内分泌・糖尿病科,
l)l( : 57 ・63 , 1995 l : 57陸軍ヨ
ホルモン受容機構異常疾患
G
蛋白異常による
内分泌疾患*
吉 本 勝 彦 帥
斎 藤 史 郎 山
Key words : G p,nietor GH-producing yratiutip adenoma, Thyroid or,tum McCune-Albright syndrome, Pseudohypoparathyroidism
は じ め に
G
蛋白は,細胞膜の内側に存在し細胞外から
の多数のシグナルを統合して細胞応答を調節す
る多機能
GTP結合蛋白質である.
Rodobellと
Gilmanが,”
G
蛋白”の領域で
1994年のノーベル
生理学・医学賞を受賞したことは記憶に新し
しE本稿ではホルモンと神経伝達物質による情報
伝達系にトランスデユーサーとして機能するヘ
テロ 三量体
G
蛋白(以下
G
蛋白と呼ぶ)の異常と
内分泌疾患に関連する最近の知見を中心に解説
する.
G
蛋白の種類
G
蛋白は細胞膜を
7
回貫通する構造を有する
受容体(例外として細胞膜を
1
回しか貫通しない
I
G
F
-1
1
受容体が
G
i2を介して作用する)とアデニ
ル酸シクラーゼ,ホスホリパーゼ、A
,
2
,
C
D ,イ
オンチャンネルなどの効果器との聞に存在し,
細胞外シグナルを細胞内に増幅(場合によっては
減弱)して伝達する役割を有する.
G
蛋白は,分子量の大きい順に
α(
39・46kD),,
8
(37kD), y (7 ・8kD)
の
3
つの異なるサブユニ ッ
トよりなるヘテロ三量体である.このうち αサ
ブユニ ッ トが受容体と効果器との間の特異性を
決定し,現在までに約20 種見出されている(表
1 )
.これらの αサブユニットは構造が類似して
いても,その機能は著しく異なる. 一方 戸サブ
ユニットは
5
種
, y サブユニットは
6
種存在す
ることが知られている.
3
(
y
サブユニ ッ トは通
常の条件では解離せず,
αサブユニ ッ トに対す
表1
Gα
サブユニットの種類
クラス
メンバー
修飾する毒素
機能 αs αs,
αolfコレラ毒素
アデニル酸シクラーゼの活性化
Ca2+チャンネルの調節
αi αi-1
,
αi・2,
αi-3,
αo,百日咳毒素
アデニル酸シクラーゼ抑制
αt・1
,
αt・,2 a gust,
αz α q α q,
α11,
α14,
α15,
α16 α 1 2 α 1 2,
α13 ホneircondE esaesid eud Gotnietor-p se1tilamronba K + , Ca2+チャンネルの調節
cGMPホスホジエステラーゼの活性化
ホスホリパーゼ C の活性化
Na +/K+交換の調節
料okhiustaK YOSHIMOTO , M. 0 ・徳島大学医学部臨床分子栄養学 〔さf077,! 徳島市蔵本町3・81・51〕;aukOst tnmertapeD Cfolacinil a n d rlaucleoM noitirtuN , loohcS Mfoencidie , The ytisrevinU ,amihsuoTkfo amhiuskoT 770 , JAPAN 料 ホorihS SA 汀O ,M.D .:同第一内
科
, 百
e F1tsri tnetmrapeD Ifolanretn neciiedM1 : 58 内分泌・糖尿病科第
1
巻 第l
号 帽 嶋 司 咽 町 ー ー...・
・
効果器
/ GTP
伊
On
GOP
←
GTP
図1
G 蛋白の活性化(文献
52 よりヲ|用)る調節因子として作用しているが,最近
p
y
サ
ブユニット自体も効果器に対して機能的に作用
していることが明らかにされつつある.通常は
1
種の受容体と
1
種の
G
蛋白を介して情報が伝
達されるが,
l つの受容体が 2 種の G 蛋白を介
して作用する例(
TRH
受容体や
PTH
受容体は,
Gs
や
G
q を介して
cAMP
産生や
3
P
I
産生を高める)が
明らかにされている.
G
蛋白の活性化機構
α
サブユニット上に
GTP
の結合部位と分解活
性
(
GTPase
)がある.不活性(休止)状態では
α
,
(
3 '
yサプユニットは複合体を形成し,
GDP
が
α
サブユニットに結合している.ホルモンなどのア
ゴニストが受容体に結合すると,受容体の構造変
化がおこり,
α
サブユニットより
GDP
が遊離す
る.そして細胞内に多く存在する
GTP
が空いた結
合部位に入り
α
サブユニ ッ トの構造変化を引き
起こす.
