Vol.34
夏号
化学情報協会
編集・発行 2018 年発行日本版
夏号
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STNext 最近の主な機能強化
2
アミノ酸コードまとめ
8
COMPENDEX ファイル
13
EMBASE ファイル
13
REGISTRY ファイル
13
WPINDEX/WPIDS/WPIX ファイル
14
STNext
14
STN Express
16
CAS 製品のセキュリティ強化に関するお知らせ 16
STN 講習会
17
ホームページの資料掲載のお知らせ
17
STN 上級講習会
18
STNext 入門セミナー
18
ひとこと広場
19
STNext インターネットライブセミナー
20
最近の主な機能強化
STNext は Classic STN の新しいインターフェースです. Classic STN の全ファイルと全コマンドを利用できる上,STNext 独自の サポート機能を備えています. 2017 年 5 月のリリース以降,定期的に STNext のアップデートが行われています. 今回は Vol. 34 冬号以降に追加された新機能の中から主な強化をご紹介いたします.■ STNext へアクセス
https://next.stn.org/ へアクセスし,「Start Session Now」ボタンをクリックします.続いて STN ログイン ID と パスワードを入力し,「Log in」ボタンをクリックします.
■ セッション画面
STNext にログインすると,検索画面に切り替わります.これまで Classic STN(STN Express/STN on the Web)を ご利用の方はすぐに検索を行えます.新たにコマンドを覚え直す必要はありません. Taro Kagaku
今回ご紹介する機能
コマンド入力欄 構造作図画面 設定など Transcript,構造質問式など スクリプト■ History の L 番号にハイパーリンクを追加
History タブに表示される検索履歴の L 番号にハイパーリンクが追加され,セッション画面中の対応する L 番号にすぐに 移動できるようになりました.以前の L 番号を参照する際に,画面をスクロールして該当する L 番号を探す必要がなくなり, 効率よくセッションを確認できます. ◇ 注意点 ・ LOG H コマンドでセッションを中断後に再接続した際,再接続前のセッション履歴をリロードしない場合は L 番号に ハイパーリンクは付与されません.ただし,その後の検索で作成した L 番号にはハイパーリンクが付与されます. ・ => DEL L# RENUM コマンドを用いて削除/付与しなおした L 番号にはハイパーリンクが付与されません.その後の検索で 作成した L 番号にはハイパーリンクが付与されます.・ My Files の Alert 画面にある View Query または Edit をクリックして呼び出したアラート質問式の L 番号に対して もハイパーリンクが付与されます. 表示したい L 番号のリンクをクリックします セッション画面中の対応する L 番号の 位置にジャンプします 1 2
■ 構造質問式のアップロードの強化
STNext で構造質問式をアップロードする際に,構造図と一部の属性が自動的に表示されるようになりました.自動表示さ れた構造情報は Transcript (セッション記録) に含まれます. 構造質問式を作図し,アップロードします 構造図と属性情報がセッション 画面に表示されます 1 2自動表示された構造情報は,History タブ中のアップロードした構造質問式の L 番号の右にあるメニューボタン「…」を クリックし,「Display with Attributes」を選択すると,いつでも再表示できます.
◇ 注意点
・ 構造質問式の自動表示には,元素数,元素数レベル,結合非水素数の情報は含まれません.詳細な属性情報の確認が必要な 場合は,Settings の Upload Structures as Modifiable を ON にして構造質問式をアップロードし,=> D QUE L# を実 行してください.
