滋賀大学教育学部紀要 人文 ・社会 ・教育科学,
No.35 p.p.65-73,1985 65数 学 の学 習 にお け る学 習 者 の特 性 の研 究*
1.情
意 的 領 域 評 価 の た め の 質 問 表 の作 成 とそ の 分 析
阿 部 勲 ・田 中 繁 一**
AStudy
of Student,s
Traits
in Mathematics:Learning
.
1.Construction and Analysis of Questionaire for Evaluation of Affective Domains .
Isao ABE・ Shigekazu TANAKA
ABSTRACT
The purpose of this study is to construct an exploratory questionare for
evaluation of affective domains in mathematics learning
, and to analyze the
factors constituting the questionare .
Six junior high school mathmatics teachers listed up the items considered
to be adequate to measure the affective domains in mathematics learning .
The questionare made up of 79 items was administered to 222 third grad・
ers. Students self-evaluated to each items on five points scale . A 79×79
covariance matrix was computed from these data and principal component
analysis was made.
・Four major factors extracted were as follows
.
1・Volitions to mathematics learning.
2・Views(or impressions)on mathematics learning。
3.Interests in mathematics.
4.Attitudes to(or habits of)mathematics learning.
Bloom, B. S.は 、 教 育 目 標 の 分 類 化 と 体 系 化 を 試 み 、 教 育 目標 を 、 認 知 的 領 域 、 情 意 的 領 域 、運 動 技 能 的 領 域 の3つ に 大 別 した(例 え ば 、 Bloom et al.,1971)。 数 学 の 学 習 に 限 ら な い が 、 認 知 的 領 域 に 関 し て 学 習 者 の 特 性 を把 握 す る こ と は 、 標 準 学 力 検 査 、 教 師 自 作 テ ス トな ど 、 従 来 か ら 行 な わ れ て き て お り 、 そ の 方 法 、 技 術 な ど も 比 較 的 確 立 さ
れ て い る。 これ に対 して 、情 意 的領 域 につ い て
は 、教 育 目標 の 体 系 化 も、 そ の評 価 方 法 も未 だ
模 索 の段 階 にあ る とい え よ う。 しか し、 学 習 課
題 に対 して、 学 習 者 自 らが 疑 問 をい だ き、 意 欲
を もって 取 り組 み 、既 習 の 学習 経 験 に基 い て 課
題 を解 決 して 、 自分 の 力 で課 題 を解 決 した喜 び
と満 足 感 を得 る こ とは 大切 で あ る。 この た め に
は 、教 師 は、 学 習 者 の 認知 的特 性 だ けで な く、
1985年9月17日 受 理 *本 研 究 は、 田 中 繁 一 の 昭 和56年 度 本学 部教 育 専 攻 科 研 究 論 文 、 「数学 の学 習 に お け る 学 習 者 の特 性 に 関 す る教 育 心 理 学 的研 究 」 の 一 部 を ま とめ た もので あ る。 榊 近 江 八 幡 市立 八 幡 東 中学 校66 阿 部 勲 ・田 中 繁 一
情 意 面 の特 性 を適 確 に評 価 し∼ そ れ に基 い て 指
導 を行 って ゆ か ね ば な らない 。
一 方 、学 習 指 導 要 領 の改 訂 に伴 って 、 指 導 要
録 の観 点 別 学 習 状 況欄 が 設 け られ 、 「
教 科 に対
す る関 心 ・態 度 」 とい う観 点 か らの 評 価 が 記 入
さ れ る こ とに な った 。 こ の こ と も、 学 習 者 の 情
意 的 側 面 の 評価 が重 要 視 され る よ う に な って き
た こ と を反 映 して い る 。
数 学 の 学 習 に お け る情 意 的側 面 の 評 価 を考 え
る と、 主 観 的 、経 験 的 に 、学 習 者 の 態 度 や 表 情
か ら情 報 を得 る こ とが 多 か っ た。 しか しこの よ
うな方 法 で は、 一 部 の 目立 っ た学 習 者 に偏 りが
ち で あ って 、全 員 の状 況 を把 握 す る に は十 分 な
方 法 とは言 えな い 。
学 習 者 全 員 の 情 意 的 領域 を評 価 す る一 つ の方
法 と して は、 毎 時 の 授 業 の 最 後 に 、情 意 的 側 面
に つ い て の 自 己 評 価 を させ る こ とが 考 え ら れ
る 。例 え ば、1.満
足 した 、2.わ
か らな か っ
た 点 を質問 した り教 え合 う こ とが で きた 、3.
