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中日母語場面の話題転換の比較

――話題終了のプロセスに着目して――

キーワード:中日対照,話題終了,プロセスの分析,相互行為,協働的 要 旨 近年日本語学習者の話題転換についての研究が見られ,これらの研究は共通して学習者の話 題転換が時には母語話者に唐突な印象を与えると指摘している.しかし,従来の学習者の個々 の話題転換表現のみの分析では限界がある.また,学習者の話題転換行動の問題点を考える 際,学習者の日本語能力のほか,その母語の影響についても指摘されている.そこで,本研究 は,中日母語場面の話題転換に焦点をあて,会話参加者間の相互行為の観点から,話題終了の プロセスを比較分析し,両者の相違を明らかにした.データは中日母語場面それぞれ 11 組の 女子大学生同士の初対面会話(20 分)を用いた. 分析の結果,中日母語場面では,協働的終了,一方的終了,突発的終了という 3 つのパター ンが共通して見られる.しかし,それぞれのパターンの割合は大きく異なっている.中国語母 語場面では,この 3 パターンの割合は,それぞれ 41%,21%,38% となっており,話題転換 における話題終了のプロセスのパターンに偏りが見られない.一方,日本語母語場面では,そ れぞれ 92%,7%,1% となっており,協働的終了が圧倒的に多い.日本語母語場面では,協 働的終了がもっとも基本的な話題終了のパターンであるのに対し,中国語母語場面では,基本 的な話題終了のパターンは見られない. 本研究は,中日母語場面の会話における話題終了のプロセスの分析を通して,話題転換にお ける中日母語話者の会話のスタイルの相違を明らかにした.本研究で得られた知見は,接触場 面の話題転換研究の基礎研究になり,中国語母語話者の学習者の話題転換における問題点の解 明に貢献できると考える.

1.は じ め に

会話には話題があり,会話が続く限り,私たちは常に意識的,または無意識的に話題の展開・ 転換をくり返している.しかし,日本語学習者にとっては,スムーズな話題転換は容易なことで * YANG Hong:お茶の水女子大学大学院生/東京成徳大学非常勤講師 !世界の日本語教育"17, 2007 年 6 月 [ 37 ]

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はない.畠(1988)は日本語教育に,コミュニケーションを円滑に行うために必要な会話のスト ラテジーの教育を取り入れる必要性を提唱しており,話題転換もその項目の一つとして取り上げ られている.そして,近年日本語学習者の話題転換の実態を調査し,その問題点を指摘する研究 も見られるようになってきた(木暮 2002,Nakai 2002,楊 2005). 木暮(2002)と Nakai(2002)は学習者の話題転換表現に焦点をあてた研究で,学習者のどの ような話題転換表現が不適切で,母語話者に違和感を与えるかという点に注目している.しか し,学習者の転換表現が正しいにもかかわらず唐突な印象を与える場合もあり(木暮 2002),学 習者の話題転換における問題の解明は,個々の話題転換表現のみの分析では難しいのではないか と考えられる. 会話は参加者間の相互行為であり,話題転換は,一人の参加者だけではなく,参加者間のやり 取りにより成し遂げられるものである.話題転換においては,参加者たちが互いに先行話題につ いてもう充分話したということを見極める必要がある(Covelli & Murray 1980).そのために, スムーズな話題転換には,自らの話題終了意思を示しあい,合意を確認するプロセスが多く見ら れることが推測される.学習者の話題転換の問題点を把握するには,話題転換を会話の流れの中 で捉え,会話の参加者間のやり取りにより構築される話題終了のプロセスを分析することが重要 ではないだろうか. このような参加者間のやり取りに着目して,中国語母語話者日本語学習者に焦点をあてた楊 (2005)は,話題終了のプロセスを分析した.その結果,話題終了のプロセスにおいて,中国語 母語話者日本語学習者は,日本語母語話者の話題終了表示の後,終了を表示せずに話題を導入し たり,また,相手の話題終了表示を確認せずに話題を導入したりしている場面が多く見られ,そ れが日本語母語話者に違和感を与えているということを指摘している.このように,話題転換を 会話の参加者間の相互行為という観点から捉え,話題終了のプロセスを分析することによって, 個々の話題転換表現の分析だけでは明らかにできない問題点を突き止めることができると考えら れる. また,楊(2005)は,接触場面における中日母語話者の話題転換行動にみられた異なる傾向か ら,それぞれの母語場面における話題転換行動の影響を推測している.ただし,楊(2005)は接 触場面の分析のみで,母語場面を分析していないため,接触場面に見られる中国語母語話者日本 語学習者の話題転換において,どのような点が母語場面からの影響で,どのような点が日本語能 力の制限によるものか,ということを明らかにできていない.この問題を明らかにするために は,中日母語場面の分析が必要である.そこで,本研究は,中日母語場面に焦点をあて,それぞ れの母語場面では,話題転換における話題終了のプロセスはどのようなものかについて明らかに し,両者の違いを探る.

