• 検索結果がありません。

Microsoft PowerPoint - JEITA2014_3_7prn.ppt [互換モード]

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Microsoft PowerPoint - JEITA2014_3_7prn.ppt [互換モード]"

Copied!
27
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

ディスプレイの人間中心設計

3Dと4Kについて

成蹊大学

窪田

FPDの人間工学シンポジウム2014

JEITA主催,日本人間工学会協賛

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

ディスプレイの人間中心設計

1.はじめに

2.3Dテレビの方式間比較

3.視聴者の視点から見た4Kテレビ

4.学生のスマートフォン利用実態

5.まとめに代えて

(2)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

1.はじめに

人間中心設計

ユーザー特性と視聴実態 を考慮する 大画面化→観視画角の 拡大→臨場感・立体感

技術主導

技術主導による単線的,一元的な技術の発展と,生身のユー ザーが現場で遭遇している現実との乖離を埋めるために人間中 心設計が必要になる.細分化した技術に対して,技術者が一人 のユーザーとしての感覚を持ち続けることの重要性を指摘する.

4K→8K

3D

ディスプレイの人間中心設計

1.はじめに

2.3Dテレビの方式間比較

(1) 実験Ⅰ:画質の方式間比較 (2) 実験Ⅱ:視覚疲労の方式間比較

3.視聴者の視点から見た4Kテレビ

4.学生のスマートフォン利用実態

5.まとめに代えて

(3)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 液晶テレビの3D機能搭載機の出荷割合 出典:JEITA(民生用電子機器国内出荷統計)

3D機能の搭載機の割合はすでに減少に転じている

2.1  6.8  17.7  16.5  0 5 10 15 20 2010 2011 2012 2013 3D 搭載機の出荷割合(%) 年度 国内出荷に占める3D搭載機の割合

2.3Dテレビの方式間比較

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 ・比較した3Dテレビの表示方式 全て市販の55型液晶テレビ ①裸眼方式: インテグラルイメージング方式 (参加者ごとに視域を自己調整して評価した) ②アクティブシャッター眼鏡方式: 時分割方式 ③パッシブ眼鏡方式: 空間分割 ラインバイライン ・表示輝度 3機種とも 白輝度75 cd/㎡に設定 (眼鏡方式は眼鏡越しに測定)

(1) 実験Ⅰ:画質の方式間比較

3つの方式の3Dテレビの画質を一対比較により比較評価した. 各方式で市販されている1機種を購入し、特定の環境下で比較し た実験であり,各方式の良し悪しを決定づけることを意図したも のではない.

(4)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 視距離:3H 映像分配機 映像再生機

方法

・照明環境 :画面照度 10 lx ・実験参加者 :19~24歳の学生 24名 シェッフェの一対比較(中屋の変法)で3機種を比較評価 アクティブとパッシブの 眼鏡を持ち替えて評価

使用した映像

映像コンテンツ 制作会社 映像種類 アバター 20世紀フォックス 実写+CG 曇り時々ミートボール ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント CGアニメ IMAXディープシー ワーナー・ホーム・ビデオ 実写 20秒間の映像クリップをリピート再生

(5)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

手続き

評価項目 1 色の濃さ 濃⇔淡 2 精細感 高⇔低 3 立体感 強⇔弱 4 明るさ感 明⇔暗 5 総合画質 良⇔悪 シェッフェの一対比較で用いた尺度 差が わからない ようやく差が わかる 差がわかる 非常に差が わかる

0

1

2

3

方式3条件と映像3条件の提示順は順序効果を相殺する ように設定 3方式における3つの評価対に対してシェッフェの一対 比較(中屋の変法)を適用 JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

結果

総合画質の方式間比較の結果 24名の平均値と95%信頼区間

(6)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 0 6 12 18 24 ‐3 ‐2.5 ‐2 ‐1.5 ‐1 ‐0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 z‐score 裸眼 アクティブ眼鏡 パッシブ眼鏡 色の濃さ 精細度の高さ 立体感の強さ 明るさ