次 の学 習 が 早 く した い 、4.ほ
か の こ とは考 え
ず に学 習 に集 中で き た、5.今
の 学 習 を も う少
しや りた い な どの 項 目を作 成 し、記 入 させ る
方 法 で あ る。 こ の よ う な方 法 を とる だ け で 、 た
だ 教 師 の行 動 観 察 に た よ る場 合 に 比べ ず っ と多
くの情 報 を得 る こ とが で き、 次 の授 業 に よ り適
確 な フ ィー ドバ ックが 可 能 に なる 。
本研 究 に お い て は 、数 学 教 育 に お け る情 意 的
領 域 の 行動 目標 や、 評 価 視 点 を明 らか にす る た
め の 第 一段 階 と して 、学 習 者 自身 の 自己評 価 に
よ る情 意 的 側面 の評 価 の ため の 質 問 表 の作 成 を
目的 とす る 。 そ して 、作 成 さ れた 質 問 表 に つ い
て 、 実 際 に 学習 者 に 自 己評 価 を行 なわ せ 、 そ の
資 料 につ い て主 成 分 分析 を行 う こ とで 、情 意 的
側 面 に関 す る 主要 な 因子 を抽 出で き るか 否 か を
検 討 す る。
方
法
1.質
問 表 の 作 成
中学 校 の 数 学 科 担 当 の教 師6名
に、 「数 学 の
学 習 にお い て 、 そ の 興 味 、 関心 、態 度 な ど」 に
関係 す る と思 わ れ る質 問 項 目を 自 由 に記 述 して
も らっ た。 この 中 か ら重 複 す る もの を除 外 し、
整 理 して 、再 び この6人 に検 討 して もら い、5
人以 上 が 適 当 と判 定 した79項 目に よ っ て質 問 表
を作 成 した(資 料)。
2.自
己 評 価
こ う して 作 成 され た 質 問表 を、 滋 賀 県N中 学
校 の3年 生 全 員222名(欠
席者 は除 く)に 実 施
した。得 られ た デ ー タは 、
パ ー ソ ナ ル コ ンピ ュー
タ(シ ャー プMZ・80B)に
よ っ て 共 分 散 行 列
を算 出 し、 そ の 講 造 を明 らか にす る ため に主 成
分 分析 を行 った 。 主 成 分 分析 の ため の プ ロ グ ラ
ム は芝(1975)の
乗 べ き法 に よ る方 法 に従 った 。
た だ し、 芝 の プ ロ グ ラ ム はFORTRANで
記 述
さ れ て い る の で、BASICに
変 更 す る必 要 が
あ った。 な お、 収 束 の た め の精 度 は0.0001と し
た 。MZ・80Bに
お け る数 値 は単 精 度 で 扱 っ た
の で 、 そ の有 効 桁 数 は8桁 で あ る。
主 成分 分 析 は、 相 関 係 数 行列 に基 い て行 う の
が 一 般 的 で あ る。 しか し、 今 回 の 質 問表 はす べ
て の 項 目につ い て5段 階 評 定 を行 な わせ て い る
の で 、粗 デ ー タ はす べ て1∼5の
範 囲 の離 散 変
量 とな る。 こ の た め もあ って 、 相 関 係 数 行列 を
用 いて 分析 を行 な う と、 特 別 に高 い 因子 負荷 量
が 得 られ な か っ た。 そ こで 、 因 子負 荷 の 効果 を
際 立 た せ る た め に 、相 関 係 数 行 列 で はな く、共
分 散 行 列 か ら出発 した主 成 分 分 析 を行 な った 。
全 体 的 な傾 向 は相 関係 数 行 列 に基 く分 析 の結 果
と一 致 して い る。
結果 と考察
第10主 成 分 まで求 め たが 、 第5主 成 分 で 累 積
寄 与 率 が75%を 越 え る ので 、 第5主 成 分 まで の
因子 負 荷 行 列 を表1に 示 す 。 第1主 成 分 に負 荷
の高 い 項 目が 集 中 して い るの が 特 徴 で 、 第2主
成 分 以 下 に負 荷 の高 い項 目は これ に比 べ る と少
な い。 そ れ ぞ れ の成 分 の特 徴 を明 らか にす るた
め に、 客 主 成 分 に対 す る 因子 負 荷 量 の高 い 項 目
を、 因子 負 荷 量 の 絶対 値 が高 い順 に10項 目選 ん
で ま とめた もの が 表2で あ る。 な お 、 第4主 成
分 、
第5主 成分 につ い て は、
絶 対 値 が 大 きい(0.3
以 上)項
目の み をあ げ て い る 。
第1主 成 分 は 、 「
数 学 の 学 習 は や りが い が あ
