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IRUCAA@TDC : 歯周組織の構造と機能

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

歯周組織の構造と機能

Author(s)

橋本, 貞充

Journal

歯科学報, 117(3): 252-252

URL

http://hdl.handle.net/10130/4281

Right

Description

(2)

大学院で最初に取り組んだテーマが,歯肉付着上皮の微細構造に関する研究であり,それ以来,歯周組織, 特に,口腔上皮から付着上皮に変化して歯面と接合する上皮組織に興味を持って取り組んできました。また, 口腔病理専門医の立場から,東京歯科大学の口腔外科における豊富な手術検体の中で,炎症や囊胞,腫瘍など の病変と共に,さまざまな年齢層の正常組織,辺縁性あるいは根尖性の歯周疾患の症例やその治癒像など,歯 周組織を詳細に観察する機会に恵まれました。その中で,歯周組織の細胞が持つ恒常性を維持する能力の高さ や,防御機構に気づかされました。 歯肉は臨床的に,「遊離歯肉」,「付着歯肉」,「歯槽粘膜」に分けられますが,部位によって,口腔上皮を構 成する角化重層扁平上皮の形態や,上皮下の膠原線維の走行構造,毛細血管の走行などが異なっており,これ に加齢変化や炎症による組織の破壊と修復にともなう組織構造の改変が加わり,表面からみる色や形,かたさ などの臨床所見が違ってきます。その中で,歯周組織の特徴を決定づけるのが,付着歯肉であり,歯周治療の 臨床においても,付着歯肉の有無やその幅が重要となっています。 付着歯肉は,角化重層扁平上皮からなる歯肉口腔上皮が,非角化の付着上皮となって,エナメル質表面に強 く接着して,外部環境から歯肉の内部環境を閉鎖,保護しており,組織構造の違いから次の三つの領域に分け られています。 ⑴ 付着上皮(接合上皮)よって歯頚部のエナメル質に接着する上皮性付着の部分 ⑵ 歯頚部のセメント質と歯肉上皮下の膠原線維をつなぐ結合組織性付着の部分 ⑶ 歯槽骨表面の骨膜と歯肉上皮下の膠原線維をつなぐ結合組織性付着の部分 このような付着上皮の歯面への上皮性付着によるバリアによって,外部環境にあるデンタルバイオフィルム の病原性細菌などの侵襲から生体を護っており,この上皮性付着を,歯肉線維群による結合組織性付着が支 え,歯肉上皮が歯と歯槽骨に強固に固定されることで,歯周組織を守る咀嚼粘膜をとしての機能を果していま す。 この上皮と歯面との接着構造を維持し,歯周組織の健康を守ることが,2025年問題に代表される今後の超高 齢化社会における健康長寿の増進に繋がって行くと考えられます。 そこで,本講演では,日常臨床の中で当たり前のように接している歯周組織について,特に付着上皮と歯根 膜および歯肉の結合組織を中心に,その微細構造や特徴的な防御機構について解説します。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 昭和56年3月 東京歯科大学卒業 昭和60年3月 東京歯科大学大学院歯学研究科(病理学 専攻)修了 昭和60年10月 イタリア・ミラノ大学客員研究員として 留学(昭和62年10月まで) 昭和62年11月 東京歯科大学病理学第二講座講師 平成3年4月 東京歯科大学病理学講座講師 平成14年4月 東京歯科大学病理学講座助教授・准教授 平成16年6月 東京歯科大学歯科衛生士専門学校学生部 長(平成22年5月まで) 平成22年6月 東京歯科大学広報・公開講座部長 平成23年4月 東京歯科大学生物学研究室准教授 平成26年11月 東京歯科大学生物学研究室教授 <資 格> 死体解剖認定資格,日本病理学会口腔病理専門医,口腔 病理専門医研修指導医,日本臨床細胞診学会細胞診専門 歯科医 <所属学会> 日本病理学会,日本臨床口腔病理学会,日本臨床細胞診 学会,歯科基礎医学会,日本唾液腺学会

特 別 講 演 4

歯周組織の構造と機能

東京歯科大学生物学研究室教授

橋本 貞充

学 会 講 演 抄 録 252 ― 74 ―

参照

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