画質要因の方式間比較

アバター 曇り時々ミ ートボール ディープシー 24名の平均値と95%信頼区間 0 6 12 18 24 ‐3 ‐2.5 ‐2 ‐1.5 ‐1 ‐0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 z‐score 色の濃さ 精細度の高さ 立体感の強さ 明るさ 0 6 12 18 24 ‐3 ‐2.5 ‐2 ‐1.5 ‐1 ‐0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 z‐score 色の濃さ 明るさ 精細度の高さ 立体感の強さ Negative Positive

Negative Positive Negative Positive

・参加者: 24名(19~24歳、男性21名、女性3名)

・照明環境: 画面照度 10 [lx]

・ディスプレイ: 実験Ⅰと同一の55型 液晶3Dテレビ

・視聴映像: アバター(©Fox Movies Japan)

・表示輝度: 75 [cd/m2] ・観視距離: 3H(190cm) ・視聴条件: 裸眼、アクティブ、パッシブ、2Dの4条件 各条件1日約80分 2Dはいずれかの機種の2Dモード ① ② ③ ④ 各実験日のスケジュール ①~④で自覚症状を聞き取り 30分間の視聴 30分間の視聴 15分間の休憩

方法

(2) 実験Ⅱ:視覚疲労の方式間比較

(7)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 1. 目がいたい 2. 目が圧迫される感じがする 3. 目がしょぼしょぼする 4. 目がチカチカする 5. 目が熱い 6. 涙が出る 7. 目が乾く 8. 目が充血する 9. まぶたがピクピクする 10.まばたきが多い 11.近くのものに焦点が合わせにくい 12.遠くのものに焦点が合わせにくい 13.ものがすぐにはっきり見えない 14.動くものに視線を合わせにくい 15.ものをじっと見つめるのがきつい 16.ものがまぶしく見える 17.目を開けているのがつらい 18.壁などの色がかわって見える 19.目が疲れる 20.頭がいたい、重苦しい 0----1----2----3----4----5----6 かな り あ る 中程度 ある 少し ある ない

目に関する自覚症状

高橋 誠:VDT作業者の視覚疲労自覚症状の分析, 労働科学,69巻,5号,pp.193-203,1993 より 視覚疲労スコア: 自覚症状20項目の7段階 評定値の合計 JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 分散分析 視聴条件(4水準)×測定時点(4水準) 視聴条件 F(3,69)=10.3,p<0.01 測定時間 F(3,69)=50.8,p<0.01 視聴条件×測定時間 F(9,207)=7.1,p<0.01 24名の平均値と標準誤差 視覚疲労スコア 自覚症状20項目の7 段階評定値の合計

視覚疲労スコアの比較

(8)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

多重比較の結果

① 2D映像の視聴に比べて、3Dの視聴における視覚疲労 は有意に高い ② ただし,本実験においては,3つの3D方式間で有意差 は検出できなかった Bonferroni **:p<0.01 裸眼 アクティブ パッシブ 2D 裸眼 ns ns ** アクティブ ns ** パッシブ ** 2D 11 7 4 5 13 13 1 2 0 4 19 17 0 5 10 15 20 25 最も好ましい機種 最も疲労しなかった機種 最も好ましくない機種 最も疲労した機種 アクティブ パッシブ 裸眼

全方式で視聴後の評価

好ましさは主観的な疲労感と相関している 人数 N=24

(9)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

ディスプレイの人間中心設計

1.はじめに

2.3Dテレビの方式間比較

3.視聴者の視点から見た4Kテレビ

(1) 4Kテレビの視距離と画角について (2) 表示輝度とViewing Gammaの好適な組合せ条件の 観視画角依存性

4.学生のスマートフォン利用実態

5.まとめに代えて

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 4Kや8Kのような高画素数テレビのメリットは大きな 観視画角で視聴できることに尽きる 1. 一般視聴者が動画像をどこまで大きな画角で 観たいと思うか 2. 一般家庭のリビングで4Kや8Kの視聴空間が 確保できるのか