Display with Attributes を選択すると,構造図と 属性情報がセッション画面に再表示されます : 構造質問式をコマンド形式でアップロード する設定を ON にします D QUE コマンドで構造質問式を 表示します 自動表示では表示されない属性情報も 表示されます 構造質問式をアップロードします 1 2 3
■ 構造質問式の印刷の強化
STNext の構造作図画面から,構造質問式の構造や属性を印刷できるようになりました. 構造作図画面の Print アイコンを クリックします 構造質問式が属性情報とともに 印刷されます 2 1■ Transcript のダウンロードに関する強化
Logoff コマンド(LOG Y, LOG H)を入力した際に確認画面を表示し,その場で Transcript をダウンロードできるよう になりました. ログオフ時に履歴や課金情報を表示する設定にしている場合は,それらの情報も Transcript ファイルに含まれるので便利 です. => LOG Y
STNext インターネットライブセミナー
7 月 10 日 13:30-15:05
(無料,入退室自由)
STNext の最新情報とともにおすすめの機能についてご紹介するインターネットセミナーを 開催します.ぜひお気軽にご参加ください. ※ 参加には事前登録が必要です.https://jaici.webex.com からお申込みください. Transcript のダウンロード確認画面を 表示する設定を ON にします ダウンロードするファイルの形式を選択 できます(デフォールトは RTF) LOGOFF コマンドを実行すると確認画面が表示されます. 10 秒以内に Yes をクリックすると Transcript をダウンロード できます 1 2DGENE,REGISTRY
アミノ酸コードまとめ
STN には配列検索が可能なデータベースが複数搭載されています.中でも,WPI ファイルのベーシック特許に記載された 配列を収録している DGENE ファイル,および CAplus/CA ファイルのベーシック特許および雑誌論文由来の配列や GenBank 由来の配列を収録している REGISTRY ファイルが代表的なデータベースです.今回は,DGENE,REGISTRY ファイルで利用できるアミノ酸コードとアミノ酸配列検索のポイントについてご紹介します.
■ 一般アミノ酸コード
DGENE ファイルでは 20 種類,REGISTRY ファイルでは 22 種類の一般アミノ酸コードが利用できます.
アミノ酸名 3 文字コード 1 文字コード アミノ酸名 3 文字コード 1 文字コード
Alanine Ala A Lysine Lys K
Arginine Arg R Methionine Met M Asparagine Asn N Phenylalanine Phe F Aspartic acid Asp D Proline Pro P
Cysteine Cys C Serine Ser S
Glutamic acid Glu E Threonine Thr T Glutamine Gln Q Tryptophan Trp W Glycine Gly G Tyrosine Tyr Y Histidine His H Valine Val V Isoleucine Ile I Pyrrolysine * Pyl O Leucine Leu L Selenocysteine * Scy U
* REGISTRY ファイルでのみ利用可能
■ 複数のアミノ酸を示すアミノ酸コード
定義 3 文字コード 1 文字コード
Aspartic acid(D)or Asparagine(N) Asx B Isoleucine(I)or Leucine(L) * Xle J Glutamic acid(E)or Glutamine(Q) Glx Z
* REGISTRY ファイルでのみ利用可能 ■ 特殊なアミノ酸を示すコード 上記以外のアミノ酸は X(Xxx)を用いて検索します.REGISTRY ファイルでは次ページの表のようなアミノ酸コードを 用いることができます. 定義 3 文字コード 1 文字コード Uncommon or Unspecified Xxx X 入力例 1 入力例 2,3
■ 特殊・未定義のアミノ酸コード(REGISTRY ファイルのみ)
下記のアミノ酸コードは 3 文字コードで検索します.X(Xxx)で検索すると,下記のコードがすべて含まれます.
