商業科 簿記 学習指導案
福岡県○○○高等学校 指 導 者 ○○ ○○ 印 日 時 平成○年○月○日○曜日○時限 実施学級 第○年○組○名(男○名、女○名) 場 所 ○年○組 1 単元名 第Ⅵ編 本支店の会計 第25章 支店の取引 2 単元設定の理由 ○単元・題材観 企業では有利な事業活動を展開できるような経営政策をとり、経営規模が拡大すれば取引の範囲が広がるため、本 店以外の活動拠点に支店を開設することが多い。このような場合、支店が独立した会計処理を行い取引のすべてを支 店の総勘定元帳に記帳し、決算時には本店支店それぞれの財務諸表を作成する。このような会計処理の方法を支店会 計の独立という。また、利害関係者へ財政状態・経営成績を明確に示すため本店と支店の財務諸表を合併させる。 本単元では、支店会計の独立の意味、本支店間の取引、支店間相互の取引の記帳ができるようにすることを狙いと している。本単元は工場会計の独立や本支店間取引における内部利益の基礎となる内容であり、今後簿記会計分野の 学習を進めていくうえで重要な単元である。 ○生徒観 本科目のクラス編成は、1学年2クラスを習熟度別に3人の担当者で分割し指導しており、本クラスは理解度が 中間層の生徒である。理解度の目安となる7月に行われた県商簿記検定(3級)の得点は70点台20名、60点台4名、 50点台2名である。対象生徒の定期考査や検定試験の答案から苦手分野を分析すると、基本的な内容はある程度理解 しているものの、文章表現の変化等に対応できていないことが分かった。 そこで、簿記の授業に関するアンケート調査(対象生徒26名)を行った。授業全般についての質問で、「授業が好 き」の回答が1名(3%)、「普通」が8名(30%)、「嫌い」が17名(65%)であった。「嫌い」と答えた生徒の 主な理由は「取引の具体的なイメージがわかない」「覚なければならない勘定科目が多い」「授業の進度が早い」で あった。また、簿記の学習意欲に関する質問では、「分かるようになりたい」という回答が22名(85%)であった。 意欲はあるが具体的なイメージが掴めないまま授業が進み、「分かる」という実感が持てない生徒が多く、必然的に 暗記に頼る学習になっているのではないかと考えられる。 ○指導観 本単元・題材の指導にあたっては、生徒に興味・関心を持たせ学習意欲を向上させるよう工夫したい。そのため、 以下のような項目を実践し、授業の改善に取り組む。 ・ICTを活用し、実在する企業や身近な取引を取り扱うことで具体的なイメージを持たせる。 ・「分かる」を実感させるために、学習プリントに難度の段階を設定し、生徒が理解した知識を元に主体的に学べ るよう工夫する。 ・既習の知識と関連づける場面でグループ活動を仕組み、生徒が考察する時間を確保する。 3 単元指導目標 (1) 本支店会計の独立の会計処理に興味を持たせる。【意欲・関心・態度】 (2) 取引をイメージし適切な勘定科目が選択できる能力を身に付けさせる。【思考・判断】 (3) 本支店財務諸表合併の必要性と仕組みを理解させる。【知識・理解】 4 指導計画・・・・・・・・単元の時間配当 (1)支店の取引・・・・・・・・・・2時間(本時1時間目) (2)本支店間の財務諸表の合併・・・3時間 5 本時の指導目標 (1)本支店の会計処理に興味を持たせる。 (2)本支店間の取引についての適正な仕訳ができるようにする。 (3)勘定科目がどのような意味を持ち、取引がどのような場面で使用されるのかを考えさせる。 6 指導上の留意事項 本時のねらいは、実在する企業を扱うことや、本支店間の取引をプロジェクタで説明することで、具体的な取引のイメージ を湧かせ、その意味や役割について思考させる。 7 教材 教科書『高校簿記』実況出版 プリント パソコン プロジェクタ 電卓8.学習の展開(学習指導過程) 学習活動・内容 指導上の留意点 教 材 時間 配当 学習 形態 評 価 導 入 ・企業が支店を設ける必要性につ いて記述する。 ・プロジェクタを使い実際 の企業を例にあげること により具体的にイメージ させる。 プロジェクタ 7分 一斉 個別 ・自分の考えを記述 しているか。 「関心・意欲・態度」 展 開 ・本支店間の取引について、新し く扱う勘定科目について知る。 (支店勘定 本店勘定) ・プリントの例題にある本支店間 の取引の仕訳をし、転記をするこ とで支店勘定と本店勘定の貸借残 高が一致することに気付く。 ・プリントの問題にある本支店間 の取引の仕訳をする。 ・仕訳を見てのような取引が行わ れたのかを文章にする。 ・プリントに新しく扱う勘 定科目(支店勘定 本店勘 定)を書くことで再認識さ せる。 ・プロジェクタを使い本支 店間の取引について具体 的にイメージするよう教 材を工夫する。また、支店 勘定と本店勘定の残高が 一致することを通して、支 店勘定は、本店に対する債 務の増加を表し、資本の性 質があり、本店勘定は、支 店に対する債権の増加を 表し、投資勘定の性質があ ることに触れる。 ・机間巡視により生徒が適 正な仕訳をしているか把 握する。 ・取引を文章にする際にお いては班活動を取り入れ ることにより、生徒間で教 え合う雰囲気を作り、適正 な文章ができるようにす る。また、班を組むことに 抵抗がある生徒について は個別に指導をする。 プリント プロジェクタ プリント プリント プリント プロジェクタ 35分 一斉 個別 一斉 個別 ・取引を考え記述し ているか。 「思考・判断」 A.誰が、誰に、何を、 どうしたのかが記 述されている。 B.何か記述されて いる。 C.何も記述されて いない。 ま と め ・支店が独自の会計帳簿を作成す る必要性を考えさせる。 ・本時の学習を振り返りアンケー トを書く。 ・教科書を使いながら「支 店会計の独立」の意味を説 明するが、その他に実社会 において、どうしてその会 計処理が必要になるのか を、プロジェクタを使いな がら説明する。 ・本時の学習の重要な場面 について説明をする。 プリント プロジェクタ プリント 8分 一斉 個別