(1) 4Kテレビの視距離と画角について

臨場感,奥行感,~感の向上 ただし,以下の2つの疑問が生じる

3.視聴者の視点から見た4Kテレビ

(10)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 窪田ほか,映像情報メディア学会誌,65巻,8号,2011より 0 1 2 3 4 5 6 7 8 20 30 40 50 60 70 観視距離( H ) S: 対角画面サイズ(inch) 最適 観視距離 許容最短 観視距離 +1SD -1SD +1SD -1SD 3H 0 50 100 150 200 250 300 350 400 20 30 40 50 60 70 観視距離 (cm) S: 対角画面サイズ(inch) 3.41 S + 93 1.81 S + 50 最適 観視距離 許容最短 観視距離 +1SD -1SD +1SD -1SD 24型~65型のHDTVに表示されたHD映像を観視しながら調整法により 「長時間見たとしても疲れず、最も見やすい視距離」に設定した結果 好ましい視距離は画素の可視・不可視の臨界点ではない 【27名の平均値と±1標準偏差(SD)】

2K(HDTV)における画面サイズと最適観視距離

0 2 4 6 8 10 12 ~ 100 ~ 120 ~ 140 ~ 160 ~ 180 ~ 200 ~ 220 ~ 240 ~ 260 ~ 280 ~ 300 ~ 320 ~ 340 ~ 360 ~ 380 ~ 400 ~ 420 ~ 440 ~ 460 ~ 480 ~ 500 ~ 520 ~ 540 ~ 560 ~ 580 ~ 600 601 ~ 頻度( %) 観視距離(cm) 83世帯 N=393 中央値=252 平均値=277 10%ile=165 90%ile=417 最大値=674 最小値=108

テレビの観視距離の実態

83世帯のリビングにおける393名の測定結果 5パーセンタイル:150cm,中央値:252cm 観視距離(cm) 日本人間工学会:薄型テレビの人間工学設計ガイドライン,2012より テレビの視聴距離を決めている 支配的要因は,ソファーや椅子 などの家具の位置である. 画面サイズや部屋の大きさはほ とんど寄与していない.

(11)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

画面サイズと好ましい観視距離,および視距離の実態

65型 LundやArditoらの実験はHDTV用のCRTやリアプロを使用したもの 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 0 20 40 60 80 100 120 140 160 好ましい観視距 離 ( H ) 画面サイズ(型) 100cd/㎡ (本研究(1)) 300cd/㎡ (本研究(1)) Ardito 動画 (文献2より) Ardito 静止画 (文献2より) Lund 動画 (文献3より) ITU-R BT.500 (文献4) 観視距離 (H) (文献4より) 窪田ほか 窪田ほか 画角 30° 60° 100° 83世帯の中央値 252 cm 83世帯の5%ile 150 cm 4Kになっても開発者が目論むほどに視聴画角は拡大しないかもしれない 4Kになって1.5H,60°で観たいと思う視聴者はどのくらい存在するだろうか? 米THX社の ホームシアター の最大推奨画 角40°である JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 10 100 1000 10 100 画素密度( ppi ) 観視距離(cm) 300 30 500 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 130 140 150 画面サイズ(対角インチ) 水平画素数 16:9の場合 1920 7680 3840 1024

画素の可視性からみた画面サイズと画素密度の要件

55インチ 4K 5インチ 1024画素 視力1.0の画素可視閾 60 pixel/degree 4K 8K 2K 300 80 50 60 150インチ 8K 画面サイズ(inch) 観視距離(cm) 画素密度( ppi ) 85インチ 4K ディスプレイ業界としては,デジタルサイネージからモバイルまで,コンテン ツ,環境,観視者を考慮した統一的な考え方が必要である. HD:3H,4K:1.5H,8K:0.75Hは画素が見えない最短視距離(最大画角)

(12)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

設置可能なFPDテレビの大きさ

2007年度実態調査 208世帯のリビングにおける計測値,一人で移動可能な家具の移動は許容, テレビを見る人の空間を考慮する,メジャーで設置場所を計測 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 10 20 30 40 50 60 70 累積(%) 薄型テレビ設置可能サイズ(対角インチ) 可能サイズ 現状サイズ 家族世帯のみ N=208 2007年時点の調 査で半数以上が CRTのため現状サ イズは小さかった たたみ1畳は80インチ だが搬入できても・・・ 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 19  or  smaller 20 ‐24 25 ‐29 30 ‐34 35 ‐39 40 ‐44 45 ‐49 50 ‐59 60  or  larger 累積( % ) 設置可能サイズ(対角インチ) 日本 (n=2060) 中国 (n=1000) インド (n=1000) ブラジル (n=1000) イギリス (n=580) アメリカ (n=580)

