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ブログを用いた情報発信における分類学習支援ツールの開発に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)プログを用いた情報発信における分類学習支援ツールの開発に関する研究     教科・領域教育学専攻 生活・健康・総合内容系コース.          M07250K          高橋 洋  本研究は,近年急激に普及したWebを利用. 信という機能が備わっている.プログには. したコミュニケーションツールであるプログ. HTML文や通信ネットワークのしくみが分. (Blog)を活用した,情報発信のための分類. からなくても情報発信ができるというメリッ. 学習支援ツールの開発に関する研究である.. トがある.そのメリットを活用し,教育現場.  文部科学省が設置した初等中等教育におけ. でプログを利用した事例も存在している、. る教育の情報化に関する検討会の報告書,r初.  しかし,プログを用いた情報発信学習で発. 等中等教育の情報教育に係る学習活動の具体. 信された情報には問題が存在した.取り扱う. 的展開」では,情報教育の必要性を強調して. 情報が増加していくプログでは,情報を整理. いる.子どもたちの情報活用能力の育成を目. して分類する事が必要になってくる.プログ. 的とした教育である情報教育には,情報活用. ではこの分類整理された集合をカテゴリと呼. の実践力,情報の科学的な理解,情報社会に. んでいる.整理されていないカテゴリを発信. 参画する態度,という3つの観点があり,児. する事は,情報発信学習を行う上で相応しく. 童生徒の発達段階に応じバランスよく身に付. ない.. けさせることが重要であるとされている.こ.  そこで本研究では,実際の教育現場で用い. のうち,小学校低学年から高等学校までの最. られたプログ記事から,学習者(生徒)が書. も幅広い段階での学習活動が想定されている. いたプログの分類が適切なものであるかどう. 情報活用の実践力については,課題や目的に. かを確認した.その結果,半数近い学習者の. 応じて情報手段を適切に活用することを含め. カテゴリで,不適切さが見られ,再分類の必. て,必要な情報を主体的に収集・判断・表現・. 要性があることが分かった.. 処理・創造し,受け手の状況などを踏まえて.  また,プログ記事を,人による分類,コン. 発信・伝達できる能力を育成することとされ. ピュータシステムによる分類,そして人とコ. ている.このような活動をすすめる中では,. ンピュータシステムによる分類実験を行った.. 取り扱う情報の量が増加するととともに,情. その実験結果を検証すると,分類する個人の. 報を整理して分類することが必要となってく. 目的・意図により分類構造が異なる事,人. る.そこで本研究では,大量の情報を容易に. でもコンピュータシステムでも,多くの適切. 蓄積して発信できるプログを用いた分類学習. な分類ではカテゴリを表すカテゴリ名になり. の支援ツールの開発を行った.. える索引語が存在する事が確認できた..  プログは,Webを利用したコミュニケーシ.  これらの結果を通して,本研究では,プロ. ョンツールの1つである、プログには先に述. グを用いた分類学習を支援する事を目的に,. べた情報活用能力の育成が期待できる情報発. プログのカテゴリに,個人の目的・意図を. 一492一.

(2) 尊重した適切さがあるかを確認できる整合. の有効性について説明する.. 本研究で明らかにした事,実現できたこと. 性判断機能を提案して実装した.また,確 認の結果から学習者にとって分類学習が必要. は,次の通りである、. になった場合を考慮し,分類学習が行える学. ■.  人が情報を分類する際のメカニズムにつ. 習問題の出題機能も提案して実装した. さ.  いて分析した.その結果,人が情報を分. らに,整合性半1」断機能には,より良いカテゴ. 類する際には,個々の意図により分類判. リ名の変更を促すトリガーの殺害■」が期待でき.  断が異なる事がありえることが確かめら. る効果がある事が確認できた、.  れた..  本論文は,次に示す4章で構成する.. ●. 第1章プログを用いた情報発信学習から生. 分類学習の必要性について確認し,ブロ  グを用いた情報発信における分類学習支 援ツールの提案・実装した.実装した機. じる問題. 第2章実践例におけるプログを用いた情報.  能は次の2つである.. 口 分類の整合性判断のための支援機. 発信から生じる分類の整合性間題 第3章 実践例における人とシステムによる.    能:プログ記事が変化していく中で,. 分類の比較分析.    プログ記事の分類の整合性を判断し. 第4章 分類学習支援ツールの実装と実践.    やすくするための機能を実装した..  第1章では,まず本研究の舞台となるプロ. 口 分類学習問題の出題機能:学習者が. グに関する概要を述べるとともに,プログの.    分類学習を行うための問題を,学習. 教育的利用方法・利用価値について明確にす.    者たちが作成したプログ記事から機. る.その後,プログを用いた情報発信学習か.    械的に自動で作成する機能を実装し. ら生じる問題点について明らかにする..    た..  第2章では,本研究の必要性を確認する為. 実装した2つの機能により指導者・学習者. に,高等学校で実際に行われた情報発信学習. に次の利点が生まれた.. の実践データを利用し,プログを用いた情報.  まず両者に言えることとして,個人の目. 発信学習から生じる分類の整合性についての. 的・意図を尊重した分類の整合性判断および. 分析実験を行った.その結果を踏まえて,分. 分類学習間題作成のためのコストの軽減が見. 類学習の必要性について述べ,問題を解決す. 込めることが確認できた.さらに,より良い. る分類学習支援の提案を行った.. カテゴリ名の変更の機会を促すトリガーの役.  第3章では,人とコンピュータシステムに. 割が期待できる効果がある事が確認できた.. よる分類の違いについての分析実験を行った.. さらに学習者には,分類学習問題に取り組む. その結果,個々のセンスや分類に対する意図. ことで,学習者自身が正しく分類できるかど. によって分類の整合性判断が異なることが確. うかを瞬時に確認する事が出来るようになっ. 認できた.. た出題問題が他の学習者の記事であるため,.  第4章では,第3章までの実験をふまえ,. 親近感が持てる内容で興味が沸きやすく,質. 分類の整合性判断のための支援機能および分. 間がしやすい利点も生まれた. 類学習問題の出題機能の2つの機能を実装・ 実践した.その実践結果を確認するとともに,.  主任指導教員 長瀬 久明. 本研究で提案・開発した分類学習支援ツール. 指導教員森広浩一郎. 一493川.

(3)

参照

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