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2.先 行 研 究

本研究は,参加者間のやり取りを通して作り上げられるものであるという前提の下,話題を !ある一塊の談話で言及される事柄"と定義する.そして,話題転換を,!先行話題の焦点とは 異なる内容を会話の話題として確立させる一連の言語行動"と定義する.また,話題転換は,基 本的に先行話題を終了する行動と後続話題を開始する行動に分けることができると考える1 .そ して,本章では,話題終了のプロセスに焦点をあてて分析するという本研究の目的から話題終了 に関する先行研究の知見をまとめる.まず母語場面の研究,次に異なる母語を比較する対照研究 という順で見ていく. 2-1.母語場面の研究 本節では,母語場面の研究を概観する.中国語母語場面の研究が管見の限りないため,すでに 様々な観点から多くの研究がなされている英語母語場面を取り上げる.まず日本語母語場面,次 に英語母語場面の知見を簡単にまとめる. 2-1-1.日本語母語場面 日本語母語場面では,話題を終了させる役目を果たす言語・非言語行動について分析している 研究に,メイナード(1993),村上・熊取谷(1995),中井(2003)がある.これらのうち,メイ ナード(1993)は話題転換を一つの塊と考え,開始と終了に明示的に分けていない.一方,村上・ 熊取谷(1995),中井(2003)は話題転換を開始と終了に分けて分析している. まず,話題終了行動2 については,研究によってその認定する項目が異なる.中井(2003)は 主に言語表現に焦点をあてており,相づちや評価表現が話題終了に多く用いられると指摘してい る.村上・熊取谷(1995)は!相づち"と!まとめや評価をする表現及びこれらを導く談話標識" のほか,声が小さくなる等の!韻律的特徴の変化",!動作の変化",!沈黙"も話題終了行動とし ている.一方,メイナード(1993)は,村上・熊取谷(1995)では終了行動としなかった!くり 返し"や!笑い"も先行話題に対する!限られた反応"と捉え,話題を転換させる役目を果たす としている.本研究では,中日母語場面の話題終了行動の認定の際,これらの先行研究で指摘さ れた話題終了行動を参考にする. また,上記の研究のうち,メイナード(1993)と中井(2003)は,話題を終了させる働きを持 つ各々の話題終了行動の役割の解明が主目的であり,会話の参加者がどのようにやり取りを通し 1 この捉え方は,基本的に,村上・熊取谷(1995)を踏襲したものである.ただし,実際の会話において, 場合によって,相手の発話に割り込む等,先行話題の終了行動が見られない話題転換も考えられる. 2 メイナード(1993)では!ストラテジー",村上・熊取谷(1995)では!結束性表示行動"としているが, ほぼ同じ概念である.

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て話題を終了させているのか,その具体的なプロセスの特徴の提示はされていない. 一方,村上・熊取谷(1995)は話題導入までの参加者の相互行為の特徴から 3 つの!連結型", すなわち断絶型,継続型,割り込み型を提示している.断絶型と継続型は共に話題終了部が見ら れ,両者の違いは長い沈黙の有無である.割り込み型は先行話題についての会話続行中に後続話 題が導入されるもので,話題終了部が見られない.ただし,村上・熊取谷(1995)のデータは 3 者間の会話であり,割り込み型で示した例は 2 者間の話題に第 3 の参加者が割り込むものであ る.つまり,当の話題の参加者自らが話題終了行動を行わずに話題を開始する例は示されていな い.また村上・熊取谷(1995)では,量的分析を行っていないため,日本語の会話における話題 終了のプロセスの傾向は,まだ明らかにされていない. 2-1-2.英語母語場面 英語母語場面の話題終了について,言語表現の役割を分析し,考察する研究(Reichman 1978, Crow 1983,Drew & Holt 1998)のほか,会話参加者の相互行為的視点からの研究も多く見られ る(Goodenough & Weiner 1978,Covelli & Murray 1980,West & Garcia 1988).

言語表現を分析した研究では,英語母語場面の会話において,発話権の譲渡(相づち),最小 限の応答,先行話題のまとめ・評価表現が話題を終了させる役割を果たすということが明らかに なっている.

