日本体育大学 卒業抄録
アーチェリー研究室
指導教員 山本 博 教授
学籍番号 13A0043
学生氏名 遠藤 優
ことがあり、73 人中 57 人が自分でベアシャフトチ
ューニングを行う事が可能である。
ベアシャフトチューニングの高い普及度が確認で
きた。自分でベアシャフトチューニングが出来なく
とも、チームメイト等の力を借りてベアシャフトチ
ューニングをしていた。
①ベアシャフトチューニングをする頻度
ベアシャフトチューニングをする頻度は1 ヶ月~6 ヶ月
以内にする人が多く、期間以外にも弓具の変更時や試合前
に確認する選手もいた。
世界大会出場者は全員が 3 ヶ月以内に再確認をしてい
るので、こまめな確認が必要であると示唆される。
⑤世界大会に出場したことがある人のベアシャフトチュー
ニング
世界大会出場経験者(n=8)のベアシャフトチューニン
グへすべて9 点以内に的中しており、中心もしくは中心よ
り上に的中していた。
世界大会出場経験者は左右 9 点以内に収まるスパイン
の選択をしていることがわかった。また、中心より上に的
中しているのはノッキングポイントによる射角の増加を
抑えるためではないかと示唆される。
⑥全国大会に出場したことがない人のベアシャフトチュー
ニング
全国大会未経験者のベアシャフトチューニングは10 点
から4 点まで散らばっていた。
全国大会未出場の選手は世界大会出場の選手と比べ、ベ
アシャフトチューニングを重要視していないと示唆され
る。
4.総括
ベアシャフトチューニングは高い普及度がみられ、出場
大会によるベアシャフトチューニングの違いが明らかに
なった。今回のアンケート調査は、関東地区の大学の一部
の範囲においての調査だったが、全国の大学生や学生以外
の人も同時に調査すれば、世界大会出場者と全国大会未出
場者の違いについて、より顕著な結果がでたのではないか
と推測できる。
1.目的
アーチェリー競技において、基本的なチューニングとさ
れているベアシャフトチューニングに注目し、実施率や世
界大会出場者と全国大会未出場者では違いがあるのかを明
らかにすることを目的とし、研究した。また羽がついてい
るシャフトが 30mで概ね赤以内に的中しないとベアシャ
フトチューニングが有効ではないことから、本研究では男
女が関東学生アーチェリー連盟1 部リーグ校のリーグ戦出
場経験者にアンケートを実施した。
2.方法
【対象】
関東学生アーチェリー連盟1 部リーグに男女が所属し
ている 6 校のリーグ戦出場経験者にアンケートを送付
し、回答があった73 名を対象とした。
【内容】
質問数全18 問
基本情報 年齢、性別、競技歴、引き手、大会出場レ
ベル、入賞の有無、練習時最高点、試合時最高得点、実
質ポンド、シャフトの長さと種類
ベアシャフトチューニング情報 ベアシャフトチュ
ーニングを知っているか、ベアシャフトチューニングを
したことがあるか、最後にしたのはいつか、ベアシャフ
トチューニングの頻度、得点と関係があると思うか(5 段
階)、ベアシャフトチューニングが自分で出来るか、ベア
シャフトチューニングの状態。(的の図にベアシャフトチ
ューニングのグルーピングの中心を×印で回答)
3.結果・考察
①ベアシャフトチューニングの得点との関係性
5 段階のアンケート結果は(1 関係が無いと思う~5 関
係があると思う) 平均 4.0±1.1 と関係あると考えて
いる競技者が多いことが示された。しかし、⑥の結
果のように、ベアシャフトチューニングをどの程度
合わせるかは個人差があるのではないかと示唆さ
れた。
②ベアシャフトチューニングの普及度
73人中 68人がベアシャフトチューニングをした
アーチェリーにおけるベアシャフトチューニングの
普及度と出場大会との関係性
日本体育大学 卒業抄録
ア ー チ ェ リ ー 研 究 室
指導教員 山本 博教授
学籍番号 13A0132
学生氏名 齋藤 拓哉
1 はじめに
日常生活に根差した音楽は活躍の幅を広げリラクセーシ
ョン技法として医療や企業の作業効率の向上のために使わ
れているが、音楽とスポーツに関連した研究は少ない。
2 目的
アーチェリーにおける音楽聴取がパフォーマンスに与え
る影響について明らかにすることを目的とした。
3 方法
実験対象者
某大学アーチェリー部男子選手11 名 年齢 20±0.87
実験期日、天候及び場所
