• 検索結果がありません。

「孤立化」と「主体性の喪失」が教師のバーンアウト傾向に及ぼす影響について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「孤立化」と「主体性の喪失」が教師のバーンアウト傾向に及ぼす影響について"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)「孤立化」と「主体性の喪失」が教師のバーンアウト傾向に及ぼす影響について  学校教育研究科 学校教育学専攻  教育コミュニケーションコース.  M09006A  山村利香  この研究は、r孤立化」とr主体性の喪失」が.  (5)調査時期:2009年12月下旬. 教師のバーンアウト傾向に及ぼす影響について.  結果:項目の分析・検討の結果、最終的に個. の検討である。研究1では、落合(2009)の教. 人属性に関する質問9項目、34項目から成る. 師疲弊のダイナミズムモデルの「孤立化」と「主. 「孤立化」尺度、それぞれ10項目から成る「主. 体性の喪失」がどのように教師のバーンアウト. 体性(理想)」尺度、r主体性(現実)」尺度が開. 傾向に影響を及ぼしているかを明らかにした。. 発された。. 研究2では、「孤立化」に影響を与える個人的要. 本調査(研究1). 因として田村・石隈(2006)のr被援助に対する.  目的:落合(2009)の教師疲弊ダイナミズム. 懸念や抵抗感の低さ」を設定し、その2つの関. モデルでは、「孤立化」と「主体性の喪失」が揃. 連を検討した。また、研究1と2の結果から、. った時に深刻なバーンアウトに至り、どちらが. バーンアウトの予防対策について検討した。. 一方だけが満たされた場合は、バーンアウトは. 予備調査. それほど深刻なものではないとされている。.  目的:調査に用いる質問紙の個人属性に関す.  したがって、研究!の目的は、この「孤立化」. る質問項目、「孤立化」尺度、「主体性」尺度の. 「主体性の喪失」と「バーンアウト」との関連. 開発と質問項目の分析・検討。. が、量的な研究においても成り立つかどうかを.  方法:. 確かめることであった。.  (1)個人属性に関する質問項目、「孤立化」尺.  方法:. 度、「主体性」尺度の作成。.  (1)調査対象:公立中学校6校の管理職・養護.  (2)調査対象:大学院に派遣されている現職教. 教諭・時間講師を除く教師205名。. 員10名.  (2)調査手続き:調査者が、教育委員会を通し.  (3)調査手続き:質問紙を個別に配布し、回答. て調査を依頼し、許可が得られた学校6校を個. 後その場で回収した(有効回収率100%)。回. 別に訪間し、質問紙を配布した。その後一定期. 答者の属性は、男性6名、女性4名。校種は小. 間を置いて再度訪間し回答票を回収した(留置. 学校4名、中学校2名、高校4名。また、平均. 法)。なお、回収の際は、回答者のプライバシー. 年齢は4016歳(不明2名)であった。. 保護のため、個別の封筒に厳封して回収する方.  (4)調査内容:個人属性に関する質問10項目、. 法を用いた。. 43項目から成る「孤立化」尺度、それぞれ11.  その結果、135名から回答を得た。ただし、. 項目から成る「主体性(理想)」尺度、「主体. 記入漏れのあった26名分の回答票を分析から. 性(現実)」尺度、バーンアウト診断検査(MBI:. 除外し、109名分の回答票を分析に使用した(有. Mas1ach Bumout Imentory)の田尾翻訳改言下. 効回収率53,2%)。最終的な回答者の属性は、. 版(1996)。. 男性63名、女性46名。年齢構成は、20代(31. 一12一.

