• 検索結果がありません。

第3回 国分寺市消費生活審議会

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "第3回 国分寺市消費生活審議会"

Copied!
14
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1

第3次 第4回国分寺市消費生活審議会

議事要録

(2)

2

国分寺市消費生活委員会(敬称略)

会長 島田 和夫 東京経済大学名誉教授 副会長 村 千鶴子 東京経済大学教授,弁護士 中嶋 晴子 岡本 真理子 中村 和也 JA東京むさし農業協同組合指導経済課長 廣瀬 可世子 国分寺市商工会

事務局 国分寺市 市民生活部 経済課

経済課長 浅見 孝 消費生活・就労支援担当係長 髙澤 芳友 経済振興係 冨樫 涼子

(3)

3

第3次 第4回国分寺市消費生活審議会 次第

平成 28 年 1月 7日(木) 第1庁舎3階第三委員会室 【報告事項】1.「第4回市民のための契約法講座」実績報告 2.「平成 27 年度成年後見制度・消費者問題啓発講座」実績報告 3.市内小学校での消費者教育講座実施後ヒアリング結果 4.平成 26 年度 国分寺市消費者行政 【審議事項】国分寺市消費者行政のあり方について 1.消費者安全法改正に伴う消費生活条例の改正について 2.平成 28 年度消費者教育講座について 【配布資料】資料4-1 「第4回市民のための契約法講座」実績報告 資料4-2 「平成 27 年度成年後見制度・消費者問題啓発講座」実績報告 資料4-3 市内小学校での消費者教育講座実施後ヒアリング結果 資料4-4 平成 26 年度 国分寺市消費者行政 資料4-5 不当景品類及び不当表示防止法等の一部を改正する等の法律 の概要 資料4-6 消費者安全法改正に伴う消費生活条例改正について 資料4-7 国分寺市消費生活条例及び国分寺市消費生活条例施行規則の 改正概要(案)について 資料4-8 国分寺市消費生活条例及び施行規則新旧対照表 (改正案) 資料4-9 関係法規資料 資料4-10 平成 28 年度 消費者教育講座 開催内容について

(4)

4

第3次第4回国分寺市消費生活審議会 議事要録

出席委員:島田委員,村委員,中嶋委員,中村委員,岡本委員 欠席委員:廣瀬委員 事務局 :本年もよろしくお願いします。 定刻になりましたので,第3次第4回国分寺市消費生活審議会を開催します。 本日廣瀬委員より欠席の連絡がきております。委員5名の方,過半数が出席さ れていますので,国分寺市消費生活条例第 30 条に基づき会議が成立しているこ とを申し添えます。 会長 :それでは開催します。報告事項4件,審議事項2件になります。まず,報告事 項1から3をお願いします。 事務局 :資料4-1「第4回市民のための契約法講座」実績報告です。延べ 73 名の参 加でした。事業終了後のアンケートより,多くの方から好評いただき来年も実 施していただきたいとのことでした。 資料4-2「平成 27 年度成年後見制度・消費者問題啓発講座」実績報告です。 今年で2回目の共催事業になります。参加人数が 22 名ですが,高齢者の支援 を行っているスタッフも多く参加いただきました。 資料4-3市内小学校での消費者教育講座実施後ヒアリング結果です。厳しい 意見もいただきましたが,好感触の学校もありました。 会長 :消費者教育に関する3点の報告でした。報告事項1は第4回,報告事項2は2 回とだんだん消費者教育の機会が増えています。ご意見ありますか。 委員 :小学校での消費者講座は大変期待していました。3校のうち,C校は講師の方 の声が小さい,内容が児童の発達段階とあってなく難しいとかありましたが3 校とも同じ講師ですか。 事務局 :3校の全てのクラスが同じ講師の方ではありません。クラスによって重複して いる方はいます。 委員 :3名ぐらいのコンシューマーエイドさんがいらしたのですか。 事務局 :3名です。 委員 :それぞれ個性があると思います。東京都へ結果の報告をする時に,こういう方 が良いと書きましたか。来年度も同じですか。 事務局 :事業実施後に報告しましたが,このような内容ではなく総括したものを記入し ました。 会長 : 市内の小学校の消費者講座は初めての試みであって,今後改善する余地があ

(5)

