[論 文 ]
Lokappadipakas
δraの ビ ル
マ文
字
写
本
お
よ
び
シ ン ハ
ラ
文
字
写
本
の問 題 点
Lokappadipakas
」ra第
5
章
お よび
第
8
章
の源泉 資料
に関連
してChaitongdi
Phrachatpong
The
Problem
Seen
in
Burmese
,
Sinhalese
Manuscripts
ofthe
LokappadTl
ワakasdiraChaitongdi
,Phrachatpong
LokapPa
ゆ
akas {7ra (
14th
century)
is
the
Pali
textdescribing
the threelokas
(
three
−fbld
division
}一一& ihkhdraloka (the
world ofphenomena
)
,Sattaloka
(the sentient world ), andOkjsaloka
(the cosmos ).This
text
was writtenby
Medha
血kara
sahghar司
a, aBumlese
monk wholived
in
fburteenth
century .Since
then
,this
text
wastransmitted
widely onthe
tradition
ofTheravada
countries such as
Myanmar
,Sri
Lanka
andThailand
。Many
Khmer
palm
−leaf
manuscripts are extantin
Thailand
.However
, there wereproblems
in
thetransmission
process
on their tradition.A
number of missing or additionaldescriptions
arefbund
.The
purpose
of this studyis
to compare the contentsof
Burmese
,
Sinhalese
,Khmer
palm
−
leaf
manuscripts withthe
printed
textsin
Thailand
andSri
lanka
,in
orderto
considerthe
pattern
ofquotation
amongthem ,
キーワー ド:後代パ ー リ文献,
Lokappadipakasa
’ra, 南方 上座 仏教 写本1
. は じめ にLokap
ρad :rpakasdra
(
『世 間灯 明精 要』,14
世 紀に成立)は, 行 世 間(
sankha−
64 パ ーリ学仏 教 文 化 学 問
)
に つ い て説い た後代
パ ー リ文 献
で あ る 。本書
は , ビル マ のMedha
血kara
僧王 によっ て著 さ れ た もの で あ るが , ビル マ ・ス リラ ン カ ・タ イ な どの南
方 上座
仏教の国々 に広
く伝 承 され, 特に タ イで は多
くの貝葉
写本
が現存
して い るω 。 ス リラン カ とタイで は, すで に刊本
が ある。1
)
シ ンハ ラ文 字 版 (1928
年 刊 行 , 略 号Sl
刊本 )2
)
タ イ文字
版(
1986
年
刊 行, 略 号T
刊本)
い ずれ も, その 国 に 現 存して い る幾つ か の 写 本 に 基づい て 編 纂 され ,刊 行 さ れ た もの で あ る が, か な り誤 植 の 問 題 が見 ら れ ,厳密
に校 訂 さ れ た もの で ない 。 その研究
に本格
的 に取 り組
も う と志 し た筆者
は, こ れ までLokappadipaktxsara
の 写本
に基
づ く校
訂に力 を注い で きた。校 訂
に際
して, 用い て い る写 本は, 以下の よ うで ある。1
)
タ イ国立 図書館
所 蔵の 最 古 と見 られ る ク メ ール 文 字 写 本(
略 号K
写本
,1771 年書
写)
2
)イ ギ リス 大 英 図書 館所 蔵の ビル マ 文 字 写本 (略 号B
写 本,1852
〜1878
年の間に書写 )3 )
イ ギ リス 大英 図書 館所 蔵の シ ン ハ ラ文字
写 本(
略 号S
写 本 , 書 写年 代 不 明) 三 国に伝 承 したこ れ ら代 表 的三 写本 と二 つ の刊 本の 記述を比較 検 討 した結 果, 異 読は も とよ り,S
写 本 とS1
刊 本 とに数 百 偈が見ら れない こ とや,B
写 本の み に見られ る数 面に亘る長 文の 記 述が あ る こ とな どの 問題が見 られ た。 こ れ らの 記述に関
す る問
題 を 明 らか にす るこ と は,本書
の原 本に最も近 い 厳 密な校 訂テ キス トを作成 するため に重要 な課 題 となる(3)。 また, 拙論 ω に指摘 し た よ うに,本書の 内容の ほ と ん ど は, よ り古い パ ー リ文 献に由来す る。 その た め, 本稿で は, 上 記の 各 国の 写本 と刊 本の 相 違を比較 検 討 した上 で, その引 用形 式な どの側面
か ら考察
す る こ とに よっ て, これ らの問題
を 明 らかに す るもの であ る。Lohapρadipakasa ’ra の ビル マ 文 宇 写 本およ びシンハ ラ文 字 写 本の問題 点
65
2
. シン ハラ
文字
写
本
の問 題
点
S
写本
とSl
刊本
に見 ら れ ない数百偈
とい う問題
は,第8
章 「雑 論の 仕 方 によ る[
教説 の]
精要 の解 説」 (Paki
脚 akanayasaraniddesa )に あ る。 い ずれ の本
の第 8 章
に も, 同 じ く394
偈 を収
め て い る。 し か し,K
,B
写 本 とT
刊 本を確
認 して み る と、各 本
の第 8 章
に収
め ら れ て い る偈 数 は,898
偈 (5)と なっ て い る。 こ れは, ビル マ とタ イ所伝に お ける増 補 問題 とい うよ りも ,S
写本
とSr
刊本
の 脱落
で あろ うと考 える。 内 容 を確 認 して み る と, 予 想 ど お り問題
となる箇
所は,S
写本 とSl
刊本の 第214
偈にあ る。以下は, これ ら
2
本の 第214
