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フランス消費者倒産の実務 (中)

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(1)

町 村

‑ 旧法の下での実務運用 [1] 申立

[2]

和解 的整理 (以上前号) [3] 裁判上 の民事 更生

A.

更生手続 の実際

B.

更生措置決定 の実際

(i)個 々の更生措 置の適用状況

( i i )

主たる住宅売却後 の残債務割引 (iii) 個別債権 ごとの事情 の掛酌

C.

執行仮停止

D.

更生不可能 な債務者 に対す る措置

E.

計画の履行

(i)履行確保 のための措置

( i i )

経済状態が好転 した場合 の処置 (ii) 不履行 の場合 の効果

〔 1 9 3 〕

(2)

旧法の下での実務運用 (承前)

[3

]裁判上の民事更生

A.

更生手続の実際

ネイエルツ法の更生手続 は次のように進め られるもの と考え られていた ( 掲 図 1参照

) 72)。

まず,一般的には和解 的整理の不調 に続いて債務者 によ り 更生 申立がなされ,裁判官は開始要件の具備 を確かめた上で開始決定 を下す。

続いて裁判官が債権者の呼び出 し

a ppe l

を公示 させ,債権 を届 けさせ るととも に,債務者の財産状態 についての必要な調査 を行 う 他方,債務者の状態か ら 必要があるときは強制執行の仮停止 を命 じる。か くして得 られた資料 に基づ き, 債務者 ・債権者 を審尋 した後 に更生措置の決定 を下す。

この段階での調査 は,先行する和解的整理で収集 された資料 を用いるので, いわば二度手間にな り不経済だ との批判が向けられるところである。 しか し, この段階で債務者が特定の債権者 について消滅時効 を主張する場合 など,裁判 機 関 として実質的な審理判断を必要 とす る場合 もある

73)

。そ してここでの債 権調査の判断に際 しては,す ぐ次にふれる開始決定の場合 と異 な り,対審主義 の適用があるとされている

74)0

しか しなが ら実際の更生手続 は,ローヌ ・アルプ地方の実態調査

75)

によれ ば裁判所 によりかな りの違いがあるようである (

2

参照)。

グルノーブル, リヨン,バ ランスの3小審裁判所の手続は上記の順序で, ま ず開始決定,次いで調査 の結果 を踏 まえて更生決定 を行 っていた。ただ しその 中で も,開始決定の是非 を決する審理 において対審的に行 うか どうか という点 では違いが見 られる リヨン小春裁判所が債務者 と債権者の双方 を召喚 した上 で開始の是非 を判断す るのに対 して,グルノーブルお よびバ ランスでは簡潔な

72 ) CALAI ‑ AULOY,n. 42 0

73 ) Ci v.1 r e ,3j a nv.1 9 9 6, Bul l . c i vエno l l . 7 4) Ci v.1 r e ,3 0oc t .1 99 5 ,Bul l . c i vエno 38 5.

75 )以下の叙述はANCEL n. 1 01e ts .

に基づいている。

(3)

命令 を非対審的に下す。

これに対 して トレヴ‑小審裁判所で一般的にとられている方式 は,開始決定 を更生措置の決定 と同時に下す というものである。開始決定を事実上省略 し, 更生措置決定において受理要件の具備 も含めて判断するので, リヨンなどでの 二回決定方式 よりも迅速である反面,開始決定に付随する強制執行の仮停止 を 命 じることが困難になる

そこで開始決定 とは切 り離 して,仮停止 を特別に命

じる実務 も見 られるが,その法的根拠 は明 らかでない。

2

ローヌ ・アル

プ4

小春裁判所の手続比較

さらにサ ンテチエ ンヌ小春裁判所では, トレヴ‑裁判所 と同 じく開始決定 と 同時に更生措置の決定 を下すが,手続開始 に当たって資料の提出命令や債権者 に対する届 け出 と整理提案の碇 出を求める,いわゆる中間決定

d 6 c i s i o na va n t d i r ed r o i t

を下す。

このように開始決定を事実上省略 して更生措置の内容決定への審理 を開始す るということになると,問題 となるのは手続開始の判断に対する債務者 ・債権 者など,利害関係人の防御権である。手続の開始が債務者の債務過重や誠実性 など,手続開始要件 を具備 しているとの判断を含んでいるとすれば, また開始 によ り執行の仮停止や情報提供義務 とい う具体的な効果が債権者 に発生するの であれば,その判断に対する利害関係人の審尋が要求 されて しかるべ きだ とい

(4)

えよう

76)

。 しか しなが ら破敦 院は,1

99 4

年の意見

a vi

sで,対審的弁論 を経 な い開始決定 を適法 とした

77)

0

この意見では,裁判上の民事更生開始の決定が債務者の誠実 さについて も債 務過重の存在 についても評価す るものではないため,対審的弁論 を必要 としな い との理由が述べ られているしか しなが らこの理由付 けは理埠 しに くい もの で,申立の受理要件

r ec eva bi l i t

6が欠けていれば申立 を却下することとなるは ずであ り,開始決定 を下す以上は受理要件 を満た しているとの判断が含 まれて いる とい うのが通常の理解であった

78)

。 にもかかわ らず,その後,破敦 院は この意見 に沿って,開始決定が確定 した以上更生計画決定の段階で債務者の不 誠実 を主張す ることは許 されない とした控訴院判決 を破鼓 し,開始決定 には受 理要件 に関す る既判事項の権威がない ことを判決例 として も明確 にした

79)

開始決定に対審主義を適用 しない とする見解が理由とす るのは,手続の遅延 を回避する必要性,明文上対審的弁論が必要 とされていないこと,そ して受理 要件の有無の資料 は債務者が提 出で きるのであって債権者側か らの提出は期待 で きないことなどが挙 げ られ る

80)。

学説 は対審主義の適用 あ りとす る見解が 有力である

81 )

破敦院の指摘す るように開始決定は受理要件 について既判事項の権威 を有せ ず,更生決定の段階で受理要件 も争いの対象 とな りうるとすれば,開始決定に 対審的弁論が不要 とするのみな らず,開始決定 を省略する実務 も合理性 を有す

るとい うことがで きよう

更生措置決定 に至 る審理期 間をみる と, レロン報告

82)

によれば受理か ら更

7 6 )この点は Ni c o l eDECOOPMAN,Lepr i nc i peduc o nt r adi c t o i r ee tl et r a i t e me nt dus ur e nde t t e me nt , D. S.1 9 9 0 . c ♭r . 2 3 7 , n. 1 5e ts .