設置可能なFPDテレビの大きさ (6ヵ国調査)

2011年度Webアンケート調査結果(英米は2009年データ) 一人で移動可能な家具の移動は許容,テレビを見る人の空間を考慮するという前提 日本人間工学会:薄型 テレビの人間工学設計 ガイドライン,2012より

(13)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

(2) 表示輝度とViewing Gammaの最適な

組合せ条件の観視画角依存性

2 K → 4 K → 8 K 画素数 の増 大 観視画角 の拡 大 画質パ ラ メ ー タ の 好適値の 変化 奥行感, 臨場感等 の向 上 表示輝度, コ ン ト ラ ス ト , 階 調特性, 色域の 要件の 変 化 画像 の 空 間周波 数 低下, 視覚の コ ン ト ラ ス ト 感 度特 性が 介在 近距離で も画素構造が 不可視, 大画面高画質 大画面化に伴い観視画角を独立変数にした画質パラメーターの最適化 が求められている.ここでは,画質パラメーターとして,表示輝度と Viewing Gamma(総合的なGamma)を取り上げる JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 実験に用いた4つの評価画像(BMP 3840×2160画素)と特性の一部 (ここでは原画像をデフォルメして表示) Street Platform 46.9% 15.9% Bridge Railroad 5.8% 27.9% 画像名 デフォルメした画像 ALL PLのヒストグラム L*a*b*色度図

(14)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 実験条件 ・実験に用いたディスプレイ 55型4K-LCD QFHD REGZA55XS5 ・照明環境 画面照度 100 lx D65調光式蛍光灯照明 壁面は約60%(N8) ・水平観視画角 3条件 62°,33°,17°(観視距離 102,204,408 cm) 1.5 ,3.0, 6.0 H ・表示輝度(白輝度)の調整範囲 70~370cd/㎡ リモコンを操作してバックライトの強度を調整,画面に表示される調整レベ ルを示すインジケータは参加者に見えないように隠した ・VGの調整範囲 0.5~2.0 0.05ステップの変化 USBで接続された手元のテンキーの矢印キーを操作して調整 ↑で高VGへ,↓で低VGへ変化 ルックアップテーブル書き換えによる 実験参加者 成蹊大学の学生20名,うち男性19名,女性1名であった. 両眼視力は,1名だけ0.7,他は1.2以上であった. 実験の全体のフロー ひとつの条件におけるVGと表示輝度の調 整過程の例,後半の3回,すなわち③~⑧ のデータを使用した. 左図に実験全体のフローを示した. 下図にひとつの条件におけるVGと表示輝度 の調整過程を例示した. 画像4条件 (Street,Railroad, Platform,Bridge) 画像4条 件終了? 表示輝度とVGの調整 start end yes no 観視画角3条件 (62°,33°,17°) 調整4回 終了? 画角3条 件終了? no yes no yes 0 1 2 3 4 5 6 7 8 0.8 1 1.2 1.4 1.6 250 好まし い V iew ing G amma 好ましい表示輝度[cd/m2] 初期設定 370 300 L:表示輝度の調整 V:VGの調整 L V L V L V L V 手続き

(15)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 62° 33° 17° 62° 33° 17° 62° 33° 17° 62° 33° 17° 0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2 1.3 150 300 好まし い Viewin g Gamma 好ましい表示輝度[cd/㎡] Street Railroad Platform Bridge 350 400 画像 画角:視距離 17°: 6H 33°: 3H 62°:1.5H 200 250 観視画角ごとの好ましい表示輝度とViewing Gammaの条件 20名の平均値(輝度は幾何平均値)と標準誤差を示す

結果

好ましい表示輝度[cd/㎡] 好ましい V iewing Gamma JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