5 ります。専科の先生とは,何の専科のことですか。 事務局 :家庭科の専科です。 会長 :家庭科の専科がいない学校は、誰が教えているのか。 事務局 :担任の先生です。 会長 :家庭科の先生が配置されていない学校は多いのですか。 委員 :ずいぶん前から,小学校の家庭科専科の先生はほとんどいません。クラス数に よって非常勤の講師の先生がつくことがあります。 会長 :もしそうならば,市内の小学校で実情を踏まえて,出前講師などで補っていく のがいいと思う。東京都は色々な出前講座を用意しています。現場からの声を 反映させて,東京都と学校と双方向の関係が築けるといい。今年については緊 急に始めたものなので,根付かせるための工夫が必要です。学校に家庭科の先 生はいないのですか。 委員 :もうほとんどいません。いる学校の方が珍しい。文科省の基準によりクラス数 によって専科の先生の数が決まっています。ほとんどの学校に,音楽専科と図 工専科はいますが,家庭科はいません。学校によっては家庭科ではなく理科の 専科の先生をつけているところもあります。もう昭和60年位からほとんど専科 の先生はいません。 委員 :特に各学年2クラスしかないと,学校全体で12クラスしかない。18クラス以上 あると専科の先生を3人配置されるが、それ以下のクラスだと2人しか配置さ れない。 委員 :家庭科の総年間授業数が50時間なので,少なく担任の先生が教えている。持ち 時間の関係で専科の先生がくるのは難しい。 会長 :一律の基準ですか。区とか市によって違うのか。 事務局 :東京都の基準ですので一律です。 会長 :副会長どうですか。 副会長 :学校の先生向けの消費者教育なども東京都が行っている。しかし残念ながら, ご興味を持って参加していただける学校の先生が少ない。 会長 :来年度から、消費者教育推進法が展開しますが、遠大な構想になっている。現 場との摺合せが必要だ。推進法も安全法も地域の関係機関が連携することを要 請しているが違う部署と連携するのはなかなか難しい。 副会長 :NTTや東京ガスなどは十分な配布教材が充実していて,コンシューマーエイ ドによる講義よりよいと書いてあるが,基本的な消費者教育は民間事業者のみ では難しい。民間事業者による教育は,消費者教育推進法に基づいて市が提供 するものと違うことを理解していただけていない。民間事業者は将来の顧客に 対するものであり,行政が提供するのは賢い消費者になってもらいたいという 目的が違う。面白くない話になりがちではある。

(6)

6 会長 :最近事業者団体も消費者教育に非常に力を入れている。また,日本クレジット 協会は,小中高への講師派遣事業にかなり力を入れている。色々な事業者が消 費者教育を行う事はよい。コンシューマーエイドさんは話のプロではないので, 技術的な側面では業界の講師の方が話は上手いのかもしれない。しかし,消費 者行政としてのスタンスがある。知るポルトからの呼びかけはないですか。 副会長 :金融広報委員会などは本当に力をいれている。 事務局 :C校では,おこずかい帳を使った授業だったのですが,金融広報委員会が作っ たもののほうがやっぱり見栄えが良かった。 会長 :東京都へ報告することはありますか。 事務局 : また昨年と同様に東京都へ伺う予定ですので,その時にお話しできればと思 います。 会長 :東京都へはご意見ではなく情報提供という形でお伝えるといい。場合によって は私が東京都へ話してもいいです。昔コンシューマーエイドの講師をやってい ました。 委員 :教えている内容は同じですか。それぞれ自分の経験でお話ししているのですか。 C小では簡単すぎた,A小では1時間聞くのは難しいとある。感想を述べた学 校の理解度によるのか。 事務局 :学校によってテーマが違います。 会長 :私の経験から言うと理解度は生徒によってずいぶん違う。同じ話しても反応が 違う。私と副会長が小金井市へ出前講座をしたがその時も理解度が違った。地 域によっては,理解度の高い学年・学校へ教えに行ったことがありました。中 学一年生だったが,講座の後の理解度も高かった。 副会長 :うちの大学生より出来が良かった。 会長 :単に講座を受けた学校の評価を鵜呑みに出来ない。 副会長 :小金井の講座の時は,講師が行く前に,家庭科の先生が事前と事後にフォロー アップの授業をしている。先生自体がコンシューマーエイドのプレゼンを現状 を踏まえた上で理解していることが重要である。学校の先生自体,消費者被害 にあっているケースがある。泣き寝入りも多いし,かなり深刻なことにならな いと相談に来ない。スポットでくるコンシューマーエイドとの打合せでは、学 校側も限界があるのだと思う。国分寺市の消費者相談員が各学校へ事前の打ち 合わせも行い,毎年実施していればまた違ってくるのではないか。東京都のコ ンシューマーエイドにそこまで期待は出来ない。消費者被害の実態については 地域差がある。例えば小金井市と東京経済大学とタイアップして授業を行った ことがあった。島田先生が契約の基礎を担当し,私が携帯について講義するこ とになっていたが,参加した生徒に携帯電話を持っている人はいなかった。こ の講座は,小金井市と東京経済大学がタイアップした中学生向けの消費者講座

