ウェブカラ地質図
今日の内容
第1部 地質をみんなに届ける 第2部 実習の時間
<休憩> 第3部 情報の利用
自己紹介: 内藤一樹 地質調査総合センター 地質情報基盤センター アーカイブ室 出身: 静岡県清水市 大学: 名古屋大学 理学部 地球科学科 --- 花崗岩の研究 産総研(地質調査所) --- 非金属鉱床の研究 --- 地質図幅の研究
そもそも地質とは? 大地の性質 物質 (石の種類) 歴史 (石が今ここにあるまでの変遷) 火山、断層など動きのある作用 資源 (鉱物、燃料) 環境 (地下水) 地質図とは
地質図? 3次元の地層・岩石の分布を 平面図にしたもの 3次元情報 + 時間 = 4次元情報 現実の3次元の姿 地質図とは
地質図については、
次々回のジオサロン「地質図のはなし」
で詳しく紹介の予定なので、お楽しみに。
地質図とは
「地質」は、
資源、防災、環境、教育など
私たちの暮らしに関わりの深い 大切なもの。
今日の話では、産総研の作ってい る色々なテーマの地質図や情報が でてきます。
【ウェブカラ】
もともとは「本」、紙の「地質図」 100年以上前のものから
1/75000地質図幅「筑波」 1927年(昭和2年)発行 ウェブカラ
入手困難、知らない、使われない、 一部のプロのみの情報
プロだって実物の扱いが大変
そこで、デジタルアーカイブ!
アーカイブ
暗い書庫へ行かなくても使えるようになる
さらに、ネットで!
インターネット
産総研にいなくても使えるようになる
これが実現すれば、
だれもが泣いて喜ぶはず!
簡単に使えればなおさら!
地質図だけでなく、
データ、記載なども含めた あらゆる地質情報を。
地質の情報革命
ウェブカラ地質の専門家だけでなく、
他の分野、市民、学生、子供まで、 ユーザが激増!
だれもが、地質を見ながら 生活する社会の到来!
• この地盤なら家の杭はこのくらい必要だな(自分でわかる) 目指す社会の姿 ウェブカラ • ここ、良い斜面だけど崖錐堆積物だな。家建てるのはやめとこう (自分でわかる) • ここ、基盤がでてていいね!揺れないね(自分でわかる) • こんど花崗岩を見にハイキングに行こう(自分で行きたくなる)
このためのツール、地質図Navi
• だれでも自由に地質図を利用 • 地質図、火山、断層など
• 地質に関連したいろいろな情報が 利用可能
ウェブ地質図の歴史
ここで、話を戻して地質図がウェブ公開されるまでの経緯を少し:
ウェブ(インターネット)で「地図」: インターネットの普及とともに使われるように なったが、、、 初期(90年代後半)のウェブ地図は 紙芝居的で操作性は話にならない 情報の利用機能も貧弱 地質図Naviについて
2005年、Googleマップ登場 劇的に使いやすいウェブ地図 一気に普及 様々な情報を地図にのせることが できるようになった 地質図Naviについて
ウェブ地図の普及により、
地図情報の統合、e-コミマップなど、 地図情報を扱う仕組みが大きく発展
「東日本大震災」発生
避難所マップ、道路状況マップ、 津波マップ、航空写真など、
ウェブ地図での情報統合技術が活用された
にもかかわらず、
地質図はほとんど利用 されなかった。
地質図Naviを作った理由 • 地質図が知られていない • 一般のサイトで統合できる形式になっていない • そもそも、公開されている地質情報が少ない 地質図Naviについて 地質図が市民に利用されていないことがはっきりと分かった
だから、
