ース設営 には、 子 ども た ち が楽 し め る こ と を念頭 に、 学内 の限 ら れた スペ ース で で き る限 り の工夫 を凝 ら し てい た。 こ のよ う な活動 に よ っ て、 項 目20の子 ども たちの実態に合わせた教材 ・ 教具の工夫 と 表 7 学年 ・ ボラ ンテ ィ ア頻度 ・ 不登校児童生徒 と のかかわり ・ 「 子ど も フ ェ ス タ」 参加回数 ・ 当日参加 ・ 「 子 ど も フ ェ ス タ」 への関与 と イ ベ ン ト事前 ・ 事後の得点差 と の相関 項目 子年 ボフンアイア頻度 _、 _ 不登校児童生徒 「子どもフェスタ」 「子どもフェスタ」 「子どもフェスタ」 とのかかわり 参加回数 、 、, 当日参加 への関与 項目1 項日2 項日3 項目4 項目5 項目6 項目7 項目8 項目9 項目10 項目11 項目12 項目13 項目14 項目15 項目16 項目17 項目18 項目19 項目20 項目21 項目22 項目23 .05 .06 .85 -.07 .27 .14 -.17 -.08 .11 -.10 -.04 -.40 * .03 .25 .81 -.11 .25 .09 .01 .32 .15 -.02 .29 -.10 -.12 .24 .85 -.12 .26 .12 -.17 .45 * .14 -.16 .20 .38 .02 .83 .06 -.21 .19 -.10 .06 .35 -.01 -.04 .03 -.04 .06 .26 .18 .00 -.20 -.33 .04 .14 .06 -.21 .10 .02 -.24 .23 -.02 -.18 .31 .07 -.01 .15 -.06 -.10 -.02 -.08 -.21 .28 .08 .29 .42 * .09 -.03 .03 .16 -.21 .06 -.0 1 .08 .06 .14 .12 .15 -.09 -.12 .10 .18 .12 .29 .16 -.01 .20 .04 .26 .25 .00 .01 .06 .85 .00 .33 .29 -.01 .35 .27 .18 .24 .05 -.03 .21 -.14 -.46 * -.0 4 -.03 -.34 .08 .18 -.17 .52 ** .10 -.38 .06 -.08 -.48 * .33 .25 .11 .16 -.02 .04 .10 .14 **p<.01 *p<.05

