• 検索結果がありません。

よりよい生き方を問い続ける道徳授業の創造

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "よりよい生き方を問い続ける道徳授業の創造"

Copied!
11
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

よりよい生き方を問い続ける道徳授業の創造

著者

西國原 拓也, 藤谷 祐一郎

雑誌名

鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要

27

ページ

567-576

発行年

2018-03-30

URL

http://hdl.handle.net/10232/00030204

(2)

− 567 − 1   は じ め に   こ れ か ら の 時 代 を 生 き る 子 供 た ち に は 、 社 会 を 構 成 す る 主 体 で あ る 一 人 一 人 が、 高 い 倫 理 観 を も ち、 人 間 と し て の 生 き 方 や 社 会 の 在 り 方 に つ い て、 多 様 な 価 値 観 の 存 在 を 認 識 し つ つ 、 自 ら 考 え 、 他 者 と 対 話 し 協 働 し な が ら、 よ り よ い 方 向 を 目 指 す た め に 必 要 な 資 質・ 能 力 を 備 え る こ と が 求 め ら れ て い る。 そ の 土 台 で も あ り 目 標 で も あ る の が 、「 ど の よ う に 社 会・ 世 界 と 関 わ り、 よ り よ い 人 生 を 送 る か ( 学 び に 向 か う 力 、 人 間 性 等 )」 で あ り、 道 徳 性 の 育 成 は こ の 観 点 か ら ま す ま す 重要 になっ ている 。   こ の よ う な 中 で 、 平 成 2 7 年 3 月 に 学 校 教 育 法 施 行 規 則 及 び 小・ 中 学 校 の 学 習 指 導 要 領 の 一 部 改 正 が 行 わ れ 、「 道 徳 」 が「 特 別 の 教 科 で あ る 道 徳 」 と な っ た 。 こ の 改 正 は、 子 供 が よ り よ く 生 き る た め に、 発 達 の 段 階 に 応 じ、 答 え が 一 つ で は な い 道 徳 的 な 課 題 を 自 分 自 身 の 問 題 と 捉 え、 そ れ に向 き合う 「考え 、議 論す る 道徳」 へと 転換 を 図る ものであ る 。 また 、文部科 学省では、「考 え、 議 論 す る 道 徳 」 へ の 転 換 に 向 け 、 質 の 高 い 多 様 な 指 導 方 法 の 事 例 と し て、 ① 読 み 物 教 材 の 登 場 人 物 へ の 自 我 関 与 が 中 心 の 学 習 、 ② 問 題 解 決 的 な 学 習 、 ③ 道 徳 的 行 為 に 関 す る 体 験 的 な 学 習 の 三 つ を 示 し て い る 。 小 学 校 で は 、 平 成 3 0 年 度 か ら 全 面 実 施 す る こ と に な っ て お り、 各 学 校 に お い て は 、 道 徳 授 業 の 質 的 転 換 に 向 け た 実 践 研 究 を 進 め て い か な け れ ば な ら な い。 し か し、 学 校 現 場 に お い て は 、 質 の 高 い 多 様 な 指 導 方 法 に つ い て 十 分 に 捉 え ら れ て お ら ず 、 な か な か 授 業 改 善 が 進 ん で いな いよう に思わ れる 。   そ こ で 、 文 部 科 学 省 が 示 し た 指 導 方 法 に つ い て 明 ら か に し、 研 究 実 践 を 積 み 上 げ て い く 必 要 が あ ると 考えた 。そ の 中 で 、「どの よ うに社 会・世界と 関わ り、よ りよ い人生を送 るか」とい った資質・ 能 力の 育成に つなが る、 より よい生 き 方を 問い 続 ける道 徳授 業の在り 方を探っ て い く。 2   研 究 の 方 向 と 内 容   こ れ ま で の 研 究 に お い て、「 教 材 の 登 場 人 物 の 心 情 を 読 み 取 り、 ね ら い と す る 道 徳 的 価 値 に つ い て 考 え る 中 で 、 決 ま り 切 っ た こ と を 書 い た り 話 し た り し て い る 子 供 も 見 ら れ る 。」「 実 生 活 で 起 こ っ て い る 問 題 を 道 徳 的 な 問 題 と し て 捉 え て お ら ず、 よ り よ い 生 き 方 を 考 え 続 け て い こ う と し な い 子 供 も 見 ら れ る 。」 と い っ た 課 題 が 挙 げ ら れ る 。 そ の 要 因 と し て、 登 場 人 物 の 心 情 を 読 み 取 り 、

報 告

Bulletin of the Educational Research and Development, Faculty of Education, Kagoshima University

2018, Vol.27, 567-576

よりよい生き方を問い続ける道徳授業の創造

      西國原 拓 也

[鹿 児 島 市 立 田 上 小 学 校]

      藤 谷 祐一郎

[鹿 児 島 市 立 田 上 小 学 校]

Creation of morality classes to continues asking better way of live

NISHIKOKUBARU Takuya・FUJITANI Yuichiro

(3)

− 568 − 鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第27巻(2018) 道 徳 的 価 値 に つ い て 考 え る「 心 情 追 求 型 」 の 指 導 方 法 が 多 か っ た こ と が 考 え ら れ る。 ま た 、 登 場 人 物 の 判 断 や 心 情 を 自 我 関 与 さ せ て 考 え た り 、 教 材 か ら 主 体 的 に 問 題 を 見 付 け て 解 決 し た り す る 指 導は それほ ど多く 行っ てこ なかっ た こと も一つ の要 因と して 挙げられ る。   そ こ で 、 本 研 究 で は、 文 部 科 学 省 が 示 し た 三 つ の 指 導 方 法 の 中 か ら、 道 徳 的 諸 価 値 に 関 わ る 問 題 や 課 題 に 気 付 き 、 主 体 的 に 解 決 し て い く「 問 題 解 決 的 な 学 習 」 に 焦 点 を 当 て て 研 究 す る こ と に し た。 ま た 、 学 習 指 導 要 領 改 訂 で 求 め ら れ て い る 「 主 体 的 ・ 対 話 的 で 深 い 学 び 」 は、 道 徳 科 に お い て は 「 考 え、 議 論 す る 道 徳 」 そ の も の と 捉 え、 そ れ ぞ れ 「 主 体 的 な 学 び 」「 対 話 的 な 学 び 」「 深 い 学び 」の視 点に沿 って 、指 導改善 の 工夫 を図っ てい くこ とに した。 3   道 徳 科 に お け る 問 題 解 決 的 な 学 習 の 指 導 ⑴   道 徳 科 に お け る 問 題 解 決 的 な 学 習 と は   道 徳 科 に お け る 問 題 解 決 的 な 学 習 は 、 平 成 2 5 年 1 2 月 の 道 徳 教 育 の 充 実 に 関 す る 懇 談 会 報 告 に お い て 、「 道 徳 の 時 間 に お い て、『 道 徳 的 実 践 力 』 を よ り 効 果 的 に 育 成 し、 将 来 の 『 道 徳 的 実 践 』 に つ な げ て い く た め の 手 段 と し て、 例 え ば、 児 童 生 徒 に 特 定 の 役 割 を 与 え て 即 興 的 に 演 技 す る 役 割 演 技 ( ロ ー ル プ レ イ ) や、 実 生 活 の 中 で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 係 る 具 体 的 な 動 作 や 所 作 の 在 り 方 等 に 関 す る 学 習、 問 題 解 決 的 な 学 習 な ど の 動 的 な 活 動 が バ ラ ン ス 良 く 取 り 入 れ ら れ る べ き で あ る 。」 と 出 て き た こ と か ら 始 ま る。 そ の 後 、 平 成 2 6 年 1 0 月 の 中 央 教 育 審 議 会 道 徳 教 育 専 門 部 会 答 申 、 平 成 2 7 年 3 月 の 学 習 指 導 要 領 の 一 部 改 訂 で も 積 極 的 な 導 入 が 明 示 さ れ て い る 。 そ れ は 、 道 徳 授 業 に お い て も 教 科 化 を 契 機 に 、 問 題 解 決 的 な 学 習 等 を 取 り 入 れ る こ と で 、 従 来 の よ う に 登 場 人 物 の 心 情 を 理 解 さ せ 、 道 徳 的 価 値 を 教 え 込 む 指 導 方 法 か ら 、 子 供 が 道 徳 的 な 問 題 に 向 き 合 い、 考 え 議 論 す る 中 で 、 主 体 的 に 解 決 す る た め の 資 質・ 能 力 を 養 う 指 導 方法 へと質 的 転換 を図 るこ とが目 指 され ている と言 える 。   小学 校学習 指 導要 領解 説  特別の 教 科 道徳編では、「道徳科における問題解決的な学習とは、 ね ら い と す る 道 徳 的 諸 価 値 に つ い て 自 己 を 見 つ め 、 こ れ か ら の 生 き 方 に 生 か し て い く こ と を 見 通 し な が ら 、 実 現 す る た め の 問 題 を 見 付 け 、 ど う し て そ の よ う な 問 題 が 生 ま れ る の か を 調 べ た り 、 他 者 の 感 じ 方 や 考 え 方 を 確 か め た り と 物 事 を 多 面 的・ 多 角 的 に 考 え な が ら 課 題 解 決 に 向 け て 話 し 合 う こ と で あ る 。」 と し て い る。 中 学 校 で は、「 道 徳 科 に お け る 問 題 解 決 的 な 学 習 と は、 生 徒 一 人 一 人 が 生 き る 上 で 出 会 う 様 々 な 道 徳 上 の 問 題 や 課 題 を 多 面 的 ・ 多 角 的 に 考 え 、 主 体 的 に 判断 し実行 し 、よ りよ く生 きてい く ため の資質 ・能 力を 養う 学習であ る。」と定 義し ている。   そ こ で 、 本 研 究 で は 、 道 徳 科 に お け る 問 題 解 決 的 な 学 習 を「 道 徳 的 な 問 題 を 発 見 し 、 ど う し て そ の 問 題 が 生 ま れ る の か 調 べ た り 、 そ の 問 題 を 解 決 す る た め に 対 話 活 動 を 行 っ た り し て、 多 面 的・ 多 角 的 に 考 え 吟 味 し、 納 得 す る 考 え を 見 い だ す 学 習 」 と 捉 え る こ と に し た。 ま た、 こ の 定 義に 出てく る「道 徳的な問 題」とは 、①道 徳的諸 価値 が実 現され ていないこ とに起因す る問題、 ② 道 徳 的 諸 価 値 に つ い て の 理 解 が 不 十 分 又 は 誤 解 し て い る こ と か ら 生 じ る 問 題、 ③ 道 徳 的 諸 価 値 は理 解して い るが 、それ を実 現し ようと する自 分と そう できな い自分の葛 藤から生じ る問題、 ④ 複数 の道徳 的 価値 の間 の対 立から 生 じる 問題と した 。

(4)

− 569 − 西國原 拓也・藤谷 祐一郎:よりよい生き方を問い続ける道徳授業の創造   ⑵  「 主 体 的 ・ 対 話 的 で 深 い 学 び 」 の 視 点 か ら の 指 導 改 善     ア   主 体 的 な 学 び の 視 点      ① 問 題意 識につ な げ る導入 の 工夫   道 徳 科 に お け る 問 題 解 決 的 な 学 習 に お い て も 、 問 題 意 識 を も つ こ と は 大 変 重 要 で あ る。 導 入で は、主 題 に関わ る 内容を 日常 生活に 関連 付けて 考 えること で、主題に対す る子供の 興 味・関 心 を 高め 、 問題 意識 をもつ ことにつな がる 。 また 、ねらいと する道徳的 価値につ い て示 し、子 供 が自分 な りの定 義を 確認す るこ とで、道徳 的価値につ いて深く考 えるきっ か けを つくる こ と ができ ると考 える 。 その 問題 意識 につなげ る導 入の 工夫と しては 、以下 の よう なもの が あ る。      ② 実 生活 につな ぐ 振 り返り の 工夫   終末 では、自 分の成 長 を実感 した り、これか らの 課 題や 目標を見付 けたりする ことがで き るよ うに、 新 た に獲得 した見 方・考え方をま とめ た り、 実生活との つながりを 考え、自 己 の生 き方に 結 び 付けた りする よう に した 。ま た、学 び が連続す るよ う、更に深 く考えて み たい 新たな 問 題 を見付 けるよ うに し た。 さら に、道 徳的 な問題を自 分事として 捉えて考 え 、議 論 した かと いっ た、自分 の学び 方 について振 り返 り、次の学習に 生かすよう にした。 こ うい った振 り 返 りをす る際に 、三 つの視点を 意識 し て自 己を振り返 ることがで きるよう に 、各 学年段 階 に 合わせ た書き 出し の 例を 作成 し、 子供に示 すよ うに した。 すᅧཎ࣭⸨㇂㸸ࡼࡾࡼ࠸⏕ࡁ᪉ࢆၥ࠸⥆ࡅࡿ㐨ᚨᤵᴗࡢ๰㐀





