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Microsoft PowerPoint JASCDブレンド型学習(船守).pptx

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(1)

Try it on Monday

「ブレンド型学習」デザインのポイント

JASCD

Japan Association of Supervision and Curriculum Development

2014年12月6日

東京大学教育企画室

船守美穂

(2)

1

‡以下にアクセスしてください。

https://www.govote.at/3fc441

又は

https://www.govote.at/

にアクセスし、

40 98 79 を入力

(3)

Today’s Talk

I.

ブレンド型学習とは

II.

ICT便利ツールのデモ

III.

ブレンド型学習の事例

(4)

-a.

ブレンド型学習の

概要とその効用

3

(5)

ブレンド型学習とは(

1)

4

教室での

対面教育

ブレンド型

教育

デジタル技術や

ネット環境を

利用した教育

ICT活用教育と 何が 違うのやら ・・・?

(*) Blended Learningの定義はまだ十分には確定していない。また、 “ hybrid learning ”や、 “technology-mediated instruction,”

(出典)What is LMS?: Using Blended Learning to Enhance Education

http://www.whatislms.com/using-blended-learning-to-enhance-education/ face to face learning blended learning online learning

(6)

ブレンド型学習とは(2)... 留意点

‡

ブレンド型学習とは、

„

「対面教育」と「

ICTを用いた教育」をブレンドし

たもの

„

それだけの意味しかもたず、技術の進展ととも

に一つの教育の可能性として浮上した。

„

特別の教育効果を念頭に編み出された教育方

法ではないため、

ブレンド型学習にしたからと

いって、良い教育効果が期待できる訳ではない。

5 でもうまくやれば、 面白い教育効果も 期待できる!

(7)

ブレンド型学習の進化:

ICTを用いた教育」の導入方法

‡

対面教育の(部分的)代替モデル

„

単元の説明(講義)を、オンライン教育へ

„

ドリルや確認テストをオンライン上で実施

„

インターネット上の調べ学習

„

黒板や教科書、プリント等を

ICT機器等で代替 等

„

ICTを用いた教育」ならではの教育方法

„

情報共有の瞬時性、広範性の利用 (ネット集計、

Twitter)

„

多様なコミュニティ形成の可能性の利用

„

ネット上の協働作業の可能性

„

情報の蓄積、検索、分析可能性の利用(教員向け含む)

„

幅広いアプリの利用による多様な教育方法の追求 等

(8)

ICTを用いた教育」の効用

効率性

‡

毎年同じ講義、教材等

を利用可能

„

教材を毎年加筆、充実

も可能

‡

自分のペースや教室

外での学習が可能

‡

経営的には、紙・教

室・教員の削減

(?)

ダイナミックな

情報共有可能性

‡

瞬時の情報共有

„ クラス全員の参加、意見集約

‡

多様なコミュニティ形成

‡

大人数による情報共

有・加工可能性

‡

音声・動画

ネット上の

多様な情報の利用

‡

特別の支援を要する

学生への配慮可能

7

(9)

MOOCの先駆け: cMOOC(1)

‡

実施年:

2008年

‡

受講者:

世界から

2200名

‡

主催者:

Stephen Downes, George Siemens

(マニトバ大学)

‡

科目名:

「結合主義と連結知識」

” Connectivism and Connective Knowledge course (CCK08)”

‡

コンセプト:分散的コンテンツをオープン学習で学ぶ

open learning with distributed content

8 仲間と 学ぶのは 楽しい! 色々な視点も 入って、議論が 発展するよ!

(出典)George Siemens, “Connectivism: A Learning Theory for the Digital Age”, (2004) http://www.elearnspace.org/Articles/connectivism.htm

●デジタル化時代の学習理論(Connectivism) ネット上の知識に自由にアクセスでき、構造的学びが薄れてきて いるなか、インフォーマルな学習が大きな比重を持つようになって きている。 そうしたなか、ネット上の星雲のような多様な知識に触れながら ネットワーク・コミュニティで学び、成長することが重要となってきて いる。 George Siemens (2004) ●デジタル化時代の学習理論(Connectivism) ネット上の知識に自由にアクセスでき、構造的学びが薄れてきて いるなか、インフォーマルな学習が大きな比重を持つようになって きている。 そうしたなか、ネット上の星雲のような多様な知識に触れながら ネットワーク・コミュニティで学び、成長することが重要となってきて いる。 George Siemens (2004)