偈 とい くっ かの前 後の偈を 取 り上 げ,問題 点 を指摘
す る。第 213 偈
第214
偈第215
偈Evarp
sudesita 卑dhamma
叩 sutv琶 ariyas5vakfiarajjitva attabhave
bfihiraramma
りepi
capat
悟 maggaphalalp setthalpPapPonti
parama
珥 siva田.etam attham
pi
sutvana 曲 攣磁緯凝
攣鋤 鋤
.Tato
viramapa 叩yeva
veramapi ti vuccati .Evarp
saraqasTlena sampannotU up 盃sakoこ の ように, 聖 な る弟子た ちは, よ く説 示された法を聞い て , 外の 所 縁で ある自身を厭 離 し, 吉祥の , 勝れた最 上の 道果 に達す る者 と して 得て い る。 こ の こ と を聞い て ,
瀦
亀講
纔饗難簸 愚逡飆
騫織で驚 る6 そ れ ら を遠 離す るこ と(
viramarpa)
が, 離(
verama りi
)
と言
わ れ る。 こ の よ うに, 帰 依 と戒を 具 足 す る在 家信 者は … … こ こ に,取 り上 げ られ な か っ た第183
偈か ら第212
まで は,聴 法の利益 と それ に関す る物
語で あ る が , 第213
偈か ら第214
偈の 途 中まで は, 聴 法の功
66
パ ーリ学 仏教 文化学 徳に 関 す る ま と め の 偈で あ る。 しか し, 第214
偈 の 後 半に は,ubhayafi capi vaηrpitalp
とい う、 意 味が取れ ない 不 相応な語 旬が見ら れ る。 ま た, 第215
偈 以降は, 帰 依 と戒を具 足 する優 婆 塞に関 する とい う別の 話 題に展 開 して し まっ て い る。 意 味不 明 な語 句の突 出も さ る こ と な が ら, 第214
偈 と第215
偈 の 問の話 題の繋
が りは, どの よ うに 見て も不自然
さ を感 じる。し か し,
K
,B
写 本お よびT
刊本
の 記述
と比較検討
す れば,全体像
を完
全 に把 握 で き る よ うにな る。以 下に,
S
写本
とS1
刊本
以外
の各本
に 基づ い て校
訂さ れた当 該の 記述を 取 り上 げ, こ の問
題を検 討す る。(
な お,S
写本 とS1
刊 本 に は,K
,B
写 本 とT
刊 本の第91
,92
偈に 当た る2
偈が脱 落 した ほ か , 筆 者の 校 訂 上の 方 針に よっ て,4
偈の ずれが 生 じて い る。)
Evarp
sudesitamdhammam
sutv 巨 ariyas巨vakA arajjitva attabhavebahirarammarPe
pi
capatt
盃aggaphala 耳1 settharpPapPonti
paramarp
sivarp.Etamattha
靼pi
sutvana繭
銭遡矇鑾
輔
購
◎N
互gasenavhaya
単 thera叩pucchi 漁
灘 o 蟻越Q ,bhante
kathar
口N
五gasena
bhikkhusahgho
sakattaniこの よ うに, 聖 なる弟子た ちは, 外の 所 縁で ある自体を厭 離 し,
(
Loka
−d
8
.209
〔6))
(
Loka
−d
8
.210
(7))
(
Loka
−d 8
.211 )
よ く説 示さ れ た 法 を聞い て,吉祥
の ,勝れ た最上の 果に達す る者
とし て得てい る。 ナ ー ガセ ー ナ とい う長 老に尋ね た。 「尊 者ナーガ セ ーナ よ , ど う して , 比 丘僧 団は, 自己に対 し … …以上か ら, 分か る よ うに,
S
写 本 とS1
刊 本に おい て , 問題 となる第214
偈 にあ る ubhay 面i
vappitalp とい う, 文 脈に不 相応
な語 句の 位 置に は,K
,B
写本
とT
刊 本 に は,第210
偈の rajaMilindanamako (
ミ リ ン ダ とい う名のLoiCapρadipakasjra の ビル マ文字写本お よ びシ ンハ ラ 文字写本の問 題点 67 王 は)となっ て お り, 話題 も前の 偈の 続 きで , 第
227
偈 まで は, ミ リ ン ダ王 と ナーガセ ー ナ長 老が 問答し た比丘 た ち の 身体 管理 に関す る記 述 と なっ て お り(8),文脈
の流
れ と して ,S
写本
とSl
刊本
の 記述 よ り も自然になっ て い る。第
228
偈以降は, スマ ナー 王女の物 語や様々 な教理 な ど,パ ー リ経
典 と註 釈 文献か ら多 くの 散 文 記 述を引用 し, 韻文 と して再 構 成 した もの で あ る(
詳 細につ い て は下 表 参照)
。また, 問 題 と な っ た ubhayah c百
pi
va聊ita
甲 とい う語 句は,他 本に は, 第720
偈に現れ る が, ubhayafi c5pi mahAsenan ti varprpitarp(
[
これ ら]両
方 も , 大床
(
mahasena)
で あると説 明 された)
となっ てい る。 以下は,第 719
,720 偈
を取り上 げる。
pamapato
atikkanta 叩 ma 五capith 巨dika
叩pi
cauccasayanarnetan
ti
sambuddhenapak5sitar
ロ.Akappiyan
tu ma 丘cadipaccattharapakaIppi
caetan tu
轢
黝
鼕
1 、 、、_ 、、. _ −
tatO
Virama 口a叩yeVa
Veramap1ti
vuCcati .大きさ が超 過 し て い る寝 台や椅 子な ど も,
(
Loka
−d
8
.719
)
(
Loka
−d
8
.720
)
高床
(
uccfisayana)
で ある と正覚者
に よっ て説
明さ れ た。 不適 当な寝 台や敷 物な どで も, 懣i
灘購
纓i
讖
1
繰
轗 一
灘 騨羈
そ れ らを遠 離 するこ と(
viramarpa )が, 離(
veram 頗)
と言わ れる。以 上の
2
偈 は, 第606
偈 以 降の , 布 薩 戒 とい うテ ーマ の中