GTP
が結合して活性化された
α
サブユ
ニ ッ トは
p
y
サブユニットと解離し,細胞内内
側に沿って拡散し,アデニル酸シクラーゼなど
のエフェクタ一分子と連関する.通常,数秒の
間に
α
サブユニ ッ ト自体が有する
GTPase
活’性に
より
GTP
を
GDP
に分解し,自分自身でスイッチ
を切る(図
1 ) .最近の話題として
α
サブユニ ツ
トの
N
端側に脂肪酸が付加され,共役する受容
体の活性化に伴い
アシル化と脱アシル化が可
逆的に起こり,細胞内での局在(細胞膜あるいは
細胞質)を決定していることが示されている.
内分泌疾患における
G
蛋白異常
1 .成長ホルモン産生下垂体腺腫
V
a
l
l
a
r
らは
GH
産生下垂体腺腫において,
GH
基
礎分泌、と細胞内
cAMP
の基礎値が高く,細胞膜
アデニル酸シクラーゼ活性が著 しい高値を示す
ものが約
40%
存在することを見いだし,この原
因は
G
sの異常によるアデニル酸シクラーゼの持
続的活性化によると推定した
.)Iその後,これ ら
の腺腫の
Gsα
遺伝子の解析が行われ,
ADP
リボ
シル化を受けるコドン
1
2
0
のアルギニン残基,ま
たは
GTP
結合ドメイン内のコドン
2
2
7
のグルタミ
ン残基にミスセンス変異が認められた
2).これら
のアミノ酸置換部位はいずれも
Gs
aの機能発現
に重要であり(図
2
),アミノ酸置換により
GTPase
活性の阻害が引き起こされ
Gsα
が活性状態のま
まになる.変異
G
α
s
は欧米において
GH
産生腺
腫の
30
~
40%
に検出され,この変異遺伝子をg
s
p
癌遺伝子とよぶことが提唱されている
3).我々は,下垂体腺腫,甲状腺腫傷,副甲状腺
腫蕩,勝内分泌腫蕩,副腎皮質腫傷,褐色細胞
l : 5
9
内分泌腫蕩におけるα
G
s
遺伝子の変異 表2
変異例数9
3 ).図 4 に多発性内分泌腫傷症 l 型
(
MEN
) 患
l
者のGH およびPRL
産生下垂体腺腫のPCR-PIRA
の結果を示す.
4
例のGH 産生下垂体腺腫の他に
4
例の甲状腺乳頭癌,
1
例のアルドステロン産
生副腎皮質腺腫にコドン
1
0
2
の塩基置換を認めた
(
表
2 ).変異が認められた 4 例のGH 産生下垂体
腺腫症例のうち,
GHRH
負荷試験を行 った
3 例
のGH の反応はすべて低反応を示した(表
3 ).形
態学的には,症例
1
を除いて
3
例とも高密度に
分泌頼粒が存在するタイフ。
で、
あった.またPCR
-
直
接塩基配列決定法でも,
45
例中
2
例
(
4.4%
)に変
異を検出したのみであ ったの.我国の症例でGH
産生下垂体腺腫の短期培養を用いた成績
6)では,
cAMP
の基礎値が高く,
GHRH
に対する
cAMP
反
応の不良なタイプは認め られないことより,我
国では
G s
α
遺伝子の異常を伴う
GH 産生下垂体
腺腫の頻度は低いと考えられる.
Gs
a
遺伝子の有無による年齢,性別,擢病期
間,手術による治癒率,再発率の差異は特に認
められない.
