母親 の主観 的幸福感 とソーシャル 0サ ポー トの関係
一最 も関わる人物 か らのサポー トー
加 藤 孝 士
〔 論文要旨〕
本研究では ,充 実 した子育てや生活の営みへの示唆 を述べ ることを目的に ,母 親の最 も関わる人物か らのサポー トと主観的幸福感 (Subiective Well― Being)の 関係 を検討 した。調査対象者は ,保 育所 ,幼
稚園に子 どもを預ける母親 276名 であった。
結果 ,母 親の主観的幸福感には ,頻 繁 に関わる人か らのサポー ト ,特 に ,情 緒的なサポー ト (母 親の 悩み を聞 くな どの ,母 親の充実感 に直接つなが るサポー ト )が 影響 していることが示 された。 さらに
,第 2子 以降を養育中の母親に関 しては ,そ の傾向が より強まることも示唆 された。
Key words:子 育て ,主 観的幸福感 ,サ ポー ト ,最 も関わる人物
体 的 ,精 神 的 ,社 会 的 に調 和 の取 れ た状 態 で あ
I.は じ め に
る」 と謳 われてい ることか らもうかが える。す 日本 にお ける育児不安 の研究 は増加傾 向 にあ なわち ,ネ ガテ イブな狽 1面 に 目を向けるだけで
り⇒ ,育 児 が 困難 な状 況 に直面 してい る こ とが な く ,ポ ジテ イブな狽 1面 に も目を向 ける必要 も うかが え る。育児不安 に関す る研 究 で は ,母 親 あ るのだ。 この ような観 点か ら ,ポ ジテ イブな
を対 象 に周 囲 の人物 か らのサ ポ ー トや ,ス ト 心理 的状 態 に も注 目 した研 究 も徐 々に増 えて き レ ッサ ー ,自 身 の コー ビ ング の ,認 知のな どが て はい るが ,わ が 国 における研 究の不足 は未 だ 育児不安 に影響 を与 えてい るこ とが示 されてい に指摘 されてい るの。 したが って ,本 研 究 で は る。 この種 の研究 は ,子 どもの発達 に影響 を与 母 親 のポジテ イブな心理 的狽 1面 に焦点 を当て
,える母親へ の支援 ,ま たは母親力や央適 な生活 を 充実 した育児 や生活 の営 みへ の示 唆 を述べ るこ 営 む こ とを 目的 にネガテ イブな心理 的状態 に陥 とを 目的 とす る。
るこ とを防止す る要 因の検討 を行 ってい る。 また本稿 では ,ポ ジテ イブな心理 的側面 に影 しか しなが ら ,ネ ガテ イブな心理 的状態 に陥 響 を与 える要 因 と して ソーシ ャル ・サ ポー トに らなけれ ば充実 した育児や生活が営 め る とはい 注 目す る。母親 を対象 に した育児不 安研 究 を見 い難 い。 す な わ ち ,不 安 で もないが 幸 せ で も る と ,夫 婦 関係 が調和 的であれ ば ,ス トレス は
ない とい つた空慮 な心 理 的状 態 も想 定 で きる 低 減 す る とい つた研 究→が存在す るように配偶 ので あ る。 この こ とは ,世 界保健機 関 (World 者 との関係 は重要 な要 因 とな るであ ろ う。他 に Health Organization:WHO)の 憲章の前文 に 「健 も実母 に よるサポー トがス トレス を緩和 させ る 康 とは単 に疾病 や障害 の ない状態 で はな く ,身 こ と も指摘 されてお りの ,実 母 も重 要 な要 因 と
究 研
The Subjective Well― Being of Caregivers and Social Support
―― The Support fron■ the Person Wholn a Careglver is Concerned with lnost一 Takashi KATOH
鳴 門教 育大学大学 院学校教 育研 究科 (研 究生
)別刷 請 求先 :加 藤孝士 鳴門教育大学大学院学校教育研究科 〒 772‑0051徳 島県鳴門市鳴門町高島字中島748番 地 Te1/Fax:088‑687‑6295
付 用 受 採
〔 1945〕
07. 6.28 07.11.18 N.rvvNAI’LtvvNA.rvN.tvv’v’v’
研 究
VVVVVV’VVV’VVVVVNA.t
母親の主観的幸福感とソーシャル・サポートの関係
一最も関わる人物からのサポートー
加 藤 孝 士
〔論文要旨〕
本研究では,充実した子育てや生活の営みへの示唆を述べることを目的に,母親の最も関わる人物か らのサポートと主観的幸福感(Subjective We11-Being)の関係を検討した。調査対象者は,保育所,幼 稚園に子どもを預ける母親276名であった。
結果,母親の主観的幸福感には,頻繁に関わる人からのサポート,特に,情緒的なサポート(母親の 悩みを聞くなどの,母親の充実感に直接つながるサポート)が影響していることが示された。さらに,
第2子以降を養育中の母親に関しては,その傾向がより強まることも示唆された。
Key words:子育て,主観的幸福感,サポート,最も関わる人物
1.はじめに
日本における育児不安の研究は増加傾向にあ り1),育児が困難iな状況に直面していることが うかがえる。育児不安に関する研究では,母親 を対象に周1囲の人物からのサポートや,スト レッサー,自身のコーピング2),認知3)などが 育児不安に影響を与えていることが示されてい る。この種の研究は,子どもの発達に影響を与 える母親への支援,または母親が快適な生活を 営むことを目的にネガティブな心理的状態に陥 ることを防止する要因の検討を行っている。
しかしながら,ネガティブな心理的状態に陥 らなければ充実した育児や生活が営めるとはい い難い。すなわち,不安でもないが幸せでも ないといった空慮な心理的状態も想定できる のである。このことは,世界保健機関(World Health Organization:WHO)の憲章の前文に「健 康とは単に疾病や障害のない状態ではなく,身
体的,精神1的,社会的に調和の取れた状態であ る」1と謳われていることからもうかがえる。す なわち,ネガティブな側面に目を向けるだけで なく,ポジティブな側面にも目を向ける必要も あるのだ。このような観点から,ポジティブな 心理的状態にも注目した研究も徐々に増えてき てはいるが,わが国における研究の不足は未だ に指摘されている4)。したがって.本研究では 母親のポジティブな心理的側面に焦点を当て,
充実した育児や生活の営みへの示唆を述べるこ とを目的とする。
また本稿では,ポジティブな心理的側面に影 響を与える要因としてソ・一・一シャル・サポートに 注目する。母親を対象にした育児不安研究を見
ると,美婦関係が調和的であれば,ストレスは 低減するといった研究5)が存在するように配偶 者との関係は重要な要因となるであろう。他に も実母によるサポートがストレスを緩和させる ことも指摘されており6),実母も重要な要因と
The Subjective Well-Being of Caregivers and Social Support (1945)
一 The Support from the Person Whom a Caregiver is Concerned with most一 受付〔n.6.28 Takashi KAToH 採用07。11.18 鳴門教育大学大学院学校教育研究科(研究生)
