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投資、貯蓄の均等と企業の自己金融率

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全文

(1)

投資、貯蓄の均等と企業の自己金融率

その他のタイトル Equalization between Investment and Savings, and Self‑financing Rate of Corporations

著者 安田 信一

雑誌名 關西大學經済論集

9

6

ページ 577‑637

発行年 1960‑03‑20

URL http://hdl.handle.net/10112/15563

(2)

貯蓄の均等と企業の自己金融率

周知の如く投資と貯蓄とは事後的には常に均等である︒もとよりこのことは封鎖体制を前提とする場合にのみ妥

当し︑開放体制の場合には国際収支の差だけ投資と貯蓄との間に差が存在する︒けれどもこの開放体制の場合につ

いては後述することとし︑まず第一に封鎖体制を前提として考察する︒

封鎖体制の下においては投資と貯蓄とは事後的には常に均等である︒しかしながらその投資と貯蓄の均等という

ことは経済社会全体としての考察においてのみ妥当することにして︑その社会を構成する各経済主体のそれぞれに

ついて投資と貯蓄とが事後的に常に均等であるということではない︒

企業が投資のための必要資金を調達する場合に種々の方法があるが︑大別してその資金を企業外部に調達する方

法と企業内部に調達する方法とに分つことができる︒しかして企業外部に資金を調達する方法とは云うまでもな

く︑社債の発行︑銀行借入金等による場合はもとより︑株式の発行によって資金を調達する場合を含むが︑これに

対して投資のための必要資金を企業内部に求める方法とは企業がその利益を内部に留保することによる方法であ

言,1

 

四四

(3)

578 

る︒この後者の方法を企業の自己金融と称する︒

企業の自己金融という場合︑企業がその利益を企業内部に留保し︑

その留保利益による資金を以て企業が投資を

行うが如くにも考えられる︒しかしながらそれは事前的意味においての企業の自己金融にして︑これに対して事後

的な意味においての企業の自己金融がある︒すなわち企業が投資を行う場合にその必要資金を銀行等より借入れた

場合においても︑その社会における事前的な投資︑貯蓄の全体的結果として︑事後的には企業利潤が増加し︑企業

がその増加利潤を企業内部に留保して銀行等に借入金を返済する場合︑事後的には企業はその利益の内部留保によ

つて投資のための必要資金を調達したこととなる︒かくの如く事前的意味においての企業の自己金融が存せざる場

合にも事後的には企業の自己金融となる場合もある︒またこれと反対に事前的意味においての企業の自己金融は存

在するも︑事後的には企業の自己金融とならざる場合もある︒すなわち企業があらかじめその利益を企業内部に留

これを投資する場合︑その社会における投資︑貯蓄の全体的結果として企業に損失が生じ︑銀行等よりの

借入金が増加した場合には事前的には企業の自己金融は存在するも︑事後的には企業の自己金融は存在しない︒そ

れ故に事前的意味においての企業の自己金融と事後的意味においての企業の自己金融とは異なる概念であり︑この

小稿においての企業の自己金融という場合には事後的な意味においてである︒

一経済社会を構成する経済主体は種々あるが︑

しかしてここにおいてはその簡単な場合としてまず企業と家計の両者より構成せられている場合について考察す

る︒しかして企業が投資の主体であるのはもとよりであるが︑住宅投資もまた投資の一種類であるが故に︑

実を考慮すると家計もまた投資の主体である︒したがつて企業と家計とをともに投資の主体と考え︑

投資︑貯蓄の均等と企業の自己金融率︵安田︶ これを大別すると企業︑家計︑政府の一︳一者に分つことができる︒

この事

この両者の投

(4)

て家計の所得高は 資が増加した場合に企業貯蓄高︑すなわち企業の内部留保利益と家計の貯蓄高とがそれぞれ企業の投資高︑家計の投資高に対していかなる割合となるかを求める︒但し以下の諸式においてはーは社会全体の投資︑

1 1

1 2 は家計においての投資︑は社会全体の所得︑Y

Y i

Y O 庄は家計の賃銀︑給料による所得︑Sは社会全体

Ys

=I

 

S i は企業利益に対する企業の内部留保率︑

Y1

  ‑Y

1s

1 

11  Y

i  (

1

S 1)

にして︑したがつ

s z は家計の貯畜性向とする︒

一社会における投資と貯蓄とは常に均等である︒すなわち次式が成立する︒

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .

. . .  

ーー﹃一

一社会の投資Iは企業の投資

1 1

と家計における投資

1 2

の両者から構成せられている︒また家計は賃銀︑給料

兄に企業からの配当を加えたものであり︑かつ企業からの配当高は

Y2

  + 

Y1

  (1

S1

)

︑また家計の貯蓄高は

{Y

2+

Y1

  (1

s1

)l

s2

一社会の貯蓄高

Ys

は企業の内部留保利益高

Y1

s1

と右の家計の貯蓄高の両者から構成せられている︒それ故に右の結果として次ぎの

式が成立する︒

l=

I1

 

12

………•]…•………

(1.

2 )  

Ys

 11

 Y

1s

1  +

 

Y2

  + 

Y1

(1

S1

)J

S2

( 1 .

3 )  

以上の諸事実を前提として企業の投資高Iに対する内部留保利益

Y1

s1

︑また家計においての投資高ムに対す

る貯蓄高

Y2

s2

の割合を求めると次式の結果となる︒ 投資︑貯蓄の均等と企業の自己金融率︵安田︶

(5)

580 

投資が貯蓄と均等であるということはまた投資増加高と貯蓄増加高とが均等であるということでもある︒それ故

Yを以て社会全体の所得増加高︑Sを社会全体の限界貯蓄性向︑Iを投資増加高とすると︑.式は投資増加高と 貯蓄増加高との均等を意味する︒すなわち.式はYを社会全体の所得︑Sを社会全体の平均貯蓄性向︑Iを投資高 とする場合には投資と貯蓄の均等を︑またyを社会全体の所褐増加高︑Sを社会全体の限界貯蓄性向︑Iを投資増

加高とする場合には投資増加高と貯蓄増加高との均等を示す︒しかして・式を投資高と貯蓄高との均等とするか︑

または投資増加高と貯蓄増加高との均等するかは一面から云えば単なる便宜上の問題とも考えられるが︑他面から

はまたこの小稿の目的とも関連する︒しかして後述の如き理由によりこの小稿の目的上・式を投資増加高と貯蓄増

加高との均等を示す式とする︒その場合YSIがこの目的と一致する前述の怠味をあらわす記号であるのはもとよりであるが︑・式以後に関係する他の記号もまたこれに応じて修正せられなければならない︒すなわち

1 1

1 2

1

'

Y2s2 s2Cl │ S1) + Y1s1 

1 +

 

Y 2

 Y1Cl

S1

)J

s2

S1 

I I I  

l2   I2  

Y1s1 

" " " "  

l1

 

1,

'

1  

+  

S2(1S1)+  Y2S2 

Y1S1 S1 

11  

………•••…………(」.4)

( 1 .  

5 )  

(6)

は企業投資︑家計においての投資の各増加高︑

Y l は企業利益増加高︑兄は家計の賃銀︑給料による所得の増加高︑

S l

は企業の利益増加高に対する企業の内部留保率︑むは家計の限界貯蓄性向︑したがつてまた

Y1

Y1

s1

11  Y

1C

l

S 1 )

は企業の配当増加高︑

Y2

Y1

(l

S

1)

は家計の所得増加高︑{

Y2

 

Y1

Cl

s

1)

ls

2

は家計の貯蓄増加高を示すこGととなり︑その結果として.式は企業の投資増加に対する内部留保利益増加高︑.式は家計においての投資増加高

, u u  

・式を前述の如く解する場合︑・式においては企業の投資増加高についての自己金融率は①一社会全体の投資

増加高に対する企業の投資増加高の割合︑②限界分配率すなわち賃銀︑給料増加高に対する企業利益増加高の割

合︑③家計の限界貯蓄性向に対する企業の限界貯蓄率の割合︑の諸要因に依存することを示す︒しかしてこれをさ

らに具体的に云えば①社会全体の投資増加高の中での企業の投資増加高の占める割合が低率となること︑換言す

れば家計においての投資である住宅投資等の投資増加高が増加し︑その投資増加高の社会全体の投資増加高の中に

て占める割合が上昇すること︑⑨企業利益増加高の賃銀︑給料増加高に対する割合が上昇すること︑③家計の限界

貯蓄性向に対する企業の限界貯蓄率の上昇︑はいずれも企業の自己金融率を上昇する原因となる︒

・式の意味するところは右の如くであるが︑右の諸要因に一定の数値を仮定してそれを例証し︑その意味すると

ころを明確化すると次の如くである︒

y i

と広との比率を一対九︑

8 1 を六0

3 0

s z

0パーセントとすれば・式の分子はーーとなり︑社会

7 7

150  

150 分の二であるときにはT均'となる︒それ故に社会全体の投資増加高の中にての企業の投資増加高の占める割合が低 四八

(7)

