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(1)

匡函 進行癌を合併した精神分裂病の 1 例 一終末期の分裂病者をめぐる問題について一

斎 藤 和 博

1)

前 田 正 人

2) 

1  )小松島赤十字病院 精神神経科 2  )高松市民病院精神神経科

要 旨

精神分裂病は擢患率の高い疾患であり、精神分裂病と悪性腫蕩の合併はしばしば見られる 。 また、悪性腫傷の緩和ケ アには、患者と家族の心理的社会的問題、全人的苦痛のケア、症状緩和のための鎮静などのようなたくさんの問題を抱 えている 。今までに多数の緩和ケアに関する研究報告がなされ、最近では十分に検討されつつある 。 しかし一方では、

悪性腫湯を合併した精神分裂病の報告は少なく、特に幻聴や妄想などの異常体験を持つ分裂病者の終末期の報告は乏し く 、今後検討がなされる余地が大いにある 。

今回我々は活発な幻聴、被害妄想を持ち、拒薬もみられた分裂病者で 、直腸の進行癌を併発して終末期ケアを精神科 病棟で、行った症例を経験し た。病名の告知や家族への説明、廃痛緩和や精神症状のコントロールなどの治療、及び病棟 の選択などの問題で苦慮し た点について法律的側面での考察も含めて報告する 。

キーワード : 精神分裂病、悪性腫傷、緩和ケア

はじめに

精神分裂病は擢患率の高い疾患でその患者に悪性腫 蕩の合併がしば しばみられる 。 けれども、分裂病患者 において悪性腫壌の早期発見は困難で、患者の身体異 常に対する認知および表現能力の欠如、感情鈍麻によ る無関心、精神科主治医の身体診察 の機会や身体疾患 への関心の乏しさなどが考えられる 。我 が 国 に お い て 、 悪 性 腫 療 は 入 院 中 の 精 神 障 害 者 の 死 因 の 第 8 位 で

1)

、分裂病患者の悪性腫蕩擢患率 は様々な報告

2)3) 

があり一定しないが、一般の人に比べて大差がないと 考えられる .一般患者の終末期ケアにはたくさんの報 告があり、最近では十分検討されつつある 。 しかし一 方では 、悪性腫壌を合併した精神分裂病者の報告は少 なく

3)45)

、特に幻覚妄想などの異常体験が著しい患 者の終末期ケアの報告は本邦ではほとんど無く 、よ り いっそうの検討を要する 。今回、筆者らが経験した活 発な幻聴と被害妄想を持った精 神分裂病で直腸癌の勝 脱内浸潤をきたして終末期の対応で治療、告知、法律、

病棟選択などに ついて苦慮した症例を考察を 加えて報 告する 。

VO

L. 

4  NO.  1 MARCH  1 9 9 9  

症 例

患者 : 6 2 歳 男 性 、 精 神 分 裂 病

3 0 歳頃より幻聴及び被害妄想が出現し、興奮や 俳佃 などの異常行動もしばしば見られていた。そのため、

3 5 歳 頃 よ り 現 在 ま で に 計 8 回 A 病 院 に 入 院 歴 が あ る。 x ‑ 2 年 7 月、直腸癌の診断で直腸切除術及び人 工旺門造設術を行った。(患者には腸閉塞と直腸の良 性腫蕩であったとの説明をしていた 。患者が手術を了 解しなかったため、保護者である兄の了解を得て手術 を施行した 。 ) x  ‑ 1 3 月 よ り 「 赤 外 線 を 当 て ら れ 身体を熱くさせられている。 J I 兄や医者は偽物で陥れ られている 。 J I 自分は政府の要人であるためにいろい ろなことが起きる 。 」などの幻聴や体系的な妄想が強 くなり、拒薬もあったため 、A 病 院 に 医 療 保 護 入 院 して長時間作用性ハロペリド ール のデポ剤の注射で治 療していた 。 x ‑ 1 年 5 月 l 日、ベッドから転落して 左大腿骨骨頭頚部骨折を起こし、 高松市 民病院整形外 科に入院した 。 同月 1 7 日興奮及び被害妄想のために整 形外科病棟では管理困難となったため 、精神科病棟へ 転棟した。 その後、精神科病棟でリハビリテー ション

進行癌を合併ーした精神分裂病の一 例 39 

(2)