別刷請求先:加藤孝士 鳴門教育大学大学院学校教育研究科 〒772■0051徳島県鳴門市鳴門町高島字中島748番地
Tel/Fax : 088-687-6295
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い える。 しか し ,さ まざまな家族形態が存在す る現代社会 において ,サ ポー トを提供す る人物 やサ ポー ト体制が同一 とは限 らないため ,さ ま ざまな人物 か らの支援や関わ りを想定 した研 究 も必要 となる。そ こで ,本 研 究 で は ,あ えてサ ポ ー ト提供 者 を限定せず ,母 親 自身 に「現在
,関 わってい る人物」 を尋 ね ,最 初 に挙 げ られた 人物 か らのサポー トとポジテ ィブな感情 との関 係 を検討 す る (本 調査 ではサ ポー ト提供者 とし て挙 げて もらったすべ ての人物 か らのサ ポー ト の評定 を行 ってい るが ,紙 面 の都合上 ここでは 報告 しない
)。そ して ,本 稿 で は ポ ジテ ィブ な心 理 的倶1面 の一 つ で あ る主観 的幸福 感 (Subjective Well―
Being:以 下 ,幸 福 感 )に 注 目 し研 究 を行 う。
幸福 感 とは ,QOL(Quality of Life)研 究 の発 展 の 中で生 まれ て きた もので ,QOLの 主観 的 あ るいは ,心 理 的倶 1面 とい えるつ。具体 的 には
,感情 ,家 族 ・仕事 な ど特定の領域 に対す る満足 や人生全般 に対す る満足 を含 む広範 な概念 とさ れ てい る°。 さ らに幸福 感 はあ る程度時 間的安 定性 と ,状 況 に対 す る一貫性 を持つ とされてい る こ とか らの ,育 児 とい った長期 間 にわた る行 動 に影響 を与 える可能性が高いため研究対象 と
した。
Ⅱ .方 法
1.調 査対象者
保育所 お よび幼稚 園に子 どもを預 けてい る主 養 育者360名 に質問紙 を配布 し ,304名 か ら回答 を得 た (回 収率 ;84.4%)。 欠損値 を除いたデー タは282名 であ った。
2.調 査方法
徳 島県内の保育所 お よび幼稚 園 ,合 計 4園 に 調査協力 を依頼 し ,園 ご とに学級担任 ,ま たは 園長 に よって質問紙 の配布 ・回収 を行 った。質 問紙 には ,回 答 は統計的 に処理 され るこ と ,調
査 は強制で はない ことを明記 した。調査 時期 は 10月 下旬〜 11月 初 旬であった。
3.調 査内容 1)フ ェイスシー ト
主養育者 の性別 ,年 齢 ,子 どもの人数 を尋 ね
小 児 保 健 研 究 た。 なお ,幼 稚 園 。保育所 に通 園 している子 ど
もについては所属 クラス (3歳 児 クラス ,4歳
児 クラス ,5歳 児 クラス な ど )の 記入 を求めた。
2)主 観的幸福感測定尺度
本研 究 で は伊藤 ,相 良 ,池 田 られこよって作 成 され た (Subjective Well― Being lnventory:
SWB尺 度 )を 使用 した。尺度構成 は, 人生 に 対 す る気持 ち (あ なたの人生 はお もしろい と思 い ます か ,な ど)", 自信 (今 の調子 でや って い けば , これか ら起 こることに も対応 で きる自 信 が あ ります か ,な ど)", 達 成感 (期 待 通 り の生活水準 や社会 的地位 を手 に入れた と思い ま す か ,な ど)", 人生 に対 す る失望 (自 分 の人 生 は退屈 だ とか面 白 くない と感 じてい ますか,
な ど )",の 4因 子 ,各 3項 目の合計12項 目で構 成 されてお り ,4件 法 に よって評定が な された。
また ,養 育者 3名 に協力 を依頼 し ,質 問項 目に 難 しい表現 ,も し くは ,答 えに くい項 目が ない か を確認 して もらった ところ ,答 えに くい との 指摘 を受 けた 人生 に対す る失望 "を 除いた 9
項 目で評定 を求めた。得点が高いほ ど幸福感が 高 い こ とを意味 してい る。
3)最 も関わる人物からのサポー ト
本 研 究 で は加 藤 "で 使 用 され た尺 度 を用 い た。 まず ,養 育者 に関わ りのあ る人物 を順 に挙 げて もらった。 その後 ,質 問項 目を提示 し ,挙
げた人物が どの程度 自分 を支援 して くれるか を 5件 法 (1:全 く当ては ま らない〜 5:非 常 に 当て は まる )で 評定 して もらった。 ここでは最 初 に挙 げ られた人物 についての分析 のみ を報告 す る。具体 的 な項 目は, 道具 的サ ポー ト (自
分 力■に しい時や ,具 合 が悪 い時 な ど ,子 ど もの
世 話 を して くれ る)", 情 報 的サ ポー ト (子 ど もの健康面の発育 な ど ,子 育 てで知 っておいた 方が いい情報 を伝 えて くれ る )", 情緒 的サポー ト (子 育 て な どで悩 んでいる時 ,悩 み を聞いて くれ る)", 評価 的サ ポ ー ト (あ なたの育児 に 対 す る考 え を認 めて くれ る)", コ ンパ ニ オ ン シ ップ (電 話 でのお しゃべ りな どの ,子 育 て以
外 の話 で気分 を リラ ックス させ て くれ る )"の 5つ の質問項 目を使用 した。道具 的サ ポー ト
,情報 的サ ポー トは問題 を解決す ることを意図 し たサポー トであ り ,情 緒 的サ ポー ト , コンパ ニ オ ンシ ップ ,評 価 的サ ポー トは個人の情緒 の安 5 8
い え る 。 し か し , さ ま ざ ま な 家 族 形 態 が 存 在 す る 現 代 社 会 に お い て , サ ポ ー ト を 提 供 す る 人 物 や サ ポ ー ト 体 制 が 同 一 と は 限 ら な い た め , さ ま ざ ま な 人 物 か ら の 支 援 や 関 わ り を 想 定 し た 研 究 も 必 要 と な る 。 そ こ で , 本 研 究 で は , あ え て サ ポ ー ト 提 供 者 を 限 定 せ ず , 母 親 自 身 に 「 現 在 , 関 わ っ て い る 人 物 」 を 尋 ね , 最 初 に 挙 げ ら れ た 人 物 か ら の サ ポ ー ト と ポ ジ テ ィ ブ な 感 情 と の 1 関 係 を 検 討 す る ( 本 調 査 で は サ ポ ー ト 提 供 者 と し て 挙 げ て も ら っ た す べ て の 人 物 か ら の サ ポ ー ト の 評 定 を 行 っ て い る が , 紙 面 の 都 合 上 こ こ で は 報 告 し な い ) 。
そ し て , 本 稿 で は ポ ジ テ ィ ブ な 心 理 的 側 面
の 一 つ で あ る 主 観 的 幸 福 感 ( S u b j e c t i v e W e l l - B e i n g : 以 下 , 幸 福 感 〉 に 注 目 し 研 究 を 行 う 。
幸 福 感 と は , Q O L ( Q u a l i t y o f L i f e ) 研 究 の 発 展 の 中 で 生 ま れ て き た も の で , Q O L の 主 観 的