る」 に代 表 さ れ る よ う に、学 習 の 「
意 欲 」 を表
わ す 因子 で あ る と考 え られ る 。 う ま くゆ か な い
時 は別 の方 法 を考 え る、 解 け な か った ら時 間が
か か って も解 こ うとす る、 ま ちが った らそ の原
因 を考 え る 、 とい う よ う に、 最 後 まで あ き らめ
数学の学習 における学習者の特性の研究
表1 主 成 分 分析 に よ る 因子 負 荷 行 列号
率
賭 ・ 2 3 4 5 6 ・ 8 9 ⑩ U 養 藷 レ 醤 2・ 別 甕 25 26 髪 3・ 訂 聾 35 3・ 懇 切 姐 義 露 懇 5・ 毘 53 馴 55 5-田 58 59 6・ 引 62 63 餌 65 66 麗 需 η 舞 鴛 舅 麟項
積 累 分 5 3 2 2 3 5 7 2 2 4 9 4 8 3 8 2 2 4 8 7 9 4 1 9 8 8 0 1 7 2 8 9 3 5 9 8 6 4 0 5 6 7 3 7 1 2 5 9 0 6 2 5 8 5 3 7 2 1 5 1 7 2 9 8 3 6 8 4 9 1蛾
擬
餅
纒
鰯
蠕
麓
艘
鰹
珊
鰯
蟹
舞
戯
餅
鋸
舞
纒
棚簿
灘
貿
倒
灘
艦
鰯
鰹
細細
携
灘
溜
1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0第
一
一
7 7 7 3 7 1 2 3 8 5 9 3 5 3 3 9 4 9 0 7 2 8 6 1 7 6 0 2 8 8 5 6 3 5 5 2 1 0 3 3 コ コ コ コ コ リ コ コ コ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 一 策 一 一 一 = 一 =響
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羅
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難
羅
盤
蠣
蟻
2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ﹁ 一 = 一 一 一 = = = 一 一 一 一 一 9 4 8 6 9 4 0 5 1 0 8 6 2 4 3 3 3 2 8 4 4 2 4 8 3 8 6 3 6 2 3 5 1 2 1 5 2 1 3 0 コ コ コ コ コ コ リ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 一 一 一 一 7 4 5 0 5 1 9 7 5 6 5 4 4 9 1 3 5 6 9 1 6 2 5 4 3 7 5 9 0 2 1 2 5 5 0 2 3 1 2 5 コ コ コ コ コ の リ コ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 一 一 一 分 2 1 1 0 2 0 4 5 6 3 5 2 7 9 0 8 6 9 2 2 ヨ り ら ヨ リ ユ 成 75 70 01 38 09 33 16 05 68 32 80 34 53 34 16 70 61 52 08 08 99 51 03 15 87 57 56 05 35 23 55 86 27 42 02 72 58 08 22 79 主 2 忍 ⑩ 3 2 3 ' 3 ' 2 ⑩ 沌 2 ﹂ 2 ﹄ 2 2 β ﹂ 3 ﹂ 2 ﹂ 2 ﹄ ユ 忍 。 2 ' 0 ' 1 3 3 2 ﹄ ユ ' 3 2 ⑩ ﹄ ' 1 ⑩ 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 一 一 一 一 一 一 ﹁ 一 一 一 一 一 一 一 一 一 第 5 8 1 4 4 1 4 7 1 9 1 0 9 6 6 3 3 9 6 3 7 8 4 4 6 5 2 0 2 1 2 2 2 0 0 0 0 0 2 2 コ ロ ロ サ ロ コ コ コ コ む む む む む む む む 一 一 一 一 一 一 3 4 5 9 2 9 1 9 4 3 2 0 1 1 1 2 2 6 2 8 5 7 4 1 1 7 7 2 7 0 3 0 1 1 0 4 1 1 3 1 . O o , ・ , ・ ● . ・ o む む む む む む む む む 一 一 一 = 94 別 59 80 41 41 95 04 88 47 69 11 97 56 16 86 56 09 48 53 8 1 2 5 7 2 0 4 8 4 