582 

投資︑貯蓄の均等と企業の自己金融率︵安田︶ に︑その作用は間接的作用にすぎず︑直接的作用ではない︒

8 2 の絶対的水準がY

Y i

と兄との比率のその変化が企業の自己金融率に作用する場合があることを否定する意味ではなく︑仮

りにその場合があるとするも︑ その結果として超過需要となり︑物価が騰貴して

Y i

その場合においての作用は

Y i

Y z

との比率の変化を通しての作用であるが故

S l

5 2 の相対的割合が重要な作用をするが︑ 下することは企業の自己金融率を上昇する原因である︒次ぎに

Y i

と広との比率が一対八であって︑他の諸要因

1 5

を不変とすると・式の分子は—|'となり、社会全体の投資増加高に対する企業の投資増加高の割合が五分の三で

3 6  

25 ある場合には企業の自己金融率はー—となる。それ故に広のYiに対する比率の低下、換言すればYiの広に

3 6  

対する比率の上昇は企業の自己金融率を上昇する原因となる︒次ぎに

Y i

と兄との比率を一対九︑

5 2

S i

1 0

を五0

バーセントとすると・式の分子はー│したがつて社会全体の投資増加高に対する企業の投資増加高の割

29 50 

合が五分の三の場合には企業の自己金融率はーーにすぎない︒それ故に

用する︒これは 87  S l の低下は企業の自己金融率の低下に作

5 1 の性質上当然のことであろう︒また

Y i

と広との比率を一対九︑

S l を六0

T五パーセントとすると.式の分子は67 5 2

引ーしたがつて社会全体の投資増加高に対する企業の投資増加高の割合

67 

を五分の三とすると企業の自己金融率は││'と一

00

︒ハーセントを超える︒それ故に

5 2 の低下は企業の自己金融率

6 0  

を上昇する原因である︒最後に

Y i と兄との比率を一対九とし︑

つ社会全体の投資に対する企業投資の割合を五分の三と考えると︑企業の自己金融率は六四︒ハーセントとなり︑第

一の場合の六五︒ハーセントと比較して殆んど不変である︒それ故に企業の自己金融率の決定においては直接的には

S l とむの絶対的水準は殆んど作用しない︒もっともこのことは

S l

S l

0

むが五︒ハーセントであり︑か

(8)

( Y 1

t )S1  11  

割合は次式の如くである︒

1

'

̲

( 1

S1)S2

1 +

 

+ 

( Y 2

 +

i)

.    S2 

( Y 1

2)

S1 S1 

I1  

 

家計においての投資増加高に対する貯蓄増加高の割合もまた企業の場合と同様に山社会の全投資増加高に対する

家計の投資増加高の割合︑②石に対する

の割合︑③82に対する51の割合︑によって決定せられる︒しかしてY i

社会の全投資増加高に対する家計の投資増加高の割合が低率であればあるほど家計においての投資増加高に対する

貯蓄増加高の割合は高率となる︒また兄に対ずる

の比率の上昇︑Y i

逆に家計においての投資増加高に対する貯蓄増加高の割合を低下する原因となる︒

戦後の我国における企業経営においては利子支払高は利子を含む企業利潤に対して高率の割合を示し︑企業の内

部留保利益に重要な影響を与える︒それ故に企業の利子支払増加高を右の諸式の中に含む如くに右の諸式を修正す

る︒但しこの場合には

Y i

は利子支払前の企業利潤増加高とし︑また利子支払増加高を・1にてあらわし︑かつ利子

は家計に全額支払われると仮定する︒その場合企業の内部留保利益増加高は

( Y 1

i

)︑家計の所得増加高はS1

Y 2

+i

+

Y 1

 

i )

  ( 1

S1)

︑したがつて家計の貯蓄増加高は[

Y

2

i+

Y

i ) 1S1)Js2となり︑その結果として次式

が成立する︒

(2

. 