1 日目 2016 年 11 月 12 日(天候晴れ、17℃)
2 日目 2016 年 11 月 13 日(天候晴れ、20℃)
日本体育大学健志台キャンパスアーチェリー練習場
実験内容
実験前に日常生活と競技時における音楽聴取に関する全
4 問の事前アンケートを実施した。競技前に10分間の音
楽聴取するラウンドを①とし、音楽聴取しないラウンドを
②とした。1日目②・①、2日目①・②の順に競技を行い、
2日間の実験を行った。1ラウンド終了毎に競技中の心理
状態の変化を評価するために5項目からなる事後アンケー
トを実施した。実験終了後に音楽聴取をしてどのように感
じたかを自由回答方式で記述、集計した。
分析方法
①2回と②2回の得点についてはt 検定を用いて分析を
行い、p 値は 0.05 をもって統計学的に有意差ありとした。
また、アンケートは結果を集計して比較した。
4 結果
表1は①2回、②2回の得点についてt 検定を用いて分
析した。結果、有意差が見られ、音楽聴取しない回よりも
音楽聴取した回のほうが優位に高い値を示した。事前アン
ケートでは1.日常生活で音楽聴取するか「する」が 90%、
「しない」が 10%だった。2.頻度は「毎日」が 27%「週
3~4」が 36%、「週 5~6」が 27%、「聴取しない」10%だっ
た。3.試合前に音楽聴取するか「する」36%、「しない」64%
だった。4.理由は「リラックスするため」が 25%、「テン
ションを高めるため」が 75%だった。図1は事後アンケー
トの結果を集計したものである。4回実施した結果、音楽聴
取による心理状態の変化にほとんど差は見られなかった。実
験終了後の音楽聴取をしてどのように感じたかについては
「リラックスした」「集中した」など肯定的な回答73%、「集
中できなかった」「眠くなった」など否定的な回答27%だっ
た。
5 考察
音楽聴取した回が、音楽聴取しない回よりも有意に得点が
上昇した。(t=2.41001,df=10,p<.05*)
音楽聴取した選手の多く
がミスの少ない安定したパフォーマンスを発揮し、ミスをし
た後に冷静に対処する選手が多かった。図1 より音楽聴取に
よる心理状態の変化は確認されなかったが音楽聴取に対し
て 73%が肯定的な回答をしたことから心身をリラックスさ
せ集中力を高める効果がある可能性が示唆された。これらの
結果から、心理的コンディショニングとして自然音による音
楽聴取はアーチェリー選手のパフォーマンス向上に効果が
あることが示唆された。
6 総括
音楽聴取することでパフォーマンスは向上した。音楽聴取
した回の方が心身をリラックスさせ集中力は高める効果が
あることが示唆されたことから、心理的コンディショニング
として有効であることが示唆された。今後は音楽聴取時に検
出される脳波や心拍並びに血圧の測定による生理的な変化
から選手のパフォーマンスの変化を調査していきたい。
音楽聴取有 音楽聴取無
t 値
平均 標準偏差 平均 標準偏差
621.7273 17.89409 614.7273 15.7889 2.41001*
*p<.05
表1 音楽聴取の有無によるパフォーマンス指標の変化値
アーチェリーにおける音楽聴取がパフォーマンスに与える影響について
日本体育大学 卒業抄録
ア ー チ ェ リ ー 研 究 室
指導教員 山本 博教授
学籍番号 13A0300
学生氏名 三浦 雄樹
1 はじめに
日常生活に根差した音楽は活躍の幅を広げリラクセーシ
ョン技法として医療や企業の作業効率の向上のために使わ
れているが、音楽とスポーツに関連した研究は少ない。
2 目的
アーチェリーにおける音楽聴取がパフォーマンスに与え
る影響について明らかにすることを目的とした。
3 方法
実験対象者
某大学アーチェリー部男子選手11 名 年齢 20±0.87
実験期日、天候及び場所
1 日目 2016 年 11 月 12 日(天候晴れ、17℃)
2 日目 2016 年 11 月 13 日(天候晴れ、20℃)
日本体育大学健志台キャンパスアーチェリー練習場
実験内容
実験前に日常生活と競技時における音楽聴取に関する全
4 問の事前アンケートを実施した。競技前に10分間の音
楽聴取するラウンドを①とし、音楽聴取しないラウンドを
②とした。1日目②・①、2日目①・②の順に競技を行い、
2日間の実験を行った。1ラウンド終了毎に競技中の心理