(10)

MOOCの先駆け: cMOOC(2)...CCK08

9

‡

ネット上で分散された学習空間

(出典)The MOOC Guide, “03. CCK08 – The Distributed Course”

https://sites.google.com/site/themoocguide/3-cck08---the-distributed-course 1. 学習者は、ネット上のブ ログやSNS、電子掲示 板やライブ・フォーラム 等を用いて、科目テーマ について独自のラーニン グ・コミュニティを形成し、 議論をする。 2. これら分散された議論は、 毎日RSS等で集約され、 毎日のニューズレターで 共有される。 3. ネット上で議論が更に進 展する。 1. 学習者は、ネット上のブ ログやSNS、電子掲示 板やライブ・フォーラム 等を用いて、科目テーマ について独自のラーニン グ・コミュニティを形成し、 議論をする。 2. これら分散された議論は、 毎日RSS等で集約され、 毎日のニューズレターで 共有される。 3. ネット上で議論が更に進 展する。

(11)

‡

即座集計、意見掲示サイト

¾ ネット上で簡易的に選択式問題につき即座集計・表示するサイト。 ¾ http://mentimeter.com/, http://www.polleverywhere.com/ ¾ https://twitter.com/, http://clica.jp 等

‡

選択式問題作成サイト

¾ 選択式問題を作成し、生徒に学習を確認させるためのサイト。 ¾ http://www.quizglobal.com/, http://www.tac-soft.com/quizmaker.html等

‡

記憶式問題用サイト

¾ 外国語単語や専門用語、選択式問題等を記憶するためのサイト。 ¾ フラッシュカード、スペル・チェック、類似問題出題、画像と用語マッチング、 スピード記憶機能などを有する。 ¾ http://quizlet.com/ 等

‡

ドキュメント共有サイト

¾ Word、Excel、PowerPoint等のドキュメントを複数名で共有。 ¾ リアルタイムで複数名が同時アクセスし、編集できる。 ¾ https://docs.google.com/, https://www.dropbox.com/ 等 便利なサイトが たくさん。 英単語や専門用語等 人が作った 問題で学ぶことも できるよ。

ICTを用いた教育」のための便利ツール(1)

(12)

11

‡

格好いいイントロ動画作成サイト

¾ 写真を複数入力すると、雛形の動画と音楽にこれを挿入し、カッコイイ 動画が作成される。 ¾ http://animoto.com, imovie 等

‡

学生をランダムに当てるサイト

¾ 予め入力しておいた学生名から、学生をランダムにあてるサイト。 ¾ 当てられた学生は、ストップウォッチで回答しなくてはいけない。 ¾ http://primaryschoolict.com/random-name-selector/ 等

‡

オンライン・ストップワッチ サイト

¾ 20以上のストップワッチの種類から、ストップワッチを選択可能。 ¾ http://www.online-stopwatch.com/ 等

‡

共同作業サイト

¾ 壁紙に、各自がアイディアをポストイットで貼り付け可能なサイト。 ¾ 制作した壁紙(アイディア)を、簡単にPDFやExcel、facebook、Twitter 等で共有することができる。 ¾ http://padlet.com/ 等

ICTを用いた教育」のための便利ツール(2)

(13)

ICTを用いた教育」のための便利ツール(3)

‡

画面キャプチャ・ソフト

¾ パソコンの動きを、音声や映像(Webカメラ等を通した映像)とともに収録 するソフト。 ¾ パワーポイント等を操作しながら、音声解説を同時録音するのが便利 ¾ 選択式問題を埋め込む機能もソフトによってはある

¾ Snagit, Camtasia, http://present.me/, http://www.screencast-o-matic.com/ 等

‡

講義ビデオ投稿・共有サイト

¾ 録画した講義を投稿するサイト。

¾ 動画を管理したり、特定のコミュニティで共有したりすることができる。

¾ 教育機関と契約し、広告なしの設定や大容量の確保などができる。

¾ https://vimeo.com/, http://www.teachertube.com/, http://www.youtube.com/ 等

‡

学習管理・コミュニティサイト

¾ 教員と学生が連絡事項の伝達や議論などができるコミュニティ・サイト。

¾ 確認テストなどを通じて、学生の理解状況を把握する機能などもある。

¾ 宿題の投稿や親との連絡、カレンダー機能などもある。

(14)

