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Vol.15 , No.2(1967)035竹村 仁秀「正法眼藏に於ける心の研究」

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Academic year: 2021

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(1)

正 法 眼 藏 に 於 け る 心 の 研 究 ( 竹 村) 一 六 八

る。

方、

て、

る。

て、

傳、

佛、

は、

る。

は、

性、

は、

が、

く、

心、

く、

れ、

心、

心、

る。

り、

り、

る。

は、

﹁説

ば、

て、

る。

て、

と、

ば、

が、

こ の 自 諦 自 悟 を 各 自 理 會 に お き、 そ の 手 段 と し て 工 案 工 夫 が あ る と さ れ る の で あ る か ら、 こ の 立 場 に よ れ ば、 そ の 妨 げ と な る の は 説 心 読 性 と さ れ る の で あ る。 教 外 別 傳、 不 立 文 字 を 標 榜 と す る 宋 朝 灘 者 に お い て は、 読 心 説 性 が 慮 知 分 別 心 と さ れ、 悟 り の 妨 げ と し て 室 無 に 鯖 せ し め ら れ る べ き も の と 解 さ れ て い る の は 當 然 の 事 と も 考 え ら れ て い る の で あ る が、 前 述 の 如 く、 道 元 輝 師 の ﹁ 読 心 説 性 あ ら ざ れ ば、 韓 妙 法 輪 あ る こ と な し ﹂ と 説 い た 立 場 と は、 爾 者 の く い ち が い の 根 本 は 心 性 の 捉 え 方 に お い て、 次 元 が 全 く 異 る も の で あ る か ら に 外 な ら な い と 考 え ら れ る。 心 の 問 題 が 重 要 で あ る こ と は、 道 元 繹 師 の 主 著 正 法 眼 藏 九 十 五 巻 の 中 に、 心 を 中 心 的 内 容 と し て 述 べ た 巻 は 十 巻 蝕 り あ り、 そ の 外 心 の 問 題 或 は そ の 扱 い 方 を 拮 提 し て お ら れ る と 思 わ れ る 巻 な ど を 数 え る な ら ば、 お よ そ 眼 藏 の 全 般 に 亙 る と い う 事 が 敢 え て 過 言 で な い 事 か ら、 明 ら か に 輝 師 自 身 に お か れ て も、 心 を 大 攣 重 要 視 さ れ た 事 を 意 味 す る も の と 考 え る の で あ る。 二 し か る に、 か か る 道 元 灘 師 の 心 は、 輝 師 の 宗 教 を 學 ぶ 上 に 極 め て 大 切 な こ と な の で あ る が、 こ の 心 の 解 繹 は 從 來 に お い て も 敷 々 の 先 學 が 参 究 し て き て い る の で あ る が、 そ の 解 繹 は 大 き く 分 け て 二 つ の 立 場 に 分 れ て い る。 宗 乗 傳 承 者 の 立 場、 つ ま り 傳 統 的 宗 學 者 の 参 究 が あ る ﹁ 御 抄 ﹂ ﹁ 参 註 ﹂ ﹁ 私 記 ﹂ ﹁ 啓 遭 ﹂ 等 の 捉 え 方 で あ る。 ﹁ 啓 迫 ﹂ 以 外 は 明 治 以 前 の 蓼 究 で あ る。 こ れ ら に お い て の 心 は 必 ず し も 同 一 の も の と は 決 め ら れ な い が、 概 ね 佛 性、 自 性 清 浮 心、 古 佛 心、 或 は 法 性 等 の 意 に 解 さ れ、 そ の 立 場 は 能 所一元 に 立 つ と み ら れ、 例 え ば ﹁身 心 學 道 ﹂ の 巻 の ﹁ 心 を も て 學 す る と は、 あ ら ゆ る 諸 心 を も て 學 す る な り ﹂

(2)

