<翻 訳 >
一一Bundes口Verfassungsgesetz in der Fassung von
( 1 )
1 9 2 9 - 一
武 永 淳
第 1編 一 般 規 定 ヨ ー ロ ッパ 通 合
A 一 般規定 第 1条 オ ー ス トリアは,民 主的共和 国であ る。 その法 は国民 よ り発す る。 第 2条 (1)オー ス トリアは,連 邦国家である。 修)連邦 国家は,次 の独 立の諸州 か ら構成 され る。 ブルゲ ンラン ト,ケ ル ンテン,ニ ー ダー エ ス トライヒ,オ ーバーエス トライ ヒ,ザ ルツブル ク, シュタイアーマル ク,チ ロル,フ ォアアー ルベ ル ク,ウ ィー ン。 第 3条 (1)連邦領域 は,連 邦諸州 の領域 を包括す る。 修》H領域 の変更 を伴 う連邦領域 の変更並 びに連邦領域 内での州境界の変更は,平 和条 約 の場合 を除 いて,連 邦 と領域変更 を被 る州 の合意 した憲法律 (Verfassungsgesetz) に よってのみ行 うこ とがで きる。 第 4条 (1)連邦領 域 は,統 一 的 な貨幣,経 済お よび関税 区域 を形成す る。 修)連邦 内では,中 間関税線 ない しその他 の通商制 限が設け られてはな らない。 第 5条 (1)連邦首都 お よび連邦最 高機関の所在地 は,ウ ィー ンである。 修り卜常事 態の継続 中,連 邦大統領 は,運 邦政府 の提議 に基づ き連邦最 高機関の所在地 ネ本訳は, O R A C 社 の K O D E X V e r f a s s u n g s r e c h t , 1 3 . A u f l . 1 9 9 6 W i e n およびオー ス トリ ア政府 出版局発行 の1 9 9 5 年版 B u n d e s v e r f a s s u n g s g e s e t z e A u s w a h l を底本 に, そ の後の改 正 をオース トリア政府 の R e c h t s i m f o r m a t i o n s y s t e m を利用 して1 9 9 7 年改正 まで補 足 した もの であ る。条文 [ ] 内 は, 項 ・号 につ いての改正 の B u d e s g e s e t z b l a t t の年 と番号 で あ り, ( ) 内 は, そ の条全体 の改正 についての ものである。オース トリア共和 国連邦 憲法
訳124 彦 根論叢 第 312号 を,連 邦領域 の他 の場所 とす るこ とがで きる。 第 6条 (1)オー ス トリア共和 国には,統 一的国籍 Staatsburgerschaftが 存す る。 (2)一の州 に主 た る住所 を有 す る国民 Staatsburgerは ,同 州 民 Landesburgerで ぁ る。 しか し,州 法 は同州 に住所 は有す るが,主 た る住所 を有 しない国民 をも同州民 と規定 す るこ とがで きる。 [1994/504] 13)各人の主 た る住所 は,そ の生活関係 の中心点 を形成す るとい う証明あ るまたは状況 か ら推認 され る意図 を持 って居住 してい る ところに基づ く。 同人の職業上,経 済上お よび社会 的生活関係 を全体 的に考慮 して,そ の実質的要件 が複数 の住所 に妥当す る場 合 には,関 係 の緊密 さが有力であ るもの を同人の主 たる住所 とす る。 [1994/504](19 88///685) 第 7条 (1)すべ ての連邦市民 Bundesburgerは ,法 の前に平等である。生 まれ,性 別, 身分,階 級お よび信″口に基づ く特権 は排 除 され る。何 人 もその障害ゆ えに不利 な扱 い を受 けてはな らない。共和 国 (連邦,州 お よび 自治体 Gemeinde)は ,障 害 を持 つ者 と持 たない者 の平等処遇 を 日常生活のあ らゆ る領域 において保 障す るこ とを援助す る。 [1997/87] 修)公務 貝 (連邦軍の所属員 を含 む)は ,そ の政治的権利の完全 な行使 を保 障 され る。 [1974/444] 僧)官職 の名称 は,官 職保持者の性 を表現す る形式 を使用す るこ とがで きる。称号 につ いて も同様 であ る。 [1988/341] 第 8条 ド イツ語 を共和 国の国語 とす る。但 し,言 語上 の少数者 に与 えられた連邦法 上 の権 利 は損 なわれ ない。 第 8a条 (1)オー ス トリア共和 国の色は,赤 白赤 である。旗 は, 3つ の同 じ幅の水平 線 で構成 し,中 央 を自,上 下 を赤 とす る。 修)オー ス トリア共和 国の紋章 (連邦紋章)は ,浮 動 の,単 頭の,黒 い,金 色 に鎧 い, 赤 い舌 を持つ の鷲 であ り,そ の胸 に銀色 の中帯の入 った赤 い楯 を帯びている。鷲は, 頭 に 3つ の狭 間 を持つ城壁型の金冠 を戴 く。両 の蹴八には,断 ち切 られた鉄 の鎖がは め られ てい る。右 の蹴八には,内 側 に曲が った刃 を持つ金 の鎌 を持 ち,左 の蹴八には 金 の槌 を持 ってい る。 G)詳細, と りわけ色お よび紋章 の保護並 びに共和 国の印に関 しては,運 邦法律 に よっ て定め る。 (1981/350)
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(1) 125 第 9条 (1)一般 的 に承 認 された国際法規 は,連 邦法の構成部分 として有効 であ る。 修)法律 に よ りもし くは第50条第 1項 に よ り承 認 され るべ き条約 は,個 々の連邦高権 を 国家 間の組織 お よびその機 関 に対 して委譲す るこ とがで き,ま た国内におけ る外 国の 機 関の活動並 びに国外 におけ るオー ス トリアの機 関の活動 を国際法の枠 内で規制す る こ とが で きる。 [1981/350] 第 9a条 (1)オー ス トリアは包括的国防 を国是 とす る。国防の課題は,連 邦領域の対 外 的独 立並 びに不可侵 お よび統一 を守 るこ と, と りわけ永世 中立 と維持 と防御 である。 それ と共 に,合 憲的組織 とその行為能力並 びに住民の民主的諸 自由が,外 部か らの暴 力的攻撃 か ら保 護 ない し防御 されねば な らない。 (2)軍事 的,精 神 的,市 民的お よび経済的国防が,包 括的国防に属す る。 僧)すべ ての男子 オー ス トリア国民 は,兵 役義務 を負 う。 良心的理 由か ら兵役義務 の遂 行 を拒否す る ものお よびそれか ら免れ よ うとす るものは代役務 を課 され る。詳細 は法 律 が規定す る。 (1975/368) 第 10条 (1)以下 の諸事 項 の立法 と執行 は連邦所轄事項 である。 1.連 邦憲法, と りわけ国民議会選挙,連 邦憲法 に基づ く国民投票,憲 法裁判権。 2.外 国に対す る政 治的お よび経済的代表 を含 む外務, と りわけ条約 の締結,但 し, 第16条第 1項 に基づ く州 の権 限 を侵 してはな らない ;国 境の線引 き ;外 国 との商品, 家畜 の流通 ;関 税制度 [1988/685] 3.連 邦領域へ の出入の規制 お よび監督 ;内 外へ の移住制度 ;旅 券制度 ;(犯 罪に関 わ っての)退 去,追 放,放 逐,引 き渡 し,移 送 4.連 邦 の財政, と りわけ専 らない し部分 的に運邦 のために徴収 され るべ き公課 ;独 占事業 5.貨 幣,信 用,証 券取引所 お よび銀行 に関す る制度 ;度 量衡 お よび規格検定 に関す る制度 6。 経 済団体制度 を含 む民事法制度,但 し,外 国人に関わ る土地取引お よび建物付土 地 ない しは建築 を定め られてい る土地 を行政庁 に よる規制 に服 させ る規定 を除 くが, 法定相 続人 に属 さない者 の死亡 に よる権利取得 につ いては含む ;州 固有 の活動領域 にあた る事項 での行政刑法 お よび行政刑事 手続 を除 く刑法制度 ;司 法 ;犯 罪者 ない しその他 の危険 な者か らの社会保護制度 ;行 政裁判制度 ;著 作権。 出版制度 ;州 固 有 の活動領域 にあた る事 項 でない限 りでの公用徴収 ;公 証人,弁 護士 お よび関連 の