に ある第
八戒の 説 明 とい うテーマ の 中にある。 その 続 きと して, 第721
〜748
偈 まで の内容
は, 帰依 と戒を具足 する在 家信 者に関 する記 述 と なっ て い る。ま た ,
第 720 偈
の後 半
か ら,跋
文まで は,S
写 本 とSl
刊本
の第
215
偶
以降
の記 述
に一致
して い る。 これ は ど うい うこ とか とい うと,S
写 本 とS1
刊 本 に は,第 214 偈
の後半
か ら第 720
偈の 前 半 まで (他の 写 本 と刊本で は, 第209
68
パーリ学仏教文化学偈
の後半
か ら第720
偈の前 半 まで に当た る)
が脱 落
してい る可 能性が極
めて高
い こ とを意 味 して い る。 内容上 の 問題を再
確 認す るため に,K
,B
写本
とT
刊本に基づ い たLokappadipalcasara
の第
8
章
の 全 体の構 成を 以下
の よ うに表
で示 してみ た。 第8
章の偈番 内容項目 出 典 二法 第4
〜23
偈 L 世に得 難い 二 種の 人 た ちC
£ AM .87.1−4 ,Cf
AN .玉. B2 ,6
−20
三法 第 24〜 42 偈2
.智慧による三種の人た ちC
£ AN .互.130.6− 1315 , AN .Ll3L20B4 第43
〜55
偈 3.財産を 所有する三種の人 た ち 屮Cf
ANJ
.128
.30
− 129.22,AN
.1
.129.25
ヨ 30 .4 第 56〜 61偈 4.晉葉遣 いに よる 三種の人た ちC
£ ANI ,127.33− 128,28第 62〜
80
偈5
.三種の転輪王 CfAN .LlO9 .18…ilO
.28
,C
£ANI
三.20
.31−2 U 9 , (SNn39
.28
− 140.10),ANH
.2
L20 − 26, (SNJ
,140 ,20−24) 第81
〜89
偈6
.三種の菩薩C
£CpA329
.18
−20
四法 第 90〜95
偈 フ.鼠に譬え られ る四種の 人たちC
£ANJ
茎.茎07.29−108
.34
第96
〜103
偈 第104〜 118偈8
.マ ン ゴーに讐え ら れ る 四種の 人た ち 8.三獅子に譬え られる如来C
£AN
.1
互.10628
− 107.27i
}
Cf
ANIL33 ・玉一31・ iAN 豆134 .1−8 i 第n9
〜125
偈9
.四摂事iC
£ AML32 .茎7
一王8
,iANJI
,3221
−27
第126
〜 140 偈 10,四つ の共 住}
C
丑AMI57 .27−2 黛AMLp
.i59
.21−27, Cf AML62 ,1−5 ,iAN
.rL62.6− 11 第14
ユ〜149
偈轡
こ譬え ら れ る醺 の 人 た 一1
臘
1
}
:
ill
:
鴇
、 第150〜157
偈 12.文 字に譬え ら れ る 四種の 人 たち ? 第158
〜 玉64
偈 } …113
.劫住の 四神 変 C£Ss257
ユ6
−23 (CfJAJ172
、8
−14
)Lokappadipalcasa−ra の ビル マ文字写本お よ びン ン ハ ラ文 字 写 本の問題 点 69 第 165〜 176 偈 14 全ジャ ン プ洲に 聞 こえ た四 つ の声
Cf
Ss
25820
−34
〈Cf
SnA
I22317
−29
, Cf SA 32216 −28 ) 五法 第 177〜 179 偈15
五 力Cf
AN
IIHO2
−7
,Cf
AN
豆三124824
−26 , α AN HI 1011 − 12 ,CfJV12025
−1211
第至80
〜181
偈 第182
〜208
偈篭飆撫 譲
魍
瞬 爲
き鄭 芟
噸
16
聴法の芳つ の利 益 正61
聴法の利益 に関す る物語慧
蕪
欝驚
霤
Cf
AN
III 2482 −6
CfAAI2812
−295
c
6
ぎ鈴警
維 瓢
獺
纏
鎗
瞬
継
攤鑼
戀
勲
驤
翻 躍
麹 鰭
潅
嚇
賎
瞬
難戴
軌
確
爨獵撫
覊
嫐縣
攀勧
濯
環
靆 鍔
暴
蜘 譲
蕊黐痩
,φ
麟
畢
、韈撫
副
§鑞
叢
輔
ア7
額
耋
粐繍
瞬
擁
購
A
難
蠡醗
難 飜
麹
ぎ$惣
鱗纖
聯
瀬 餓 鄭
灘 鸚鸛
「
鞠 曝
4
聯
冖飜離
勲
騨
纏
霧糶靉鵬
第
細 検嚇
戮
零
o鰡
竣 購
ゲ
幽
漁
一灘 論
譲
)
筆
搬
機 賜
癬
第覊
奪鵬
麟
譲
鬢鞠
羯
2
労難
融
毎
i
雛漁
難
繼
繋
騨
蝋
渤
_
灘
鰈
灘
幽 繍
癬
饑
懸
臨 嚇 躍
φ
黼
α づ紳
蟻
s
ご轟
織
無
獵
1
確 へ 帚機謙 レ鯉 ,繍
翻 醜
箪
》
鎌
蠹
瓣
瞬
S
写 本 に 欠 く 偈 文70
パーリ学 仏 教文化学「
〜琺
第
癖
覇
購
爨
審類 寮
愚璽
議
呂や 盛
下
曄
む
灘
簸
1
ジ
纈 魑
諺
磯
交
艪 斡
友φ
七麹
職
儺
第靜 糎 噸
鰲灘叢
灘
鵬
議
毅 灘
!嚇
鄭 鐔葡Φ竭
凝勘
靉鑼
覊
難
3
輪
竃
購
難畿
鯛
聯
礁
榊
囀 幕
獄解
師
餐嘔
算
榊
踵
2
糧
郷
編
凝
韓
矯
篳
弊
施
螻
驫
鸚
蠶
璽
漁
接
鑾
纏
導
紳
ご球
餮
姻薩
戴
鷲
職
蝋 φ翼
嚇
擁 確 鼕
舞
嚇
篝
嬲 嬲 覊 麟
最
無
禽
第 721〜 748 偈 269 在家儒者の戒 と生活 第749
〜783
偈26
五〇在豕信者 テ ィ ッサの物 語 第784
〜821
偈26H
沈み行 く船上で受 戒 し た ヒ百人の商人た ちの物語 十二法鍵
轡 玉麟
孵 無
ヌ7
謙織羅
1
母
蹴嬾
齧
蹴 織
、勲
覊
纛
1
轤
灘
臨
,
飜
s ,tlt撫
ぐ K驪 戮
驪
灘
飆
磯 蠍
攤叢
Cf
Ss
986
− 1027 (2611 まで), (CfDAI23424
−28,Cf
AA II 1132 −5
CfDA
正23428 −23511
, Cf ALA 正11136 −22
Cf
DATI36728
−3689,Cf
DA 正23512 −29, CfAAH11323 −11410
) (Cf
SA
HI2424
−263
} (CfSAI54
且1
−5519
, SNI173 一韮83 )二
」
S 写 本 に 欠 く 偈 文加纏 ρα吻 醜璽用 の ビ ルヱ 文 字写本お占びシ ンハ ラ文字写本の 問題 点
71