状態の変化を評価するために5項目からなる事後アンケー
トを実施した。実験終了後に音楽聴取をしてどのように感
じたかを自由回答方式で記述、集計した。
分析方法
①2回と②2回の得点についてはt 検定を用いて分析を
行い、p 値は 0.05 をもって統計学的に有意差ありとした。
また、アンケートは結果を集計して比較した。
4 結果
表1は①2回、②2回の得点についてt 検定を用いて分
析した。結果、有意差が見られ、音楽聴取しない回よりも
音楽聴取した回のほうが優位に高い値を示した。事前アン
ケートでは1.日常生活で音楽聴取するか「する」が 90%、
「しない」が 10%だった。2.頻度は「毎日」が 27%「週
3~4」が 36%、「週 5~6」が 27%、「聴取しない」10%だっ
た。3.試合前に音楽聴取するか「する」36%、「しない」64%
だった。4.理由は「リラックスするため」が 25%、「テン
ションを高めるため」が 75%だった。図1は事後アンケー
トの結果を集計したものである。4回実施した結果、音楽聴
取による心理状態の変化にほとんど差は見られなかった。実
験終了後の音楽聴取をしてどのように感じたかについては
「リラックスした」「集中した」など肯定的な回答73%、「集
中できなかった」「眠くなった」など否定的な回答27%だっ
た。
5 考察
音楽聴取した回が、音楽聴取しない回よりも有意に得点が
上昇した。(t=2.41001,df=10,p<.05*)
音楽聴取した選手の多く
がミスの少ない安定したパフォーマンスを発揮し、ミスをし
た後に冷静に対処する選手が多かった。図1 より音楽聴取に
よる心理状態の変化は確認されなかったが音楽聴取に対し
て 73%が肯定的な回答をしたことから心身をリラックスさ
せ集中力を高める効果がある可能性が示唆された。これらの
結果から、心理的コンディショニングとして自然音による音
楽聴取はアーチェリー選手のパフォーマンス向上に効果が
あることが示唆された。
6 総括
音楽聴取することでパフォーマンスは向上した。音楽聴取
した回の方が心身をリラックスさせ集中力は高める効果が
あることが示唆されたことから、心理的コンディショニング
として有効であることが示唆された。今後は音楽聴取時に検
出される脳波や心拍並びに血圧の測定による生理的な変化
から選手のパフォーマンスの変化を調査していきたい。
音楽聴取有 音楽聴取無
t 値
平均 標準偏差 平均 標準偏差
621.7273 17.89409 614.7273 15.7889 2.41001*
*p<.05
表1 音楽聴取の有無によるパフォーマンス指標の変化値
アーチェリーにおける音楽聴取がパフォーマンスに与える影響について
日本体育大学 卒業抄録
運動方法(アーチェリー)研究室
指導教員 山本 博 教授
学籍番号 13A0326
学生氏名 山本 祐樹
【はじめに】
アーチェリー競技は、静的スポーツのためメンタル面の
不安定さがパフォーマンスに大きく影響する。呼吸法は特
別な器具が必要なく、精神的リラックス行うことができる。
よって、シューティング前の呼吸法の有無がパフォーマン
スに及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。
【方法】
実験参加者
関東学生アーチェリー1部A 大学アーチェリー部の男子
学生8 名を対象とした。年齢 18.8±0.56 歳
実験日・場所
2016 年 11 月 21 日・22 日、日本体育大学アーチェリー
場で行った。
実験場面・実験内容
選手は4 分間に 6 本の矢を射ち、それを 1 エンドとし、
12 エンド(72 本)で 1 ラウンドとした。本研究は、シューテ
ィング前の呼吸法の有無が、パフォーマンスに及ぼす影響
について明らかにすることを目的としたため、呼吸法をす
るラウンドを①、呼吸法をしないラウンドを②とした。1
日目①・②、2 日目②・①の順に実験を行った。心理的・
パフォーマンス指標を評価するために5 項目質問紙を用意
した。①ではフリープラクティス前に呼吸法を5 分間実施
した。1 ラウンド終了時に 10 分間の休憩を設けた。呼吸法
は丹田呼吸法で実施した。
質問紙項目
心理的指標を1 細かいことが気になる、2 点数が気にな
り集中できない、3 そわそわして集中できない、4 ミスの
イメージをしてしまう、5 緊張し集中できない、の 5 項目