ブレンド型学習の方法

‡

ICTを用いた教育」を教室

で用いる

„

デジタル教材や多様な便利ツールの利用

„

ネット検索、情報共有、デジタル共同製作

„

電子黒板、タブレット等の

ICT機器の利用 等

‡

ICTを用いた教育」を教室

で用いる

„

オンライン教育(講義、確認テスト等)

„

ICTを用いた学習活動(宿題)

‡ ネット検索、ネット上の議論、デジタル共同製作等

„

ラーニング・マネジメント・システム(

LMS)の利用

‡ 教員・学生にとっての学習管理(進捗・成績等) ‡ 教材提供、学生への連絡、LMS内での協同学習(議論等) 13 「ICTを用いた教育」を 教室外で用いる方が 伝統的対面教育の代替に 近いのかなぁ?

(15)

ブレンド型学習を用いた

授業アイディア

‡

瞬時の教室内の理解度や意見把握

‡

調べ学習における利用

(出来れば協同学習)

‡

デジタル作品の共同製作

‡

プレゼンテーション、レポート作成

‡

実験方法等の事前デモ

‡

授業内で議論する内容の教材事前提示

‡

講義ビデオ、確認テスト、暗記カード

‡

ICTを利用した宿題

(出来れば協同学習)

„

デジタル作品の共同製作、ネット議論等

ICTを

教室内で

使用

ICTを

教室内で

使用

ICTを

教室

使用

ICTを

教室

使用

(16)

ブレンド型学習の

教育的効用の可能性

‡

デジタル化時代に合った教育の実現

„

ネット上のコミュニティ形成、意見交換、新しい知の創出

„

ネット検索、情報共有、デジタル共同製作

‡

協同学習、「主体的学び」の実現

„

ネット上の協働作業、教室における協同学習

„

学生一人一人にアクションのチャンスを

‡

教育提供の効率化

„

教材や宿題の情報共有可能性の拡大

„

学生一人一人のペースや理解度に応じた教育の提供

„

教育提供の効率化による、他の教育・学習活動時間の捻出

15 協同学習を 伴わなければ、 オンライン教育を する意味がない という意見も ある!

(17)

-b.

時代とともに変わる

教育と学びの在り方

(18)

変わる情報伝達の手段

17

量産書

貴重本

on Internet!

Digital Files

・誰でもアクセス可能

・瞬時に入手可能

(無料,複製,永久)

(19)

中世から変わらない教室風景

18

(出典)Laurentius de Voltolina作, Liber ethicorum des Henricus de Alemannia(ドイツのヘンリクスの倫理書) 14世紀後半の絵画: ドイツのヘンリクスがボローニャ大学の学生に講義をしている風景。

(20)

現代の大学講義室

19

(出典)苫小牧駒澤大学 講義室

(21)

アクティブ・ラーニングの寺子屋

20

(出典)東京都立図書館所蔵

(22)

デジタル化時代の学びの変容

21

デジタル化時代

印刷物の時代

一定の知識を 詰め込んでおかないと、 判断(仕事)ができない。 情報はネット上に溢れているから、 概要(KW)を把握していれば十分。 大事なのは、総合的分析力とコラボから 新しい知見、活動を生み出せること! そうは 言われているけど、 本当かなぁ・・? やはり、頭の中に 入っていた方が 速いし、判断の幅も 広がるけど・・・。

(23)

師弟関係

vs. social learning

9 教師から生徒へ (上下関係) 9 クラスの理解度に応じた教育 9 師弟関係(絆) 9 学生同士の教え合い(仲間意識) 9 教員はファシリテーター(横関係) 9 多様なアイディアによる新しい知の創出 9 「教える」ことを通じた学び

(24)

一斉授業

vs. 非同期的学習

23 メリット • 学習体験の共有 デメリット • 一度落ちこぼれたら、 リカバーが難しい。 メリット • 個々の生活に合わせた学習が可能。 デメリット • 学習管理が大変。 ユビキタス 学習だね! スポンジのように 穴(抜け)の多い 知識となる可能性 ?! (Personalized learning)

(25)

アダプティブ型学習と

パーソナライズド学習の融合

Merging adaptive and personalized learning

実力判定 Assessment 個人に最適の 学習プログラム計算 Optimization of Learning modules 個人学習 learning

効率的に

学べる!

