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「全学共通科目修学案内」改訂の記録-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

はじめに

「全学共通科目修学案内」改訂の記録

「全学共通科目修学案内」改訂の記録

淳沙麻浩

田山成城

光小近葛

二(教育学研究科2年)

織(  乙・ )

子(教育学部3年)

_   −

(大学教育開発センター)

 大学教育開発センターでは、毎年新人生に対して、「全学共通科目修学案内」(以下、「修学案内」

と表記)を配布しているが、その目的は二つある。ひとつは、教養教育の理念とそれに基づいて大学

教育開発センターが提供する講義科目の区分とその意義とを学生に伝え、勉学への意欲を喚起するこ

と、もうひとつは、実際的な履修上の情報を伝えることである。しかし、現在の「修学案内」は、そ

れぞれの点で不十分といわざるをえない。その原因は、現在の「修学案内」が、学生の現状と関心を

十分に把握してつくられていないことにある。

 そこで、大学敦育開発センターでは、学生参加による全学共通教育の修学支援システムの構築を視

野に入れながら、教職員と学生とのインタラクティブな作業により、「修学案内」の全面的な改訂を

行うこととした。幸い、この取り組み(「学生参加による全学共通教育の修学支援システム構築−『修

学案内』改訂を中心にー」)は、平成19年度特定施策推進経費(教育改革等推進経費)に採択され、

資金的援助を受けたことで、十分な成果をあげることができた。本稿は、その改訂の一連の過程を記

録するものである。

1.利用状況の把握

  まず、修学案内の改訂作業に先立って、修学案内の利用状況に関する調査を行った。調査対象は

 本学の1年次の学生である。使用するデータは、2007年10月に実施した、1年次の学生全員を対象

 とした調査である。この調査では1、163名の学生からの回答が得られ、その回収率は91.9%であった。

  表1は、修学案内にどの程度目を通したのかについての回答状況を示したものである。この結

 果をみると、「かなり目を通した」が17.3%と比較的少数であり、「ある程度目を通した」が72.0%

 と大半を占めている。一方、「あまり目を通していない」が9.8%、「目を通していない」が0.9%と、

 修学案内をほとんど利用していない学生が1割もいることが確認された。

(2)

         香・川 大 学教 育 研 究

表1.「全学共通科目修学案内」にどの程度目を通したか

全体

教育

経済

かなり目を通した

ある程度目を通した

あまり目を通していない

目を通していない

17.3

72.0

 9.8

 0.9

19.1

70.5

 9.8

 0.6

16.9

71、1

11.0

 1.0

21.8

72.8

 4.8

 0.7

 9.0

75.9

13.1

 2.1

13.9

73.2

12.6

 0,4

25.0

69.2

 5.1

 0.6

合   計

100.0

100.0

100.0

100.0

100.0

100.0

100.0

注:値は%。以下同様に表記。

 表2は、全学共通科目全般及び各授業区分の意義についてどの程度理解しているかについての回

答状況を示したものである。この問いでは、「理解している」「ある程度理解している」「あまり理

解していない」「理解していない」の4段階でたずねているが、表では上段に「理解している」の

値を、下段に「ある程度理解している」の値を示している。

 この結果をみると、全学共通科目全般では「理解している」が10.9%、「ある程度理解している」

とあわせても8割に満たない。各授業区分でみると、主題科目や共通科目で[理解している]の値

が低く、特に主題科目では「ある程度理解している」とあわせても7割に満たない。

 それでは、こうした全学共通科目の意義を理解する上で何が役に立ったのだろうか。表3は、複

数回答で「役に立った」と回答した割合を示したものである。この結果をみると、「全学共通科目

修学案内を通じて」が43.6%であるのに対し、「シラバスを通じて」が62.5%ともっとも高く、「講

義の受講を通じて」も42、8%と高い値を示していることがわかる。「講義の受講を通じて」はまだ

しも、シラバスには全学共通科目の意義が明示されているとはいえないことを考えると、学生はシ

ラバスに目を通す過程で、学生自身の中で全学共通科目の意義を帰納的に構築していると考えられ

る。そうした場合、全学共通科目の意義が学生に都合のよいように解釈される可能性があることを

考えれば、全学共通科目の正しい意義を理解してもらえるよう、学生にとって利用しやすい修学案

内に改訂する必要性があることが確認された。

表2.以下のそれぞれの意義についてどの程度理解しているか

全体

教育

経済

全学共通科目(全般)

