岡 監 第 1 6 号 平 成19年4月16日
請 求 人 氏 名 省 略
岡山市監査 委員 広 瀬 慶 隆
同 石 川 敬 之
同 伏 見 源十郎
同 礒 谷 和 行
住民監査請求に係る監査の結果について(通知)
平 成 1 9 年 2 月 1 6 日 付 け で , 地 方 自 治 法 ( 昭 和 2 2 年 法 律 第 6 7 号 。 以 下 「法」とい う。)第242条第1項の 規定に基づき提出された岡山市 職員措置請求 書について ,監査した結果を同条第4 項の規定により下記のとおり通 知する。
記 第1 請求 の受付
1 請求 人の住所氏名 省略
2 受付 日
本件 請求書は,平成19年2月 16日に受付けた。 3 請求 の要件審査
本件 請求は,法第242条所要 の法定要件を満たしているもの と認め,監査 を行う ものとした。
第2 請求 の要旨
請求 人が提出した岡山市職員措 置請求書,陳述による請求の要 旨は,次のと おりで ある。
一丁 目11番地区優良建築物等 整備事業(以下「第1補助事業 」という。) に係 る補助金のうち,岡山市補 助金分(以下「第1補助金」と いう。)につ いて
(1 )第1補助金は,岡山県の 補助対象とならない一企業の再 開発事業に対 するもので,市民向けのさ さやかな予算を削減しているな かで他の再開 発事業に対する補助金と比 較しても破格に多く,通常の2 倍の額まで独 自に上乗せして支出してい るのは妥当性を欠いている。
(2 )平成16年に岡山市市街 地再開発事業等補助金交付要綱 (平成12年 3月31日市告示第190 号,以下「再開発事業補助金交 付要綱」とい う。)を改正し,補助対象 経費に対する岡山市補助率の上 限の引き下げ を行っているが,そのこと からも第1補助金が高い補助率 であったこと は明白である。
桃太郎大通りには,企業 の建設したマンションが複数存 在するが,岡 山市からの補助金は一切な く,特定の企業に対する補助金 支出は公平性 と妥当性に欠け,納得でき ない。
(3 )共同施設整備に要する経 費等,一般市民が立ち入ること のできない住 宅共有部分も補助対象とさ れ,補助金が支出されているの は妥当性を欠 いている。ロックされてい る進入口から内側のスペースは 公共部分では なく私的スペースと解され るため,同部分は補助対象から はずすべきで ある。
(4 )第1補助事業は,21世 紀都市居住緊急促進事業でもあ り,地上32 階建て,132戸の分譲共 同住宅であるが,高層化により 岡山市民の宝 である後楽園から市街地へ の景観が破壊され,その責任は 岡山市にある。 総合的なまちづくりからみ れば景観保全の視点が欠落して おり,事業者 への補助金額を増やすこと が優先された結果であると思料 される。
よって,支出された第1 補助金について,岡山市長に返 還を求める措 置の請求をする。
2 岡 山市長により平成15年度 から平成17年度までに支出さ れた野田屋町 一 丁 目 1 1 番 東 地 区 優 良 建 築 物 等 整 備 事 業 ( 以 下 「 第 2 補 助 事 業 」 と い う 。 ) に 係 る 補 助 金 の う ち , 岡 山 市 補 助 金 分 ( 以 下 「 第 2 補 助 金 」 と い う。 )について
助金も一企業の再開発事業 に対するもので妥当性を欠いて いる。
(2 )第1補助金と同様に第2 補助金が一般市民が立ち入るこ とのできない 住宅共有部分も補助対象と して支出されているのは妥当性 を欠いている。
よって,支出された第2 補助金について,岡山市長に返 還を求める措 置の請求をする。
3 岡 山市長により平成14年度 から平成18年度までに支出ま たは支出され よう としている平和町1番地区 第一種市街地再開発事業(以下 「第3補助事 業 」 と い う 。 )に 係 る 補 助 金 のう ち , 岡 山 市補 助 金 分 ( 以 下 「 第 3補 助 金 」 と い う 。 ) 及 び 本 町 8 番 地 区 第 一 種 市 街 地 再 開 発 事 業 ( 以 下 「 第 4 補 助 事 業」 という。)に係る補助金の うち,岡山市補助金分(以下「 第4補助金」 とい う。)について