参照

7 7 ) Ci v.1 r e ,( Avi s ) ,l lma r s1 9 9 4 ,RTDCo m.1 9 9 4 . 3 . 5 5 2o bs . PAI SANT.

7 8 ) PAI SANT, i bi d.

7 9 ) Ci v.I r e ,1 7o c t .1 9 9 5 , Bul l . c i v . I ,n o . 3 6 7 ,D. S. 1 9 9 5 . I R. 2 4 0 ,RTDCo m.1 9 9 4 . 3 . 5 5 2o bs . PAI SANT.

8 0 ) PAI SANT, o p.

°

i t . ( n. 7 7 )

81 ) DECOOPMAN, o p.

°

i t . ( n. 7 6 )

,

Y. CHAPUT

,n.49な ど

8 2 ) L丘RON, p. 3 7 .

(5)

生計画決定 まで平均

3. 9

カ月,受理か ら棄却決定 までは

3. 5

カ月 とされている

ローヌ ・アルプ地方の

5

小春裁判所全体では,申立か ら更生決定 までの期 間が 平均6.

2

カ月,

6ケ月以内に更正決定 を下 した ものが58. 4%,逆 に一年以上か

かった ものが

7. 3%

であった。ただ し手続の期 間 も裁判所 ごとの違いが大 きく, 最 も迅速 なのが トレヴ‑小審裁判所 (平均審理期 間が

3. 4

カ月,

6

ケ月以内に 更生決定が出された ものが

91. 3%)

であるのに対 して,グルノーブル とリヨン は平均 に近 く,最 も遅いのがサ ンテチエ ンヌ小審裁判所 (平均審理期 間が

9. 3

カ月,一年以上かかって更生決定が出された ものが25%強)であった

83)

0

B.更生措置決定の実際

(i)個 々の更生措置の適用状況

更生計画 において裁判所が命 じることので きる措置 は,法律上

5

種類 ,す な わち弁済の猶予,再分割,利率の引 き下げ,弁済の元本優先充当,そ して担 保植付債権 を住居 の売却 に よって弁済 した残債務 の減免 である

84)

。 これ らの 措置が実際上 どの ように使 われていたか とい う点であるが,ローヌ ・アルプ地 方の実態調査 によれば表

2

の通 り,再分割 と利息の割引が大半の事件 に適用 さ れ,猶予,元本優先充当は半数以下,残債務減免 はご く例外的に適用 されてい るにす ぎない。

ここで も裁判所 間の違いが 日を引 くが, どの裁判所 も高い適用率 を示 してい るのは再分割であ り,ついで トレヴ‑小審裁判所 を除いて利息の割引である。

これに対 して弁済の元本優先充当の割合 は,グルノーブル とバ ランスのよう にほ とん ど適用 されない ところ と, リヨン,サ ンテチエ ンヌ, トレヴ‑のよう にそれな りに通用 される ところ とに分かれる。 この点は利息の削減の適用 と関 連 している

利息割引 と弁済の元本充当 とは,「または」で列挙 されてお り,

8 3 ) ANCEL n . 1

11.

8 4 )山本 ・紹介8 45

頁以下が簡明にまとめている。

8 5 ) Y.CHAPUT, n. 1

01.重複適用 しない方向で議会審議中に修正 された

。 J AMET

,

n. 1 5 2 .

(6)

2

各種更生措置 の採用数

決定総数 再分割 猶予 十再分割 利息割引 元本‑の優先充当 不動産貸付の元本害帽ー

Gr e no bl e

138 35 117 .19 120 6 4 (25.4%) (84.8%) (13.7%) (87.0%) (4.3%) (2.9%)

Lyo n

70 32 50 20 60 22 2 (45.7%) (71.4%) (28.6%) (85.7%) (31.4%) (2.9%)

St . Et i e nne

69 31 60 23 64 39 (44.9%) (87.0%) (33.3%) (92.8%) (56.5%)

Tr e , vo ux

47 20 44 10 14 7 (42.6%) (93.6%) (21.3%) (29.8%) (14.9%)

Va l e nc e

42 1(42.89%) 39(92.9%) 6(14.3%) 30(71.4%)

366 136 310 78 288 74 6

同一 の債務 に両者 を重 ね て適用 す る こ とは予定 されてい ない

85)

。 また表 3 見 られ るように, グルノーブル とバ ランスの両裁判所 においては,利率

0

とす る利息削減 の適用割合 が高 い。計画期 間中に利息が発生 しなければ,弁済 はす べ て元本 に充 当 され るのであるか ら,別 に元本‑ の優 先充 当 を定め る必要 はな

いわけである。

なお この利率

0とす る利 息の割引 につ いては,その適法性 をめ ぐって争 いが

あっ た。 文 理 解 釈 と し て,

t aux r edui tquipe ut芭t r ei nf er i e urau t au又 d' i nt 色r 芭tl eg

al とい う文 言 (L.332‑5 2項) は利 息 を免 除す る こ とまで含

む と解 す る こ とが 出来 ない とい うのが否定説 の主 な論拠 であ り,破 敦 院 も一度 86)利息の割引 という文言か ら,完全 な削減は認め られず,象徴的な利率にまで下

げることしか許されない としていた。

Bul l . i mf

.

C. c a s s .

,1re

no v.

1992,p.27.