第822〜 838 偈 127 .十二業 Ss.138
.19− 139 .16
(C
£Vis
.601
,1
−602
,9
,C
£Abhs
,14410
−25
) 第839
〜877
偈 27 ,1
業に関する諸々 の疑 問Cf
Ss
.i39
,33
一王40
.33
(C
至MiL8331
−84
,8
, 第 878〜 897 偈 28 .修行道Cf
.Mil
.297 ,5− 12 ,Cf
Mil ,84
, 8−25)KhpA
,7−i6
(C
£ 蓋t. p ,2L4
− 17>一
Cf
Vi
§墜
盤
2
璽
、上 記の 表か ら分 か る ように,
Lokappad7pakasara
の第 8 章
の 全体
の構 成
と して は,経を その 内容の 法 数に よっ て(1
法か ら11
法に)分類
し た増
支部
(
AftguttaranikEya
)
の 形 式を模範
と し,2
法か ら12
法まで とい う法 数 に順 じ て い る。 上記
の 内容項
目の多
く も増
支部
か ら抽出
し,増
支部
の二 法集 (
duka
−nip 翫ta
)
〜 八 法集(
atthaka −nip5ta>
の 一 部の 偈 文 記 述を そのま ま 引 用 す るか ,また は散 文の 記 述を偈 文 と して ま と め て い る。 場 合 に よ っ て は, 増 支 部 註
(
AfiguttaratthakathE
)
ま た は他
の文献
か ら その法数
に関連
す る物語
を引
用 しS
写本
とSl
刊本
に見 られ ない部分
で ある。 これ ら の部
分, 即ち5
(
一部)
,6
,7
,8
(
一部〉
法の部 分が欠けて し ま う と, 全体
の構成
が不自然
にな るこ と が分か る。こ の よ うに, 内容 上や引用形 式な どの 各 方 面か ら検 討 した結 果, や は り
S
写本 とSl
刊 本に は,間
違い な く脱
落が ある とい う結論
に至っ た。S
写本
で は,問題 と なっ た第214
偈は,71
葉のA
面の中程 に位置
して い るた め, 自ら 散逸 した と考え難 く, や は りこ の 写本は脱 落の あ る写本, また は散 逸 して い る写本を底本に し た に相 違ない (9)。一方,
Si
刊本の 校 訂者 は, 校 訂に際して , どの 写 本に基づい た か を 明 示 し て い ない が, その 脚 註に は, 異 読を示 す場合,potthakesu
([他 ]の諸 本に は) とい う複 数 形を使 用 し て い るの で 画 , 当 時ス リ ラ ン カ に現 存 して い た い く っ かの写 本を用い たこ とが推
定でき る。S
写本が その中に含
まれてい た か ど うか は分
か ら ない が,他
の 写本に も同様
に脱
落が あっ た こ とは推
定に 難 くな い o72 パ ーリ学仏 教 文 化 学
こ の よ うに,
Lokappadipakasdira
の 多 くの シ ン ハ ラ文 字 写本が揃 っ て, 大 量 の記 述 を脱 落 してい る とい うこ とは, ス リラ ン カにお け る伝
承の 基 礎 と なっ た 写本
に不
備が あっ た可 能性が極めて高
い とい うこ とが指摘
で き る。3
.ビ
ル マ写本
に
見
られ
る問 題
B
写本
に は, 他の写本 と刊本
に 見 られ ない長 文の記述が3
箇 所 見 られ る。 即 ち, (A )56葉のA
面〜59
葉の A 面 まで (お よ そ7
面の 貝葉 ), (B
)62
葉 のA
面の半ば〜64
葉
のA
面の 半ぼま で(
お よ そ4
面の 貝葉 ) , (C
)67 葉
の半
ぼ 〜68
葉
のB 面
まで (お よ そ35
面)
の記述
であ る 。 その 他,(
D
)
65
葉
のB 面
,(
E)66 葉
のB 面
,(
F )70 葉
のA
面,(
G
)
72
葉のA
面の4
箇 所 に他 本に は存
在 しない 記述が あ る。Lokap
ρacfipakas 々ra の 著 作 地 域 は ビルマ で あ る の で, 同 じ地 域 に書写
さ れ たB
写 本 は,Lokappadipahasara
の 原 本, ま たは その原本
の 系 統 に属す る写 本を も と に し て書き 写 され た とい う可 能性が当然考
え ら れる。 即 ち, 他の写 本 と刊本に は, 上 記 のS
写本 とS
且刊 本の 脱 落 と同様
に , そ れ らの 記 述が も ともとあっ たはずであ るが , 他 国 へ 伝 承 した 過程に おい て何 らか の 原 因で脱 落 した とい う可能性が あ る。し か し,
19
世 紀に書
写 さ れたB
写 本は, 書 写 年 代 とい う観
点か ら見れば
比較 的に新しい もの で あ るた め, そ れ らの 記述が後
にB
写 本の書 写 者に よ っ て 書き 加 え られ た か , ある い は そ れ らの 記 述が付 加 され た写本
を底 本に し,書
き写さ れ た とい う可 能性
も見逃せ ない の で ある。 ま た ,他
の写本 と刊 本に見
ら れ ない とい うこ と も含
めて ,後者
の 可 能 性が更に高 まる と考え ら れ る が, こ の 問 題を解 明す るため に,内容
上 な どの 観 点か ら も,考察
す る必要が あ る。さて, 上 記の い
ず
れの 記述
もLekappadipakasdira
の第
5
章
に当た る が ,章
末
に は,Mahavamsa
(『大王統 史』)
を参考
に した とい うこ とが明示 さ れて い る。 そ こ で,筆者
は, それ を手が か りに して検
討 した結果, まず本 章のお よ そ9
割
の記述
が,Mahdivampsa
か らの 引 用文
, ま たは その 詩 形 改 変で ある こLokappadil)akasfira の ビル マ文 字写本およびシ ンハ ラ文 字写 本の問題 点
73
とを確 認した。無論
問 題 とな る そ れ らの記述も すべ てMahava
」?isa か らの引
用偈
で あ る。結論
を先取
りする な ら, そ れ らの 記述
が いず
れ も後
に付
加 され た もの に す ぎ な い とい うこ とに な る。 そ の 根 拠 と して, 最 初にB