とし、実験実施時の心理的状況を1-5(1 全くあてはまらな
い、2 あまりあてはまらない、3 どちらもあてはまらない 4
少しあてはまる、5 あてはまる)の 5 段階で記入し、項目ご
とに平均し評価した。
分析方法
72 本を 1 ラウンドとして得点を算出した結果を基に、呼
吸法をする回と呼吸法をしない回での被験者の得点を、T
検定を用いて分析を行い、P 値は 0.05 をもって統計学的に
有意差ありとした。また、質問紙は結果を集計し比較した。
【結果・考察】
表1 は、①2 回、②2 回の得点について T 検定を用いて
分析した。結果、有意差は見られなかった。本研究において
は日常的に呼吸法を行う被験者はいなかったため呼吸法の
効果が十分に発揮されなかったと示唆される。図1 は質問紙
の結果を集計し平均値を比較した。呼吸法を行ったラウンド
の方がリラックスできたと言う回答が多かった。また、板谷
氏によると、呼吸法は、ある種のストレスマネージメント法
として、不安や緊張の緩和に効果的であると述べている。こ
のことから、呼吸法によって被験者の不安や緊張の緩和に効
果があったと考えられる。
【まとめ】
呼吸法を行うことで、得点での有意差はみられなかった。
その要因として、被験者が日頃の練習から呼吸法を取り入れ
ていなかったことが示唆される。しかし、心理的指標の結果
では、呼吸法をしなかったラウンドに比べ呼吸法をしたラウ
ンドの方がリラックスできたと言う回答が多かった。このこ
とから、呼吸法を用いることでリラックスしたように感じた
と示唆された。今後は、長期的に呼吸法を行うことで、呼吸
法がアーチェリー競技におけるパフォーマンス向上に有用
であるか調査したいと考えている。
表1
呼吸法をした回 呼吸法をしなかった回
T 値
平均 標準偏差 平均 標準偏差
596.3
596.3±29.36 29.36
589.1
589.1±27.73 27.73 0.72
図1
0
1
2
3
4
5
呼吸法あり 呼吸法なし
アーチェリー競技において呼吸法の有無が競技パフォーマンスと
心理に及ぼす影響
日本体育大学 卒業抄録
アーチェリー研究室
指導教員 山本 博教授
学籍番号 13A0335
学生氏名 吉瀧 拓真
1 はじめに
本研究では、点数を読み上げる人と選手の間に、指導や雑務
を押し付ける関係性(以下、上下関係とする)がある場合にス
コアに及ぼす影響について調査した。
2 方法
2-1 研究参加者
実験参加者は N 大学のアーチェリー部員(男子 12 名、女子
12 名、平均年齢 20±0,74 歳)で 2016 年度関東学生アーチェ
リー男子リーグ戦、2016 年度関東学生アーチェリー女子リー
グ戦に出場した選手を対象とした。
2-2 場所
日本体育大学アーチェリー場にて行った。
2-3 分析方法
50mで 36 本、30mで 36 本の合計が 72 本を 1 ラウンドとし
て得点を算出した結果を基に、2016 年度関東学生アーチェリ
ー男子リーグ戦、2016 年度関東学生アーチェリー女子リーグ
戦の得点を先輩に点数を読み上げられた場合と同級生及び後
輩に点数を読み上げられた場合でt検定を用いて分析を行い、
p値は 0.05 をもって統計学的に有意差ありとした。また、質
問紙は結果を集計し比較した。
2-4 質問紙によるアンケート
①から⑩の項目は、5 つの尺度に分類し「そう思う」「やや
そう思う」「どちらでもない」「あまり思わない」「思わない」
の 5 件法・単一回答、集合調査方式とした。①点数を読み上げ
る人が先輩の場合プレッシャーを感じるか②点数を読み上げ
る人が先輩の場合、自分のシューティング以外のことを考えて
しまうか③点数を読み上げる人が先輩の場合、ストレスを感じ
るか④点数を読み上げる人が先輩の場合、リラックスしてシュ
ーティングができるか⑤点数を読み上げる人が先輩の場合、シ
ューティングに集中できるか⑥点数を読み上げる人が同級生
及び後輩の場合プレッシャーを感じるか⑦点数を読み上げる
人が同級生及び後輩の場合、自分のシューティング以外のこと
を考えてしまうか⑧点数を読み上げる人が同級生及び後輩の
場合、ストレスを感じるか⑨点数を読み上げる人が同級生及び
後輩の場合、リラックスしてシューティングができるか⑩点数
を読み上げる人が同級生及び後輩の場合、シューティングに集