アミノ酸名 コード アミノ酸名 コード
alpha-amino acid AAA *1 2-hydroxyisovaleric acid HIV
2-aminoadipic acid(2-aminohexanedioic acid) AAD homoserine HSE
alpha-asparagine AAN 2-hydroxypentanoic acid HVA
2-aminobutanoic acid ABU 5-hydroxylysine HYL
2-aminocapric acid(2-aminodecanoic acid) ACA 4-hydroxyproline HYP
alpha-glutamine AGN isovaline IVA
alpha-aminoisobutyric acid(2-aminoalanine) AIB 2-hydroxypropanoic acid(lactic acid) LAC 2-aminopimelic acid(2-aminoheptanedioic acid) APM mercaptoacetic acid MAA gamma-amino-beta-hydroxybenzenepentanoic acid APP mercaptobutanoic acid MBA 2-aminosuberic acid(2-aminooctanedioic acid) ASU 4-methyl-3-hydroxyproline MHP
2-carboxyazetidine AZE mercaptopropanoic acid MPA
beta-alanine BAL 3-naphtylalanine NAL *2
beta-aspartic acid BAS norleucine NLE
3,6-diaminohexanoic acid(beta-lysine) BLY nortyrosine NTY
butanoic acid BUA norvaline NVA
4-amino-3-hydroxybutanoic acid BUX omega-amino acid OAA *3 gamma-amino-beta-hydroxycyclohexanepentanoic acid CAP 2-carboxyoctahydroindole OIC
3-cyclohexylalanine CHA *2 ornithine ORN
N5-aminocarbonylornithine CIT penicillamine(3-mercaptovaline) PEN
3-sulfoalanine CYA 2-phenylglycine PHG
2,4-diaminobutanoic acid DAB 2-carboxypiperidine PIP
diaminopimelic acid DPM sarcosine(N-methylglycine) SAR
2,3-diaminopropanoic acid DPR 1-amino-1-carboxycyclopentane SPG 2,7-diaminosuberic acid(2,7-diaminooctanedioic acid) DSU statine(4-amino-3-hydroxy-6-methylheptanoic acid) STA
S-ethylthiocysteine EDC 3-thienylalanine THI
gamma-glutamic acid GGU 1,2,3,4-tetrahydro-3-isoquinolinecarboxylic acid TIC
gamma-carboxyglutamic acid GLA 3-methylvaline TLE *2
hydroxyacetic acid(glycolic acid) GLC epsilon-N-trimethyllysine TML
pyroglutamic acid GLP 3-thiazolylalanine TZA
homoarginine HAR undefined UND *4
homocysteine HCY alpha-amino-2,4-dioxopyrimidinepropanoic acid WIL
homohistidine HHS *1 一般および特殊アミノ酸以外の alpha アミノ酸は AAA *2 2006 年に導入されたコード *3 骨格中にヘテロ原子が含まれているアミノ酸 *4 ペプチド鎖中に挿入されている非アミノ酸グループとして定義される ■ 3 文字コードの入力方法 注:ホモロジー検索では 3 文字コードは利用できません. => S ‘Ala-Thr-Phe-Pro-Tyr-Trp’/SQEP ← ハイフンでつなぎ全体を‘ ’で囲む => S ‘Ala’’Thr’’Phe’’Pro’’Tyr’’Trp’/SQEP ← 各コードを‘ ’で区切る => S VYTA’ABU’EM/SQEP ← 1 文字コードと 3 文字コードの組み合わせも可
アミノ酸コード B,J,Z は検索タイプやデータベースによってヒットするコードが異なります.完全配列検索では,その コード自身(B で検索したら B のみ)がヒットします.部分配列検索では,DGENE ファイルの場合はそのコード自身がヒッ トします.REGISTRY ファイルの場合は,定義に含まれるアミノ酸コード(B で検索したら D,N)がヒットします.部分 配列検索で,そのコード自身と定義に含まれるコードを両方ヒットさせたい場合には代替残基を指定する特殊記号[ ]を利用 します.([ ]は完全配列検索では利用できません) コード(定義) /SQEP(完全配列検索) /SQSP(部分配列検索) DGENE REGISTRY DGENE REGISTRY