3 )  

右の結果として企業においての投資増加高に対する自己金融率︑家計の投資増加高に対する家計の貯蓄増加高の

Y s  11(Y1 

1i

)  S1 

+ ︷  

Y

2

i+

Y

11

{

1s1)ls2

(2

. 

4 )  

52に対する51の比率の上昇は企業の場合とは

(9)

584 

4

右の・式︑・式を・式︑・式と比較すると直ちに明らかな如く広と

との比率がY l

Y2

i

Y1

1i

との比率とな

2 2  

るにすぎず︑他ぱすべて同一である︒

右の諸式においては企業の利子支払増加高をその中に含むも︑この場合の企業は生産企業と金融機関の両者を含

み︑かつ両者を一体的に考察した結果にして︑したがつて右の諸式においての利子支払増加高とは生産企業と金融

機関との間の利子の支払︑受取の増加高は相殺せられ︑生産企業が社債の個人所有者に支払った利子増加高︑及び

金融機閲の家計への純利子支払増加高︵家計が金融機関に借入金がある場合には金融機関の家計への利子支払高よ

り家計の金融機関への借入金利子を差引く︶にして︑その結果として企業の利子支払増加高と家計の利子受取増加

高とが一致したのである︒しかして現実接近のためには企業を生産企業と金融機関とに分つことを要すべく︑かつ

その場合には生産企業の利子支払増加高と家計の利子受取増加高とは一致しない

oy

i を生産企業の利潤︑

Y l を金融

機関の利潤︑らを生産企業の利子支払︑.んを家計の利子受取の各増加高︑

S l を生産企業の利益増加高に対する生

産企業の内部留保率︑

S i を金融機関の利益増加高に対する金融機関の内部留保率︑家計の生産企業からの賃銀︑

給料受取増加高を兄︑家計の金融機関からの賃銀︑給料受取増加高を兄︑其他の記号は前の場合と同一とし︑ま

た生産企業の利子増加高は全額金融機関に支払われ︑かつ金融機関にては物件費は従来と不変であると仮定する︒

この場合に注怠しなければならないことはY

Y i との関係である︒すなわち両者間には

Y1

SI

I(

Y1

1

Si) + 

Y

2 Y11ー•+i+i)

S1

)}

S2

  l2  

︶ 

 

(Y

2 

+ i )   S 2

 

( 1  

S 1  

S 2  

i  

(Y

1

i )S 1  

S 1  

1 +

 

12  

(2

.5

) 

(10)

Y 1   1 1  

Yu

{ s 1

( i 2

Y 1

2 ) } という関係がある︒次ぎに金融機関の利益増加高

Y i

と生産企業の利子支払

増加高

5

︑金融機関より家計への利子支払増加高わ︑金融機関の給料支払増加高

Y z との間には

Y 1 2 1 1   i 1 1

( i 2

Y 2 2 )

( Y 1 2 + i 2 ) 1 1  

Y 2 2 という関係がある︒それ故に

Y i

Y i

との間には

Y 1 1 1 1  

Y 1   + Y 1 2

という関係が

存する︒以下においては生産企業の貯蓄増加高を

( Y 1 1

S

1 ) S 1 1

として示すが︑その実質的内容は

{ ( Y 1

Y 1

2 )

i 1

1 } S 1 1 であり︑また金融機関の貯蓄増加高は

Y 1 2 S 1 2 にて示すも同様にその実質的内容は{

i 1 1

Y 2 2 ) }   S 1 2 である︒金融機関においては実物資本に対する投資が行われないと仮定すると︑以上の結果として次の諸式が

成立する︒ Y 1 2

 

1+ '  1 1  

Y s

( 1

 

︐ 

Y 1 2 s 1 2  

+ 

( Y 1 1

 

i 1 1 ) S 1 1   Y 1 2 S 1 2  

( Y 1 1

= . i 1 1 ) s 1 1   11  

11  

1ー'

1+  

Y s   1 1 ( Y 1 1

S

1 ) S 1

1   + 

Y 1 2 s 1 2   + ︷   Y 2   +t r+

Y 1

1 S

1 ) ( 1

S 1

1 )

Y 1 2 C

  1 ‑ s

1 2 ) ) s 2

(3

.3

) 

. + 

( Y

2   + 

Z 2 ) S 2  

‑ i 1 1 ) S 1 1  

+ 

Y 1 2 S 1 2   (Y

u

1 )

S 1 1 (Y u 

11  

( Y

2   + 

i 2 ) S 2   Y 1 2 s 1 2  

1)  

( Y 1

1

S 1 ) S 2

 

Y 1 2 s 1 2  

+ 

( Y 1   ‑ i 2 ) ( 1   ‑ S 1 ) S 2   ( Y 1 1

i 1

1 ) S 1 1

(3

.4

. 