(7)

3

裁判所 ごとの措置適用分布

3

利息割引の程度

裁判所 利息割引のある事件数 法定利率以下へ割引 ‑利率 0‑割引

Gr e nobl e 1 20 99( 82. 5%) 95( 79. 2%) Lyon 60 44( 73. 3%) 28( 46. 6%) St . Et i e nne 64 38( 59

.4%)

23( 38. 3%) Tr e , voux 1 4 1 3( 92. 8%) 0( 0%) Val enc e 30 20( 66. 7%) 1 9( 63. 3%)

は否定説 に立 って

avi

sを出 した

86)

。しか しなが ら,立法段階では,上院で一旦法 定利率の半分 を最低 限度 とす る旨の修正が加 えなが ら,下 院で利率

O

へ の削減 を認 めることが必要 とされ,最低 限度の定めは削除 された経緯があ り

87)

,立 法者の意思 はむ しろ肯定説であった。

実際はか な りの裁判所が利率 0とす る計画 をたててお り (3参照),破敦

8 7 ) PAI SANT, o bs . RTDCo m.1 9 91 , 6 5 6

,参照。

(8)

院 も

1 993

年 には,利率

0

とす る計画 に十分 な理 由が付 け られていない との理 由 で破段す る判決 を下 した

88)。

す なわち利率 を

0とす るこ とそれ 自体 の適法性

は前提 とした ものである次いで19

9 4

年 には利率

0とす る計画 を適法 と認め る

判断 を下 し,みずか らの

avi

sを覆す に至 った

89)

(ii) 主たる住宅売却後 の残債務割引

主 たる住居 の売却 の場合 の残債務免 除についてのデー タは,ローヌ ・アルプ 地方の実態調査 にはわずか

6

件 (グルノーブルで

4

件, リヨンで

2

件)見 られ るのみであ る

90)

。 ア ンセル教授 は この数 の少 なさを,例外 的措 置 であ るこ と に加 え,裁判官が主たる住宅の売却 をで きるだけ避 ける傾 向にあ るため と説明 している

91)

0

この旧

し332 ‑6

条 をめ ぐっては多 くの裁判例が蓄積 されて きた。

まず,旧

し. 33 2‑5

条 の更生措置 と旧

し332‑6

条 との重複 適用 は認 め られ,旧

し3 32‑6

条 の適用 に よ り減額 された残 りの債務 につ いて も分割払 い と し,利息

を割 り引 く計画の作成が許 され る

92)

次 いで法文 は債務者 の主 た る住居 の取得

acqui s i t i onに必要 な金銭 を貸 し付

けた ことを要求 しているが,文字 どお りの取得 のみ な らず,増改築 に必要 な費 用 の貸付 も含 まれ る

93)

。減額 を回避す るため に,住 宅取得 費用 の直接 の貸付 で はな く,その弁済 のための貸付 とした場合 であって も,旧

し332‑6

条 の適用

8 8 ) Ci v.1 r e , 5a vr .1 9 9 3 ,D. S.1 9 9 3

.I

R.1 2 0 , RTDCo m.1 9 9 3 . 5 7 3 ,o bs . PAI SANT.

8 9 ) Ci v.1 r e ,1 2j a nv.1 9 9 4 ,D. S.1 9 9 4

.IR

. 4 4RTDCo m.1 9 9 4. 1 1 5 , o bs . PAI SANT.

9 0 )

具体例 として

,9 4, 0 0 0

フランの残債務 を

3 0, 0 0 0

フランに減額 した例,40

3, 5 31

ランの残債務をゼロにした例などが紹介 されている。

ANCEL n. 2 0 5 .

9 1 ) ANCEL,n. 2 0 4 .

9 2 ) Ci v.I r e ,1 6j ui n1 9 9 2 ,D. S.1 9 9 2

.I

R.2 3 4 ,RTDCo m.1 9 9 2 . 8 6 7 ,o bs .PAI SANT.

の判決は,猶予お よび分割払いが定められていることを理由として残債務元本 割引を認めなかった控訴院の判決を破致 している。

9 3 ) Ci v.1 r e ( Avi s ) , 2 ma i1 9 9 4

,

Bul l . c i v.

. ,no 1 4

,

RTDCo m.1 9 9 4 . 5 5 4 ,o bs . PAI SANT.

ただ し,この意見では貸付の一部が改築工事に使われた場合 も割引

の対象 となるとしてお り,ペイザ ン教授によれば,改築工事のみのために貸 し 付けられた債務については割引の対象 とならないとの反対解釈ができるという。

9 4 ) Ci v.1 r e , 3 0ma i1 9 9 5 , RTDCo m.1 9 9 5 . 6 5 5 ,o bs . PAI SANT.

(9)

を受 ける

94)。r

債権者 は,債務者 の主た る住居 に抵 当権 を有す る金融機 関で なければな らず, 抵 当権 のつ いてい ない債務 を減額 す る こ とは許 され ない

95)

。 もっ とも,住 宅

の売却 によ り配 当 を受 けた債権者 と後順位 の抵 当権 のため配当 を受 けなか った 債権者がい る場合 に,後順位抵 当権者 の債権元本 を減額 の対象 とな しうるか ど

うか は, なお明 らかではない

96)

法文 は元本 の減額 に理 由を付 けるこ とを要求 してい るが,その理 由 としては 債権者 の貸付 時の認識 な どで はな く,債務者 が不動産貸付 の残債務 を弁済す れ ば他 の債務 の弁済計画が実行 で きな くなるな どの事情が必要で,かつそれで よ

97)

。 そ して債務者 の弁済可 能性 に照 らして必要不 可 欠 であれ ば,残 債務 の 全部 の免 除 も旧

し332‑6

条の適用 として許 され る

98)

0

なお債務元本 を減額す るには,不動産の売却代金 が明 らか になった後 で か ナ れ ば な らない

99)

。手続 内で債務者 に売 却 を命 じる こ とも可能 で あ るが,そ の 実効性 をめ ぐって問題が あ る (後記

E

(i)参照

)。

そ こで最近 の判 決例 で,債権 者 に不動産執行 の再 開 を許 し,その売却代金 が債務償還 に不足 した場合 に改 め て債務者が 申立 をせ よ とした控 訴院判決があ ったが,破敦 院は法 の認 め る更生 措置 を命 じてい ない との理 由で破鼓 した

100)。

他方破敦 院 は,債務者 が売却 を 拒 んだため,1年 間の猶予 のみ を定 める計画 を命 じた事例 を適法 と認 めた

101)

95 ) Ci v.1 r e ,l loc t .1 99 4,Bul l . c i v

.