画質と奥行感で最適なViewing Gammaが異なる

-2 -1 0 1 2 0 0.5 1 1.5 2 P oor ← z-s core → Good Viewing Gamma 画質 奥行 画像:Street,表示輝度:70cd/m2 20名の平均値と95%の信頼区間 -2 -1 0 1 2 0 0.5 1 1.5 2 P oor ← z-s core → Good Viewing Gamma 画質 奥行 画像:Railroad,表示輝度:70cd/m2 20名の平均値と95%の信頼区間 画像:Railroad 画像:Street 画角が大きいほど高いVGが選択されたことは,画角の拡大が奥行感の 向上をもたらす理由の一側面を表していないか?以下は,その傍証と なる実験結果.すなわち,VGを変えた画像間でシェッフェの一対比較 を行い,画質と奥行感で最適なVGが異なることを示した結果である. 表示輝度70cd/㎡,20名の平均値と95%の信頼区間を表す.奥行感を優 先すると最適VGは高くなる. Viewing Gammaに対する画質および奥行感

(16)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

ディスプレイの人間中心設計

1.はじめに

2.3Dテレビの方式間比較

3.視聴者の視点から見た4Kテレビ

4.学生のスマートフォン利用実態

(1) アンケートによる利用実態調査 (2) スマートフォン使用時の姿勢計測

5.まとめに代えて

キャリアが回線から吸い上げられない利用実態データを 得ることを目標にした.6年前に実施したフィーチャーフォン からの変化を示すことも意図した.そこからモバイルディス プレイ技術に求められていることを再考する. 調査対象者 成蹊大学 理工学部 学生140名 (男113名 女 27名) 調査期間 2013/10/4~2013/12/3 調査項目 使用時刻、用途と使用時間、天気、姿勢、使用場所、画 面の明るさ感などを調査用紙に自己記入させる方法で,1 日(24時間)にわたって使用状況を詳細に記録した

(1) アンケートによる利用実態調査

4.学生のスマートフォン利用実態

(17)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

キャリア,スマホの割合,iPhoneの割合

次頁以降は、 スマートフォン133名を対象とした

調査結果

スマホ 133人 従来型 7人 スマホの割合 N=140 docomo 32人 au 58人 SoftBank 42人 無記入 1 スマホのキャリア N=133 iPhone 72人 その他 スマホ 61人 スマホの機種 N=133 docomo 2人 au 34人 SoftBank 36人 iPhoneのキャリア N=72 JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 31.4  29.4  28.9  20.8  9.0  8.0  4.9  4.8  0.5  15 7 21.5 13 0 0 1 0 0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 10 20 30 40 50 ネ ッ ト ゲー ム ラ イ ン ツ イ ッ ター 電 話 画 像 ・ 映 像 の 閲 覧 メー ル そ の 他 カ メ ラ 時 間( 分) 用途 用途別の1日あたりの使用時間 N=133 平均値 割合累積 中央値

スマートフォンの利用内容

(18)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 65.8  19.0  17.7  13.0  12.6  9.7  51 6 8 0 0 4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 10 20 30 40 50 60 70 座 位 臥 位 横 向 立 位 静 止 中 臥 位 俯 せ 臥 位 仰 向 立 位 歩 行 中 時 間( 分) 姿勢 姿勢別の1日あたりの使用時間 N=133 平均値 割合累積 中央値 53.3  23.7  20.8  20.8  9.1  6.2  2.6  1.1  37 11 10 5.5 2 0 0 0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 10 20 30 40 50 60 明 室 住 居 学 校 ・ 職 場 公 共 乗 物 暗 室 住 居 屋 外 店 舗 駅 ホ ー ム そ の 他 時 間( 分) 使用場所 使用場所別の1日あたりの使用時間 N=133 平均値 割合累積 中央値 使用場所 使用姿勢

画面の明るさ調整

自動 67人 手動 68人 無記入 5人

明るさ調整

N=133 ほとんど 調節しな い 37人 時々す る 24人 かなり頻 繁にす る 5人 無記入 2人

明るさ調節頻度

N=68

手動設定にした人の

(19)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 3.09  2.88  2.85  2.68  2.4 2.6 2.8 3.0 3.2 3.4 3.6 自動 ほ と ん ど し な い 時々 する かな り 頻 繁 に す る 明るさ調整頻度 明るさ調節頻度と画面の明るさ評価 N=126 暗 い 63人 34人 24人 5人 明 る い 手動調整モード 見やすさを犠牲にしても消費電力を減らそうとするユーザー 行動が表れている? 視野角や画質より電池持ち? 画面の 明 るさ 評価 明るさ調整頻度 JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

