第15類 動物性又は植物性の油脂及びその分解生産物、 調製食用脂並びに動物性又は植物性のろう ラード、魚油、胡麻油、菜種油、ひまわり油等。 各種油脂調製品、ろう。但し、バター等の乳脂肪及び カカオ脂並びにこれらの調製品は除外される。 第16類 肉、魚又は甲殻類、軟体動物若しくはその他の 水棲(せい)無脊椎(せきつい)動物の調製品 2類、3類に定める以上の加工・調製を施した肉、魚介類。 ソーセージ、焼豚、コンビーフ、〆鯖、はんぺん、つみれ、 鰹節等。但し、他のものと組み合わせた場合には、 16類のものが合計20%超必要。
第17類 糖類及び砂糖菓子 上白糖、黒砂糖、メープルシュガー、果糖、乳糖、ぶどう糖。 ガム、キャラメル、ホワイトチョコレート、キャンディー、 羊羹等の砂糖菓子。但し、ココアを含有するものを除く。 第18類 ココア及びその調製品 カカオ豆、ココア脂、ココアペースト、ココア粉、 カカオ調製品、チョコレート類。 なお、ココアを少しでも 含有するものは、原則として18類に分類される。
第19類 穀物、穀粉、でん粉又はミルクの調製品 及びベーカリー製品 主として4類、10類、11類に定める以上の加工を施したもの。 ピザ生地、ケーキミックス粉、餅、うどん、そば、餃子、 カップ麺、コーンフレーク、ポップコーン、炊飯米、クッキー、 煎餅、たこ焼き等。 第20類 野菜、果実、ナットその他植物の部分の調製品 主として7類、8類、9類、12類に定める以上の加工を 施した植物。ピクルス、トマト水煮缶、フレンチフライ、 きんぴら、マロングラッセ、ジャム、フルーツピューレ、 野菜・果物のジュース。
第21類 各種の調製食料品 16類から20類までに該当しない調製食料品。 インスタントコーヒー、インスタントティー、麦茶。酵母。 ソース、混合調味料。スープ、インスタント味噌汁。 アイスクリーム。豆腐、卵焼き、味付海苔等。 第22類 飲料、アルコール及び食酢 ミネラルウォーター、清涼飲料水、酒、酢。 第23類 食品工業において生ずる残留物及びくず並びに 調製飼料 ふすま、ぬか、おから、調製飼料。
第24類 たばこ及び製造たばこ代用品
たばこの葉、たばこのくず、紙巻たばこ、葉巻、 水たばこ、嗅ぎたばこ、噛みたばこ、
4.具体的事例検討
(1)二以上の項に属するとみられる物品の事例 <事例1:酢ジャム(2007.99-111)> ストロベリーを砂糖、バルサミコ酢とともに加熱調理したもので、 適度の粘性を有するもの。 20.01項の「酢酸で調製した」ものか、20.07項の「ジャム」か。 酢の添加で20.07項のジャムではなくなるものではない。 また、「ジャム」と「酢酸で調製した」では、「ジャム」が 通則3(a)の規定の「最も特殊な限定をしている項」に 該当する。<事例2:トマトジャム(2007.99-111)> トマトに、砂糖、ペクチン、クエン酸を加え、加熱調理した粘性 のあるもの。 20.02項の「トマトの調製品」か、20.07項の「ジャム」か。 「トマトの調製品」と「ジャム」では、「ジャム」が通則3(a)の 規定の「最も特殊な限定をしている項」に該当する。
(2)セットの事例 <事例3:(お菓子の家:1905.20-000 )> 本品は、クリスマスの時期に子どもたちが家の形をした飾りを制 作するためのキット。 <構成要素:個々の考えられる税番> イ.Gingerbread Pieces(屋根と壁):1905.20-000 ロ.Icing Powder(接着剤となる砂糖):1701.91-000 ハ.Gumdrops(飾り用砂糖菓子):1704.90-210 ニ.Gumballs, Tabbylets(飾り用砂糖菓子) :1704.10-000 ホ.Mini Jawbreakers(飾り用(無砂糖)):2106.90-299 ヘ.Candy Sprinkles(飾り用砂糖菓子):1704.90-210 ト.絞り袋(ロ.を入れて用いるもの):3924.10-000
本品は申告税番は、9503.00-990(がん具)であった。 「がん具」に該当するか。 「未組立の物品」となるか。 「小売用のセット」となるか。 「Gingerbread Pieces」は1905.20-000 の ジンジャーブレッドに該当するか。 「重要な特性」はどこにあるか。