Ⅰ ,no 28 7 . D. S.1 99 4

.I

R.2 45

,これに対 して学説は反対 であった。

Y. CHAPUT,n. 1 0 9.

96 ) Anger s ,9ma i1 9 9 4,D. S.1 99 4

.I

R.1 66 ,RTDCo m.1 9 9 4. 5 55 ,obs .PAI SANT.

は, 減額 を住居売却 による一部弁済の見返 りととらえ,弁済を受けていない債権者

は登録があっても減額の対象 とならないと解するようである。

9 7 ) Ci v.1 r e ,1 7ma 主1 993 ,Bul l . c i vエno 1 80 . D. S.1 9 93

.I

R.1 5 9,RTDCom.1 99 3. 57 6 ,o bs . PAI SANT,Ci v.1 r e ,3j anv.1 9 96 ,Bdl . c i vエno 1 2.

ただ し,補充的に債務者の態度

を問題 とすることはもちろん許 される。

Ci v.1 r e ,2 4f e vr .1 9 93 , Bul l . c i v

.I

J I O 86 . 9 8 ) Ci v.1 r e ,31ma r s1 99 2,Bul l . c i v

no l O3 . D. S.1 99 3

.IR

.1 5 9,RTDCom.1 9 9 3 . 5 76

,

o bs .PAI SANT.

99 ) Ci v.1 r e ,1 0ma r s1 993 , Bul l . c i vエno l O6 . D. S.1 9 93

.I

R.9 2.

1 0 0 ) Ci v.1 r e ,27f e vr .1 9 96 ,Bul l . c i v.Ⅰ ,no 1 1 3 ,D. S.1 9 96

.IR

.8 4,RTDCo m.1 9 96 . 3 33

,

obs .PAI SANT.

1 0 1 ) Ci v.l r e , 3j a nv.1 9 9 6, Bul l . c i v. Ⅰ , no 1 3.

(10)

結局,あ らか じめ住居が売却 されて しまった場合のみを念頭 において規定 され ているため,債務者所有不動産の売却 を含んだ更生計画作成には十分な手当が なされていない。

(iii) 個別債権 ごとの事情の掛酌

更生措置の内容は,個別の債権 ごとの事情 を考慮 して決定する必要 もある。

例 えば旧

し. 3 32‑7

条は,与信時における債務者の財産状態 について各債権者が 有 していた認識 を考慮 して条件 を設定す ることがで きると定めている。 さらに 実務上は,小規模 な売主の債権 について優先的に弁済 させ るなどの考慮 も働い ている

1 02)

。従 って,更生措置の決定 においては,計画の中で承認 された債権 の一覧表 をもとに,個々の債権 ごとに弁済期 と弁済額が定め られる

このように個別の債権 ごとに弁済条件 を決定するという場合,法の明示する 区別を越 えて差異 を付 けることが許されるか,それ とも債権者平等の原則が適 用 されるかが問題 となろう

具体例 として末尾 に訳 出 したグルノーブル小審裁判所 の決定例

103)

では,倭 務の総額 を確定 したのち,債務者の総収入 を計算 し,そこか ら家賃 などの固定 出費 と必要生計費 を差 し引いて返済可能額 を月2000

F

と算 出 している これに 基づいて,

5

年間の弁済計画をたてているが,債権者のうち遅滞 な く弁済 され ている一社 (B.M.W)についてはそのまま弁済 を継続することとしていること, その他 国庫,フランステレコム,地元の貯蓄銀行 に対する債務は特別の弁済計 画をたて,残 りの債権者はそれ らの債権者‑の弁済が終了 した後 に一律51回払 い としていることが注 目される

こうした債権者不平等の取 り扱いが許 されるか どうか も争いのあった ところ だが,破殴院は法が明示的に例外 を認めていることと,債務者の更生 を確保す るために裁判官が個別の債権 ごとに法定の更生措置の適切 なものを適用するベ

1 0 2 ) ANCEL n. 1 7 9 .

1 0 3 ) TIGr e no bl e , 7ma i1 9 91 , ANCEL, Anne xen. 2 2 ‑ 1

.

1 0 4 ) Ci v.1 r e ,5a vr .1 9 9 3 ,D. S.1 9 9 3

.I

R.1 2 0 ,RTDCo m.1 9 9 3 . 5 7 3 ,o bs ,PAI SANT,Ci v.

1 r e ,1 3j ui n1 9 9 5 , Bul l . c i v. Ⅰ , no 26

1.

(11)

きであることを理 由 として,債権者平等原則 に拘束 されない と判示 した

1 0 4 )

C.

執行仮停止

裁判上の民事更生 における強制執行 の仮停止 は,和解 的整理 における委貞会 の請求 に基づ く停止 (上記

[ 2] D参照) と異 な り, 2

カ月 を越 えない期 間で 一回のみ更新可能 と規定 されていた (

L332 ‑3

条) この期 間制限は短す ぎる とい う批判があったが,実務上 も当初の仮停止命令 のなかで更新す る旨を規定 するなどの例がある。特 に, ローヌ ・アルプ地方の実態調査 の中で,開始決定 を更生決定 と同時 に下す代 わ りに定型的な中間決定 を出 しているサ ンテチエ ン ヌ小 審裁判所 では,定型文 に次 のような文言が入 っている。

停止 は,更生計画が最初の

2

ケ月の期 間内に成立 しない場合 には, 自 動的に新 たな

2

ケ月の期 間に更新 される

。」 1 0 5 )

サ ンテチエ ンヌお よび トレヴ‑以外 の裁判所では,開始決定のなかで仮停止 命令 を下すが,開始決定の後で別個 に執行仮停止命令が下 されることも当然 あ り得 る。そ してその場合 の対審主義が旧デクレ

1 9

条 に定め られているが, これ は必ず しも遵守 されず,当事者 を呼び出さないで仮停止命令 を下す例が頻繁 に 見 られる

1 0 6 )

0

執行仮停止が命 じられる割合 は,同 じくローヌ ・アルプ地方の実態調査結果 によればそれ程高いわけではな く,開始決定 に対 して

5 3. 6 %

が執行仮停止 を命

じているにす ぎない

1 0 7)

D.