Time efficient

自分の

ペースで

self paced

ゲーム感覚で

楽しい!

gaming

自分に

フィット

personalized

(26)

Ⅱ.

ICT便利ツールのデモ

(27)

‡

ネット集計

‡

ネットで意見集約

„ Mentimeter https://www.mentimeter.com/ (デモ: https://www.govote.at/3fc441 or https://www.govote.at/ 40 98 79 を入力)

‡

暗記ツール

„ Quizlet http://quizlet.com/ (デモ: JASCDで検索)

‡

壁紙ツール

„ Padlet http://padlet.com/

‡

講義ビデオ作成

(28)

-a.

反転授業等への

個別取り組み事例(海外大学)

27

(29)

事例1: 反転授業により、

物理の基本概念の理解を醸成

‡

科目:

物理学入門

‡

対象:

学部生(生物系)

‡

科目提供:

UC Berkeley, 宇宙物理, A.W.教授

‡

科目提供方法:

„ 講義はオンライン教育モジュールにてLMS上で提供。 „ 授業時間は、クリッカーを用い、物理の基本概念に関する問題を解く。 „ 数式を用いる演習問題は宿題、かつ最終試験もこれに類する問題。

‡

特徴:

„ 通常の講義+演習問題に加え、物理の概念を理解 するための問題を解く時間を作ったことに特徴あり。 „ 授業時間内に解く問題は、四択問題で、計算なしで 直感的に解くもの。 „ 学生は演習問題はすらすら解けても、物理の基本 概念を理解していないことが多く、この方法を用い た。特に生物系の学生は、考え方のアプローチが物 理的思考となっていないようである。 従来 反転授業 予習 ― 講義ビデオ 授業 講義 付加的教育 (物理の概念理解深化等) 復習 演習問題 演習問題

(30)

ハーバード大学物理学の反転授業:

Peer Instruction

‡ Eric Mazur教授が、1990年から開発・実践。 ¾ 自身も講義形式の授業をしていたが、ある日、学生が十分に物理の 概念を理解していないことに気づく。 ¾ 色々と言葉を尽くすが、概念がうまく伝わらない。 ¾ ある日、思い余って隣同士で相談するように指示したら、速やかに概念が理解された。 ¾ 以来、自宅で教科書で学んでもらい、教室では「Peer Instruction」に切り替える。 ‡ 方法: 1. 学生は自身で教科書で学ぶ。 2. 授業1時間前までに、疑問点と面白かった点を、教授に送付。 3. 授業中は、送られてきた疑問点等を中心に、教授が質問を提示。 ① まず一回目の質問提示:各自で考え、クリッカーで回答を送付。 ② 隣同士で相談。 ③ 再度、クリッカーで回答送付。 ④ (正解に至らない場合、もう一度繰り返すか、教授が説明) 29 (出典)Mazur Group, “Peer Instruction”

http://mazur.harvard.edu/research/detailspage.php?ed=1&rowid=8 ‡ 注記: ¾ 学生からは、「自分で教科書から学ぶために授業料を払っているのではないと 反発があるが、マズール教授の信念として、反転授業を貫いている。 ¾ マズール教授は、ホワイトハウスにも積極的働きかける熱心な反転授業推進者。 これは、学生の分からない ところに直接答えるから、

「Just in Time Teaching (JiTT)」

(31)

物理の概念獲得を確認するための

直感テスト(例)

電球A 電球B スイッチC ■ 問題: スイッチC を閉じると、電球Bの光はどうなるか? a) 更に明るくなる c) 弱くなる b) 変わらない d) 消える 直感で、 クリッカーで 答えてね!