あ る い は , 心 理 的 側 面 と い え る 7 ) 。 具 体 的 に は , 感 情 , 家 族 ・ 仕 事 な ど 特 定 の 領 域 に 対 す る 満 足 や 人 生 全 般 に 対 す る 満 足 を 含 む 広 範 な 概 念 と さ れ て い る 8 ) 。 さ ら に 幸 福 感 は あ る 程 度 時 間 的 安 定 性 と , 状 況 に 対 す る 一 貫 性 を 持 つ と さ れ て い る こ と か ら 8 ) , 育 児 と い っ た 長 期 間 に わ た る 行 動 に 影 響 を 与 え る 可 能 性 が 高 い た め 研 究 対 象 と
し た 。
1 [ [ . 方
法
1 . 調 査 対 象 者
保 育 所 お よ び 幼 稚 園 に 子 ど も を 預 け て い る 主 養 育 者 3 6 0 名 に 質 問 紙 を 配 布 し , 3 0 4 名 か ら 回 答 を 得 た ( 回 収 率 ; 8 4 . 4 % ) 。 欠 損 値 を 除 い た デ ー タ は 2 8 2 名 で あ っ た 。
2 、 調 査 方 法
徳 島 県 内 の 保 育 所 お よ び 幼 稚 園 , 合 計 4 園 に 調 査 協 力 を 依 頼 し , 園 ご と に 学 級 担 任 , ま た は 園 長 に よ っ て 質 問 1 紙 の 配 布 ・ 回 収 を 行 っ た 。 質 問 紙 に は , 回 答 は 統 計 的 に 処 理 さ れ る こ と , 調 査 は 強 制 で は な い こ と を 明 記 し た 。 調 査 時 期 1 は 1 0 月 下 旬 ~ 1 1 月 初 旬 で あ っ た 。
3 . 調 査 内 容
1 ) フ ェ イ ス シ ー ト
主 養 育 者 の 性 別 t 年 齢 , 子 ど も の 人 数 を 尋 ね
小 児 保 健 研 究
た 。 な お , 幼 稚 園 ・ 保 育 所 に 通 園 し て い る 子 ど も に つ い て は 所 属 ク ラ ス ( 3 歳 児 ク ラ ス , 4 歳 児 ク ラ ス , 5 歳 児 ク ラ ス な ど ) の 記 入 を 求 め た 。 2 ) 主 観 的 幸 福 感 測 定 尺 度
本 研 究 で は 伊 藤 , 相 1 良 , 池 田 ら 8 ) に よ っ て 作
成 さ れ た ( S u b j e c t i v e W e l l - B e i n g l n v e n t o r y : S W B 尺 度 ) を 使 用 し た 。 尺 度 構 成 は , “ 入 生 に
対 す る 気 持 ち ( あ な た の 人 生 は お も し ろ い と 思 い ま す か , な ど ) ” , “ 自 信 ( 今 の 調 子 で や っ て い け ば , こ れ か ら 起 こ る こ と に も 対 応 で き る 自 信 が あ り ま す か , な ど ) ” , “ 達 成 感 ( 期 待 通 り の 生 活 水 準 や 社 会 的 地 位 を 手 に 入 れ た と 思 い ま す か , な ど ) ” , ’ 一 人 生 に 対 す る 失 望 ( 自 分 の 人 生 は 退 屈 だ と か 面 白 く な い と 感 じ て い ま す か ,
な ど ) ” , の 4 因 子 , 各 3 項 目 の 合 計 1 2 項 目 で 構 成 さ れ て お り , 4 件 法 に よ っ て 評 定 が な さ れ た 。 ま た , 養 育 者 3 名 に 協 力 を 依 頼 し , 質 問 項 目 に 難 し い 表 現 , も し く は , 答 え に く い 項 目 が な い か を 確 認 し て も ら っ た と こ ろ , 答 え に く い と の 指 摘 を 受 け た t ‘ 人 生 に 対 す る 失 望 ” を 除 い た 9 項 目 で 評 定 を 求 め た 。 得 点 が 高 い ほ ど 幸 福 感 が 高 い こ と を 意 味 し て い る 。
3 ) 最 も 関 わ る 人 物 か ら の サ ポ ー ト
本 研 究 で は 加 藤 9 ) で 使 用 さ れ た 尺 度 を 用 い た 。 ま ず , 養 育 者 に 関 わ り の あ る 人 物 を 順 に 挙 げ て も ら っ た 。 そ の 後 , 質 問 項 目 を 提 示 し , 挙 げ た 入 物 が ど の 程 度 自 分 を 支 援 し て く れ る か を 5 件 法 ( 1 : 全 く 当 て は ま ら な い ~ 5 : 非 常 に 当 て は ま る ) で 評 定 し て も ら っ た 。 こ こ で は 最 初 に 挙 げ ら れ た 人 物 に つ い て の 分 析 の み を 報 告 す る 。 具 体 的 な 項 目 は , “ 道 具 的 サ ポ ー ト ( 自 分 が 忙 し い 時 や , 具 合 が 悪 い 時 な ど , 子 ど も の 世 話 を し て く れ る ) t t t ‘ 情 報 的 サ ポ ー ト ( 子 ど
も の 健 康 面 の 発 育 な ど , 子 育 て で 知 っ て お い た 方 が い い 情 報 を 伝 え て く れ る ) ” , “ 情 緒 的 サ ポ ー
ト ( 子 育 て な ど で 悩 ん で い る 時 悩 み を 聞 い て
く れ る ) ” , “ 評 価 的 サ ボ V 一 一 ト ( あ な た の 育 児 に
対 す る 考 え を 認 め て く れ る ) ” , “ コ ン パ ニ オ ン
シ ッ プ ( 電 話 で の お し ゃ べ り な ど の , 子 育 て 以
外 の 話 で 気 分 を リ ラ ッ ク ス さ せ て く れ る ) ” の
5 つ の 質 問 項 目 を 使 用 し た 。 道 具 的 サ ポ ー ト ,
情 報 的 サ ポ ー 一 ’ 、 h は 問 題 を 解 決 す る こ と を 意 図 し
た サ ポ ー ト で あ り , 情 緒 的 サ ポ ー ト , コ ン パ ニ
オ ン シ ッ プ , 評 価 的 サ ポ ー ト は 個 人 の 情 緒 の 安
定 を促 進 させ るためのサ ポー トとい える。
Ⅲ .結 果
統 計 処 理 に は ,統 計 パ ッ ケ ー ジ SPSS for Windows ll.0を 使用 した。
1.調 査対象者の特性
本 研 究 で は女性276名 ,男 性 6名 か ら回答 を
得 た。男性 に関 して も幸福 感 を検討す る必要 は あ るが ,人 数が少 ない こ とか ら本研 究で は女性 のみ を分析対象 とした。養育者の年齢 は ,21歳
か ら25歳 が 6名 (2.2%),26歳 か ら30歳 が65名
(23.6%),31歳 か ら35歳 が 122名 ¥(44.2%¥),36
歳 か ら40歳 が68名 (24.6%),41歳 以 上 が 15名 (5.4%)で あ った。 また ,調 査対象者 の子 ども
の 出生順 ・年齢 は表 1に 示 した (同 じ保 育所
,幼稚 園 に登校 してい る子 どもが 2人 以上 い る場 合 は下 の子 どもを基準 に分類 を行 った )。
2.子 どもの年齢 と出生順による幸福感の違い 次 に子 どもの年齢 と出生順 とい った個 人要 因 と幸福 感得 点の関係 を検討す るため ,幸 福 感得
点 を従属変数 とし ,子 どもの年齢 と出生順 を独 立変数 とす る 3(年 齢 )× 2(出 生順 )の 分散分 析 を行 った (得 点 の様 式 は図 1に 示 した