B(D or N) B B B D,N J(I or L) 利用不可 J 利用不可 I,L Z(E or Q) Z Z Z E,Q
=> FILE DGENE
=> RUN GETSEQ FAEBGK/SQSP L1 1 FAEBGK/SQSP => D SEQ
L1 ANSWER 1 OF 1 DGENE COPYRIGHT 2018 CLARIVATE ANALYTICS on STN SEQ
1 tyvpkefnae tftfhadict lsekerqikk qtalvelvkh kpkatkeqlk 51 avmddfaafv ekcckaddke tcfaebgkkl vaasqaalgl ====== HITS AT: 73-78
=> RUN GETSEQ FAE[BDN]GK/SQSP L2 135 FAE[BDN]GK/SQSP => D SEQ 1 7
L2 ANSWER 1 OF 135 DGENE COPYRIGHT 2018 CLARIVATE ANALYTICS on STN SEQ
1 gaaataamls lksdkkvdtt slnapvpaap skpgpvpasq vfsapalagg 51 ykpvdpsaff eygfpgpvad latrqgfvss ydrrtknphw tvehitpesl 101 smsegdrkks tfvedeaipe kfrgklkdyf rsgfdrghqv paadckwsqa 151 amddtfylsn mcpqvgegfn rdywahfedf crrltkqyps vrivtgplyl 201 pkrdpsdnkw yvkyemigqp pnvavpthfy kvifaedgkk ggnvalgafv ====== 251 lpnakipndk plqdfevple averasglef asklpvqrrk rlcaeancsl 301 ivkdya HITS AT: 234-239
L2 ANSWER 7 OF 135 DGENE COPYRIGHT 2018 CLARIVATE ANALYTICS on STN SEQ
1 mkhydvfgvg nalvdilvpt envfikrlgf ekgimtlvds ekqaevltal :
251 ayfaengkis hvdgfpvkpi dttgagdcfa agvlygithg fslekstrwg ====== 301 nyvasrivqe vgprlgiklm grqdeilk HITS AT: 253-258
入力例 1
DGENE ファイルでは,B で検索すると, B しかヒットしません
B に加えて,D(Aspartic acid)と N(Asparagine)も ヒットさせたい場合には,[ ](代替残基の指定)を用います
DGENE ファイルでは,特殊アミノ酸はすべて X(Xxx)で収録され,特徴表(FEAT)フィールドに特殊アミノ酸につい ての情報が収録されています.検索する際は,特殊アミノ酸は X(Xxx)として配列検索を行い,特殊アミノ酸の名称を /FEAT で検索して絞り込みます. 例:下記のようなアミノ酸配列を部分配列検索で検索する KKLKQKLAELLENLLERFLDLVX X = アザプロリン (azaproline) => FILE DGENE
=> RUN GETSEQ KKLKQKLAELLENLLERFLDLVX/SQSP L1 5 KKLKQKLAELLENLLERFLDLVX/SQSP => S L1 AND (AZA(W)PRO? OR AZAPRO?)/FEAT
L2 1 L1 AND (AZA(W)PRO? OR AZAPRO?)/FEAT => D SQIDE
L2 ANSWER 1 OF 1 DGENE COPYRIGHT 2018 CLARIVATE ANALYTICS on STN AN AYH82102 peptide DGENE
AA 1 A; 1 R; 1 N; 1 D; 0 B; 0 C; 1 Q; 3 E; 0 Z; 0 G; 0 H; 0 I; 8 L; 4 K; 0 M; 1 F; 0 P; 0 S; 0 T; 0 W; 0 Y; 1 V; 1 Others SQL 23 SEQ 1 kklkqklael lenllerfld lvx ========== ========== === HITS AT: 1-23 FEATURE TABLE: Key |Location|Qualifier| =============+========+=========+======================= Modified-site|23 |note |"aza-proline"