写 本 のLolcappa
−dipakas
δra の 第5
章にお け るMahdivopisa
と引用関係
を もつ 記述
を取
り上げ
, 更に, その 文 脈お よび 引閉 形 式を分析す る と, 以下の よ うにな る。Lps
第5
章に引 用 ・利用 さ れ たMhv
の偈 数Mhv
の章No
.Mhv
各章の 偈数Lps
に見ら れ る 引用 ・ 利用 さ れたMhv
の偈 留憙
轟
一
_ _ _」
32偈 (第7
〜38
偈 ) 233 偈 第1
〜 32 偈 (C
£ 第1
〜3
,第4
〜 32偈) 最 終 偈 の 第33
偈 の み 1 引用 して い ない。1
偈 (第40 偈)342
偈 第1
偈の み Mhv 第3
章 の 第1
偈 を引用した後, 長部の 大混 槃経の記 述の一部 を 18偈で ま と め て い る。 穏偈 (第59〜 68 偈)466
偈 第1
〜9
, 玉玉,14f曷, (Cf
第 1 偈 ,第2
〜8
偏, Cε第9 ,11,14偈)87
偈 (第69
〜147
偈)5282
偈 獅4
〜 22偈,C
丑第23〜33
偈, 第84
〜94
偈 ,Cf
第77
〜83
偈, 第174
〜 184偈, C£ 第 185 〜 211 偈,第4蝎 ,C£ 第50〜 60偈 第5
章の偈を便宜 的に 抽出 し た と見 受 け られ る。 47 偈 −一 (第148
〜198
偈〉 6 《碣
第 1〜 47 偈 (第 1 〜20 偈,Cf
第 21 〜 25 偈,第26〜 46偈,Cf
第47
偈〉 一 …一 全 章 全 偈 を 引 用。 (Mhv 第 2玉〜 25 ,47 偈 は 改 変。) 74 偈 一闇一 (第199〜 272 偈)L
774
}偈 第 1 〜74 偈 (Cf 第 1偈,第 2 〜14
偈,C
£ 第15
,16
偈, 第17
〜 45 偈,C
£ 第46
偈 , 第47
〜57
偶 ,Cf
第 58偈,第 59〜 63偈,C
£ 第64
偈, 第 65 〜72⊥
墨
.C
礫73
,Z
竺
塑
全章全偈を引用。 (第 15,16,46 ,58 ,64 ,73 ,74 偈は改変。)74
パ ーリ学 仏數 文化 学 28 偈828
一 偈 第 1〜 28偈 全章全偈を 引用 。 (第 (第 273〜 300 偈) (第1
〜27
偈 ,C
£ 第28
一 丁_ 28 偈の み 改変。) 偈 )29
偈 『 _rh 929 一偈 第玉〜 29偈 全 章全 偈 を 弓開 。 (第 (第30正〜 322偈) (第 1 , 2 偈, α 第33
,5
,6
,7
,8
,18
,19
, 偈 ,……Cf
第29
偈 ) 21,23
,24 ,25 ,27 ,29 偈 である。〉 104 偈 10106 偈 Cf 第1〜 8 偈,Cf
第 第9
,10 偈を 引 用 して (第 323〜 405偈)11
〜28
偈 , 第29 偈 〜 い ない 。 第105
偈,Cf
第106
偈42
偈 『 皿_ 玉142
竭 第1
〜42
偈 全章全偈 を引用 。(
第 (第406〜 447偈) (第 1〜 41 偈 ,C£ 第齟」…げ4242一冖 偈の み は改変。) 偈) 『 8偈 (第448
〜455
偈)1255
偈 第 1 〜 8 偈「
…閲冂 20 偶 1321 偈 第 1 〜20 偈 最 終 偈 の 第21
偈 の み (第 456〜 474偈) (第1
〜19
偈,Cf
第 20 引 用 して い ない 。 偈)23
偈 1465 偈 第1〜 23 偈 (第476〜 503 竭)凛
。4− ,6。劇
2058 偈 第1〜 57 偈 最 終 偈の 第 58 偈 の み 引 用 してい ない 。 32 偈 2134 偈 第1〜 3 偈, i偈 (Cf 第9
,34
偈を引罵 して (第561〜 589 偈) 第4
〜7
偈 ),第8
,10 い ない 。 〜 33偈87
偈 2288 偈 第1
〜87
偈 最終偈の 第88偶の み (第59G
〜697
偈) 引用 して い ない 。 ?23102
偈 第 正〜3
偈, 『2
偈 (C£ 第97〜 100 偈),癲
一
158 偈 2459 偈 第 1〜58
偈 最 終 偈の 第 59 偈 の み (第1
〜57
偈 ,CL
第 58 引用 して い ない。 (第 偈)58
偈のみ は改変。) ? 25116 偈 第 1 〜6
偈, 剛9
偈「 (Cf
第49
〜64
偈),C
£ 國…h皿 第67
偈,麟 勲蹴
灘
雛
68 〜玉15 偈,翻
鑞 壌
纖
Lokapl,adipakasfira の ビル マ 茎字写本お よ びシンハ ラ文 宇 写 本の問題 点 75 冖 『 ? 2626 碣 第 1〜 25 偈 ,
鑞 鑞
攤
鶴
?2748
偈 第1
〜io
偈 ,9
偈 (C
£ 第18
〜20
,25
,27
,28
,47
,48
偈),購
? 2844 偈 第 弖〜43
掲蹴 鑞灘
趨
? 297G 偈 第1
〜28
偈,第45
〜69
第45
偈は 改変 。 偈 ,臓
獵 臟
78 30100 偈 第1
〜20
偈 , 第 42 〜99
第6 偈は 改変。 最終偈 偈 の第100
偈を引用 し て い ない 。 」一124
偈31126
偈 第 1〜 124 偈 第10
,ll4偈 は 改 変 。 第 125偈 と最終偈の 第126
偈を引用 し て い な いD83
偈3284
偈 第 1〜83
偈 最終偈 の 第84
偈 の み 引 用 して いない。13
偈33100
偈 第 1 〜 13偈 (第1
〜3
偈 ,第 4 〜8
偈,Cf
第9
〜 13偈) ※i
難繋鑠
部 分は,B
写本に しか見 られ ない記述で ある。上記の 表か ら, 分か る よ うに,
Lokap
ρadipakasdira の著者
は, 第5
章を著
わ す際に,Mahdivai
?isa か ら多 くの 記 述 を引用 して い る。 その 引 用さ れ た記 述を大 まか に 分けてみ る と, 前 半Mahdvapasa
の第2
〜14
章
まで と,後 半 伽 槭 vαη15α 第20
〜33
章 まで とい う2
つ に な る 。 上記 の問題
となる記述が含 ま れて い る部 分 は,Mahnvaips
α の 第23
,25
〜29
章か らの 引 用で , い ずれ も 後半
の部
分に あ る。(
A )(
B
)
(
C