)。結
表 1 出生順 とクラス 出生順
長子 第 2子 以降 3歳 以下
果,年 齢 ,お よび出生順 の主効果 は見 られなか っ た。 しか しなが ら ,年 齢 ,出 生順 の有意 な交互
作用 が見 られ た (F(2,270)=3.16,p<.05)。
年齢 と出生順 の交 互作 用 が有 意 で あ ったの で
,Bonferroniの 単純主効 果の検定 を行 った。結果
,3歳 以下の子 どもを養育 中の母親において ,出
生順 の有意 な単純 主効果が見 られた ¥(F¥(1,270¥)
=6.00,p<.05)。 具 体 的 に は ,3歳 以 下 の
子 どもを養 育 中の母親 において ,長 子 を養 育 中
の母親 は ,第 2子 以 降 を養 育 中の母親 に比べ
,幸福 感が低 い こ とが示 された。
3.最 も関わる人物からのサポー トと幸福感 最 も関わる人物 と して選択 された対象 は ,配
偶 者 192名 (68.1%),実 母62名 (22.0%),実
父 5名 (1.8%),義 母 4名 (1.4%),実 姉妹 6 名 (2.1%),義 姉 妹 1名 (0.4%),祖 母 1名 (0.4%),友 だ ち11名 (3.9%)で あ った。
まず ,幸 福 感 の高低 群 を分類 す るため に ,幸
福 感得点の平均点 を基 に ,26点 以上 の幸福 感高 群 130名 と25点 以下 の幸福 感低群 146名 に分類 し た。次 に重要 な人物か らのサポー トと幸福 感 の 関係 を検討 す るため各 サ ポー ト得 点 を従属 変数 と し ,幸 福 感 の高低 と出生順 を独 立変数 とす る 2(幸 福 感 の高低 )× 2(出 生順 )の 分散分析 を 行 つた。また,幸 福 感得点が子 どもの年齢 に よっ て異 なることが示 された ことか ら ,子 どもの年
齢 ご とに分析 を行 った (得 ′ 点の分布 は表 2に 示 した
)。3歳 以下 の子 どもを養育 中の母親 における分 析 の結果 ,道 具 的サ ポー トにおいて出生順 の有 意 な主 効 果 が 見 られ た ¥(F¥(1,60¥)=7.23,p
<.01)。 す なわ ち ,長 子 を養 育 中の母 親 は第
2子 以 降の子 どもを養育 中の母親 に比べ ,最 も
関わ る人物 か らの道具 的サ ポー トを強 く受 けて い ることが示 された。 また,情 緒 的サ ポー ト (F
¥(1,60¥)=4.66, p<.05¥), コ ンパ ニ オ ンシ ッ プ (F(1,60)=11.54, p<.001),お よ び評
価 的 サ ポ ー ト ¥(F¥(1,60¥)=10.09,p<.01¥)
において幸福 感 の有意 な主効果が見 られた。 し たが って ,幸 福 感が高 い母親 は ,低 い母親 に比 べ ,最 も関わる人物 か らの情緒 的サポー ト ,コ
ンパ ニオ ンシ ップ ,評 価 的サ ポー トを強 く受 け てい る こ とが示 された。
ク ラ
ス 4歳
5歳
幸 福 感 得 点
28 275 27 26.5 26 255 25 24.5 24
3歳 以下 クラス 4歳 クラス 5歳 ク ラス
図 1 子 どもの出生順 と年齢 ごとの母親の幸福感得点 定を促進させるためのサポートといえる。
皿.結 果
統計処理には,統計パッケージSPSS for Windows 11.oを使用した。
1.調査対象者の特性
本研究では女性276名,男性6名から回答を 得た。男性に関しても幸福感を検討する必要は
あるが,人数が少ないことから本研究では女性 のみを分析対象とした。養育者の年齢は,21歳 から25歳が6名(2.2%),26歳から30歳半65名
(23.6%),31歳から35歳が122名(44.2%),36 歳から40歳が68名(24,6%),41歳以上が15名
(5。4%)であった。また,調査対象者の子ども の出生順・年齢は表1に示した(同じ保育所,
幼稚園に登校している子どもが2人以上いる場 合は下の子どもを基準に分類を行った)。
2.子どもの年齢と出生順による幸福感の違い 次に子どもの年齢と出生順といった個人要因
と幸福感得点の関係を検討するため,幸福感得 点を従属変数とし,子どもの年齢と出生順を独 立変数とする3(年齢)×2(出生順)の分散分 析を行った(得点の様式は図1に示した)。結
表1 出生順とクラス 出生順
長子 第2子以降
クラス 3歳以下 38 26
4歳 52
5歳 54
28 2 鴨
27
65
2
% 5
% 2 妬
24
幸福感得点
e
,◇一一。一一一一一一り 一や
一一
Z一一長子 一●一・それ以降
3歳以下クラス 4歳クラス 5歳クラス 図1 子どもの出生順と年齢ごとの母親の幸福感得点
果,年齢,および出生順の主効果は見られなかっ た。しかしながら,年齢,出生順の有意な交互 作用が見られた(:F(2,270)=3.16,p<.05)。
年齢と出生順の交互作用が有意であったので,
Bonferroniの単純主効果の検定を行った。結果,
3歳以下の子どもを養育中の母親において,出 生順の有意な単純主効果が見られた(F(1,270)
=6.00,p<.05)。具体的には,3歳以下の 子どもを養育中の母親において,長子を養育中 の母親は,第2子以降を養育中の母親に比べ,
幸福感が低いことが示された。
3.最も関わる人物からのサポートと幸福感 最も関わる人物として選択された対象は,配 偶者192名(68.1%),実母62名(22、0%),実 父5名(1.8%),義母4名(1.4%),実姉妹6 名(2.!%),義姉妹1名(0.4%),祖母1名
(0.4%),友だち11名(3.9%)であった。
まず,幸福感の高低群を分類するために,幸 福感得点の平均点を基に,26点以上の幸福感高 群130名と25点以下の幸福感低下146名に分類し た。次に重要な人物からのサポートと幸福感の 関係を検討するため各サポート得点を従属変数 と1し,幸福感の高低と出生順を独立変数とする 2(幸福感の高低)×2(出生順)の分散分析を 行った。また,幸福感得点が子どもの年齢によっ て異なることが示されたことから,子どもの年 齢ごとに分析を行った(得点の分布は表2に示
した)。
3歳以下の子どもを養育中の母親における分 析の結果,道具的サポートにおいて出生順の有 意な主効果が見られた(F(1,60)・=7.23,p
<.0ユ)。すなわち,長子を養育中の母親は第 2子以降の子どもを養育中の母親に比べ,最も 関わる人物からの道具的サポートを強く受けて いることが示された。また,情緒的サボV一一 F(F
(1,60)=4.66,p<.05).コンパニオンシッ プ(F(1,60)=11.54,p<.001),および評 価的サポート(F(1,60)三10.09,p〈.01)
において幸福感の有意な主効果が見られた。し
たがって,幸福感が高い母親は,低い母親に比
べ,最も関わる人物からの情緒的サポート,コ
ンパニオンシップ,評価的サポートを強く受け
ていることが示された。
小 児 保 健 研 究
表 2 クラスごとの出生順 ,幸 福感 におけるサポー ト得点の平均 ¥(SD¥)
ク ラス 出生順 幸福感高低 道具 的 情報 的 情緒 的 コンパニオン 評価 的
長 子 低群
高群
4.67(0.76)4.13(0.95)
