【 様 式 1 5 】
※ 印 欄 記 入 不 要 2 0 1 5 年 8 月 3 1 日
※ 報 告 番 号 応
不
甲
乙 第い い い号
学 位 論 文 等 審 査 結 果 報 告 書
不 動 産 学 研 究 科
学 位 論 文 審 査 委 員 会
主 査
前 川 俊 一
印 副 査
阪 本 一 郎
印 副 査
齋 藤 千 尋
印
副 査
宅 間 文 夫
印 副 査
藤 原 徹
印
学 籍 番 号
88100004 氏
名 役 重 道 明
学 位 論 文 題 目
あ い う え お か き く
土 地 開 発 に 伴 う 開 発 利 益 還 元 政 策
- 社 会 的 最 適 開 発 へ の 誘 導 策 を 含 め て -
学 位 論 文 審 査 結 果 ○ 合 ・ 否 最 終 試 験 結 果 ○ 合 ・ 否
学 位 論 文 審 査 及 び 最 終 試 験 結 果 の 要 旨 (
1,500字 程 度 )
本 論 文 は 、 開 発 利 益 還 元 問 題 の 全 体 像 を 整 理
(第 1 部)し た 後 、 開 発 に 伴 っ て 発 生 す る
外 部 効 果 に 対 す る 税・補 助 金 政 策
(第 2 部)と 開 発 の 際 に 実 現 す る 開 発 利 益 に 対 す る 税 政
策
(第 3 部)を 提 案 す る こ と を 目 的 と し て い る 。開 発 利 益 還 元 は
1990 年 代 に 盛 ん に 議 論 さ れ た 問 題 で あ る が 、 大 都 市 の 都 心 部 で の 高 度 利 用 、 地 方 都 市 等 で の 中 心 市 街 地 の 荒 廃 と 郊 外 開 発 、 東 日 本 大 震 災 に よ る 高 台 へ の 住 宅 の 移 転 な ど 利 害 の 調 整 と し て 依 然 と し て 重 要 な 問 題 で あ る 。
第
1 部 は 、 「 開 発 利 益 還 元 問 題 」 で あ り 、 先 行 研 究 の 成 果 を 参 考 と し な が ら 開 発 利 益 の 定 義 と 還 元 の 根 拠 を 明 確 に し 、 諸 外 国 の 取 り 組 み お よ び 識 者 の 提 案 な ど を 整 理 し 、 そ れ ら を 踏 ま え 必 要 な 政 策 を 検 討 し た 上 で 、土 地 開 発 に 焦 点 を あ て「 開 発 利 益( 受 け る 外 部 効 果 )」
と 「 発 生 す る 外 部 効 果 」 に 対 す る 税 政 策 を 議 論 す る 本 論 文 の 意 義 を 明 確 に し た 。
第
2 部 は 「 土 地 開 発 に 伴 う 外 部 効 果 に 対 す る 課 税 ・ 補 助 金 政 策 」 で あ り 、 土 地 開 発 の 外 部 効 果 の 内 部 化 策 を 議 論 す る も の で あ る が 、 本 論 の 新 規 性 は 社 会 的 最 適 規 模 と 最 適 時 期 の
2 つ の 政 策 目 標 を 同 時 に 達 成 さ せ る た め に 複 数 の 課 税 標 準 の 税 を 提 案 し て い る こ と で あ る 。 ま た 、 補 論 で は 不 確 実 性 を 考 慮 し て リ ア ル オ プ シ ョ ン モ デ ル を 用 い て 同 じ 問 題 に 取 り 組 ん で い る 。
第
3 部 は 「 土 地 開 発 で 実 現 す る 開 発 利 益 に 対 す る 課 税 政 策 」 で あ り 、 本 論 の 特 徴 は 土 地 所 有 者 が 開 発 す る と き だ け で な く 、 土 地 所 有 者 が 素 地 を 売 却 し デ ベ ロ ッ パ ー が こ れ を 購 入 す る 場 合 も 想 定 し て 理 論 的 な 検 討 を 行 っ て い る こ と で あ る 。 特 に 後 者 に 関 し て は 土 地 所 有 者 、 デ ベ ロ ッ パ ー の 交 渉 メ カ ニ ズ ム を 明 確 に し た 上 で 、 開 発 利 益 税 が そ の 交 渉 に ど の よ う な 影 響 を 与 え る か を 議 論 す る も の で あ り 新 規 性 の あ る 部 分 で あ る 。
第
2 部 、 第
3 部 で 提 案 し た 税 政 策 は い ず れ に し て も 理 論 的 な 枠 組 み を 示 し た も の で あ り 、 実 施 に 向 け て 多 く の 課 題 が あ る の は 確 か で あ る が 、 理 論 的 な レ ベ ル も 高 く ま た オ リ ジ ナ リ テ ィ の あ る 提 案 が な さ れ て い る 点 で 評 価 で き 、 不 動 産 学 の 論 文 と し て 質 の 高 い も の で あ る と 判 断 で き る 。
最 終 審 査 は
7 月
28 日( 火 )に 主 査 と 副 査
4 名 が 出 席 し て 行 わ れ 、各 種 質 問 に 対 し て 適 切 に 対 応 し た 。
以 上 の 結 果 、 役 重 道 明 は 博 士 ( 不 動 産 学 ) の 学 位 を 得 る 資 格 が あ る と 認 め る 。