3

  ࠕ୺యⓗ࣭ᑐヰⓗ࡛῝࠸ᏛࡧࠖࡢどⅬ࠿ࡽࡢᣦᑟᨵၿ ࢔ ୺యⓗ࡞ᏛࡧࡢどⅬ ձ ၥ㢟ព㆑࡟ࡘ࡞ࡆࡿᑟධࡢᕤኵ 㐨ᚨ⛉࡟࠾ࡅࡿၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦࡟࠾࠸࡚ࡶࠊၥ㢟ព㆑ࢆࡶࡘࡇ࡜ࡣ኱ኚ㔜せ࡛࠶ࡿࠋ ᑟධ࡛ࡣࠊ୺㢟࡟㛵ࢃࡿෆᐜࢆ᪥ᖖ⏕ά࡟㛵㐃௜ࡅ࡚⪃࠼ࡿࡇ࡜࡛ࠊ୺㢟࡟ᑐࡍࡿᏊ౪ࡢ ⯆࿡࣭㛵ᚰࢆ㧗ࡵࠊၥ㢟ព㆑ࢆࡶࡘࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡿࠋࡲࡓࠊࡡࡽ࠸࡜ࡍࡿ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ ࠸࡚♧ࡋࠊᏊ౪ࡀ⮬ศ࡞ࡾࡢᐃ⩏ࢆ☜ㄆࡍࡿࡇ࡜࡛ࠊ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ࠸࡚῝ࡃ⪃࠼ࡿࡁࡗ ࠿ࡅࢆࡘࡃࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿ࡜⪃࠼ࡿࠋࡑࡢၥ㢟ព㆑࡟ࡘ࡞ࡆࡿᑟධࡢᕤኵ࡜ࡋ࡚ࡣࠊ௨ୗ ࡢࡼ࠺࡞ࡶࡢࡀ࠶ࡿࠋ              ղ ᐇ⏕ά࡟ࡘ࡞ࡄ᣺ࡾ㏉ࡾࡢᕤኵ ⤊ᮎ࡛ࡣࠊ⮬ศࡢᡂ㛗ࢆᐇឤࡋࡓࡾࠊࡇࢀ࠿ࡽࡢㄢ㢟ࡸ┠ᶆࢆぢ௜ࡅࡓࡾࡍࡿࡇ࡜ࡀ࡛ ࡁࡿࡼ࠺࡟ࠊ᪂ࡓ࡟⋓ᚓࡋࡓぢ᪉࣭⪃࠼᪉ࢆࡲ࡜ࡵࡓࡾࠊᐇ⏕ά࡜ࡢࡘ࡞ࡀࡾࢆ⪃࠼ࠊ⮬ ᕫࡢ⏕ࡁ᪉࡟⤖ࡧ௜ࡅࡓࡾࡍࡿࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋࡲࡓࠊᏛࡧࡀ㐃⥆ࡍࡿࡼ࠺ࠊ᭦࡟῝ࡃ⪃࠼࡚ ࡳࡓ࠸᪂ࡓ࡞ၥ㢟ࢆぢ௜ࡅࡿࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋࡉࡽ࡟ࠊ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆ⮬ศ஦࡜ࡋ࡚ᤊ࠼࡚⪃ ࠼ࠊ㆟ㄽࡋࡓ࠿࡜࠸ࡗࡓࠊ⮬ศࡢᏛࡧ᪉࡟ࡘ࠸࡚᣺ࡾ㏉ࡾࠊḟࡢᏛ⩦࡟⏕࠿ࡍࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋ ࡇ࠺࠸ࡗࡓ᣺ࡾ㏉ࡾࢆࡍࡿ㝿࡟ࠊ୕ࡘࡢどⅬࢆព㆑ࡋ࡚⮬ᕫࢆ᣺ࡾ㏉ࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺ ࡟ࠊྛᏛᖺẁ㝵࡟ྜࢃࡏࡓ᭩ࡁฟࡋࡢ౛ࢆసᡂࡋࠊᏊ౪࡟♧ࡍࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋ       ۵ ᪥ᖖࡢ⏕ά⤒㦂࠿ࡽ୺㢟ࢆ⪃࠼ࡿ ୺㢟࡟ࡘ࠸࡚ලయⓗ࡟⪃࠼ࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࠊࡇࢀࡲ࡛ࡢᏊ౪ࡢ⏕ά⤒㦂ࡸᐇ㝿ࡢ஦ ౛ࢆྲྀࡾୖࡆࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ౛࠼ࡤࠊṇ┤ࢆ⪃࠼ࡿࡓࡵ࡟ࠊࠕṇ┤࡟ヰࡋ࡚ࡼ࠿ࡗࡓ࡜ᛮ࠺ࡇ ࡜ࡣ࠶ࡾࡲࡍ࠿ࠋࠖࠕṇ┤࡟࡛ࡁ࡞࠿ࡗࡓࡇ࡜ࡣ࡞࠸࡛ࡍ࠿ࠋࠖ࡜ᑜࡡࡿࡇ࡜ࡀ⪃࠼ࡽࢀࡿࠋ ۵ ලయⓗ࡞஦౛࠿ࡽ୺㢟ࢆ⪃࠼ࡿ ᒎ㛤๓ẁ࡛ᢅ࠺ᩍᮦ࡟㢮ఝࡋࡓၥ㢟ࢆ஦౛࡜ࡋ࡚ᥦ♧ࡋࠊヰࡋྜ࠺ࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ౛࠼ࡤࠊ ࠕࢻࢵࢪ࣮࣎ࣝࠖ࡜࠸࠺ᩍᮦ࡛཭᝟ࢆ⪃࠼ࡿࡓࡵ࡟ࠊࠕ཭㐩ࡢ㐣ࡕࢆᣦ᦬࡛ࡁࡿ࠿ࠋࠖ࡜࠸ࡗ ࡓ஦౛ࢆᣲࡆࡿࡇ࡜ࡶ⪃࠼ࡽࢀࡿࠋ ۵ ࡡࡽ࠸࡜ࡍࡿ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ࠸࡚⪃࠼ࡿ ౛࠼ࡤࠊࠕ⮬⏤࡜ࡣࠖࠕᛮ࠸ࡸࡾ࡜ࡣࠖ࡞࡝ࠊ୺㢟࡟㛵ࢃࡿ࣮࣮࢟࣡ࢻࢆᥦ♧ࡋ࡚ࠊᏊ౪࡟ ⮬ศ࡞ࡾ࡟ᐃ⩏௜ࡅࡉࡏࠊᤵᴗࢆ㏻ࡋ࡚ࡑࡢ㐨ᚨⓗ౯್ࢆ᥈✲࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ ۵ ᩍᮦࡢෆᐜ࡟⯆࿡࣭㛵ᚰࢆࡶࡓࡏࡿ ᩍᮦ࡟Ⓩሙࡍࡿே≀ࡸ෗┿ࠊ࢚ࣆࢯ࣮ࢻ࡞࡝ࢆ⤂௓ࡋࡓࡾࠊᩍᮦࡢ୰࡛୺ேබࡀ㏞ࡗࡓࡾ ⴱ⸨ࡋࡓࡾࡍࡿ୍ሙ㠃ࢆᥦ♧ࡍࡿ࡞࡝ࡢᕤኵࡀ࠶ࡿࠋ

բ᫆ॖᜤƴƭƳƛǔݰλƷ߻پᲢ̊Უ

 ۑ ௒᪥ࡢᏛ⩦࡛ぢ࠸ࡔࡋࡓ⪃࠼ࡸ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ ࠸࡚ ۑ ࡇࢀࡲ࡛ࡢ⤒㦂ࡢ᣺ࡾ㏉ࡾ࡜ᐇ⏕ά࡛⏕࠿ࡏࡿ ሙ㠃ࠊ௒ᚋࡢ┠ᶆࡸ᪂ࡓ࡞ၥ㢟࡟ࡘ࠸࡚ ۑ Ꮫࡧ᪉㸦ヰྜ࠸㸧࡟ࡘ࠸࡚

ܱဃ෇ƴƭƳƙਰǓᡉǓƷᙻໜ

すᅧཎ࣭⸨㇂㸸ࡼࡾࡼ࠸⏕ࡁ᪉ࢆၥ࠸⥆ࡅࡿ㐨ᚨᤵᴗࡢ๰㐀





3

  ࠕ୺యⓗ࣭ᑐヰⓗ࡛῝࠸ᏛࡧࠖࡢどⅬ࠿ࡽࡢᣦᑟᨵၿ ࢔ ୺యⓗ࡞ᏛࡧࡢどⅬ ձ ၥ㢟ព㆑࡟ࡘ࡞ࡆࡿᑟධࡢᕤኵ 㐨ᚨ⛉࡟࠾ࡅࡿၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦࡟࠾࠸࡚ࡶࠊၥ㢟ព㆑ࢆࡶࡘࡇ࡜ࡣ኱ኚ㔜せ࡛࠶ࡿࠋ ᑟධ࡛ࡣࠊ୺㢟࡟㛵ࢃࡿෆᐜࢆ᪥ᖖ⏕ά࡟㛵㐃௜ࡅ࡚⪃࠼ࡿࡇ࡜࡛ࠊ୺㢟࡟ᑐࡍࡿᏊ౪ࡢ ⯆࿡࣭㛵ᚰࢆ㧗ࡵࠊၥ㢟ព㆑ࢆࡶࡘࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡿࠋࡲࡓࠊࡡࡽ࠸࡜ࡍࡿ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ ࠸࡚♧ࡋࠊᏊ౪ࡀ⮬ศ࡞ࡾࡢᐃ⩏ࢆ☜ㄆࡍࡿࡇ࡜࡛ࠊ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ࠸࡚῝ࡃ⪃࠼ࡿࡁࡗ ࠿ࡅࢆࡘࡃࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿ࡜⪃࠼ࡿࠋࡑࡢၥ㢟ព㆑࡟ࡘ࡞ࡆࡿᑟධࡢᕤኵ࡜ࡋ࡚ࡣࠊ௨ୗ ࡢࡼ࠺࡞ࡶࡢࡀ࠶ࡿࠋ              ղ ᐇ⏕ά࡟ࡘ࡞ࡄ᣺ࡾ㏉ࡾࡢᕤኵ ⤊ᮎ࡛ࡣࠊ⮬ศࡢᡂ㛗ࢆᐇឤࡋࡓࡾࠊࡇࢀ࠿ࡽࡢㄢ㢟ࡸ┠ᶆࢆぢ௜ࡅࡓࡾࡍࡿࡇ࡜ࡀ࡛ ࡁࡿࡼ࠺࡟ࠊ᪂ࡓ࡟⋓ᚓࡋࡓぢ᪉࣭⪃࠼᪉ࢆࡲ࡜ࡵࡓࡾࠊᐇ⏕ά࡜ࡢࡘ࡞ࡀࡾࢆ⪃࠼ࠊ⮬ ᕫࡢ⏕ࡁ᪉࡟⤖ࡧ௜ࡅࡓࡾࡍࡿࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋࡲࡓࠊᏛࡧࡀ㐃⥆ࡍࡿࡼ࠺ࠊ᭦࡟῝ࡃ⪃࠼࡚ ࡳࡓ࠸᪂ࡓ࡞ၥ㢟ࢆぢ௜ࡅࡿࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋࡉࡽ࡟ࠊ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆ⮬ศ஦࡜ࡋ࡚ᤊ࠼࡚⪃ ࠼ࠊ㆟ㄽࡋࡓ࠿࡜࠸ࡗࡓࠊ⮬ศࡢᏛࡧ᪉࡟ࡘ࠸࡚᣺ࡾ㏉ࡾࠊḟࡢᏛ⩦࡟⏕࠿ࡍࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋ ࡇ࠺࠸ࡗࡓ᣺ࡾ㏉ࡾࢆࡍࡿ㝿࡟ࠊ୕ࡘࡢどⅬࢆព㆑ࡋ࡚⮬ᕫࢆ᣺ࡾ㏉ࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺ ࡟ࠊྛᏛᖺẁ㝵࡟ྜࢃࡏࡓ᭩ࡁฟࡋࡢ౛ࢆసᡂࡋࠊᏊ౪࡟♧ࡍࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋ       ۵ ᪥ᖖࡢ⏕ά⤒㦂࠿ࡽ୺㢟ࢆ⪃࠼ࡿ ୺㢟࡟ࡘ࠸࡚ලయⓗ࡟⪃࠼ࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࠊࡇࢀࡲ࡛ࡢᏊ౪ࡢ⏕ά⤒㦂ࡸᐇ㝿ࡢ஦ ౛ࢆྲྀࡾୖࡆࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ౛࠼ࡤࠊṇ┤ࢆ⪃࠼ࡿࡓࡵ࡟ࠊࠕṇ┤࡟ヰࡋ࡚ࡼ࠿ࡗࡓ࡜ᛮ࠺ࡇ ࡜ࡣ࠶ࡾࡲࡍ࠿ࠋࠖࠕṇ┤࡟࡛ࡁ࡞࠿ࡗࡓࡇ࡜ࡣ࡞࠸࡛ࡍ࠿ࠋࠖ࡜ᑜࡡࡿࡇ࡜ࡀ⪃࠼ࡽࢀࡿࠋ ۵ ලయⓗ࡞஦౛࠿ࡽ୺㢟ࢆ⪃࠼ࡿ ᒎ㛤๓ẁ࡛ᢅ࠺ᩍᮦ࡟㢮ఝࡋࡓၥ㢟ࢆ஦౛࡜ࡋ࡚ᥦ♧ࡋࠊヰࡋྜ࠺ࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ౛࠼ࡤࠊ ࠕࢻࢵࢪ࣮࣎ࣝࠖ࡜࠸࠺ᩍᮦ࡛཭᝟ࢆ⪃࠼ࡿࡓࡵ࡟ࠊࠕ཭㐩ࡢ㐣ࡕࢆᣦ᦬࡛ࡁࡿ࠿ࠋࠖ࡜࠸ࡗ ࡓ஦౛ࢆᣲࡆࡿࡇ࡜ࡶ⪃࠼ࡽࢀࡿࠋ ۵ ࡡࡽ࠸࡜ࡍࡿ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ࠸࡚⪃࠼ࡿ ౛࠼ࡤࠊࠕ⮬⏤࡜ࡣࠖࠕᛮ࠸ࡸࡾ࡜ࡣࠖ࡞࡝ࠊ୺㢟࡟㛵ࢃࡿ࣮࣮࢟࣡ࢻࢆᥦ♧ࡋ࡚ࠊᏊ౪࡟ ⮬ศ࡞ࡾ࡟ᐃ⩏௜ࡅࡉࡏࠊᤵᴗࢆ㏻ࡋ࡚ࡑࡢ㐨ᚨⓗ౯್ࢆ᥈✲࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ ۵ ᩍᮦࡢෆᐜ࡟⯆࿡࣭㛵ᚰࢆࡶࡓࡏࡿ ᩍᮦ࡟Ⓩሙࡍࡿே≀ࡸ෗┿ࠊ࢚ࣆࢯ࣮ࢻ࡞࡝ࢆ⤂௓ࡋࡓࡾࠊᩍᮦࡢ୰࡛୺ேබࡀ㏞ࡗࡓࡾ ⴱ⸨ࡋࡓࡾࡍࡿ୍ሙ㠃ࢆᥦ♧ࡍࡿ࡞࡝ࡢᕤኵࡀ࠶ࡿࠋ