4.87(0.35)4.07(1.22) 396(1.12)3.79(093) 4.33(105)4.40(0.99)
4.33(0.87) 4.40(1.24) 3歳 以下
第 2子 以降 低群 高群
3.82(1.47)3.18(1.47) 4.40(1.06) 4.27(1.10)
3.73(1.27)3.27(1.62)3.64(1.12) 4.800.41)4.73(046)4.53(0.64)
長 子 低群
高群
407(1.24)3.41(1.37) 4.57(0.60) 4.05(1.07)
4.26(0.86)3.89(1.15)4.00(0.83) 4.76(0.44)4.52(0.68)4.710.40 4歳
第 2子 以 降 低 群 高群
4.26(1.15)3.71(1.30) 4.52(0,95)3.83(1.11)
4.19(1.05)3.61(1.23)3.68(1.05) 4.61(0.66) 4.39(0,78) 4.48(0.85)
長 子 低 群
高群
4.04(1.34)3.48(1.25)
4.68(0.61)4.320.86) 4.11(0.85)3.96(1.00)3.48(1.09)
4.57(0.5つ 4.50(0.69)4.50(0.51) 5歳
第 2子 以 降 低群 高群
4.33(1.09)3.30(1.02) 4.47① .86)3.77(1.01)
4.27① ,83)357(1.01)3.83(1.02) 4.40(0.89)3.73(134)4.43(0.63)
さらに情報的サポー ト ¥(F¥(1,60¥)=4.09,p
<.05),情 緒 的 サ ポ ー ト ¥(F¥(1,60¥)=4.27,
p<.05)に お いて出生順 ,幸 福 感 の交互作 用 が有意であった。 出生順 ,幸 福 感 の交互作用が
有 意 で あ った ため BOnferroniの 単純 主効 果 の 検定 を行 った。結果 ,情 報 的サ ポー トに関 して は ,第 2子 以降 を養育 中の母親 において ,幸 福 感 の主効 果 が 有意 で あ った ¥(F¥(1,60¥)=5.66,
p<.05)。 したが って ,第 2子 以 降 を養 育 中 の母親の中で ,幸 福感の高い母親 は ,低 い母親 に比べ情報 的サ ポー トを強 く受 けていることが 示 され た。 また ,幸 福 感低 群 の母親 にお いて
,出生順 の有意 な主効果が見 られた ¥(F¥(1,60¥)=
5.08,p<.05)。 よって幸福 感 の低 い養 育者 において ,長 子 を養育 中の母親 は ,第 2子 以降 を養育 中の母親 に比べ ,情 緒 的サ ポー トを多 く 受 けてい るこ とが示 された。 さらに ,情 緒 的サ ポー トに関 しては ,第 2子 以降 を養育 中の母親 において ,幸 福 感の主効果が有意であ った (F (1,60)=7.67, p<.01)。 した が っ て ,第 2 子 以降 を養育 中の母親の中で ,幸 福 感 の高い母
親 は ,低 い母親 に比べ情緒 的サポー トを強 く受 けてい る こ とが示 された。
次 に 4歳 クラス における分析 の結果 ,情 緒 的
サ ポ ー ト ¥(F¥(1,96¥)=8.75, p<.01¥), コ ン
パ ニオ ンシ ップ ¥(F¥(1,96¥)=12.19,p<.001¥),
お よび評価 的サ ポ ー ト ¥(F¥(1,96¥)=18.98,p
<.001)に お い て幸福 感 の有 意 な主効 果 が見 られた。 したが って ,幸 福 感が高い母親 は ,低
い母親 に比べ ,情 緒 的サ ポー ト , コ ンパニオン シ ップ ,評 価 的サ ポー トを強 く受 けていること が示 された。 また ,出 生順 の主効果 ,お よび出 生順 と幸福 感の交互作用 は見 られなか った。
最 後 に 5歳 クラスにおける分析 の結果 ,コ ン
パ ニ オ ンシ ップにおいて出生順の有意 な主効果 が 見 られ た (F(1,112)=7.82, p<.01)。 し たが つて ,長 子 を養育 中の母親 は ,第 2子 以降 を養育 中の母親 に比べ , コ ンパニオ ンシップを 強 く受 けてい る ことが示 された。 さらに ,道 具 的サ ポ ー ト (F(1,112)=4.51,p<.05),情
報 的サ ポー ト ¥(F¥(1,112¥)=H.79,p<.001¥),
情緒 的サ ポー ト ¥(F¥(1,112¥)=4.38,p<.05¥),
コ ンパ ニ オ ン シ ッ プ ¥(F¥(1,112¥)=3.95,p
<.05),評 価 的サ ポー ト ¥(F¥(1,112¥)=26.35,
p<.001)と い うすべ てのサ ポー トにおいて
,幸福 感 の有意 な主効果が見 られた。 よって ,幸
福 感の高い母親 は ,低 い母親 に比べ あ らゆるサ ポー トを強 く受 けていることが示 された。また
,出生順 と幸福 感の交互作用 は見 られ なかった。
Ⅳ .考 察
1.子 どもの年齢と出生順による幸福感の違い 本研 究 では , 3歳 以下 の子 どもを養育 中の母 親 にお いて ,第 2子 以 降 を養育 中の母親 は長子 を養育 中の母親 に比べ ,幸 福 感が高 い こ とが示 された。育児 を経験 す るこ とで,視 野が広が り
,生 きが いが高 くな る こ とが指摘 され てい るな ど。 ,育 児 は母親 に さまざまな成長 を与 える と
6 0 小 児 保 健 研 究
表 2 ク ラ ス ご と の 出 生 順 , 幸 福 感 に お け る サ ポ ー ト 得 点 の 平 均 ( S D ) ク ラ ス 出 生 順 幸 福 感 高 低 道 具 的 情 報 的 情 緒 的 コ ン パ ニ オ ン 評 価 的
長 子
群 群
低 高 4 . 6 7 ( 0 . 7 6 ) 4 . 1 3 ( O . 9 5 ) 4 . 3 3 ( O . 8 7 ) 3 . 9 6 ( 1 . 1 2 ) 3 . 7 9 ( O . 9 3 ) 4 . 8 7 ( O . 3 5 ) 4 . 0 7 ( 1 , 2 2 ) 4 . 4 0 ( 1 . 2 4 ) 4 . 3 3 ( 1 . 0 5 ) 4 . 4 0 ( O . 9 9 )
3 歳 以 下
低 群 羊 2 子 以 降
高 群
3 . 8 2 ( 1 . 4 7 ) 3 . 1 8 ( 1 , 4 7 ) 3 , 7 3 ( 1 . 2 7 ) 3 . 2 7 ( 1 . 6 2 ) 3 . 6 4 ( 1 . 1 2 ) 4 . 4 0 ( 1 . 0 6 ) 4 . 2 7 ( 1 . 1 0 ) 4 , 8 0 ( O . 4 1 ) 4 . 7 3 ( O . 4 6 ) 4 . 5 3 ( O . 6 4 )
4 歳
長 子
群 群
低 高 4 . 0 7 ( 1 . 2 4 ) 3 , 4 1 ( 1 . 3 7 ) 4 . 2 6 ( O . 8 6 ) 3 . 8 9 ( 1 . 1 5 ) 4 . 0 0 ( O . 8 3 ) 4 . 5 7 ( O . 6 0 ) 4 . 0 5 ( 1 . 0 7 ) 4 . 7 6 ( O . 4 4 ) 4 . 5 2 ( O . 6 8 ) 4 . 7 1 ( O . 4 6 )
山 群 第 2 子 以 降
高 群