126 彦 根論叢 第 312号 職 業 に関す る事 項 [1993/508] 7.応 急の一般 的救助 を含 む,公 共の平穏,秩 序 お よび安全 の維持,但 し地域的治安 警察 は例外 とす る ;結 社 お よび集会法 ;戸 籍制度 お よび改名 を含 む身分 関係事 項 ; 外 国人警察 お よび住 民登録制 度 ;武器,弾 薬類,爆 薬 に関す る制度 ;銃 火器使 用 に つ いての制度 [1991/565] 8.営 業 お よび産業 に関す る事 項 ;公 的代 理 人お よび私 的仲 介業 ;不 公正競 争 の除 去 ;特 許制 度並 びに意 匠,商 標 お よびその他 の商 品の名称 の保護 ;弁理士 の事項 ; エ ンジエアお よび民間技術者制度 ;商工会議所 ;農 林業領域 を除 く,全 連邦領域 に 関 わ る職能代 表 団体 の設 置 9.鉄 道お よび航 空並 びに第11条に当た らない限 りでの船舶航行 に関す る交通制度 ; 自動 車交通制 度 ;交 通警察 を除 いて,通 過 交通上 の重要性 のゆ えに連邦法 に よって 連邦道路 と宣言 され た道路 に関す る事 項 ;第 11条に該 当 しない限 りでの河川お よび 航行 警祭 ;郵 便 お よび電信 ・電話制度 ;環 境 に対す る相 当の影響 が予測 され,か つ 行政 法規が命令 に よって確 定 を予定 してい る事 項 に関す る計画 に対す る環境親和性 審査 [1974/444,1993/508] 10。鉱業 ;牧 畜業 を含め た林業 ;水 法 ;洪 水 の害 をな くす排水のため もしくは船舶 航 行 お よび筏 流 しの ため の河 川 の規制 お よび維 持 管理 ;急 流 改善 ;水 路 の建 設 と維 持 ;電 気設備施 設の標準化 と規格化,同 領域 での安 全措 置 ;二 以上 の州へ供給設備 が またが る限 りにおいての高圧電線 ;蒸 気 ボイラーお よび原動機制度 ;測 量制度 11.第 12条に妥 当す る限 りにおけ る労働 法 ;社 会保 険お よび契約保 険制度 ;農林業 を 除 く,労 働 者 お よび被 用者 の ための会議所 [1974/444] 12.遺 体 ・埋葬制度並 びに 自治体衛生業務 お よび救助制度 を除 く衛生制度 ;但 し,療 養 所 お よび福祉施 設,保 養 地制度 お よび天然の治療鉱泉 に関 しては衛 生上 の監督 の み とす る ;環 境汚染 の限界値 を侵す こ とに よって発生す る環境への危険な負担の除 去 に関す る措 置 ;暖 房装 置に関す る州 の権 限 を別 として大気 の清浄性 の維持 ;危 険 廃棄物 につ いて統一 的規定 の公布,必 要性 が存在 す る限 りにおいてのみ,そ の他 の 廃菜物管理 ;獣 医制度 ;食 品管理 を含 む栄養 制度 ;種 子 と植 物,飼 料,肥 料 お よび 植物 の保護剤並 びに許可 ない し種 子 と植 物 につ いては認可 を含 む植物保 存設備 の商 業取 引の規制 [1988/685,1990/445] 13.学 術 的 ・専 門的技術 的 な記録業務 お よび図書館業務 ;美 術的学術的 な連邦の克集
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲翼 1) 127 お よび施 設 に関す る事 項 ;建 築事 項 を除 く連邦劇場 に関す る事 項 ;記 録物保護 ;礼 拝 に関す る事 項 ;国 勢調査制 度並 びに一個 々の州 におけ るあ らゆ る統計 を実施す る 州 の権 利の保 護下 で一その他 の統計,但 し個 々の州の利害にのみ関わ るものでない 限 りにおいて ;財 団お よび基金制 度,但 しその 目的 に よ リー の州の利害領域 を越 え, もはや州 に よ り自律 的 に管理 され ない財 団お よび基金 が 問題 とな る限 りにおい て [1984/490] 14.連 邦警察 お よび運邦地方警察 Bundesgendarmerieの 組 織 お よび指揮 ;武 装 お よ び武器使用 の権利 を含む その他 の警備 団体 の設置お よび組織 に関す る規制 15,軍 事 に関す る事項 ;戦 争被害に関す る事項 お よび従 軍者お よびその遺族 に対す る 援護 ;戦 没者 の墓 の保護 ;戦 争 に起 因ない しはそれに伴 い経済の統一的な指導の保 障 の ため に必要 と思 われ る措 置, と りわけ必要物 資の住 民へ の供給 に関 して 16。連邦官庁 お よびその他 の連邦官職 の設置 ;連 邦公務員の勤務法お よび職員代表法 [1974/444] 17.人 口政策,但 し,児 童手 当支給お よび家族 のための負担調整 を対象 とす るものに 限 る [1955/8] 18.ヨ ー ロ ッパ議会選挙 [1994/1013] 修)農民の単独相 続権 に関す る連邦法並 びに第 1項 第10号 に基づ いて公布 され た連邦法 にお いて州立法部 は,指 示 され た個 々の規定 につ いての詳細 な実施規則 を発布 す る権 限 を委譲 され うる。 当該州法 に関 しては,第 15条 第 6項 の規定が準用 され る。本項 に よ り発せ られ た実施 法律 の執行 は連邦の権 限であ るが,執 行命令 が州法 の実施諸規定 に関係す る限 りで,当 該州政府 の事前の了解 を必要 とす る。 [1974/444] ほ)運邦 は,第 16条 の意味 におけ る執行 措 置 を必要 とす るない しは他 の様 式 で州 の 自治 領 域 に関 わ る条約 を締結 す る前 に,州 に態度 表 明 の機 会 を与 えなけ れ ば な らない。 [1974/444] “)からに)[削 除1994/1013] 第 11条 (1)以下 の事 項 につ いては,立 法 は連邦事務 であ り,そ の執行 は州 の事務 であ る。 1.国 籍 [1988/685] 2.職 業的代 表機 関 で第10条 に規定 して いない もの,但 し農林業分 野並 びに登 山ガ イ ドお よびスキー指 導員制度 お よび州 固有 の活動領域 にあた るスポー ツ指導制度の分