急いで地質図を自由に利用できる システムを作ることにしました。
地震直後の3月、4月は 時間がたくさんあった
運良く順調に開発が進み、 夏前には基本機能が完成。
8月には試験サイトで試験公開。 けっこう好評
配信データの画質を下げるなど 制限付きで産総研サイトから 試験公開 地質図Naviについて でも問題が残っていた.... 配信に制限。売り物なので。
2012年7月 「電子行政オープンデータ戦略」 公共データのオープン化! 地質図Naviについて しかし、 ちょうどこの頃、嬉しい知らせが。
晴れて、障害なくなり 地質図Navi公開へ 地質図Naviについて ↓ 改良やデータの追加を重ねながら 現在に至る。
第2部 実習の時間
PCで地質図Naviを開いてください
https://gbank.gsj.jp/geonavi/
地質図Navi
または
シームレス地質図 • 色の違いはなんだかわかりますか? • あなたの住んでいるところは? • 好きな「背景地図」に変えてみましょう。 • シームレス地質図を一時的に消すこともできます。 • 地質の概要を表示してみましょう。 地質図Naviの使い方
「日本広域」ボタンで元の全体表示に戻れます。
画面左には地質図(出版物)シリーズの一覧。 ここを操作することで、詳細な地質図を選んで 見ることができます。 • 各縮尺の図幅 • 海洋 • テーマ図など 地質図Naviの使い方
表示中の図幅を消すボタン
テーマ毎に消すこともできます
「データ表示」 第四紀火山 活断層データベース など 各種の追加データを選択して表示できます。 地質図Naviの使い方
例:
第四紀火山: 最近三百万年に活動した火山の情報 浅間山:
「1万年噴火イベント」データベース:
例:
活断層データ: 活断層調査結果のデータベース 立川断層:
例:
地球化学図: 河川堆積物の化学組成から見た河川 流域の地表の平均化学組成図
K2Oの濃度分布:
Q1:
関東地域で液状化しそうなところ、 予想してみよう
調べ実習
Q2: 火山「有珠山」の最も新しい噴火の 始まった時期は? 調べ実習 災害・噴火記録 「1万年噴火イベント」から最新のイベント情報を見てみよう
Q3:
布田川断層の平均変位量は千年 あたり何mとされているか?
調べ実習
Q4:
茨城県の石は? 岩石、鉱物、化石
Q5:
口永良部噴火
火砕流の被害を受けると予想され る地域を確認しよう。
【火砕流シミュレーション】 で調べてみる
Q6:
広島県に見られるU異常地域の地 層は?時代・岩石名を。
【後期白亜紀(80Ma)、呉花崗岩】
Q7:
熊本地震:震源分布ほか
布田川断層のほかにも動いている ように見える断層がある?
調べ実習:総集編
ニンジン探し
→
地質図Navi 「データ表示」に「ニンジン探し」が用意してあります。
最初にニンジンを完食した人には、賞品があるかも。
「情報」の主役は?
主役はコンテンツ: 地質図、シームレス地質図、データ コンテンツを紹介するビューア: シームレス地質図3D 地質図Navi 主役はコンテンツ
コンテンツは「どこでも」「誰でも」「いつでも」 使えなくてはならない。 • ビューアの寿命はほんの数年 • 配信システムの寿命は数年から数十年 • コンテンツの寿命は数十~数百年 主役はコンテンツ
コンテンツは広く利用されるべき。 できればプロのアプリ、システムで。
主役はコンテンツ
→ プロへの橋渡し → 市民への普及
「標準形式のデータ」
つまり、どこでも使える!
他のところでも使ってもらえることが第一!