(32)

事例2: 課題の採点・返却の自動化により、教育の質向上

かつ大人数学生を収容

‡

科目:

人工知能入門

‡

対象:

学部生

‡

科目提供:

UC Berkeley, コンピュータ科学, P.A.助教

‡

科目提供方法:

„ 講義は通常通り授業中に実施。 „ 録画した講義(①原版、②短縮版)をアップロード „ 計算機プログラム製作等の課題(宿題)の提示と採点を自動化 ※ 最終試験は通常通り、教室内で実施

‡

特徴:

31 最近は、 論文だけでなく 教育もアピール ポイントの一つ! „ コンピュータ科学の科目は全学的に人気が高く、 学生を収容しきれないことが課題であった。 „ 講義録画の提供により、物理的教室の収容定員 の制約を取り除き、 „ 課題の自動提示と自動採点により、宿題の採点を 担当するTA人数の制約を取り除く。 „ 学外にも提供し、自分の名前を売ることにも成功。 プログラミングの課題 提出 正誤判定、ヒント 自動提示 提出課題の正誤を 自動判定する プログラム内蔵

(33)

事例3: データマイニングに関する統計学の講座で、

世界で一番乗り

‡

科目:

データマイニング統計学

‡

対象:

修士学生

‡

科目提供:

スタンフォード大学、統計学、

R.T.教授&T.H.教授

‡

科目提供方法:

„ 二名の教員と、外部講師も含め、オンライン教育モジュールを作成・提供。 „ 授業時間は通常の週3時間から1.5時間に短縮し、外部講師等を招いたア クティブ・ラーニングを実施。

‡

特徴:

„ データマイニング統計学に関するオンライン教育はまだ存在せず、世界で 一番乗りできることに魅力あった。 „ また、学生の質が変容し、対面授業よりオンライン教育が好まれ、以前から、 単純な録画講義を観て、授業をサボる学生が増えていた。 „ 世界の積極的な受講者数万名に教育することは魅力、 かつトップ大学としての使命である。 „ なお、二人で漫才をしながらのチーム・ティーチングは極めて好評だった。 目の前の 少人数の学生のみを 教えるのは 寂しい・・・。 二人で 教えたら 受けた!

(34)

事例4: 人文学の反転授業で、

高度な読解能力と批判的思考を養う

‡

科目:

日本研究

‡

対象:

学部生(日本学専攻以外の学生)

, 少人数クラス

‡

科目提供:

UC Berkeley、日本学、J.W.講師

‡

科目提供方法:

„ 「奥の細道」「平家物語」「能」などを、自宅学習として提示(但し、英語)。必要に 応じて、確認テストあり。 „ なお、動画ビデオではなく、プリント(LMS上のPDF)として提示。 „ 授業時間は、作品解説をするのではなく、当該作品が出てきた時代背景や日本 固有の概念(わび/さび、もののあわれ等)を説明したり、茶道を体験。

‡

特徴:

„ 日本の文学作品の文字面のみを読んでも、全く面白くもなければ意味もない。 学生が、その文学作品が伝えようとしていることを掴むことを狙う。 „ 学生からは、反転授業に対するフラストレーションが感じられる。教員に作品を 解説してもらいたいのである。 „ ただし、日本の「和歌が面白かった」というこれまでにはないコメントもあり、少し は狙いが功を奏しているようである。 33 学生にはきちんと 文章を読み込める ようになって 欲しい!

(35)

事例からみる反転授業実践の目的と動機

‡

反転授業の実践目的

„ 授業の質の向上 9 アクティブ・ラーニング 9 概念をより良く伝える „ 大人数講義を効率的に実施 „ 学習の反復可能性の提供 9 オンライン教材を何回も聴講 9 オンラインの反復演習 „ 学生のニーズに合わせる 9 時間の柔軟性 9 対面よりオンラインを好む „ 授業の質の向上 9 アクティブ・ラーニング 9 概念をより良く伝える „ 大人数講義を効率的に実施 „ 学習の反復可能性の提供 9 オンライン教材を何回も聴講 9 オンラインの反復演習 „ 学生のニーズに合わせる 9 時間の柔軟性 9 対面よりオンラインを好む

‡

教員

の実践動機

„ 学生の学びを高めたい „ 授業の効率化を図りたい 9 毎年同じことを話したくない „ 大人数講義を捌く必要性 „ オンライン教育で一番乗りをしたい 9 このテーマの講義は自分しかできない! 9 このテーマのオンライン教材はまだ存在しない! 9 優れた教材で評価されたい(テニュア獲得へ) „ (学外の)学生も教えたい 9 やる気のある学生を教えたい! 9 多様な学生を教えたい! „ 学生の学びを高めたい „ 授業の効率化を図りたい 9 毎年同じことを話したくない „ 大人数講義を捌く必要性 „ オンライン教育で一番乗りをしたい 9 このテーマの講義は自分しかできない! 9 このテーマのオンライン教材はまだ存在しない! 9 優れた教材で評価されたい(テニュア獲得へ) „ (学外の)学生も教えたい 9 やる気のある学生を教えたい! 9 多様な学生を教えたい! 教員の モチベーションに つながらないと 長続きしない。

(36)

-b.