բ᫆ॖᜤƴƭƳƛǔݰλƷ߻پᲢ̊Უ

 ۑ ௒᪥ࡢᏛ⩦࡛ぢ࠸ࡔࡋࡓ⪃࠼ࡸ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ ࠸࡚ ۑ ࡇࢀࡲ࡛ࡢ⤒㦂ࡢ᣺ࡾ㏉ࡾ࡜ᐇ⏕ά࡛⏕࠿ࡏࡿ ሙ㠃ࠊ௒ᚋࡢ┠ᶆࡸ᪂ࡓ࡞ၥ㢟࡟ࡘ࠸࡚ ۑ Ꮫࡧ᪉㸦ヰྜ࠸㸧࡟ࡘ࠸࡚

ܱဃ෇ƴƭƳƙਰǓᡉǓƷᙻໜ

(5)

− 570 − 鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第27巻(2018)     イ   対 話 的 な 学 び の 視 点      ① 問 題解 決を促 す 発 問の設 定   道徳 科にお け る 問題解 決的な 学習 で は、 子供 が自 ら道徳的 な問 題に 気付き 、多面 的・多 角 的に 考え議 論 す る授業 展開で 行う た め、発問 の果 た す役 割は大きい と考える。 これまで の 授 業 で は 、「 こ の と き、 主 人 公 は ど ん な 気 持 ち だ っ た だ ろ う 。」 と 発 問 し、 主 人 公 の 心 情 に共 感させ 、同一 化さ せな がら、道 徳 的価値 の自 覚を促し てき た。しか し、この発 問では、 登 場人 物の思 考 を 推測す ること で終 わ って しま いが ちで、子供自身が 主体的に問 題を見付 け 、解 決 す る 考 えを見 付 けるこ とが 十分と は言 えない 。 それに対 して 、問題解決 的 な 学習 で は 、「 主 人 公 は ど う す れ ば よ い だ ろ う。」「 自 分 だ っ た ら ど う す る だ ろ う。」 と い っ た 発 問 で問 題解決 を 促 すため 、子供 は自 ら問題 場面 を理解 し た上で、それ を主体的に 判断して 解 決す る考え を 見 いだす ように なる と 考え た。 そこ で、そ ういった問 題解決を促 す発問を 整 理し 、教材 や 発 達の段 階、指 導の 展 開に 応じ て設 定してい くよ うに した。      ② 「 深め る発問 」 を生 かし た 対 話活動  これまで本校では、対話活動においては「つなぐ」名人カードを活用したり、「でも」「例 えば」といった思考を深める言葉を使ったりして、子供同士で考えをつなぎながら多様な 考えを引き出し、道徳的価値についての理解を深めてきた。しかし、つなぎ言葉や思考を 深める言葉を用いた対話活動では、主人公の思考を推測し、行動の根拠を考えることで終 わってしまい、多面的・多角的に吟味するところが十分できていないところがあった。  そこで、道徳科における問題解決的な学習において対話活動を行う際、つなぎ言葉や思 考 を 深 め る 言 葉 を 用 い る こ と に 加 え、「 深 め る 発 問 」 を 投 げ 掛 け、 考 え を 吟 味 し て い く よ う に し た。「 深 め る 発 問 」 と は、 一 人 の 人 間 と し て 他 者 と 共 に よ り よ く 生 き る こ と に つ な がるか、多面的・多角的に吟味するように対話活動を促す発問である。このような「深め 㮵ඣᓥ኱Ꮫᩍ⫱Ꮫ㒊ᩍ⫱ᐇ㊶◊✲⣖せ ➨㸰㸵ᕳ







࢖ ᑐヰⓗ࡞ᏛࡧࡢどⅬ ձ ၥ㢟ゎỴࢆಁࡍⓎၥࡢタᐃ 㐨ᚨ⛉࡟࠾ࡅࡿၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦࡛ࡣࠊᏊ౪ࡀ⮬ࡽ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟࡟Ẽ௜ࡁࠊከ㠃ⓗ࣭ከ ゅⓗ࡟⪃࠼㆟ㄽࡍࡿᤵᴗᒎ㛤࡛⾜࠺ࡓࡵࠊⓎၥࡢᯝࡓࡍᙺ๭ࡣ኱ࡁ࠸࡜⪃࠼ࡿࠋࡇࢀࡲ࡛ ࡢᤵᴗ࡛ࡣࠊࠕࡇࡢ࡜ࡁࠊ୺ேබࡣ࡝ࢇ࡞Ẽᣢࡕࡔࡗࡓࡔࢁ࠺ࠋࠖ࡜Ⓨၥࡋࠊ୺ேබࡢᚰ᝟ ࡟ඹឤࡉࡏࠊྠ୍໬ࡉࡏ࡞ࡀࡽࠊ㐨ᚨⓗ౯್ࡢ⮬ぬࢆಁࡋ࡚ࡁࡓࠋࡋ࠿ࡋࠊࡇࡢⓎၥ࡛ࡣࠊ Ⓩሙே≀ࡢᛮ⪃ࢆ᥎ ࡍࡿࡇ࡜࡛⤊ࢃࡗ࡚ࡋࡲ࠸ࡀࡕ࡛ࠊᏊ౪⮬㌟ࡀ୺యⓗ࡟ၥ㢟ࢆぢ௜ ࡅࠊゎỴࡍࡿ⪃࠼ࢆぢ௜ࡅࡿࡇ࡜ࡀ༑ศ࡜ࡣゝ࠼࡞࠸ࠋࡑࢀ࡟ᑐࡋ࡚ࠊၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ ࡛ࡣࠊࠕ୺ேබࡣ࡝࠺ࡍࢀࡤࡼ࠸ࡔࢁ࠺ࠋࠖࠕ⮬ศࡔࡗࡓࡽ࡝࠺ࡍࡿࡔࢁ࠺ࠋࠖ࡜࠸ࡗࡓⓎၥ ࡛ၥ㢟ゎỴࢆಁࡍࡓࡵࠊᏊ౪ࡣ⮬ࡽၥ㢟ሙ㠃ࢆ⌮ゎࡋࡓୖ࡛ࠊࡑࢀࢆ୺యⓗ࡟ุ᩿ࡋ࡚ゎ Ỵࡍࡿ⪃࠼ࢆぢ࠸ࡔࡍࡼ࠺࡟࡞ࡿ࡜⪃࠼ࡓࠋࡑࡇ࡛ࠊࡑ࠺࠸ࡗࡓၥ㢟ゎỴࢆಁࡍⓎၥࢆᩚ ⌮ࡋࠊᩍᮦࡸⓎ㐩ࡢẁ㝵ࠊᣦᑟࡢᒎ㛤࡟ᛂࡌ࡚タᐃࡋ࡚࠸ࡃࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋ               ղ ࠕ῝ࡵࡿⓎၥࠖࢆ⏕࠿ࡋࡓᑐヰάື ࡇࢀࡲ࡛ᮏᰯ࡛ࡣࠊᑐヰάື࡟࠾࠸࡚ࡣࠕࡘ࡞ࡄࠖྡே࣮࢝ࢻࢆά⏝ࡋࡓࡾࠊࠕ࡛ࡶࠖࠕ౛ ࠼ࡤࠖ࡜࠸ࡗࡓᛮ⪃ࢆ῝ࡵࡿゝⴥࢆ౑ࡗࡓࡾࡋ࡚ࠊᏊ౪ྠኈ࡛⪃࠼ࢆࡘ࡞ࡂ࡞ࡀࡽከᵝ࡞ ⪃࠼ࢆᘬࡁฟࡋࠊ㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ࠸࡚ࡢ⌮ゎࢆ῝ࡵ࡚ࡁࡓࠋࡋ࠿ࡋࠊࡘ࡞ࡂゝⴥࡸᛮ⪃ࢆ ῝ࡵࡿゝⴥࢆ⏝࠸ࡓᑐヰάື࡛ࡣࠊ୺ேබࡢᛮ⪃ࢆ᥎ ࡋࠊ⾜ືࡢ᰿ᣐࢆ⪃࠼ࡿࡇ࡜࡛⤊ ࢃࡗ࡚ࡋࡲ࠸ࠊከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡟ྫྷ࿡ࡍࡿ࡜ࡇࢁࡀ༑ศ࡛ࡁ࡚࠸࡞࠸࡜ࡇࢁࡀ࠶ࡗࡓࠋ ࡑࡇ࡛ࠊ㐨ᚨ⛉࡟࠾ࡅࡿၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦࡟࠾࠸࡚ᑐヰάືࢆ⾜࠺㝿ࠊࡘ࡞ࡂゝⴥࡸᛮ ⪃ࢆ῝ࡵࡿゝⴥࢆ⏝࠸ࡿࡇ࡜࡟ຍ࠼ࠊࠕ῝ࡵࡿⓎၥࠖࢆᢞࡆ᥃ࡅࠊ⪃࠼ࢆྫྷ࿡ࡋ࡚࠸ࡃࡼ࠺ ࡟ࡋࡓࠋࠕ῝ࡵࡿⓎၥࠖ࡜ࡣࠊ୍ேࡢே㛫࡜ࡋ࡚௚⪅࡜ඹ࡟ࡼࡾࡼࡃ⏕ࡁࡿࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡿ  ۑ ၥ㢟ࢆ᫂ࡽ࠿࡟ࡍࡿⓎၥ ᩍᮦ࡛ࠊఱࡀ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟࡟࡞ࡗ࡚࠸ࡿ࠿ࢆᑜࡡࡿࠋ౛࠼ࡤࠊ㺀ࡇࡇ࡛ࡣఱࡀၥ㢟࡟࡞ࡗ࡚࠸ࡲ ࡍ࠿ࠋࠖࠕࡇࡇ࡛ᅔࡗࡓࡇ࡜ࡣఱ࡛ࡍ࠿ࠋࠖࠕ୺ேබࡣఱ࡛㏞ࡗ࡚࠸ࡲࡍ࠿ࠋࠖ࡞࡝࡜ၥ࠺ࠋ ۑ ၥ㢟ࡢゎỴࢆ⪃࠼ࡿࡼ࠺࡟ಁࡍⓎၥ ୺యⓗ࡟౯್ุ᩿ࡋࠊၥ㢟ゎỴࡍࡿࡼ࠺ಁࡍࠋ౛࠼ࡤࠊ୺ேබࡢ❧ሙ࡟࡞ࡗ࡚ࠕࡇࡢሙ㠃࡛୺ ேබࡣ࡝࠺ࡋࡓࡽࡼ࠸࡛ࡍ࠿ࠋࠖࠕ࡝࠺ࡍ࡭ࡁ࡛ࡍ࠿ࠋࠖࢆᑜࡡࡲࡍࠋࡲࡓࠊ⮬ศ⮬㌟ࡢၥ㢟࡜ࡋ ࡚ࠊࠕ⮬ศ࡞ࡽ࡝࠺ࡋࡓࡽࡼ࠸࡛ࡍ࠿ࠋࠖࠕ࡝࠺ࡍ࡭ࡁ࡛ࡍ࠿ࠋࠖ࡜ุ᩿ࢆၥ࠺ࡇ࡜ࡶ࡛ࡁࡿࠋ ۑ 」ᩘࡢゎỴࡍࡿ⪃࠼ࢆぢ௜ࡅࡿࡼ࠺࡟ಁࡍⓎၥ ᐈほⓗ࡞஦ᐇࡸᅉᯝ㛵ಀࢆ⪃࠼ࠊ୺ேබࡢᚰ᝟ࢆ⪃࠼ࠊᵝࠎ࡞ྍ⬟ᛶࢆ⪃࠼ࡿࡇ࡜࡛ࠊ」ᩘࡢ ᐇ⌧ྍ⬟࡞ゎỴࡍࡿ⪃࠼ࢆぢ௜ࡅࡿࡼ࠺࡟ಁࡍࠋ౛࠼ࡤࠊࠕู࡞ࡸࡾ᪉ࡣ࡛ࡁ࡞࠸࡛ࡋࡻ࠺࠿ࠋࠖ ࠕ࡯࠿࡟ゎỴࡍࡿ⪃࠼ࡣ࠶ࡾࡲࡏࢇ࠿ࠋࠖ࡞࡝࡜ၥ࠺ࠋ ۑ ゎỴࡍࡿ⪃࠼ࢆྫྷ࿡ࡍࡿࡼ࠺࡟ಁࡍⓎၥ ゎỴࡍࡿ⪃࠼ࡀ࡝ࢇ࡞ሙྜ࡛ࡶㄡ࡟࡛ࡶ㐺⏝࡛ࡁࡿ࠿ࠊ」ᩘࡢ㑅ᢥ⫥ࢆẚ㍑ࡋ࡚ࠊ࡝ࢀࡀ᭱ࡶ ࡼ࠸࠿ࢆᑜࡡࡿࠋ౛࠼ࡤࠊࠕᛴ࠸࡛࠸ࡿሙྜ࡛ࡶࡑ࠺ࡋࡲࡍ࠿ࠋࠖ㺀▱ࡽ࡞࠸┦ᡭ࡛ࡶࡑ࠺ࡋࡲࡍ࠿ࠋࠖ ࠕ㏫ࡢ❧ሙ࡛ࡶࡑ࠺ࡉࢀࡓ࠸࡛ࡍ࠿ࠋࠖࠕ࡝ࢀࡀ୍␒࠸࠸࡛ࡍ࠿ࠋࠖ࡞࡝࡜ၥ࠺ࠋ

բ᫆ᚐൿǛ̟ƢႆբᲢ̊Უ

(6)

