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高速道路利用後の車両に着目した追突事故の潜在的危険性分析

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Academic year: 2022

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(1)IV‑025. 土木学会中部支部研究発表会 (2012.3). 高速道路利用後の車両に着目した追突事故の潜在的危険性分析 岐阜工業高等専門学校 学生会員 ○北河俊樹. 1. はじめに. 岐阜工業高等専門学校. 正会員. 坂本 淳. 呉工業高等専門学校. 正会員. 山岡俊一. 出典: 国土地理院 測量成果. 自動車を運転しているときの速度感は,路面の流 国道248号 関バイパス. れや周囲の風景などから得られる感覚であり,高速 至. 道路のように開けた条件で長時間運転すると主観的. 至. 岐 阜 市. 速度は実速度よりもかなり低下する.こうした速度. 美 濃 加 茂 市. 感のマヒは高速道路走行後の本線離脱時のランプ付 近等で発生すると言われており 1),その現象につい. カメラ設置位置. て著者らはこれまでに実施した実験で実証してきた. 信号機 高速道路利用車両 一般道利用車両. 2). .ところで宇野らの研究グループでは,交通コン. 図-1 調査地点概要. フリクト指標を用いて速度超過車両が追突事故の潜 出口付近ですぐに合流 した車両が調査対象. 在的危険性を増大させることを指摘している 3).そ こで本研究では,高速道路利用後の車両に着目し,. 測定区間 30m. コンフリクト指標に基づく追突事故の潜在的危険性 について明らかにすることを目的とする. 2. 調査概要. 高速道路 出口. 調査地点は,関市山田の国道 248 号関バイパスと 東海北陸自動車道・関 IC 出口との合流区間付近であ. 図-2 データ読み取り概要. る(図-1) .合流区間付近は片側 1 車線で,中央分離. に,後続車が反応遅れ後に急減速して,両車が停止. 帯がある形状となっている.. した時の相対的な位置を表す指標である.. 調査方法は,図-2 に示すように関 IC の出口から 約 180mの地点にビデオカメラを設置してデータを. =. 読み取る.調査期間は平成 23 年 6 月 23 日(木)の. (. ). :前方車の減速開始時の速度. 15:00~18:00(天候は晴れ)である.データ読み取. :前方車の減速開始じ後続車の速度. り対象車両は,車頭時間が 0.5~5.0 秒のものを高速. :前方車急減速時の車間距離. 道路利用状況別に 100 台ずつ読み取った.. :前方車ブレーキ開始から後続車ブレーキ開. データ読み取り項目は,「高速道路利用状況」 ,コ. 始までの時間,反応遅れ時間(. ンフリクト指標の計算のために必要な先行車・後続. :減速時の加速度(. 車の「走行速度」 , 「車頭時間」である.なお,走行. ⁄. とする). とする). PICUDが0以下の値を示す状況は,前方車が突然急. 速度は撮影画角内の一定区間の通過に要した時間か. 減速することにより,後続車が同じく急減速しても. ら算出した.. 衝突を回避できない可能性を示唆する.. 3. 追突事故の潜在的危険性分析 3.1. 約160m. 約20m. 3.2. コンフリクト指標. 高速道路利用状況別の分析. 参考データとして,既往の調査で読み取った当該. 本研究では,追突事故の潜在的危険性を示す指標. 地点の自由走行時(前方車との車頭時間 5 秒以上). として,PICUD(Possibility Index for Collision with. における走行速度状況 2)について高速道路利用状況. Urgent Deceleration, 急減速時追突危険性指標)を用い る4).PICUDは,前方車が仮に急減速を行うとした時. 別に 100 台読み取ったものを図-3,表-1 に示す.平. ‑285‑.