(7)

7 で、親が見つけて,申し込みをする。それに参加するような親子は,意識が高 い。そういう親子は子どもに携帯を持たせると,どのようなことになるかはわ かる。こういう世帯の子供にお話しても意味がない。そこで中学校へ出て教育 を行こう事になった。親の意識で消費者問題の関心が全然違う。どこの学校へ 行ってもそれなりの対応を求めるのはかなり難しい。 会長 :実際の講師の技術は場数を踏んで経験しないと分からないことが多い。私も今 の話を覚えていますが、夏休みに大学に勉強へ来なさいというような家庭は親 が消費者問題に関心が高い。一般的に,小中学校への消費者講座内容の目安は あるが受講者によって内容を変えることもある。中学校高校社会人向けと講師 を引き受けているが,社会人に好評の講座を大学でやると失敗する。社会人の 消費者講座は消費者問題に興味のある人が多く、こういうことがありますよと 話すと点になっていた知識がつながっていく。大学1年生で消費者問題に関心 がないと点がなく,歴史とか一般的な事を話すとあまり理解できない。行政関 係は消費者講座の講師に、アンケートをフィードバックしている。消費者問題 全体を話す時は、自分の専門を超えた内容になる。そういう時は、個人的見解 ではなくて、私が参加した審議会ではこういうことを言っていると裏づけのた めにいうが、そういう言を自慢話と受け取る人もいる。受け取る方は必ずしも 同じではない。 委員 :学校への消費者教育はいいことなので,続けてほしい。 副会長 :コンシューマーエイドさんが色々な学校へ行ってレベルアップしていくという こともある。 会長 :東京都は,国分寺の学校数を実験的に考えるといい。10校は,ちょうどいい規 模だと思う。 副会長 :三鷹市は三鷹市の相談員が行っている。 委員 :中学校は家庭科の専科の先生が必ずいるが、授業の中に消費者教育を組み込め なかった。小学校へ消費者教育をつなぐ何か工夫をしていくことが、専科の先 生のいない学校で必要だ。行政がそこをつなぐのは難しいので,相談員さんや 審議会のメンバーでフォローしていけるところもある。つないでいくことが出 来とても大きい。中学校の授業数に組み込むのは無理と言われた。授業の中で 出来ることを少しずつ進めていってほしい。 副会長 :一つが小学校での消費者教育の中身の問題、スポットで言って話す中身、二つ 目がコンシューマーエイドさんの小学生へ教えるスキルとのマッチングの問 題がある。コンシューマーエイドさんは相談員を兼ねている人や,相談員の経 験者で,一番の強みは自分が消費者被害の相談を受ける現場にいたことだ。相 談にかかる内容は、かなり高度な情報でいきなりむき出しのままで,小学生に 教えるのは難しい。小学生に教えるのは基本的なとこの積み上げになる。

(8)