-642-に つ い て 御 抄 は ( 曹 全 註 解 一) 今 所 學 之 三 種 の 心 を、 如 比 被 出 た れ ば と て、 日 來 の 我 等 が 且 足 し た る 心 と は 不 可 思、 暫 佛 性 の 上 に、 蛙 矧 狗 子 等 を 談 ぜ し む 程 の 事 な り と し て い る。 又 啓 迫 に お い て は 今 こ こ で 云 う 開 山 の 心 の 宗 旨 は 思 量 箇 不 思 量 だ か ら ( 修 行 が)、 分 別 心 も 修 す、 無 分 別 心 も 修 す、 有 心 も 修 す、 無 心 も 修 す、 三 界 唯 心 皆 修 す ⋮⋮一 切 心 を 修 と み ら れ る。 と し て 一 面 的 な 心 で は な く、 三 界 唯 心、 一 切 心 の 立 場 で 読 い て お ら れ る の で あ る。 こ れ ら の 立 場 は 純 梓 な 學 解 の 上 に 読 れ た 解 繹 で は な く、 實 究、 實 護 面 を 背 景 ど し た 参 究 の 仕 方 に お い て な さ れ た も の で あ る。 他 方 の 立 場 は、 宗 教 の 参 究 と い う よ り は む し ろ 學 問 的 に 哲 學 的 論 理 形 式 に よ つ て 解 明 し よ う と す る 立 場 で あ る。 田 邊 元、 和 辻 哲 郎 氏 等 の 所 謂 の 道 元 暉 師 解 繹 も こ の 立 場 で あ り、 こ の 代 表 的 な も の と し て は、 秋 山 範 二 氏 の ﹁ 道 元 の 研 究 ﹂ が 塁 げ ら れ る。 こ れ は 明 治 以 後 に お け る 學 問 的 思 潮 の 中 に 影 響 さ れ て 著 さ れ た も の と 解 繹 で き る と 思 わ れ る。 ﹁ 道 元 の 研 究 ﹂ に お い て ﹁ 心 ﹂ は 更 に 徹 底 さ れ て 存 在 の 根 接 と 解 さ れ、 心 と 佛 性 と を 同 義 に 扱 い 乍 ら、 そ の 捉 え 方 は 先 に 述 べ た 宗 乗 家 の 解 繹 と は 異 つ て い る。 秋 山 氏 は 三 界 唯 一 心 は 一 心 一 切 法 と 同 じ く 不 断 に 攣 化 す る 無 常 の 世 界 の あ る 一 瞬 を と ら へ て こ れ を そ の 本 質 構 造 に 於 て 見 る 事 に よ つ て そ れ が 一 心 一 切 法、 唯 心 と 三 界、 云 ひ か へ れ ば、 ノ エ シ ス と ノ エ マ と の 分 つ べ か ら ざ る 二 面 よ り 成 る 事 を 意 味 す る ( 中 略) 一 方 に 世 界 を 存 在 す る も の と し て そ の 本 質 構 造 を 三 界 唯 一 心、 一 心 一 切 法 の 思 想 に よ つ て 曝 か に せ ん と す る と 同 時 に、 他 方 に 其 の 根 擦 を 求 め て 之 れ を も 心 で あ る と し た の で あ る。 ( 以 下 略)、 ﹁ 道 元 の 研 究 ﹂ と 説 い て い る。 心 の 解 繹 の 立 場 は、 大 盤 以 上 の 二 つ に 大 別 さ れ る と 思 わ れ る。 三 所 で、 以 上、 二 つ の 解 繹 の 立 場 を 述 べ た の で あ る が、 絃 で 問 題 と す る の は、 道 元 暉 師 の ﹁ 心 ﹂ を 純 輝 な 學 解 の 上 に 捉 え よ う と す る 秋 山 氏 の 様 な 解 繹 が、 灘 師 の ﹁ 心 ﹂ の 御 趣 旨 の 全 髄 を 壼 し て い る か で あ る。 輝 師 に お け る 三 界 唯 心 は 存 在 す る も の の 一 切 を 心 と す る 三 界 即 心 の 立 場 で あ る。 こ の 即 と は 心 と 三 界 と の 封 立 を 意 味 す る も の で な く、 三 界 是 心 な の で あ つ て、 三 界 を 識 得 す れ ば 心 も な く、 心 を 識 得 す れ ば 三 界 は な し と な る。 心 と 三 界 は 不 二 一 如 の も の で 封 立 す る も の で は な い か ら、 三 界 を こ れ 心 と 観 て は な ら な い。 そ の 事 は 更 に 三 界 を 三 界 と 観 る 事、 つ ま り 心 を 心 と 観 る 事 と 徹 底 出 來 る。 こ の 三 界 唯 心 を し て、 先 づ 常 識 的 に 一 心 の 相 封 と し て の 三 界 つ ま り 萬 法 が 一 心 に 蹄 す る の 如 き 常 識 見 は 誤 り で あ り、 更 に 客 観 的 な 観 測、 所 謂 第 三 者 の 立 場 か ら 三 界 を 心 と 見 る 事 も 誤 り と 云 わ ね ば な ら な い。 三 界 は 三 界 自 髄 に お い て み ら れ る も の、 唯 心 は 唯 心 自 髄 に お い て 観 ら れ る 所 に 三 界 が 眞 の 三 界 と な り 得 る の で あ り、 唯 心 が 本 來 の 面 目 と な る。 灘 師 の 三 界 唯 一 心 は 世 界 が 自 己 に お い て 現 成 す る と 云 え る が、 世 界 の 中 に 自 己 が 個 と し て 存 す る の で は な い。 三 界 が 自 己、 自 己 が 三 界 で あ つ て、 自 己 自 身 と 三 界 と が 一 膿 不 二 な も の と な る の で あ る。 ( 未 完) 付 記、 本 稿 は 紙 数 の 都 合 で、 序 説 め 全 文 を 載 る 事 は 出 來 な い の で、(三)の 績 き は ﹁ 宗 學 研 究 ﹂ 第 九 號 に 掲 載 の 豫 定。 正 法 眼 藏 に 於 け る 心 の 研 究 ( 竹 村) 一 六 九

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