0 3 9 7 1 7 3 0 8 1 0 1 0 1 1 0 1 1 0 2 1 0 0 0 3 3 1 1 2 6 コ コ コ コ コ コ コ コ ロ ロ コ コ コ コ の つ ロ リ ロ む む む む む む む む む む む む む む む む む 一 一 一 一 一 一 一 = 分 5 0 3 5 3 4 3 8 0 0 0 7 0 4 2 1 2 0 4 8 2 5 8 1 2 3 8 2 2 7 成 74 33 88 49 91 59 28 87 52 64 00 36 59 58 48 87 91 39 94 76 5 2 1 7 2 3 3 9 8 3 ヨ エ じつ ヨ 主 3 J J ' 2 ﹄ ユ 2 ﹂ 2 ﹂ 5 ' 2 ' 4 ' 0 沿 つ 3 。 1 ﹄ ユ 2 3 ﹄ ユ 2 。 0 ﹄ ∩ ⋮ ' 0 3 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 第 = = = 一 一 一. = 一 2 3 8 9 6 3 4 1 4 6 1 2 7 6 6 8 3 4 0 7 1 7 5 5 4 4 8 2 5 4 1 2 2 0 0 2 1 り0 1 2 り ロ コ コ コ コ コ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 一 一 一 一 3 4 1 3 5 7 8 6 2 2 1 3 2 5 4 8 7 0 3 2 7 1 5 8 8 7 0 3 3 8 1 1 0 1 1 1 0 1 2 ー コ コ コ コ コ ロ ロ ロ ロ ロ む む む む む む む む む . 一 一 一 5 9 9 8 4 凸 5 6 5 FD 4 凸 9 6 8 7 1 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 一 一 一 3 4 3 7 6 0 0 0 9 1 1 3 0 7 2 5 7 7 2 3 2 2 6 1 1 0 6 4 2 6 1 1 1 1 1 0 0 1 2 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 一 一 一 一 9 0 6 0 4 8 3 9 1 0 8 9 4 1 2 0 8 0 6 6 5 5 2 3 8 1 2 5 1 3 3 3 6 1 3 6 5 0 6 0 6 8 3 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 1 0 2 コ ロ ロ つ ロ コ コ コ コ コ コ む む む む む む む む む む む む = 一 一 = 一 一 = 0 1 9 6 コ 0 分 8 1 6 3 7 8 8 5 7 5 8 9 6 3 8 7 3 7 4 0 2 2 1 1 5 5 7 9 4 0 2 6 1 1 9 5 9 5 2 1 7 6 7 5 7 3 7 0 8 0 8 2 7 3 0 7 9 6 9 3 2 9 2 5 6 2 0 2 8 5 成 3 0 8 ρ0 8 3 7 1 9 9 6 7 7 2 3 8 8 3 4 7 1 6 4 7 4 9 1 1 2 3 9 2 9 4 4 3 8 4 2 8 2 5 1 1 4 0 4 7 2 0 1 0 6 9 1 2 9 1 3 2 5 5 1 0 2 1 2 0 6 5 ロ り ワ ロヨ ユ ヨ り り 4 3 4 5 1 2 2 3 3 6 0 0 3 5 5 7 5 5 0 6 0 7 5 8 3 1 4 1 7 9 6 7 2 5 9 3 8 1 9 6 0 5 8 3 9 8 6 0 1 6 主 J J 。 1 ﹄ ﹄ ' 0 ﹄ 。 1 ﹂ ' 0 2 ﹄ 3 ユ 2 ﹂ ﹄ 。 0 ﹄ ' 0 ' 2 3 ' 3 ' 1 ' 2 ﹂ ' 1 ﹄ ﹂ ﹄ 。 0 ﹄ 3 ユ 。 2 ﹄ ' 2 ﹄ ' 1 ' 2 ' 1 J J ' 2 ' 1 ' 2 ' 2 沿 2 J J J ユ J J ユ つ ﹄ つ ゆ 2 J J 3 ﹂ つ ﹄ ﹂ ﹂ 2 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 = 一 = 一 一 一 . 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 第 6 5 6 2 8 0 1 3 0 5 3 2 5 9 1 4 1 9 4 2 3 4 1 0 6 2 0 4 6 5 1 0 1 2 1 1 2 3 0 7 リ コ コ コ コ リ ロ コ リ む む む む む む む む む む 一 6768 阿 部 勲 ・田 中 繁 一 表2. 