128 彦 根論議 第 312号 野 は除 く [1988/685] 3.住 宅建 設お よび住宅再 開発 の促進 を除 く国民の居住 に関す る制度 [1987/640] 4.交 通警察 [1960/148] 5.都 市再 開発 [1974/287] 6.航 行権,航 行施設お よびその施設につ いての強行法規 に関 わ る内国船舶航行,但 し ドナ ウ河,ボ ー デ ン湖, ノ イジー ドラー湖お よびその他 の国境水域 を除 く ;ド ナ ウ河,ボ ー デ ン湖, ノ イジー ドラー湖 お よびその他 の国境水域 を除 く内水 につ いて の河川お よび船舶航行警察 [1974/444] 7.環 境 に対す る相 当の影響 が予測 され る計画 に対す る環境親和性審査 ;統一 的な規 定 の公布 に対 す る必要 が あ る とみ な され る限 りにお いて,同 計 画 の承 認 [1993/ 508] 修)統一 的規定 の公布 の必要 が あ る とみ な され る限 りでの行政 手続,行 政刑 法 の一般的 規定,行 政刑事 手続お よび行政執行 は,そ の立法権 が州 の権 限である事項 において, また と りわけ公課制度 の事 項 にお いて も連邦法 に よ り規律 され る。 [1974/444] (〕第 1項 お よび第 2項 に基づ き公布 され た連邦法律 に関す る施行命令 は当該法律 にお いて別段 の定めのない限 り,運 邦 に よって公布 され る。州 が第 1項 第 4号 お よび第 6 号 の事 項 にお いて,連 邦法律上施行 規則 を委任 され る場合 の公示 方法 は連邦法律 に よ って規定す るこ とが で きる。 [1974/444] “)第2項 に基づ き発せ られ た法律 お よびそれ に関 して発せ られ た施行命令 の運用 は, 手続 の対象 を形成す る執行事 項が連邦所 轄事 項 であ るか,州 所轄事項 であ るか に した が って連邦 もし くは州 の権 限であ る。 (5)統一 的規定の公布 の必要がある限 りにおいて,連 邦法律 によって大気汚染物質に関 す る統一 的放 出限界値 を定 め るこ とがで きる。 同基準値 は,個 々の行政領域 が規定す る連邦お よび州規定 において超 え られてはな らない。 [1988/685] 脩)統一 的規定 の公布 の必要 が あ る とみな され る限 り,連 邦法上規定 され るべ き計画に 関す る住 民参加 手続,そ れ に続 く行政手続へ の参加 お よび住 民参加手続結果 の 当該計 画 に とって必要 な同意獲得 の際の考 慮並 びに第10条第 1項 第 9号 に挙 げ られ た計画 の 承 認 は,連 邦法律 に よって規律 す る。 当該規定 の執行 は,第 4項 を適用す る。 [1993 /508] 仔)第1項 第 7号 の事 項 にお いて,各 州 の執行 の領域 での規定 の手続 を尽 くした後,決
〈翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(1) 129 定 は独 立環境審議会 Umweltsenatの 権 限に属 す る。審議会 は,他 の″点につ いては, 行 政 手続 を規制す る規定 の意味での顧慮 され るべ き上級行政庁 である。独 立環境審議 会 は,議 長,裁 判官お よび他 の法的知識 を有す る構成員か ら構成 され,権 限あ る連邦 大 臣の下 に設置 され る。審議会 の設置,任 務 お よび手続 は連邦法律 に よって定め る。 その決定 は,規 定 の手続上廃止お よび変更 を被 らない。行政裁判所へ の異議 申立は許 され る。 [1993/508] に)第1項 第 7号 に基づ く計画が複数 の州 に まで拡大 され る場合 には,直 ちに了承 のた め の処 置 をとらなければ な らない。 了承 の決定が18ヶ月以内になされ なか った場合, 州 ない し関係 す る当事者の 申請 に基づ き,権 限は,独立環境審議会へ移送 され る。[1993 /508] 0)第 1項 第 7号 に掲 げ られた事項 において,連 邦政府 お よび連邦大 臣に対 して,以 下 の権 限が与 え られ る。 1.連 邦機関 に州行政庁 の書類 を閲覧す る権 限 2.連 邦 に よって発せ られ た法律 お よび命令 の執行 につ いての報告の送付 を要求す る 権 限 3.連 邦 に よる法律 お よび命令 の発布 の準備 に必要 な執行 に関す るすべ ての情報 を求 め る権 限 4.一 定 の場合,他 の権 限行使 のために必要 な限 りにおいて情報お よび書類の提 出を 求 め る権 限 [1993/508] 第 12条 (1)以下 の事 項 につ いては,原 則 に関す る立法 は違邦管轄事項 であ り,施 行法 律 の公布 お よび執行 は州管轄事項 である。 [1974/444] 1.救 貧制度 ;第 10条に当た らない限 りでの人 口政策 ;社会福祉施 設,母 性,乳 児お よび青少年保護 ;療 養所 お よび養護施設 ;健 康 の視 ″点か らの保養地並 びに保養所 お よび保養施設の備 え るべ き要件 ;天 然の治療鉱泉 [1983/175] 2.争 訟の訴訟外 的調停 のための公的制度 3.土 地 改革, と りわけ農業政策お よび再 入植 4.病 気 と有害生物か らの植物 の保護 5。 第10条に該 当 しない限 りでの電力制度 6.農 林業労働 者お よび職員 に関す る限 りでの労働法並 びに労働 者お よび職員保護 修)土地 改革事項 においては,最 上級機関お よび州機 関の決定権 は,議 長お よび裁判官,
130 彦 根論叢 第 312号 行政 官,専 門家 を構 成員 とす る評議会 (Senat)に 属 す る。決定 の ため の最 上 級機 関 として任命 され た評議会 は,所 管 の省 の下 に設置 され る。評議会 の設置,任 務 お よび 手続並 びに土地 改革事 項 に関 わ るその他 の官署 の設置に関す る原則 は連邦法 に よ り規 定す る。 同法 には,評 議会 の決定 は行政過程 では破棄 お よび変更 を受 け ない こ とが規 定 され なければ な らない。正規 の法 的手段 を第一審 としての官庁か ら排除 し州管轄 と す るこ とは許 され ない。 [1974/444,1975/302] 僧)電力制度 の事項 にお いては,州 機 関の決定 が相 互 に反す るない しは唯一 の州機関 と しての州政府 が権 限 を有 して きた場合 かつ その限 りにお いて,同 事項 の管轄 は,運 邦 法上確 定す る機 関の範囲 内で当事 者 の一 が求め るとき,そ の分野 を管轄す る連邦省庁 に移動す る。 同決定後直 ちに以前の州官庁 の決定通知 は効 力 を失 う。 “)原則法律 お よび連邦法律 におけ る原則 の規定 は,そ の こ とを明示的 に示 され なけれ ば な らない。 [1984/490] 第 13条 (1)公課制度 の領域 につ いての連邦 と州 の管轄権 は独 自の連邦憲法律 (財政憲 法)に よって規律 す る。 [1984/212] 修)運邦,州 お よび 自治体 は,財 政執行 にお いて全体 経 済的均衡 の安定 に勤め なければ な らない。 [1988/212] 第 14条 (1)学校 制度 の分 野並 びに生徒 寮 お よび学生寮 の事 項 におけ る教育制度 の分 野 に対す る立法 と執行 は,連 邦事務 である。但 し,以 下 の項 で別段 の定め をす る場合 を 除 く。本条の意味 におけ る学校 お よび教 育制度 に関 しては,第 14a条 にお いて規制 さ れ る事項 は属 さない。 [1973/316] 修)公的義務教 育学校 の勤務 法 お よび職貝代 表法 の事 項 につ いては,第 4項 a号 におい て異 な る定めの ない限 り,立 法 は連邦事務,執 行 は州 の事務 であ る。 当該連邦法律 に お いて,詳 細 につ き規定すべ き個 々の規定 に関 して公布す る権 限 を州立法 に委任す る こ とが で きる。 その際,第 15条第 6項 の規定が,準 用 され る。 当該連邦法律 に関す る 執行 命令 は,同 法 の 中で別段 の定め のない限 り,連 邦 に よって公布 され る。 [1974/ 4 4 4 ] 13)以下 の事項 につ いて原則 につ いての立法 は連邦管轄 であ り,施 行法律 の公布 お よび 執行 は州 の事務 であ る。 a)連 邦の学校局 内で,州 お よび政治的地 区の中に作 られ るべ き教 師団の構成 と区分, それ は当該教 師団の構成員 の任命 お よび補償 を包含 す る。