− 571 − 西國原 拓也・藤谷 祐一郎:よりよい生き方を問い続ける道徳授業の創造 る発問」を投げ掛けながら対話活動を行い、問題解決を図っていくことで、日常生活でも 道徳的な問題を一方的で偏った見方から多面的・多角的な見方で考え、適切な行為を主体 的に選択し、実践できるような資質・能力を身に付けることができると考えた。また、假 屋 園(2015)は、「道徳の授業の中で児童には、できるだけ多くの倫理的な問い掛けを経 験し、その問い掛けを自分の中に取り入れ、以後の生活の中で、自問自答できるようになっ て ほ し い。」 と 述 べ て い る。 そ れ は、 教 師 の 投 げ 掛 け る「 深 め る 発 問 」 で 対 話 活 動 を 行 う ことで、子供がその問いを自分のものとし、日常生活や人生の中で自問自答しながら、よ り よ く 生 き て い こ う と す る こ と に つ な が っ て い く と 考 え た。「 深 め る 発 問 」 は、 以 下 の も のがあり、教材や発達の段階、指導の展開に応じて投げ掛け、対話活動を促していくよう にした。     ウ   深 い 学 び の 視 点      ○ 問 題解 決的な 学 習 の学習 指 導過 程   文 部 科 学 省(2015)が示す問題解決的な学習のイメージや柳沼良太(2016a)(2016b) の 提唱 する問 題 解 決型の 道徳授 業を 参 考に 、道 徳科 に おけ る問題解決 的な学習の 学習指導 過 程 を 明 ら か に し た。 問 題 解 決 的 な 学 習 は 、「 展 開 前 段 」 に お い て 教 材 か ら 道 徳 的 な 問 題 を 発 見 し て 、 そ れ を 解 決 す る た め の 考 え を 話 し 合 い、「 展 開 後 段 」 に お い て 問 題 解 決 を 応 用 する といっ た 学 習活動 を取り 入れ る 学習 指導 過程 とした。 また 、体 験的な学習 として動 作 化や 役割演 技 、応用 問 題とし てシ ミュレ ーシ ョンを 取 り入れる こと で、道徳的 な問題を 更 に自 分事と し て 切実に 捉え、自分 の日常生活 にも 生 かす ことにつな がっていく 。このよ う な学 習指導 過 程 を通し て、生 きる 上で出 会う 様々な 道 徳的な問 題を 自分 事と 捉え、その 解 決に 向けて 多 面 的・多 角的な 視点 から考 え、 主体的 に 判断する 資質・能力を育 成 す るこ と につ ながる と 考 えた。 つまり 、自 ら よりよい生 き方 を問 い続けていく「学びに向 かう力、 人 間性 」を高 め て いくこ とにな る。 すᅧཎ࣭⸨㇂㸸ࡼࡾࡼ࠸⏕ࡁ᪉ࢆၥ࠸⥆ࡅࡿ㐨ᚨᤵᴗࡢ๰㐀





5

࠿ࠊከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡟ྫྷ࿡ࡍࡿࡼ࠺࡟ᑐヰάືࢆಁࡍⓎၥ࡛࠶ࡿࠋࡇࡢࡼ࠺࡞ࠕ῝ࡵࡿⓎ ၥࠖࢆᢞࡆ᥃ࡅ࡞ࡀࡽᑐヰάືࢆ⾜࠸ࠊၥ㢟ゎỴࢆᅗࡗ࡚࠸ࡃࡇ࡜࡛ࠊ᪥ᖖ⏕ά࡛ࡶ㐨ᚨ ⓗ࡞ၥ㢟ࢆ୍᪉ⓗ࡛೫ࡗࡓぢ᪉࠿ࡽከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡞ぢ᪉࡛⪃࠼ࠊ㐺ษ࡞⾜Ⅽࢆ୺యⓗ࡟ 㑅ᢥࡋࠊᐇ㊶࡛ࡁࡿࡼ࠺࡞㈨㉁࣭⬟ຊࢆ㌟࡟௜ࡅࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿ࡜⪃࠼ࡓࠋࡲࡓࠊ೥ᒇᅬ 㸦㸧ࡣࠊࠕ㐨ᚨࡢᤵᴗࡢ୰࡛ඣ❺࡟ࡣࠊ࡛ࡁࡿࡔࡅከࡃࡢ೔⌮ⓗ࡞ၥ࠸᥃ࡅࢆ⤒㦂ࡋࠊ ࡑࡢၥ࠸᥃ࡅࢆ⮬ศࡢ୰࡟ྲྀࡾධࢀࠊ௨ᚋࡢ⏕άࡢ୰࡛ࠊ⮬ၥ⮬⟅࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟࡞ࡗ࡚࡯ ࡋ࠸ࠋࠖ࡜㏙࡭࡚࠸ࡿࠋࡑࢀࡣࠊᩍᖌࡢᢞࡆ᥃ࡅࡿࠕ῝ࡵࡿⓎၥ࡛ࠖᑐヰάືࢆ⾜࠺ࡇ࡜࡛ࠊ Ꮚ౪ࡀࡑࡢၥ࠸ࢆ⮬ศࡢࡶࡢ࡜ࡋࠊ᪥ᖖ⏕άࡸே⏕ࡢ୰࡛⮬ၥ⮬⟅ࡋ࡞ࡀࡽࠊࡼࡾࡼࡃ⏕ ࡁ࡚࠸ࡇ࠺࡜ࡍࡿࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡗ࡚࠸ࡃ࡜⪃࠼ࡓࠋࠕ῝ࡵࡿⓎၥࠖࡣࠊ௨ୗࡢࡶࡢࡀ࠶ࡾࠊ ᩍᮦࡸⓎ㐩ࡢẁ㝵ࠊᣦᑟࡢᒎ㛤࡟ᛂࡌ࡚ᢞࡆ᥃ࡅࠊᑐヰάືࢆಁࡋ࡚࠸ࡃࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋ        ࢘ ῝࠸ᏛࡧࡢどⅬ ۑ ၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ࡢᏛ⩦ᣦᑟ㐣⛬ ᩥ㒊⛉Ꮫ┬ࡀ♧ࡍၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ࡢ࢖࣓࣮ࢪࡸᰗ἟Ⰻኴࡢᥦၐࡍࡿၥ㢟ゎỴᆺࡢ㐨ᚨ ᤵᴗࢆཧ⪃࡟ࠊ㐨ᚨ⛉࡟࠾ࡅࡿၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ࡢᏛ⩦ᣦᑟ㐣⛬ࢆ᫂ࡽ࠿࡟ࡋࡓࠋၥ㢟ゎ Ỵⓗ࡞Ꮫ⩦ࡣࠊࠕᒎ㛤๓ẁࠖ࡟࠾࠸࡚ᩍᮦ࠿ࡽ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆⓎぢࡋࠊࡑࢀࢆゎỴࡍࡿࡓࡵ ࡢ⪃࠼ࢆヰࡋྜ࠸ࠊࠕᒎ㛤ᚋẁࠖ࡟࠾࠸࡚ၥ㢟ゎỴࢆᛂ⏝ࡍࡿ࡜࠸ࡗࡓᏛ⩦άືࢆྲྀࡾධࢀ ࡿᏛ⩦ᣦᑟ㐣⛬࡜ࡋࡓࠋࡲࡓࠊయ㦂ⓗ࡞Ꮫ⩦࡜ࡋ࡚ືస໬ࡸᙺ๭₇ᢏࠊᛂ⏝ၥ㢟࡜ࡋ࡚ࢩ ࣑࣮ࣗࣞࢩࣙࣥࢆྲྀࡾධࢀࡿࡇ࡜࡛ࠊ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆ᭦࡟⮬ศ஦࡜ࡋ࡚ษᐇ࡟ᤊ࠼ࠊ⮬ศ ࡢ᪥ᖖ⏕ά࡟ࡶ⏕࠿ࡍࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡿࠋࡇࡢࡼ࠺࡞Ꮫ⩦ᣦᑟ㐣⛬ࢆ㏻ࡋ࡚ࠊ⏕ࡁࡿୖ࡛ฟ ఍࠺ᵝࠎ࡞㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆ⮬ศ஦࡜ᤊ࠼ࠊࡑࡢゎỴ࡟ྥࡅ࡚ከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡞どⅬ࠿ࡽ⪃ ࠼ࠊ୺యⓗ࡟ุ᩿ࡍࡿ㈨㉁࣭⬟ຊࢆ⫱ᡂࡍࡿࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡿ࡜⪃࠼ࡓࠋࡘࡲࡾࠊ⮬ࡽࡼࡾ ࡼ࠸⏕ࡁ᪉ࢆၥ࠸⥆ࡅ࡚࠸ࡃࠕᏛࡧ࡟ྥ࠿࠺ຊࠊே㛫ᛶࠖࢆ㧗ࡵ࡚࠸ࡃࡇ࡜࡟࡞ࡿࠋ        ۑ ⌮⏤㸦ືᶵ㸧ࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕ࡝࠺ࡋ࡚ࡑ࠺ࡋࡲࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ⤒㦂ࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕྠࡌࡼ࠺࡞ࡇ࡜ࡣ࡞࠿ࡗࡓ࡛ࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ᑗ᮶ࡢ⤖ᯝࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕఱࡀࡼࡃ࡞ࡿࡢ࡛ࡍ࠿ࠋࠖࠕࡑࡢ⤖ᯝ࡝࠺࡞ࡿࡢ࡛ࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ྍ㏫ᛶࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕ⮬ศࡶࡑ࠺ࡉࢀ࡚ࡶࡼ࠸࡛ࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ᬑ㐢ᛶࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕ࠸ࡘࠊ࡝ࡇ࡛ࠊㄡ࡟ᑐࡋ࡚ࡶࡑ࠺ࡋࡲࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ஫ᜨᛶࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕࡑࢀ࡛ࠊࡳࢇ࡞㸦┦ᡭ㸧ࡀᖾࡏ࡟࡞ࢀࡲࡍ࠿ࠋࠖ

žขNJǔႆբſ

Ტ̊Უ

஦๓ ᪥ ᖖ ⏕ ά ࡛ ࡢ ᐇ ㊶ ࡜ ホ ౯  ஦ᚋ Ꮚ ౪ ࡢ ᐇ ែ ࡜ ≧ ἣ ࡢ ᢕ ᥱ 



ၥ㢟ព㆑ࡢႏ㉳ ࣭ࡡࡽ࠸࡜ࡍࡿ㐨ᚨ ⓗ౯್ࢆព㆑ࡍࡿࠋ ࣭⤒㦂ࡸ஦౛࠿ࡽ㐨 ᚨⓗ౯್ࡢព࿡ࢆ ⪃࠼ࡿࠋ ᑟධ



ၥ㢟ࡢⓎぢ࡜᥈✲ ࣭ᩍᮦ࠿ࡽ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟 ࢆぢ௜ࡅࡿࠋ ࣭ၥ㢟ࢆゎỴࡍࡿࡓࡵࡢ ⪃࠼ࢆࡶࡘࠋ ࣭ၥ㢟ࢆゎỴࡍࡿ⪃࠼ࢆ ࢢ࣮ࣝࣉ࡛ከ㠃ⓗ࣭ከ ゅⓗ࡟ྫྷ࿡ࡍࡿࠋ ᒎ㛤๓ẁ ၥ㢟ゎỴࡢᛂ⏝ ࣭ྫྷ࿡ࡋࡓ⪃࠼ࢆᏛ⣭඲ య࡛㆟ㄽࡍࡿࠋ ࣭ぢ࠸ࡔࡋࡓ⪃࠼ࢆᛂ⏝ ࡋ࡚ࠊ㌟㏆࡞㐨ᚨⓗ࡞ ၥ㢟ࡢゎỴࢆ⪃࠼ࡿࠋ 㸦ᙺ๭₇ᢏࠊࢩ࣑࣮ࣗࣞ ࢩࣙࣥ➼㸧