8 それは、本来コンシューマーエイドさんの仕事ではない。コンシューマーエイ ドさんの小学校への派遣で成功している例は,清涼飲料水のお砂糖の分析や食 品表示の読み方などだ。小学生にも分かりやすいしエイドさんのスキルもある。 こういう被害に遭わないようにという内容は得意だが、契約の基本,スキルと いうような内容は生活体験のない小学3,4年生には難しい内容になる。 会長 :東京都のコンシューマーエイドは小学生に対してゲームを通じて教育するとい う手法はあるのか? 副会長 :そこまでわからない。 会長 :小学生へは知識の問題ではない。小学生によくやっているのが、こずかい帳を 付けるという一種の金銭教育的なもの。必要な物と単に自分が欲しい物を考え て買う。今回消費者問題は何なのかというのを言葉ではなくゲームを通して気 づかせる。葛飾区はトランプとゲーム盤を作って児童館で行った。色々な学校 の生徒を集めて行うという工夫が必要。児童館はいくつくらいある。 事務局 :委託されていますが5校位です。 副会長 :東京都が消費者教育用のツールをどのくらい提供しているのか。おこずかい帳 の話などから推測すると教材が充実していないように思う。教材が充実すると エイドさんの教育効果のあがるという要望も提案すると変わっていくかもし れない。 会長 :子供への教育は他に関心を持っているものに絡めて提供する。葛飾の場合は、 専門業者に地域史を学ばせると同時に消費者情報を混ぜて教えた。今後改善し ていくということでよいですか。報告事項4「平成26年度 国分寺市消費者行 政」の報告を 事務局 :国分寺市がおこなった消費者行政の事務について一覧をインターネット上に 公開しています。 会長 :ご指摘有りますか。北多摩西部地区消費者行政推進協議会とありますがこれは 消費者教育推進法との関係で地域の協議会を作る動きはないですか。 事務局 :ありません。 会長 :こういう受け皿があれば考えてみればいいかもしれない。共同で講座を開催し たりしているか。 事務局 :はい。 会長 :これは東京都の経済事務所の分け方か。 委員 :国の管轄で、北多摩西部となっている。 会長 :報告事項に行きます。報告事項1「消費者安全法改正に伴う消費生活条例の改 正」について,報告事項2「平成28年度消費者教育講座」についてです。報告 事項2は,平成28年度も引き続き行うことでいいですか。報告事項1について は背景説明等が必要かと思う。先ほど話した通り,審議会の予定をかなり早め

(9)

9 ました。事務局との話で改正消費者安全法は、今年の4月1日に施行される。 新しい改正消費者安全法は、消費生活センターがあるところは、それに関連す る条例を作ることになっている。従来から消費者安全法によると、消費生活セ ンターは,名称は何でもいいけれども法律が定める3要件(①資格を持つ相談 員を配置する,②PIO-NET端末を用意する,③週4日以上相談業務を行う。) を備えてなければならない。この3要件は,国分寺市は大分前から満たしてい る。当時の国分寺市の当局の考え方は,要件は満たしているけれど積極的には センターとしては扱わないという形できた。そこで今回の改正法に伴い,3つ の要件を満たしているから,市としても正式に消費生活センターとして位置づ けて必要ならば条例を改正した方がよいだろうと判断された。条例を検討した ら一部の改正で済むということなので,改正消費者安全法は条例制定を義務付 けてはいないが、4月1日に合わせた方が良いから、今日1回の審議会で図っ て,結論を出し,今年度の議会に通すということで今日審議会を設定しました。 ところが、国分寺市当局が協議した結果、条例改正の場合は市長から当審議会 に諮問され、それに基づいて条例改正するというのが正式なやり方なため、4 月1日は間に合わないが,この方法を取りたいとのことです。今日は方向性は ご議論いただきますが、市長の方から条例改正の諮問を正式に出していただい て審議した結論を出して答申を市長へ渡す。市長は条例改正案を議会へ提案す る。これでよろしいですか。 事務局 :事務局の不手際で日程変更して申し訳ございませんでした。資料4-5ですが 平成26年6月に公布の「不当景品類及び不当表示防止法等の一部を改正する等 の法律」についてですが、不当景品類及び不当表示防止法の改正及び消費者安 全法の改正がされました。以前の5月の審議会でも改正消費者安全法のガイド ラインを渡していますが、公布はされているけれど今年の4月1日施行の法律 でございます。資料4-5の3ページのⅡ消費生活相談等の事務の実施、消費 生活センターの設置等の中段に消費生活センターの組織運営等について、内閣 府令で定める基準を参酌し条例整備することになっている。 では、内容ですが、資料4-6のとおりでございます。スケジュールでは2月 及び4月に2回審議をしていただき,諮問・答申は4月に行いたい。 会長 :諮問を受けてから,審議会を2回開くという事ですね。 事務局 :今回及び2月の審議会で条例の改正の必要性及びどの程度の改正が必要なのか 審議していただいて,それに応じて個々の部分を諮問しますと,4月に諮問し て答申を1回で行いたい。 会長 :もし審議会を2回開けるならば,ここにもある通り、改正案には,地域の実情 や住民のニーズ等を踏まえて十分検討せよとある。ある自治体ではインターネ ットで住民からの意見を求めているところもある。必ずしもそうしろというわ

(10)

