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氏 名 ( 本 籍 ) 王
わん新
しん然
らん(中国)
学 位 の 種 類 博士(経済学)
学 位 記 番 号 甲 経第 28 号 学 位 授 与 年 月 日 令和元年 9 月 20 日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 1 項
論 文 題 目 バリアフリー観光へのイメージに関する研究
―日・中の観光客のアンケート調査に基づいて―
論 文 審 査 委 員 主査 原口 俊道 教授 副査 康上 賢淑 教授
副査 生見 哲郎(元鹿児島国際大学経済学研究科 教授)
論文内容の要旨
令和元年 7 月現在における王新然(おうしんぜん)氏の研究業績は、既刊査読制学術論 文が 8 点ある。国内外の学会・国際学術研討会での口頭報告が 13 回となっている。このた び王新然氏が提出した博士学位請求論文(題目「バリアフリー観光へのイメージに関する 研究―日・中の観光客のアンケート調査に基づいて―」 )は、既発表論文や学会報告をベー スとして大幅に加筆・修正し体系化したものである。
提出された論文は、A4 横書きの総頁数 170 頁で約 15 万字からなり、序論、本論(6 章) 、 結論、参考文献、添付資料(アンケート調査票)などから構成され、上記の題目において 一定の体系化がなされている。
序論では,本研究の背景、研究の目的、研究の課題、研究の方法、研究の独創性、研究 の構成など,本研究の概要を説明している。
第一章「観光福祉に関する理論の変遷」では、 「観光の由来」 、現代観光、観光福祉等に 関する内容を整理している。
第二章「日本と中国における観光福祉とバリアフリーの現況」では、日本と中国におけ る観光福祉とバリアフリーの現況を説明している。
第三章「バリアフリー観光に関する先行研究」では、バリアフリー観光の背景とバリア フリーの歴史について記述し、そして欧米・日本・中国におけるバリアフリー観光に関す る先行研究を整理した上で、先行研究の問題点を抽出し、それを踏まえて本研究における 研究モデルと仮説の構築を行っている。
第四章「アンケート調査の概要」では、本研究で行われるアンケート調査の概要とデー
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タの統計分析方法を説明している。
第五章「日本の統計分析の結果」では、日本で収集したデータを統計分析し、統計的手 法によって測定尺度の妥当性を確認し、本論文の仮説を検証している。
第六章「中国の統計分析の結果」では、中国で収集したデータを統計分析し、統計的手 法によって測定尺度の妥当性を確認し、本論文の仮説を検証している。
第七章「仮説検証の結果と考察」では、仮説検証の結果とその結果に対する考察を行い、
それによって先行研究との共通点と相違点を考察している。
結論では、仮説検証結果を通して副問に解答し、副問の解答を整理して主問への解答を 述べている。また、本研究の理論的貢献・実践的貢献、日・中観光産業への提言、本研究 の限界・不足点等を提示している。
審査結果の要旨
鹿児島国際大学大学院の「博士学位論文審査基準」に基づき、以下の 6 項目について、
審査意見を提出する。
1. 研究テーマの適切性
観光産業は 21 世紀の産業と言われて久しいが、 人々の所得の向上や交通手段の発展で伸 びて来ている。そのような中、日本や、中国等の各国は人口の高齢化が急速に進んでいる。
日本人の 4 人に 1 人が 2015 年に 65 歳以上となり、高齢化が進行し、中国でも 2015 年の 60 歳以上の 15%が、2050 年には 30%に達するとの予測がある。健常者や障がい者、高齢者 の観光への関心が高まるにつれて各国は、これらの人々の観光の受入体制の充実が求めら れている。例えば、日本では 1947 年から 1949 年生まれの団塊の世代へのある調査で、彼 らの関心は観光が一番で、以下健康、孫、子供の順であった。
本論文は、日本と中国の大都市だけでなく地方都市を含めた観光都市での観光客を対象 としたバリアフリーへのイメージについて、広範な文献研究のほか、仮説をもとにアンケ ート調査を実施し、比較研究を行い相違点を明らかにしている。その点で、本論文はテー マとして適切であると言える。
2. 情報取集の度合
本論文は理論的な文献による情報収集を第 1 章から第 4 章まで行い、先行研究者の要点
について提示している。本論文は理論的な文献による情報収集の他、独自の仮説とモデル
を提示して、日本と中国の大都市を含む日本の 4 観光都市、中国 4 観光都市で観光客への
アンケート調査を各都市 300 部の 2400 部で行っている。 多くの文献の分析とアンケート調
査の定量的な研究を合わせて当該テーマに関するデータや資料の収集が適切に行われてい
ると言える。
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