また,参加者間の相互行為的な視点からの研究のうち,Goodenough & Weiner(1978)と Covelli & Murray(1980)は,話題の導入に先立ち,会話の参加者間での先行話題の終了確認が必要で あるという捉え方から,話題の終了手順を分析した.これら二つの研究は,会話参加者双方によ るターンの譲り合いや,先行話題のまとめや相づちを伴う評価表現が話題をスムーズに終了させ る役割を持つと指摘している.さらに,参加者の片方が相づち等の必要最小限の応答で話題を終 了させる場合,相手が話題の終了に気づかなかったり,無理やり話題を切られるという印象を受 けたりする問題が生じる,という共通した指摘も見られる.

次に,West & Garcia(1988)は,先行話題を終了させる役割を果たす相づちやまとめの表現 等を話題の境界付け活動として位置づけ,会話の参加者による境界付け活動の有無により,話題 転換のパターンを分類した.参加者双方による境界付け活動が行われた後に,次の話題が導入さ れるものは,!協働的転換"と分類され,逆に境界付け活動が参加者の片方のみに見られる,ま たはどちらからも見られない場合は!一方的転換"と分類される.West & Garcia(1988)の分 類は,話題終了のプロセスに焦点をあてており,会話参加者が話題を導入する前に,協働的に話 題を終了しているかどうかを見ている.そこで,本研究は,中日母語場面の話題終了のプロセス を分析する際,West & Garcia(1988)の分類を参考にする.

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2-2.日英対照研究 話題終了に関する中日の対照研究は管見の限りないが,日英の対照研究はいくつかみられる (Yamada 1989,メイナード 1993). メイナード(1993)は認知的普遍性から会話参加者の話題終了に見られる言語行動の役割を考 察した研究である.メイナードは,日米の大学生の会話において,どちらの言語でも相づち,ま とめ・評価表現などが用いられるという日英両言語の共通点を指摘している.ただし,量的分析 を行っていないため,使用頻度等の相違点については明らかになっていない. Yamada(1989)は日英母語場面を比較し,両者の会話のスタイルの違いを明らかにした研究 である.分析資料はビジネス場面での会話である.話題終了に関して,英語母語場面では,話題 が明示的に終了されることにより会話が直線的に進む.一方,日本語母語場面では,明示的な表 現で話題終了を示さないことや,相づちの使用が少なく,長い沈黙が多いこと等により,話題が 明示的に終了されず,いつでも前の話に戻ることができるという循環型の会話の進み方が見られ る.また,Yamada(1989)はこれらの対照研究の結果を踏まえ,日英接触場面を分析し,接触 場面で見られた問題点を母語からの影響という観点を取り入れて考察している. このように,異なる母語場面の対照研究は,それぞれの母語話者の会話のスタイルの特徴を浮 き彫りにすることができるだけではなく,接触場面での問題点を考える際にも大きな示唆を与え ることができる.本研究は,接触場面での話題終了のプロセスに関する問題点を解明する第一歩 として,まず中日母語場面の対照分析を試みる.

3.本研究の目的および研究方法

3-1.本研究の目的 本研究は,中日母語場面の会話における話題終了のプロセスを分析し,両者に違いがあるかを 探ることを目的とし,以下 2 つの課題を設けた. 1.中日母語場面の話題終了のプロセスにそれぞれどのようなパターンが見られるか. 2.中日母語場面の話題終了のプロセスのパターンの出現傾向に違いが見られるか. 3-2.デ

話題転換のし方は,会話参加者の性別や,人間関係,力関係に大きく影響される(West & Gar-cia 1988,Okamoto & Smith-Lovin 2001,Jones 2004).本研究は,中日母語場面の比較を行うた め,会話参加者の人間関係などの条件が統制される会話を対象にする必要があると考え,同性で 初対面の 2 者間会話を分析対象とした.