中できるかの 10 項目とした。また、⑪⑫は自由回答とし、⑪
読み上げる人が同級生及び後輩もしくは先輩でどのような違いがある
か⑫選手が思う得点に影響する外的要因は何かという質問に答える記
述式が 2 項目、最後に 2016 年度関東学生アーチェリーリーグ戦におい
て同級生及び後輩に点数を読み上げられた際の自己の得点と先輩に点
数を読み上げてもらった際の自己の得点を記入する。
3 結果
2016 年度関東学生アーチェリー男子リーグ戦、2016 年度関東学生ア
ーチェリー女子リーグ戦において先輩に点数を読み上げられた場合と
同級生及び後輩に点数を読み上げられた場合の得点を比較した。
第一戦から第五戦までの結果について、先輩に得点を読み上げられた
場合と同級生及び後輩にを読まれた場合の得点を集計し、t検定を用い
て検定を行った結果、有意差が見られなかった。
表 1
平均 標準偏差 平均 標準偏差
653.3 644.1
653.3±17.63 644.1±24.34
先輩が点数を読み上げる場合
17.63
同期・後輩が点数を読み上げる場合
24.34
t値
1.87
「リーグ戦において点数を読み上げる人が先輩または同級生及び後輩
の場合では、どのような違いがあると思いますか」という質問に対して
の自由回答を示し、60%の選手が「ある」と回答し残し 40%の選手が
「ない」と回答した。
「リーグ戦においてどのような要因がスコアに影響しますか」という
質問に対しての自由回答を分類分けした結果、45%の選手が「内的要
因」、25%の選手が「外的要因」、30%の選手が「環境要因」の 3 つに分
類分けができた。
4 考察
試合において点数を読み上げる人と選手の間に上下関係が存在して
も点数に影響しないことが分かった。つまり本研究で調査したチームに
厳しい上下関係は存在せず、先輩が点数を読み上げている場合、選手は
ただ読み上げられた点数が「情報」として耳に入ることで選手自身に心
理的な影響はないと示唆された。
5 まとめ
上下関係は、社会の規律や礼儀、尊敬の態度を学ぶことができる。上
下関係を見直すことは得策ではなく、アーチェリー競技の技術向上と同
様に上下関係の意味と根拠を理解していく必要があるのではないだろ
うか。
大学生の部活動における上下関係がアーチェリー競技の点数に及ぼす影響
日本体育大学 卒業抄録
学籍番号 13A0539
学生氏名 小川 千絵
アーチェリー選手のパフォーマンス能力とパーソナリティの相関について
1 目的
スポーツの世界では「心・技・体」の三拍子がそろうこと
によってはじめて好成績が得られる。何故なら、どれだけ優
れた「技術」や「体力」を備えていても、それを十分に発揮
するためには強い「精神力」が伴うことによって、実力が発
揮されるからである。その為、多くのスポーツ心理学研究者
が競技スポーツでの精神力について指摘している。そこで本
研究では、パーソナリティが競技選手に及ぼす影響について
取り上げ、それらとの関係について考察した。
2 研究方法
・調査期間・場所
平成 28 年 10 月 26 日 日本体育大学 1301 教室で行った。
(欠席者は平成 28 年 11 月 9 日 日本体育大学アーチェリー
場クラブハウスで行った。)
・調査対象者
日本体育大学学友会アーチェリー部に所属している選手
32 名(男子 18 名・女子 15 名)を対象とした。
・調査手順
調査は当該大学の主将に調査の趣旨及び内容を説明し、調
査を行う同意を得た。次に調査対象者に対して、教室で調査
の趣旨及び内容の説明を行った。調査対象者の同意を得た上
で、Y-G 性格検査並びに競技成績アンケート用紙を配布し、
回答後回収した。
・解析及び分析方法
本研究では競技成績を調べるために高校 1 年生から高校 3
年生までの主な競技成績、過去の自己ベスト記録についてア
ンケート形式で行った。分析には SPSS を用いて相関分析を
行った。
・調査内容
(A)Y-G 性格検査(矢田部ギルフォード性格検査):本研究
では競技者の性格を測定する検査として Y-G 性格検査を使用
した。
(B) 競技成績アンケート用紙:本研究では競技成績を調べ
るためにアンケート調査を行った。
3 結果及び考察
12 の尺度(1.抗うつ性 2.回帰傾向性 3.劣等感 4.神経
質 5.主観的 6.非協調的 7.攻撃的 8.一般的活動特性
