静電式ネ ッ トによるヤマセ霧対策 フィール ド実験
内 山 晴 夫
*。十文字 正 憲 料
A Tria1 0f Ymase― FOg Dissipation by an Electrostatic Fog― LiqueFier
(PrinCipal Experirnents and Field Delmonstrations)
Haruo UcHIYAMA andよ
/1asanori JYUMONJIAbstract
Fogs、 vhich are carged by corona are attracted toward the inversely polarized plate and instantaneously liqueFied ln this paper、 ve describe principal experirnent results obtained in a 覇/ind chamber and outdoor demonstrations successfully attempted at a rice neld by lneans of an electrOstatic fog―liqucFier newly invented
1.緒 言
三陸海岸 か ら下北半 島を経 て北海道 の太平洋 沿岸一 帯 にかlすて は
,初
夏 か ら夏 の期 間 に,ヤ
マセ と呼ばれ る冷湿 な偏東 風が吹走す る。 この ヤ マセは
,気
温 の低下 と共 に しば しば濃霧 の発 生 を伴 い, これ らの地方 の農業,特
に水稲 の成 育 に悪影響 を与 えてお り冷害 の元 区 と恐 れ られ て い る。そ のため,農
業 関係者 は もちろん,工
学 関係者 も加わ った学際 的 な研究会1)も開催 さ れ,レーザ・レーダに よる霧観測り等 の ヤマセの 実態解 明の努力 と同時 に
,そ
の対応策 の検 討3,つが切望 されてい る。
一方
,霧
発 生 に伴 う視 界不 良は,陸
上 をは じめ海や空 を含 め総 ての交通機 関 に とって大 きな 障害 とな る こ とか ら
,霧
の人 口的消去 は積年 の 課題 で あ り,例
えば1)火
焔放 射器 や バ ーナ等 を熱源 として気温 を上 げ,霧
粒 子 を蒸 発 させ る加熱強制対 昭和63年 10月 28日 受理エネルギーエ学科助教授 電気工学科教授
2)地
流法表面の ヒータ線あるいは発熱性粉体の散布によって気温を上げ
,霧
粒子を蒸発 させ る加熱 自然対流法3)吸
湿性の粉体を散布 して霧粒子を吸い取4)風
る吸着法上 に防霧林や防霧網を設けて霧粒子を濾す遁過法
5)薬
品を使わないで,水
滴 を散布 して霧粒子を洗 い落 とす付着法
6)ョ
ゥ化銀の粉体 を撒いて氷晶核 を生成 し た り,LPGの
噴霧 または ドライアイスの 粉体の散布によって霧粒子を凍結 させて 落下 させ る凍結法7)ブ
ロヮーな どで大気の上下の空気を撹乱 す るdOWn―blow法
8)超
音波を出し,霧
粒子の揺動運動を活発に して凝集 させ
,大
粒の水滴 に して落下 させ る粒子間接揺動法等の提案が試み られているものの
,そ
の実効が 疑問視 された り,実
施には技術的な難点があ っ た りして,実
用手段のないまま今 日に至 ってい―‑120‑―