各 主 成分 の 因子 負 荷 量 の 高 い 項 目 第1主 成 分 72.数 学 の 学 習 は や りが い が あ る。 67.友 だ ち が 勉 強 で わ か らな いで 困 って い る と き、 自 分 が わ か って い る こ とは教 えて あ げ る。 16.な ん の 問 題 で も解 い て や ろ う とい う気 持 が あ る。 33.数 学 の 学 習 に よ って 、 もの の計 算 が 早 くで き る よ う にな る と思 う。 42.図 形 の 証 明 問 題 で 、 証 明 が う ま くい か な か った と き 、 ちが った 考 え方 で 証 明 を考 え る 。 68.数 学 の 学 習 に よ って 、 もの を簡単 に す る考 えが つ くと思 う。 41.問 題 が 解 け な か っ た ら、 どれ だ け 時 間 が か か っ て も解 こ う とす る。 9.数 学 は他 の教 科 に く らべ て 、 好 きだ 。 51.答 えが ち が つ た と きなぜ ちが った の か 原 因 を調 べ る 。 47.先 生 や 友 だ ち の 解 い た解 き方 が よ くわか る。 い と思 う。 59.授 業 中、 先 生 に 何 か 言 わ れ そ うで 落 ち 着 か な い こ とが あ る。 17.授 業 中 、発 表 し よ う と手 を上 げ る 。 51.答 え が ちが つた と き、 な ぜ ち が った の か 原 因 を調 べ る。 4.い ろ い ろ と考 えね る問 題 が 好 きだ 。 6.図 形 の証 明 問題 は好 きだ 。 7.数 学 の授 業 で 、模 型 を使 って 調 べ た りす るの が 好 きだ 。 75.問 題 集 の 問 題 が解 け ない で 、 ヒ ン トや 解 き方 を見 た と きは 、 も う一 度 、 そ の問 題 を解 き直 す 。 第4主 成 分 第2主 成 分 66.数 学 は他 の 教 科 よ りや さ しい 。 73.授 業 中 、 先 生 に言 わ れ な くて もノ ー トを と る。 54.数 学 は親 しみ やす い 。 74.数 学 の 学 習 は楽 しい 。 62.数 学 の 学 習 は たい へ ん努 力 を必 要 とす る。 9.数 学 は他 の教 科 に くらべ て 、 好 きだ 。 27.図 や文 字 は て い ね い に書 い て い る 。 48.教 科 書 の説 明 を 自分 だ けで 見 て よ くわ か る 。 4.い ろ い ろ と考 え を ね る問 題 が 好 きだ 。 26.数 学 の ノー トは きち ん と ま とめ られ て い る 。 11.文 章 題 よ りも計 算 の方 が 好 きだ。 13.計 算 問題 は好 きだ 。 17.授 業 中、 発 表 し よ う と手 を上 げ る。 30.練 習 問題 で や さ しい 問 題 とむつ か しい 問 題 が あ る と き、 むつ か しい 問 題 か ら解 く。 65.教 室 で特 に気 の あ う友 だ ちが そ ば に い る と、 学 習 に 力 が は い る。 22.復 習 をす る。 38,家 庭 学 習 で は 、問 題 を数 多 く解 く こ と よ り、 授 業 で 学 習 した 問 題 の 解 き方 を覚 え る こ とに 力 をお く。 66.数 学 は 他 の 教科 よ りや さ しい 。 第5主 成 分 第3主 成 分 56.数 学 は 芸 術 に近 い 感 じが す る。 10.作 図 を し た り、 グ ラ フ をか い た りす る の が 好 き だ 。 76.い くら一 生 け んめ い 勉 強 して も、 数学 は わか ら な 78.人 の 前 に出 る と、 す ぐ顔 が ほて っ た り、胸 が ど き ど き した りす る こ とが あ る。 23.解 き方 が わ か らな くな っ た ら、参 考 書 や教 科 書 、 ノ ー トを見 る。 22.復 習 をす る。 64.数 学 の学 習 に よ って お 金 の か ん じ よ うが じ ょ うず に な る と思 う。 13.計 算問 題 は好 きだ 。
ず に課 題 の解 決 に向 って が ん ばろ う とす る態 度
を表 わ して い る 。 た だ し、 この 主 成 分 に対 して
はか な り多 くの 項 目の負 荷 量 が 高 い こ と を考 え
る と、 数 学 に対 す る一般 的 な共 通 因子 を反 映 し