更生 不 可 能 な債 務者 に対 す る措置

法が認める更生措置 は

5

年 を限度 とする猶予 ・再分割であ り,債務 の免除は 主たる住宅の売却 によって も残 る住宅 ロー ンに規定 されているのみであって原

1 0 5 ) ANCEL n.1 3 3 .

1 0 6 ) i bi d. ,n.1 31

.アンセル教授によれば,和解的整理の際の執行仮停止については 呼び出しなしで命令できることとなってお り,これと混同された結果 と考えら れる。

1 0 7 ) ANCEL,Anne xen.1 6

の表による。

(12)

別 としてで きない。そこで収入 に照 らして著 しく債務が過大な場合 には

5

年以 内に償還 を完了す る計画 をつ くることがそ もそ も非現実的であることも考えら れるこの ような場合 に裁判所 は,更生計画作成が不可能であるとして不受理

とするか,法の限度を越 えた更生計画 をたてるか, もしくは計画期間中に債務 の償還が終 わ らない更生計画をたてるしかない。ローヌ ・アルプの実態調査 に はこの他 に,債権者が債務者の賃金差押 をするよう指示す る裁判例

108)

や,必 ず しも更生不可能 な場合の処理 に限 られないが,一部の債権 についてのみ分割 払いを命 じる暫定計画を作成 し,最終計画において他の債務の弁済計画 を作 る 方法が見 られる

109)

。前 (B

( h) )

に挙 げた,不動産競売の後 に再度の申立 を指 示する内容の計画例 も, この一種 といえよう

この うち法 の限度 を越 えた期 間の償還計画が違法 であ るこ とは明 らかで ある

110)

。他方債務の償還が可能な更生計画 を作成す る見込みがないことを理 由とす る不受理は破敦 院によ り不適法 とされた

111)

。そこで,債務の償還が完 了 しない計画 をたでることとなる。この場合,計画期 間満了 まで弁済で きなかっ た部分 については計画期 間満了時に全 て弁済することとなるが,実際の ところ それは不可能であろうか ら,新 たな債務過重が生 じることになる

こうしたや り方 について最近の判例では,債務者の収入 と両立 しうる計画 を たてなければならない として,最後の支払期 に71,

500

フランを一括支払 うとい う計画 を破敦 している

112)

。 もっともこの事案 は不動産売却後の例で,元本削 減が可能なケースであった。そ して他方では,計画期間中に債務完済 を終 えな ければな らない とい う要請はない とい う破段院判決 もある

113)

。従 って,破敦 理由のポイン トははっきり書かれていない ものの,元本 をより多 く減額すべ き

l o g )TIVa lenc e , 27j ui l l .1 99 0.ANCELAnne xe20 1 4 . 1 0 9 )バランス小審裁判所にみられる 。ANCEL,n. 1 9 4.

1 1 0 )Ve r s a i l l e s ,1 2de c .1 991 ,D. S.1 9 91

.

I

R

1 1 2,Ci v.1 r e ,1 6j ui n1 99 3, Bul l . c i v.Ⅰ , no 220

,. ただし,期限の利益を失っていない債務は別である。

l i l )Ci v.1 r e,27j a nv.1 99 3,RTDCo m.1 99 3. 37

1

,obs.PAI SANT,Ci v.I r e,2 7 j ui n1 9 9 5,Bul l . c i v.

,no 2 89.

1 1 2 )Ci v.1 r e,1 3ma r s1 99 6,Bul l . c i v.

I

,no 1 36.

u3 )Ci v.1 r e,2 6ma r s1 9 96,Bul l . c i v.

,no 1 5 7.

(13)

であった とい う意味に解釈することもで き, こう解すれば,計画期 間満了時に 多額の返済 を予定 して,結果的に再び債務過重 となることが避け られない計画 が常 に不適法 とされるわけではない と考 えられる。

末尾 に訳出 した決定例 には,債務者が計画期 間満了時において遅滞中の利息 償還 と,計画か ら除外 された債権のうち爾後確定 されたもの との弁済が出来な い場合 について,新たな債務過重処理手続の申立が可能なことを指摘 している。

このように計画期間満了後 に新たな償還計画作成の手続 を申立てることを予定 した計画 とい うのは, 5年の期間を定めた法 を実質的に潜脱するものだけに問 題があるようにも思われる

この点破敦院は,最初の手続中に予見することができなかった新事実がなけ れば,当然に二度 日の手続が受理 されることを予定す ることは不適法であると する

11 4)。

問題 はこの新事実 として どの ようなものが認め られるか とい う点で ある。破敦院は,最初の手続で定め られた償還計画実行が債務者の収入の変動 により不可能 となったケースにおいて,債務者の財務状況 における新たな要因 か ら当初の計画による弁済がで きなかったことを証明で きた として,新たな裁 判上の民事更生手続 申立が受理 されるべ きだ と判示 Lj

=115)

O

ともか く判例 としてはっきりしているのは,あ らか じめ二度 日の手続 を予定 して計画 をたてることは認め られないが,当初の計画の不履行が債務者の収入 減少な ど,個人の経済状態の変動 によりもた らされた ものであれば,新 たな更 生計画の作成 を申し立てることが許されるとい うものである これを厳格 に解 すれば,法の認める

5

年の期間制限を回避す ることにつながる可能性がな くな るが,裁判所が楽観的す ぎる償還計画 をたてた場合 に再度の申立がで きな くな る可能性 も緒摘 されている

116)

0

1 1 4 ) Ci v.1 r e,1 2j a nv.1 9 9 4 , D. S.1 9 9 4. I R.5 2 , RTDCo m.1 9 9 4. 3 6 3,o bs.