等を行っていたが、翌月 2 8 日に肉 1 1 艮的血尿が出現し、

泌尿器科医および外科医に紹介した結果、直腸癌の勝 脱内浸潤と診断された 。 同年 7 月から 8 月にかけて、

放射線治療を計 2 5 回行ったが、 しばしば被害妄想に基 づく興奮や治療および検査の拒否がみられた 。 X 年 3 月中旬より、 │ 恒吐 、 摂食困難、尿聞などが見られたた め、点滴栄養と尿道バルーン留置などを行ったが、 r A

先生が注射を抜いてくれるように言っている 。 J r B

生は管を入れたから射殺された。 J r C 先生が退院させ

てくれるように言っている 。 」 などと述べて点滴やパ l レ ー ンの抜去などがみられたために四肢の抑制 を必要 とした。 X 年 4 月下旬より、末梢での静脈路確保が困 難となり、中心静脈栄養を必要とした 。 その後、 一時 期全身状態が改善し、摂食可能となったために全制食 に変更し 、中心静脈栄養を中 止 していた 。 同年 6 月上 旬より、発熱、呼吸困難、摂食困難となったため、点 滴、酸素投与、 抗 生剤投与を行った。発熱、呼吸促迫、

頻脈などは見られながらも小康状態を保っていたが、

同月 2 0 日、心肺停止を起こし死亡した 。 考 察

1、本人への 告知 と家族への説明

がんの告知は最近十分に議論され 、医療技術の進歩 に よ り 告 知 の 率 は 高 ま っ て き て い る 。鈴 木

6

) のがん 告知に関するアンケ ト調査では、患者本人にがんを 告知する医師は早期がんで 70‑90% 、進行がんで 1 0 30% との事である 。告知をためらう理由として、告知

した場合の患者の 心理状態の変化 が予測できず、何ら かの精神的問題が生じたときの対応策がないのも l つ の理由と考えられる 。心理状態の変化 として引き起こ されるものとして、最も大きなものは死への恐怖を伴 う不安があげられるが、逆 に告知 を受けなければがん ではないかという疑惑を抱きながら死への恐怖を感じ ていると考えられ、いずれにしても恐怖を拭い去るこ とは困難である 。厚生省 ・ 日本医師会発行の「がん末 期医療に関するケアのマニュアル」では、告知するこ とを原則としながらも場合によっては告知を控えると し、告知の際に考慮すべき状況として、告知目的の明 確性、患者 ・ 家族の受容能力、医療関係者と患者家族 との関係の良好性、告知後の支援体制を揚げている 。 新 美 7 )は癌告知義 務 が 免 責 される場合として、 1.

患者が告知を希望しない旨を明らかに意思表示してい

40  進行癌を合併した精神分裂病の 一例

る場合、 2 . 癌の告知によって生じると予測される不 利益が明白であり 、かっそれ自体が自己決定権を否定 するほどに重大である場合と述べている 。 また 、村ー上 ら

8)

は 告 知 を 必 要 と し な い 患 者 と し て 、告 知 の 目 的 のない患者及び暗黙の了解のある患者をあげている 。 本症例では告知を拒否しておらず、告知による不利益 も明白であるとは 言 い葉 I 1 く、しいて言えば告知の目的 に乏しいかも知れない。予想される不利益と して、精 神状態の一層 の悪化とそれに伴う突発的な行為や医療 行為の拒否などが考えられるが、実際に告知を行わな い限り予測できない 。幻覚妄想が著しく、病識を欠い て疎通性にも問題があり、医療保護入院にて入院して いたために同意能力が障害されていると考え 、悪性疾 患であることを認識して受け止 める能力は無いと考え て保護者である兄のみに説明を行い 、本人には告知を 行わなかった 。告知を行わなかったために、治療や検 査に対して強い抵抗や拒否が見られたが、本症例の よ うな幻覚妄想が著しい分裂病者で、かつ終末期である 場合には告知は困難であると 判 断 された 。 しかし、告 知 し な く て 良 い の か ど う か と い う 点 で は 結 論 を 出 せ ず、精神障害者の人権という事を考えると、実際は公 的な判断機関や法律の専門家などに判断を委ねる必要 があるかも知れない。 また、告知を行わなかったため、

本人ががんを認知 したかどうか、あるいはどの時点で 死が目前に迫っていると知ったかは不明であった 。 し かし、腹部 ) ] 1 : 屈の触知、全身の疲弊などで重篤な疾患 であることはある程度理解していたと考えられたし 、 主治医に対して「麻薬を使用しているのではないか。