9.のんきさ 10.思考的外向 11.支配性 12.社会的外向
性)と、アーチェリーのパフォーマンス能力は相関がないこ
とが分かった。しかし、以下の項目では関連性が見られた。
(1)抗うつ性との関連(2.3.4.5.6.7.8.10)
(2)回帰性傾向との関連(3.4.5.6.7.8.9)
(3)劣等感との関連(4.5.6.8.11.12)
(4)神経質との関連(5.6.7.8.10)
(5)主観的との関連(6.7.8.10)
(6)非協力的との関連(7.8.10)
(7)攻撃的との関連(9.10)
(8)一般的活動特性との関連(11.12)
(9)のんきさとの関連(10)
以上の結果からアーチェリー競技のパフォーマンス能力
には、パーソナリティ特性との有意差は認められなかっ
た。
アーチェリーは他の団体競技とは異なり、個人をメイン
としている。したがって他の選手との協調性や社会的外
向性といったパーソナリティ特性は必要ではない為、パ
ーソナリティ特性によって競技のパフォーマンスに影響
を与えることはないと示唆された。
4 総括
本研究では、日本体育大学学友会アーチェリー部の選手を
対象に競技力アンケート調査用紙を用いて、アーチェリー競
技におけるパフォーマンス能力と、パーソナリティ特性の相
関を検討した。YG 性格検査の全ての項目にて有意差は見ら
れなかった。本研究の知見は、アーチェリーのパフォーマン
ス能力と、パーソナリティの無関連性を示す結果となった。
今後は、対象者を増やし、スポーツ選手の一般的な心理傾向
について検査できる心理的競技能力診断検査(DIPCA)を使
用することにより、今回とは異なる結果がみられると推測さ
れる。
アーチェリー研究室
指導教員 山本 博教授
日本体育大学 卒業抄録
学籍番号 13A0569
学生氏名 立橋 茉莉子
アーチェリー選手の心的変化が試合時と練習時の成績(得点)
に及ぼす影響
[目的]
本研究ではアーチェリー選手の心的変化が試合時と練習時
の得点に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、試合時と
練習時の点数を比較し、アンケート調査を用いてアーチェリー
競技者はどのような心的変化を持って競技に臨んでいるのか
を調査した。
[方法]
実験参加者
関東学生連盟 1 部 A 大学アーチェリー部の男子学生 20 人、
女子学生 15 人を対象とした。
実験期日:大会名:場所
① 試合時
2016 年 8 月 9 日・10 日・11 日:2016 年度関東学生アーチェリ
ー個人選手権大会予選:はらっぱーく宮代
② 練習時
2016 年 11 月 19 日~23 日:A 大学アーチェリー場
実験場面
試合と練習は、同様に 50m、30mで記録測定を実行した。
選手は試合後、練習後に下記の項目でアンケートを記入した。
(1)(試合・練習)前より(試合・練習)中の方が緊張した
(2) 自信を持って(試合・練習)ができた
(3)(試合・練習)中は、常に点数を意識していた
(4) 緊張して手足が震えた
(5) 適度にリラックスして試合ができた
(6)(試合・練習)での目標を達成できた
(7) イメージ通りのプレーができた
(8) 自分を見失うことなく、いつものプレーができた
(9) 集中力を発揮できた
(10) 試合前と練習前の心境
(11) 試合時と練習時の目標
(12) 試合時と練習時で行っている事がある選手
分析方法
試合時と練習時での被験者の得点を、t検定を用いて分析を
行い、アンケート調査は結果を集計し比較した。
[結果]
1 試合時と練習時の得点の比較
試合時と練習時の得点についてt検定を用いて分析した結
果、有意差がみられ、試合時よりも練習時の得点の方が優位に
高い値を示した。
2 アンケート調査
(5)は、練習時はリラックスして、平常心で取り組んでいる選手
が多かった。(8)は、練習時の方が、いつも通りのプレーができて
いる選手が多かった。(9)は、集中力を発揮できた選手は、練習時
の方が比較的多かった。(10)試合前、練習前ともに前向きに考え
られている選手が多かった。(11)は、数値面や動作面から見た目
標が多かった。(12)は、24 人の選手が試合前と練習前では同様の
ことを行っていた。(1)(2)(3)(4)(6)(7)の結果では、試合時と練習時
で違いは見られなかった。
[考察]
本研究では、アーチェリー選手の心的変化が試合時と練習時