PAI SANT.

なお,Ci

v.1 r e , 2 7f t vr .1 9 9 6 , pr e c i t e( n. 1 0 0 )

も参照。

u5 ) Ci v.1 r e,1 0j ui l l .1 9 9 5,Bul l . c i v.

,no 31 8. D. S.1 9 9 5. I R.1 9 6,RTDCo m.

1 9 9 5. 8 4 3,o bs.PAI SANT.

u6 )PAI SANT,i bi d.

(14)

E.

計 画 の履行

(i) 履行確保 のための措置

し. 332 ‑5

3

項 は,計画 に定めた猶予等 の措置の条件 として,債務者が債 務弁済 を容易 に した り確実 にする行為 を命 じることがで きること,お よび債務 超過状態 を悪化 させ る行為 の禁止 を命 じることがで きるとしている

前者の具体例 としては,住居 の売却

11 7)

,家賃 の安いアパー トに移 ること, テ レビの売却,電話の解約,そ して仕事 を見つけるようにとの勧告 までが,ロー ヌ ・アルプ地方の実態調査 で報告 されている

118)

。 また これ とは逆 に,計画が 履行で きな くなった場合の債権者の引当にす るために,一定の財産の処分禁止

を条件 とした り,処分 に裁判官への通知 を必要 とす る条項 も見 られる

119)

もっとも,それ らの実際の効果 には問題が残 されているようである。住宅の 売却 を命 じるといって も強制的に売却 させ ることがで きるわけではな く,売却 を計画の条件 とす ることがで きるにとどまる

120)。

また これ らの付随的な義務 を怠 った場合の効果 も,必ず しも明 らかではない。学説上,債権者が計画 に拘 束 されな くなる と指摘す る ものがある

121)

が,付随的な義務が停止条件 とされ ているか解除条件 とされているかによってメカニズムが異 なるであろうし,い ずれにして も,その不履行 をどのような手続で確定するのか とい う点 は問題 と

して残 されている

1 22)

0

これに対 して債務超過状態 を悪化 させ る行為の禁止 については,かな り頻繁 に命 じられてお り,ローヌ ・アルプ地方の実態調査では決定例の45.

6%が借入

1 1 7 ) Ci v.1 r e , 3j a nv.1 9 9 6 , Bul l . c i v.

,no 1 3 . m8 ) ANCEL,n. 2 0 7.

m9 ) ANCEL,n. 2 0 8.

グルノーブルとリヨンにて,

8

件見られる。

1 2 0 ) Ci v.1 r e,1 8ma i1 9 9 4,RTDCo m.1 9 9 4. 5 5 4,o bs.PAI SANT.

なお,前掲注

1 0 0

および

1 01

に引用 した裁判例 も参照。

121

) Y. CHAPUT,n. 1 0 5.

1 2 2 ) Do u

ai

,7a vr.1 9 9 4,RTDCo m.1 9 9 4. 5 5 5,o bs.PAI SANT

は付随的な不動 産の売却 を怠った場合 に債務者が計画の利益 を享受で きない とす る。 また

Gr e no bl e ,1 3j a nv.1 9 9 4 ,i bi d .

は,いささか趣旨が明らかでないが,債権者の個 別的執行を認めつつ,その利息については不動産売却のなされるときまで発生

しないとの条件をおいたもののようである。

(15)

禁止 を規定 している。 またクレジッ トカー ド等の弁済のためのカー ド利用 を禁 止す る例 も

22 %の決定例 に規定 されている 123)

これ らの場合 には,旧

し. 33 3 ‑2粂 3

号 に,債権者 または裁判官 の同意無 しに 新 たな借 り入れをした場合 に失格す るとの規定があるので,その違反に対す る サ ンクシ ョンは一応 明確であ り, また債務過重処理手続 による計画 は支払事故 デー タベースに登録 され る (

L. 3 3 3 ‑ 4

3

項参照)ため,実際上 は新 たな借 り 入れ をすることが困難で もある。

(ii) 経済状態が好転 した場合 の処置

更生計画 により弁済猶予 ・再分割払いが課せ られた後,計画作成時に前提 と していた債務者の収入や生活条件が変動す ることは当然予想 される 状況が変 わって経済状態が悪化 した場合 には,前述 した ように (D),再度の更生計画 作成手続 を申 し立てることとなるが,経済状態が好転 して弁済資力が増大 した 場合 には,債務者が再度の更生手続 を申し立てるイ ンセ ンティブはない。そこ で,経済状態が好転 した場合の見直 しが問題 とな り, これ をあ らか じめ更生計 画 に定 めてお くことが求め られていた。 こうした条項 を

unec l a us eder e t o ur

a me i l l e ur ef o r t uneとい う

破敦 院はさらに一歩進めて,新 たな事実 によって債務者 の経済状況が改善 し て, もはや債務過重でな くなった場合 には,資力 回復条項がな くとも債権者が 更生措置の解 除

ma i nl e ve

eを請求す ることがで きる と判示 した

124)

(H)不履行 の場合 の効果

債務者が計画 を履行 しなかった場合 について法 は規定 してお らず,解釈 に委 ね られていた。そ こで,不履行 に よって債務者 は,計画全体 の失効

c aduc i t e

招 くのか,それ とも期限の利益 を喪失す るのか,履行 されなかった債権者 に対

してのみ計画の利益 を失 うのか,それ とも全債権者 に対 して計画の利益 を失 う のか,そ してその手続 は どの裁判所の元でなされるのか, といった諸点が問題

とされていた。

1 2 3 ) ANCEL,n. 2 0 9.

1 2 4 )Ci v. 1 r e, 9f e vr. 1 9 9 4, D. S. 1 9 9 4. I R. 8 2, RTDCo m. 1 9 9 4. 3 6 2, O bsPAI SANT.