(実際に使用していた 。 ) J などの言動も見られた。但 し、執 着的 に は が ん で あ る か ど う か に つ い て 尋 ね な かったが、がん宣告の恐怖 や家族へのいたわりなども 存在していたかも 知 れ ない。全期間を通じて 一貫して 告知しない方針で、医師や看護者などの医療側 では告 知しない方針で良かったとする意見が多か ったが、い わゆる段階的告知やプロセスとしての告知 などの考え も入れ、患者の疑問を表現させるように配慮し、明確 な告知 を行わないまでも治療困難である疾患である こ とを知らせ、感情面への働きかけなども含める 必 要が あると考えられた。

2 、治療について

当初は点滴や尿道カテーテルの自己抜去及び執着的 な中 心静脈栄養の中 止要求のため 、四肢の抑制 を必要

K O l l l a r u s h i l l l a  R e d  C r o s s   Ho s p i t a l  M e d i c a l  J o u r n a l  

(3)

とした 。 その後、病棟スタッフの協力で一定時間監視 のもとでの抑制解除も可能となり、次第に協力出来る ようになり、全面的に四肢の抑制 j を解除できた 。途中 に医学的な無理解や未告知による対応困難もあった が、治療の必要性を説明することによって了解が得ら れることもあった。 また、治療行為は本人に判断能力 や理解能力がmr;いということで意思決定する人とし て、保護者で実際に来院していた兄の了解を得て行っ たが、全く問題がないわけではない。新 美

7

は法律 的に家族が意思能力のない患者に代わって同意できる

という規定はなく、議論の余地があると述べている 。 また、精神保健福祉法では第 2 2 条に保護者が精神障害 者に治療を受けさせる義務があるとしているが、主に 精神医療について想定されており、身体的治療につい てはどこまで範囲が及ぶのか決められていない。

痛みの除去のために、初期にはペンタゾシンの筋注 や硫酸モルヒネ坐薬の挿入を行ったが、拒否的で、硫酸 モルヒネの内服で経過を見た。便秘を訴えて服薬拒否 することもあったため、本人の訴え時に服用させてい た。

精神面での治療においては、 A 病院に入院してい た頃から、幻聴や体系的妄想、があり 、拒薬も強く 、長 時間作用性のデカン酸ハロペリドールやデカン酸フル フェナジンのデポ剤の注射で治療をしていたため、そ の治療を継続した。 また、点滴や中心静脈栄養を行っ ている時期にはハロペリドールを経静脈的に投与した こともあ った 。 身体症状の悪化に伴う悪性症候群発症 などの副作用の危険を考え 、身体からの除去が容易な 内服への切り替えを試みたが、投薬への拒否的な態度 や病識の欠如のため困難であった 。患者は自分の意に 反するような治療が行われるときにしばしば治療拒否 を示唆する幻聴を述べた 。治療薬については経口投与 が困難であったため 、薬剤の種類も限られ、幻覚妄想 に十分効果的とは言えなかったが、興奮時の鎮静や疎 通性の改善には効果があったと思われた。投薬では特 に身体面での悪化に注意して副作用や過剰投与に留意

した 。

心理面でのケアとして、告知を行わないまでも不安 や焦燥などを理解し、支持的に努めて患者の意思を尊 重する ようにした。前述したように告知を行わなか っ たため、癌や余命の認知については不明であった 。分 裂病の認知障害は終末状態で死を目前としても精神的 苦痛を感じない点ではむしろ救いにな っているという

VO L .   4 N O .  1 MARCH  1 9 9 9  

報告

3

) もあるが、本当に苦痛を感じていないのか、

苦痛を表現することが出来ないのか、精神症状のため に相対的に苦痛の占める割合が低く感じられるのか判 断できなかった 。 また、本症例のように進行癌の終末 期医療では、患者の意思の尊重という 問題において、

完治が期待しうる早期癌の手術とは保護者が患者の不 利益を守ると いう面で ニュアンスが異なっている 。兄 は最終的には治療などに協力的で病院側の説明にも理 解を示したが、「苦痛をなるべく少なくしてやってほ しい 。 」と述べていた 。終末期には、点滴と酸素投与 を行ったのみで、気管内挿管、人工呼吸器の使用、心 臓マッサ ジなどは行わなかったが、身体的に痔痛を 軽減し、身体を清潔に保ち、樗創の発生を防ぐという 点に気をつけた 。 その結果、死亡直前にはほとんど終 痛を訴えることなく過ごし、精神面でも安定して家族 やスタッフに対しても穏やかに過ごすことが出来た 。 ここでも、本人の延命についての希望を把握していな かったため、担当医として釈然としないものを感じず にはいられなかったが、 ライフ ・ スパンをいわゆる幸 せに過ごすことが出来る寿命と考えればやむを得ない のかも知れない 。