特徴表(/FEAT)フィールドでは,スペースは(S)近接演算子に置き換わります.2 つの語が隣り合うという検索をした い場合には(W)を入力します. => S AZA PRO?/FEAT L3 152 AZA PRO?/FEAT ((AZA(S)PRO?)/FEAT) => S (AZA(W)PRO?)/FEAT L4 119 (AZA(W)PRO?)/FEAT 入力例 2 特殊アミノ酸はアミノ酸コード X で検索します 特殊アミノ酸の名称を /FEAT で検索します 23 番目のアミノ酸がアザプロリンであるという情報が 特徴表に収録されています 配列コードは X で収録 2 つの語が隣り合うという検索をしたい 場合は(W)を入力し,全体をカッコで囲 みます /FEAT フィールドでは,スペースは(S) に置き換わります
REGISTRY ファイルでは,特殊アミノ酸コードが利用できます. 例:下記のようなアミノ酸配列を部分配列検索で検索する LTCLASYXWL X = ホモシステイン(homocysteine) => FILE REGISTRY => S LTCLASY'HCY'WL/SQSP L1 1 LTCLASY'HCY'WL/SQSP => D SEQ NTE
L1 ANSWER 1 OF 1 REGISTRY COPYRIGHT 2018 ACS on STN SEQ 1 KLTCLASYXW LF ========= = HITS AT: 2-11 NTE modified --- type --- location --- description
--- terminal mod. Phe-12 - C-terminal amide
uncommon Hcy-9 - - --- => D SEQ3 SEQ3 1 Lys-Leu-Thr-Cys-Leu-Ala-Ser-Tyr-Hcy-Trp- === === === === === === === === === 11 Leu-Phe === HITS AT: 2-11
SEQ 1 KKLKQKLAEL LENLLERFLD LVX ========== ========== ===
HITS AT: 1-23 NTE
--- type --- location --- description
--- uncommon Aaa-23 - - --- 入力例 3 1 文字コードの表示形式(SEQ, SQD, SQIDE)で 表示すると,特殊アミノ酸は X で表示されます 特徴表(NTE)フィールドに特殊アミノ酸 についての情報が収録されています 3 文字コードの表示形式(SEQ3, SQD3, SQIDE3)で 表示すると,特殊アミノ酸コードで表示されます 特殊アミノ酸コードは 3 文字コードで入力します homocysteine = HCY 特殊アミノ酸のうち,特定のコードがないものは
Aaa(alpha-amino acid)または OAA(omega-amino acid)で収録されています. その場合,特殊アミノ酸の名称についての情報は収録されていません
COMPENDEX ファイル
- 学位論文の遡及収録のお知らせ
COMPENDEX ファイルは,世界中の工学および科学技術 に関する雑誌論文および会議録を収録するデータベースです. 米国の学位論文が 1903 年まで遡及収録されました. - 2018 年 6 月現在の米国の学位論文の収録件数は,約 17 万件で,すべて ProQuest 社の学位論文データベー ス(ProQuest Dissertations and Theses Global)由来 の情報です. - 収 録 さ れ て い る す べ て の 学 位 論 文 の レ コ ー ド に , COMPENDEX の索引情報が付与されています.EMBASE ファイル
- EMTREE 語のオンラインシソーラス更新,レ
コード番号(AN)付与の修正について
EMBASE ファイルは,生物医学および薬学医学領域の世 界中の文献を収録する文献データベースです. ■ EMTREE 語のオンラインシソーラス更新 2018 年 5 月に EMTREE 語オンラインシソーラスの更 新が行われ,新規ターム 1,104 個(drug terms 189 個, non-drug terms 915 個)が追加されました.新規タームお よび変更されたタームのリストは Elsevier のサイトをご確 認ください. https://service.elsevier.com/app/answers/detail/a_ id/16354/ なお,ファイル全体の索引語の書き換えは,今後も不定期 に実行されます.このため,非優先語(オンラインシソーラ ス中の UF で表示されるターム)でもレコードがある場合に は,UF も含めて検索してください.また,アラート(自動 SDI 検索)の質問式の見直しを行い,必要があれば変更して ください. ■ レコード番号(AN)付与の修正について 2018/4/17-2018/5/21 に 収 録 さ れ た Conference Abstract(会議抄録)レコード,AN53000000-AN53005056 について,レコード番号(AN)付与プロセスの不具合より, レコードの内容が別の文献の内容に上書きされてしまうとい う問題が発生しました. この問題について,下記のように対応を行いました. - AN53000000-AN53005056 のレコードをデータベー スから削除 - 2018/5/22 に問題のあったすべてのレコードについて 別のレコード番号(AN53006001-)を付与して再収録 ◇ アラート(自動 SDI 検索)への影響 5/22 を日付範囲に含むアラート結果に下記のような影響 が 出 る 可 能 性 が あ り ま す が , 対 象 期 間 の Conference Abstract レコードについては表示料/利用実績はかかりま せん. - 通常より Conference Abstract の回答が多い - 以前ヒットした文献が再度ヒットするREGISTRY ファイル