(16)

実務 は,履行 されなかった債権者のみに対する計画の利益喪失 を規定する例 もわずかなが ら見 られるものの,多 くの計画で全債権者に対する計画の失効 を 定めていた

1 25 )

が,控訴院判例 はその有効性 をめ ぐって分かれていた

126)

。そ して1

99 4

年 に至 り,破敦院がこの間題 に決着 を付 けた。すなわち裁判上の民事 更生手続で裁判官が下 した更生計画決定は,それが履行 されなかった場合で も, 既判事項の権威 を有するものであって失効することはない と判示 し,債権者は 債務者の任意の履行がない場合 に更生計画通 りの履行 を訴求することがで きる のみであるとした

127)。

この判決の結論は極めて債務者保護的色彩が強いが,債務過重処理の失権 は

し. 3 33‑2

条 に列挙 されてお り,そ こには計画の不履行が掲 げ られていない こ とや,債務過重処理手続の終了によって裁判官の係属がな くなることも論拠 と して挙 げ られよう。

1 2 5 ) ANCEL, n. 2 2 3 . L丘RON ,p . 4 9 .

1 2 6 )PAI SANT, o bs e r va t i o n, RTDCo m.1 9 9 3 . 1 7 5

が詳しい。

1 2 7 ) Ci v.1 r e,1 2j a nv.1 9 9 4,D. S.1 9 9 4. I R.4 4,RTDCo m.1 9 9 4. 1 1 4e ts. ,o bs.

PAI SANT.

(17)

グルノーブル小春裁判所

1 9 91

5

7

日判決

資 料

申立 当事者

Mo ns i e ur X IMi c he l

1 9 5 3

9

2 8

Vo i r o n

生 まれ 本人出頭

Ma da me X 2 Ma r i e ‑ pa ul e ,Ⅹ

1の妻

1 9 5 2

7

1 7

J a l l i e u

生 まれ 不 出頭

住所 [略]

相手方

128) BANQUENATI ONALDEPARI S SAD

SOFI NCO

CREDI TMUTUEL

1 9 9 0

7

6

日,

1お よびその妻の

Ⅹ2

1 9 89

1 2

31

日法律

89 ‑1 01 0

号 に よ り設立 された個人の債務過重状態検討委員会 に申立 をな した。

1 99 0

7

25

日,小審裁判官 は

3

ケ月間の執行仮停止 を命 じた。

1 9 9 0

1 0

2 4

日,委員会 は

Ⅹ1 Ⅹ2

夫妻 に対 して,償還能力 の明 らか な不足 の ため合意 による整理計画 を作成す ることが不可能である と通知 した。

1 99 0

1

1月

7

日,

Ⅹ1Ⅹ2

夫妻 はグルノーブル小審裁判所 に裁判上の民事更生 手続 開始 を申 し立 てた。

1 99 0

1 2

27

日の判決 において同裁判所 は裁判上 の民事更生手続 を開始 し,

2

ケ月間の執行仮停止 を命 じた。

同判決では各債権者 に対 して,債権 を証す る契約書, な らびに弁済期,残元

1 2 8 )

住所および代理人の表示は省略

(18)

本お よび利息 を記 した明細書 を,送達の 日か ら 1ケ月以内に書記 に送付 し,倭 務者 に伝達す るよう命 じた。

1 9 91

4

9

日の期 日において,出頭 した

1は全 く受領 してい ない と述べ た。

書 記 は

SOCI ETE AGENCESET DE DI FFUSI ON

お よ び

CAI SSE D' E‑

PARGNEDEVOI RON ET DEVAGFI NANCEMENT

よ り書類 の提 出 を受 けた。

FI NAREFF

社 お よび

SOFI NCO

は契約書ではな く明細書 を送付 した。

債権 者 の うち

B. N. P. , SOFI NCO

お よび

CREDI TMUTUEL

は出頭 また は代 理 出頭 し, さ らに

SOFI NCO

B. M. D.

を代理 している。

裁判所 は,

BNP

の債権 の一部お よび

AGENCESETDI FFUSI ON

社 の債権 の全部 について,

Ⅹ2

が商売 を行 なっていた時期 に発生 した もので,その商売

1 9 8 3

1 2

2

日判決 によ り財産の清算が宣言 され

,1 9 86

2

7

日に財産不 足 によ り終結 してい ることを確認 した。

弁済お よび分配のための手続 は他の裁判所 に係属 してお らず, これ らの債務 も職業上の債務 ではあるが,本弁済計画 に含 まれる。

債権 の状況 は次の通 りである。

‑ B. N. P.

1.1 9 89

9

25

日小春裁判所判決 残元本

1 06 6 7, 75

フラ ン

1 9 89

5

2 4

日以 降の法定利率 による利息 (債権者が計算 してい ない) 費用

2 89. 41

フ ラン

[以下略]

理由

一件記録 によれば,確定 で きる債務 は以下の通 りである。

‑ B. N. P.

・1 06 6 7. 75

フラ ンお よび

2 89. 41

フラ ン

計1 09 5 7. 1 6

フラ ン

(19)

・1 771 0. 7 3

フラ ンお よび

15 0 0

フ ラ ンお よび

82 9. 7 8

フラ ン

計2 00 40. 5 1

フラ ン

‑ sAD 1 29 )

・1 66 7 8. 41

フラ ンお よび

2 83 4 8. 4 6

フラ ン

計450 2 6. 8 7

フラ ン

‑ ATHENABANQUE 1 77 2 6. 2 3

フラ ン

ー CAI SSE D' EPARGNE DE VOI RON

・9 0 2 4. 5 8

フラ ンお よび

1 2 7 7. 48

フラ ン,計

1 0 3 0 2. 0 6

フ ラ ン

‑ B. M. W. SOFI NCO37 01. 7 0

フラ ン

ー TRESORPUBLI C

・2 8 47

フラ ンお よび

6 7 5. 2 0

フラ ン,

計35 2 2

.