4 . 2 6 ( 1 . 1 5 ) 3 . 7 1 ( 1 . s o ) 4 . 1 9 ( 1 . 0 5 ) 3 . 6 1 ( 1 . 2 3 ) 3 . 6 8 ( 1 . 0 5 ) 4 . 5 2 ( O , 9 5 ) 3 . 8 3 ( 1 . 1 1 ) 4 . 6 1 ( O . 6 6 ) 4 . 3 9 ( O . 7 8 ) 4 . 4 8 ( O . 8 5 )
長 子
群 群
低 高 4 , 0 4 ( 1 . 3 4 ) 3 . 4 8 ( 1 . 2 5 ) 4 . 1 1 ( O . 8 5 ) 3 . 9 6 ( 1 . 0 0 ) 3 . 4 8 ( 1 . 0 9 ) 4 . 6 8 ( O , 6 1 ) 4 , . 3 2 ( O . 8 6 ) 4 . 5 7 ( O . 5 7 ) 4 , 5 0 ( O . 6 9 ) 4 . s o ( O . 5 1 )
5 歳 低 群 第 2 子 以 降
高 群
4 . 3 3 ( 1 . o o ) 3 . 3 0 ( 1 , 0 2 ) 4 . 2 7 ( O . 8 3 ) 3 . 5 7 ( 1 , 0 1 ) 3 . 8 3 ( 1 . 0 2 ) 4 , 4 7 ( O , 8 6 ) 3 . 7 7 ( 1 , 0 1 ) 4 . 4 0 ( O . 8 9 ) 3 . 7 3 ( 1 , 3 4 ) 4 , 4 3 ( O . 6 3 )
さ ら に 情 報 的 サ ポ ー ト ( F ( 1 , 6 0 ) = 4 . 0 9 , p
< 。 0 5 ) , 情 緒 的 サ ポ ー ト ( F ( 1 , 6 0 ) = 4 . 2 7 , p < 。 0 5 ) に お い て 出 生 順 , 幸 福 感 の 交 互 作 用 が 有 意 で あ っ た 。 出 生 順 , 幸 福 感 の 交 互 作 用 が 有 意 で あ っ た た め B o n f e r r o n i の 単 純 主 効 果 の
検 定 を 行 っ た 。 結 果 , 情 報 的 サ ポ ー ・ ・ ト に 関 1 し て は , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 に お い て , 幸 福 感 の 主 効 果 が 有 意 で あ っ た ( F ( 1 . 6 0 ) = 5 . 6 6 ,
p 〈 . 0 5 ) 。 し た が っ て , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 の 中 で , 幸 福 感 の 高 い 母 親 は , 低 い 母 親 に 比 べ 情 報 的 サ ポ ー ト を 強 く 受 け て い る こ と が 示 さ れ た 。 ま た t 幸 福 感 低 下 の 母 親 に お い て , 出 生 順 の 有 意 な 主 効 果 が 見 ら れ た ( F ( 1 , 6 0 ) = 5 . 0 8 , p < . 0 5 ) 。 よ っ て 幸 福 感 の 低 い 養 育 者
に お い て , 長 子 を 養 育 中 の 母 親 は , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 に 比 べ , 情 緒 的 サ ポ ー ト を 多 く 受 け て い る こ と が 示 さ れ た 。 さ ら に , 情 緒 的 サ ポ ー ト に 関 し て は , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 に お い て , 幸 福 感 の 主 効 果 が 有 意 で あ っ た ( F
( 1 , 6 0 ) = 7 . 6 7 , p 〈 . 0 1 ) 。 し た が っ て , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 の 中 で , 幸 福 感 の 高 い 母 親 は , 低 い 母 親 に 比 べ 情 緒 的 サ * n . . ト を 強 く 受 け て い る こ と が 示 さ れ た 。
次 に 4 歳 ク ラ ス に お け る 分 析 の 結 果 , 情 緒 的 サ ポ ー ト ( F ( 1 , 9 6 ) = 8 . 7 5 , p 〈 . 0 1 ) , コ ン パ ニ オ ン シ ッ プ ( F ( 1 , 9 6 > = 1 2 、 1 9 , p < . 0 0 1 ) , お よ び 評 価 的 サ ポ ー ト ( F ( 1 , 9 6 ) = 1 8 、 9 8 , p
< . 0 0 1 ) に お い て 幸 福 感 の 有 意 な 主 効 果 が 見 ら れ た 。 し た が っ て , 幸 福 感 が 高 い 母 親 は , 低
い 母 親 に 比 べ , 情 緒 的 サ ポ ー ー ト , コ ン パ ニ オ ン シ ッ プ , 評 価 的 サ ポ ー ト を 強 く 受 け て い る こ と が 示 さ れ た 。 ま た , 出 生 順 の 主 効 果 , お よ び 出 生 順 と 幸 福 感 の 交 互 作 用 は 見 ら れ な か っ た 。 最 後 に 5 歳 ク ラ ス に お け る 分 析 の 結 果 , コ ン パ ニ オ ン シ ッ プ に お い て 出 生 順 の 有 意 な 主 効 果 が 見 ら れ た ( F ( 1 , 1 1 2 ) ; 7 . 8 2 , p < . 0 1 > 。 し た が っ て , 長 子 を 養 育 中 の 母 親 は , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 に 比 べ , コ ン パ ニ オ ン シ ッ プ を 強 く 受 け て い る こ と が 示 さ れ た 。 さ ら に , 道 具 的 サ ポ ー ト ( F ( 1 , 1 1 2 > = 4 . 5 1 , p 〈 . 0 5 ) , 惰 報 的 サ ポ ー ト ( F ( 1 , 1 1 2 > = 1 1 . 7 9 , p < . 0 0 1 ) , 情 緒 的 サ ポ ー ト ( F ( 1 , 1 1 2 ) = ・ 4 . 3 8 , p < . 0 5 ) ,
コ ン パ ニ オ ン シ ッ プ ( F ( 1 , 1 1 2 ) = 3 . 9 5 , p
< . 0 5 ) , 評 価 的 サ ポ ー ト ( F ( 1 , 1 1 2 ) = 2 6 . 3 5 , p < . 0 0 1 ) と い う す べ て の サ ポ ー ト に お い て , 幸 福 感 の 有 意 な 主 効 果 が 見 ら れ た 。 よ っ て , 幸 福 感 の 高 い 母 親 は , 低 い 母 親 に 比 べ あ ら ゆ る サ ポ ー ト を 強 く 受 け て い る こ と が 示 さ れ た 。 ま た , 出 生 順 と 幸 福 感 の 交 互 作 用 は 見 ら れ な か っ た 。
N . 考
察
1 、 子 ど も の 年 齢 と 出 生 順 に よ る 幸 福 感 の 違 い 本 研 究 で は , 3 歳 以 下 の 子 ど も を 養 育 中 の 母 親 に お い て , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 は 長 子 を 養 育 中 の 母 親 に 比 べ , 幸 福 感 が 高 い こ と が 示 さ れ た 。 育 児 を 経 験 す る こ と で , 視 野 が 広 が り , 生 き が い が 高 く な る こ と が 指 摘 さ れ て い る な