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い う 資質能力が伸 びたと 学生たちは実感でき たのだろ う 。 (ii) 学年 、 ボ ラ ン テ ィ ア ・ 不登校児童生徒 ・ 「 子ど も フ ェ ス タ」 へのかかわり 、 参加動機 と 、 イ ベ ン ト事前 ・ 事後の得点差 と の相関 表 7 は、 学年 ・ ボラ ンテ ィ アの頻度 ・ 不登校児童生徒 と のかかわり ・ 「 子 ども フ ェ ス タ」 参加回数 ・ 「子 ども フ ェ ス タ」 当日参加状況 ・ 「子 ども フ ェ ス タ」 への関与 と 、 イ ベ ン ト 事前 ・ 事後の得点差 と の相関 を示 し た も の で あ る。 ボラ ン テ ィ ア頻度 と は、 項目 6 「 人権 を尊重 し なが ら 子 ど も に かかわ る こ と がで き る」 と の正の相関が見 ら れ た。 今回のイ ベ ン ト 参加者には適応指導教室や フ リ ース ク ール と い っ た不登校関連施設での ボラ ン テ ィ ア活動 に 日常的 に参加 し てい る者 も お り 、 こ う い っ た ボラ ン テ ィ ア活動への従事が、 子 どもの人権の尊重 と い う 資質能力 に関連 し てい る と 考え ら れる。 「子 ど も フ ェ ス タ」 参加 回数 と は、 項目20 「子 ども の実態や地域の特色に合わせ て教材 ・ 教具に工夫 を加え た り 、 新 た な教材 ・ 教具 を開 発 し たり す る こ と ができ る」 およ び項目22 「子 ども の多 様 な思考 を生か し なが ら 、 子 ども の協同的 な学習 を促す こ と がで き る」 と に負 の相関が見 ら れた。 今回のイ ベ ン ト は 1 ・ 2 年生が中心であ っ たこ と が特徴的であ っ たが、 上級生では教育実習や何度かの 「子 ども フ ェ ス タ」 で、 す で に こ のよ う な資質能力 につい ては身 に付け てい る と 自己評価 し た一方 で、 下級生は経験の少ない と こ ろで、 よ り 成長 を実感 で き たのか も し れない。 「 子 ど も フ ェ ス タ」 当日の参加状況と は、 項目13 「公平かつ受容的 ・ 共 感的 な態度 を も っ て子 ども と かかわ る こ と がで き る」 お よ び項目21 「学習内容の習熟の程度な どを踏まえ て、 個 に応 じ た指導 を試みる こ と がで き る」 と 正の相関関係が 見 ら れた。 当日実際に子 ども たち と 直接触れ合 う と い う 経験が、 成長 し た と い う 自己評価に繁が っ たのだ ろ う 。 「子 ども フ ェ ス タ」 への関与 と 、 項目 2 「言葉づかい、 挨拶、 礼儀、 マナ ーな どの社会人 と し ての常識 を身 につ け てい る」 と は負 の相関が見 ら れた。 イ ベ ン ト に深 く か かわ る につ れ仲間意識が醸成 さ れるが、 こ のこ と は逆 に 言葉づ かい や礼 儀 な どへの意識 を弱 めて し ま っ たのか も し れない。 次に表 8 で あ るが、 こ れは 1 回目のア ンケ ー ト で尋 ね た動機の各項目 と 、 イ ベ ン ト 事前 ・ 事後の得点差 と の相 関 を示 し た も ので あ る。 「不登校の問題 を知 り たい」 、 「教育関連のボラ ンテ ィ アが し たい」 と い う 動機 と 、 項目 7 「子 ど も の安全管理 に関す る基礎的知識を有 し、 指導に活かすこ と ができ る」 と には正の相関が見 ら れた。 