(2) 名)、30代(30名)、40代(27名)、50代(18.  方法:. 名)、60代(3名)であった。.  (1)調査対象:研究1と同様.  (3)調査内容:.  (2)調査手続き:研究1と同様.  A個人属性に関する質問項目.  (3)調査内容:岡村・石隈(2006)が作成した「特.  予備調査で修正した9つの質問項目を用いた。. 性被援助志向性」尺度の「被援助に対する懸念.  B r孤立化」尺度. や抵抗感の低さ」因子7項目を用いた。回答は、.  予備調査で修正した34項目から成る「孤立. r当てはまる」rやや当てはまる」rどちらとも. 化」尺度を用いた。回答は、各項目ごとにrい. いえない」rあまり当てはまらない」r当てはま. つもある」、「しばしばある」、「時々ある」、「ま. らない」の5件法とした。. れにある」、「ない」の5件法とした。.  (4)調査時期:研究1と同様.  C  「主体性」尺度.  結果:男女共に「孤立化」の「自分の開放性」.  予備調査で修正した各10項目から成る「主. 「同僚の開放性」r職場のサポートカ」とr被援. 体性(理想)」尺度、r主体性(現実)」尺度を用い. 助に対する懸念や低抗感」との間に有意な相関. た。回答は、各項目ごとに「そう思う」、「やや. が認められ、「被援助に対する懸念や抵抗感」が. そう思う」、「どちらともいえない」、「あまりそ. 低い教師ほどr孤立化」しにくいことがわかっ. う思わない」、「そう思わない」の5件法とした. た。また、「協働のなさ」と「被援助に対する懸.  D バーンアウト尺度. 念や低抗感」との関連については、男女で差が. バーンアウト診断検査(MBI:Mas1ach. 認められ、男性教師は「協働」を増やすことが. Bumout Inventory)の岡尾翻訳改訂版(1996). 「孤立化」を防ぐ上で重要だとわかった。. の17項目を用いた。回答は、各項目ごとに「い. 絵合考察. つもある」、「しばしばある」、「時々ある」、「ま.  本研究では、社会や制度などのマクロの影響. れにある」、「ない」の5件法とした。. を受けた「主体性の喪失」ではなく、「孤立化」.  (4)調査時期:2010年6月上旬∼下旬. を防ぐことでバーンアウトの深刻化をくい止め.  結果:本調査によるバーンアウト傾向は、落. ることについて検討した。. 合(2009)のそデルの「孤立化」「主体性の喪失」.  研究2の結果から、『被援助に対する懸念や低. と「バーンアウト」との関連を支持するもので. 抗感」をなくすために、教師一人一人が、それ. あることがわかった。またその際の「主体性の. に影響を与えていると考えられる理想の教師像. 喪失」は、「振り回されたくないのに振り回され. に目を向け、間い直すことを提案した。また、. ている」状態のものであった。. 研究1の結果から、「孤立化」の中でも「職場の. 本調査(研究2). サポートカ」がないことが、最もバーンアウト.  目的:落合(2009)のモデルでは、「孤立化」と. に繋がっていることがわかった。このことから、. 「主体性の喪失」のどちらかを防げば、深刻な. 上記の教師個人の認知を変えることに加えて、. バーンアウトには陥らないことになる。したが. 学校組織全体の被援助に対する意識改革につい. って、研究2では、「孤立化」に影響を与える個. ても提案した。. 人的要因としてr被援助に対する懸念や低抗感.          主任指導教員  安部崇慶. の低さ」を設定し、「孤立化」との関連を検討し.          指導教員 中間玲子. た。. 一13一.

(3)

参照

関連したドキュメント

青少年にとっての当たり前や常識が大人,特に教育的立場にある保護者や 学校の

大学教員養成プログラム(PFFP)に関する動向として、名古屋大学では、高等教育研究センターの

工学部の川西琢也助教授が「米 国におけるファカルティディベ ロップメントと遠隔地 学習の実 態」について,また医学系研究科

女子の STEM 教育参加に否定的に影響し、女子は、継続して STEM

長野県飯田OIDE長 長野県 公立 長野県教育委員会 姫高等学校 岐阜県 公立 岐阜県教育委員会.. 岡山県 公立

・学校教育法においては、上記の規定を踏まえ、義務教育の目標(第 21 条) 、小学 校の目的(第 29 条)及び目標(第 30 条)

副校長の配置については、全体を統括する校長1名、小学校の教育課程(前期課

 ①技術者の行動が社会的に大き    な影響を及ぼすことについて    の理解度.  ②「安全性確保」および「社会