d
a
S
p
a
らの報告によれば,小さな腺
腫の割合が多く,
n
i
o
i
v
v
においてGHRH
に対す
る反応が低反応であり,
TRH
やドーパミン,ソ
マトスタチンに対する感受性が充進している傾
向を認めるという
.)7しかし
GH 産生細胞にコレラ毒素を発現させ
G
s
α
を持続的に活性化させたトランスジェ
A 値 τnunu ハU A 『 nununUAUAU’
i n v 症例数 A 斗 A U 司 ・ 4 q L O 0 2 2 4 J 司 L 司 32
3
2
1
2
2
勺3’
I A ヲ バ 斗2
0
0
下垂体腫蕩(5)3GH
産生線腫プロラクチノーマ
非機能性腺腫 甲状腺腫蕩(6)6滞胞線腫
乳頭癌 低分化癌 未分化癌髄様癌
副甲状腺腫傷 勝内分泌腫蕩 副腎皮質腫蕩 褐色細胞腫 腫蕩組織 計E
n
d
o
c
r
i
n
o
l
o
g
y
&
y
g
o
l
o
t
e
b
a
i
D
y
l
u
J
5
9
9
1
て
,
図2
α
G
s
サブユニットの構造の模型図
C
端は受容体との結合に関与する. N
端と,その他の一 部の部位はF
yサプユニッ トとの結合に関与する. G,I G4,G5 部位はGTP との結合に, G2, G3 はGTPase 活性と GTP,GDP の交換に関与する (文献26 より 一部改変して引用)腫の計2
0
0 例(表 2 )において,
Gs
a遺伝子の変異
をPCR-PIRA
n
I
-
r
e
m
i
r
P
(
汀u
c
d
o
n
吋o
i
t
c
i
r
t
s
e
R
)
s
i
s
y
l
a
n
A
法(図
3 )によりスクリーニングを行い,塩基配
列決定により異常を同定した
.l4PCR-PIRA
法
は
,
Gs
a
遺伝子コドン
1
2
0
あるいは
227
に変異が
存在すれば,
PCR
産物が特定の制限酵素で切断
可能となるようなミスマ ッチを
PCR
のプライ
マーに導入して,変異の有無を切断断片の長さ
でスクリーニングできる方法である.
PCR
産物
を制限酵素処理後,ポリアクリルアミドゲルで
泳動し,エチジウムブロマイド染色により,切
断の有無を検出する.
G
α
s
遺伝子コドン
0
1
2
の
CGT(Arg
)
か ら
TGT(Cys
)への変異検出用に,上
流プライマーとしてミスマ ッチの
A を導入した
プライマーを合成した.これらのプライマーを
用いると
I
O
l
b
p
が増幅され,
l
u
l
P
v
処理により,
変異を有する
DNA
断片より
78bp
と
23bp
の
2 つの
断片が生じるが,正常
DNA
は切断されない(図
I : 60
genomic
~:
DNA
"
5
・
-
-
,
,
,
,
,
mismatch
primer
201
S
・1
nomal
l
e
e
l
a
l
/
DNA
P ー 「一
一
一
GGCTGCCGT
template
-
一
一
CCGACGGCA
201S
・7
・・・・GGC&G
201AS
"
"
'
-s
’
3
’
5
’
内分泌・ 糖尿病科 第1
巻 第l
号\
c
。
d
。
n
1
2
0
「由--圃「一
一
一
一
-
GGCTGCiiGT-一
一
一
一
ー
CCGACG
品CA
201S
・7
・・・----GGC&G
PCR
30 c
y
c
l
e
↓
T
PCR
一一色GC£GCCGT
一
一
GGC£G
CτGT
products
一
一
℃
CGirCGGCA
一
一
CCGirCG£CA
•
、
Pvu
I
I
diges
伽
/
Pvu
I
I
e
t
i
s
normal
mutated
1
0
1
bp
78
bp
23
bp
polyacrylamide
l
g
e
図
3 PCR-PIRA 法の概要ニ ックマウスにおいては
GH 産生細胞の過形成
を認めるのみで,腺腫は発生しないことより の,
過形成か ら腺腫への移行には,他の遺伝子変化
が関与していると考えられる.
一方
,
GH 産生腺腫以外の下垂体腺腫において
は
,
T
o
r
d
j
m
a
n
ら
のは非機能性腺腫2
1 例中2例に Gs
α遺伝子の変異を,またW
n
o
m
s
i
a
l
l
i
ら
10)
は2
2 例中
2例に
G
α 遺伝子および
s
G
α
2
i
遺伝子の変異
を,別の
l 例では
G
α
2
i
遺伝子単独の変異を認
めている. しかし,これ らの非機能性腺腫にお
ける
G
s
α
遺伝子の変異の意義 については明 らか
でない.
E
n
d
o
c
r
i
n
o
l
o
g
y
&
y
g
o
l
o
t
e
b
a
i
D
y
l
u
J
5
9
9
1
2
.