(1 )国の再開発事業補助金総 額抑制により,補助率の低いま ちづくり交付 金制度への移行が実施され たが,岡山市は事業継続を最優 先にすること で,再開発事業補助金交付 要綱に定められた補助率の上限 の引き上げを 行う改正をした。このこと は平成16年再開発事業補助金 交付要綱の見 直し趣旨に反しており,独 自に上乗せして支出することは 妥当ではない。 (2 )第3,第4補助事業は, 都心居住の推進,都心活性化等 の理由でマン
ション,ホテル,商業施設 等が予定されているが,本当に マンションが 必要なのか,都心の教育施 設環境の整合性を含め総合的な まちづくりの 視点でみると事業内容に疑 問がある。国の制度変更をふま えて事業その ものを見直すべきである。
(3 )第3,第4補助金が一般 市民が立ち入ることのできない 住宅共有部分 も補助対象として支出され ,また,支出されようとしてい るのは妥当性 を欠いている。
よって,支出された第3 ,第4補助金について,岡山市 長に返還を求 める措置及び支出されよう としている同補助金の支出差し 止めを求める 措置の請求をする。
第3 監査 対象局
都市 整備局都市再開発課(以下 「本課」という。)
第4 請求 人への証拠の提出及び陳述 の機会の付与
述がな された。なお,請求人の陳 述の際,法第242条第7項の 規定に基づき, 関係職 員を立ち会わせた。
第5 監査 の実施
請求 書,事実を証する書面の記 載事項及び関係書類を調査し, 平成19年2 月23 日には関係職員の陳述の聴 取を行って合議により慎重に監 査した。
なお ,関係職員の陳述の際,法 第242条第7項の規定に基づ き,請求人を 立ち会 わせた。
第6 関係 職員(本課)の陳述
陳述 の概略は,次のとおりであ った。 1 第 1,第2補助事業及び補助 金について
(1 )岡山市の再開発事業につ いては,事業者から再開発の手 法を活用した いとの相談があれば,制度 に照らして可能かどうか判断し ,また,岡山 市にとって政策効果がある かどうかの検討を行い,国や岡 山県と協議し ながら事業を進めている。
第1,第2補助事業施行 地は,駅前地区と表町地区をつ なぐ再開発の 戦略的な位置にあることか ら,空洞化の進む中心市街地に おける都心居 住の推進,市街地環境の向 上,優良な住宅供給,民間マン ション建設の 誘導により,中心市街地の 活性化,定住人口の回復という 岡山市の施策 に対する効果が大きいもの と判断し,優良建築物等整備事 業の補助決定 をした。
(2 )補助金の支出にあたって は,平成16年改正前の再開発 事業補助金交 付 要 綱 が 適用 さ れ , 事 業 者 へ の 補 助 率 は補 助 対 象 経 費 の2 / 3以 内 , 補 助対象は住宅共有部分を含 むものとなっており,関係諸法 令に基づき適 正に行っている。
2 第 3,第4補助事業及び補助 金について
(1 )岡山市の市街地再開発事 業については,県都岡山市の玄 関口にふさわ しい都市景観,都市機能の 整備を図るため,都市計画決定 に基づき国や 岡山県と協議しながら,都 心居住の推進及び賑わいづくり を主体とする 施設を整備している。
(2 )補助金の支出にあたって は,平成16年改正前の再開発 事業補助金交 付 要 綱 が 適用 さ れ , 事 業 者 へ の 補 助 率 は補 助 対 象 経 費 の2 / 3以 内 , 補 助対象は住宅共有部分を含 むものとなっており,関係諸法 令に基づき適 正に行っている。
なお,平成18年度より 国の補助制度が補助事業者への 補助率が低い まちづくり交付金制度に移 行されたことに伴って,実施中 の市街地再開 発事業の成立が危ぶまれる 事態に陥ったことから,再開発 事業補助金交 付要綱について,当該事態 に限定して一定期間に限り,岡 山市の負担分 の加算を可能とする特例措 置を設ける改正を行った。