(2) 車両台数割合. 車両台数割合(累積). 70% 60%. 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0%. n=15. 50% 40% 30% 20% 10%. 高速道路利用. 一般道利用. 後続車両. 前方車両. 高速道路利用(累積). 一般道利用(累積). 後続車両. 前方車両(累積). 表-1 走行速度状況代表値(自由走行時) 85パーセンタイル値. 74.1 km/h. 72.0 km/h. 平均値. 63.2 km/h. 61.3 km/h. 車両台数割合. 一般道利用. 70% 60%. 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0%. n=10. 50% 40% 30% 20% 10%. 後続車両. 前方車両. 後続車両. 前方車両(累積). 80km/h以上. 70~80km/h. 60~70km/h. 50~60km/h. 40~50km/h. 30~40km/h. 累 積 頻 度 分 布 ( % ). 30km/h以下. 0%. 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0. 車両台数割合(累積). 図-5 潜在的衝突危険性ありの速度分布 (高速道路利用). 図-3 走行速度状況分布(自由走行時). 高速道路利用. 80km/h以上. 70~80km/h. 60~70km/h. 50~60km/h. 40~50km/h. 30km/h以下. 30~40km/h. 0%. 85km/h以上. 80~85km/h. 75~80km/h. 70~75km/h. 65~70km/h. 60~65km/h. 55~60km/h. 50~55km/h. 45~50km/h. 40~45km/h. 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 35~40km/h. 35% 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0%. 車両台数割合(累積). 土木学会中部支部研究発表会 (2012.3). 35km/h未満. 車両台数割合. IV‑025. 図-6 潜在的衝突危険性ありの速度分布 (一般道利用) -60 -50 -40 -30 -20 -10 0. 表-2 潜在的衝突危険性ありの平均速度. 10 20 30 40 50 60. PICUD(m) 一般道利用. 高速道路利用. 図-4 PICUD の累積頻度分布. 高速道路利用. 一般道利用. 後続車両. 75.4 km/h. 70.7 km/h. 前方車両. 55.1 km/h. 55.3 km/h. とで潜在的衝突危険性が高まる傾向にあることがわ 均速度,85 パーセンタイル速度とも高速道路利用の ほうが高くなっている.前述した速度感のマヒの発. かった. 4. おわりに. 生が推測される.以下,本研究で読み取ったデータ (車頭時間 0.5~5.0 秒を対象)について述べる. PICUD による算定結果を図-4 に示す. これより, 高速道路利用では 15 台が,一般道利用では 10 台が. 本研究で試みたコンフリクト指標に基づく追突事 故の潜在的危険性分析より,従前に高速道路を利用 した車両のほうが追突する危険性が高い可能性があ ることがわかった.. 潜在的衝突危険性ありと判断された. 次に,PICUD により潜在的衝突危険性ありと判断 されたケースで,後続車両と前方車両の速度分布を 高速利用状況別に示す(図-5,図-6,表-2) .なお, 高速道路利用状況は後続車両から判断している.両 者で共通してみられる特性として,後続車両が前方 車両よりも顕著に走行速度が高いことである.高速 道路利用車両で約 20km/h,一般道利用車両で約 15km/h の速度差であることから,特に高速道路利用. 今後の課題として,サンプル数を増加させること で, 本研究の分析結果の信頼性を高める必要がある. 参考文献 1) (社)自動車技術会:新編自動車工学便覧,1984. 2) 坂本淳・北河俊樹・山岡俊一・藤田素弘:高速道路利用 後の運転者に着目した速度特性の分析, 土木計画学研 究・講演集, No.44, CD-ROM , 2011. 3) 田中久光・宇野伸宏・飯田恭敬・八木裕介・山田哲也: 連続軌跡データを用いた潜在的追突危険事象発生過程に 関する研究, 土木計画学研究・講演集, No.32, CD-ROM , 2005. 4) 宇野伸宏・飯田恭敬・安原真史・菅沼真澄:一般道織込 み部におけるコンフリクト分析と速度調整モデルの構築, 第20 回土木計画研究・論文集, pp.989-996, 2003.. 後の後続車両が速度超過して前方車両に接近するこ. ‑286‑.

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参照

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