1日(24時間)あたりの使用時間

平均 138 中央値 107 最大 789 標本数 133 単位(分) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 10 20 30 40 50 0 ‐1 1 ‐2 2 ‐3 3 ‐4 4 ‐5 5 ‐6 6 ‐7 7 ‐8 8 ‐9 9 ‐10 10 ‐11 11 ‐12 12 ‐13 13 ‐14 度 数 使用時間(hour) 1日(24時間)あたりの使用時間 N=133 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 20 40 60 80 100 120 140 160 0 ‐1 1‐2 2‐3 3‐4 ‐54 5‐6 6‐7 7‐8 8‐9 9 ‐10 10 ‐11 11 ‐12 12 ‐13 13 ‐14 度 数 使用時間(hour) 1日(24時間)あたりの使用時間 N=208 平均 50 中央値 37 最大 295 標本数 208 単位(分) スマートフォン(2013年調査) フィーチャーフォン(2007年調査) スマートフォン フィーチャーフォン

(20)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100 1200 1300 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 65 以上 度 数 使用時間(分) 1回あたりの使用時間 N=2473 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0 100 200 300 400 500 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 65 以上 度 数 使用時間(分) 1回あたりの使用時間 N=1757 平均 4.17 中央値 2 最頻値 1 最大 180 標本数 2473 1回の使用時間(分) 平均 10.42 中央値 5 最頻値 2 最大 180 標本数 1757 1回の使用時間(分)

一連続の使用時間

スマートフォン(2013年調査) フィーチャーフォン(2007年調査) スマートフォン フィーチャーフォン

時刻別の利用内容

0% 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 10% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 割 合 時刻 時刻別,用途別の使用時間 その他 電話 静動画閲覧 カメラ ゲーム ネット ツイッター ライン メール

(21)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 0% 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 10% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 割 合 時刻 時刻別,場所別の使用時間 その他 公共の乗り 物 駅ホーム 屋外 店舗 学校・職場 暗室住居 明室住居

時刻別の使用場所

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 0% 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 10% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 割 合 時刻 時刻,姿勢別の使用時間 臥位横向 臥位俯せ 臥位仰向 座位 立位静止 立位歩行中

時刻別の使用姿勢

(22)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 0% 10% 20% 30% 40% 住居 明室 住居 暗 室 学校・ 職 場 店舗 屋外 駅 ホ ー ム 公共乗物 その 他 場所別,用途別の使用時間割合 その他 電話 画像・映像の閲 覧 カメラ ゲーム ネット ツイッター ライン メール

場所別の利用内容

0% 10% 20% 30% 40% 住居明室 住居暗室 学校・ 職 場 店舗 屋外 駅 ホ ー ム 公共乗物 その 他 場所別,姿勢別の使用時間割合 臥位 横向 臥位 俯せ 臥位 仰向 座位 立位 静止 立位 歩行中

場所別の使用状況

(23)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

姿勢別の使用用途(フィーチャーフォンとの比較)

スマートフォン(2013年調査) フィーチャーフォン(2007年調査) スマホになって,①臥位での使用が増加,②電話としての利用減少,③ゲー ム・ネット・ライン・ツイッターでほとんどを占める メール メール メール ネット ネット ネット ゲーム ゲーム ゲーム 電話 電話 電話 その他 その他 その他 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 立位 座位 臥位 姿勢別,用途別の使用時間割合 その他 電話 テレビ 閲覧 カメラ ゲーム ネット メール メール メール メール ライン ライン ライン ツイッター ツイッター ツイッター ネット ネット ネット ゲーム ゲーム ゲーム 電話 電話 電話 0% 10% 20% 30% 40% 50% 立位 座位 臥位 姿勢別,用途別の使用時間割合 その他 電話 画像・映像 の閲覧 カメラ ゲーム ネット ツイッター JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

(2) スマートフォン使用時の姿勢計測

① 32名の参加者に立位(静止,歩行中),座位,臥位(うつ伏 せ,横向,仰向)の6つの姿勢でスマートフォンを使用させ て,視距離や視線角などを計測した. ② 課題は,最も利用頻度が高かったラインに応答する作業 であった. ③ 計測直後にデジタルカメラで姿勢を撮影した. ④ 使用したスマートフォンは各自の所有しているものとした.