)
は,K
,S
写 本,Si
, 丁刊本に見 ら れ ない 五血兢 vαη25α の 第23
,25
,27
章の 一部か らの 引用偈で あ り,(
D )(
E )(
F )(
G
)
は,Mahin
αrPisa
の 第25
,26
,28
,29 章
の最終偈
の 引用で あ る。(
1
)Lok
∂ρρadTpakastira の第
5
章
に 見 られ るMhv
か らの 引用 形式まず, 問 題 とな る記述が
含
まれて い る章節
を除き , すべ て の 写本 と刊 本に
76
パ ーリ学 仏 教文 化 学 共通 して見 られる引 用形 式は次の よ うに分析
で き る。1 )
ほ とん どの記述 (
偈)
は,Mahjvamsa
各 章
か らの部 分 的 引用で あ る。(
Mahavamsa
の 第2
〜5
,10
,12
〜14
,20
〜22
,30
,24
〜33
章
か らの 引用)
2
)章の全 偈を引用す る用例は,前半
に しか見 られ ない 。 た だ し, いず
れ も その ま ま引用 さ れ た もの で はな く, 必 ず文 語や言葉
の 位置を変え た り, 同 義 語 を使用 し た りす る とい うよ う な改 変が見 られる。(
Mahdvamsa
の 第6
,7
,8
,9
,11
章か らの 引用)3
)
Mahinarpsa
に お け る ほ と ん どの 偈 の韻
律 形 式 は,Vatta
類(11)(
Skt
Vaktra
,Sloka
,8
音 節 ×4 )
で あ る。 しか し,各章
の最終
偈の 詩 形 は,前 の 諸偈
の詩
形 と異な り,Va
psattha (
Skt
.VarpSasthfi
,12
音節
×4 )
や ,Pahassi
垣(
Skt
,PraharsinT
,13
音
節 ×4
),Vasantatilak
盃 (Skt
.Vasantatilakfi
,14音
節 ×4
) な どの韻律
形式を とっ て い る。 そ れ らの最
終 偈 を引用す る場合
,必 ず韻 律形式を
vatta
類 に改 変 し て い る。 (Mahjva
ηpsa の 第6
,7
,8
,9
,10
,l
l章
か らの引用
)
4 )
ほ と ん どの偈を引用 ・利
用してい るに もか か わ らず, 故 意に最終 偈を 引 用 し ない 用例が 数 多 く見られ る。 更に, そ の 数は,最終偈
を引用 する用例
の数
よ り多
い こ と が顕著
で あ る。(
Mhv
の 第2
,13
,20
〜22
,24
,30
,31
,32
章か らの 引用)
即ち,
Lokappadipakasjra
の 著 者はMahdvamsa
の 記述 を引用す る際
少 な く と も 上記
の4
つ の 方 針を もっ てLokappadipakasara
を著
した とい うこ とが で き る。(
2
)
ビル マ文
字写 本にのみ見ら れ る引
用箇
所の考 察(
A
)と(
C
)
が含
まれて い る章 節に お けるMahavamsa
か らの 引用を更
に分
析 す る と,3
部に 分け るこ と が で きる。は,
Mahjvarpsa
の各 章
の 冒頭に あるい くつ かの偈
を その ま ま引用 し,は, その 後の い くっ かの偈の内容を ま とめ, 同じ詩形 ま たは異 な る詩形で
著
さ れ る。は, 今 問
題
と して取
り上 げて い る(
A
)
と(
c )
,即ち, 最 終 偈 を含む以降の偈を その ま ま
引
用してLokappadipakasbraの ビルマ 文 字写本お よ びシンハ ラ文 字 写本の問題 点
77
い る部 分で ある。つ ま り,
Mah
」vamsa 第23
章の 引用箇
所で は,は
最
初の3
偈 を直
接引 用 した もの。は
第
97
〜100
偈の内容
を2 偈
で ま とめ た もの 。は問
題
と なる 第4
〜102偈
の引用(
A )
。Mahavarpsa 第 27 章
の 引用箇 所で は,は
最初
の10偈
を直
接 引用し た もの。は
第 18
〜20
,25
,27
,28
,47
,48
偈の内容
を9
偈
で ま とめ た もの。は問
題
と な る第 ll
〜48
偈の 引用 (C
) 。(
B )
は, 章節の 途 中の60 偈
で あ るた め, 最終
偈が含
まれて い ない が,(
B )
が含
まれ て い る章 節の 引 用 形 式 は ,(A
)と (C
)が含 ま れて い る章 節
と全 く 同様の 形式
で あ る。 つ ま り,Mahjvamsa
第25 章
の 引用箇
所で は,は最 初 の
6
偈を直 接引 用 し た もの。は第
49
〜64
,67
偈
の内容
を9 偈
で ま とめ た も の 。は問 題 とな る
第 7
〜67
偈の 引用 (B
)
。まず, そ の
文
脈を見 るだ けで も, いず
れ に も不 自
然さ を感じ るで あろ う。(
A
)(
B
)(
C
)
は, その前
に位
置 して い るの 記 述
内容
と重複す るこ と に なっ て し まい , いず
れ も文脈
上不要
と考
え られ る。 以 下は, その 具体
例 と して(
A )
が含 ま れて い るMahavarpsa 第23 章
の 引用箇
所の,
の 一部を取 り上 げよ う。
の 部 分
Ekeko
tesuyodhesu
dasahatthibalo
ahu .ekekassa
pariv
盃r且yodha
dasa
dase
bahu
.Tesam
pi
pariv
巨ra cayodh
巨dasa
dase
bahu
.ek5dasasahassa ca
dasuttarasatam
pi
caYodh
亘 sampipditahonti
balavanta
vis巨rad2 .彼
ら戦士たちの う ち,一人 ずつ 十 の 象 軍を有
した。(
Loka
−d
5
.680 )
(
Loka
,d
5
.681
)彼
ら十
人の[
軍 人た ち]
に は, 一人ずつ , 十人の従
者の戦士が い た。78 パ ーリ学 仏教 文化学
彼 ら [従 者の 戦士 た ち
コ
に も,十人の 従 者の 戦士がい た。有 力で あ り,
熟練
した 一万一一千百 卜
人の戦士たちの
合計
となる。に重
複
して い るの 一部
(