甲状腺腫蕩
最初に
Lyons
らにより機能性甲状腺腺腫の約
30%
に
G s
α
遺伝子の変異が報告されたの.我々
は先述のように甲状腺機能充進を伴わない乳頭
癌
30
例中
4
例に変異を認めた(表
2
).我々は腫
傷組織における
cAMP
含量や
TSH
に対する
cAMP
反応にアいて検討していないが,
r
e
z
S
u
a
らは
3
5
例の乳頭癌中 3 例 に 変 異 を 認 め , い ず れ も
cAMP
の基礎値が高く
TSH
に対して低反応であっ
たと報告している
II).また
i
z
k
t
e
r
G
o
らは,アメリ
カ人の甲状腺分化癌では
20%
に
Gsα
遺伝子の変
異を認めるのに対し,
ドイツ人の腫傷では73%
に変異を認め,変異の頻度に地域差が存在する
図4
PCR-PIRA
法による
G
s
α
遺伝子コドン
0
1
2
変 異の検出 ミスマッチプライマーを用いてPC R
で増幅後,l
l
u
v
P
処理し,ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行 った. レーン l官、者白血球,レーン 2:下垂体腺腫,レーン 3, 4 副甲状腺過形成,レーンテ7:陣内分泌腫蕩, レーン 8, 9: 母親の副甲状腺過形成,レ ーン0
1
:母親白血球(M EN I.) レーン2
にのみ変異由来のp
b
8
7
のバンドと正常アレル由 来のp
b
l
O
I
のバンドが認められ,この変異はヘテロ接合 性を示すことが明らかとな った.I : 6
1
と報告している
21).その他に,
r
a
l
u
d
o
n
i
t
l
u
m
r
o
t
i
o
g
20
例中
l 例に,
1
i
昔、胞腺腫3
7 例中 l 例に変異が存
在するとの報告がある
).31コドン
0
1
2
に変異を有する
G s
α
遺伝子を甲状
腺漉胞細胞に発現させるトランスジェニックマ
ウスを作成したところ,生後 8 か月頃より機能
性甲状腺腺腫が発生した
4)1 •この結果は,変異GSα
遺伝子が細胞内
cA
九P
1
濃度を高め,
1
5
2
1
e
n
i
・d
o
i
の取り込みを増し
血柴甲状腺ホルモンの増加
のみならず,腫蕩形成にも関与していることを
示す.また
Muca
らは甲状腺細胞株である
FRTL5
細胞に変異を導入した
Gs
a遺伝子を発現させる
と
,
TSH
非依存性に
FRTL5
細胞の増殖,分化が
促進することを報告している
)51 •i
n
o
v
i
v
および、i
n v
o
r
t
i
で、の甲状腺
i
慮、胞細胞にお
ける
α
i
G
ーl遺伝子の発現は
TSH
によ って厳密
に調節されている. しかしながら機能性甲状腺
腫では
TSH
の有無にかかわらず,その発現が常
に認められることより,腫蕩の自律増殖に関与
していると考えられる
.)613
.
副腎皮質腫蕩および卵巣腫蕩
Lyons
らにより副腎皮質腺腫および卵巣頼粒膜
細胞腫の一部に
G i
α
2
遺伝子の変異の存在が報
告された
3).その後,
8
1
個の副腎腫蕩について検
討されたが,
G s
α
遺伝子および
G i
α
2
遺伝子の
変異はいずれも認められていない
.7)1幼児の両側性副腎皮質結節性過形成による
クツシング症候群で、は副腎組織や同一症例の肝と
白血球に
G
s
α
遺伝子の変異が報告されている陪)
4 .
McCune-Albright
症候群
M
c
C
u
n
e
-A
l
b
r
i
g
h
t
症候群は,下垂体腫蕩,甲状
腺機能充進症,性腺機能充進症,高コルチゾー
ル血症などの多内分泌腺の機能充進と,汎発性
線維素性骨炎および皮膚にカフェオレ様の色素
表
3
α
G
s
変異を有するGH
産生下垂体腺腫症例の臨床像GH
基礎値PRL
基礎値GHRH
負 荷 症例(
n
g
/
d
l
)
)
l
d
/
g
n
(
GH
基礎値GH15
分値 トルコ鞍形態*(
n
g
/
d
l
)
)
l
d
/
g
n
(
1
6
0
8
1
7
.
1
1
9
.