ᒎ㛤ᚋẁ ࡲ࡜ࡵ࡜ࡘ࡞ࡂ ࣭ヰࡋྜࡗࡓෆᐜࢆࡲ ࡜ࡵࡿࠋ ࣭ぢ࠸ࡔࡋࡓ⪃࠼ࡀ⏕ ࠿ࡏࡑ࠺࡞ሙ㠃ࢆ⪃ ࠼ࡿࠋ ࣭ᩍᖌ࡟ࡼࡿㄝヰࢆ⪺ ࡃࠋ

⤊ᮎ 㐨ᚨ⛉ すᅧཎ࣭⸨㇂㸸ࡼࡾࡼ࠸⏕ࡁ᪉ࢆၥ࠸⥆ࡅࡿ㐨ᚨᤵᴗࡢ๰㐀





5

࠿ࠊከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡟ྫྷ࿡ࡍࡿࡼ࠺࡟ᑐヰάືࢆಁࡍⓎၥ࡛࠶ࡿࠋࡇࡢࡼ࠺࡞ࠕ῝ࡵࡿⓎ ၥࠖࢆᢞࡆ᥃ࡅ࡞ࡀࡽᑐヰάືࢆ⾜࠸ࠊၥ㢟ゎỴࢆᅗࡗ࡚࠸ࡃࡇ࡜࡛ࠊ᪥ᖖ⏕ά࡛ࡶ㐨ᚨ ⓗ࡞ၥ㢟ࢆ୍᪉ⓗ࡛೫ࡗࡓぢ᪉࠿ࡽከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡞ぢ᪉࡛⪃࠼ࠊ㐺ษ࡞⾜Ⅽࢆ୺యⓗ࡟ 㑅ᢥࡋࠊᐇ㊶࡛ࡁࡿࡼ࠺࡞㈨㉁࣭⬟ຊࢆ㌟࡟௜ࡅࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿ࡜⪃࠼ࡓࠋࡲࡓࠊ೥ᒇᅬ 㸦㸧ࡣࠊࠕ㐨ᚨࡢᤵᴗࡢ୰࡛ඣ❺࡟ࡣࠊ࡛ࡁࡿࡔࡅከࡃࡢ೔⌮ⓗ࡞ၥ࠸᥃ࡅࢆ⤒㦂ࡋࠊ ࡑࡢၥ࠸᥃ࡅࢆ⮬ศࡢ୰࡟ྲྀࡾධࢀࠊ௨ᚋࡢ⏕άࡢ୰࡛ࠊ⮬ၥ⮬⟅࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟࡞ࡗ࡚࡯ ࡋ࠸ࠋࠖ࡜㏙࡭࡚࠸ࡿࠋࡑࢀࡣࠊᩍᖌࡢᢞࡆ᥃ࡅࡿࠕ῝ࡵࡿⓎၥ࡛ࠖᑐヰάືࢆ⾜࠺ࡇ࡜࡛ࠊ Ꮚ౪ࡀࡑࡢၥ࠸ࢆ⮬ศࡢࡶࡢ࡜ࡋࠊ᪥ᖖ⏕άࡸே⏕ࡢ୰࡛⮬ၥ⮬⟅ࡋ࡞ࡀࡽࠊࡼࡾࡼࡃ⏕ ࡁ࡚࠸ࡇ࠺࡜ࡍࡿࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡗ࡚࠸ࡃ࡜⪃࠼ࡓࠋࠕ῝ࡵࡿⓎၥࠖࡣࠊ௨ୗࡢࡶࡢࡀ࠶ࡾࠊ ᩍᮦࡸⓎ㐩ࡢẁ㝵ࠊᣦᑟࡢᒎ㛤࡟ᛂࡌ࡚ᢞࡆ᥃ࡅࠊᑐヰάືࢆಁࡋ࡚࠸ࡃࡼ࠺࡟ࡋࡓࠋ        ࢘ ῝࠸ᏛࡧࡢどⅬ ۑ ၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ࡢᏛ⩦ᣦᑟ㐣⛬ ᩥ㒊⛉Ꮫ┬ࡀ♧ࡍၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ࡢ࢖࣓࣮ࢪࡸᰗ἟Ⰻኴࡢᥦၐࡍࡿၥ㢟ゎỴᆺࡢ㐨ᚨ ᤵᴗࢆཧ⪃࡟ࠊ㐨ᚨ⛉࡟࠾ࡅࡿၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ࡢᏛ⩦ᣦᑟ㐣⛬ࢆ᫂ࡽ࠿࡟ࡋࡓࠋၥ㢟ゎ Ỵⓗ࡞Ꮫ⩦ࡣࠊࠕᒎ㛤๓ẁࠖ࡟࠾࠸࡚ᩍᮦ࠿ࡽ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆⓎぢࡋࠊࡑࢀࢆゎỴࡍࡿࡓࡵ ࡢ⪃࠼ࢆヰࡋྜ࠸ࠊࠕᒎ㛤ᚋẁࠖ࡟࠾࠸࡚ၥ㢟ゎỴࢆᛂ⏝ࡍࡿ࡜࠸ࡗࡓᏛ⩦άືࢆྲྀࡾධࢀ ࡿᏛ⩦ᣦᑟ㐣⛬࡜ࡋࡓࠋࡲࡓࠊయ㦂ⓗ࡞Ꮫ⩦࡜ࡋ࡚ືస໬ࡸᙺ๭₇ᢏࠊᛂ⏝ၥ㢟࡜ࡋ࡚ࢩ ࣑࣮ࣗࣞࢩࣙࣥࢆྲྀࡾධࢀࡿࡇ࡜࡛ࠊ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆ᭦࡟⮬ศ஦࡜ࡋ࡚ษᐇ࡟ᤊ࠼ࠊ⮬ศ ࡢ᪥ᖖ⏕ά࡟ࡶ⏕࠿ࡍࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡿࠋࡇࡢࡼ࠺࡞Ꮫ⩦ᣦᑟ㐣⛬ࢆ㏻ࡋ࡚ࠊ⏕ࡁࡿୖ࡛ฟ ఍࠺ᵝࠎ࡞㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆ⮬ศ஦࡜ᤊ࠼ࠊࡑࡢゎỴ࡟ྥࡅ࡚ከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡞どⅬ࠿ࡽ⪃ ࠼ࠊ୺యⓗ࡟ุ᩿ࡍࡿ㈨㉁࣭⬟ຊࢆ⫱ᡂࡍࡿࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡿ࡜⪃࠼ࡓࠋࡘࡲࡾࠊ⮬ࡽࡼࡾ ࡼ࠸⏕ࡁ᪉ࢆၥ࠸⥆ࡅ࡚࠸ࡃࠕᏛࡧ࡟ྥ࠿࠺ຊࠊே㛫ᛶࠖࢆ㧗ࡵ࡚࠸ࡃࡇ࡜࡟࡞ࡿࠋ        ۑ ⌮⏤㸦ືᶵ㸧ࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕ࡝࠺ࡋ࡚ࡑ࠺ࡋࡲࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ⤒㦂ࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕྠࡌࡼ࠺࡞ࡇ࡜ࡣ࡞࠿ࡗࡓ࡛ࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ᑗ᮶ࡢ⤖ᯝࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕఱࡀࡼࡃ࡞ࡿࡢ࡛ࡍ࠿ࠋࠖࠕࡑࡢ⤖ᯝ࡝࠺࡞ࡿࡢ࡛ࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ྍ㏫ᛶࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕ⮬ศࡶࡑ࠺ࡉࢀ࡚ࡶࡼ࠸࡛ࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ᬑ㐢ᛶࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕ࠸ࡘࠊ࡝ࡇ࡛ࠊㄡ࡟ᑐࡋ࡚ࡶࡑ࠺ࡋࡲࡍ࠿ࠋࠖ ۑ ஫ᜨᛶࢆၥ࠺࣭࣭࣭ࠕࡑࢀ࡛ࠊࡳࢇ࡞㸦┦ᡭ㸧ࡀᖾࡏ࡟࡞ࢀࡲࡍ࠿ࠋࠖ

žขNJǔႆբſ

Ტ̊Უ

஦๓ ᪥ ᖖ ⏕ ά ࡛ ࡢ ᐇ ㊶ ࡜ ホ ౯  ஦ᚋ Ꮚ ౪ ࡢ ᐇ ែ ࡜ ≧ ἣ ࡢ ᢕ ᥱ 



ၥ㢟ព㆑ࡢႏ㉳ ࣭ࡡࡽ࠸࡜ࡍࡿ㐨ᚨ ⓗ౯್ࢆព㆑ࡍࡿࠋ ࣭⤒㦂ࡸ஦౛࠿ࡽ㐨 ᚨⓗ౯್ࡢព࿡ࢆ ⪃࠼ࡿࠋ ᑟධ



ၥ㢟ࡢⓎぢ࡜᥈✲ ࣭ᩍᮦ࠿ࡽ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟 ࢆぢ௜ࡅࡿࠋ ࣭ၥ㢟ࢆゎỴࡍࡿࡓࡵࡢ ⪃࠼ࢆࡶࡘࠋ ࣭ၥ㢟ࢆゎỴࡍࡿ⪃࠼ࢆ ࢢ࣮ࣝࣉ࡛ከ㠃ⓗ࣭ከ ゅⓗ࡟ྫྷ࿡ࡍࡿࠋ ᒎ㛤๓ẁ ၥ㢟ゎỴࡢᛂ⏝ ࣭ྫྷ࿡ࡋࡓ⪃࠼ࢆᏛ⣭඲ య࡛㆟ㄽࡍࡿࠋ ࣭ぢ࠸ࡔࡋࡓ⪃࠼ࢆᛂ⏝ ࡋ࡚ࠊ㌟㏆࡞㐨ᚨⓗ࡞ ၥ㢟ࡢゎỴࢆ⪃࠼ࡿࠋ 㸦ᙺ๭₇ᢏࠊࢩ࣑࣮ࣗࣞ ࢩࣙࣥ➼㸧



ᒎ㛤ᚋẁ ࡲ࡜ࡵ࡜ࡘ࡞ࡂ ࣭ヰࡋྜࡗࡓෆᐜࢆࡲ ࡜ࡵࡿࠋ ࣭ぢ࠸ࡔࡋࡓ⪃࠼ࡀ⏕ ࠿ࡏࡑ࠺࡞ሙ㠃ࢆ⪃ ࠼ࡿࠋ ࣭ᩍᖌ࡟ࡼࡿㄝヰࢆ⪺ ࡃࠋ

⤊ᮎ 㐨ᚨ⛉

(7)

− 572 − 鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第27巻(2018) 4   道 徳 科 に お け る 問 題 解 決 的 な 道 徳 学 習 の 実 際   第 2 学 年 の 実 践   ⑴   主 題 名   よ い と 思 う こ と は す す ん で   ⑵   資 料 名  「 先 生 、 教 え て 」( 読 み 物 - 学 研 教 育 み ら い )    < 資料に つい て>   本 教 材 は 、 主 人 公 の ぼ く が、 店 の も の を と る 6 年 生 を 見 て し ま い、 ぼ く は ど う し た ら い い の か 、 先 生 に 相 談 す る 話 で あ る 。 店 員 に、「 誰 か あ の 子 を 知 ら な い か な。」 と 聞 か れ た が、 ぼ く は だ ま っ て 下 を む い た ま ま だ っ た。 あ の 6 年 生 の お 父 さ ん や お 母 さ ん が 知 っ た ら ど う な る の だ ろ う と考 えると 頭 がも やも やと して、 主 人公 のぼく が悩 む教 材で ある。   ⑶   ね ら い      よいと 思う ことは 進 ん で行お う とす る心情を育 てる 。(A  善 悪の判 断、自律、自由 と責任)   ⑷   実 際    ア  主体 的・ 対話的 で 深 い学び を 実現 する手立て   主 体 的 な 学 び の 視 点   見 つ め る 活 動 ( 導 入 ) で は 、 上 学 年 の 子 供 が 意 地 悪 を し て い る 資 料 を 提 示 し、「 自 分 よ り 年 上 の 人 が 友 達 を い じ め て い ま す 。 あ な た は、 ど う し ま す か。」 と い う 具 体 的 な 事 例 を 挙 げ、 勇 気 を 出 し て 止 め る べ き だ が、 な か な か そ れ が で き な い 心 の 弱 さ を 引 き 出 す な ど、 ゆ さ ぶ り な が ら 問 題 意 識 を 高 め る こ と が で き る よ う に す る 。 振 り 返 る 活 動( 展 開 後 段 ) で は、 振 り 返 り の 視 点 を示 し、学 ん だこ とを 生か せる場 面 を考 えるこ とが でき るよ うにする 。   対 話 的 な 学 び の 視 点   問 い 直 す 活 動 ( 展 開 前 段 ) に お い て、 教 師 が「 ど う し て そ う す る の。」 と 理 由 を 問 う 発 問 や 「 何 が よ く な る の。」 と 将 来 の 結 果 を 問 う 発 問 を 投 げ 掛 け 、 ペ ア 活 動 に 参 加 す る よ う に す る。 そ う す る こ と で 、 勇 気 を 持 つ こ と の 意 義 に 気 付 い た り 、 問 題 を 解 決 す る 考 え に つ い て 多 面 的・ 多 角 的に 見つめ 、 吟味 した りす ること が でき るよう にす る。   深 い 学 び の 視 点   低 学 年 と い う 発 達 の 段 階 を 考 え 、「 主 人 公 は、 何 に 迷 っ て い ま す か。」 と い っ た 問 題 を 明 ら か に す る 発 問 を 投 げ 掛 け 、 主 人 公 の 葛 藤 を 明 ら か に す る よ う に す る 。 次 に、「 な ぜ 、 店 員 に 言 え な か っ た の だ ろ う 。」 や 「 言 え な い と き 、 ど ん な 気 持 ち だ っ た の だ ろ う 。」 と 主 人 公 の 悩 む 心 を 共 感 的 に 受 け 止 め た 上 で 、「 自 分 だ っ た ら ど う す る か。」 と 問 題 の 解 決 を 促 す 発 問 を し、 自 分 の 立 場を 明確に し なが ら、 勇気 という 道 徳的 価値に つい て考 えを 深めるよ うに する。    イ  本時 の実 際 㮵ඣᓥ኱Ꮫᩍ⫱Ꮫ㒊ᩍ⫱ᐇ㊶◊✲⣖せ ➨㸰㸵ᕳ