てい る と も解 釈 で きる 。
第2主 成 分 は、 他 の 教 科 と比 較 した時 の 数 学
の学 習 の 特 徴 を表 現 した 項 目が 多 い。 こ の こ と
か ら、 こ の成 分 は数 学 の 学 習 に対 す る 「関心 」
を示 す もの とい え よ う。 あ るい は、 数 学 とい う
「
教 科 の見 方(う
け と め方)」 と表 現 す る こ と
もで き る。
第3主 成 分 も、数 学 とい う教 科 の 特 徴 を記 述
した項 目が 多 い が 、 グ ラ フ をか くこ とや証 明問
題 が好 きで あ った り、数 学 が わか る(負 荷 の値
が 負で あ るか ら)こ と と関連 して い る こ と を考
慮 す る と、 数 学 に対 す る 「興 味」 を反 映 した 因
子 で あ る とい え よ う。
第4主 成 分 は 、授 業 中 発 表 し よ う とす る、 復
数学の学習 にお ける学習者の特性 の研究
69習 をす る な ど、 主 と して数 学 の 学 習 の 「
態 度 」
に 関す る 因子 と考 え られ る。
第5主 成 分 は、情 緒 的 な側 面 や 学 習 の仕 方 に
関す る項 目 を含 ん で い るが 、 第4主 成 分 まで に
比 べ る と解釈 しに くい 。 こ こで は仮 りに 「
学 習
の仕 方」 と名 付 け てお く。
この よ うに 、主 成 分 分 析 の解 釈 か らは、 数 学
の 学 習 に お け る情 意 的 側 面 が 、
数 学 に対 す る 「
意
欲 」、「
興 味」、「
関 心 」、 「
態 度 」 な どか ら構城 さ
れ て い る こ と を示 唆 して い る。
主成 分 分 析 の 解 釈 の妥 当性 を検 討 す る一 つ の
方法 と して、 担 任 の 先生 の生 徒 の み か た と、 ど
の 程 度 一 致 す る か を確 か め た。 主 成 分 分 析 に
よっ て得 られ た重 み ベ ク トル を用 い て 、222名
の生 徒 につ い て 名 主成 分 得 点 を算 出 す る こ とが
で きる。 そ れ ぞ れ の主 成 分 につ い て この得 点 の
高 い者4名 、低 い者4名
の生 徒 を選 び 出 した。
これ らの 生徒 は各 主 成 分 の 特 徴 に つ い て典 型 的
に異 なる4名 ず つ の2つ の グル ー プ とい え る。
こ の2つ
の グ ル ー プ の氏 名 を担 任1の先 生 に 示
し、 両 グ ル ー プ の違 いの 特 徴 を記 述 して もら っ
た わ け で あ る。 その 結 果 、 第1主 成 分 につ いて
は、2つ の グ ル ー プ は、 「
意 欲 」 とか 「
積 極性 」
で 異 な る とい う指 摘 が な され 、主 成 分 分 析 の 解
釈 と一 致 した。 第4主 成 分 に つ い て も 「
態 度 」
とい う特 徴 づ けが な され た 。他 の主 成 分 につ い
て は、 生 徒 の 「
性 格 」 に関 す る記述 が 多 く必 ず
し も主 成 分 分 析 の 解 釈 と一 致 す る と は言 え な
か っ た。
こ の質 問 表 は 、もと も と、数 学 担 任 の教 師が 、
「
興 味
、 関心 、態 度 」 に関 わ る と考 え られ る項
目を ピ ックア ップ して作 成 したか ら、 主成 分 分
析 の結 果 も、 「
興 味 、 関心 、態 度」 に 関 わ る成
分 が 抽 出 され た とい う こ と もで き よ う。 そ の点
で 、 この 質問 表 が 数 学 の情 意 的 領 域 を評 価 す る
た め の すべ ての 項 目 をカバ ー して い な い危 険 性
もあ り得 る。
従 っ て、1.生
徒 自身 の数 学 に対 す る さ ま ざ
まな意 見 の 収 集 、2。 数 学 の 学 習 時 の 生 徒 の 行
動 の観 察 記 録 の分 析 、3.情
意 的領 域 の 教 育 目
標 か らみ た時 、 「
興 味 、 関 心 、 態 度 、 意 欲 」 と
い う評 価項 目が 適 して い るか 否 か の検 討 な ど
の 研 究 を通 して、 よ り妥 当 性 の 高 い評 価 項 目を
精 選 して ゆ くこ とが 今 後 の 課題 とい え よ う。
引用文献
Bloom, B. S., Hastings, T. J. and Madaus, G. F.