10 けではないが、考え方としては,審議会は住民参加がなされているところであ り、審議会の意見はきちんと聞く必要がある。市長から諮問があり,2回審議 会があり検討したという方が良い。2月と4月審議会の前に諮問出ますか。改 正の必要性があるというのは今日の審議会がそういう位置づけにする。審議会 に聞いたうえで消費者安全法の改正に伴って国分寺市も関連条例を整備した 方がよろしいというのが今日の結論にして、それを受ける形で市長から諮問が あって、2月の初めに諮問があって2月の末に審議会、4月に審議会というこ とで結論を出すのはどうでしょうか。審議会1回で結論出したというのは,十 分審議したことにならないのではないでしょうか。 副会長 :諮問の内容は難しいことを考えなくても,消費者安全法の改正に伴って条例を 見直すべき点について検討されたいというものでよい。 会長 :具体的に諮問事項は1本でいい。それ以外の意見は当審議会では今後条例改正 だけではなく追加提案させてもらえばいい。諮問書は、消費者安全法改正に伴 う条例改正でいい。 事務局 :市長が会長に諮問書だけお渡しして,次回会長が市長よりこういう諮問書をも らったのでご審議いただきたいということにすればいい。 会長 :この際,条例改正すべきであるということを今日の結論とする。それを市長へ 伝えていただいて、審議会の意向としては条例改正すべきだとそれを受けて正 規に諮問する。皆さんいかがですか。 副会長 :この法改正は、住民サービスをよくするためのものです。国分寺の市民の暮ら しの事を考えたらやはりきちんと対応するべきチャンスだと思いますので、市 として住民サービスを消費者行政の観点で充実させるために出来る事は今、是 非していただければと思います。それから手続き的な問題ですが、やはり市民 のために開かれた議論をしましたというのが,こういう条例改正の基本的なも のの考え方だと思いますので、諮問を受けて課題について審議会を開かれると いう事は市民にきちんと開示して、傍聴したい人はきてもらったほうがいい。 インターネットで意見を聞く事はやった方がベターです。 事務局 :通常、新規で条例を作る大幅な改正の場合は、パブリックコメントという制度 を実施していますが、本件は法改正に伴う改正でしかも、内容が大きく市民生 活に影響がある事項ではない。この改正をしなければ消費生活相談がなくなる とものではないのでパブリックコメントの対象ではない。あくまで市内部の相 談室の位置づけの変更です。名称に関する事や、相談員の個人情報の収集を明 確に表記することは、直接的に住民に影響がないため,パブリックコメントは 必要ない。 副会長 :パブリックコメントとインターネットで意見を募るというのとは分けて考えて ほしい。手続き的にパブコメをするのではなく事実上行うのはどうでしょう。

(11)

11 例えば消費者委員会で消費者契約法等の改正を報告書にまとめた時も,広く市 民の意見を聞くべきだという委員の間の意見が多かったが、事務局はパブコメ はしないという方針でした。そこで、パブコメではなく事実上意見を求めたと いうことがある。正式なパブコメは色々義務付けがあるので、事実上意見を寄 せてくださいという機会を設けた。私が求めたのは後者のほうです。私たちは 市民の為だと考えるのですが、市民がどう考えるのは別です。私達は、市民か ら全権委任されているわけではないので。 会長 :事務局が言うのは義務的パブコメでしょう。正規のパブコメではなく市報とか インターネットで意見を求めるのはどうか。 事務局 :そういうとパブコメをやれということになる。 委員 :市議会委員の中でもまれて議会にお任せする形にはなる。 副会長 :間接民主主義ですね。 委員 :国の改正で消費生活センターの位置づけがはっきりしたわけで、国分寺市はセ ンターを持っていないと言われていた。他の市町村は持っているところもある。 消費生活センターの役割は消費者相談だけでない。多摩の方では何市かセンタ ーにお金がかかりすぎるから縮小しようとか、消費者センターと本庁が離れて いるので消費者行政とリンクしないから消費生活センターを無くそうという 意見が出てきた。以前はセンターが欲しいという時期もあったが、もう国分寺 市はセンターを作らない。ところがこの法改正でセンターになる可能性が出て くる。直接請求はないですが、市民から議会に消費生活相談室が消費者センタ ーと同じようなものならば、センターを作ってくれということもありうるわけ ですよね。 副会長 :今の意見に疑義があります。消費生活センターは消費生活相談だけをするので はないという意味はどういう事ですか。 委員 ;センターは消費者教育・広報・情報提供を行う。 会長 :根拠はありますか。 委員 :ないです。 副会長 :消費者安全法に消費生活センターの定義があります。消費者安全法の定義によ れば今の国分寺市の体制は、消費生活センターの要件を全て満たしている。 会長 :市民に意見を求める時に同じような誤解が生じうる。今までは消費生活センタ ーの法的根拠がなかった。消費生活センターとは都や区のような建物があり、 相談業務も教育も行う施設であると考える人が多い。多摩地域にある相談室は 相談業務のみなのでセンターとは考えなかった。消費者安全法は、初めてセン ターの定義をしてその要件は相談業務だけになっている。一般の消費者団体な どが考えていた消費者センターよりも狭い定義になった。名称は従来通りでよ く,地域に馴染んだ名前で3要件を満たしていればいい。ただ国分寺市の手続