反転授業等への

個別取り組み事例(国内高校)

35

(37)

国内高校の反転授業事例(1):

反転授業により、英語の発声練習の時間を編み出す

‡

科目:

英語

‡

対象:

高校

2年生進学コース

‡

科目提供:

近畿大学附属高校

N.Y.教諭

‡

科目提供方法:

„ 英文読解の解説はLMS上にてオンライン教育モジュールで提供。 „ 反転授業により生み出された時間を、英語のインプットと発声練習の時間 に充てる(単語のフラッシュカードと、英文の発声)。 „ 英文読解については、発声練習のあとのプリント問題(回収、採点される) と、中間/期末テストがあることで、ある程度は自習が成立。

‡

特徴:

„ 自宅学習では普通しない、リスニングとスピーキングを授業時間中に行う。 „ 期末テスト前になるとオンライン教育モジュールを見る生徒が増える(生徒 には、何度も見返せると好評)。 反転授業で、 協働学習でなくて、 発声練習でもいい!

(38)

国内高校の反転授業事例(2):

授業時間内にこなせない内容を、NHK教育番組の解説に

37

‡

科目:

生物学

‡

対象:

高校

2年生

‡

科目提供:

近畿大学附属高校

I.K.教諭

‡

科目提供方法:

„ 基本的には、通常通りの授業を実施。 „ 但し、H25年度からの学習指導要領の改訂により学習内容を全てカバー できなくなったため、単なる知識伝達(暗記部分)に近い内容については授 業時間内の解説を割愛し、NHK教育番組の解説をオンライン教育モ ジュールとして提供。

‡

特徴:

„ 自作のオンライン教育モジュールではなく、NHK教育番組を利用。 „ 授業時間内は、より詳細な説明をする内容に絞り、重点的に説明。理解の 深化をはかる。 授業で重点説明を するために、NHKの 教育番組に頼る。

(39)

国内高校の反転授業事例(3):

iPad内の問題集解答や動画解説を用いた数学の協働学習

‡

科目:

数学(数列)

‡

対象:

高校

2年生 文系特別進学コース

‡

科目提供:

関東第一高校

Y.H.教諭

‡

科目提供方法:

„ 解説はLMS上にてオンライン教育モジュールで提供。 „ 授業は協働学習により、決められた問題をグループごとに解く。

‡

特徴:

„ 問題の解説は、プリント、PDF、教師自作の解説動画により提供。 „ 生徒は、自分のスマホあるいはグループ1台配布されるiPad、プリント等に より、解説を自由に見ることが出来る。

‡

授業風景:

※ 問題が難しすぎるのか、協働学習もあまり機能せず、問題が解ける様子が なかった。 反転授業に すれば、うまくいく というものでもない。

(40)

国内高校の反転授業事例(4):

数学演習問題の理解定着活動を行う反転授業×協働学習

39

‡

科目:

数学

‡

対象:

高校

2年生 特別進学コース

‡

科目提供:

近畿大学附属高校

S.M.教諭

‡

科目提供方法:

„ 解説はLMS上にてオンライン教育モジュールで提供。 „ 授業はジグソー法を取り入れた協働学習により、生徒が他の生徒に教える といった仕掛けを二段階以上設け、人に説明したり、分からないところを質 問をするといった言語活動により、知識の定着を促す。

‡

特徴:

„ 教科書で理解できるのであれば、オンライン教育モジュールを観ることは 強要しない。また、単元の一回目の授業では教師が、内容を概説。 „ 授業の前に、問題解説を担当するグループごとに教師と事前に相談。

‡

授業風景:

※ 生き生きとした協働学習が行われていた。 協働学習には、 生徒のやる気や 仲間意識が必要。 ジグソー法等の 仕掛けも必要だけど、 先生と生徒の 信頼関係も大事!