1971Handbook of formative and summative eva.
luation of student learning. McGraw・Hill Inc .(梶
田 叡 一 、 渋 谷 憲 一 、 藤 田 恵 璽 訳 1979 「教 育 評 価 法 ハ ン ド ブ ッ ク ー 教 科 学 習 の 形 成 的 評 価 と 総 括 的 評 価 一 」、お よ び 、「学 習 評 価 ハ ン ドブ ッ ク (上)、(下)」 、 第1法 規) 芝 祐 順 1975 行 動 科 学 に お け る 相 関 分 析 法 〔第2版 〕 東 京 大 学 出 版 会
70 阿部 勲 ・田中 繁 一
〔
資 料〕
評匝㊧診燭⑳応》⑬ Φ,㊤》'嘩⑳①》①,切ひ硯渉憩ゆ⑬ 慮匝⑳ 鴨 q ㊨1興 味 、 関 心 、 態 度等 の 質 問紙 調 査
舞
畠 ち 脇 __磁 ⑬ ⑬__⑳ 燭》.ゐ⑬__⑳ ⑬ ⇔調 この 調 査 は 、学 習 に取 り組 む と きの 、 み な さん のす が たや 気 持 ちの特 徴 を 知 る た め の もの で す 。 調 査 の 結 果 ほ学 校 の成 績 に は関 係 あ りませ ん 。 正 直 に 答 えて 下 さい 。 答 え は次 の よ うに5段 階 に な って い ます の で 、 自分 の あ て は ま る段 階 に 、 次 の よ うにΩ旦1をつ け て下 さい。は よ らあ
1島 ・
互
い て い ま (例) 絵 をか くの が 好 きだで ど あ はよ
妻・
1
・
高
い ら る る て も し、 ま ちが った ら、 ま ちが っ た ○ 印 に ⑭ とな る よ う に ×印 をか い て○ 印 をつ け直 して 下 さい。 で は 、学 校 名、 学 年 、 学 級 、 番 号 、 性 別 、氏 名 、生 年 月 日 を記 入 して下 さ い。学 校 名
中 学 校
年 組 番 男 ・女
氏 名
生 年 月 日年 月 日
1.正 しい 答 え が 求 め られ な い と イ ラ イ ラす る。 2.応 用 問 題 が 解 け た と き、喜 び を感 じる。 3.教 育 機 器 を使 った授 業 は楽 しい 。 4.い ろ い ろ と考 え をね る問 題 が好 きだ。 5.学 習 した問 題 と よ く似 た 問 題 を作 る のが 好 きだ 。 6.図 形 の証 明 問 題 は好 きだ 。 7.数 学 の授 業 で 、 模 型 を使 って調 べ た りす るの が 好 きだ 。 よ く あ て は ま ら な い あ て は ま ら な い ど ち ら で も な い あ て は ま る よ く あ て は ま る数学の学習における学習者の特性 の研究
はよ らあ
_。
学。_、
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。、と思ll護
で ど妻・
い ら あ て は ま る 71 は よ・島
るて う。 9.数 学 は他 の 教 科 に くらべ て、 好 きだ 。 10.作 図 を した り、グラ フ をか い た りす るの が 好 きだ。 11.文 章 題 よ りも計 算 の方 が 好 きだ 。 12.面 積 や、 体 積 、長 さ を求 め る問 題 は 好 きだ 。 13.計 算 問 題 は好 きだ。 14.わ か った 問 題 を 、 人 に説 明 す るの が 好 きだ。 15.今 、 学 習 して い る 内容 の 次 の こ と を早 く勉 強 した い と思 う。 16,な ん の 問 題 で も解 いて や ろ う とい う気 持 が あ る。 17.授 業 中 、 発 表 しよ うと手 を上 げ る。 18.授 業 には 、 質 問 を もって の ぞ む。 19.数 学 の 学 習 に よ っ て、 もの を ま とめ る考 え が っ く と思 う。 20.出 され た 問 題が むつ か しか った り、 わ か らな くて も途 中 まで で もや って い く。 21.