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高齢社会の労働問題(PDF:98KB)

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2 No. 643/Special Issue 2014 65 歳へ向けた厚生年金受給年齢の引き上げがいよ いよ始まり,60 歳代後半層以後の労働力活用をめぐ る議論がいよいよ本格化してきた。我が国の企業は, 55 歳から 60 歳への定年延長や 65 歳までの雇用継続 義務化など,高齢社会化の困難な諸課題に対して,人 事制度の変更や働き方の見直しなどを通じて,なんと か苦労しつつ対応してきたように思われる。国際比較 的観点からすれば,それは素晴らしい対応力であった と評価できるのではないだろうか。 とはいえ,これで高齢社会の労働問題が解決できた わけではない。アメリカやドイツなどでは,すでに年 金受給年齢の65歳から67歳への移行が進みつつあり, わが国でも将来的に 70 歳支給についても検討をはじ めざるをえない時期に差し掛かっている。また,アメ リカおよび EU では年齢差別禁止規制が採用されてお り,わが国でも年齢差別禁止についてどのような態度 をとるべきかも喫緊の検討課題となっている。 先進国の先頭を切って高齢社会に突き進んでいる我 が国の労働問題を,70 歳まで,さらに生涯現役社会 の実現というスローガンとそれが孕む問題点につい て,考える時期に来ているように思われる。こうした 高齢社会における労働問題には,労働力としての高齢 者という側面と,人口の高齢化に伴う働く人の介護責 任の増大という側面がある。今回の労働政策研究会議 では,ほかの先進国ではまだ経験していない新しい労 働問題の諸課題について,議論を深めることとした。 2013 年労働政策研究会議準備委員長 久本 憲夫(京都大学教授)

●会議メインテーマ

2013 年労働政策研究会議報告

高齢社会の労働問題

なお,本特別号は2013年労働政策研究会議準備委 員会の責任編集によるもので,掲載論文及び要旨 は後に報告者による修正を経たものである。

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