<分類検討事項> イ.構成要素が全て食用となり、実際に食べられる可能性が 高いものが、がん具に分類されるか。 関税率表解説第95.03項の「取り揃えた形状からがん具 として使用されることが明らかな物品」とは認められない ことから、同項には分類されずがん具ではない。 ロ.がん具に分類されない場合に、通則2(a)の「未組立の 物品」とすることが可能か。 解説により通則2(a)の「未組立の物品」は通常食品には 適用しないこととなっているので、全体として「未組立の 物品」として分類することはできない。
ハ.「未組立の物品」と認められない場合に、通則3(b)の 「小売用のセット」とすることは可能か。 再包装せずにそのまま小売販売されるものであり、箱の外装 及び説明書から、特定の活動のために共に包装された製品 であり、小売用セットと認められる。 ニ.構成要素の屋根、壁部分の「Gingerbread Pieces」は 1905.20-000のジンジャーブレッドその他これに類する 物品に分類されるか。 しょうがを0.4%含み、しょうがの風味が感じられるが、硬さ は通常のビスケットと同程度に硬く、同表解説19.05項 (A)(6)「スポンジ状(時には弾性を有する固さを持つ) 物品」とは言えない。しかし、一般的にはジンジャーブレッド はジンジャークッキー等を指すこともあるので、 1905.20-000 に分類される。
ホ.小売用セットとした場合の重要な特性は、 どの構成要素にあるか。
重要な特性は、壁及び屋根を構成するジンジャーブレッド
(3)混合物の事例 <事例4:リゾット(1006.30-090)> 米、乾燥トマト、乾燥玉ねぎ、混合調味料、その他からなる 混合物(250g袋入り)、水を加えて十数分煮込むと リゾットとなるもの。 「未組立の物品」となるか。 「混合物」となるか。 「重要な特性」はどこにあるか。
<分類検討事項> イ.水を加えて煮込むと食べられるものに、通則2(a)の 「未組立の物品」とすることが可能か。 解説により通則2(a)の「未組立の物品」は通常食品には 適用しないこととなっているので、全体として「未組立の物品」 として分類することはできない。 ロ.通則2(a)の適用がないとした場合、混合物として 考えることは可能か。 一調理分を取り揃え、小売容器に入れた未調理の混合物 と考えられる。 ハ.混合物とした場合、通則3(b)が適用される重要な特性は どの構成要素にあるか。 米が大半を占めていることから、重要な特性は米にあり、 第10.06項に分類する。
(4)肉、魚介類の20%基準 16類注2 ソーセージ、肉、くず肉、血、魚又は甲殻類、 軟体動物若しくはその他の水棲無脊椎動物の一以上を 含有する調製食料品で、これらの物品の含有量の合計が 全重量の20%を超えるものは、この類に属する。この場合 において、これらの物品の二以上を含有する調製食料品 については、最大の重量を占める成分が属する項に属する。 前段及び中段のいずれの規定も、第19.02項の詰め物を した物品及び第21.03項又は第21.04項の調製品 については、適用しない。 肉、魚介類の調製品は含有量が20%超であれば、 それらの調製品となる。但し、詰め物をしたパスタ、 調味料、スープは例外である。
<20%基準の注意点>
16類注2の規定により、肉や魚介類を20%超含有するもの は16類の調製品に分類されるが、次の点に注意する。 イ.対象 20%基準の対象は肉、魚介類である。野菜や果物等が 20%超含まれている場合の基準の規定はない。 鮭やオカカのおにぎりで、具が20%超あれば魚介類の 調製品として16.04項に分類されるが、梅干しや高菜の おにぎりで、具が20%超あっても、20.04項、20.05項、 20.08項の調製品に分類されるとは限らない。ロ.含有率の判定は申告時 分類の判断は税関に提示された時点、即ち、申告時の状況 による。製品製造時の配合割合で20%超あったとしても、 申告時に20%超なければ、規定の適用はない。 製造時の水分蒸発、冷凍時の水分蒸発もあるので、 20%超で製造したとしても、申告時には数値が変わる ことは十分ありうる。 ハ.容易に分離できるものは分離課税扱い 国内分類例規により、混合物で容易に分離できるものは、 分離して課税することがある。
ニ.20%基準の例外品目 前述の20%基準の例外品目は、詰め物をしたパスタ、 調味料、スープのみである。 <肉、魚介類が20%超あると16類に分類されるものの例> 肉まん(19.01項)、ピラフ(19.04項)、おにぎり(19.04項) 、 たこ焼き(19.05項)、ホットドッグ(19.05項) <肉、魚介類の含有量に影響されないものの例> 餃子(1902.20号)、焼売(1902.20号)、 ミートソース(21.03項)、魚醤(21.03項) 。