10、9

12.6

10.0

13.0

13、2

10,6

6.9

67.4

64.4

72.0

63.7

57.6

68,1

73.6

主題科目

10.4

11.5

11.0

11.6

13.2

7.2

8.8

58.0

60.9

62.8

50.0

55.6

57,0

56.6

共通科目

且.8

10.9

9.3

14.5

14.0

13.7

10.1

65.6

62.6

70.4

58.6

56、6

67.1

72.2

外国語科目

29.8

29.3

32.9

29.5

27.8

26.5

31.8

58.2

57.5

56.5

58.9

59.7

59.8

58.0

健康・スポーツ科目

16.3

24.7

10.0

11.0

27.8

13.4

17.8

54.7

58.0

53.7

49.0

52.8

59.9

52.2

教養ゼミナール

16、7

20.2

15.3

20.7

22.2

12.0

14.0

55.6

53.8

61,3

55.2

52.8

53.4

52.9

注:値は上段が「理解している」、下段が「ある程度理解している」の%。表4も同様に表記

(3)

「全学共通科目修学案内」改訂の記録

表3.全学共通科目の意義を理解する上で何が役に立ったか

全体

教育

経済

全学共通科目修学案内を通じて

シラバスを通じて

入学式後のガイダンスを通じて

4月にあった履修相談日を通じて

43.6

62.5

20.9

 8.4

38.3

61.1

24.6

 8.6

48.3

62.6

18.5

 7.0

53.7

58.5

21.1

 8.2

29.0

58.6

18.6

 9.7

43.0

60.9

24.7

11.5

45.3

73.6

17.6

 5.7

修学支援グループの事務職員を通じて

講義の受講を通じて

同級生を通じて

先輩を通じて

 3.6

42.8

17.1

20.7

 2.3

41.1

19.4

22.3

 4.3

37.4

13.9

22.2

 1.4

47.6

16.3

21.8

 3.4

434

172

20.7

 6.4

41.3

20.4

20.0

 1.9

52.2

16.4

16.4

注:値はF役に立った」の%。表5も同様に表記。

 なお、全学共通科目全般及び各授業区分の履修方法に関する理解度については、[理解している]

との回答が4割程度で、「ある程度理解している」まであわせると8割以上の学生が肯定的な回答

をしている(表4を参照)。それを理解する上で役に立ったものについては、「全学共通科目修学

案内を通じて」が69.1%ともっとも多く、これに「シラバスを通じて」(68.5%)、「先輩を通じて」

(59.6%)、「同級生を通じて」(55.1%)が続いている(表5参照)。先輩や同級生といったネットワー

クを通じての理解はある意昧好ましいことでもあるが、これは修学案内の理解しにくさの裏返しと

は考えられないだろうか。特に1年次生については、そうしたネットワークに恵まれない学生も少

なくないことに鑑みれば、修学案内をみれば、その履修方法が十分理解できる形に内容を改訂する

必要があることが確認された。

       (葛城浩一)

表4.以下のそれぞれの履修方法についてどの程度理解しているか

全体

教育

経済

全学共通科目(全般)

42.2

43.1

39.1

46.8

47.0

38.4

43.7

51.9

48.1

55.2

45.3

51.5

56.9

49.0

主題科目

43.5

47.5

41.9

46.0

47.7

37.2

45.0

50.8

44、4

53.0

46.0

50.8

58.6

47.0

共通科目

43.2

45.6

41.6

47.5

48.5

36.6

44.4

51.4

48.1

52.7

45、3

50.0

58.2

49.7

外国語科目

46.5

45.6

45.8

52.2

50.8

39.1

50.0

49.2

48.1

50.5

43.5

47.7

54.0

47,3

健康・スポーツ科目

36.1

41.3

26.0

28.8

50.8

35.3

44,0

45.1

46.9

41.9

37.4

48.5

51.6

44,0

教養ゼミナール

40.2

42.8

36.3

41.7

50,0

36.7

39.6

49.7

47.2

50,4

48.2

48.5

54.4

47.0

(4)