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中国語と日本語それぞれ 11 組の初対面会話の録音・録画をデータに用いる.データはそれぞ れ中国または日本国内の大学で収集したものである3 .会話の参加者は 18∼29 歳の大学生・大学 院生で全員女性である.参加者には,!20 分ぐらい自由にしゃべってください"という指示のみ で,研究目的は明かさなかった.また,収録時,調査者は席をはずした. 3-3.分 析 方 法 3-3-1.話題の区分 冒頭から 20 分までの会話を分析対象とし,中国語母語話者には C1∼C22,日本語母語話者に は J1∼J22 の通し番号をつけた. まず,話題の単位および区分について述べる.話題には階層があり,複数の関連する話題がよ り大きな話題としてのまとまりを形成する(村上・熊取谷 1995,他).例えば,下記表 1 で示し たように,下位話題)∼,は!1.C19 の母校(高校)について"という上位話題にまとめられ る.下位話題-∼/は!2.一般選択科目について"という上位話題にまとめられる. 本研究では,会話の流れが大きく変わる際の話題終了のプロセスを考察するため,より大きな 内容のまとまりを持つ上位話題を単位として話題を区分した.具体的には,会話の新たな流れを 作るきっかけとなる発話が後続話題の始まりであり,その発話の直前に話題の境界を引く(後述 会話例参照). 話題の区分については,両場面とも,それぞれの母語話者一人(中国語の会話には中国語母語 話者,日本語の会話には日本語母語話者)の協力を得て,一致率を求めた.全体の 3 割強の会話 データ(中国語,日本語の会話それぞれ 4 ペア)を筆者と協力者それぞれが区分し,一致率を求 3 会話参加者の抽出方法は,中日いずれの場合も下記の 2 つである.1 つは複数の知人に協力者を紹介して もらい,初対面のペアをマッチングする方法である.もう 1 つは調査者が大学構内で声を掛け,直接募 集する方法である. 表 1 話題区分例(中国語母語場面ペア 10 の会話データの一部より) 上位話題 下位話題 1.C19 の母校(高校)について )C19 の母校名 *周恩来と縁のある高校 +高校の歴史 ,高校の場所 2.一般選択科目について -C19 が選択した西洋音楽史 .C20 が選択した心理学概論 /一般選択科目に何ポイント出すか

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めた結果,中国語の会話は 88%,日本語の会話は 85% であった.一致しなかった箇所について は,協力者と協議した上で決定した.残りの話題の区分は筆者が行った. 3-3-2.話題終了行動の分析 分析対象とした話題終了部の範囲については,以下の判断基準を基に筆者が決定した. 話題終了部:新規話題が導入される直前の,一つまたは連続した複数の話題終了行動が見られ る部分. 話題終了行動は,先行話題を終了させる言語・非言語行動である.本研究は,中国語母語場面 の先行研究がないため,先行研究(2-1-1)で述べたように,日本語母語場面の先行研究を参考 に,項目を整理したうえで話題終了行動の認定を行った.その結果,)相づち,*まとめや評 価,+くり返し,,笑い,-声が小さくなる,.沈黙という 6 つの言語,非言語行動を話題終了 行動として分析する.表 2 では,会話例と共に該当する話題終了行動部分を示す.網掛けの発話 が該当する話題終了行動である.罫線の下の発話から新しい話題が導入される.以下の発話例も 同様である. 3-3-3.課題 1 及び課題 2 の分析方法 課題 1 と課題 2 の分析方法は以下の通りである. 表 2 話題終了行動の発話例 会話例 話題:舞踊科の人→学園祭 話題終了行動 J16 すごいですよ.職業ですよ. *まとめ・評価表現 J15 すごい. +くり返し J16 そこはやっぱ,私たちは何人かまとまれば, 多少踊れます.一人では[学館で踊れないで すよ. *まとめ・評価表現 J15 [ hhhhhhhhhhhh ですよね ,笑い+)あいづち J16 みんな見つめちゃいますもん. °######° -まとめ・評価表現 ,声が小さくなる J15 hhh結構み(.)見ちゃいますよね,踊って [いると ,笑い++くり返し J16 [見ちゃいますね . (2) +くり返し .沈黙 J15 [う:ん )相づち J16 [う:ん )相づち J16 ○○祭か.あーあー○○祭思い出しちゃいま した.

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課題 1:中日母語場面それぞれ 11 組の会話の話題終了部において,会話の参加者たちがどの ように上記表 1 にあげられた話題終了行動を用いて話題を終了させているかを分析 し,会話参加者の相互行為の特徴から話題終了のプロセスのパターンを分類する. 課題 2:中日母語場面それぞれにおいて,各パターンの全体に占める割合を算出し,両場面を 比較する.