1 )  

(3

.4

. 

2 )  

(11)

586 

{Y 2+   i 2   + Y 1 1

i u

) C

S 1 1 )   Y ' 1 2 C l

S 1

2 ) } S 2 ̲

11

  I2  

4

[ 5

右の諸式の中・式は.式と同一の結果に到達した︒またA式を12/Iにて除した商と4式とを合計すると.式と

3 3  

3 2   5 5  

同一結果となる︒それ故に・式は特に求める必要はなく︑.式のみにて十分である︒さらに金融機関の自己金融率

3 2  

4は金融機関の性質上求めることを要しない︒それ故に以下にては一般的には.式と・式の現実接近した式を求め︑

2 2  

かつそれと併せて非金融機関の企業にとつては自己金融率は企業経営上重要性を有するを以て︑4式の現実接近した式を求める︒

以上においては経済主体としては企業と家計の両者のみを考えたのであるが︑現実には財政の作用は重要である

が故に︑この作用を含む如くに右の諸式を修正する︒

政府は公共投資を実行する︒この意味において財政の作用を含む場合においては投資主体は企業︑政府︑個人と

なる︒しかしながらここにおいては政府による投資の意味をかくの如き意味に使用することなく︑財貨︑

の購入についての財政支出の増加を政府投資の増加と考え︑それを

1 3 にて示す︒その場合社会全体の投資増加高I

と個々の部門における投資増加高

1 1

1 2

1 3 との関係は

1= 11

12

 

la

収入は法人税︑個人所得税︑消費税の三種類のみから構成せられるとし︑かつこの三種類の租税の税率を

t l

t l

わにて示す︒財貨︑サービスの購入についての財政支出の増加を投資の増加と考えたるを以て︑財政収入の増加は

1

次ぎに財政収入であるが︑

>'

+ 

^  

.~~ ..1+   N) 

令:: ・:• ;

'し。''

'"'"I>‑' 

+2 

"'I 

. . .

   '"

~

(3.5) 

サービス

(12)

森艇'M;;榊訳3$-..>J~卦歎0皿旧徊濫祷(椒田)は国

盆擁8聟呉や硲肉゜中兵や竺IJG<trr~咽剣姓G~擁聟呉i唖廷ら全~l'Q眺絲和幻睾器加3兵肉兵や~l'Q茶,IJ G

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S寄呉煙廷(Y1‑i)t11+{Y2+i+(Y1‑i)(1‑tu)C ‑s1)lt12+{兄十i+(Y1‑i)(1 ‑tu)(1 ‑s1))(1 

t12)(1 -s2)t2~l'Q1--'"I-JG詣眠刈ド送珈e腟紺茶怪料怜心゜廷蕊杵〇桐足拌~\--'竺1‑s1 =a1 

‑s2=a2 Y1 ‑i=b1 Y2+i=1‑t11=‑t12=C2 4.J....)I~怜゜

Ys=b1s1+(b2+a1わら)C2む十妬t11+(b2+a1れら)t12+(b2+a1b1ら)a2らわ………(4.3) 

~ 11 

1+  b(sa山)+t12} a(s2+̲a山)・t‑t12}+血b1C1 + S1 C1S1  ・・・・・・・・・(4.4) 

1+ 

(如十a1わら)C212  bC+t11)+ムロ幽(b2 +a1b1ら)らS2S2S2  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4.

(13)

588 

投資︑貯蓄の均等と企業の自己金融率︵安田︶ ̲  a1b1)s2 (b2 

I2  

b1S1 

l l

企業においての投資増加高に対する自己金融率︑家計の投資増加高に対する貯蓄増加高の割合に財政が及ぼす影

45

4 t

5 4 轡を考察するためには右の.式・式を・・式と比較することが必要である︒しかしながらこれがためには.