- クラス識別子の検索機能強化
REGISTRY ファイルは,化学物質および配列情報と,そ の物性データ(実測・予想物性値,参照文献タグ,スペクト ルデータ)を収録するデータベースです. ◇ 成分クラス識別子(/CCI)が検索可能に 多成分物質およびポリマーを構成する成分のクラス識別子 (/CCI)が検索できるようになりました./CI と /CCI を 併用することにより,ポリマーや配位化合物などをより網羅 的に検索できます. - 検索式 ポリマーの検索 :=> S PMS/CI,CCI 配位化合物の検索:=> S CCS/CI,CCI - レコード例:ペンタフルオロプロピオン酸セルロース RN 1533421-79-2 REGISTRY ED Entered STN: 29 Jan 2014 CN Cellulose, 2,2,3,3,3-pentafluoropropanoate (CA INDEX NAME):
MF C3 H F5 O2 . x Unspecified
← 物質全体のクラス識別子は登録されていないため, CI フィールドがありません
PCT Manual registration, Polyother, Polyother only SR CA
CM 1 CRN 9004-34-6 ← セルロース CMF Unspecified CCI PMS, MAN ← 成分クラス識別子に PMS (ポリマー) が収録されているため,PMS/CCI で 当レコードがヒットします
*** STRUCTURE DIAGRAM IS NOT AVAILABLE *** CM 2 CRN 422-64-0 CMF C3 H F5 O2
2 REFERENCES IN FILE CA (1907 TO DATE) 2 REFERENCES IN FILE CAPLUS (1907 TO DATE)
◇ クラス識別子 COM(多成分物質成分)が検索可能に 多成分物質成分を表すクラス識別子 COM が => S COM/CI で検索できるようになりました.但し,成分クラス識別子 (/CCI)は COM の検索はできません.
WPINDEX/WPIDS/WPIX
ファイル
- 特許出願人コードの強化
WPI ファイルは,世界の 50 特許発行機関の特許および 2 技術公開誌の情報を収録するデータベースです. Clarivate Analytics では,定期的に特許出願人コード (PACO)の見直しを行っています.直近 3 年間で,特に 中国,台湾,ロシアの特許出願人に対して,特許出願人コー ドの大幅な見直しが行われました. 国 内 容 更新件数 中国 中国の企業や大学などに対し,650 の出願人コードを新たに付 与,または更新 約 100 万件 台湾 台湾の企業や大学などに対し,70 の出願人コードを新たに付与 約 68 万件 ロシア 出願人名を見直し,出願人コードを新たに付与 約 6 万 7 千件 新 規 に 追 加 さ れ た PACO の リ ス ト は , Clarivate Analytics のサイトをご参照ください. https://clarivate.com/products/dwpi-reference-cen ter/dwpi-patent-assignee-codes/各ファイル記事の補足情報
各ファイルの記事に関する補足情報はサマリーシート をご参照ください. www.cas.org/products/stn/dbss(最新の英語版) www.jaici.or.jp/stn/dbsummary/db.html(和訳版) ヘルプデスク www.jaici.or.jp/helpdesk/index.htm STN 技術資料 www.jaici.or.jp/stn/stn_doc.htmlSTNext
- 機能強化
STNext は Classic STN のすべてのコンテンツにアク セスできる Web インターフェースです.2018 年 3 月以 降の強化は下記の通りです. ■ フォルダの作成が可能にMy Files の Transcripts, Structures, Scripts で,フォ ルダを作成できるようになりました.関連する情報をフォル ダに整理して保存することができます. フォルダの作成 フォルダに名前をつける 検索記録を指定の フォルダに移動する 一括ダウンロード C F 2 H O 2 C C F 3
- Transcripts では,フォルダ内の Transcript を一括で ダウンロードできます.
- Structures, Scripts では,構造質問式やスクリプトを フォルダに直接 Import できます.
■ Transcript のダウンロードに関する Settings の強化 Settings の Prompt at Logout/Logoff Hold を ON に すると,ログオフ時(LOG Y/LOG H を入力した際)に, 確認画面が表示されるようになりました. 10 秒以内に YES をクリックすると,Transcript がダウ ンロードされます. 設定方法 1. 画面右上「ユーザー名」のリンクから「Settings」を選 択します.