4.結果及び考察

4-1.課題 1.中日母語場面の話題終了のプロセスにそれぞれどのようなパターンが見られるか 分析の結果,中国語母語場面では,185 回の話題転換が見られ,日本語母語場面では,116 回 の話題転換が見られた.中国語の会話では,より頻繁に話題転換が起こることがわかる. そして,会話の参加者間のやり取りの特徴から話題終了のプロセスを分析した結果,中日母語 場面には共通して協働的終了,一方的終了,突発的終了という 3 つのパターンが見られた.協働 的終了は,West & Garcia(1988)の分類における!協働的転換"に相当する.一方的終了と突 発的終了は West & Garcia(1988)で!一方的転換"とまとめられているが,本研究では,話題 終了のプロセスをより詳細に分析するため,一方的終了と突発的終了に分類することにした.以 下では中日母語場面それぞれの会話例をあげながらこの 3 つのパターンの特徴を述べる. 4-1-1.協働的終了 協働的終了は,参加者の双方からそれぞれ一回以上の話題終了行動が見られる場合である.こ のパターンでは,互いに話題への終了表示を相手に示すことにより,合意を取りながら話題を終 了するという特徴が見られる. まず中国語母語場面の会話例である.会話例 1 では,C15 と C16 は正月に鳴らす爆竹につい て話している.C15 は自分の昔のある怖い経験を話した(133).それに対し,C16 は笑っただけ で,話題についてこれ以上展開しない姿勢を示した(134).そして,C15 は自分の発話の最後の 部分を小声でくり返し(135-1),次の話題を導入した(135-2).

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次の会話例 2 は日本語母語場面の会話例である.ここでは,J7 と J8 は白衣を着ている大学生 のことを話題にしている.271 で J7 は評価を伴う発話をし,これ以上話題を展開しない姿勢を みせた.J8 はそれをくり返すことによって終了の誘いかけを受け入れた(272).J7 はくり返し をし(273),そして J8 は,さらに自分の評価表現を笑いながら追加した(274).271 から 277 にかけて,J7 と J8 は互いに評価発話をし,さらに相手または自分の評価発話をくり返すことに よって,お互いに話題に対する共感を示しながら話題を終了へと徐々に導いている.そして,最 後に二人の笑いと J7 の相づち(#うん$)により,この話題は完全に終了する. 会話例 2 【日本語】 白衣の学生⇒身分証の提示 266 J8 いますよね.なんか私さっき,生協の販売で驚いたんですけど,白衣とか売っているん じゃないですか. 267 J7 売っています.売っています. 268 J8 うちの大学では絶対売っていないから. 269 J7 そうなんですか. 270 J8 そうそうそう 271 J7 結構着ている人とかいて,あ,格好いい. 272 J8 格好いいですよね. 273 J7 格好いいですよね. 274 J8 ちょ(h)っと(h)着(h)て(h)歩(h)い(h)て(h)み(h)た(h)い(h). [hhhhhhhhhhhh 275 J7 [歩いてみたいと思います. 276 J8 歩いてみたいですよね.ばれないかな.h[hhhhh 277 J7 [hhhhhh うん 278 J8 あれですね,私結構ここ,最近までなんかちょっと家の近くで勉強できるとこ探してて, 最近また来るように【以下略】 会話例 1 【中国語】 爆竹⇒一般選択科目 【中国語】 【日本語訳】 132 C16 hh我就不敢放鞭炮,从小到大[都怕 hh私は爆竹に火をつけることはできません. 小さいころから[怖くて 133 C15 [我,我也不 敢.我也是,就是因 有一次,那个可能是 劣 ,然后那 很長欠条的是拿手里面, 知道就爆了,幸好不是我拿的我弟弟拿,不 %没事. [私,私もできません.私も. 一回怖い経験があったからだと思います.そ れはたぶん品質の悪い爆竹だったでしょう か,長い連発式爆竹で,直接手で持って火を つけるもので,急に爆発しました.幸い持っ ていたの私ではなく,弟でした.でも大事に はなりませんでした. 134 C16 Hhhhh hhhhh 135-1 C15 °没事° °大事にはなりませんでした° 135-2 C15 在,"英 ,通 什!? 今,あなたは英語,一般選択科目で何を選び ましたか.