4 2

 

) 4 G  

・式が式︑式のより一般的な式であることが示されなければならない︒しかしてこれがために

2 2  

0とするとい式︑い式は次の如くい式︑戸式と同一となるC

!1

2 1

10

 

 

1 +

 

+ 悶

(2

.4

. 

1 )  

b1s1 s1 

.. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ..

  . 

11  

t2

 1

10

 

I' 

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...... :;. .. , '"

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I

a 11

0 

t u  

1 1  

b1

t1

1  +︵b2

a1

b1

c1

)t

12

+

b 2 +

 a1b

1c

1)

a2

c2

t2

 

 

Ia  

11

, 

b1

t1

+a1b1C12+︵b21 +︵b2 

a1

b1

c1

)a

2c

2t

2 +︵b2 

1 + '  

b1

C1

S1

 

a1

b1

c1

)C

2S

2 

I3  

.. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ..

  ‑4 

rし .

C J

(14)

号は前の場合と同一であるが︑

b1

 

Y1

2 1 1

Y1

  +i

11

Y1

i 1 1 1  

b1

 

Y1

 + :

1 1 ぎと変更する︒ 投資︑貯蓄の均等と企業の自己金融率︵安田︶

次ぎに 右の中4式と.とを比較すると企業の投資増加高に対する自己金融率に及ぼす影署が明らかとなる︒しかしてそ2

の場合注意を要するのは分母にして︑両者は形式的にはともにIJI

4式においてのI

1 1

1 2

⑫ 

合計であるのに対して︑式においての

I

I l L

I a

の合計であり︑したがつて両者はその意味を異にし︑か

つこのことは

I s が企業の投資増加高に対する自己金融率に影響をおよぼす要因であることを示している︒

分子の構成要因について云えば

5C l の割合︑すなわち法人税と個人所得税の割合が企業の自己金融率に影善を

及ぽす︒また企業利益増加高に対する企業の内部留保率と個人所得税及び間接税との割合︑企業の内部留保率と法

人税との割合がまた企業の自己金融率に作用する︒次ぎに家計の投資増加高に対する貯蓄増加高の割合に財政が及

ぽす作用であるが︑それはふ式と・式との比較によって明らかである︒

企業においての投資増加高に対する自己金融率︑家計の投資増加に対する貯蓄増加高の割合に財政が及ぽす作用

を把握するためにはなお財政の利子支払高︑移転支払を加えなければならない︒殊に後者は社会保障の拡大ととも

に︑今後においての財政支出増加の重要な要因と考えられるを以て︑その現実的訟義は重要であろう︒しかしてこ

の両者による財政支出の増加を政府の投資要因と考えるか︑貯蓄の負の要因と考えるかであるが︑後者と考えるこ

とが妥当であろう︒企業の純利子支払増加高を.

︑家計の純利子受取増加高を・ん︑政府の純利子支払増加高をt l

・ t a

とすると

i 2 1

1s

+ぷとなり︑家計の利子受取増加高は前の仮定の場合と比較して︑.

だけ増加する︒t a 五六

また移転支

払増加高をTにて示すと︑家計の所得増加高はTだけ増加する︒それ故に次ぎの諸式が成立する︒なお其他の記

(15)

Ys=b1s1+(妬十a1biら十T)c2む十妬t11+(b2+a1b1ら十T)t12+Cb2+a1b1T)a2c2わー(T+is)... ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5. 3) 

b1~ 11  1+  (b2+T){c2(む十a2わ)+t12} a1 {伍(s2+a2わ)+t12} T+ ia b1S1 ++犀_S1S1b1S1 ・・・(5.4) 

1+ 

(妬十a1c1T)c212  (c1+t11)t12 釦んT+ ia ‑t‑(b2+a1れら十T)C2(b2+a1c1T)c2....................................................................・(5.5) 

065 

t11(bz +a1b1ら十T)t12+(b2+a1b1ら十T)a2わー(T+ia)J3 

1‑

1+  t11+(如十a1C1T)t12+ (b2 +a1b1ら+T)a2c2わー(T+i3)b1s1+(b2+a1c1T)c2

函艇盆檸Q罪抽..¥)<$1 iQ皿旧紺誕*(i:!:><田) ・・・・・・・・・・・・(5. ! 

ばや

参照

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