ど 1 0 ) , 育 児 は 母 親 に さ ま ざ ま な 成 長 を 与 え る と
考 え られ てい る。 したが って ,3歳 以下の長子
を養育 中の母親 は ,ま だ ,成 長段 階 にあ り ,育
児 に喜 びや充実感 を見 出す こ とがで きに くい こ とか ら ,幸 福 感が低 くなったので はないだろ う か。 また近年 は ,『 子育 てにお金が掛 か る』 ,『 ′ い 理 的 ,身 体 的負 担 が 強 い』 との理 由 に よつて
,理想 の子 ども数 に比べ ,実 際 に生 む子 ども数が 減 ってい る現状 が あ る lD。 逆 をい えば ,第 2子
の 出産へ と向か った母親 は , もともと幸福 感が 高か った と考 える こ とも可 能であ る。 しか しな が ら ,少 な くとも育児早期 の母親 は幸福 感が低 くなる可 能性 を秘 めてい る こ とが示 された こ と か ら ,支 援 の必要性 をよ り検討 してい くこ とが 求 め られ るだろ う。
2.幸 福感 と最も関わる人物のサポー トの関係 次 に ,幸 福 感 とサ ポー トの関係 につ いて考察 す る。 まず ,3歳 以下の子 どもを持つ母親 にお いて ,長 子 を養 育 中の母親 は ,第 2子 以降 を養
育 中の母 親 に比べ ,頻 繁 に関わる人物 か らの道 具 的サ ポ ー トを強 く受 け て い る こ とが示 され た。道具 的サポー トは ,育 児 を手伝 うサ ポー ト を指す こ とか ら ,長 子 の場合 は頻繁 に育児 に関 わ るが ,第 2子 以降 になる と ,そ の傾 向が弱 ま る ことを意味 している。 この ことは ,第 2子 以
降の養 育 に関 しては ,養 育経験 に よる慣 れか ら サ ポ ー ト活動 が低 下 した と考 え られ る。 また
,第 2子 以 降の母親 は少 な くとも 2人 以上 の子 ど
もを養育 中であ り ,育 児 に関す る支援 を よ り必 要 にす る こ とか ら ,得 られ たサ ポー トを低 く認 知 した可 能性 もあ る。
また ,3歳 以下の子 どもを養育 中の母親 にお い てサ ポ ー トと幸福 感 の 関係 で は ,情 緒 的サ ポー ト , コンパ ニオ ンシ ップ ,評 価 的サ ポー ト
とい った ように ,母 親 の情緒 的部分 を支 えるサ ポー トにおいて幸福感の主効果が見 られた。 こ の結果 は ,4歳 児 ,お よび 5歳 児 の子 どもを養
育 中の 母 親 で も共 通 の結 果 を得 る こ とが で き た。す なわち ,幼 児 を養育 中の母親 の高 い幸福 感 は ,高 い情緒 的な支 え と関係 していることが 示 唆 され た。 また ,育 児 に 関 して の支 援 を指 す ,道 具 的サ ポー ト ,情 報 的サ ポー トの主効 果 が見 られたのは ,5歳 児 を養育 中の母親 のみで あ った。先行研 究
lので は母親へ の道具 的サ ポー
卜が ,育 児 ス トレス を解消す る要 因 と して は役 割 を呆 た してい る こ とが示 されてい るが ,母 親 の心理 的状態 に影響 を与 えている もの は育児 だ けで な く ,多 くの要 因が関係 してい る こ とが指 摘 されてい る
1の。 したが つて ,育 児 に関 しての
直接 的支援 にあた る道具 的サ ポー ト ,情 報 的サ ポー トは ,母 親 の心理 的状況 に影響 を与 える一 要 因であ る育児 に関 してのみ影響 を与 えた こ と か ら ,幸 福 感 にはあ ま り影響 が見 られ なか った のではないだろ うか。一方で ,母 親 の心理 的状 態 に直接 的 に関 わる情緒 的サ ポー ト ,コ ンパ ニ
オ ンシ ップ ,評 価 的サ ポー トに関 して は ,母 親
の心理的状態 との関わ りが強いため ,幸 福 感 に
大 きな関係 が見 られた と考 え られ る。
さ らに ,年 齢 が 3歳 以下で第 2子 以 降の子 ど もを養育 中の母親 において ,幸 福 感 の高 い母親
は ,低 い母親 に比べ情緒 的サポー ト ,情 報 的サ ポー トを多 く受 けているこ とが示 された。 この 情緒 的サ ポー ト ,情 報 的サ ポー トは ,母 親 との 会話 を必要 とす るサ ポー トであ る。長子 を養 育 す る場合 に比べ ,第 2子 以 降 を養育す る場合 は
,2人 以上 の子 どもの養育が必要 であるため ,育
児 にかか る負担 は大 き くなるだろ う。そのため
,育児 に費やす時間は増 え ,自 分 自身の活動が減 少す る。 したが って ,頻 繁 に関わ る人物 か らの サ ポー トと幸福 感の関係が よ り強い もの になっ たので はないだろ うか。
V.結 語
本報告 では ,母 親 の幸福 感 と頻繁 に関わる人 物 か らのサ ポー トの関係 を検討 し ,母 親 の幸福 感 には ,頻 繁 に関わ る人物 か らのサ ポー ト ,特
に ,情 緒 的 なサ ポー トが重要 であ る こ とが示 さ れた。 また ,第 2子 以降 を養育 中の母親 に関 し ては ,そ の傾 向が よ り強 まるこ とも示唆 された。
しか し ,母 親 の心理 的倶 1面 には ,多 くの要 因が 関係 してい る こ とが指摘 されてい るな ど ③ ,他
の人物 との 関 わ りも重 要 な要 因 とな るで あ ろ う。 そのため今 後 は ,頻 繁 に関わ る人物 のみの デー タで はな く ,他 の人物 か らのサ ポー トとの 関係 も検討 し ,幸 せ な育児 や ,幸 せ な生活へ の 支援 の可 能性 を探 ってい く必要が あ るだ ろ う。
なお ,本 研究は平成 17年 度に鳴門教育大学に提出 考 え ら れ て い る 。 し た が っ て , 3 歳 以 下 の 長 子
を 養 育 中 の 母 親 は , ま だ , 成 長 段 階 に あ り , 育 児 に 喜 び や 充 実 感 を 見 出 す こ と が で き に く い こ
と か ら , 幸 福 感 が 低 く な っ た の で は な い だ ろ う か 。 ま た 近 年 は , 『 子 育 て に お 金 が 掛 か る 』 , 『 心 理 的 , 身 体 的 負 担 が 強 い 』 と の 理 由 に よ っ て , 理 想 の 子 ど も 数 に 比 べ , 実 際 に 生 む 子 ど も 数 が 減 っ て い る 現 状 が あ る 1 1 ) 。 逆 を い え ば , 第 2 子 の 出 産 へ と 向 か っ た 母 親 は , も と も と 幸 福 感 が 高 か っ た と 考 え る こ と も 可 能 で あ る 。 し か し な が ら , 少 な く と も 育 児 早 期 の 母 親 は 幸 福 感 が 低
く な る 可 能 性 を 秘 め て い る こ と が 示 さ れ た こ と か ら , 支 援 の 必 要 性 を よ り 検 討 し て い く こ と が 求 め ら れ る だ ろ う 。