       香 川 大 学 教 育 研 究

表5.全学共通科目の履修方法を理解する上で何が役に立ったか

全体

教育

経済

全学共通科目修学案内を通じて

シラバスを通じて

入学式後のガイダンスを通じて

4月にあった履修相談日を通じて

69.1

68.5

31.4

22.8

70.3

66.3

35.4

29.1

73.8

67.2

34.1

22.5

72.8

70.1

31.3

20.4

53.1

68.3

26.2

18.6

72.3

69.4

34.5

28.5

65.4

71.1

22.0

13.8

修学支援グループの事務職員を通じて

講義の受講を通じて

同級生を通じて

先輩を通じて

13.2

24.1

55.1

59.6

12.6

22.9

62.9

72.6

12.6

22.8

55.3

64.9

 8.8

25.2

41.5

55.8

12.4

21.4

50.3

57.2

15.3

25.5

58.3

46.0

17.0

27.0

58.5

61.0

2.学生に対するインタビュー

  修学案内の改訂に取りかかる前に、学生に対するインタビューを11月9日(金)の13時から1時間

 半ずつ2回にわけて行った。インタビューの対象となった学生は各学部の1、2年次生1名ずっで

 ある。大学教育開発センターの葛城浩一教員が進行役を、大学院生の光田淳二、小山沙織が記録役

 を務めた。インタビューでは、まず修学案内改訂のねらいを説明し、現在の修学案内の利用状況や、

 どのようにしたら利用しやすいものになるか、といった点についての聞き取りが行われた。学生か

 ら出された修学案内に対する意見をふまえて、どうすれば学生の視点で利用しやすい修学案内にな

 るのかを考えた場合、そのポイントは(1)前年度人学対象者向けの内容は削る(新入生向けの冊子

 として徹底する)、(2)修学案内は授業履修の説明に徹する、(3)図や写真を多用し、見やすい構成

 にする、(4)授業の組み方や履修手続きはフローチャート等、簡単なモデルを示す、にあることが

 わかった。なお、以下に示す資料1は、学生から出された意見の詳細である。

      (小山沙織)

資料1.学生から出された意見

□教養教育の意義

・シラバスに載せてはどうか。

・長くてわかりづらい→4、5行程度にまとめる

・主題は、入学式後すぐに決定するため、意義を読んでいる時間がない

 →入学式前に必要

□授業科目と授業名と講義題目

・内容がわかりづらいし、目立たない

ぐ/ラバスに載せる

(5)

       「全学共通科目修学案内」改訂の記録

□全学共通科目に関する卒業要件

・分かりづらい→「Q&A方式」「よくある質問」という形でまとめては?

・例を示してはどうか

・前年度人学対象者の分は必要ない

□外国語科目の履修方法

・一年次は最初からクラス分けされているので、必要ないのでは

・学ぶ目的等は、人学前の資料で読んでいる

 →修学案内は、履修の什方の説明に徴底する

□試験に関する事項

・心得は必要‥・

・試験に関する日程は、付録としてカレンダーで載っていた方が見やすし

□掲示及び諸手続き等

・掲示板の位置を地図プラス写真でわかりやすく

・諸手続きについては、各学務の場所を地図と写真で

□開講科目要覧

・シラバスに載せた方が良い

・Web登録では自動的に授業コードが入力されるため、授業コードはいらない

・「備考」も必要ない

□開講科目英訳―覧

・こちらもシラバスに載せた方が良いのでは

・留学生の人が必要であれば…

・留学生用に別冊子を作るのであれば必要ない

□講義室等配置図

・医学部でも教養科目が開講されているので、教育以外の配置図も必要

・学部で配布される資料にも配置図は載っている

・○号室、食堂等が分かりづらい

□集中講義一覧

・集中講義の一覧ではなく、それぞれ「主題」「共通」「健康・スポーツ」の場所に組み込んだ

 方が分かりやすいかも‥・

(6)

       香 川 大 学 敦 育 研 究

□修学案内のページ数の多さについて・・・手に取りやすくするためには

・字ばかりで読む気にならない

・前年度入学者対象のページは削っても良い

・学部ごとにわけては?