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4-1-2.一方的終了 一方的終了は,会話の参加者片方だけによる話題終了行動が見られる場合である.このパター ンでは,先行話題に対する片方の参加者の話題終了行動が見られないため,話題終了に関する参 加者双方の合意は形成されていない. まず中国語母語場面の会話例である.会話例 3 では,C11 と C12 は引っ越してきた新しい環 境についてそれぞれの感想を述べている.C12 は 59-1 で C11 のぐっすり眠れないという発話に 短い相づちを打つだけで,すぐ新規話題を導入した(59-2). 会話例 3 【中国語】 新しい環境⇒C11 の友達にあった 【中国語】 【日本語訳】 57 C12 挺冷,感 挺冷的,然后在那儿穿着羽 服也不 着暖和.不# 好,不是特冷. 相 "儿,就 得特%."儿挺暖和的. そうそう結構寒い,寒く感じます.それから あそこではダウンジャケットを着ていても暖 かくないです.でもまあまあ我慢できます. それと比べたら,ここは暑すぎぐらいです ね.ここは結構暖かいです. 58 C11 .!上老翻来$去的,然后做梦 ,然后 睡不踏 . うん.夜はいつも寝返りを打ったり,夢を見 たりして,ぐっすり眠れないです. 59-1 C12 = うん= 59-2 C12 =那天,那天在○○那儿, 那女孩,○ ○是 . =この間,この間○○であの子に会いまし た.○○さんでしょう. 60 C11 ○○ ○○さん 次は日本語母語場面の会話例である.会話例 4 では,J5 と J6 は本調査に参加するきっかけに ついて話しており,J5 の発話の中に出てきた韓国語の授業(60,64)という言葉に焦点をあて, それを話題にした(67-2). 会話例 4 【日本語】 本調査に参加するきっかけ⇒韓国語 60 J5 あ,そうか.たぶん M1 か院生で,なんか私韓国語をとっているんですけど. 61 J6 あ: 62 J5 そのたぶん韓国の方で 63 J6 あ,そうですか. 64 J5 そのつながりで授業中になんか実験したいんで,お願いしますって言われて 65 J6 あ:そうなん[ですか 66 J5 [それで参加したんですけど. 67-1 J6 あ: 67-2 J6 え,韓国語取るって第二,外国

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4-1-3.突発的終了 突発的終了は,会話の参加者双方から話題終了行動が見られない場合である.このパターンで は,話題終了部が見られず,先行話題が展開している最中に話題転換が行われる. まず中国語母語場面の会話例である.会話例 5 では,調査者のデータと論文について話してお り,C5 の発話の最中に,C6 は新規話題を導入した(146).この会話例では,終了部が見られな いだけでなく,会話の参加者の発話の最中に,割り込みで新規話題が導入されたのである. 会話例 5 【中国語】 博士論文のデータ⇒2 段ベッドの上り方 【中国語】 【日本語訳】 142 C6 ,!做,!,! 那 博士 文做数据可 能要求比 多一点. うん,かれは,あの,かれらのような博士論 文のデータにはたぶん比較的高い質が要求さ れるでしょう. 143 C5 就是做博士 文 . つまり博士論文を書くのに使うんでしょう ね. 144 C6 是 .我听的是 ,是那 数据 . そのはずですよ.私が先聞いたのは,そのた めのデータだそうです. 145 C5 数[据 デー[タ 146 C6 [< ! " 子 法好也>.那"布罩 上就不疼了. [<あ,このような方法がいいですね >.このように布を巻けば痛くなくなるので すね. 147 C5 我以前宿舍的同学!用 布 ,然后 【以 下略】 私の前の寮のルームメートはガムテープで巻 いていました.それからね【以下略】 会話例 6 では,J7 と J8 は,どこに住んでいるかについて話している.22 では,J8 は J7 発話 に割りこんで,自分がその近くの大学に通っていることを持ちだした.その発話をきっかけに, 話題は J8 の大学に転換された. 会話例 6 【日本語】 住んでいるところ⇒J8 の大学 17 J7 私はお姉ちゃんと住んでて,○○○っていう. 18 J8 あ分かります. 19 J7 中央線の○○○です. 20 J8 遠くないですかここまで. 21 J7 遠いです[よ結構 22 J8 [むしろ私の大学がそっちのほうなんですよ.中央線の[ずっと 23 J7 [あそうなんですか. 以上では,中日母語場面に見られる話題終了のプロセスの 3 つのパターンを見てきた.同じ協 働的終了でも,上記会話例 1 と 2 を見ると,中国語母語場面では,話題終了のプロセスは比較的