㸲 㐨ᚨ⛉࡟࠾ࡅࡿၥ㢟ゎỴⓗ࡞㐨ᚨᏛ⩦ࡢᐇ㝿  ➨㸰Ꮫᖺࡢᐇ㊶   ୺㢟ྡ ࡼ࠸࡜ᛮ࠺ࡇ࡜ࡣࡍࡍࢇ࡛   ㈨ᩱྡ ࠕඛ⏕ࠊᩍ࠼࡚ࠖ㸦ㄞࡳ≀㸫Ꮫ◊ᩍ⫱ࡳࡽ࠸㸧 㸺㈨ᩱ࡟ࡘ࠸࡚㸼 ᮏᩍᮦࡣࠊ୺ேබࡢࡰࡃࡀࠊᗑࡢࡶࡢࢆ࡜ࡿ㸴ᖺ⏕ࢆぢ࡚ࡋࡲ࠸ࠊࡰࡃࡣ࡝࠺ࡋࡓࡽ࠸࠸ࡢ ࠿ࠊඛ⏕࡟┦ㄯࡍࡿヰ࡛࠶ࡿࠋᗑဨ࡟ࠊࠕㄡ࠿࠶ࡢᏊࢆ▱ࡽ࡞࠸࠿࡞ࠋࠖ࡜⪺࠿ࢀࡓࡀࠊࡰࡃࡣ ࡔࡲࡗ࡚ୗࢆࡴ࠸ࡓࡲࡲࡔࡗࡓࠋ࠶ࡢ㸴ᖺ⏕ࡢ࠾∗ࡉࢇࡸ࠾ẕࡉࢇࡀ▱ࡗࡓࡽ࡝࠺࡞ࡿࡢࡔࢁ ࠺࡜⪃࠼ࡿ࡜㢌ࡀࡶࡸࡶࡸ࡜ࡋ࡚ࠊ୺ேබࡢࡰࡃࡀᝎࡴᩍᮦ࡛࠶ࡿࠋ    ࡡࡽ࠸ ࡼ࠸࡜ᛮ࠺ࡇ࡜ࡣ㐍ࢇ࡛⾜࠾࠺࡜ࡍࡿᚰ᝟ࢆ⫱࡚ࡿࠋ㸦㸿 ၿᝏࡢุ᩿ࠊ⮬ᚊࠊ⮬⏤࡜㈐௵㸧   ᐇ㝿 ࢔ ୺యⓗ࣭ᑐヰⓗ࡛῝࠸Ꮫࡧࢆᐇ⌧ࡍࡿᡭ❧࡚ ぢࡘࡵࡿάື㸦ᑟධ㸧࡛ࡣࠊୖᏛᖺࡢᏊ౪ࡀពᆅᝏࢆࡋ࡚࠸ࡿ㈨ᩱࢆᥦ♧ࡋࠊࠕ⮬ศࡼࡾᖺ ୖࡢேࡀ཭㐩ࢆ࠸ࡌࡵ࡚࠸ࡲࡍࠋ࠶࡞ࡓࡣࠊ࡝࠺ࡋࡲࡍ࠿ࠋࠖ࡜࠸࠺ලయⓗ࡞஦౛ࢆᣲࡆࠊຬ Ẽࢆฟࡋ࡚Ṇࡵࡿ࡭ࡁࡔࡀࠊ࡞࠿࡞࠿ࡑࢀࡀ࡛ࡁ࡞࠸ᚰࡢᙅࡉࢆᘬࡁฟࡍ࡞࡝ࠊࡺࡉࡪࡾ࡞ࡀ ࡽၥ㢟ព㆑ࢆ㧗ࡵࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ᣺ࡾ㏉ࡿάື㸦ᒎ㛤ᚋẁ㸧࡛ࡣࠊ᣺ࡾ㏉ࡾࡢど Ⅼࢆ♧ࡋࠊᏛࢇࡔࡇ࡜ࢆ⏕࠿ࡏࡿሙ㠃ࢆ⪃࠼ࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ ၥ࠸┤ࡍάື㸦ᒎ㛤๓ẁ㸧࡟࠾࠸࡚ࠊᩍᖌࡀࠕ࡝࠺ࡋ࡚ࡑ࠺ࡍࡿࡢࠋࠖ࡜⌮⏤ࢆၥ࠺Ⓨၥࡸ ࠕఱࡀࡼࡃ࡞ࡿࡢࠋࠖ࡜ᑗ᮶ࡢ⤖ᯝࢆၥ࠺Ⓨၥࢆᢞࡆ᥃ࡅࠊ࣌࢔άື࡟ཧຍࡍࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ ࡑ࠺ࡍࡿࡇ࡜࡛ࠊຬẼࢆᣢࡘࡇ࡜ࡢព⩏࡟Ẽ௜࠸ࡓࡾࠊၥ㢟ࢆゎỴࡍࡿ⪃࠼࡟ࡘ࠸࡚ከ㠃ⓗ࣭ ከゅⓗ࡟ぢࡘࡵࠊྫྷ࿡ࡋࡓࡾࡍࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ పᏛᖺ࡜࠸࠺Ⓨ㐩ࡢẁ㝵ࢆ⪃࠼ࠊࠕ୺ேබࡣࠊఱ࡟㏞ࡗ࡚࠸ࡲࡍ࠿ࠋࠖ࡜࠸ࡗࡓၥ㢟ࢆ᫂ࡽ࠿ ࡟ࡍࡿⓎၥࢆᢞࡆ᥃ࡅࠊ୺ேබࡢⴱ⸨ࢆ᫂ࡽ࠿࡟ࡍࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋḟ࡟ࠊࠕ࡞ࡐࠊᗑဨ࡟ゝ࠼ ࡞࠿ࡗࡓࡢࡔࢁ࠺ࠋࠖࡸࠕゝ࠼࡞࠸࡜ࡁࠊ࡝ࢇ࡞Ẽᣢࡕࡔࡗࡓࡢࡔࢁ࠺ࠋࠖ࡜୺ேබࡢᝎࡴᚰࢆ ඹឤⓗ࡟ཷࡅṆࡵࡓୖ࡛ࠊࠕ⮬ศࡔࡗࡓࡽ࡝࠺ࡍࡿ࠿ࠋࠖ࡜ၥ㢟ࡢゎỴࢆಁࡍⓎၥࢆࡋࠊ⮬ศࡢ ❧ሙࢆ᫂☜࡟ࡋ࡞ࡀࡽࠊຬẼ࡜࠸࠺㐨ᚨⓗ౯್࡟ࡘ࠸࡚⪃࠼ࢆ῝ࡵࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ ࢖ ᮏ᫬ࡢᐇ㝿





  㸦ࡵ࠶࡚㸧 ࡼࡃ࡞࠸ࡇ࡜ࡔ࡜Ẽ௜࠸ࡓ࡜ࡁࠊ࡝ࢇ࡞⪃࠼ࢆ኱ษ࡟ࡍࢀࡤࡼ࠸ࡢࡔࢁ࠺࠿ࠋ ῝࠸ᏛࡧࡢどⅬ ᑐヰⓗ࡞ᏛࡧࡢどⅬ 㸯 ၥ㢟ሙ㠃ࢆᥦ♧ࡋࠊᮏ᫬ࡢࡵ࠶࡚ࢆࡘ࠿ࡴࠋ ࠙ぢࡘࡵࡿάືࠚ ୺యⓗ࡞ᏛࡧࡢどⅬ 㹒 㸸ᖺୖࡢேࡀᝏ࠸ࡇ࡜ࢆࡋࡼ࠺࡜ࡋ࡚࠸ࡿࡼࠋࡳࢇ࡞ࡔࡗࡓࡽࠊ࡝࠺ࡋࡲࡍ࠿ࠋ 㹁㸯㸸ࡔࡵࡔࡼ࡜ኌࢆ᥃ࡅࡿࠋ 㹁㸰㸸ὀពࡍࡿࠋ 㹁㸱㸸ඛ⏕ࡸぶ࡟ゝ࠺ࠋ 㹒 㸸⮬ศࡓࡕࡼࡾᖺୖࡔࡼࠋ 㹁㸲㸸ࡸࡗࡥࡾࠊᑡࡋࡇࢃ࠸࡞ࠋ 㹁㸳㸸ゝ࠸࡟ࡃ࠸࡞࠶ࠋ 㹒 㸸࡛ࡶࠊゝࢃ࡞ࡃ࡚ࡶ࠸࠸ࡢ࠿࡞ࠋ

(8)

− 573 − 西國原 拓也・藤谷 祐一郎:よりよい生き方を問い続ける道徳授業の創造   ( 5 )   考 察  導入で具体的な問題場面を提示し、心の弱さを引き出しながらゆさぶることで、子供たちは、 問題意識をもって、意欲的に授業に取り組む姿が見られた。また、問い直す活動において、問 題解決的な学習を取り入れ、「主人公は何に迷っていますか。」「自分だったらどうするかな。」 と問うことで、子供たちで道徳的な問題を発見し、自分の立場を明確にしながらじっくり考え ることにつながった。また、ペア活動においては、教師が「どうしてそうするの。」「そうすると、 何がよくなるの。」と理由や結果を問う発問し、対話活動に参加することで、考えの根拠を整 理しながら、多面的・多角的に考えを見つめることができた。振り返る活動において、振り返 りの視点を示したことで、勇気を生かせる場面を考え紹介し合う中で、実生 活 に 生 か す 意 欲 を 高 める ことが で きた 。 すᅧཎ࣭⸨㇂㸸ࡼࡾࡼ࠸⏕ࡁ᪉ࢆၥ࠸⥆ࡅࡿ㐨ᚨᤵᴗࡢ๰㐀

7

  ఱࡀ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟࡟࡞ࡗ࡚࠸ࡿ࠿ࢆ᫂ࡽ࠿࡟ࡍࡿࠋ     ၥ㢟ࡢゎỴࢆಁࡍⓎၥࢆ⾜࠸ࠊ⮬ศࡢ⪃࠼ࢆ᫂ࡽ࠿࡟ࡍࡿࠋ ࡑࡢᚋࠊ࣌࢔࡛ᑐヰάືࢆ⾜࠺ࠋ











  ୺ேබࡣ࡝࠺ࡋࡓࡽࡼ࠸࠿ヰࡋྜ࠸ࠊඛ⏕࡟࡞ࡗ࡚࢔ࢻࣂ࢖ࢫࢆ⪃࠼ࡿࠋ   ⪃ᐹ ᑟධ࡛ලయⓗ࡞ၥ㢟ሙ㠃ࢆᥦ♧ࡋࠊᚰࡢᙅࡉࢆᘬࡁฟࡋ࡞ࡀࡽࡺࡉࡪࡿࡇ࡜࡛ࠊᏊ౪ࡓࡕࡣࠊ ၥ㢟ព㆑ࢆࡶࡗ࡚ࠊពḧⓗ࡟ᤵᴗ࡟ྲྀࡾ⤌ࡴጼࡀぢࡽࢀࡓࠋࡲࡓࠊၥ࠸┤ࡍάື࡟࠾࠸࡚ࠊၥ 㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ࢆྲྀࡾධࢀࠊࠕ୺ேබࡣఱ࡟㏞ࡗ࡚࠸ࡲࡍ࠿ࠋࠖࠕ⮬ศࡔࡗࡓࡽ࡝࠺ࡍࡿ࠿࡞ࠋࠖ ࡜ၥ࠺ࡇ࡜࡛ࠊᏊ౪ࡓࡕ࡛㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆⓎぢࡋࠊ⮬ศࡢ❧ሙࢆ᫂☜࡟ࡋ࡞ࡀࡽࡌࡗࡃࡾ⪃࠼ ࡿࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡗࡓࠋࡲࡓࠊ࣌࢔άື࡟࠾࠸࡚ࡣࠊᩍᖌࡀࠕ࡝࠺ࡋ࡚ࡑ࠺ࡍࡿࡢࠋࠖࠕࡑ࠺ࡍࡿ ࡜ࠊఱࡀࡼࡃ࡞ࡿࡢࠋࠖ࡜⌮⏤ࡸ⤖ᯝࢆၥ࠺Ⓨၥࡋࠊᑐヰάື࡟ཧຍࡍࡿࡇ࡜࡛ࠊ⪃࠼ࡢ᰿ᣐࢆ ᩚ⌮ࡋ࡞ࡀࡽࠊከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡟⪃࠼ࢆぢࡘࡵࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡓࠋ᣺ࡾ㏉ࡿάື࡟࠾࠸࡚ࠊ᣺ࡾ ㏉ࡾࡢどⅬࢆ♧ࡋࡓࡇ࡜࡛ࠊຬẼࢆ⏕࠿ࡏࡿሙ㠃ࢆ⪃࠼⤂௓ࡋྜ࠺୰࡛ࠊᐇ⏕ά࡟⏕࠿ࡍពḧ ࢆ㧗ࡵࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡓࠋ 㸰 ㈨ᩱࠕඛ⏕ࠊᩍ࠼࡚ࠖࢆㄞࢇ࡛ヰࡋྜ࠺ࠋ ࠙ၥ࠸┤ࡍάືࠚ 㸱 ᮏ᫬ࡢᏛ⩦ࢆ᣺ࡾ㏉ࡾࠊ⮬ศࡢ⪃࠼ࢆࡲ࡜ࡵࡿࠋ ࠙᣺ࡾ㏉ࡿάືࠚ 㹁㸶㸸ゝ࠺࠿ゝࢃ࡞࠸࠿࡛㏞ࡗࡓࡅ࡝ゝ࠸ࡓ࠸࡜ᛮ࠸ࡲࡍࠋ 㹒 㸸࡝࠺ࡋ࡚ࡑ࠺ᛮࡗࡓࡢࠋ 㹁㸶㸸࡞ࡐ࠿࡜࠸࠺࡜ᝏ࠸ࡇ࡜ࡣᝏ࠸࠿ࡽ࡛ࡍࠋ 㹁㸷㸸ࡰࡃࡶࠊࡑࡢẼᣢࡕศ࠿ࡾࡲࡍࠋ 㹁㸷㸸࡛ࡶࠊࡇࢃ࠸࡞࠶ࠋ 㹒 㸸ࡇࢃ࠸ࡼࡡࠋ࠶ࡢࡉࠊゝ࠺ࡇ࡜࡛ఱ࠿ࡼࡃ࡞ࡿࡇ࡜ࡀ࠶ࡿࡢ࠿࡞࠶ࠋ 㹁㸶㸸ᝏ࠸ࡇ࡜ࢆࡋ࡞ࡃ࡞ࡿࠋ 㹁㸷㸸ゝࢃ࡞࠿ࡗࡓࡽࡶࡸࡶࡸࡍࡿ࠿ࡶࠋ 㹒 㸸ࡇࡢᏛ⩦࡛ศ࠿ࡗࡓࡇ࡜ࡣఱ࡛ࡍ࠿ࠋࡲࡓࠊ࡝ࢇ࡞ሙ㠃࡛⏕࠿ࡏࡑ࠺࡛ ࡍ࠿ࠋ 㹁㸸௒᪥ࡢᏛ⩦࡛ศ࠿ࡗࡓࡇ࡜ࡣࠊࡇࢃࡃ࡚ࡶࠊࡼࡃ࡞࠸ࡇ࡜ࡣࡼࡃ࡞࠸࡜ ゝ࠺ࡇ࡜ࡀ኱஦ࡔ࡜ᛮࡗࡓࠋ⏕࠿ࡏࡑ࠺࡞ሙ㠃ࡣࠊᙅ࠸⪅࠸ࡌࡵࢆࡋ࡚ ࠸ࡿ࡜ࡁࡔࠋ 㹁㸸ࡰࡃࡣ㸪ᖺୖ࡛ࡶᝏ࠸ࡇ࡜ࡣᝏ࠸࡜ゝ࠺ࡇ࡜ࡀ኱ษࡔ࡜ᛮࡗࡓࠋࡑࡢ᫬㸪 ࡇࢃ࠸ࡅ࡝㸪ຬẼࢆฟࡉ࡞࠸࡜࠸ࡅ࡞࠸ࠋ 㹒 㸸୺ேබࡢࡰࡃࡣࠊఱ࡟㏞ࡗ࡚࠸ࡲࡍ࠿ࠋ 㹁㸴㸸ᗑဨࡉࢇ࡟ゝ࠺࠿ゝࢃ࡞࠸࠿࡛㏞ࡗ࡚࠸ࡿࠋ 㹒 㸸࡝࠺ࡋ࡚㏞࠺ࡢ࠿࡞ࠋ 㹁㸵㸸ࡔࡗ࡚ࠊࡇࢃ࠸࠿ࡽࠋ 㹁㸴㸸ࡸࡗࡥࡾゝ࠸࡟ࡃ࠸࡞࠶ࠋ 㹒 㸸⮬ศࡔࡗࡓࡽ࡝࠺ࡍࡿ࠿࡞࠶ࠋࢿ࣮࣒࣮࢝ࢻࢆ㈞ࡗ࡚ࡈࡽࢇࠋ 㹒 㸸୺ேබࡣ࡝࠺ࡍࢀࡤ࠸࠸࠿࢔ࢻࣂ࢖ࢫࡋࡼ࠺ࠋ 㹁㸸ゝ࠺࠿ゝࢃ࡞࠸࠿࡛㏞࠺ࡅ࡝ࠊゝࡗࡓ᪉ࡀ࠸࠸ࡼࠋẼᣢࡕࡀࡍࡗࡁࡾࡍ ࡿࡼࠋ 㹁㸸ゝࢃ࡞࠸࡜ࠊࡲࡓᝏ࠸ࡇ࡜ࡍࡿ࠿ࡶࡋࢀ࡞࠸ࡼࠋ 㹁㸸ᝏ࠸ࡇ࡜ࢆࡍࡿேࡀቑ࠼ࡿ࠿ࡶࡋࢀ࡞࠸ࡼࠋࡔ࠿ࡽゝࡗࡓ᪉ࡀ࠸࠸ࡼࠋ 㹁㸸㸴ᖺ⏕ࡢࡓࡵ࡟ࡶゝࡗࡓ᪉ࡀ࠸࠸ࡼࠋ 㹁㸷㸸ゝࢃ࡞࠿ࡗࡓࡽࡶࡸࡶࡸࡍࡿ࠿ࡶࠋ