予 習 をす る 。 22.復 習 をす る 。 23。 解 き方 が わ か らな くな っ た ら、 参 考 書 や 教科 書 、 ノー トを見 る。 24.自 分 の 力 で で きな い と き、 友 や 先 生 にた ず ね る。 25.数 学 の 学 習 に よ っ て、 新 しい もの を作 りだ す力 が つ く と思 う。 26.数 学 の ノー トは きち ん と ま とめ られ て い る 。 27.図 や 文字 は て い ね い に書 いて い る。 28.問 題 を解 き答 えが 得 られ た ら、 答 え を確 か め る 。 29.家 庭 や授 業 で文 章 題 を解 くと き、 い ろ い ろ な解 き 方 を考 え る。 30.練 習 問 題 で や さ しい問 題 と むつ か しい 問 題 が あ る と き、 むつ か しい問 題 か ら解 く。 31.先 生 の教 え られ た方 法 で しか 解 か な い 。 32.糊 題 が与 え られ た ら、 じっ く りと考 え て か ら、鉛 筆 を 走 らせ る。 33.数 学 の学 習 に よ って 、 もの の 計 算 が 早 くで きる よ う に な る と思 う。 34.文 章 題 を解 くと き、 図 や 絵 をか い て考 え る。72 阿 部 勲 ・田 中 繁 一 35.問 題 を解 くと き、 い つ も なん とか 簡 単 に早 く解 こ うと して い る。 36.練 習 問 題 は一 人で 静 か に解 くの が 好 きだ 。 37..テ ス トで は 、一 通 りで きて 、 時 間 が 残 って お れ ば 時 間 い っぱ い まで見 直 す 。 38.家 庭 学 習 で は 、 問題 を数 多 く解 くこ と よ り、 授 業 で 学 習 した 問 題 の 解 き方 を覚 え る こ とに 力 をお く。 39.答 え の 求 め 方 を教 え て も ら うよ り も、 あ れ これ と 自分 で 解 き方 を考 え るこ とが好 きだ。 40.数 学 の 学 習 に よ って 、 す じ道 の た っ た考 えが 身 に つ くと思 う。 41.問 題 が 解 け なか った ら、 どれ だ け 時 間 が か か っ て も解 こ う とす る。 42.図 形 の 証 明 問題 で 、 証 明 が う ま くい か な か っ た と き、 ち が っ た考 え方 で 証 明 を考 え る。 43.計 算 問 題 で は 、解 き方 は わか って い て も、 あ わ て た り して 答 え を まちが え る こ とが あ る。 44.た く さん の 問 題 を解 くよ り も、 一 つ の 問 題 を じ つ くり と考 え るの が 好 きだ。 45.授 業 に お い て 学 習 の め あ てが あ る方 が 学 習 し よい 。 46.自 分 の 解 き方 と例 題 の解 き方 な どと ちが って い た と き は なぜ ちが うの か を考 え る。 47.先 生 や 友 だ ちの 解 い た 解 き方 が よ くわ か る。 48.教 科 書 の説 明 を 自分 だ け で 見 て よ くわ か る。 49,グ ル ー プ や プ リ ン トな どで 自分 た ちが 中心 に な つ て 学 習 を進 めて い くよ り、 先 生 に 指導 され る方 が 良 い と思 う。 50。 数 学 の学 習 に よ って 、 もの を正 確 に み る 力が つ く と思 う。 51.答 え が ち が つた と きなぜ ちが った の か 原 因 を調 べ る 。 52.数 学 の 記 号 は便 利 だ と思 う。 53.失 敗 して も反 省 した あ とは 、す ん だ こ とは しか た が な い とあ き らめ る。 54.数 学 は親 しみ や す い 。 55.教 室 の 雰 囲 気 が 楽 しい と、勉 強 もよ くで き る。 よ く あ て は ま ら な い あ て は ま ら な い で ど