・留学生については別に冊子を作る

□全体を通して

・文字が小さい

・修学案内を学部ごとに分けてみてはどうか

・授業を組み立てる時に、シラバスと修学案内等、何冊も開かなくてはならないのは大変

 →どこに何があるのか分からない

・履修l

こ必要な手続き等をもっと強調してほしい

 3.改訂スケジュール及び役割分担

  学生に対するインタビューの翌週、11月16日(金)の2時40分から、修学案内改訂に関する第1回

  ミーティングが行われた。参加者は、大学敦育開発センター共通教育部長の中谷博幸教員、同セン

  ター教員の松根仲治教員、葛城浩一教員、修学支援グループの安藤智章、海老野薫、大学院生の光

  田淳二、小山沙織、学部生の近成麻子の計8名である。

   このミーティングでは、まず中谷教員から修学案内改訂の目的が示され、続いて葛城教員から改

 訂スケジュールが示された(資料2参照)。その後、資料1に基づく学生に対するインタビューに

 ついての報告が小山からなされた。この報告を受けて、改訂の方向性を検討し、前節で示した改訂

 のポイント01)前年度入学対象者向けの内容は削る(新入生向けの冊子として徹底する)、(2)修

 学案内は授業履修の説明に徹する、(3)図や写真を多用し、見やすい構成にする、(4)授業の組み方

 や履修手続きはフローチャート等、簡単なモデルを示す)が確認された。そしてそのポイントにし

 たがって、まず掲載内容の精選を行い、掲載内容が確定した時点で役割分担を行った。

   資料3は、改訂作業の役割分担について示したものである。この資料では、内容ごとに矢印の左

 側に名前のある人物がその内容についての叩き台を作成し、右側に名前のある人物がその内容を

 チェックするという形で役割分担が示されている。今回の改訂は抜本的なものとなるため、基本的

 には学生に叩き台を作成してもらい、それを教員あるいは事務スタッフがチェックするというよう

 に役割分担がなされている。しかし、[はじめに]や「意義」のような重要度の高い項目や、「時間

 割表」や「担当教員一覧」のような抜本的な改訂がなされにくい項目については、教員あるいは事

 務スタッフが叩き台を作成し、それを学生がチェックするというような役割分担を行っている。

   この役割分担にしたがって、叩き台の作成及びチェックがなされ、次のミーティングでは全員で

  そのチェックを行うという作業を繰り返し行った。当初、ミーティングは4回の予定であったが、

  抜本的な改訂ということもあって作業は難航し、年明けの1月11日(金)に第5回のミーティングを

  開き、そこで最終調整を行った。      

(近成麻子)

(7)

11月9日(金)3、4コマ

 学生との座談会

 ・問題点の抽出・整理

   「全学共通科目修学案内」改訂の記録

資料2.修学案内改訂スケジュール

11月16日(金)4コマ

 第1回ミーティング(中谷、松根、葛城、安藤、海老野、光田、小山、近成)

 ・問題点の共有

 ・改訂の方向性の検討

 ・次回ミーティングまでの課題の提示

11月17∼29日

 ・各自による叩き合の作成及びチェック

11月30日(全)4コマ

 第2回ミーティング(中谷、桧根、葛城、安藤、海老野、光田、小山、近成)

 ・叩き台の検討

 ・次回ミーティングまでの課題の提示

12月1∼13日

 ・各自による叩き台の作成及びチエック

12月14日(金)4コマ

 第3回ミーティング(中谷、松根、葛城、安藤、海老野、光田、小山、近成)

 ・叩き台の検討

 ・次回ミーティングまでの課題の提示

12月15∼20日

 ・各自による叩き台の作成及びチエック

12月21日(全)4コマ

 第4回ミーティング(中谷、松根、葛城、安藤、海老野、光田、小山、近成)

 ・叩き台の検討

 ・この時点で完成の目処をつける

(8)

□学年暦:光田→安藤・海老野

□はじめに:中谷→光田

□目次:光田→葛城

 *目次をフローチヤートに!

   香 川 大 学 教 育 研 究

資料3,修学案内改訂の役割分担

□意義:松根→光田

 *図で教養教育の全体像が示せるとよいか?

 **この部分を教員用にカスタマイズした冊子をっくるか?(松根→中谷)

□卒業要件:光田→安藤・海老野

□履修に関する一般的事項:小山→安藤・海老野

□主題科目・教養ゼミ・共通科目の履修方法:小山→安藤・海老野

□外国語科目の履修方法:松根→安藤・海老野

□健康・スポーツ科目・高学年向け教養科目の履修方法:小山→安藤・海老野

□履修の手続き・試験に関する事項:小山→安藤・海老野

□大学内での自主学習について:小山→安藤・海老野

□掲示及び諸手続き等:近成→安藤・海老野

□時間割表:安藤・海老野→近成

□講義室等配置図:近成→安藤・海老野

□担当教員一覧:安藤・海老野→近成

□よくある質問(新規):近成→安藤・海老野

□用語集(新規):近成→安藤・海老野

□監修:葛城・松根→中谷

(9)

       「全学共通科目修学案内」改訂の記録

4.修学案内はどう変わったか?