上述 し た よ う に、 「不登校 の問題 を知 り たい」 と い う 動機は 「不登校の子 ども たち と 触 れ合い たい」 と い う 動機に比べ てやや弱 めで あ っ た が、 教育問題への意識や関心の高 さ が、 安全管理の知識 と 指導 と い う 資質能力 の向上 と 関連があ っ た と 考え ら れ る o 一方、 「大学内の出会いや交流 を求めてい る」 、 「仲間 と一緒に活動 し たい」、 「イ ベ ン ト の企画 ・ 運営が し たい」、 「視野 を広 げ たい」 と い っ た動 機 と は、 多 く の項目 で負 表 8 動機の各項目 と イ ベ ン ト 事前 ・ 事後の得点差 と の相関 項日 たい したい たい をしたい をしたい いる れた い をしたい たい 項目1 項目2 項目3 項日4 項目5 項目6 項目7 項目8 項日9 項目10 項目11 項目12 項目13 項日14 項目15 項目16 項目17 項目18 項目19 項目20 項目21 項日22 項目23 -.10 -.16 -.02 .10 .12 -.40 -.17 -.39 -.25 -.14 -.56 ' * -.37 -.08 .23 .20 .36 .01 .30 -.13 -.16 -.17 -.2 1 .00 -.07 .05 .14 -.02 -.88 -.10 -.45 * -.25 -.31 -.54 ' * -.10 -.34 .06 .24 .21 -.25 .20 -.16 -.08 -.15 -.39 -.08 -.06 .02 .19 .16 -.33 -.04 -.56 ' * -.29 -.34 -.54 ' * .07 .09 -.10 .10 .10 -.2 4 -.29 -.34 -.05 -.02 -.20 .07 .13 .43 * .38 .44 * -.16 .04 -.32 -.06 .09 -.84 -.04 -.21 -.17 .14 -.08 -.27 -.08 -.22 -.11 -.27 -.26 -.14 -.15 .28 .36 .25 -.12 -.04 -.37 -.32 -.20 -.46 * -.03 -.04 .04 .09 .00 -.39 -.16 -.40 * -.32 -.23 -.53 ' * -.11 .15 .21 .05 .04 -.32 .04 -.45 * -.10 -.30 -.40 * .39 .24 .19 .07 -.01 -.08 -.05 -.37 .01 -.0 1 -.24 .06 .03 .31 .39 .11 .25 .04 -.07 .14 .01 -.15 .00 .01 .05 .00 -.02 -.39 -.08 -.51 ' * -.21 -.35 -.53 ' * -.34 -.01 -.02 -.08 -.11 -.56 ' * -.07 -.63 ' * -.49 * -.31 -.62 ' * -.25 -.22 -.02 .07 .03 -.87 -.16 -.56 ' * -.23 -.36 -.51' * -.11 .15 .24 .06 -.01 -.40 * .02 -.46 * -.19 -.08 -.48 * -.34 -.16 -.31 -.15 -.11 -.56 ' * -.02 -.39 -.25 -.39 -.56 ' * -.19 -.02 .10 .39 .17 -.30 .16 -.32 -.13 -.19 -.40 -.09 .17 -.09 .09 .09 -.35 -.14 -.46 * -.27 -.84 -.50 * -.04 -.03 .28 .26 .25 -.17 .14 -.40 * -.12 -.80 -.46 * -.27 -.02 -.08 -.01 .11 -.43 * .07 -.54 ' * -.15 -.38 -.29 -.21 .22 -.24 -.27 -.29 -.61 ' * -.18 -.55 ' * -.36 -.30 -.51 ' * ** <.01 * <.05