6
1
A
-
I
I
2
0
6
4
3
.
2
t
o
n
e
n
o
d
A
V
I
-3
9
6
.
8
9
.
7
0
.
1
1
I
I
。
”
4
8
4
0
.
6
9
.
3
4
8
.
8
4
0
V
I
-*
H
a
r
d
y
の分類による.I : 62
沈着を示す疾患である.一般に家族性発症が認
められないため胎生期における体細胞変異によ
るものと推測されていた.
1990年
,
Weinsteinら
により,本症候群の種々の組織に
Gsα遺伝子コ
ドン
201のアルギニン残基よりヒスチジンあるい
はシステイン残基への置換をおこす変異が存在
することが明らかにされた
19ト
20).その結果,
cAMPの持続的産生充進が下垂体腫蕩あるいは
甲状腺や性腺の機能充進を招いたものと考えら
れる.特に注目されるのは,
Gs a遺伝子の変異
が全ての細胞に一様に認められるのではなく,
モザイク状に分布していることで,
Gsα遺伝子
が正常である組織も多く認められる.この遺伝
子異常は,発生の初期段階で脹の一部に突然変
異がおこり,それが発生の進展とともに体内に
モザイク状に分布したためと考えられる.
本症候群では,腫傷部位のみならず,正常と
考えられる組織にも変異が検出される場合があ
る.これらの組織で、は変異Gsa
が発現していない
のか,あるいは
cAMPの増加が組織の腫蕩化に関
与していないのか,今後の検討が必要である.
5
.
偽性副甲状腺機能低下症
Ellsworth-Howard試験において,
cAMP産生能
を欠く偽性副甲状腺機能低下症
I型
(
PHPI)の約半
数の症例では,赤血球膜の
Gsαの活性低下が認
められる.これらの症例では低身長,丸顔,第
4中手骨の短縮なと守
の
lbrightA遺伝’性骨異栄養症
( A l b r i g h t ryitaredhe osteodystrophy:AHO),甲状腺
機能低下症,性腺機能低下症などが認められ,
PHPia型と分類されている.これに対し赤血球
膜の
G sαの活性低下を認めな
v'PHPIは
PHPib型
と分類される.これまでに
PHPia型症例の
G S a遺伝子に,点突然変異や欠失などの遺伝子変化
が報告されている.コドン
1
(ミスセンス変異,
翻訳開始の阻害),エクソン
4における
43bpの欠
失,コドン
99(ミスセンス変異),コドン
165(
ミ
スセンス変異),コドン
214(4bpの欠失),コドン
272(1 bpの欠失),コドン
280(スプライシング部
位の変異),コドン
385(ミスセンス変異,受容体
との連関不良)などに,それぞれ機能消失型の変
異が報告されており,その異常は一様ではない
2 1ト初. 一方
,
PHPia症例が
ACTH,抗利尿ホル
モン(
ADH)などの
Gsαを活性化するホルモンに
内分泌・糖尿病科第 l 巻 第 l号
対し不応状態を示さない理由については明らか
にされていない.
また飯利らは
G sα遺伝子コドン
366の変異は
PHPlaを発症させるだけでなく,皐丸からのテ
ストステロン分泌を持続的に尤進させ,性早熟
症
si(
socixotitset)を起こすことを明らかにした
),42この変異は
37℃では不安定であるが,皐丸内の
温度の
32 ~33℃では安定である.また正常の
Gs αより
GTPase活’性が
20倍高く,
GDPの解離速度
も
80倍高いことが明らかにされた.
お わ り に
情報伝達に関与する
G 蛋白の研究は, G 蛋白
自体あるいは関連する受容体やエフェクタ一分
子のクローニングと発現実験によりめざましい
進歩を遂げつつある.
X 線結晶解析により
Gαの高次構造もようやく明らかにされた.細胞内
シグナルの複雑なネットワークのなかで中心的
な役割を担う
G 蛋白の構造と機能の解析から,
さらにシグナル伝達系の異常による内分泌、疾患
の分子的背景が明らかにされるものと考えられ
る
.
文 献
I ) ,rallaV ,.L ,adapS A . ,& oisattannaiG :.G deertlA Gs 組d a d e n y l a t e esalcyc ytivitca ni human GH 叩gniterc -utip i t a r y s.nomaade ,erutaN 330:566 ・~5,86 .7891 2 ) ,sidnaL . AC ,. s,retsaM .S,
.
B
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