  上記のような手続きを経て、修学案内は大きく改訂されたわけであるが、具体的にはどのような

 改訂がなされたのだろうか。以下では、特に内容面での大きな改訂がなされた以下の5点にっいて

 紹介したい。

困 目  次

  新人生は、多くの戸惑いや不安の中で時間割を組んでいる。新修学案内は、こうした新人生の

 戸惑いや不安を少しでも軽減できるものでなくてはならない。そこで、まず時間割の組み方をフ

 ローチャートで段階的に示すようにした。この手順をふめば、全学共通科目についての卒業要件

 を満たすような時問割を組むことができるようになっている。あわせて、各項目の掲載ページが

 わかるように、「項目早見表」も設けた(資科4参照)。

(2)意  義

  旧修学案内の「教養教育の意義」は10ページにもわたる非常に長いものであり、学生に対する

 インタビューでは、「長くて分かりづらい」という指摘がなされていた。そこで、全学共通科目

 の位置づけを図示し、視覚的にも理解を促すようなっくりにし、各授業科目群の説明についても

 できる限り要点のみを示すようにした。また、コラム([教養教育って必要なの?]等)で読み

 物的に情報を示したことで、読みやすいものとした(資料5参照)。

(3)卒業要件

  学生に対するインタビューでは、各学部の全学共通科目における卒業要件を示した表と注意書

 きは非常に分かりづらいという指摘がなされていた。表と注意書き自体については、学部の修学

 案内との関係で手を加えることができなかったが、新たに全学共通科目における卒業要件を満た

 しているかどうかを確認できるベージを設けた(資料6参照)。なお、新修学案内は、当該年度

 人学生以外の卒業要件については削除した。

(4)履修方法

  全学共通科目の中でも特に主題科目や共通科目についてはその履修方法が複雑である。旧修学

 案内では説明はなされているものの、容易に理解することは難しかった。新修学案内では、具体

 的に履修方法のパターンをイラストで示すことで、視覚的に理解を促すようなつくりとした(資

 料7参照)。

(5)よくある質問・用語集

  旧修学案内と新修学案内のもっとも大きな違いは、新規に追加されたこれらの項目である。「よ

 くある質問」には、新入生が疑問に思いがちなことをQ&A形式で紹介している(資料8参照)。

 また、「用語集」には、新人生がはじめて耳にするような言菓を紹介するとともに、関連ページ

 を付している(資料9参照)。これらの項目が追加されたことで、新修学案内は入学生にとって

(10)

香 川 大 学 教 育 研 究

常に利用しやすいものになったと考える。

(光田淳二)

5.おわりに

  改訂作業に入る前に、葛城教員から「改訂というよりは、まったく新しい修学案内をつくるつも

 りでやろう」という旨の話がなされた。これまでの修学案内を踏襲することなく、新しいものを一

 からっくるつもりでやろうということだった。そして、できあがった修学案内は、確かにこれまで

 の修学案内とはまったく異なった、新しいものとなった。総ページ数は約半分になり、小さい文字

 がひしめき読みづらかった本文も、内容や表現を精選し、イラストや写真などを多く用いたことで、

 非常に見やすく分かりやすいものになった。

  これまでの新入生の多くは、修学案内ではなく、上級生や同級生に頼って時間割を組むことが多

 かったと経験的に感じる。今回の改訂作業で改めて感じたことは、旧修学案内がいかに学生にとっ

 て利用しにくいものであったかということだ。修学案内がこれまで利用されてこなかったのも無理

 はない。しかし、学生の視点で改訂されたこの修学案内であれば、きっと多くの入学生が利用して

 くれることだろう。我々はそう確信している。

  なお最後に、今回の修学案内の改訂は、学生の視点だけでもまた成しえなかったことを付言して

 おきたい。学生の視点は確かに利用者のニーズを如実に反映したものではあるが、ときにそれは行

 き過ぎることもある。例えば、学生によるインタビューでは、「全学共通科目の意義に関する記述

 はいらない」という過激な意見も聞かれた。自由な発想で出される学生のアイデアに対し、教員や

 職員がそれぞれの視点から意見を交えるという協働の過程を十分にふんだからこそ、このような修

 学案内の改訂が可能であったのだと考える。

      (光田淳二・小山沙織・近成麻子)

(11)

「全学共通科目修学案内」改訂の記録

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資料4.新修学案内「目次」

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資料5.新修学案内「意義」

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「全学共通科目修学案内」改訂の記録

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資料6.新修学案内「卒業要件」

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資料7.新修学案内「履修方法」

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「全学共通科目修学案内」改訂の記録

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資料8.新修学案内「よくある質問」

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資料9.新修学案内「用語集」

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参照

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