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(1) 131 b)公 的義務教 育校 の外 的組織 (構成,組 織形態,設 立維持,解 散,管 轄 区域,学 級 生徒数 お よび学期 C)専 らもし くは主 として義務教 育校 の生徒 のために定め られ る公的教育学寮の外的 組織 d)専 らない し主 として義務教育校 の生徒 のため に指定 されてい る保育所 ない し学寮 の州, 自治体 ない し自治体 運合 に よって雇用 され るべ き幼稚 園教 諭 お よび教 育者 (Erzieher)に 関す る専 門雇用 資格 “)以下 の事項 につ いては,立 法お よび執行 は州 の事務 である。 a)第 2項 に したが い制定 され た法律 に基づ く公的義務教育校 の教 師に対す る服務規 律権 の行使 に関す る官署 の管轄権 ;州 法律 にお いて,州 お よび政治区にあ る連邦学 校局 が,任 命 その他勤務役職 の配置の際お よび顕彰並 びに資格づ けお よび懲戒手続 にお いて協働 すべ きであ るこ とを規定す るこ とがで きる。任命お よび職務補充の際 には,そ の協働 は必ず連邦第一次機 関の学校局 の提案権 を含 まなければな らない。 b)幼 稚 園制度お よび保育所制度 (引第 2項 か ら第 4項 の規定 と異 な り,以 下の事項 は立法 お よび執行 は連邦 である。 a)教 育計画に したが って企図 された実習のため公的学校 に組み入れ られた公的実習 校,実 習幼稚 園,実 習保育所 お よび学寮 b)専 らない し主 として a号 で挙 げ られた実習校 の生徒 のために指定 されている公的 学寮 C)a号 お よび b号 で掲 げ られ た公的施 設の教 師,教 育者お よび幼稚 園教 諭の勤務法 お よび代表法 [1974/444] に)公立学校 とは,法 律上 の学校 管理者に よって設置 され,維 持 され る学校 である。法 定 の学校 管理者 は,公 立学校 の設立,維 持 お よび閉鎖 の事項 につ き立法お よび執行 が 連邦事務 とされ る限 りにお いて,連 邦 であ る。法定 の学校管理者 は,公 立学校 の設置, 維持 お よび閉鎖 の事 項 につ き立法,施 行法お よび執行 が州事務 である限 りにおいて, 州 ない しは州法律 に したが って, 自治体 ない し自治体運合 であ る。公立学校 は,生 ま れ,性 別,人 種,身 分,階 級,言 語 お よび知識 で差別す るこ とな く,そ の他 の点では, 法定要件 に したが い一般 的 に入学が認め られ る。幼稚 園,保 育所 お よび生徒寮 につ い て も同様 であ る。 仔)公立以外 の学校 は,私 立学校 であ る。私立学校 には,法 律上 の規定 に したが って公
132 彦 根論叢 第 312号 法上 の権 利が付 与 され る もの とす る。 ほ)第2項 お よび第 3項 に したが い州 の執行 に該 当す る事 項 において,同 二項 に基づ き 公布 され た法律 お よび命令 の追守 に関す る情報 を得 る権 限は,連 邦にあ り, ま たその 目的の ため連邦 は学校 お よび学寮 に機 関 を派遣す るこ とが で きる。欠陥が認め られ る 場合,州 知事 Landeshauptmannに 対 し指示 (第20条第 1項 )に よって一定期 間内で の欠陥の除去が命ぜ られ うる。州知事 は,欠 陥の除去 に法律 の規定に したが って配慮 しなければな らず,上 記 の指示 の実行 を し,ま た州 固有 の活動領域 の機 関 としてのそ の資格上知事 の行使 しうる手段 を使用す る義務 を負 う。 0)教師,教 育者 お よび幼稚 園教 諭勤務 法 の領 域 では,連 邦,州 , 自治体 お よび 自治体 連合 との勤務 関係 の点 で立法 と執行 の権 限の配分 に対 しては,前 各項 で別段 の定め を していない限 り, これ に関係す る第10条お よび第21条の一般規定が適用 され る。教 師, 教育 者 お よび幼稚 園教 諭 の代 表法 につ いて も同様 であ る。 は0州,政 治区におけ る連邦の学校局 の事項 においては,学 校組織,私 立学校 お よび学 校 におけ る宗教教 育 を含 む学校 と教会 (宗教 団体 )の 事 項 にお いては,大 学 お よび芸 術大学 の事項 に関 わ らない限 り,連 邦法律 は,国 民議会 に よ り議員の少 な くとも半数 以上 の出席 の下 でかつ投票 の 3分 の 2の 多数 で もってのみ可決 され る。上記事 項 に関 連 した第50条 に掲 げ る種 類 の条約 の承 認 につ いて も同様 であ る。 CD[削 除 ;1975/316](1962/316) 第 14a条 (1)農林業学校制度 の領域並 びに農林業教育制度 の領域 にお いて,生 徒 寮の 事 項 さ らに本条 に当ては まる学校 お よび生徒 寮 にかか わ る教 師お よび教育者 の勤務 法 お よび職 員代 表法 の事 項 は,以 下 の項 で丹U段の定めのない限 り,立 法 と執行 は州 の事 務 であ る。大学制度 の事 項 は,農 林学校制度 には属 さない。 修)以下 の事項 につ いては,立 法 お よび執行 は連邦事務 であ る。 a)上 級農林教育施 設並 びに農林業学校教員 の育成 お よび再教育のための施設 b)林 業従事 者育成のための専 門学校 C)授 業計画 に沿 って予定 された実習 を保証す るため aな い しb号 に掲 げ られた公立 学校 ない し連邦 の農林 業研 究施 設 と結合 した公 立農林業専 門学校 d)専 ら もし くは主 として aか ら C号 に掲 げ られ た学校 の生徒 ために指定 され た生徒 寮 e)aか らd号 に掲 げ られ た施 設の教 師お よび教 育者 の勤務 法 お よび職員代 表法
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲翼 1) 133 f)宗 派の農林業学校 の人件 費へ の補助金 g)連 邦 によって維持 され る農林業学校 に,授 業計画 に沿 って予定 された実習 を保証 す るため に組織 的 に結合 され た連邦の農林業研究施設 僧)第2項 に掲 げれ らた事項 に該 当 しない限 りにおいて,以 下 の事項は立法が連邦事務, 執行 が州 の事務 であ る。 a)宗 教教育 b)公 立農林業校 お よび専 門校 の教員並 びに専 らもし くは主 として当該校 の生徒 ため に指定 され た生徒寮 の教育者の勤務法お よび職員代 表法,但 し,当 該教員 お よび教 育者 に対す る勤務 高権 の行使 につ いての権 限 を除 く。 b号 の諸規定 に基づ き制定 され た連邦法律 の範囲内で,州 立法には,詳 細に定め ら れ るべ き各規定 につ き施行規定 の公布 を委任す るこ とがで きる。 その際,第 15条第 6 項 の規定 が準用 され る。 当該連邦法律の施行命令 は,別 段 の定めのない限 り連邦 に よ って公布 され る。 “)以下 の各号 の事 項 は,原 則 に関す る立法 は連邦事務 であ り,施 行法律 の公布 お よび 執行 は州事務 であ る。 