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令和2年度 大学院人文科学府修士課程第1期 入学試験問題 (言語学)

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Academic year: 2022

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令和2年度 大学院人文科学府修士課程第1期 入学試験問題

(言語学)

問1の解答は1枚目の解答用紙、問2は2枚目の解答用紙、問3は3枚目の解答用紙、

問4は4枚目の解答用紙に書くこと。その際、問1-1などと記し、どの問に対する解 答かを明示すること。

問1.

シベ語の次のデータを見て、問いに答えなさい。なお、[ɜ] は中舌の半広母音、[x] は 軟口蓋の無声摩擦音である。なお、この言語では、語末および無声子音の前で、基底形 にある母音 /i, ɜ, u/ が消えると仮定せよ。

a. [xɜmɣɜː̃] <影、蜘蛛>

b. [χaʒiː] <ナス>

c. [χuzuː̃] <力>

d. [aʁaː] <雨>

e. [uvaː] <小麦粉>

f. [as] <網>

g. [azɜf] <網を>

h. [maf] <祖先>

i. [mavɜf] <祖先を>

j. [iʒim] <足りる(現在形)>

k. [iʃxɜɪ] <足りた(過去形)>

l. [itʃim] <染める(現在形)>

m. [itʃxɜi] <染めた(過去形)>

n. [ɡɜnɜm] <行く(現在形)>

o. [ɡɜnɣɜɪ] <行った(過去形)>

p. [im] <起きる(現在形)>

q. [iɣɜɪ] <起きた(過去形)>

r. [titʃim] <出る(現在形)>

s. [titʃxɜi] <出た(過去形)>

問1-1. 過去形の異形態を全て示しなさい。また、各々の出現の環境を述べなさい。

問1-2. この言語の摩擦音には、どのような音韻現象が見られるか、述べなさい。

(2)

2 問2.

あなたの母語では、使役構文にどのような種類/特徴があるか、それぞれ例文を示し ながら、日本語母語話者にとってよくわかるように説明しなさい。(日本語・英語以外 の言語の例文には、語ごとの逐語訳と文全体の訳を記すこと。)

(3)

3 問3.

以下の問題について論じなさい。解答は日本語または英語で行うこと。

1. 以下のデータに基づいて、ブローカ失語患者でどのような障害が生じていると考えら れるか論じなさい。なお、最初に仮説を述べた上で、具体例に言及しながら根拠を説明し なさい。

ブローカ失語患者の正答率がチャンスレベル1の文 The boy was pushed by the girl.

The boy who the girl pushed was tall.

It is the boy who the girl pushed.

ブローカ失語患者の正答率がチャンスレベルより高い文 The girl pushed the boy.

The girl who pushed the boy was tall.

It is the girl who pushed the boy.

2. 1の仮説が正しい場合、ブローカ失語患者は以下の日本語の文を正しく理解できるかど

うかを論じなさい。なお、最初に各文を理解できるかどうか述べた上で、1の仮説を基に 根拠を説明しなさい。

男の子が女の子に押された。

女の子が男の子に泣かれた。

男の子が女の子に風邪を引かれた。

3. 上記に加えて、以下のデータが得られた場合、1の仮説をどのように変更すれば障害が 説明できるか、以下の用語を用いて論じなさい。なお、用語の初出箇所には下線を引くこ と。

意味役割 (θ-role)、痕跡 (trace)、主要部移動 (head movement)

ブローカ失語患者の正答率がチャンスレベルより低い文 The girl was admired by the boy.

The man was hated by the woman.

ブローカ失語患者が正しく正誤を判断できる文

*Was the boy was having a good time?

Was the boy having a good time?

1 適当に回答した場合の正答率。例えば2択問題では正答率50%、3択問題では33%に相当する。

(4)

4 問4.

以下の 5 対の用語について、どのような違いがあるかを明確にするために、図式や実 際の言語データの具体例等どのような手法を使ってもいいのでわかりやすく説明しなさ い。なお、解答は日本語でも英語でも可とする。

・syntagmatic relation vs. paradigmatic relation

・clitic vs. affix

・ergative alignment vs. accusative alignment

・focus vs. presupposition

・inflection vs. derivation

参照

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