45

フラ ン

ー TELECOM 56 80. 49

フラ ン

‑ Ⅴ. A. G1 33 7 9. 45

フラ ン

合 計

1 3 03 36. 9 2

フ ラ ン

SOFI NCO

の当座預金 口座の貸越債務は期 間徒過 によ り消滅 した。

Cr e ' d i tMut ue l , Ca is s ed ' Epa r gne

の当座貸越,

Fi na r e f , Ce t e l e m

の債務 は債権 者の僻怠か ら確定で きない。

※ ※ ※

両債務者 には

1 9 8 2

年生 まれの子供がいるが,彼 らの全収入 は以下の通 りであ

1 2 9 )

債権 の確 定 における

1 6 6 7 8. 4 1

フラ ンは利息であ るため,弁済計 画か ら除外 され てい る。

(20)

1はグルノーブル交通会社サ ンテグ レブ支社 に勤務 し,

42 5 0

フランの給与 を得 ているが, (ボワロ ンに住 んでい るため)交通費 として年 間

1 00 0 0

フラン を確保 しなければな らない。

親在通勤災害 のため 日額

1 4 2. 5 0

フラン,月額

42 7 5

フランの補償金 を受給 し ている

Ⅹ2

は定職 につ き,月

42 5 0

フランを得 ている。

家族の社会保障給付 は受けていない。

収入合計 は月

85 2 5

フランである。

Ⅹ 1 Ⅹ2

夫妻 は毎月の固定出費 を以下の ように証明 した。

‑ 家賃 :

1 7 5 0

フラン

ー 電気代

6 4 0 0

フラン :

5 5 3

フラン

‑ 所得税 :

0

‑ 住居税

1 4 0 0

フラン :

1 1 7

フラン

ー 子供 の教育費 四半期

6 0 0

フラン :

2 0 0

フラン ー 保険

4 2 4 3

フラン :

3 5 4

フラン

ー 子供 のア レルギーのための医療費

・看護 費 4

1. 5 0×2

・ワクチ ン 年

5 0 0

フラン

・医療費

1 7 9

フラン 合計

3 0 4

フラン 固定出費の合計

32 5 8

フラン

可処分所得

8 5 2 5 ‑ 3 2 5 8 ‑ 5 2 6 7

フラン

三人家族 の生活費 を考慮す ると,裁判所 は月償還可能額が

2 0 0 0

フランを越 え ない と評価する。

BMW

の契約 は現在履行中であ り,法定利率 よ り低い約定利率 に基づいてお り,

1 9 9 2

3

月に支払い を終 わるので,契約通 り,弁済期 に

3 9 9. 1 8

フランの支 払い を継続 しなければな らない。

国庫 の債権 は6月 7月 8月の三回に支払 わなければな らない。

(21)

弁済計画の策定 によ り,すべ ての債権 が利息 を生 じさせず,すで に発生 した 利息 は元本支払いのための

5

年の期 間終了時 まで繰 り延べ される。

確定 されなか った債務 にかか る債権者 は,計画履行期 間中 ,その債権 の債務名 義取得 を行 うことがで きるが,いかなる種類 の執行措置 もとることが出来 ない。

※ ※ ※

以上の理 由によ り,

裁判所 は非公 開の審理の後,対審的 とみなされる初審の判決 を下す。

前述 の理 由によ り確 定 された債権者 は以下の期 限の通 り弁済 を受 ける。

債権者

TRESOR 35 2 2 . 4 5

フラン

2×1 6 0 0 1 9 91 / 6 / 5

お よび

7 / 5 3 2 2. 4 5 1 9 91 / 8 / 5

B. M. W. 3701 . 7 0

フラン

3 9 9. 1 8 1 1 9 9 91 9 2 / / 5 3 / / 5 5

か らまで

TELECOM 56 8 0 . 4 9

フラン

1 2 7 8 1 9 91 / 8 / 5

2×1 6 0 0 1 9 91 / 9 / 5

お よび

1 0 / 5 1 2 0 2 . 4 9 1 9 91 /l l / 5

ち. N. P. 3 09 9 7 . 6 7

フラン

51×6 0 7 . 8 0 1 1 9 9 9 9 2 6 / / 4 6 / / 5 5

か らまで

SAD 2 83 4 8 . 4 6

フラン

51×5 5 5 . 8 5 1 1 9 9 9 9 2 6 / / 4 6 / / 5 5

か らまで

ATHENA 1 77 26 . 2 3

フラン

51×3 4 7 . 5 7 1 9 9 2 / 4 / 5

か ら

BANQUE 1 9 9 6 / 6 / 5

まで

CEVOⅠ RON 9 0 2 4 . 5 8

フラン

3 4×1 9 7 . 51 6 0 0 1 1 9 9 91 91 /l /1 2 l / / 5 5

か ら

1 9 9 2 / 3 / 5

1 2×1 8 5 . 5 9 1 9 9 2 / 4 / 5

か ら

1 9 9 3 /3 / 5

(22)

この計画の満了する

1 99 6

6

5

日に,

1 9 91

5

7

日段階で弁済期の来て いる利息お よび計画か ら除外 された債務でその時点までに確定 された ものを債 務者が弁済することが不可能である場合,債務者 は債務過重手続の新 たな開始

を請求す ることが出来 る。

Ⅹ1 Ⅹ2

夫妻 は計画履行期 間中,債権者 または裁判官の同意 を得 か ナれば,新 たな借 り入れ も処分行為 もすることが出来ない。

本決定は仮執行力 を有する。

署名

(資料終わ り)

表 2 各種更生措置 の採用数 決定総数 猶 予 再分割 猶予 十 再分割 利息割引 元本‑の 優先充当 不動産貸付 の元本害帽ー Gr e no bl e 1 38 35 11 7 .1 9 1 20 6 4 ( 25
図 3 裁判所 ごとの措置適用分布 表 3 利息割引の程度 裁判所 利息割引のある事件数 法定利率以下へ割引 ‑利率 0‑割引 Gr e nobl e 1 20 99( 82

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