MahdVapasa 第23 章
の第
97
〜100
偈)
Amantetva
mahfiyodhe tedas
巨pi
disa
単pati
yodhe
dasadasekeko
esath互ti ud 互hari
.Te
tathevfinayurpyodhe
,punar
aha mahil )atitassa
yodhassatassapi
tatheva
pariyesitUm
.Tatha
te
patiayurp
yodhe
, tassap
’aha
mahipatipuna
yodhasahassa
tathevapariyesiturp
.Tatha
te
panayurp
yodhe
, sabbe sarppindit 奇 tu teekadasasahassEni
yoChfi
satam athodasa
.(
Mhv
王は彼 ら十 人の大 戦士 た ち を
呼
び寄
せ, 「各 自が そ れ ぞれ十 人の戦 士を探
す が よい 」 と命じた。 (Mhv
23
.97
)(
Mhv 23
.98)
(
Mhv 23
.99)
23
.100)
彼らは そ の 通 り,戦士 た ち を連れて戻っ た。 王 は, 再 び彼 ら 百 人の 戦士 た ちに も同様
に言っ た。 「[
それ ぞ れ十人の 戦士 を]
探すが よい 」 と。 彼ら も ま た 同 じ く,戦士 た ち を連れて 戻っ た 。 王 は,再び彼ら 千 人の 戦士 た ちに も同様
に言
っ た。 「[
そ れ ぞ れ十 人の 戦士 を]
探す が よい 」 と。 彼 ら も ま た 同 じ く,戦士 た ち を連れて戻っ た 。 そ こ で , 彼 らすべ て は, 一万一千百十
人の戦 士た ちの合計
とな る 。以 上の よ うに,
の
中
に含
ま れ て い る部分 (
(
A )
の 一部)
は, その 前に位置
し て い るの
記述 内容
とほ ぼ同様
で あ る こ とが 明ら かで ある。 無 論, (B
)(C
)も同様 の 形 式 と なっ てい るが , む し ろ, こ れ らの 記 述が存 在 しなLokappadTpakOsjraの ビル マ文 字写 本およ びシ ンハ ラ文字写本の問 題点 79 け れば,文脈 と して, よ り 自然な流れ に な り, 上 記 の (
1>
の第 1
の方針 に も 該 当 す る。B
写 本の 底本
とな る写本
の書 写者
, ま たはB
写本
の書
写 者 は,Mahjvarpsa
の 内 容を よ く知 っ て い た に違い ない が ,お そ ら くLps
の 第5
章 全体の 内容 と引用 形 式を把 握せず,Mahdvamsa
か らの引 用が欠けて い る た め,(
A
)(
B
)(
C
)
の部
分 を その ま ま引
用 し,書
き加えた の で あ ろ う と推定 さ れ る。ま た,
(
D )(
E )(
F )(
G
)
は, いず
れ もその 詩形 を改 変せ ず, その ま ま引用 さ れ た もの で あるため, いず
れ も第3
の 方 針に当て は ま ら ない こ とが判 明 し た。 以下は ,Mahdivamsa
各 章の 最 終の 偈 を引用
した際
に, 必ず韻律
を改変
する第3
の 方 針の 具体
例 と して,Mahjvarpsa
第6
,7
章の 最 終 偈 とそ れ ぞ れ に対応
す るLokappadipakasjra
の偈を取 り上 げ,韻 律を改 変 しない (D
)(F
) を事 例 として 取 り上 げる。Mahjvamsa
第 6 章
の最終
の偈(
第47
偈,韻律Pahassipt
,13
音 節 x4 )La
血kaya
叩Vijayasan
翫makokumaro
otiロ箪othiramati
Tambapa
凹idese
Salana 甲yamakagU
頭nam antaraSmi 叩nibbEtUTp sayitadine tath5gatassati.
心
確
立 し た ヴィ ジ ャ ヤの 名を もつ 王 は, ラ ン カー島 の タンバ パ ン ニ(
銅 掌)
地 上 に上陸 し た 。 [ち ょ うど]
その 日, 如来は 沙 羅樹の 問 に 臥 して入滅 さ れ たの で ある。(
Mhv 6
.47)
以 上の偈
に対応す るLokappadipakasdra
の第
198
偈 (
韻律
vatta
類
8
音節
x4)
Lathkarp
soVijayo
n巨maSihabahunarindaj
okumaro
buddhasetthassa
patto
nibbana vAsare .(
Loka
−d
5
.198)
最上の 仏陀の 入 滅 の時に, シ ーバ バ ーフ王か ら生 まれた
80 パ ーリ学 仏 教 文 化 学
その ヴィ ジャ ヤ
青
年は , ラン カー [島]に達 した
。
Mahjvamsa
第7
章
の最終
の偈 (
第74
偈, 韻 律Vasantatilakti
,14音
節 x4)
Hitvana
pubbacaritarp
visamarp samenadhammena
Lankam
akhila珥 anusfisamdnoso
Tambaparppinagare
Vij
ayo narindorajja 叩 akhrayi sama
khalu
atthatipsati .ヴィ ジャ ヤ王 は以
前
の悪
行を捨
て , 正 し く全 ラ ン カー島
を治
める者
と して, タ ン バ パ ン ニ (銅 掌)
の都に お い て 実に, 三十八年 間, 王国を治
め た。 (Mhv
7
.74
) 以上の 偈に対 応 するLokappadil7akasa
’ra の第272 偈 (
韻律 Vatta
類8
音節 ×4
)So
tambapapm .inagare
dhammena
Vijayo
tadaa1thatimsa samayeva rajjaip
kdresi
bhapati
.(
Loka
−d
5
.272 )
当時, そ の ヴ ィ ジャ ヤ王 は, ラン カ ー
都
に お い て,三十八 年 間, 正 し く王国を治め た。
以 上 の こ とか ら,
Mahavamsa
各 章の最終
偈 を 引 用 す る 場合, 必 ず韻 律 形 式を最終
偈に 通 例 用い られて い る複 雑な詩
形で は な く, シ ン プル なVatta