WMS (Web Map Service) 北緯xx~xx、東経xx~xxの範囲のlayerNameの画像を要求 画像送信 地図データ WMSサーバ 画像を作成
http://gbank.gsj.jp/wms/hogehoge?LAYERS=layerName&FORMAT=image/png
&SERVICE=WMS&VERSION=1.1.1&REQUEST=GetMap&SRS=EPSG:4326
&BBOX=xx.xx, xx.xx, xx.xx,xx.xx&WIDTH=256&HEIGHT=256
タイル地図 代表例: • Googleマップ • 地理院地図 世界地図をタイル上に分割 して、タイルごとの地図画 像を配信する コンテンツの標準化
JSON (JavaScript Object Notation) 数値、テキスト等の情報の 配信形式として広く普及している 軽量のデータ交換フォーマット 表形式の情報など、様々な情報に対して使いやすい。 コンテンツの標準化 JSONを利用した規格も普及しつつ ある→ GeoJSON: 位置情報付き TileJSON: タイル地図の記述
GSJの
地質情報配信サービス
https://gbank.gsj.jp/owscontents/
ラスタータイル一覧 TileJSONサービス
https://gbank.gsj.jp/geonavi/#tile_api
TileJSON
1/5万「粉河」
TileJSON
1/5万「粉河」:
得られた情報を基に 表示した地図画像 産総研の配信データ
最後に
JavaScriptを利用して
ウェブサイトに地質図を組み込む方法 を紹介:
HTMLテンプレートを使って、
ウェブサイトに地図を表示する ところから
<!DOCTYPE html> <html> <head> <title>地図</title> <meta charset="utf-8"> <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/jquery/2.2.3/jquery.min.js"></script> <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/openlayers/2.13.1/OpenLayers.js"></script> <script src="https://gbank.gsj.jp/geonavi/js/GsiMaps-1.0.2/gsimaps.min.js"></script> <script src="https://gbank.gsj.jp/geonavi/GsjLayers.js"></script> <script src="https://gbank.gsj.jp/geonavi/gmapbase.js"></script> <script> function init(){
// 初期化(lon, lat, zoom, map表示対象のDIV)
GMAP.init(140, 36, 12, "map"); } </script> </head> <body onload="init()"> 地図
<div id="map" style=" width:600px; height:600px;"></div> </body>
</html>
... <script> function init(){ ... // 任意:シームレスを重ねる場合 ['basic' or 'detailed'] GsjLayers.seamlessGeomap.addLayer({seamlessType: "detailed"}); } </script> ... シームレス地質図を表示 2-1. 地質図を重ねる
... <script> function init(){ ... // 任意:図幅を重ねる場合 [map_id] GsjLayers.zufuku.addGeomapLayerBy(1035); } </script> ... 地質図幅を表示 map_idの調べ方 2-2. 地質図を重ねる 1/20万地質図幅「水戸第2版」 のmap_id (1035)
map_idの調べ方: https://gbank.gsj.jp/geonavi/#tile_api
地図上に情報を示す マーカーを表示
...
<script>
function init(){ ...
// 任意:マーカーを表示する場合
GMAP.pin.setPinLonLat({lon: 140.1328, lat: 36.0619, label: "地質標本館", EPSG4326: true}); } </script> ... 一つだけマーカーを表示 3-1. マーカー表示
lat lon title description 36.076 140.180 土浦 土浦のまち 36.228 140.099 筑波山 山頂からスカイツリーも見える 35.945 140.129 牛久沼 名物のカッパ祭り 36.0619 140.1328 地質標本館 地質のことならここで データファイルを利用して マーカーを表示 3-2. マーカー表示 placeList1.txt : 位置情報を記述したテキストファイルを用意
... ... <script> function init(){ ... // データファイルを利用してマーカーを表示
var markersLayer = new OpenLayers.Layer.Text("text", {location: "placeList1.txt", projection: 'EPSG:4326'}); map.addLayer(markersLayer); } </script> データファイルを利用して マーカーを表示 3-2. マーカー表示
lat lon title description iconSize iconOffset icon 36.076 140.180 土浦 土浦のまち 64,64 -32,-32 trilobite.png 36.228 140.099 筑波山 山頂からスカイツ... 64,64 -32,-32 ammonite.png 35.945 140.129 牛久沼 名物のカッパ祭り 64,64 -32,-32 radiolaria.png 36.0619 140.1328 地質標本館 地質のことならここで 64,64 -32,-32 trilobite.png データファイルを利用して マーカーを表示(画像アイコン) 3-3. マーカー表示 placeList2.txt : 先ほどのファイルに画像アイコンの情報を追加
... ... <script> function init(){ ... // データファイルを利用してマーカーを表示
var markersLayer = new OpenLayers.Layer.Text("text", {location: "placeList2.txt", projection: 'EPSG:4326'}); map.addLayer(markersLayer); } </script> データファイルを利用して マーカーを表示(画像アイコン) 3-3. マーカー表示
次回ジオ・サロンは 8月1日 火山のはなし 9月 地質図のはなし を予定しています。 ご参加をお待ちしています。 *日程、タイトルは変更になる場合があります