これは,市街地再開発事 業の破綻を回避するため第3, 第4補助事業 に限定して行ったもので, 同事業は都心居住の推進などを 図るうえで重 要な施策として推進してお り,すでに着手している事業を 中途で頓挫さ せることはできないと政策 判断したことによるものである 。
第7 監査 の対象とした行為
請求 書,事実を証する書面及び 請求人の陳述並びに関係職員の 陳述及び提出 された 関係書類から総合的に判断 し,監査の対象としたものは次 のとおりであ る。
1 第 2補助金のうち,
6 , 175万円( 平成18年5月26日支出 分) ( 以下「本件第2補助金」と いう。)
2 第 3補助金のうち,
1 , 407万2千 円(平成18年5月26日 支出分) 2 , 662万8千 円(平成19年3月16日 支出分) 1 , 390万円( 支出されようとしているも の) ( これらを,以下「本件第3 補助金」という。) 3 第 4補助金のうち,
8 0万2千円(平成18年5 月26日支出分) 3 , 159万8千 円(平成18年9月7日支 出分) 5 , 915万円( 支出されようとしているも の) ( これらを,以下「本件第4 補助金」という。)
第8 監査 の結果及び判断
監査 の結果は,次のとおりであ る。
第1 補助金において,全てのも のが監査の対象外であるので請 求人の請求を 却下す る。
第2 ,第3,第4補助金におい て,本件第2補助金,本件第3 補助金,本件 第4補 助金以外のものについては ,監査の対象外であるので請求 人の請求を却 下する 。
本件 第2補助金,本件第3補助 金,本件第4補助金のうち,支 出されたもの におい て,岡山市長に補助金の返 還を求める請求人の措置の請求 は理由がない と判断 した。
本件 第3補助金,本件第4補助 金のうち,支出されようとして いるものにお いて, 岡山市長に補助金支出の差 し止めを求める請求人の措置の 請求は理由が ないと 判断した。
以下 ,その理由について述べる 。 1 請求 に係る事実
(1) 第2補助事業について
第2補助事業は,第2補 助事業施行者が優良建築物等整 備事業として 岡山市野田屋町一丁目地内 に以下の事業を平成15年度か ら平成17年 度まで施行したものである 。
( ア)地区面積 約0.3 ha
( イ)建物概要 地上29 階,地下1階,延床面積約12 ,110㎡ ( ウ)主要用途 住宅(7 4戸),商業,駐車場
優良建築物等整備事業は ,市街地環境の整備改善や優良 な市街地住宅 の供給等に資するため,土 地の利用の共同化,高度化等に 寄与する優良 建築物等の整備を行う事業 について,国,岡山県,岡山市 が必要な助成 を行う制度で,会計年度毎 に事業の進捗状況を確認のうえ ,補助金が支 出されるものである。
岡山市では,総合的な市 街地環境形成の整備改善を進め るため,市街 地再開発を段階的に促進し 実現する市街地総合再生計画( 地区更新計画) を定めている。
得られるとの政策判断がな され,補助決定された。 (2) 本件第2補助金について
第2補助事業は,平成1 5年4月に国庫補助採択された が,優良建築 物等整備事業に係る補助金 の補助対象経費や補助率などは ,国の市街地 再開発事業等補助要領(昭 和62年5月20日建設省住街 発第47号), 優 良 建 築 物 等 整 備 事 業 制 度 要 綱 ( 平 成 6 年 6 月 2 3 日 建 設 省 住 街 発 第 63号)に詳細に定められ ,再開発事業補助金交付要綱は それに準拠し たものとなっており,補助 対象に関しては,国,岡山県に おいても住宅 共有部分は補助対象となっ ている。
本件第2補助金は,法第 232条の2,岡山市補助金等 交付規則(昭 和 4 8 年 4 月 1 日 市 規 則 第 1 6 号 , 以 下 「 補 助 金 等 交 付 規 則 」 と い う。),平成16年改正前 の再開発事業補助金交付要綱の 規定に基づい て施行者に対し平成17年 度補助金として6,175万円 が支出された ものである。
