児童の考えを深める効果的な発問の研究:―6年物語文「海の命」の実践より―
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(2) 3.研究の成果. 発問は,知識に関する発間と解釈に関する発間. 教師の発聞分類. に加え,評価・批判に関する発間へと移ってい. 知識に関する発問. 解釈に関する発間. った。そして,最後には太一に関わる発問へと. 1.特定の事実や用語について. 2.書かれていることを本. っながっていくのである。つまり,単元終了時. 文中の別の箇所の語句. に評価・批判に関する発間へとつながっていけ. を用いて自分自身の言. ぱその授業の中での読みは深まったといえるの. 葉で言い換えたり、まと. である。. めたり、説明したりする. しかし,筆者が行った授業では,初めから解. ことを求める発問. 釈に関する発間を行ってしまったため,子ども. 3.文章の構成を間う発問. たちの中に知識に関する発問の内容が不足して. の知識を求める発間. いたと考えられる。そのため,子どもからの意 4.関係付けをもとめる発 間. 見が少なくなり,読みの深まりが少なかったと 考えられる。. 5.自分の経験から、例示、 比喩、類推を求める発間. 6、言外の意味を想像した り説明したりすること を求める発間. 4.今後の課題 指導教師との違いとして、一人の子どもの意 見を自分自身に置き換えて考えるためにすぐに 子どもへ返していた。教師の発間の後の子ども. (井上1983を元に筆者が作成). の深まりが見られるかという点においては、指. 子どもの意見を深めるために有効な発問は 「解釈に関する発間」である。具体的には、疑 問詞を用いた発問が効果的である。. 導教諭は子どもの表情や意見を聞いてゆさぶり 発間を行っていた。それにより、子どもの多様 な意見を引き出していた。. しかし、筆者が行った授業でよく用いられた. 今後は、筆者の授業では取り扱わなかったが、. 発間に「どんな気持ちだろう」というものがあ. ゆさぶり発間を用いて子どもたちの考えをさら. る。これは、井上の発聞分類では、r評価・批判. に関する発間」にあたる。子どもの立場に立っ て考えると、この発問をされた場合、子どもは. に引き出したい。そのためにも、深い教材研究 を行い、学級の児童にあった発間を考えていき たい。. まず文章から登場人物の気持ちを読み取り、さ らに登場人物の視点に立って自らの意見を述べ なければならない非常に高度な発問なのである。. そのため、筆者が行った授業では登場人物の. 5.参考文献 ・木下ひさし『国語科発問づくりの基礎基本』. 明治図書2009年. 心情は読み取ることができたが、その登場入物. ・井上尚美『国語の授業方法論』一先杜1983. の視点に立った読みにまでは到達できなかった。. 本実践を振り返って,この物語は太一の成長. 年. ・井上尚美『国語教師の力量を高める. が描かれており,その背景にはおとうと与吉じ いさがいる。太一に関わる発間は知識に関する. 一発間・評価・文章分析の基礎一』. 明治図書2005. 発間が多くなった。そして,おとうに関わる発. ・西郷竹彦『子どもの見方考え方を育てる小学. 間は知識に関する発問から解釈に関する発問へ と移っていった。さらに,与吉じいさに関わる. 一16!一. 校高学年・国語の授業』明治図書2005年 修学指導教員 鈴木正敏.
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