の得点に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、調査した。
その結果、試合時の得点より練習時の得点の方が有意に高い値
を示した。また、心的変化を見るアンケート調査では、(5)適
度にリラックスして試合ができた、(8)自分を見失うことなく、
いつものプレーができた、(9)集中力を発揮できた、という質
問で心的変化が見られた。心的変化が見られた質問項目は、練
習時に良い評価の回答が多く見られたことから、心的変化があ
ったとしても、良い意識で競技に臨むことが点数に大きく影響
してくるのではないかと示唆された。アーチェリー競技におい
て、「自信」を持つことが、精神的要素のひとつとして、大切だ
と言われている。(2)
常に自分自身の心理状況を理解し、心の変
化を上手にコントロールすることで、さらに得点の向上に繋が
るのではないかと示唆した。
[まとめ]
本研究ではアーチェリー選手の心的変化が試合時と練習時の
得点に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、調査した。
試合時と練習時の得点は、練習時の得点が試合時より有意に上
昇した結果であった。そして、アンケート調査では、9 問中 3
問の項目から心的変化が見られた。その結果から、試合時に比
べ練習時の方が適度なリラックス状態で競技に臨めている選手
が多く、集中力を発揮できている選手が多かった。その為、自
分を見失うことなくいつも通りのプレーができている選手が多
く、試合時より練習時の方が有意に高い得点を得ることができ
たと示唆された。選手は試合でも練習と同じようにリラックス
した状態でシューティングできるように心理状態をコントロー
ルすることができれば、より高い得点を得る事ができるのでは
ないだろうかと示唆された。
アーチェリー研究室
指導教員 山本 博 教授
日本体育大学 卒業抄録
アーチェリー研究室
指導教員 山本 博教授
学籍番号 13A0586
学生氏名 西野 汐梨
1 はじめに
アーチェリーとは、弓に矢をつがえて離すという、最も
シンプルなスポーツの1 つである。生きていくために「水」
は必要であり、アーチェリーを行うと脱水が起きるため、
水分補給が必要となる。
2 目的
本研究では、水分補給を行った場合と、水分補給を行わ
なかった場合に分けたときにアーチェリーパフォーマンス
に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。
3 方法
実験対象者
関東学生連盟1 部 A 大学アーチェリー部の男子学生 3 人
女子学生3 人の計 6 名を対象とした。年齢は、20±0.95 歳。
実験期日:場所
2016 年 11 月 8 日~2016 年 11 月 11 日、A 大学アーチ
ェリー場
実験手順
2016 年 11 月 8 日の実験では①水分補給なし、2016 年
11 月 9 日の実験では②水分補給ありのように 1 日ごとに水
分補給の有無を分けて実施した。補給する水分は水のみを
使用した。また、心理的パフォーマンスに及ぼす影響を評
価するために5 項目からなる質問紙を用意した。
分析方法
水分補給を行わなかった日と、水分補給を行った日での
被験者の点数を、t検定を用いて分析を行い、p値は0.05
をもって統計学的に有意差ありとした。また、質問紙の結
果を集計して比較した。
4 結果
表1 は、①、②の得点について t 検定を用いて分析し
た。結果、有意差が見られ、水分補給を行ったラウンドよ
りも、水分補給を行わなかったラウンドのほうが優位に高
い値を示した。 図 1 と図2は質問紙による回答の結果を集
計したものである。 水分補給を行ったほうが、集中力の低
下、イライラの上昇がみられた。
5考察
①水分補給なしが、②水分補給ありよりも有意に得点が
上昇した。(t=2.80,df=5,p<0.05*)動的スポーツに比べて
アーチェリーのような静的スポーツでは、発汗の量が違うた
め水分補給を行わなくても、パフォーマンスには影響を及ぼ
さないと示唆された。だが、アンケート集計の結果からは、
水分補給を行わなかったときの結果のほうが、被験者の心理
状態は良かった。実験日の神奈川県横浜市の天候と気候か
ら、水分補給を行った日は行わなかった日に比べて気温が低