類 に 改 変 して い る こ と が 分か る。 一方 ,(
D )(
F )
は 以下
の よ うに 複雑
な韻 律を 保 っ た ま まで ある。(
D ) (
Mhv
第25
章の 最終の 偈 第ll6
偈,韻律
Pakati
,21
音節
×4 )
Ete
te
nekakotiidha
manujaga (Leghtitite
cintayitv 百
kamanarp
hetU
etarp manasi cakayirfi
s亘dhu
adlnavarp taipsabbesa 叩
gh
巨tanimta
卑 manasi cakayirdniccatarp
sadhu sadhuevam
dukkha
pamokkha
卑 subhagatim athavapapu
箪eyyacirena .Lokappadipakasjraの ビル マ 文字 写 本お よびシ ンハ ラ文 字写 本の問題 点
81
大王 はこ こ に, 諸 欲の ため に殺 さ れ た これ ら幾 千万 の人 々 の こ と を考 え それよ り生 ず る, その禍
をよ く意に と ど め, ま た一切 の殺 戮者 とし て 自分の 死を よ く意 識 す るな ら ば, やがて , こ の よ うな苦か ら離れて , 安楽
に達す る で あろ う。(
F) (
Mhv 第28 章
の 最 終の 偈 第70
偈,韻律 Vasantatilaka
,14
音節×4
)
Khedarp
pi
k
亘yajam
asayham acintayitv5pufiiia
卑pasa
皿 amanasopacitamhi
evarps5dheti s5dhanasat 巨ni sukh 蕊
kar
翫nitasm亘
pasannnamanaso
vakareyya
pufifiam
.身
に生ず
る耐え難い 苦 労を意 とせず,この よ うに信心の 心 を もっ て , 善 業を積ん だ が ため,
安
楽
を も た らすべ き幾 百の善事
を も , よ く果た し たの で ある。そ れ
故
,信 心を もっ て , 善業
を 行 うべ き なの であ る。以上, 事 例 と して
取
り上 げた(
D )(
F )
と同じ く,(
E )(
G )
もMhv
の最終
偈
を その まま引用した もの で あ り,い ず れ も第3
の 方 針に当て は ま ら ない こ とが分か る。更
に ,内
容上の 側 面か ら見て も, い ずれ も,各章
節に な くて も, 文 脈 と し て 不相応
とい うこ と もな く, 第4
の 方 針 に も該当す るの で ある。 他 本に見 ら れ ない とい うこ とも あ るの で, これ らは例 外 とい うよ りも, む し ろ後
に付
加 さ れ た と見 做 し た ほ うが 妥当
で あ ろ う。 ま た,(
A
)
と (C
)
に も, 改変
を受
けず, その ま ま 引用 され た最 終 偈が含 ま れて い るた め, 両 者の 最終偈 の部分 は,(
D )(
E )(
F )(
G )
と同様
に, 新たに付 加 された もの で あ る とい う も う 一 つ の根拠
に も な ろ う。以 上の 考 察を もっ て,
B
写本に見 ら れ る記 述の 増 補 問 題を指摘
して き た が ,無論
,B
写本
が , すで に増補
されて い る底本
に基づ い て書
写 さ れ た可能
82
パ ーリ学仏 教 文 化 学 性は高い と考え られ る。 こ の 問題を ビル マ に お ける編纂
の問
題に よる もの か どうか とい うこ と を判断す るに は, ビ ル マ に現存
して い る他の諸 写 本 との 比 較 検 討が 必要で あ る(12)。 しか し, 増 補 され た記 述がB
写本
の書
写 者に よっ て 勝 手にな さ れた もの で あっ て も,B
写 本が大 英 図書館
に所 蔵 さ れ るまで,更
に底本
と し て使 用され た な らば, 単に記述の 増補
問題に と ど ま らず, 編 纂 の問題
に展 開
す る可 能性
は否定
で き ない で あろ う。4
.ま
と めLokOppadil
)akasdira は,南
方上座 仏教の 国々 に広 く伝 承 して い っ た過 程で, 大 量の 記 述の 脱落
・増補 問
題が起 こ っ た。本稿
で は, これ らの問題 を明 らか にす るた めに,各
国の写 本 と刊 本の 記述を比較 検 討 した。 その 結果は次の よ うにま と め る こ とが で きる。シ ンハ ラ文 字 写 本 と刊 本の第
8
章 には, 明 らか に514
に のぼる偈頌
が脱
落 して い る。検討
の 対 象 とされ たシ ンハ ラ文 字 写本 と, ス リ ラン カに現存
して い るい くつ かの 写本 に基
づ い た既刊本
に, 同様 に脱落
がある とい うこ とは, ス リ ラン カ に お ける伝承の基 礎 と なっ た写 本に不備が あっ た可能性
が極
めて 高 く, その 不 備に よ る脱 落が相 当広 範 囲に渡 り起 こ っ た こ と を物語
っ て い る。また, ビル マ 写 本の 第
5
章
に当た る記述の7
箇 所に は, 合計202 偈
が新
た に付 加 さ れ て い る こ とが 明 らか に な っ た。 い ずれ も,漁 緬 vα脚 o か ら 引 用 さ れ た偈頌 で あ る。 こ の 結 果を,記述
の増補
と して 指 摘 するに と どめ るが, 意 図 的な編
纂の 問題なの か ど うか とい うこ とを確
認す るに は, ラン ナ ー文字
写本
や他
の ビル マ の 諸 写本 とを 比較 検討
す るこ と に よっ て明ら かにな る の で あろ う。 更な る写本の 調査を含めたこ れ らの解
明に つ い て は, 今後の 課題
に し たい 。また , 以 上の 写
本 問題
点を解 明す る に 当た り, そ れに 関連す る成 果 と し て,2
つ の表
に示 した よ うにLokappadipakasjra 第
5
章
と第 8 章
の 源 泉 資 料 を明 らかに す るこ とが で きた。 更に全篇の 源 泉 資料を 調 査 し, こ の成果 と合Lohapρadipakasa ’ra の ビ ル マ文字写本お よ び シ ンハ ラ文字写 本の問 題 点