a)農 林職業校 に関 しては,教 育 目的並 びに義務対象の確定 お よび授業無慣性 の事項 並 びに就学義務 お よび他州 の学校へ の転 出の事項 . b)農 林業専 門学校 に関 しては,入 学要件,教 育 目標,組 織形態,授 業 の程度お よび 義務 の対象,授 業 の無償 性,他 州へ の転校 の事 項 C)第 2項 b号 に該 当す る学校 を除 く,私 立農林職業校 お よび専 門学校 の公法上 の権 限に関す る事項 d)第 1項 に関す る事項 において州 の執行 に協働 す る審議会 の組織お よび活動領域 に 関 して ほ)第2項 C号 お よび g号 に列挙 され た農林専 門学校 お よび研究施設の設立は,専 門学 校 ない し研究施 設 の設置予定場所 の 当該州 の州政府がその設置に同意す る場合 にのみ 認め られ る。 当該 同意は,授 業計画 で予定 され た実 習 を保証す るために農林業学校 の 教 員 の養 成 と再教 育 の ため の施 設 と組織 的 に結合 され るべ き農林専 門学校 の設置の場 合 には必要 としない。 脩)第3項 お よび第 4項 に基づ き,州 の執行す る事項 において連邦 によって公布 された 規定 の追守 を確保 す るのは連邦の権 限であ る。
134 彦 根論叢 第 312号 17)第14条第 6項 ,第 7項 お よび第 9項 の規定 は,第 1項 第 1文 に挙 げ られ た領域 にお いて も準用 され る。 ほ)第4項 にかか る事 項 につ いての連邦法律 は,国 民議会 に よ り議員の少 な くとも半数 の 出席 の下 でかつ投票の 3分 の 2の 多数 で もってのみ可決 され る。 (1975/316) 第 15条 (1)運邦憲法 に よって明示 的に運邦 の立法 ない し執行 に委任 されていない事 項 は,州 の独立の活動領域 に残 され る。 修)地域 的治安 警察 の事 項 に関 しては,専 らもし くは主 として 自治体 において体 現 され てい る地域 的共 同体 の利益 のため におかれ,そ の共 同体 に よってその地域境界内で遂 行 され るのに適 してい る公共 の礼譲 の保持 お よびふ さわ し くない方法 で呼 び起 こされ る破壊 的騒音の防止の ご と く, 自治体 に よる当該事 項の指導 を監督 し,察 知 された欠 陥 を州知事 へ の指 示 (第103条)に よって除去 す る権 限は,連 邦 に属 す る。 同 目的 の ため に連邦の査察機 関が 自治体へ派遣 され うる ;こ れに関 してそのつ ど州知事 は通知 を受 け る もの とす る。 僧)劇場 お よび映画館制 度並 びに公衆展示,上 演 お よび娯楽 の事 項 におけ る州法律 の規 定 は,連 邦警察庁 の地域 活動領 域 に関 して果業技術 的,建 築―防火警察的顧慮に及ば ない限 りでの少 な くとも催 し物 の監視,お よび当該法律 に規定 された権 限の授与 に よ る第一次機 関 での協働 を当該連邦警察庁 に委託 しなければ な らない。 “)地域 交通警察 (第118条第 3項 第 4号 )を 除 く交通警察 の領域 お よび ドナ ウ,ボ ー デ ン湖, ノ イジー ドラー湖 その他 の国境水域 の国境線 を除 く河川お よび船舶航行警察 に対す る地域 的活動領域 においては,連 邦警察庁 が執行 を委任 され る限度 で,連 邦 と 当該州 の一致 した法律 に よって規制 され る。 6)建築事 項 におけ る執行行為 が,連 邦の官庁 ない しは公共施 設の収 容一学校 お よび病 院 を も含 む ―ない しは軍所属 者 もし くはその他 の連邦公務 員 の兵合 的宿 泊施 設 な どの 公 的 目的 に供 され る限 りにお いて,当 該執行行為 は間接 的連邦行政 であ る。法定審級 は,州 知事 を最終 とす る。 しか し,建 築 線 と水準 の規定 は この場合 もまた州 の執行 で あ る。 [BGBl1983/175] 脩)運邦 に原則 に関す る立法 のみが留保 され てい る限 りでは,連 邦法律上 の規定 され た 枠 内にお いて州 の よ り詳細 にわた る実施 立法 が義務づ け られ る。連邦法律 は,実 施法 律 の公布 につ いて期 限 を定め るこ とがで きる。 同期 限は,連 邦参議院の同意の ない場 合, 6ヶ 月 よ り短 くな くかつ 1年 を超 えない もの とす る。 同期 限が,州 に よ り追守 さ
〈翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(1) 135 れ ない場合 には,当 該州 に対す る実施法律 の公布 に関す る権 限は,運 邦 に移行す る。 州 が実施 法律 を公布す る と同時 に,連 邦 の実施法律 は失効 す る。連邦立法者 に よって 何 ら原則が規定 され ない場合,州 立法者 は,当 該事 項 を自由に規制 で きる。連邦が原 則 を提示 す る と同時に州法律 の規定 は,連 邦法律上規定 され る期 限内に原則法律 に適 合 す る もの とされねば な らない。 (7)第11条,第 12条,第 14条第 2項 ,第 3項 お よび第14a条 第 3項 ,第 4項 の事 項 にお いて一 の州の執行行為 が複数 の州 に対 して影響 を及ぼす場合,関 係州 は まず一致 した 措 置 を とらなければ な らない。一致 した決定が,事 件 の発生後 6ヶ 月内になされ ない 場合 ,当 該行為 に関す る権 限は,一 の州 ない しは事件 の関係 当事者の 申立に よ り,所 管 の連邦大 臣に移行 す る。詳細 は,第 11条,第 12条,第 14条第 2項 ,第 3項 お よび第 4項 に基づ き制定 され る連邦法律 が規定す る。 [1975/316] 18)第11条お よび第12条に基づ き連邦立法 に留保 されてい る事項につ いては,連 邦によ って発せ られ た規定 の追守 を要求す る権利が連邦 に帰属 す る。 (9ル川は,そ の立法領域 にお いては,対 象の規制 のために必要 な規定 を刑法お よび民法 の領域 に対 して も制定す る権 限 を有す る。 は0州 にお いて,一 般 的国家行政官庁 の現在 の組織 を変更 し,あ るいは新 たに規定す る 州 法律 は,連 邦政府 の同意 を得 てのみ公布 され る。 (1974/444) 第 15a条 (1)運邦 と州 は,個 々の活動領域 の事項 に関す る相互の協定 を結ぶ こ とがで きる。 その よ うな協定 の締結 は,連 邦の名 においてそのつ ど対象に応 じて連邦政府 も し くは連邦大 臣に義務づ け られ る。連邦立法機 関 を も拘束す る協定 は,国 民議会 の同 意 に よ り連邦政府 に よってのみ締結が許 され る。 その場合 第50条第 3項 が国民議会 の 当該決議 に対 して適用 され る,同 決議 は運邦官報 で公示 され なければな らない。 修》H相互 の協定 は,そ の独 立の作用領域 の事項 に関 してのみ締結す るこ とが で き,同 協定 は,遅 滞 な く連邦政府 に告知 されなければな らない。 13)国際法上の条約 の原則 は,第 1項 の意味での協定 に対 して適用 され る。 また,当 該 諸州 の一致 した憲法規定 に よって異 なる規定が なされない限 り,第 2項 の意味での協 定 も同様 であ る。 [BGBl 1974/444] 第 16条 (1)州は,独 自の活動領域 にあた る事項 において,オ ース トリアに国境 を接す る国家 との もし くは支分 国 との条約 を締結す るこ とがで きる。 2)州知事 は,そ の種 の条約 に関 して交渉 の開始前 に運邦政府 に通知 しなければな らな