(12)

12 きが一部あいまいなのは,センターとして住民に公示しなさいとあるが、その 公示の仕方が地域の実情に応じてやればいいとなっているが、センターの名称 は何,責任者は誰と市長名で公示すれば分かりやすい。パブコメをすると誤解 に基づいた意見が多数来る。 副会長 :多数は来ないかと思われますが、2・3はでるかもしれない。 会長 :一般には市民はセンターをはそういう風に思い込んでいる。 委員 :立川にある消費生活センターが消費生活センターのイメージになっている。 副会長 :本庁とは別に物的施設も管理者もいるという事ですね。 委員 :私は手続き上、会長の言うとおり市長が来て諮問して2回やるのがいいと思い ます。やはり市民から見て公にきちっとやっていると分かる方がいい。市の広 報にこういう審議をしますというのに書いてある。市民も参加できるよう傍聴 できるようになっている。こういう市政運営は結構進んでいる。市の広報に出 す時に改正の一部を審議しますというのを掲載させるのがいいと思う。市の広 報は一番の広報なので、インターネットが使えない人の事も考えて、市の広報 に乗せればいいのでは。それが一番の誠意だと思う。 会長 :確かにパブリックコメントは一般化していますが意外に意見がない。実質住民 の意向を反映させるように市民の意見を求めると,誤解された意見が出てくる のも考えられる。センターを国がきちんと定義したのが初めてですが、他の自 治体は自治体独自の消費生活センターの条例があるところもある。センターと はこういうことをすると決めているから色んなことをやっているところもあ る。逆に東京都はセンター条例ない。あそこは美濃部都政の時に消費者団体と 行政が共同して作り上げた。消費者運動の成果ということがあって,あえて規 程は作らなかった。消費生活センターと一言でいうがその内容はばらばらで、 自治体によって大分違う。葛飾区は、消費生活条例は比較的最近出来たが、相 談・教育を行うセンター条例は平成元年からある。これは地域の消費者団体の 力で建物が出来た。多摩では羽村市も地域の消費者団体の力があって出来た。 ここで問題なのは、国の法律で定義された時に、相談業務に絞り込んだうえで センターとした。 委員 :改正することで市民にどう反響がありどう影響があるのか。 事務局 :実際の市民相談に一切影響はない。相談のやりとりとか記録の保持とかに変更 はありません。今までうちの条例では消費生活相談と書かれていた内容がもう ちょっと厳格化されて例規上に反映される。 会長 :消費者側のプラス面とすれば、条例で謳った以上は廃止できない。 副会長 :後退されない。 会長 :財政逼迫によって相談室がなくなるということが出来なくなる。 会長 :あと公示の問題です。市報などで伝えているが、正式な公示という形で住民に

(13)