2. 「Transcript Download」の「Prompt at Logout/Logoff Hold」を ON にします(デフォールトは OFF). 3. ダウンロードする際の形式を PDF,RTF,TXT,ZIP か ら選びます(デフォールトは RTF). 4. 「Apply」をクリックして設定します. ■ 構造質問式のアップロードの強化 構造質問式をアップロードすると,構造図と一部の属性が 自動的に表示されるようになりました.
- Settings の Upload Structured as Modifiable の ON/OFF に関わらず表示されます.
- 自動表示された構造情報は Transcript(セッション記 録)にも含まれます.
* 自動表示では,元素数,元素数レベル,結合非水素数の 情報は含まれないため,これらの属性情報を表示したい 場合は,Settings の Upload Structured as Modifiable を ON にし,構造質問式をアップロードしてから => D QUE L# を実行してください.
自動表示された構造情報は,History タブの構造質問式の L 番号の横の「…」をクリックし,「Display with Attributes」 から再表示できます.
自動的に表示されます
← アップロード開始
■ 構造作図画面に Save As ボタンを追加 構造作図画面に Save As ボタンが追加されました. ◇ 新規に構造質問式を作図した場合 - Save ボタン システムが自動的に保存名を付け,構造質問式を保存しま す. - Save As ボタン 保存名を付けて,構造質問式を保存できます. ◇ 既存の構造質問式を編集する場合 (Edit ボタンをクリックして構造質問式を開いた場合) - Save ボタン 既存の構造質問式の保存名のまま,構造が上書き保存され ます. - Save As ボタン 既存の構造質問式の保存名とは別の保存名を付けられ,構 造が保存されます.既存の構造質問式も従来通り保存され ます.
STN Express
- サポートファイルの更新
STN Express は,STN を使った各種検索や,検索結果の 解析・加工ができる総合的なソフトウェアです.最新バージョ ンは V.8.6 です ■ サポートファイルの更新 新しいサポートファイルがリリースされました. - Discover! ウィザード 「STN AnaVist の回答表示」を使った際に表示される 料金の情報を更新 更新用ファイルは STN Express 起動時に自動的にダウ ンロード,インストールされます.ただし,手動更新を行っ ている場合は,下記サイトから STN Express サポートファ イルを入手して更新を実行してください. https://casweb.cas.org/stnexpress/html/japanese/l ogin.htmlCAS 製品のセキュリティ
強化に関するお知らせ
- TLS 1.0 無効化のご案内
CAS では,運営する Web サイトにおける情報の安全を 確保するため,2018 年 6 月 22 日よりすべてのウェブコ ンテンツにおいて「TLS 1.0」による暗号化通信を無効化し ます. 新しいバージョンのブラウザをご利用の場合は問題ござい ませんが,一部の古い OS やウェブブラウザをご利用の場合, CAS 製品のウェブサイトにアクセスできない場合がござい ます.その際は,TLS 1.1 以上の通信に対応するブラウザに バージョンアップする,もしくは TLS 1.1 以上での通信を 有効にしていただきますようお願いいたします. TSL 1.1 の通信有効化~設定変更手順(Internet Explorer の場合) 1. Internet Explorer を起動し*2,[ツール],[インターネッ トオプション]の順にクリックします. (*2 Windows 8 の場合,デスクトップ上の Internet Explorer で操作) 2. [詳細設定]のタブを開き,[セキュリティ]の項の[TLS 1.1 使用]にチェックを入れます.3. [適用]をクリックしたのち,[OK]を押し,ブラウザ を再起動します.
◇ TLS 1.1 以上の通信に対応する主なブラウザ ブラウザ バージョン OS Internet Explorer 8,9,10*1 Windows 7,Windows 8
11 Windows 7 以降 Chrome 22 以降
Firefox 27 以降 ESR 31.0 以降
Microsoft Edge Windows 10 Safari 7 以降 OS X 10.9 以降 *1 デフォルトでは無効設定です.「TLS 1.1 の通信有効化」
に従って有効化します. 【対象の STN 関連サービス】
STN ( STN Express の SSL-VPN 接 続 を 含 む ), PatentPak,CAS Full Text Options