2 . 幸 福 感 と 最 も 関 わ る 人 物 の サ ポ ー ト の 関 係 次 に , 幸 福 感 と サ ポ ー ト の 関 係 に つ い て 考 察 す る 。 ま ず , 3 歳 以 下 の 子 ど も を 持 つ 母 親 に お い て , 長 子 を 養 育 中 の 母 親 は , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 に 比 べ , 頻 繁 に 関 わ る 人 物 か ら の 道 具 的 サ ポ ー ト を 強 く 受 け て い る こ と が 示 さ れ
た 。 道 具 的 サ ポ ー ト は , 育 児 を 手 伝 う サ ボ i 一 一 一 ・ ト を 指 す こ と か ら , 長 子 の 場 合 は 頻 繁 に 育 児 に 関 わ る が , 第 2 子 以 降 に な る と , そ の 傾 向 が 弱 ま る こ と を 意 味 し て い る 。 こ の こ と は , 第 2 子 以 降 の 養 育 に 関 し て は , 養 育 経 験 に よ る 慣 れ か ら サ ポ ー ト 活 動 が 低 下 し た と 考 え ら れ る 。 ま た , 第 2 子 以 降 の 母 親 は 少 な く と も 2 人 以 上 の 子 ど
も を 養 育 中 で あ り , 育 児 に 関 す る 支 援 を よ り 必 要 に す る こ と か ら , 得 ら れ た サ ポ ー ト を 低 く 認 知 し た 可 能 性 も あ る 。
ま た , 3 歳 以 下 の 子 ど も を 養 育 中 の 母 親 に お い て サ ポ ー ト と 幸 福 感 の 関 係 で は , 情 緒 的 サ ポ ー ト , コ ン パ ニ オ ン シ ッ プ , 評 価 的 サ ポ ー ト と い っ た よ う に , 母 親 の 情 緒 的 部 分 を 支 え る サ ポ ー ト に お い て 幸 福 感 の 主 効 果 が 見 ら れ た 。 こ の 結 果 は , 4 歳 児 , お よ び 5 歳 児 の 子 ど も を 養 育 中 の 母 親 で も 共 通 の 結 果 を 得 る こ と が で き た 。 す な わ ち , 幼 児 を 養 育 中 の 母 親 の 高 い 幸 福 感 は , 高 い 情 緒 的 な 支 え と 関 係 し て い る こ と が 示 唆 さ れ た 。 ま た , 育 児 に 関 し て の 支 援 を 指 す , 道 具 的 サ ポ ー ト 。 情 報 的 サ ポ ー ト の 主 効 果 が 見 ら れ た の は , 5 歳 児 を 養 育 中 の 母 親 の み で あ っ た 。 先 行 研 究 1 2 ) で は 母 親 へ の 道 具 的 サ ポ ー
ト が , 育 児 ス ト レ ス を 解 消 す る 要 因 と し て は 役 割 を 果 た し て い る こ と が 示 さ れ て い る が , 母 親 の 心 理 的 状 態 に 影 響 を 与 え て い る も の は 育 児 だ け で な く , 多 く の 要 因 が 関 係 し て い る こ と が 指 摘 さ れ て い る 1 2 ) 。 し た が っ て , 育 児 に 関 し て の 直 接 的 支 援 に あ た る 道 具 的 サ ポ ー E 情 報 的 サ ポ ー ト は , 母 親 の 心 理 的 状 況 に 影 響 を 与 え る 一 要 因 で あ る 育 児 に 関 し て の み 影 響 を 与 え た こ と か ら , 幸 福 感 に は あ ま り 影 響 が 見 ら れ な か っ た の で は な い だ ろ う か 。 一 方 で , 母 親 の 心 理 的 状 態 に 直 接 的 に 関 わ る 情 緒 的 サ ポ ー ト , コ ン パ ニ オ ン シ ッ プ , 評 価 的 サ ポ ー ト に 関 し て は , 母 親 の 心 理 的 状 態 と の 関 わ り が 強 い た め , 幸 福 感 に 大 き な 関 係 が 見 ら れ た と 考 え ら れ る 。
さ ら に , 年 齢 が 3 歳 以 下 で 第 2 子 以 降 の 子 ど も を 養 育 中 の 母 親 に お い て , 幸 福 感 の 高 い 母 親 は , 低 い 母 親 に 比 べ 情 緒 的 サ ポ ー ト , 情 報 的 サ ポ ー ト を 多 く 受 け て い る こ と が 示 さ れ た 。 こ の 情 緒 的 サ ポ ー ト , 情 報 的 サ ポ ー ト は , 母 親 と の 会 話 を 必 要 と す る サ ポ ー ト で あ る 。 長 子 を 養 育 す る 場 合 に 比 べ , 第 2 子 以 降 を 養 育 す る 場 合 は ,
2 人 以 上 の 子 ど も の 養 育 が 必 要 で あ る た め , 育 児 に か か る 負 担 は 大 き く な る だ ろ う 。 そ の た め , 育 児 に 費 や す 時 間 は 増 え , 自 分 自 身 の 活 動 が 減 少 す る 。 し た が っ て , 頻 繁 に 関 わ る 人 物 か ら の サ ポ ー ト と 幸 福 感 の 関 係 が よ り 強 い も の に な っ た の で は な い だ ろ う か 。
V . 結 語
本 報 告 で は , 母 親 の 幸 福 感 と 頻 繁 に 関 わ る 人 物 か ら の サ ポ ー ト の 関 係 を 検 討 し , 母 親 の 幸 福 感 に は , 頻 繁 に 関 わ る 人 物 か ら の サ ポ ー ト , 特 に , 情 緒 的 な サ ポ ー ト が 重 要 で あ る こ と が 示 さ れ た 。 ま た , 第 2 子 以 降 を 養 育 中 の 母 親 に 関 し て は , そ の 傾 向 が よ り 強 ま る こ と も 示 唆 さ れ た 。 し か し , 母 親 の 心 理 的 側 面 に は , 多 く の 要 因 が 関 係 し て い る こ と が 指 摘 さ れ て い る な ど エ 3 ) , 他 の 人 物 と の 関 わ り も 重 要 な 要 因 と な る で あ ろ
う 。 そ の た め 今 後 は , 頻 繁 に 関 わ る 人 物 の み の デ ー タ で は な く , 他 の 人 物 か ら の サ ポ ー ト と の 関 係 も 検 討 し , 幸 せ な 育 児 や , 幸 せ な 生 活 へ の 支 援 の 可 能 性 を 探 っ て い く 必 要 が あ る だ ろ う 。
な お , 本 研 究 は 平 成 1 7 年 度 に 鳴 門 教 育 大 学 に 提 出
62
した修士論文のデー タの一部 を再分析 し ,加 筆 ・修 正 を行 った ものである。 また ,著 者 自身が発達心理 学研究ので報告 したデータの一部 も含んでいる。
文 献
1)難 波茂美 ,田 中宏二 .育 児ス トレスにおけるソー シャル・サポー ト研究の概観 岡山大学教育学 者 『研究集録 . 1997; 104; 177‑185.
2)海 老原亜弥 ,秦 野悦子 .保 育園・幼稚 園児 を育 てる母親の育児負担感一 ス トレッサー, コー ピ ング, ソーシャル・サポー トの関係一 小児保 候 彗 荷 汗グ t, 2004:4:660‑666.
3)輿 石 薫 .母 親の 自己注 目と育児不安について
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