3 、病棟の選択

身体合併疾患を持つ精神分裂病患者は治療の場も問 題となってくる 。法律上の問題、管理上の問題、本人 や家族の希望などが複雑に絡まってくる 。法律上は医 療法施行規則第 1 0 条の 3 に「精神病患者を精神病室以 外に収容しないこと」という条項がある 一 方、「自由 入院相当の精神症状の患者に関しては 一般病床での入 院加療が可能である 。 」という厚生省の見解もある 。 一方 、精神保健福祉法上では、白傷他害の恐れの強い 措置入院を除いて、任意入院には本人の同意が、医療 保護入院には保護者の同意が必要とする 。以上のた め、法律上の対応に苦慮する場合もあり、本症例でも、

幻覚妄想が著しく、病識を欠いて疎通性にも問題があ り 。医療保護入医院にせざるを得なかった 。 また、大 声をあげ他患にも迷惑をかけており、一般病棟での入 院は困難であ った 。治療の場の決定には精神科担当医 が保護者の意向を聴いたうえで他のスタッフの意見も 聴いて判断した 。当初は保護者である兄が一般病棟で の治療を頑固に主張した 。 (知人などの面会に配慮し たものと思われた。 )その ため、法律的に精神科病棟 での入院は不可能であり、対応に苦慮した。長時間を

進行癒を合併した精神分裂病の一例 4 1  

(4)

かけて状況 を説明 し 、 保 護者を説得した結果どうにか 納得を してもら った。本症例 はほとんどを精神科病棟 で過 ごし たが様々な問題点もあった 。精神科スタ ッフ はタ ー ミナ ルケアについては慣れておらず、当初 は対 応が困難で混乱 した 時も あった。 しか し、こ の点では 数回カンファ レンスを 行 った結果、徐々にスムーズに 行 くように なった 。前述 の ように、 身体拘束の解 除な どには担当医 よりむしろスタッフの積極 的配慮や熱意 ( 長時間患者の側 にいて話を聞いてあげるなどの対応 など)が重要であ った。 また 、他の患者への影響 にも 配慮を要した 。精神 科患者は他者の様子に影響を 受け やすいものであり、終末期の身体的に衰弱していく患 者を見せる こと は強い ストレ スをかけることもあると 判断し てなるべく 他の患者に状況がわからない ように 配慮した 。 しかし 、広い窓、庭、スペースなどがない 等 の外部環境の不備、行動を 通 じたカタ ル シスある い

は気持ちの整理する場所がない 、いわゆるスピ リチュ ラル・ ケアが出来ないなど今後の課題はたくさんある と考えられた。

おわりに

直腸の進行がんを併発し て、終末期 ケアを精神科病 棟で 、 行った治療経験をもとに 、告知や説明、痛みの除 去や精神面での治療及 び心理面 でのケア 、病棟の選択 などの問題点について 、文献的考 察 を加 えて検討し た。今後、同様の症例は増加 することが予想され、積 極 的 に取 り 組む必 要 のあ る問題であろうと考えら れ た。

稿を終えるに当たって、 治療に協力 いただいた高松 市民病院の他科の先生方ならびに精神科病棟スタッフ

に深謝します 。

文 献

1  )篠 J l i 奇英夫 : 精神 障害者 の死亡に関する記述 疫学的 研究.日 本公衆衛生誌 1 9  :  6 4 5 ,  1 9 7 2  

2  )太 田保之 ,中 根充文 ,高橋良 : 精神分裂病者の身 体的確病性について . 1 . 悪性腫療との関連一重 度精神障害者の予後決定因子に 関する WHO 研 究 ( 第 l 報) 一.精神 医学 2 3  :  8 7 5 ‑ 8 8 4 ,  1 9 8 1  3  )野島秀哲 ,鈴木宏和 ,岡本典雄 : 悪性腫傷を合併

した精神 分裂病 ーコン サル テーシ ョン ・ リエ ゾン 精 神 医 学 の 立 場 か ら 臨 床 精 神 医 学 2 5: 

1 4 4 9 ‑ 1 4 5 6 ,  1 9 9 6  

4  )藤京子 , i w l t 岡喜英,東谷慶昭他 : 悪性腫壌を合併 した精神分裂病患者のかかわりについて リエゾ ン精神 医学の立場から一 総 合 病 院 精 神 医学 5  :  1 2 5 ‑ 1 3 1 ,  1 9 8 3  