(41)

授業前 グループ毎に 担当した問題について 先生に説明/質問 授業中 宿題 問題を 自分で解く

反転授業×協働学習

(ジグソー法)

・各グループの代表が問題の解き方を説明 ・各グループ内で分担して、問題の解き方を聞く ・各グループで、聞いてきた問題の解き方を共有

(42)

国内高校の反転授業からの示唆(1)

‡

学生にやる気(つまり進学コース)が

ないと、協働学習が成り立たない。

‡

反転授業を行う「目的」が大事。

„

単に授業と宿題を反転すると、授業崩壊。

„

逆に目的意識を持つのであれば、授業を演

習の時間ではなく、発声練習や特別なデモ

ンストレーションに充てるという使い方もでき

る。

41

(43)

国内高校の反転授業からの示唆(2)

‡

教室内外の学習活動の全体デザイン

が必要

„

教室内の活動のみを視野に授業計画を作るので

はなく、自宅での学習活動、教室における学習活

動のトータル・デザインが必要。

‡

学習評価の基準の変更も検討が必要

„

学生の学習活動は基本的には、成績評価基準に

合わせたものとなるため、反転授業の効果として

「主体的学び」を期待するのであれば、学習評価

基準もこれを視野に入れる必要あり。

42

(44)

国内高校の反転授業からの示唆(3)

‡

反転授業にしたからといって、テストの

クラス平均が格段に上がる訳ではない

„

出来る子は、出来る。やる気のない子は、何を

しても学習しない。

„

救われるのは、中ぐらいの「やる気はあるが、

途中で躓いて分からなくなる生徒」。

„

反転授業は、クラスの気質によってうまく機能

しないこともあるため、一方通行の授業以上に、

テストのクラス平均にバラツキが出ること有り。

(45)

まとめ:

反転授業との付き合い方

‡

「反転授業」は特別の教育効果を念頭に開発

された訳ではない。

„ オンライン教育を副教材として用いたことによる副産物。 „ 「講義」と「宿題」を逆転した、という意味しか持たない。

‡

「反転授業」で効果を挙げるためには、どのよ

うな教育効果を得たいのか、

その目的を明確

にして授業設計をすることが肝要。

„ どのような教育効果を得るために、反転授業をするのか? „ そのために、教室内外の学習活動をどのようにデザイン、統合するのか? „ 期待した教育効果が得られたか、どのように学習評価するのか?

‡

「反転授業」を成り立たせるためには、

教員ー

学生、学生間の信頼関係が必須。

(46)

Ⅳ.

ブレンド型学習のデザイン

(47)

まとめ

‡

ブレンド型学習は、「対面教育」と「

ICTを用いた

教育」を組み合わせたもの。

‡

その定義からして、ブレンド型学習をしたからと

いって、よい教育効果を期待できる訳ではない。

‡

ただし、デジタル技術の特性による特別の教育

効果は、工夫によっては得られる。

„

瞬時のクラス内の意見や理解度把握

„

デジタル情報の共有のしやすさ(デジタル共同製作)

„

学生によるその場での調べ物のしやすさ 等

(48)

ブレンド型学習のポイント

‡

科目終了時に、学生が習得しているべき事は何

か?

「何を分かっていてもらいたいのか」「何がで

きるようになっていて欲しいのか」?

‡

それら事項を習得するために、どのような学習活

動が必要か?

そのために教室内の活動と、教

室外の学習とをどのように組み合わせるのか?

‡

それら事項が習得されたかは、何を基準に、どの

ように評価するのか?

教室内外の学習活動と

それらがどのように評価されるかを、学生にどの

ように伝達するのか?

‡

科目終了時に、学生が習得しているべき事は何

か?

「何を分かっていてもらいたいのか」「何がで

きるようになっていて欲しいのか」?

‡

それら事項を習得するために、どのような学習活

動が必要か?

そのために教室内の活動と、教

室外の学習とをどのように組み合わせるのか?

‡

それら事項が習得されたかは、何を基準に、どの

ように評価するのか?

教室内外の学習活動と

それらがどのように評価されるかを、学生にどの

ように伝達するのか?

47 (出典) D. Randy Garrison, Norman D. Vaughan (2007)

(49)

東京大学教育企画室 特任准教授 船守美穂 E-mail: [email protected] URL: http://researchmap.jp/funamori/ うまく工夫を凝らして、 いい教育効果を 狙ってみよう!

参照

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