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の相関が見 ら れた。 と く に項目15 「子 ども と の信頼関係 の重要性 を認識 し 、 その構築に努め る こ と がで き る」 は こ の 4 つの動機項目すべ て と負の相関関係と な っ てい る。 ま た、 項目17 「子 ども の基本的生活習慣の重要性 を理解 し、 指導 を行 う こ と ができ る」 お よ び項目23 「授業中の 子 ども の学習状況や発言に配慮 し、 柔軟な授業展開 を試 みる こ と がで き る」 は 「大学内の出会いや交流 を求 めて い る」 、 「仲間 と 一緒に活動 し たい」 、 「視野 を広げ たい」 と い う 動機の項目 と負 の相関関係 と な っ てい る。 こ れら の動機に共通す るのは、 人間関係の構築や友人 と の協働 ・ 交流 を求 め る 「仲間志向」 、 あ るいは ボラ ン テ ィ ア活動 に自 ら の成長 を求め る 「自分志向」 と い う 点 であ る。 今 回取 り 上げた23項目の多 く は、 子 ど も の理解や子 ど も と の関係が含 ま れた、 い わば 「 子 ど も志向」 の内容 と な っ てい る。 こ こ で示 さ れた 「仲間志向」 「自分志向」 の動 機 と 「子 ど も志向」 のい く つかの資質能力項目 と の負 の 相関関係 を手掛かり に、 学生の ボラ ンテ ィ ア活動 に対 す る志向性 と 教員 の資質能力 と の関連につい て、 今後 も う 少 し 踏み込 んだ調査が必要であ る。 以上のよ う に、 「 子 ども フ ェ ス タ」 と い う 不登校児童 生徒の ボラ ン テ ィ ア活動 を通 じ て、 子 ども の人権の尊重 や安全管理、 一人 ひと り の特性によ る子 ども 理解、 協同 的学習の促進、 教材の工夫 と い っ た項目での教員の資質 能力の伸 びを学生が実感 し たこ と が示 さ れた。 不登校 と い う 状況 にあ る子 ども たちが安全 に楽 し く 過 ごせ るよ う に、 学生 たちが主体的 に集 ま り 、 さ ま ざま に工夫 を凝 ら し て企画 ・ 準備 ・ 運営す るこ と は、 と く に 「子 ども志向」 の教員の資質能力が向上 し たと いう 実感に繋がっ た。 学 生が自主的 に ボラ ン テ ィ ア活動 に外 に出 てかかわ ら ない 限り 、 不登校児童生徒 た ちの思いや行動 を知 る こ と は難 し い。 その意味 で、 大学内 で開催 さ れる 「子 ど も フ ェ ス タ」 と い う イ ベ ン ト は、 教員志望の学生に と っ て意義の あ る正課外活動 であ る と 言え る だ ろ う 。 し か し 言葉づ かい や礼 儀、 あ るいは リ ー ダー シ ッ プ、 組織内の役割 と い う よ う な、 い わば 「自分志向」 の教員 の資質能力 を向上 さ せ る には、 おそ ら く 別の仕掛けが必 要 と な る だ ろ う 。 た と え ば関係者 と の交流な ど大人 と か かわる時間 を設け る、 あ るいは事前に不登校問題 につい て教員 や専門家 か ら 学 ぶな どの機会 を設け る こ と で、 よ り 幅広い資質能力の向上に繋げてい く こ と がで き るかも し れない。 も っ と も一つのイ ベ ン ト ですべ ての資質能力 の伸 びを 期待す るのではな く 、 あ る活動が どのよ う な資質能力 の 向上 と 繋が っ てい るか を検証す る こ と が、 まず重要であ る。 姫野 (2006) は、 「特定の活動 を行え ば、 そ れに見 合 っ た能力 が身 に付 く こ と を明確 に し 、 そ れら の活動 を 体系的 に組み込む」 必要性 を指摘 し てい る。 特定の活 動に対 す る検証 を繰り 返す こ と で、 その活動 に どのよ う な効果が見込 ま れ、 そ れゆえ どのよ う な方向性や意味 を 持 たせ る こ と がで き るか を考え ら れるよ う に な る。 も ち ろ ん特定の活動が学生の学 びや成長 と 単純に対応 し てい る わけ では な く 、 学生 た ちが どこ で何 を学ぶか、 そ し て い かに成長す るか と い う のは非常 に複雑 な プロ セ ス で あ る。 し か し大学が学生に学 びの場 を提供す るのであれば、 そ れが正 課 で あ れ正 課外 で あ れ、 一種 の ア カ ウ ン タ ビ リ テ イ と し て検証 を体系 的 に お こ な っ て い く 必要があ る だ ろ う 。 教 職 キ ャ リ ア開発 セ ン タ ー ・ ボ ラ ン テ ィ ア活動 支 援部門では、 今後 も 継続的 に調査 と 検証 をお こ ない、 ボ ラ ンテ ィ ア活動 を通 じ た教員 の資質能力 の育成 と い う 課 題に取り 組む予定である。 注 1 本稿は、 京都大学高等教育研究開発推進セ ン タ ー主 催第21回大学教育研究フ ォーラ ム (平成27年 3 月開催) におけ る口頭発表 「教職志望学生の正課外活動 を通 じ た学 び一教員 の資質能力 の成長に着目 し て一」 の内容 に加筆訂正 し た も のであ る。 2 中央教育審議会 「今後の青少年の体験活動の推進に ついて (答申)」 平成25年 1 月21日、 16頁。 3 「 ア カ デ ミ ッ ク カ フ ェ」 は、 幅広 い教養 を身 に付け るこ と を目的 と し た学生が企画す る講座で、 講師は学 内の教員が担当 し、 年 に4回開催 さ れてい る。 4 兵庫教育大学総合教職キ ャ リ アセ ン タ ー設置準備室 『平成22年度 活動報告書』 51~ 61べ一 ジおよ び兵庫 教育大学教職キ ャ リ ア開発セ ン タ ー 『平成22~ 24年度 中間報告書』 128~ 135べ一 ジ参照。 5 別惣 ・ 渡邊他 (編著) (2012) 、 16ページ。 6 兵庫教育大学 ホームペ ー ジ 「 ミ ツシ ヨ ンの再定義」 http://www.hyogo-u.ac jp/about/plan/mission-redefinition. php (最終閲覧日 : 2015年 4 月14日) 7 別惣 ・ 渡邊他 (編著) (2012) 、 32ページ。 8 ただ し年間の開催回数は、 平成26年度以降、 年 2 回 から年 1 回に変更 さ れた。 9 兵庫教育大学学生委員会編 『第12回 (平成26年度) 学生実態調査報告書』、 6 べ一 ジ。 http://www.hyogo-u.ac.jp/visitor/student/Jittaichosa12.pdf ( 最 終 閲 覧 日 :