13 示す。住民に知らせる方法は特に決まっていないが、市長名義できちっと必要 な事項を公示するのがよい。より一層周知徹底する。先ほど言ったように単に 相談業務だけでなくもっと広くという意見もある。なお、個人的な判断ですが、 市の規模では小さすぎる。先ほどのような北多摩のようにいくつかの市で行う のがいい。施設を持つと、維持するのにコストがかかる。 副会長 :庁舎とは別の施設があり、消費者団体が利用できる部屋があって消費者運動の 拠点になるようなものをイメージしている人が多い。葛飾区などはあるが、杉 並区などはセンターといっても消費者運動の拠点になるものではない。会長が 言われたように完全に自治事務でやってきたので,自治体が消費生活センター をどう位置付けてどう機能させるかは恣意的だった。その状態から,相談業務 はここまで充実させるのが望ましいと消費者安全法で位置づけた。 会長 :私が知っているセンターで、一定のスペースと会議室があるのは、地域の消費 者団体の活動の場となっている。会議を開くと言っても場所代が結構高い。そ こで無料で活動できるところとしてあり、葛飾区は半年がかりの消費生活展の 準備などを行っている。東京都も革新都政ということがあったけど、消費者団 体の運動の成果でもある。数市で共同のセンターを作るとなれば、出来るかも しれないが、難しい。 委員 :私は国分寺市に住んでいて、あれと思った時に相談する場所があることがまず ほしい。そこだけしっかりしていればどうにかなる。これからは高齢者も増え るし、実例があるとわかりますが、点を一個作るのも何度も聞かないとわから ない。まず相談する場所が欲しい。そしてそれが充実することが一番の願いと 思っています。 会長 :今想定している条例改正はそこを確たるものとしようとしている。財政逼迫で センター廃止など過去にあったので条例で歯止めするのが重要。平成の初め野 頃に神奈川県と広島県は相次いでセンターを廃止した。 副会長 :北海道もそうです。 会長 :消費者運動の強いところは,なかなか廃止にならないが、制度的に位置づける のが重要です。費用のかかる大きな改正は先の話ですね。本格的に当審議会で 改正法に伴って条例改正をするということでよろしいですか。 事務局 :今日のご議論で方向性は改正の方向で結論をいただいたということで正式に市 長から諮問いただき、2回審議会を開く。 事務局 :1月中に市長の諮問ということでいいですね。市報の掲載については,時間的 に,間に合わないかもしれないということをご承知おきください。 委員 :HPにはできませんか。 事務局 :HPと市報はリンクしているので難しいかもしれない。 会長 :審議事項の2ですが、今年実施したものを来年も実施したいという提案です。

(14)

14 可能な限りよき方向の方へ実施するということでいいですか。今年も平日の夜 にLホールでおこなうことでいいですよ。条例改正などご意見がありますか。 事務局 :条例改正については、4月1日以降になるということですが、安全法の改正に よって消費生活相談員の新しい試験が開始されるということですので,資料4 -8裏面の通り、先行して行いたいと思います。これは国の案がありましてこ れにならって行います。現行の3資格を持っている人は合格者としてみなしま す。 会長 :施行規則だけは、改正法に基づいて変えるという事ですね。条例ではないので 市長の判断で変える。新しい資格の登録機関はどこですか。 副会長 :国民生活センターは本決まりのようです。 会長 :日消協のコンサルタントは登録機関にならないようです。 副会長 :規則の条文の作り方というと安全法に法ったものですから,今会長が言われた ような心配は大丈夫だと思います。条文のつくりとして良いです。これは法律 に準拠した書き方ですね。 事務局 :コンサルタントの資格をお持ちの人は、申請すれば合格になります。 会長 :現在働いている人でかつコンサルタントの資格を持っているがしばらくは資格 ありということです。みなしの有効期間は何年ですか。まあ規定に準拠してれ ばいい。各自治体が5年後,10年後を見据えて考える必要がある。過去に資 格を得た人より,最近資格を得た人の方が法律の知識などがある。どういう相 談員を採用するのがいいのか検討する必要がある。最近の国民生活センターの 試験内容を精査したことがあるが、相当な法律知識がないと合格できない。過 去の法律知識をそこまで求めてない試験に受かった人と同一に扱うのかとい う問題もある。知識があるからといって法的素養があるとは言えない。 それでは当初のように2回審議をして時間をかけてあたる。傍聴や市報を活用 できるよう考えてほしい。 事務局 :前回の議事録案を送付しますので,1月末までにご意見ください。

参照

関連したドキュメント

うのも、それは現物を直接に示すことによってしか説明できないタイプの概念である上に、その現物というのが、

睡眠を十分とらないと身体にこたえる 社会的な人とのつき合いは大切にしている

スキルに国境がないIT系の職種にお いては、英語力のある人材とない人 材の差が大きいので、一定レベル以

本県は、島しょ県であるがゆえに、その歴史と文化、そして日々の県民生活が、

我が国においては、まだ食べることができる食品が、生産、製造、販売、消費 等の各段階において日常的に廃棄され、大量の食品ロス 1 が発生している。食品

この大会は、我が国の大切な文化財である民俗芸能の保存振興と後継者育成の一助となることを目的として開催してまい

行ない難いことを当然予想している制度であり︑

○安井会長 ありがとうございました。.