かった。故に、気温が低下しているのにも関わらず、水分補
給を行わなければならないという状況が被験者にとって、ス
トレスとなり心理的な負担になったと示唆される。
6 総括
結果、水分補給をしない場合のほうが、水分補給をした場
合よりも高いパフォーマンスが見られ、有意に点数が上昇し
た。それは、水分補給を行ったという状況が被験者にストレ
スを与え、心理的な負担となり、他の生理的側面から見た研
究結果とは異なる結果が出たのではないかと示唆される。今
回の実験では、1ラウンドと2ラウンドの体重の変化や、選
手の心理的要素を数値で表すなど次回の研究では、より幅広
く多くのデータを集計し、さらに明確な結果を導きたい。
表1
水分補給なし 水分補給あり
t値
平均 標準偏差 平均 標準偏差
623
623±22.53 22.53
607
607±33.71 33.71
2.80*
水分補給がアーチェリーパフォーマンスに及ばす影響について
日本体育大学 卒業抄録
アーチェリー研究室
指導教員 山本 博教授
学籍番号 13A0592
学生氏名 濱田 佳奈
1 はじめに
アーチェリーとは、弓に矢をつがえて離すという、最も
シンプルなスポーツの1 つである。生きていくために「水」
は必要であり、アーチェリーを行うと脱水が起きるため、
水分補給が必要となる。
2 目的
本研究では、水分補給を行った場合と、水分補給を行わ
なかった場合に分けたときにアーチェリーパフォーマンス
に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。
3 方法
実験対象者
関東学生連盟1 部 A 大学アーチェリー部の男子学生 3 人
女子学生3 人の計 6 名を対象とした。年齢は、20±0.95 歳。
実験期日:場所
2016 年 11 月 8 日~2016 年 11 月 11 日、A 大学アーチ
ェリー場
実験手順
2016 年 11 月 8 日の実験では①水分補給なし、2016 年
11 月 9 日の実験では②水分補給ありのように 1 日ごとに水
分補給の有無を分けて実施した。補給する水分は水のみを
使用した。また、心理的パフォーマンスに及ぼす影響を評
価するために5 項目からなる質問紙を用意した。
分析方法
水分補給を行わなかった日と、水分補給を行った日での
被験者の点数を、t検定を用いて分析を行い、p値は0.05
をもって統計学的に有意差ありとした。また、質問紙の結
果を集計して比較した。
4 結果
表1 は、①、②の得点について t 検定を用いて分析し
た。結果、有意差が見られ、水分補給を行ったラウンドよ
りも、水分補給を行わなかったラウンドのほうが優位に高
い値を示した。 図 1 と図2は質問紙による回答の結果を集
計したものである。 水分補給を行ったほうが、集中力の低
下、イライラの上昇がみられた。
5考察
①水分補給なしが、②水分補給ありよりも有意に得点が
上昇した。(t=2.80,df=5,p<0.05*)動的スポーツに比べて
アーチェリーのような静的スポーツでは、発汗の量が違うた
め水分補給を行わなくても、パフォーマンスには影響を及ぼ
さないと示唆された。だが、アンケート集計の結果からは、
水分補給を行わなかったときの結果のほうが、被験者の心理
状態は良かった。実験日の神奈川県横浜市の天候と気候か
ら、水分補給を行った日は行わなかった日に比べて気温が低
かった。故に、気温が低下しているのにも関わらず、水分補
給を行わなければならないという状況が被験者にとって、ス
トレスとなり心理的な負担になったと示唆される。
6 総括
結果、水分補給をしない場合のほうが、水分補給をした場
合よりも高いパフォーマンスが見られ、有意に点数が上昇し
た。それは、水分補給を行ったという状況が被験者にストレ
スを与え、心理的な負担となり、他の生理的側面から見た研
究結果とは異なる結果が出たのではないかと示唆される。今
回の実験では、1ラウンドと2ラウンドの体重の変化や、選
手の心理的要素を数値で表すなど次回の研究では、より幅広
く多くのデータを集計し、さらに明確な結果を導きたい。
表1
水分補給なし 水分補給あり
t値
平均 標準偏差 平均 標準偏差
623
623±22.53 22.53
607
607±33.71 33.71
2.80*
水分補給がアーチェリーパフォーマンスに及ばす影響について