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氏名(生年月日)
本 籍
学’位の種類
学位授与の番号
学位授与の日付
学位授与の要件
学位論文題目
論文審査委員
オオ モリ ナリ コ
大森特電(昭和3
博士(医学)
甲第240号
平成6年2月18日
学位規則第4条第1項該当(医学研究科専攻,博士課程修了者)
ヒト血中corticotropin-releasing factor・binding proteinのラジオイムノ
アッセイ
(主査)教授 出村 博
(副査)教授 高倉 公朋,武田 佳彦
論文 内 容 の 要 旨
目的
ヒト血中には,ACTH分泌刺激ホルモンである
corticotropin-releasing factorと特異的に結合する蛋
白CRF-BPが存在する. CRFはCRF-BPと結合する
ことによりACTH放出活性を失う.今回CRF-BPの
C末端に対する抗体を用いたRIAを確立し,その基礎
的検討を行った.
方法
ヒトCRF-BPのC末端側25個のアミノ酸からなる
CRF-BP(298-322)を「
pい,家兎に免疫し抗血清を作
製した.CRF-BP(298-322)を標準物質および標識抗
原として用いた.CRF-BPのヨード化はヨードゲン法
で行った.B/F分離は塩析法にて行った.このRIA法
を用いて健常人,クッシング症候群(副腎腺腫),アジ
ソン病における血漿CRF-BP濃度を直接法で測定し
た.
結果
1.標準曲線と血漿の希釈曲線:標準曲線のIC,。は
60fmol/tubeで, CRF-BP濃度は40pmo1/しから20
nmol/しまで測定可能であった.血漿の希釈曲線は標
準曲線と良好な平行関係を示した.
2.CRFの影響:本RIAにおいて,ヒトCRF(10
ng)を添加しても, CRF-BPの測定値は何ら影響を受
けなかった.
3.ゲル濾過:セファクリルS-200のカラムを用い
た時のCRF-BPの免疫活性の溶出部位はCRF結合活
性のピークと一致した.
4.ヒト血漿CRF-BP濃度:健常人のCRFBP濃
度は,4.19±0.57nmol/L(mean土SD)であり,クッ
シング症候群では3.29±1.00nmol/しと低値を示し,
アジソン病では5.78±1.10nmol/しと高値を示した.
考察
CRF-BPのC末端フラグメント(298-322)を用いた
RIAを確立した.本RIAではヒトCRFの添加による
影響は見られないことから,CRF-BPのCRFとの結
合部位は,CRF-BPのN端野であることが示唆され
た.健常人の血漿CRF-BP濃度に比し,慢性高コルチ
ゾール血症では低く,一方,慢性低コルチゾール血症
で高値を示した.このことから,血中CRF-BP濃度は,
コルチゾールによる負の調節を受けることが示され
た.
結語
血漿CRF-BP濃度は,慢性的な血中コルチゾールレ
ベルの変動に影響されることが示された.
一656一
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論文 審 査 の 要 旨
最近,ヒト血中にはACTH分泌刺激因子(CRF)に特異的に結合する蛋白CRF-binding protein(CRF-BP)
が存在しう322個のアミノ酸よりなることが解明された.しかしCRF-BPの正確な測定法や臨床的意義につい
ては未解明な点が多い.本論文では,CRF-BPのC末端(298-322)25個のアミノ酸に対する抗体を作製し,
感度,特異性,精度および簡便性のすぐれたRIAを確立した.さらに血中CRFBPの正常値を定め,クッシ
ング症候群では低値,アジソン病では高値と,血中コルチゾール値の慢性の高低と負の相関を示すことを初め
て明らかにした学術上価値ある論文である.
主論文公表誌
ヒト血中corticotropin-releasing factor-binding
proteinのラジオイムノアッセイ
東京女子医科大学雑誌第64巻第2号
97-101頁(平成6年2月25日発行)大森就子
副論文公表誌
1)胚細胞腫による視床下部障害の回復過程におけ
るACTH分泌について. ACTH Related Pe-
ptides 4:31-35(1993)大森就子,中野頼子,
堀場伸郎,佐藤雄二,戸沢史子,岩井 泉,出
村 博
2)柴町湯のラット視床下部一下垂体 副腎系に及
ぼす影響について.現代東洋医13(4):
126-129(1992)中野頼子,須田俊宏,戸沢史子,
岩井 泉,佐藤雄二,大森就子,.出村 博
3)柴笹湯によるヒト視床下部一下垂体一三腎系へ
の影響.ホルモンと臨 41(7):97-99(1993)
中野頼子,須田俊宏,戸沢史子,岩井 泉,佐
藤雄二,大森就子,住友 高,出村 博
4)Saireito(a Chinese herbal drug)一stimulated
secretion and synthesis of pituitary ACTH
are mediated by hypothalamic corticotropin.
releasing factor(柴苓湯による下垂体ACTH
の分泌と合成における視床下部CRFを介する
刺激作用).Neurosci Lett 160:93-95(1993)
Nakano Y, Suda T, Tozawa F, Pobashi I,
Sato Y, Ohmori N, Sumitomo T, Demura
H
5) Stimulatory effect of Saireito or
proopiomelanocortin gene bxpression in the
rat anterior pitultary gland(柴苓湯によるラツ
ト下垂体POMC遺伝子発現に対する刺激効
果).Neurosci Lett 157:37-40(1993)Iwai I,
Suda T, Tozawa F, Nakano Y, Sato Y,
Ohmori N, Sumitomo T, Yamada M, Demura
H
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