補助金に係る補助率は, 国が補助対象経費の1/ 3,岡山県が1/ 6, 岡山市が1/ 6 となっている。
なお,本件第2補助金は ,岡山市議会において平成17 年度当初予算 案として平成17年3月1 5日に議決された。
(3) 第3,第4補助事業につい て
第3,第4補助事業は, 施行者である岡山市平和町1番 地区市街地再 開発組合(以下「第3補助 事業施行者」という。),岡山 市本町8番地 区市街地再開発組合(以下 「第4補助事業施行者」という 。)が第一種 市 街 地 再 開 発 事 業 と し て 岡 山 市 平 和 町 , 本 町 地 内 に 以 下 の 事 業 を 平 成 13年度から平成20年度 までの予定で施行しているもの である。 [ 第3補助事業]
( ア)地区面積 約0.4 ha
( イ)建物概要 地上20 階,地下1階,延床面積約17 ,270㎡ ( ウ)主要用途 店舗,業 務,クリニック,住宅(92戸 ),駐車場 [ 第4補助事業]
( ア)地区面積 約0.3 ha
( イ)建物概要 地上15 階,地下1階,延床面積約13 ,010㎡ ( ウ)主要用途 住宅(6 7戸),業務,商業,駐車場
業で,国や普通地方公共団 体以外に組合等岡山県知事の認 可を受けた者 も行うことが可能であり, 事業の円滑な推進を図るため, 国,岡山県, 岡山市が必要な助成を行い ,会計年度毎に事業の進捗状況 を確認のうえ, 補助金が支出されるもので ある。
第3,第4補助事業施行 者は,準備組合を経て平成17 年7月,平成 16年3月に岡山県知事か ら都市再開発法(昭和44年6 月3日法律第 38号)第7条の9に基づ く規約及び事業計画の認可を受 け設立された。
第3,第4補助事業は, 市街地総合再生計画(地区更新 計画)のなか で,岡山市西川緑道公園沿 道地区地区更新計画及び岡山市 桃太郎大通り 沿道地区地区更新計画の計 画区域内に位置し,土地の合理 的かつ健全な 高度利用,県都岡山市の駅 前商業地区及び玄関口としてふ さわしい都市 機能の更新,良好な都市景 観及び安全快適な都市環境の創 造,都心活動 と居住の調和した快適な都 心居住の推進の必要性から,市 街地再開発事 業として実施することが政 策決定された。それを受けて都 市計画案の縦 覧,岡山市都市計画審議会 の議決,岡山県知事への協議・ 同意など,都 市計画法に定められた法定 手続きに基づいて平成16年1 月7日には都 市計画決定がなされている 。
(4) 本件第3,本件第4補助金 について
第一種市街地再開発事業 に係る補助金の補助対象経費や 補助率などは, 国の市街地再開発事業等補 助要領(昭和62年5月20日 建設省住街発 第47号),まちづくり交 付金交付要綱(平成16年4月 1日国都事第 1号,国道企第6号,国住 市第25号)に詳細に定められ ,再開発事業 補助金交付要綱はそれに準 拠したものとなっており,補助 対象に関して は,国,岡山県においても 住宅共有部分は補助対象となっ ている。
本件第3,本件第4補助 金は,法第232条の2,補助 金等交付規則, 平成16年改正前の再開発 事業補助金交付要綱の規定に基 づき,施行者 に対し平成17年度補助金 として合わせて7,310万円 が支出された。
平 成 1 7 年度 補 助 金 に 係 る 補 助 率 は , 国 が 補 助 対 象 経費 の 1 / 3 , 岡 山県が1/ 6, 岡山市が1/ 6となっている。また,合わせ て7,305 万円が平成18年度補助金 として支出されようとしている 。
綱に基づく補助金が支出さ れようとしている。
この再開発事業補助金交 付要綱の改正は,実施中の市街 地再開発事業 の破綻を回避し,都市機能 の更新,都心居住の推進などを 図るための重 要な事業を中途で頓挫させ ることはできないと政策判断し ,緊急避難的 に行われたものである。