136 彦 根論議 第 312号 い。連邦政府が州首相 に同意要請が提 出 された 日よ り八週以内に州知事 に同意が拒否 され るこ とを通知 しなか った場合,同 意 は得 られ た もの とみ な され る。交渉 の受 諾の 授権 お よび条約締結 は,州 政府 の 申出 と州知事 の連署 に よ り,運 邦大統領 の義務 とな る。 ほ)連邦政府の請求 に よ り第 1項 に基づ く条約 は,州 に よ り廃棄通告 され る。州 が その 義務 を通 時に履行 を しなか った場合,そ の権 限は連邦 に移行 す る。 “》州は,そ の固有 の活動領域 においては,条 約 に実施 のために必要 な措置 を とる義務 を負 う。州 が この義務 を履行 しなか った場合,そ の種 の措置 を とる権 限, と りわけ必 要 な法律 の公布 の権 限は違邦 に移行 す る。本規定 に したが って,連 邦 に よって とられ た措 置, と りわけ この種 の公布 され た法律 もし くは命令 は,州 が必要 な措置 をとり次 第,そ の効 力 を失 う。 [1992/276,1994/1013] (動同様 に国際法上 の条約 の実施 の際,連 邦 が州独 自の活動領域 に属す る事 項 にお いて もまた監督権 を有す る。 この場合,連 邦 には,間 接連邦行 政 の事 項 におけ る と同様 の 州 に対す る権 利 が存す る (第102条 )。 脩)[削 除1994/1013](1988/685) 第 17条 立 法 お よび執行 の権 限に関す る第10条 か ら第15条 の規定 に よって私法上 の権 利 の担 い手 としての連邦 お よび州 の地位 は,何 ら変 更 を受 け ない。 (1974/444) 第 18条 (1)全国家的行政 は,法 律 に基づ いてのみ執行 され る。 修)すべ ての行 政 官庁 は,法 律 に基づ いて その活動領域 内で命令 を発す るこ とがで きる。 13)国民議会 が召集 され,適 時 に開会 す るこ とが で きず, も し くは よ り高次 の権 力 に よ って その活動が妨 げ られてい る とき,憲 法上 国民議会 の決議 を必要 とす る措置の即 時 の公布 が,明 白で回復 困難 な公共 に対す る損害の防止のために必要 であ る場合,連 邦 大統領 は,連 邦政府 の提案 に基づ き,両 者 の責任 において暫定的 に法律 を改正 す る命 令 に よって当該措 置 をなす こ とが で きる。連邦政府 は,そ の提案 を国民議会 主委員会 (HauptausschuB)に よって設置 され る常任小委員会 (der sttndige Untera唖並血 8)(第 55条 第 2項 )の 了解 の下 で行 わなければ な らない。 同命令 は連邦政府 の副署 を必要 と す る。
“)第3項 に したが い発布 され たすべ ての命令 は,連 邦政府 に よって遅滞 な く国民議会 に提 出 されなければ な らない。 その時点 で国民議会 が会期 中でない場合 には,連 邦大 統領 が,会 期 中は国民議会議長が,提 出後 8日 以 内に会議 を招集 しなければな らない。
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲嵐 1) 137 提 出後 四週以 内に国民議会 は,命 令 に代 えて,相 当す る連邦法律 を議決す るか,決 議 に よ り連邦政府 に命令 を即 時に失効 させ るべ きこ とを求め なければな らない。後者の 場合 には,通 邦政府 は同要 請 に即 時に応 えなければな らない。国民議会 の時宜 にか な った決議 とい う目的のために,議 長 は遅 くとも四週経過 の前 日には提案 を採決 に付 さ なければ な らない。詳細 の規定 は,議 事規則 に よ り定め る。以上 の規定 に したがい命 令 が連邦政府 に よ り破棄 され る場合,そ の破棄 の発効 す る 日に,命 令 に よって破菜 さ れて いた法律規定 は,再 び有効 となる。 15)第3項 に掲 げ る命令 は,運 邦憲法上 の規定 の改正 を意味す るものであってはな らず, 連邦 の継続的財政負担 ない しは州,地 区 または 自治体 の財政負担,連 邦市民の財政的 義務づ け,国 有地 の売却,第 10条 [1項 ]11号 に掲 げ る事項に関す る措置 さらに団結 権 ない しは借 家人保護 の領域 にたいす る措 置 を対象 としてはな らない。 第 19条 (1)執行 の最高機 関は,連 邦大統領,運 邦大 臣お よび次官並 びに州政府の構成 員 であ る。 修)前項 に掲 げ る機 関お よびその他公的機 関幹部 の私経済的活動 の許容性 は,連 邦法律 に よ り制 限す るこ とが で きる。 第20条 (1)連邦 お よび州 の最 高機関の指導の下,法 律 の規定 に したが って,任 期 を定 め て選挙 され た機 関 もし くは任命 された専 門職 の機 関が行政 を行 う。 これ らの機 関は, 憲法上別段 の定 め の ない限 り,そ の上級機 関の指示 に拘束 され,同 機 関に対 し職務上 の活動 につ き責任 を有す る。下級機 関は,そ の指示が,権 限のない機 関に よってなさ れ, ま たはそれに服す こ とが刑法上 の規定 に触 れ る と思 われ る場合,そ の指示 に服す こ とを拒否で きる。 修)連邦法 もし くは州法 に よって最上級機関の決定 に関 し,法 律 の規定 に したがいその 決定 が行政過程上破菜 もし くは変更に服 さず,か つ少 な くとも一名の裁判官の属す る 合 議制 官庁が設置 されてい る場合,同 合議制官庁 の他 の構成員 もまたその職務 の遂行 に当たって何 ら指示 に拘束 され ない。 [1975/302] 13)連邦,州 お よび 自治体行政 の任務 を委託 され たすべ ての機 関並 びに公法上 のその他 の団体 の機関は,法 律 に別段 の定めのない限 り,専 らその職務上 の活動か ら知 りえた すべ ての事実 に関 して秘密厳守の義務 を負 う。 この秘密保持 は公共の安 寧秩序 の維持, 包括 的国防,外 交関係 のため,公 法上 の団体 の経済的利益 のため,決 定準備 のため も し くは当事者 の重大 な利益 のため命 じられ る (職務上 の守秘義務 )。職務上 の守秘義務