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短いが,日本語の会話では,参加者が複数の話題終了行動を組み合わせて使用し,話題を徐々に 終了へと導いており,その終了のプロセスが長くなっている.次節では,中日母語場面の話題終 了のパターンの出現傾向の量的分析の結果を述べる. 4-2.課題 2.中日母語場面の話題終了のプロセスのパターンの出現傾向に違いが見られるか 話題終了のプロセスのパターンにおいて,中国語母語場面と日本語母語場面では,同じく協働 的終了,一方的終了,突発的終了という 3 つのパターンが見られた.それぞれのパターンの全体 に占める割合を比較した結果,中国語母語場面では,参加者の双方から話題終了行動が見られる 協働的終了と全く見られない突発的終了はほぼ同じ割合であり,話題終了のプロセスのパターン に偏りが見られない.一方,日本語母語場面では,協働的終了は 9 割を占め,日本語母語場面で は,話題終了のプロセスのパターンにおいて,協働的に話題を終了させるという明確な傾向が見 られる(図 1 を参照). また,協働的終了においては,4-1 の会話例 1 と会話例 2 で示したように,両場面ではプロセ スの長さに違いがあるように見受けられる.そこで両場面で見られる協働的終了のプロセスの長 4 !1 往復以上 2 往復未満"は,片方が 1 回のみで,片方が 2 回以上の話題終了行動が見られるものを指 す. 図 1 中日母語場面の話題終了のプロセスのパターンの割合の比較 表 3 協働的終了に見られる話題終了プロセスの長さの比較 プロセスの長さ 中 日 1往復のみ 80% 30% 1往復以上 2 往復未満4 18% 18% 2往復以上 2% 52% 計 100% 100%

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さを分析した.その結果,中国語母語場面では,話題終了行動を示しあうやり取りが 1 往復のみ のものは 80% であり,2 往復以上は 2% にとどまる.それに比べ,日本語母語場面では,1 往復 のみのものは 30% であるのに対し,2 往復以上のやり取りが見られる比較的長い終了プロセス は協働的終了の 52% を占める.日本語母語場面では,より長い話題終了のプロセスが見られた. 以上の結果を踏まえて,中日母語場面の話題終了のプロセスの相違について考える.まず中国 語母語場面では,双方が話題終了行動を行う協働的終了は全体の半分以下で,話題の展開中に新 たな話題を導入する突発的終了とほぼ同じ割合であることから,中国語の初対面会話における話 題終了には基本的なパターンが見られないということが言えよう. 中国語母語場面では,様々なタイミングで話題導入が行われている.相手と協働的に先行話題 を終了させた後もあれば,話題終了に関する合意が形成されていない場合もあり,さらに相手の 発話の最中に話題導入が行われる場合もある.話題転換に対する相手の意向を確認したり,自ら の意向を示したりすることは必須ではなく,それぞれが言いたいことを言いたいときに話すとい う会話のスタイルの特徴が窺われる.本研究で見られる中国語母語話者の話題転換は,客観的に 眺めてみると,急な話題転換の場面がかなりの頻度で出てくる.しかし,それは,中国語母語話 者が日常的にやっていることだとすると,それは!突然"であっても,お互いに唐突に感じない ということであろう. 日本語母語場面では,9 割以上を占める協働的終了が最も基本的な話題終了のパターンと言え よう.水谷(1979)は日本語の会話の特徴を!相手と自分が一緒に会話そのものを作っている" と述べ,バレーボールのプレーに例え,このボールを!どのように対処するかという判断は仲間 全体を通して共有のものでなければならない"と指摘している.話題転換においても,話題とい うボールに対して,日本語母語話者は常に相手と連携して,合意を取りながら対処していること が明らかになった.また,この合意確認のやり取りは数回にわたってくり返し行われるという傾 向も見られた. 相手の意向を確認し,判断を共有しながら会話を協働的に進めていく日本語母語場面の会話ス タイルと対照的に,中国語母語場面では,お互いの意向を窺い合うプロセスが必ずしも必要では ないため,話題転換は随時おこる.そのため,中国語母語場面では,話題導入がより頻繁に行わ れ,会話がより早いテンポで展開していくというスタイルが浮かび上がる. しかし,このような会話のスタイルが異なる中日母語話者が,仮にそれぞれの母語場面での言 語行動を接触場面に持ち込むと,どのようなことが考えられるだろうか.協働的終了を基本的パ ターンとしている日本語母語話者は,中国語母語話者の話題終了行動を示さないことに戸惑いを 感じたり,また急に話題を導入することに唐突さを感じたりすることが予想される.一方,中国 語母語話者は,日本語母語話者の相づち等話題終了行動のくり返しを非積極的な会話参加の現わ れであると誤解する可能性も考えられるだろう.