なお,本件第3,本件第 4補助金は,岡山市議会におい て平成17年 度当初予算案,平成18年 度当初予算案として平成17年 度分において は 平 成 1 7 年 3 月 1 5 日 , 平 成 1 8 年 度 分 に お い て は 平 成 1 8 年 3 月 20日に議決された。
2 監査 委員の判断 (1) 補助について
一般に,普通地方公共団 体の補助は,法第232条の2 に規定され, 特定の事業を促進,助成す るため,相当の反対給付を受け ることなくそ の事業主体に対し金銭等を 交付するもので,公益上の必要 性がある場合 に行うことができるとされ ている。
補助における公益上の必 要性の判断,決定は,普通地方 公共団体の地 域的・社会的・経済的事情 及び各種の行政施策の在り方等 の諸般の事情 を総合的に考慮したなかで 政策判断を要するものであり, 普通地方公共 団体の長に一定の裁量権が 認められる。しかし,補助金交 付の目的,趣 旨,効用及び経緯,補助事 業の目的,性質及び状況等の諸 般の事情を総 合的に考慮したうえで,そ の判断が不合理で裁量権の逸脱 ,濫用があっ たと認められる場合には, 公益上の必要性がないものとし て違法または 不当となるものと解される 。
(2) 本件第2補助金について
本件第2補助金は,第2 補助事業が市街地総合再生計画 (地区更新計 画)の計画区域内に位置し ,国の優良建築物等整備事業に 補助採択され たこと,事業の施行により 空洞化の進む中心市街地におけ る都心居住の 推進,市街地環境の向上, 優良な住宅供給,民間マンショ ン建設の誘導 が図られ,中心市街地の活 性化,定住人口の回復という岡 山市の施策に 合致するとの政策判断によ って補助決定されたことから鑑 みて,不合理 なもので公益上の必要性が ないとは言えない。
べ,補助金額が不当に多額 となるような事実はなく,妥当 性を欠いてい るとは言えない。
なお,請求人は,特定の 企業に対する補助金支出である ことを問題に しているが,補助金交付を 申請した他の企業や団体を正当 な理由もなく 排除して当該企業のみを補 助金交付対象として選定した等 の不合理な事 情が存在することは認めら れない。
(3) 本件第3,本件第4補助金 について
本件第3,本件第4補助 金は,第3,第4補助事業が市 街地総合再生 計画(地区更新計画)の計 画区域内に位置し,土地の合理 的かつ健全な 高度利用,都市機能の更新 ,良好な都市景観及び安全快適 な都市環境の 創造,都心活動と居住の調 和した快適な都心居住の推進の 必要性から, 市街地再開発事業として実 施することが政策決定され,都 市計画法に定 められた法定手続きに基づ き都市計画決定がなされたこと から鑑みて, 不合理なもので公益上の必 要性がないとは言えない。
また,支出にあたっては ,岡山市議会において予算案が 議決され,平 成17年度及び平成18年 度歳出予算の認められた範囲内 で関係諸法令 に基づきなされており,補 助対象及び補助率においても, 国,岡山県の 補助金の状況と比べ,補助 金額が不当に多額となるような 事実はなく, 妥当性を欠いているとは言 えない。
本件第3,本件第4補助 金のうち,平成18年度補助金 として支出さ れようとしているものにつ いては,国の補助制度が補助事 業者への補助 率が低いまちづくり交付金 制度に移行されたことに伴い, 諸般の事情を 考慮して既に着手している 市街地再開発事業の存続を最優 先するとの判 断により,緊急避難的に一 定期間に限り岡山市の負担分の 加算を可能と する特例措置を設ける再開 発事業補助金交付要綱の改正が なされ,同要 綱に基づき支出されようと しているのであって,その政策 判断が不合理 なものであるとは言えない 。
また,岡山市議会におい ても予算案が議決されており, 平成18年度 歳出予算の認められた範囲 内で支出されようとしているの であるから, 妥当性を欠いているとは言 えない。
(4) 結 論