(9)

− 574 − 鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第27巻(2018)   第 6 学 年 の 実 践   ⑴   主 題 名   相 手 の 立 場 も 考 え て   ⑵   教 材 名  「 す れ ち が い 」( 読 み 物 - 学 研 教 育 み ら い )    < 教材に つい て>   本 教 材 は 、 よ し 子 と え り 子 が そ れ ぞ れ の 思 い で 行 動 し た 結 果 、 心 が す れ 違 っ て し ま う 話 で あ る 。日 常よく あ りが ちな 出来 事で、子供た ちが身 近な 問題 として 考えやすい ものである 。また、 二 人 の 主 人 公 が そ れ ぞ れ の 立 場 か ら 書 い て い る た め 、 そ れ ぞ れ の 考 え や 立 場 を 共 感 し な が ら 、 お 互 い の 足 り な い 部 分 を 考 え る こ と が で き る 。 二 人 は ど う す れ ば す れ 違 い に な ら な か っ た か 、 元 の関 係にも ど るた めに でき ること は 何か を多面 的・多角 的に考 えることが できる教材 である。   ⑶   ね ら い   物 事 を 自 分 本 位 な 見 方 で 捉 え て し ま い が ち で あ る こ と に 気 付 き、 広 い 心 で 相 手 の 立 場 に 立 っ て 考え 、自分 と 異な る意 見や 考えを 大 切に しよう とす る態 度を 育てる。(B  相互 理解 、寛容)   ⑷   実 際    ア  主体 的・ 対話的 で 深い 学び を 実 現する手 立て   主 体 的 な 学 び の 視 点   見 つ め る 活 動 ( 導 入 ) で は、「 前 か ら 約 束 し て い た 誕 生 会、 友 達 は 急 な 用 事 の た め、 1 人 し か 来 ま せ ん で し た。 友 達 に 何 と 言 い ま す か。」 と い う 具 体 的 な 事 例 を 挙 げ、 同 様 な こ と は 自 分 に も あ る と い う 謙 虚 さ を も っ て 広 い 心 で 許 す べ き だ が、 な か な か で き な い 心 の 弱 さ を 引 き 出 し 、「 ど う す れ ば、 広 い 心 が も て る の だ ろ う。」 と い う 共 通 の 問 題 意 識 を も つ こ と が で き る よう にする 。   対 話 的 な 学 び の 視 点   問い 直す活 動 (展 開前 段) におい て 、「 も との関 係 に戻る には、どうすれ ばいいのだ ろう。」 と 問 題 解 決 を 促 す 発 問 を し、 グ ル ー プ で 対 話 活 動 を 行 う こ と で、 互 い の 意 見 の 相 違 を 乗 り 越 え 、納 得で きる 考 えを出 し合う よう に す る。全 体で の話合い にお いて は、教 師が「そう すると、 ど う な る の か 」「 あ な た が え り 子 な ら、 そ う し て ほ し い か 。」 な ど の 「 深 め る 発 問 」 を 投 げ 掛 け るこ とで、 出 てき た考 えを 多面的 ・ 多角 的に吟 味す るこ とが できるよ うに する。   深 い 学 び の 視 点   高 学 年 の 発 達 の 段 階 を 考 え 、 教 材 か ら 道 徳 的 な 問 題 を 発 見 し、 そ れ を 解 決 す る た め に 話 し 合 い 、 そ し て 、 問 題 解 決 を 応 用 す る と い っ た 一 連 の 問 題 解 決 的 な 学 習 の 学 習 指 導 過 程 で 進 め る よ う に す る。 振 り 返 る 活 動 ( 展 開 後 段 ) で の 問 題 解 決 を 応 用 す る 際、 主 人 公 の 二 人 に な っ て 役 割 演 技 を す る こ と で 、 二 人 の 気 持 ち に 共 感 し な が ら、 自 分 た ち の 考 え の 善 し 悪 し を 確 か め る こ と が で き る よ う に す る。 そ う す る こ と で、 道 徳 的 な 問 題 を 自 分 事 と し て 切 実 に 捉 え、 日 常生 活に生 か すこ とに つな がる。    イ  本時 の実 際 㮵ඣᓥ኱Ꮫᩍ⫱Ꮫ㒊ᩍ⫱ᐇ㊶◊✲⣖せ ➨㸰㸵ᕳ



 ➨㸴Ꮫᖺࡢᐇ㊶   ୺㢟ྡ ┦ᡭࡢ❧ሙࡶ⪃࠼࡚   ᩍᮦྡ ࠕࡍࢀࡕࡀ࠸ࠖ㸦ㄞࡳ≀㸫Ꮫ◊ᩍ⫱ࡳࡽ࠸㸧 㸺ᩍᮦ࡟ࡘ࠸࡚㸼 ᮏᩍᮦࡣࠊࡼࡋᏊ࡜࠼ࡾᏊࡀࡑࢀࡒࢀࡢᛮ࠸࡛⾜ືࡋࡓ⤖ᯝࠊᚰࡀࡍࢀ㐪ࡗ࡚ࡋࡲ࠺ヰ࡛࠶ ࡿࠋ᪥ᖖࡼࡃ࠶ࡾࡀࡕ࡞ฟ᮶஦࡛ࠊᏊ౪ࡓࡕࡀ㌟㏆࡞ၥ㢟࡜ࡋ࡚⪃࠼ࡸࡍ࠸ࡶࡢ࡛࠶ࡿࠋࡲࡓࠊ ஧ேࡢ୺ேබࡀࡑࢀࡒࢀࡢ❧ሙ࠿ࡽ᭩࠸࡚࠸ࡿࡓࡵࠊࡑࢀࡒࢀࡢ⪃࠼ࡸ❧ሙࢆඹឤࡋ࡞ࡀࡽࠊ ࠾஫࠸ࡢ㊊ࡾ࡞࠸㒊ศࢆ⪃࠼ࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࠋ஧ேࡣ࡝࠺ࡍࢀࡤࡍࢀ㐪࠸࡟࡞ࡽ࡞࠿ࡗࡓ࠿ࠊ ඖࡢ㛵ಀ࡟ࡶ࡝ࡿࡓࡵ࡟࡛ࡁࡿࡇ࡜ࡣఱ࠿ࢆከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡟⪃࠼ࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿᩍᮦ࡛࠶ࡿࠋ   ࡡࡽ࠸ ≀஦ࢆ⮬ศᮏ఩࡞ぢ᪉࡛ᤊ࠼࡚ࡋࡲ࠸ࡀࡕ࡛࠶ࡿࡇ࡜࡟Ẽ௜ࡁࠊᗈ࠸ᚰ࡛┦ᡭࡢ❧ሙ࡟❧ࡗ࡚ ⪃࠼ࠊ⮬ศ࡜␗࡞ࡿពぢࡸ⪃࠼ࢆ኱ษ࡟ࡋࡼ࠺࡜ࡍࡿែᗘࢆ⫱࡚ࡿࠋ㸦㹀 ┦஫⌮ゎࠊᐶᐜ㸧   ᐇ㝿 ࢔ ୺యⓗ㺃ᑐヰⓗ࡛῝࠸Ꮫࡧࢆᐇ⌧ࡍࡿᡭ❧࡚ ぢࡘࡵࡿάື㸦ᑟධ㸧࡛ࡣࠊࠕ๓࠿ࡽ⣙᮰ࡋ࡚࠸ࡓㄌ⏕఍ࠊ཭㐩ࡣᛴ࡞⏝஦ࡢࡓࡵࠊ㸯ேࡋ ࠿᮶ࡲࡏࢇ࡛ࡋࡓࠋ཭㐩࡟ఱ࡜ゝ࠸ࡲࡍ࠿ࠋࠖ࡜࠸࠺ලయⓗ࡞஦౛ࢆᣲࡆࠊྠᵝ࡞ࡇ࡜ࡣ⮬ศ ࡟ࡶ࠶ࡿ࡜࠸࠺ㅬ⹫ࡉࢆࡶࡗ࡚ᗈ࠸ᚰ࡛チࡍ࡭ࡁࡔࡀࠊ࡞࠿࡞࠿࡛ࡁ࡞࠸ᚰࡢᙅࡉࢆᘬࡁฟ ࡋࠊࠕ࡝࠺ࡍࢀࡤࠊᗈ࠸ᚰࡀࡶ࡚ࡿࡢࡔࢁ࠺ࠋࠖ࡜࠸࠺ඹ㏻ࡢၥ㢟ព㆑ࢆࡶࡘࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ ࠺࡟ࡍࡿࠋ ၥ࠸┤ࡍάື㸦ᒎ㛤๓ẁ㸧࡟࠾࠸࡚ࠊࠕࡶ࡜ࡢ㛵ಀ࡟ᡠࡿ࡟ࡣࠊ࡝࠺ࡍࢀࡤ࠸࠸ࡢࡔࢁ࠺ࠋࠖ ࡜ၥ㢟ゎỴࢆಁࡍⓎၥࢆࡋࠊࢢ࣮ࣝࣉ࡛ᑐヰάືࢆ⾜࠺ࡇ࡜࡛ࠊ஫࠸ࡢពぢࡢ┦㐪ࢆ஌ࡾ㉺ ࠼ࠊ⣡ᚓ࡛ࡁࡿ⪃࠼ࢆฟࡋྜ࠺ࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ඲య࡛ࡢヰྜ࠸࡟࠾࠸࡚ࡣࠊᩍᖌࡀࠕࡑ࠺ࡍࡿ ࡜ࠊ࡝࠺࡞ࡿࡢ࠿ࠖࠕ࠶࡞ࡓࡀ࠼ࡾᏊ࡞ࡽࠊࡑ࠺ࡋ࡚࡯ࡋ࠸࠿ࠋࠖ࡞࡝ࡢࠕ῝ࡵࡿⓎၥࠖࢆᢞ ࡆ᥃ࡅࡿࡇ࡜࡛ࠊฟ࡚ࡁࡓ⪃࠼ࢆከ㠃ⓗ࣭ከゅⓗ࡟ྫྷ࿡ࡍࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ 㧗ᏛᖺࡢⓎ㐩ࡢẁ㝵ࢆ⪃࠼ࠊᩍᮦ࠿ࡽ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆⓎぢࡋࠊࡑࢀࢆゎỴࡍࡿࡓࡵ࡟ヰࡋ ྜ࠸ࠊࡑࡋ࡚ࠊၥ㢟ゎỴࢆᛂ⏝ࡍࡿ࡜࠸ࡗࡓ୍㐃ࡢၥ㢟ゎỴⓗ࡞Ꮫ⩦ࡢᏛ⩦ᣦᑟ㐣⛬࡛㐍ࡵ ࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋ᣺ࡾ㏉ࡿάື㸦ᒎ㛤ᚋẁ㸧࡛ࡢၥ㢟ゎỴࢆᛂ⏝ࡍࡿ㝿ࠊ୺ேබࡢ஧ே࡟࡞ࡗ ࡚ᙺ๭₇ᢏࢆࡍࡿࡇ࡜࡛ࠊ஧ேࡢẼᣢࡕ࡟ඹឤࡋ࡞ࡀࡽࠊ⮬ศࡓࡕࡢ⪃࠼ࡢၿࡋᝏࡋࢆ☜࠿ ࡵࡿࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿࡼ࠺࡟ࡍࡿࠋࡑ࠺ࡍࡿࡇ࡜࡛ࠊ㐨ᚨⓗ࡞ၥ㢟ࢆ⮬ศ஦࡜ࡋ࡚ษᐇ࡟ᤊ࠼ࠊ ᪥ᖖ⏕ά࡟⏕࠿ࡍࡇ࡜࡟ࡘ࡞ࡀࡿࠋ ࢖ ᮏ᫬ࡢᐇ㝿



  ୺యⓗ࡞ᏛࡧࡢどⅬ 㸯 ලయⓗ࡞஦౛ࢆ⪃࠼ࠊᮏ᫬ࡢࡵ࠶࡚ࢆࡘ࠿ࡴࠋ            ࠙ぢࡘࡵࡿάືࠚ ᑐヰⓗ࡞ᏛࡧࡢどⅬ ῝࠸ᏛࡧࡢどⅬ 㹒 㸸ࡎ࠸ศ๓࠿ࡽ⣙᮰ࡋ࡚࠸ࡓㄌ⏕఍ᙜ᪥ࠊ཭㐩ࡣᛴ࡞⏝஦ࡀ࡛ࡁࠊ୍ேࡋ ࠿᮶ࡲࡏࢇ࡛ࡋࡓࠋ࠶࡞ࡓࡣࠊࡑࡢ᮶࡞࠿ࡗࡓ཭㐩࡟ఱ࡜ゝ࠸ࡲࡍ࠿ࠋ 㹁㸯㸸๓࠿ࡽゝࡗ࡚࠸ࡓࡢ࡟ࠊチࡏ࡞࠸ࠋ 㹁㸰㸸୍ேࡔࡅ࡛ᝒࡋ࠸ࠋ 㹁㸱㸸࡛ࡶࠊ⏝஦ࡔ࠿ࡽࠊࡋࡻ࠺ࡀ࡞࠸ࠋ 㹒 㸸チࡏ࡞࠸࡜࠸࠺Ẽᣢࡕࡀᙉ࠸ࡡࠋᐇ㝿ࠊチࡏ࡞࠸࡛࠸࠸ࡢࠋ