5  )相 良洋子,寺 田善弘,広 瀬徹也 他 ;精神分裂病患 者の悪性腫蕩手術 をめぐる 臨床 的問題 ‑2 症例 の 経験から 一 精神科治療学 3  :  2 3 7 ‑ 2 4 3 ,  1 9 8 8   6  )鈴木啓央 : 癌の告知一 日 本とアメ リカ合衆国にお

ける文献的考察. 日本医事新報 4 3  :  3 5 4 3 ,  1 9 9 2  7)新美育文 : がん告知が抱 える法的 な問題点 . 日本

医師会雑誌 1 1 3  :  9 5 1  ‑ 9 5 4 ,  1 9 9 5  

8  )村 上 園 男 : 病 名 告 知と QO L . pp 2 0 6 ‑ 2 1 0   メジ カルフ レンド杜 , 東京 , 1 9 9 1 

A  Case o f  S c h i z o p h r e n i a  w i t h  Advanced Cance .   r

‑Issues R e l a t i n g  t o  S c h i z o p h r e n i c  P a t i e n t s  i n   T e r m i n a l  Stage.‑

K a Z l l h i r o  SAITO 

1), 

Ma s a t o  MAED A 

2) 

1 )  Di v i s i o n   o f  p s y c h i a t r y  a nd n e l l r o l o gy

, 

Kom a t s l l s him a  R e d  C r o s s  H o s p i t a l  2 )  D i v i s i o n  o f  p s y c h i a t r y  and n e l l r o l o gy

, 

T a kam a t s l l   M l l n i c i p a l  Ho s p i t a l 

Comorbidity o f  s c h i z ophr e n i a a nd ma l i g n a n t  n e o p l a s m  i s  h i g h l y  f r e q l l e n   t . P a l l i a t i ve c a r e  f o r  m a l i g n a n t  n e o p l a s m a  h a s   man y  p r o b l e m s ,  s l l c h  a s  a  p s y cho s o c i a l  prob l e m  o f  t h e  p a t i e n t s  a nd  t h e i r  f a m i l i e s ,  c a r e  o f  t o t a l  p a i n ,  and s e d a t i o n  f o r  s y mptom  c o n t r o . l U n t   i l no w

a  l o t  o f  s t l l d i e s   r e l a t i n g  t o  i t  w e r e  r e p o r t e d  a nd  i t  i s  g o i n g  t o  b e  s l l f f i c i e n t l y c o n s i d e r e d .  On  t h e  o t h e r  hand

, 

t h e  c a s e  r e p o r t s   o f  s c h i z o phr e n i a  w i t h   m a l i g n a n t  n e o p l a s m  we r e  f ew .  A b ov

a l l

t h e  r e p o r t s  o f  S c h i z ophr e n i c   p a t i e n t s   i n   t e rmin a l  s t a ge  w i t h   a bnorm a l  ex p e r i e n c e   ( s l l c h a s   a l l d i t o r y  h a l l c i n a t i o n , d e l l l s i o n   o f  

42  進行癌 を合併し た精神分裂病の 一例 K o m a t l l s h i m a 

R

d C r o s s   Ho s p i t a l  M e d i c a J  J O l l r n a l 

(5)

p e r s e c l l t i o n )   were s c a r c e .   I t   w i l l   h a ve  p l e n t y  o f  room f o r  c o n s i d e r a t i o n  i n  f l l t l l r e .  

We  ex p e r i e n c ed a  c a s e  o f  s c h i z o phr e n i a   w i t h  a d va n c e d  r e c t a l  c a n c e r

, 

who  h a s  a l l d i t o r y  h a l l l l c i n a t i o n .  d e l l l s i o n  o f   p e r s e c l l t i o n  a nd r e f l l s a l   o f  d r u g s . A nd h i s   p a l l i a t i ve  c a r e  was  P l l t   i n   p r a c t i c e  i n   t h e  p s y c h i a t r y   war d .   We  r e p o r t   i S S l l

sc o n c e r n i n g   t o  r e v e a l i n g  t h e  d i a g no s i s   a nd  exp l a i n t s  o f  c a n c e r

, 

t h e r a p y

, 

s e l e c t i o n  o f   wa r d   and s o  on  i n c l l l d i n g  l ega l  v l e w .  

Key wor d  :  s c h i z o p h r e n i a

, 

m a l i g n a n t  n e o p l asm

, 

p a l l i a t i v e  c a r e  Ko m a t l l s him a  R e d  C r o s s  H o s p i t a l  M e d i c a l   J O l l r n a l 4 :  39‑43

1 9 9 9  

VO L .   4  NO.  1 MARCH  1 9 9 9   進行癌を合併した精神分裂病の一例 43 

参照

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