(24)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

スマートフォンの使用姿勢の計測状況

(25)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

スマートフォン使用時の視距離の分布 N=32

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 度数 立位(静止) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 度数 立位(歩行中) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 度数 座位 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 度数 臥位(うつ伏せ) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 度数 臥位(横向) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 度数 臥位(仰向) 視距離(cm) 視距離(cm) JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

画面法線に対する視線の角度 N=32

32名の平均値と±1標準偏差 ‐15 ‐10 ‐5 0 5 10 15 画面法線に対す る 視 線の角度 (de g ) 立位(静止) 立位(歩行) 座位 臥位(俯) 臥位(仰向け) 上から見込 下から見込

(26)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

画面中心と目の位置関係

(Side view)

N=32

‐20 ‐10 0 10 20 0 10 20 30 40 50 60 垂直距離( cm ) 水平距離(cm) 画面中心 立位(静止) ‐20 ‐10 0 10 20 0 10 20 30 40 50 60 垂直距離( cm ) 水平距離(cm) 画面中心 立位(歩行中) ‐20 ‐10 0 10 20 0 10 20 30 40 50 60 垂直距離( cm ) 水平距離(cm) 画面中心 座位

画面中心と目の位置関係

(Side view)

N=32

‐20 ‐10 0 10 20 0 10 20 30 40 50 60 垂直距離( cm ) 水平距離(cm) 画面中心 臥位(うつ伏せ) ‐20 ‐10 0 10 20 0 10 20 30 40 50 60 垂直距離( cm ) 水平距離(cm) 画面中心 臥位(仰向)

(27)

JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7 0 200 400 600 200 400 600 -90° -75° -60° -45° -30° -15° 0° 15° 30° 45° 60° 75° 90° CRT N=203 LCD N=149 PDP N=41 cm cm cm cm 0 200 400 600 200 400 600 -30° -20° -10° 0° 10° 20° 30° 83世帯 N=393

Top view Side view

各世帯の家族構成員に普段テレビを視聴する位置を数箇所指定してもらい 計測した.2007‐2008年の調査結果 TV画面 の中心 TV画面 の中心 画面中心への 視線角度は水 平か若干下方 ±10°

テレビの場合

日本人間工学会:薄型テレビの人間工学設計ガイドライン,2012より JEITA主催 FPDの人間工学シンポジウム 2014.3.7

技術中心

人間中心

技術中心 人間中心 有機物 無機物 観察 実験 複雑 単純 ネットワーク 還元主義 生態学 物理学 不変 進化 定質的 定量的 右脳 左脳 主観 客観 アート サイエンス 生物・ 社会系 理工系 人間中心と技術中心の発想に 関連した言葉を二項対立的に列挙したもの

5.まとめに代えて

参照

関連したドキュメント

この課題のパート 2 では、 Packet Tracer のシミュレーション モードを使用して、ローカル

・大都市に近接する立地特性から、高い県外就業者の割合。(県内2 県内2 県内2/ 県内2 / / /3、県外 3、県外 3、県外 3、県外1/3 1/3

口腔の持つ,種々の働き ( 機能)が障害された場 合,これらの働きがより健全に機能するよう手当

第4 回モニ タリン グ技 術等の 船 舶建造工 程へ の適用 に関す る調査 研究 委員 会開催( レー ザ溶接 技術の 船舶建 造工 程への 適

 2020 年度から 2024 年度の 5 年間使用する, 「日本人の食事摂取基準(2020

ERROR  -00002 認証失敗または 圏外   クラウドへの接続設定及びア ンテ ナ 接続を確認して ください。. ERROR  -00044 回線未登録または

キャンパスの軸線とな るよう設計した。時計台 は永きにわたり図書館 として使 用され、学 生 の勉学の場となってい たが、9 7 年の新 大

Office 365 のインストールが完了すると Word ・ Excel ・ PowerPoint ・ OneDrive などを使用出来ます。. Office