(10)

− 575 − 西國原 拓也・藤谷 祐一郎:よりよい生き方を問い続ける道徳授業の創造 すᅧཎ࣭⸨㇂㸸ࡼࡾࡼ࠸⏕ࡁ᪉ࢆၥ࠸⥆ࡅࡿ㐨ᚨᤵᴗࡢ๰㐀

9

  ஧ேࡢẼᣢࡕࢆ⪃࠼ࠊ࡝࠺ࡍ࡭ࡁࡔࡗࡓ࠿ヰࡋྜ࠺ࠋ        ஧ேࡀࡶ࡜ࡢ㛵ಀ࡟ᡠࡿ࡟ࡣࠊ࡝࠺ࡍࢀࡤ࠸࠸࠿⪃࠼ࠊࢢ࣮ࣝࣉ࡛ ヰࡋྜ࠺ࠋࡑࡢᚋࠊ඲య࡛ヰࡋྜ࠺ࠋ   ୺ேබࡢ஧ே࡟࡞ࡗ࡚ࠊᙺ๭₇ᢏࢆࡍࡿࠋ 㹁㸯㸸ࡼࡃ࡞࠸ࠋチࡉ࡞࠸࡜ࠊ௰ࡀᝏࡃ࡞ࡿࠋ 㹒 㸸ࡑ࠺࠸࠺࡜ࡁࠊఱࡀᚲせ࡛ࡍ࠿ࠋ 㹁㸲㸸チࡍᚰࡀ࠶ࢀࡤࠋ 㹁㸳㸸ᗈ࠸ᚰࡀᚲせࠋ 㹒 㸸࡛ࡶࠊᗈ࠸ᚰࡗ࡚ࠊ࡝ࢇ࡞ᚰ࠿࡞ࠋᗈ࠸ᚰࡗ࡚ࠊ⡆༢࡟ࡶ࡚ࡿࡢ࠿࡞ࠋ 㸦ࡵ࠶࡚㸧 㸰 ᩍᮦࠕࡍࢀࡕࡀ࠸ࢆㄞࢇ࡛ヰࡋྜ࠺ࠋ    ࠙ၥ࠸┤ࡍάືࠚ 㹒 㸸࡛ࡶࠊࡇࡢ࡜ࡁࡣチࡏ࡞࠿ࡗࡓࢇࡔࡼࡡࠋඖࡢ㛵ಀ࡟ᡠࡿ࡟ࡣࠊ࡝࠺ ࡍࢀࡤ࠸࠸ࡢࡔࢁ࠺ࠋ 㹁㸸ࡰࡃࡣࠊ┦ᡭࡢ஦᝟ࢆ⪺࠸࡚ࠊཷࡅධࢀࡿࡇ࡜ࡀ኱ษࡔ࡜ᛮ࠺ࠋ 㹁㸸ࡔࡼࡡࠋࡲࡎࡣࠊ┦ᡭࡢヰࢆ⪺࠿࡞࠸࡜ศ࠿ࡽ࡞࠸ࡶࢇࡡࠋ 㹒 㸸ࡑ࠺ࡍࡿ࡜ࠊ࡝࠺࡞ࡿࡢࠋ㸦ᑗ᮶ࡢ⤖ᯝࢆၥ࠺㸧 㹁㸸┦ᡭࡢ஦᝟ࡀศ࠿ࡿ࡜ࠊチࡍẼᣢࡕࡀฟ࡚ࡃࡿࠋࡑࡋࡓࡽࠊ௰ࡀᡠࡿࠋ 㹁㸸チࡋࡓࡽࠊࡶࡗ࡜ᚰࡀᗈࡃ࡞ࡿࠋ 㹒 㸸⮬ศࡀ࠼ࡾᏊࡔࡗࡓࡽࠊࡑ࠺ࡋ࡚࡯ࡋ࠸࠿࡞ࠋ㸦ྍ㏫ᛶࢆၥ࠺㸧 㹁㸸ࡸࡗࡥࡾ⌮⏤ࢆ⪺࠸࡚ࡶࡽࡗ࡚ࠊチࡋ࡚࡯ࡋ࠸ࠋ 㹁㸸ࡇࢀࡲ࡛ࡶࠊࡅࢇ࠿ࡋࡓ┦ᡭ࡟⌮⏤ࢆ⪺࠸࡚ࡶࡽࡗࡓࡽ࠺ࢀࡋ࠿ࡗࡓࠋ 㹁㸸ᗈ࠸ᚰࡣࠊ┦ᡭࡢࡇ࡜ࢆศ࠿ࡿࡇ࡜ࡀ኱ษࡔࠋ⮬ศࡢࡇ࡜ࡶゝࡗ࡚ࠋ 㸱 ᮏ᫬ࡢᏛ⩦ࢆ᣺ࡾ㏉ࡾࠊ⮬ศࡢ⪃࠼ࢆࡲ࡜ࡵࡿࠋ ࠙᣺ࡾ㏉ࡿάືࠚ ࡝࠺ࡍࢀࡤࠊᗈ࠸ᚰࡀࡶ࡚ࡿࡢࡔࢁ࠺ࠋ 㹒 㸸ఱࡀၥ㢟࡞ࡢࠋ 㹁㸴㸸஧ேࡢ௰ࡀᝏࡃ࡞ࡗࡓࡇ࡜ࠋ 㹁㸵㸸࠾஫࠸࡟┦ᡭࡀᝏ࠸࡜ᛮࡗ࡚࠸ࡿࠋ 㹒 㸸ࡇࡢ஧ேࡢࡇ࡜ࠊ࡝࠺ᛮ࠺ࠋ 㹁㸶㸸ࡼࡋᏊࡉࢇࡣᚰࡀࡏࡲ࠸ࠋ 㹁㸷㸸௰ࡀࡇࢃࢀ࡚ࡋࡲࡗ࡚ࠊ࠸ࡸࠋ 㹒 㸸ࡌࡷ࠶ࠊ஧ேࡣ࡝࠺ࡍࢀࡤࡼ࠿ࡗࡓࡢ࠿࡞ࠋ ࡝࠺ࡋ࡚ࠊࡑ࠺ࡍࡿࡢࠋ㸦⌮⏤ࢆၥ࠺㸧 㹁㸸ࡼࡋᏊࡉࢇࡣࠊ㟁ヰࢆࡕࡷࢇ࡜ᚅࡘࠋ 㹁㸸࠼ࡾᏊࡉࢇࡣࠊ࠾ࡘ࠿࠸ࡢ๓࡟ᐙ࡟⾜ࡗࡓࡽ࠸࠸ࠋ 㹁㸸࠾ẕࡉࢇ࡟ఏゝࢆ㢗ࡴࠋ㟁ヰࡀ᮶ࡿ࠿ࡶ࡜ᛮࡗ࡚࠸ࢀࡤࠋ 㹁㸸ㅰࡗࡓ࠿ࡽチࡍࠋࡔࡗ࡚ࠊㄡ࡟࡛ࡶ࠶ࡿࡇ࡜ࡔ࠿ࡽࠋ 㹒 㸸ࡌࡷ࠶ࠊḟࡢ᪥ࠊ஧ேࡀ఍ࡗࡓ࡜ࡁ࡝࠺ࡍࡿ࠿ࠊ࡞ࡾࡁࡗ࡚ࡸࡗ࡚ࡳࡼ࠺ࠋ 㹁㸸㸦࠼ࡾᏊᙺ㸧᫖᪥ࡣࠊ⣙᮰ࡢ᫬้࡟㐜ࢀ࡚ࡈࡵࢇ࡞ࡉ࠸ࠋᐇࡣࠊ㐲ࡃࡢ ぶᡉࡀ᮶ࡓࡢ࡛ࠊ࠾ࡘ࠿࠸㢗ࡲࢀ࡚㐃⤡ࡀ࠺ࡲࡃྲྀࢀ࡞࠿ࡗࡓࡢࠋ 㹁㸸㸦ࡼࡋᏊᙺ㸧࠼ࠊࡑ࠺ࡔࡗࡓࡢࠋ▱ࡽ࡞࠿ࡗࡓࠋࡇࡗࡕࡇࡑࠊ᫖᪥ࡣᛣࡗ ࡚ࠊ▱ࡽࢇ࡫ࡾࡋ࡚ࡈࡵࢇࠋࡇࢀ࠿ࡽࠊ⌮⏤ࢆࡕࡷࢇ࡜⪺ࡃࡡࠋ 㹁㸸㸦࠼ࡾᏊᙺ㸧ࡇࡗࡕࡶࠊࡁࡕࢇ࡜ㅰࢀࡤࡼ࠿ࡗࡓࠋ௒ᗘࡣ୍⥴࡟⾜ࡇ࠺ࡡࠋ 㹒 㸸ࡇࡢᏛ⩦࡛Ꮫࢇࡔࡇ࡜ࡣఱ࡛ࡍ࠿ࠋࡑࡋ࡚ࠊ࡝ࢇ࡞ሙ㠃࡛⏕࠿ࡏࡑ࠺ࠋ 㹁㸸ᗈ࠸ᚰࢆࡶࡘ࡟ࡣࠊ┦ᡭࢆཷࡅධࢀࡿẼᣢࡕ࡜࠾஫࠸࡟ఱࡀ࠶ࡗࡓ࠿⪃ ࠼ࡿࡇ࡜ࡀ኱ษࡔ࡜ᛮࡗࡓࠋ⏕࠿ࡏࡑ࠺࡞ሙ㠃ࡣࠊ཭㐩࡜ࡅࢇ࠿ࡋ࡚࠸ ࡽ࠸ࡽࡋ࡚࠸ࡿ࡜ࡁࡔࠋࡶࡗ࡜⪃࠼ࡓ࠸ၥ㢟ࡣࠊᗈ࠸ᚰ࡜ࡣ࡝ࢇ࡞᫬࡟ ᚲせ࠿࡜࠸࠺ࡇ࡜ࡔࠋ

(11)

− 576 − 鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第27巻(2018)   ( 5 )   考 察   問 題 解 決 的 な 学 習 を 取 り 入 れ る こ と で 、 教 材 で の 道 徳 的 な 問 題 を 自 分 事 と 捉 え、 そ の 解 決 に 向 け て 意 欲 的 に 考 え よ う と す る 姿 が 多 く 見 ら れ た。 ま た、 全 体 で の 話 合 い に お い て、 教 師 が 「 そ う す る と 、 ど う な る の か 。」 と い っ た 将 来 の 結 果 を 問 い た り 「 あ な た が え り 子 な ら、 そ う し て ほ し い か 。」 と い っ た 可 逆 性 を 問 い た り す る「 深 め る 発 問 」 を 投 げ 掛 け る こ と で 、 出 て き た 考 え を 多 面 的・ 多 角 的 に 吟 味 し 、 そ の 中 で 納 得 す る 考 え を 見 い だ す こ と が で き た。 そ し て、 振 り 返 る 活 動 に お い て、 見 い だ し た 考 え を 基 に 役 割 演 技 を す る こ と で 、 考 え の 善 し 悪 し を 確 か め る こ と が で き、 さ ら に は 、 日 常 生 活 で 生 か す こ と が で き る と い っ た 実 感 を も つ こ とに つなが っ た。 5   研 究 の 成 果 と 課 題   ⑴   成 果 ・ 導入で主題に関わる内容を日常生活と関連付けて考えさせたり、振り返りにおいて日常生活 で生かせる場面を考え自己の生き方や次の学びに結び付けたりすることで、問題意識をもち、 自己を見つめて、学んだことを生活や自己の生き方に生かそうとする子供が増えてきた。 ・ 教材や発達の段階等に応じて問題解決を促す発問を設定したり、解決する考えを吟味する際 に「深める発問」を投げ掛けたりすることで、道徳的な問題を自ら発見し、主体的に判断して 解決する考えを見いだしたり、多面的・多角的な見方で考えたりする子供が増えてきた。 ・ 問題解決的な学習の学習指導過程で進めることで、道徳的な問題を自分事と捉え、主体的に 判断する資質・能力を育成することにつながった。また、自らよりよい生き方を問い続けよう とする振り返りが多く見られるようになった。   ⑵   課 題 ・ 問題解決的な学習以外の質の高い指導方法について、様々な展開の仕方を明らかにしたり、 またそれぞれの要素を組み合わせた指導を行ったりする必要がある。 ・  平 成30 年度の完全実施から、道徳科の評価は、学習状況と道徳性に係る成長の様子の2点 で見取ることが求められている。評価の在り方を確立し、子供が自分の成長を実感でき、意欲 を高めたり、よりよい指導へと改善したりできるようにする必要がある。 付 記   本 報 告 は、 鹿 児 島 大 学 教 育 学 部 代 用 附 属 鹿 児 島 市 立 田 上 小 学 校 平 成29 年度研究紀要で発表した 研 究内 容等に 基づ き、道 徳 教育に おい て研究を 更に 発 展 させ、その研 究成果をま とめたもの である。 参 考 文 献 ○ 文部科学省(2015)「小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編」. ◯ 假屋園昭彦(2015)「児童の思考力を伸ばす対話指導力をもった教師育成を目指した授業デザイ ンの開発」.鹿児島大学 ◯ 柳沼良太(2016a)「子どもが考え、議論する 問題解決型の道徳授業 事例集」.図書文化社 ◯ 柳沼良太(2016b)「問題解決的な学習で創る道徳授業 超入門」.明治図書出版

参照

関連したドキュメント

市内15校を福祉協力校に指定し、児童・生徒を対象として、ボランティア活動や福祉活動を

適応指導教室を併設し、様々な要因で学校に登校でき

なお、保育所についてはもう一つの視点として、横軸を「園児一人あたりの芝生

 学部生の頃、教育実習で当時東京で唯一手話を幼児期から用いていたろう学校に配

 学部生の頃、教育実習で当時東京で唯一手話を幼児期から用いていたろう学校に配

 今日のセミナーは、人生の最終ステージまで芸術の力 でイキイキと生き抜くことができる社会をどのようにつ

C :はい。榎本先生、てるちゃんって実践神学を教えていたんだけど、授

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き