2015年 4 月14 日)

10 姫野 (2006) 、 35ページ。

引用およ び参考文献 芦原典子 ・ 原清治 (2005) 「 ス ク ールボラ ン テ ィ アが も た らす教育的効果の研究」 佛教大学教育学部 『佛教大 学教育学部学会紀要 第 4 号』、 51 ~ 65べ一 ジ。 別惣淳二 ・ 渡邊隆信 (編) ・ 兵庫教育大学教員養成ス タ ン ダー ド研究開発チ ーム (著) (2012) 『教員養成ス タ ン ダー ド に基づ く 教員 の質保証 学生の自己成長 を促

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す全学的学習支援体制の構築』 ジアース教育新社。 中央教育審議会 「今後の青少年の体験活動の推進につい て (答申)」 平成25年 1 月21日。 原清治 ・ 芦原典子 (2005) 「実践的教員養成のあり 方に 関す る研究一 ス ク ール ボラ ン テ ィ ア と 教育実習 の関係 から一」 佛教大学 『教育学部論集 第16号』、 131~ 148べ一 ジ。 原清治 ・ 芦原典子 (2006) 「実践的教員養成のあり 方に 関す る研 究 n ス ク ー ル ボ ラ ン テ イ ア と 教育実習 の関 係から 」 佛教大学 『教育学部論集 第17号』、 81~ 98べ一 ジ。 姫野完治 (2006) 「学校ボラ ンテ ィ アの活動形態によ る 教職志望学生の学習効果」 日本教育方法学会 『教育方 法学研究 第32巻』、 25~ 36ページ。 姫野完治 (2010) 「段階的教育実習によ る教職志望学生 の成長観の変容」 秋田大学教育文化学部 『秋田大学教 育文化学部教育実践研究紀要 第32号』、 153~ 165べー ン o 垣渕直子 ・ 多田紗矢香 ・ 齋藤佳子 ・ 次田一代 (2014) 「 ボラ ンテ ィ ア活動 を体験 し た学生の変化 ・ 成長 ~ ボ ラ ン テ ィ ア参加者の調査結果か ら ~ 」 香川短期大学 『香川短期大学紀要 第42巻』、 69~ 78ページ。 河井亨 (2012) 「 ボラ ンテ ィ ア活動への参加によ っ て学 生の学習が どう 異な るのか 全国大学生調査の分析か ら 」 国際 ボラ ン テ ィ ア学会 『 ボラ ン テ ィ ア学研究 Vol. 12』、 91~ 102ページ。 木村充 ・ 河井亨 (2012) 「 サー ビス ・ ラ ーニ ン グにおけ る学生の経験 と 学習成果に関す る研 究一 立命館大学 「 地域活性化 ボラ ン テ ィ ア」 を事例 と し て一」 日本教 育工学会 『日本教育工学会論文誌 36 (3) 』、 227~ 238 べ 一 ジ。 大貫麻美 (2014) 「教職課程に求めら れる学校支援 ボラ ンティ ア活動」 『SYNAPSE 2014/9』、 12~ 15ページ。 武田明典 ・ 村瀬公J青L (2009) 「日本におけ る大学生ス ク ー ルボラ ンテ ィ アの動向と 課題」 神田外語大学 『神田外 語大学紀要 21』、 309~ 330ページ。 和井田節子 ・ 田中卓也 ・ 小林田鶴子 ・ 小泉晋一 (2013) 「 被災地支援 ボラ ン テ ィ ア活動 が教職志望 の大学生 に 与え る教育的意味一石巻市内の小学校におけ る支援活 動を通し て 」 共栄大学 『共栄大学研究論集 11』、

251 ~ 272べ一 ジ。

表 1  兵庫教育大学教員養成 ス タ ン ダー ド (小学校版)  50項目 と 本研究で用いた23項目 大項日  中項目  N o.  本研 究での  項 目番 号  小項日  学び続ける  教師  省察的実践  1  項目1  常に自らの学び を省察し、課題 を見つけて改善することができる 研 究を通した専門性向上 2  研究活動 を通じて絶えず自らの専門性の向上を図ることができる  長期的視野に立つ職能成長  3  長期的 視 野に立って 、自らの職能成 長 を図ることができる  教師としての  基

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