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5.終 わ り に

本研究は中日母語場面の話題転換における話題終了のプロセスに焦点をあて,分析した.その 結果,中国語母語場面では,日本語母語場面とは異なる傾向が見られた. 中日母語場面では,共通して協働的終了,一方的終了,突発的終了という 3 つの話題終了のパ ターンが見られる.しかし,パターンの出現傾向には大きな違いが見られる.中国語母語場面で は,話題終了のプロセスがどれか一つのパターンに集中することなく,話題終了の基本的パター ンが見られない.また,会話参加者双方による話題終了への合意が見られないうちに後続話題が 導入されるものが半数以上に達している.一方,日本語母語場面では,協働的終了は全体の 9 割 を占め,そこには,話題導入に先立ち,参加者双方が互いに話題終了行動を行い,話題終了の合 意を確認するという話題終了の基本的パターンが見られる.本研究は,中日母語場面の話題終了 のプロセスの分析を通して,中日母語話者の異なる会話のスタイルの一端を明らかにした. 本研究で得られた知見から,話題転換を含む学習者への会話教育は,学習者の母語による会話 のスタイルを考慮した上で行うことが必要となる可能性が示唆された.単に日本語の転換表現を 教えるだけではなく,学習者に日本語母語場面の話題終了のプロセスを提示した上で,日本語母 語場面のやり取りと自分の母語場面でのやり取りの違いにも気づかせることが必要である.それ によって,相互行為能力としての会話能力の育成を行うことが考えられよう.また,日本語母語 話者に対しても,接触場面で見られる学習者の言語行動に対し,その母語による会話のスタイル の影響を考慮し,早急な評価を避けるよう提言を行うことが必要であろう.こうした取り組み は,接触場面における円滑なコミュニケーションやより深い人間関係の構築に寄与するものであ ると考える. 本研究は中日母語場面を比較し,話題終了のプロセスにおけるそれぞれの特徴を明らかにし た.今後は中日接触場面を取り入れ,本研究の結果を踏まえて,分析し考察を行いたい.具体的 には,接触場面では,中日母語話者がそれぞれどのような母語場面での言語行動を接触場面に持 ち込んでいるのか,また相手の言語行動に応じて,どのような調整を行っているか等の課題が挙 げられる.また,本研究では,中国語母語場面では先行話題との間に関連性を持たない話題の導 入が多かったことが観察された.特に双方の話題終了行動が見られない一方的終了や突発的終了 において,関連性のない話題の導入は相手に唐突さを与える可能性がより高くなることが推測さ れる.今後は,話題間の関連性という観点からも分析を試みる.さらに,話題終了行動における 非言語要素について,今回は視線や体の向き等動作の変化を分析項目に入れなかったが,今後は 非言語行動についてもより詳細に分析を行いたい.

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文字化ルール規則 発話者の前の数字は会話冒頭からのターンの通し番号である.会話例を分かりやすく説明する ため,1 ターンを 2 つに分けて示す場合は,#1-1$#1-2$のように示す.網掛け部分は話題終了 行動を示し,罫線は話題の境界を示す.その他の文字化規則は以下の通りである. h 笑い等吐息を示す.h の数は笑い等の長さを示す. (h) 発話に笑い等吐息を伴うことを示す. ( ) 中の数字は沈黙の長さを示し,中の文字は非言語行動を示す. (.) 短い間を示す. [ 重なりを示す. ○ 固有名詞等参加者のプライバシーに関わるものまたは発話を示す. ? 語尾が上がっていることを示す.ただし,中国語では,疑問文であることを示す.語尾 が上がっていないものは,日本語訳では#.$で結ぶ. : 音の引き伸ばしを示す.#:$の数は音の相対的長さを示す. アクセントが置かれる発話/音を示す. °° 囲まれた発話の音量が小さいことを示す. = 直後/直前の発話との間に間がないことを示す. <> 囲まれた発話が早口で発されることを示す. ## 聞き取れなかった発話を示す. 本研究の中国語母語場面のデータは,お茶の水女子大学#魅力ある大学院教育イニシアティ ブ:〈対話と進化〉の次世代女性リーダーの育成$事業の助成を受け収集したものである. 本研究をまとめるにあたり,たくさんの有益なご助言をくださった佐々木泰子先生に感謝の意 を表します. 木暮律子(2002)#日本語母語話者と日本語学習者の話題転換表現の使用について$!第二言語としての日本 語の習得研究"5,5―23. 中井陽子(2003)#初対面日本語会話の話題開始部/終了部において用いられる言語的要素$!早稲田大学日本 語研究教育センター紀要"16,71―95. 畠 弘己(1988)#外国人のための日本語会話ストラテジーとその教育$!日本語学"7,100―117. 水谷 修(1979)!話しことばと日本人――日本語の生態"創拓社

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村上 恵・熊取谷哲夫(1995)#談話トピックの結束性と展開構造$!表現研究"62,101―111. メイナード,K.泉子(1993)!会話分析"くろしお出版

楊 虹(2005)#中日接触場面の話題転換――中国語母語話者に注目して――$!言語文化と日本語教育"30, 31―40.

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参照

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