138 彦 根論叢 第 312号 は,一 般 的代 表機 関 に よって任命 された役職者 に とっては,そ の機関が報告 を明示的 に要求す る場合 には,当 該機 関に対 しては存在 しない。 [1975/302,1987/285] “)連邦,州 お よび 自治体行政 の任務 を委託 されたすべ ての機 関並 びに公法上 のその他 の団体 の機 関は,そ の活動領域 の事項に関 して,法 律上 の守秘義務 に反 しない限 り, 情報 を提供 しなければ な らない ;職 能的代 表 は,そ の ときの所属体 に対 してのみ情報 開示 の義務 を負 うが,そ れはその法律上 の任務 の適切 な遂行 が妨 げ られ ない限 りにお いてであ る。詳細 の規定 は,連 邦の機関並 びに連邦立法に よ り規制 され るべ き自治行 政 の観 ″点か ら立法 お よび執行 につ いては連邦事務,州 お よび 自治体 の機関並 びに州法 に よ り規定 され るべ き自治行政 につ いては,原 則立法 は連邦事務,実 施法律 お よび執 行 は州事務 であ る。 [1987/285] 第21条 (1》川, 自治体 お よび 自治体運合 の公務 員 の勤務 法,職 員代 表法 に関す る事項 につ いては,第 2項 お よび第14条第 2項 ,第 3項 d号 に別段 の定めのない限 り,立 法 お よび執行 は州 の義務 であ る。勤務法の事項 につ き公布 された州 の法律 お よび命令 は, 勤務 法 を規律 すべ き連邦 の法律 お よび命令 か ら,第 4項 に基づ き規定 され る公務 員 の 交代 が実質的に妨 げ られ る程度 に異なってはな らない。 修)第1項 に基づ き勤務 協約 法 の分 野 に対 して発せ られ た州 法律 においては,勤 務 関係 の設定 と解消並 びに勤務 関係 か ら生 じる権利義務 に関す る規制 のみが妥 当す る。州公 務 員 の労働保 護 (第 1項 )お よび職貝代 表 の事 項 にお いては,公 務員が企業体 におい て活動 していない限 りにおいて立法 お よび執行 は州 の義務 であ る。本項に基づ き,州 に管轄が与 え られない限 りは,上 述 の事項 は連邦 の管轄 である。 [1981/350] 僧)連邦公務員 に対す る勤務 高権 は,運 邦 の最高機 関,州 の公務員 に対す る勤務 高権 は 州 の最 高機 関 に よって行使 され る。会計検杢 院 の公務 員 に対 しては,会 計検査 院の院 長 に よって連邦勤務 公権 は行使 され る。 “)連邦,州 , 自治体 お よび 自治体運合 の勤務 の間での交代 の可能性 は,公 務員 に常 に 保持 され てい る。勤務 の交代 は勤務 公権 の行使 につ き任 じられている官署 の了解 の下 に実施 され る。 ほ)運邦,州 , 自治体 お よびその運合 の機 関に対す る官名 Amtstitelは,連 邦法律 に よ り統一 的 に確定 され る。 それ は法律上保護 され る。 脩)法律 に よ り以下 の事 項 を定 め るこ とが で きる。 1.一 定 の指導的役割 を行使 す る場合 または事柄 の性質上 それが要求 され る場合 に期
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲嵐 1) 139 限 を付 して官吏が任命 され るこ と 2.期 限の満 了後 または法律 に よる官庁組織 または勤務法上 の部局の変更の際には, 任命 を必要 としない こ と 3.第 66条第 1項 に したが い,任 命 の権 限が委譲 されてい る限 りにおいて,転 勤 もし くは任務 の変 更の場合 には,任 命 を必要 としないこ と [1994/1031] (の第 6項 の場合 にお いて,同 等の任務 に対す る請求権 は存 しない。[1994/1013](1974 /444) 第22条 連 邦,州 お よび 自治体 のすべ ての機 関 は,そ の合 法律 的活動領域 の枠 内にお いて相互 に援助す る義務 を負 う。 第23条 (1)連邦,州 ,区 Bezirke, 自治体並 びに公法上 の社 団お よび営造物法 人は, その機 関 とみ なされ る者が法律 の執行 において違法行為 に よって何人かに有責的に加 えた損害 の責任 を負 う。 修)第1項 の掲 げ る法 主体 の機 関 とみ なされ る者 は,敵 意 または重大 な過失が帰せ られ る場合 に限 り,法 主体 が被害者 に補償 した損害 に責任 を負 う。 僧)第1項 に掲 げ る法主体 の機 関 とみ な され る者 は,法 主体 に法律 の執行 において違法 行為 に よって直接 に与 えた損害 の責任 を負 う。 “)第1項 か ら第 3項 の詳細 の規定 は,連 邦法律 に よ り定め る。 (5)連邦法律 は,郵 便 お よび電信制度の領域 に対 しては,第 1項 か ら第 3項 において確 定 して い る原則 と異 な る特別 の規定 が妥 当す る よ う定 め るこ とが で きる。 [1974/ 444](1949/19) B. ヨ ー ロッハ連合 第 23a条 (1)ヨー ロ ッパ議会 に,オ ー ス トリア共和 国か ら派遣 され るべ き議員 は,選 挙 の年 の 1月 1日 前 に満 18歳 とな り,か つ選挙 当 日にオー ス トリア国籍 を有 し, ヨー ロ ッパ連合 の法 に基づ き選挙権 を排 除 されていない, も し くは ヨー ロッパ連合 のその 他 の構 成 国の国籍 を有 しかつ ヨー ロ ッパ連合 の法 に基づ き選挙権 を有す る男女 の,平 等,直 接,秘 密 かつ個 人的選挙権 に基づ き,比 例代 表の原則 に したが い選 出 され る。 選挙手続 に関す る詳細の規定 は,運 邦法律 に よる。 修)連邦領域 は, ヨー ロ ッパ議会選挙 のための一体 的選挙体 を形成す る。 13)選挙 の年 の 1月 1日 前 に満 19歳で選挙 当 日にお いてオー ス トリア国籍 を有 し, ヨー
140 彦 根論叢 第 312号 ロ ッパ連合 の法 の基準 で選挙権 を排 除 されていない, も しくは ヨー ロッパ追合の他 の 一 の国籍 を有 し, ヨー ロッパ連合 の基準によ り選挙権 を有す るすべての男女は被選挙 権 を有す る。 “)選挙 お よび被選挙権 か らの除外 は,裁 判 に よる有 罪判決 の結果 としてのみ可能 であ る。 6)ヨー ロ ッパ議会選挙 の実施 と管理 は,国 民議会選挙 のため任命 され た選挙管理委員 会 の義務 であ る。外 国におけ る投票 は選挙管理委員会 の前 で行 われ る必要 はない。外 国 におけ る投票 に関す る詳細 の規定 は,国 民議会 に よ り議員 の少 な くとも半数 の出席 の下 でかつ投票の 3分 の 2の 多数 で もってのみ可決 され る。 脩)選挙 人名簿 は,委 任活動領域 として 自治体 に よって作成 され る。 (1994/1031) 第23b条 (1)公務 員 は, ヨー ロ ッパ議会 に議席 を得 るために活動す る場合,議 席獲得 の ための活動 に必要 な 自由時間が保 障 され る。公務員が ヨー ロッパ議会 に選 出 された 場合,委 任行使期 間,無 給 であ り退職扱 い とす る。詳細 は法律 で定め る。 修)大学教 員 は, ヨー ロ ッパ議会 に属 してい る間 もまた研 究教育活動お よび試験審査 活 動 を継続す るこ とが で きる。 これ らの活動 に対す る俸給 は,そ の実績 に応 じて査定 さ れ なければ な らないが,大 学教員俸給の25%を 超 えてはな らない。 得)本憲法 が国民議会へ の所属 もし くは以前所属 していたこ とが その職務 と一致 しない と見 なす限 り,同 職務 は, ヨー ロ ッパ議会へ の所属 もし くは以前所属 していたこ とと も一致 しない。 (BGBl1994/1013) 第23C条 (1)ヨー ロ ッパ運合 内で,委 員会,司 法裁判所,第 一審裁判所,会 計検査 院, ヨー ロ ッパ投資銀行 の管理理事会,経 済社会委員会並 びに地域委員会 の構成員 の任命 へ のオー ス トリアの関与 は,連 邦政府の責任 である。 修)その際,委 員会,司 法裁判所,第 一審裁判所,会 計検査院お よび ヨー ロッパ投資銀 行 管理理事会 の構成員 に関 しては,連 邦政府 は,国 民議会主委員会 の同意 を得 なけれ ば な らない。連邦政府 は, 自 らの な した決定 につ いて速やかに国民議会主委員会 お よ び連邦大統領 に報告 しなければ な らない。 は)経済社会委員会 の構成員 につ いては,経 済社会生活の種 々の団体 の法定 その他 の職 能 的代 表 の提案 を連邦政府 は求め なければ な らない。 “)地域委員会 の構成員 とその代理 の任命へ のオー ス トリアの関与は,州 並 びにオー ス トリア都 市運盟 お よびオー ス トリア 自治体運盟 の提案 に基づ いてなされなければ な ら
