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地方議会の活性化における電子自治体の役割の考察

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. Vol.2014-SPT-12 No.5 Vol.2014-EIP-66 No.5 2014/11/21. 地方議会の活性化における電子自治体の役割の考察 小林礼郷†1 本稿では,日本国内での電子会議室の活用について検討する.. Role of e-government in the activation of local council AYSATO KOBAYASHI†1 I am focusing on the role of e-government in the activation of local council.. 研究概要. 国内での成功事例として挙げられるのは藤沢市市民電 子会議室ぐらいで、電子会議室を有効活用している自治体. 総務省は、平成 19 年 3 月に新電子自治体推進指針を策定. はほとんどない。藤沢市の会議室も市民と行政間のコミュ. し、2010 年度までに利便•効率•活力を実感できる電子自治. ニケーションでは成功しているが、地方議会議員が参加す. 体を実現することを目標にしていたが、まだ実効性のある. るなど、そこでの議論が直接地方政治の政策に反映されう. 電子自治体の実現までには至ってない。電子自治体として. るような仕組みはない。. は、各種手続きを 24 時間どこからでもホームページを通し. 海外では、電子会議室を使ったコミュニケーションでア. てできる仕組みが様々考えられ、実効に移されている。し. メリカ、韓国などは成功を収めている。スウェーデンでは、. かし、そうした事務手続きばかりではなく、市民や現場の. 電子会議室で住民と地方議員が話し合う場が設けられてお. 意見を取り入れたより良い政策決定のための市民や政治家. り、 「市民の声をすばやく、きちんと聞き入れる政治家は支. のインターネット空間での議論の場と市民や現場の意見や. 持され、そうでない政治家は次第に疎まれていく、この循. それらの議論を政策決定に取り入れるシステムの構築も有. 環が代議制を活き活きとしたものにしていくと考え方にた. 効であると考えられる。本研究では、こうしたシステムの. っている。市民が積極的に意見を述べる行動が先にあり、. 可能性と課題について検討したい。. それに対して政治家や行政側が積極的に対応していくとい. 「従来からの住民参画の方法として、4 年に 1 回の選挙 以外には、市政モニターや審議会の住民代表委員になるこ. う手順である。」 このような海外の成功事例はルール作りや制度設計を. とが挙げられるが、参加人数は限られている。」このほか、. する上で非常に参考になる。しかし、各国の政治システム、. 市政懇談会、住民説明会等に参加する方法もあるが多くの. 地方議会の役割は異なっており、成功している国のシステ. 人が地理的・時間的制約から参加することが難しい人も多. ムをそのまま持ってきても上手くいくとは限らない。日本. いだろう。. 国内の過去の失敗、海外の事例を参考に、日本独自のルー. 「一方で、インターネット上のコミュニティ、会議室等. ルを作成する必要があると考えている。. であれば、地理的・時間的制約がないため、いつでも、ど. また日本国内では東日本大震災の復興の過程において、. こでも、誰でも参加することができ、年齢、職業、居住地. 宮城県気仙沼市で市民と地方議員の意見交換会がフェイス. などの属性に関係なく議論することが可能となる。従って、. トゥフェイスで行われており、気仙沼市が復興に必要な事. これまで関わることが難しかった忙しいビジネスパーソン. はなにかを住民の代表と議員が話し合っている。ここで話. や車いすの障害者などが関わることができるようになり、. し合われた内容を議員が議会に持ち帰り、政策に反映させ. 「実質的な機会の均等性」が高い。」. ているそうだ。このような試みが行われているのは日本で. 「また、市政懇談会や住民説明会のように断続的に開催. は初めてであり前例がない。. されるものではなく、インターネット上で常時開催されれ. このように、参加者にとっても必要性が高いテーマであ. ば、継続的に議論に関わることが可能となる。さらには、. れば電子会議室が成功する可能性も高く、また多様な意見. 議論がインターネット上にオープンにされていることから. をさまざまな角度から吸い上げられる電子会議室の特長も. 政策形成に至るまでの過程の「透明性」が非常に高い。」. 生かせる可能性もあると考えられる。そういう意味で、こ うした実例は地方自治体における電子会議室の活用方法を. †1 早稲田大学大学院国際情報通信研究科 小向研究室 WASEDA University Graduate School of Global Information and Telecommunication Studies, KOMUKAI Laboratory.. ⓒ 2014 Information Processing Society of Japan. 検討する上で大変参考になると思われる。. 1.

(2) 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. Vol.2014-SPT-12 No.5 Vol.2014-EIP-66 No.5 2014/11/21. 参考文献  総務省「住民参画システム利用手引き 4-2 地方行政への住民 参画における ICT 活用の可能性」 http://www.soumu.go.jp/denshijiti/ict/general-remarks/4-2.html  総務省「住民参画システム利用手引き 4-2 地方行政への住民 参画における ICT 活用の可能性」 http://www.soumu.go.jp/denshijiti/ict/general-remarks/4-2.html  総務省「住民参画システム利用手引き 4-2 地方行政への住民 参画における ICT 活用の可能性」 http://www.soumu.go.jp/denshijiti/ict/general-remarks/4-2.html  総務省「住民参画システム利用手引き 12. 議会との関係」 http://www.soumu.go.jp/denshijiti/ict/introduction/12.html. ⓒ 2014 Information Processing Society of Japan. 2.

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