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(1) 141 ない。 その際,州 は各一名,オ ース トリア者B市同盟お よびオース トリア 自治体運盟は, 計三名 の代表者 を提案 しなければ な らない。 (引第 3項 お よび第 4項 に したが い指名 され た構 成員 につ き連邦政府 は,国 民議会 に報 告 しなければ な らない。 第 2項 ,第 3項 お よび第 4項 に したが い指名 され た構成員 に つ いては,連 邦政府 は連邦参議院に報告 しなければな らない。 第23d条 (1)連邦 は州 に,州 の 自治活動領域 に関 わ る もし くは州 に とって関心 を持 ち うる ヨー ロッパ連合 の枠 内でのすべ ての企 図に関 して直 ちに報告 をし,州 の態度表明 の機会 を与 えなければ な らない。州 の態度表明は,連 邦首相府 に報告 され る。 自治体 固有 の活動領域 ない しはその他 の重大 な利害に関わ る限 りにおいて同様 の こ とが 自治 体 に も妥 当す る。 同事 項 につ き自治体 を代 表す るこ とは,オ ー ス トリア都市運盟お よ びオー ス トリア 自治体 運盟 の責務 であ る (第115条第 3項 )。 12)連邦 に, ヨー ロ ッパ連合 の枠 内での企 図につ いての州 の統一 的な態度表明が提案 さ れ,そ れが,立 法が州事務 であ る事項 に妥 当す る場合,連 邦 は, ヨー ロ ッパ連合 での 審議 と票決 につ き,当 該 態度表 明 に拘束 され る。連邦 は,緊 急の外交お よび統合政策 上 の理 由か らのみ それに反す るこ とが許 され る。連邦 は当該理 由 を州 に直 ちに報告 し なければ な らない。 13)ヨー ロ ッパ連合 の枠 内での措 置が,立 法が州事務 であ る事項 に当た る場合 に,連 邦 政府 は,州 に よって指名 され た代 表 に理事会 での意,ほ形成へ の協働 を委任 す るこ とが で きる。 当該権能 の行使 は,連 邦政府の権 限あ る構成員の関与の下かつ後者 との一致 にお いてのみ有効 であ る。 この州代 表 には,第 2項 が妥 当す る。州代 表 は,そ の際連 邦 立法事 項 につ いては国民議会,州 立法事 項 につ いては州議会 に対 し第142条に した が い責任 を負 う。 “)第1項 か ら第 3項 につ いての詳細 の規定 は,連邦 と州 の間の協定 (第15a条 第 1項 ) に よ り確定 されなければな らない。 (5》Hは ヨー ロ ッパ統合 の枠 内で法律 的行為 の実施 の ため に固有 の活動領域 において要 求 され る措置 を執 るこ とを義務づ け られ る。州 が適 時にその義務 を履行せ ず, ヨー ロ ッパ連合 内で裁判 に よってオー ス トリアに対 しその こ とが裁判 に よって確 定 した場合, 同措 置 を執 る権 限 と りわけ必要 な法律 の公布 の権 限は,連 邦 に移行 す る。 この規定 に したが い連邦 に よって執 られ た措 置, と りわけ この種 の公布 され た法律 ない しは この 種 の公布 され た命令 は,州 が必要 的 な措 置 を執 る とともに効 力 を失 う。
142 彦 根論叢 第 312号 第23e条 (1)連邦政府 の権 限あ る構成員 は,国 民議会 お よび連邦参議院に,遅 滞 な く ヨー ロ ッパ連合 内でのすべ ての計画 を報告 し,態 度表明のための機会 を与 えなければ な らない。 修)連邦政府の権 限あ る構成員 に, ヨー ロッパ連合 での計画につ いての国民議会 の態度 表 明が な され,当 該計画が運邦法律 に よって変換 され るべ きない しは直接 に適用可能 な法律 的行為 として公布 を目指す ものであ り,連 邦法律上規制 され るべ き事項に該 当 す る場合, ヨー ロ ッパ連合 での審議 と票決 の際に,当 該態度表明に拘束 され る,外 交 お よび統合政策上 の緊急の理 由に よってのみ それに反す るこ とが許 され る。 13)権限 あ る連邦政府 の構成員が,第 2項 に基づ く国民議会 の態度表明に反 しよ うとす る場合,国 民議会 に新 ためて訴 えなければな らない。準備 中の ヨー ロッパ連合 の法律 的行為 が,現 行連邦憲法 の改正 を意味す る場合 には,国 民議会 が それに適切 な期 間内 に反対 しない ときにのみ その違背は承認 され る。 “)国民議会 が第 2項 に基づ き態度表明 を行 った場合,連 邦政府 の権 限 を有す る構成員 は,国 民議会 に ヨー ロ ッパ連合 におけ る票決 につ き報告 しなければな らない。 とりわ け,連 邦政府 の権 限あ る構成員 は,国 民議会 の態度表明に反 した場合 には,そ れに関 し遅 滞 な く国民議会 に報告 しなければな らない。 6)第 1項 か ら第 4項 に基づ く国民議会 の権 限の行使 は原則 として主委員会 の責務 であ る。 これに関す る詳細 の規定 は,国 民議会 の議事規則 に関す る連邦法律 に よって定め られ る。 その際, と りわけ ヨー ロ ッパ連合 での計画の審議 に関 して主委員会 に代 わっ て,主 委員会 の独 自の常任小委員会 が権限 を有す る範囲お よび第 1項 か ら第 4項 に基 づ く権 限の行使 が国民議会 自体 に留保 され るこ とを規定す るこ とがで きる。常任小委 員会 につ いては第55条第 2項 が適用 され る。 脩)連邦政府 の権 限あ る構成員 に連邦参議院の ヨー ロッパ連合 での計画につ いての態度 表 明が提 出 され た場合,連 邦憲法 に よって強制的 に変換 され るべ きで,第 44条第 3項 に したが い連邦参議院の同意が必要 であ る とき, ヨー ロッパ連合 での審議 と票決 の際 に,政 府 の構成員 はその態度表明に拘束 され る。緊急の外交上 お よび統合政策上の理 由か らのみ それ に反す るこ とが許 され る。 第 1項 お よび本項 に基づ く連邦参議院の権 限の行使 は,連 邦参議院議事規則 に よって詳細 を定め る。 その際,特 に ヨー ロッパ運 合 の枠 内での計画の審議 に関 して,連 邦参議院の下 で特定 の委員会 に権 限 を与 え,ま た,第 1項 お よび本項 に したが い管轄権 の主張 を留保 す るこ とを定め るこ とがで きる。
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(1) 143 [1997/437](1994/1013) 第23f条 (1)オ ー ス トリアは, ヨー ロッパ連合条約 第 5章 に基づ くヨー ロッパ連合 の 共通 の外 交お よび安全保 障政策 に協 力す る。 この こ とは,一 または複数 の第二 国 との 経済関係 が一 時的停 止,制 限 ない しは完全停 止 とな る措 置へ の協 力 を も含 む。 修)ヨー ロ ッパ連合 条約 第 5条 に基づ く共通 の外 交お よび安全保 障政策 の枠 内での決議 並 びに第 6章 に基づ く司法 お よび内務領域 におけ る協 力の枠 内での決議 に関 しては, 第23e条 第 2項 か ら第 5項 が妥 当す る。 (1994/1013)