邦産蜷蛉に於ける聴器の嚢生蝋・的研究
其二、骨性迷路の襲生に就て
大阪帝國大學盤學部第二解剖學教室︵富田教授︶田 嶋 ⑳ や
子
内容目次
一、緒言 二、文獄概要 三、材料及び研究方法 四、自家所見 五、総括及び考按 六,結論 引用主要丈獄 59 願、緒 目 爾棲類に於ける耳嚢の櫛型墨的研究は古平業績甚だ多しと錐も大多数は叉有尾爾棲類に草するものにして︵○。δ匿戸◎。Q。P Oき層”岡島、ω$伽琶昌①ご宮脇,青山、工藤︶無尾類に撃ては比較的僅少にしてOooけεのQ鼻ρωa訂及び角器。。oの 田嶋隠邦産蜷蛉に於ける聴器の登生學的研究 第五巷 五九60 田嶋H邦産蜷蛛に於ける聴器悶の嚢生學的研究 第五谷 六〇 犀。。。o﹃O簿ロ℃℃の犀昌9瞥。。$に關する報告を除きては見る衝きもの殆ど無きが如し。而して邦國に在りても︾唇門曾に 就ては前篇に記載せるが如く膜様迷路の獲麟機轄に就ては﹂近時鷹岡︵空峯8一︶ぎ峯。。︶白木︵bd億8︶の精細なる報告あるも 耳嚢に呈しては宮脇の頃図βに就ての報告あるのみにして、研究材料として最も得易き蜷蛛に於ても著者の寡聞なる未だ見 るきべ記載を知らざるなり。是著者の更に本種に於ける耳嚢腫生の研究を企遷せる所以の一つにして、他面には前篇に於け る膜様迷路の研究と合はせて蜷蛛に於ける聴器の愚生學的研究の概要を絡結せんとするもの也。幸に柳かの知見捕遺たるを 得ば著者の最も幸甚とする庭にして併せて大方の高批と高教を仰がむとするもの也。
= 文 獄概 要
爾棲類に於ける耳嚢原基の最初外牛規管の外側に登現して後、四方に成育するものにして、其際内壁の分化は最も遽く腹 壁は外方より次第に内方へ増大して途に調霧巴覧舞8と結合するに至るものなるは、夙に ωけαξ隔O碧親等の唱導せる塵 にして爾來有尾無尾爾棲類を問はす上記諸家並びに近來本邦に於ても岡島,青山、エ藤等の均しく認容せるは周知の如 し。 然るに近時宮脇は団団冨に就て耳嚢原基の最初︵一〇粍長︶ニケ所帥ち嘉賞の外側並びに腹側に喪現ししかも後者の分化は 前者に先んずるものなるを注意せるのみならす、 HW器財覧pけ8と砂壁との結合は相樹峙せる爾者の邊縁部の増大に起因する ものと見倣せるは,注口に慣する虞とす。然れども斯の如きは爾他心動物に就ての追試の要なしとぜざるか。 次に耳嚢邸内上に於ける各種の裂孔に就て見るに是等の者の最初廣大不規則な勲ども後、壁の軟骨性分化の加はると共に 次第に明確なる開孔と化するは何人も疑はざるが如く上記宮脇の記載に依るに内壁には先づ二個の聞。冨巨塁℃2一蔓巳喜㌣ 野2次で一個の蜀。冨巳窪①温。ζヨ℃ぎ江。嵩奪、最後に三個の同。量担ぎρ弓長鉱毒を完成するに至るが如し。而して是等三種 の裂孔中尊も興味深きは団。円・8ロ。。﹃にして此の者の有尾爾棲類各種に於て三個或ひは其以上に分立せりとは先にωaξ︵○。O︶ 輔莚2。。冨ぎ︵○。一﹂︶男簿N言ω︵G。一︶等の記載に見る虚にして、岡島︵δ︶は大山椒魚、ω三塁。斜目簿9ポ○含量。魯9覧窃等に就て61 實誰し、是を団。手造霧ρ筥aすと名命ずるに至り.最近工藤︵三四︶も無二類に曾て認容する所なとれり。 反之無尾類に於ては宮号はb①富①屋︵6トっ︶国劇mΦ︵6刈一、¶qQ︶丙口ぴ謬︵.◎。O︶閃。欝貯。・︵.◎。一︶Ω卑=℃℃︵、O悩︶︺成艦に於て国。び 碧島﹃鉾H誉2℃o。。け・の二個を知らるるのみにして、漸く上記宮脇によりて周。﹁・碧霧﹃日a・の存在を報正せらるるに至れ る也。而して氏の成膿に於ける記載を見るに口胤卑にては恒常的なるが如きも男降心.智℃o嵐。斜図・該σq﹁oヨ孚。巳暮9にては何 れも僅かに㎝個を叉爾飴の 垣壁oogo岩。・℃目匡℃Φコ舟幹霧に嘗ては前後に分立せる二孔を認めたるに過ぎす﹂てζoロ8に於て は樹親察を映けるが如し。叉上図冨に於ける氏の槍索結果によるに聖者は三五気長の即功に於て 団。野8霧﹃℃oωけ・より二 次的に匠劃せられ﹂ピ卑σq①冨に分布すべき聴棘維の後枝の分岐よりなれる肉塑ヨ塁日Φ島房を通過せしむるものの如し。 其他耳魚島に於て諸家の注目を引けるは、卵圓窓にして此者は有尾無尾類間に大差なきものの如く、嘗て弓錠澤費︵“O︶ 金尽①諺冨言︵、謡︶等は軟骨壁より二次的に形成せらるるものと見微せども、後ωけαぼ︵、◎。①︶O碧℃℃︵.⑩Q。︶等は是を反駁して 最初よりbd霧巴覧卑洋Φと耳嚢底壁間に於ける闘隙孔として磯現するものなるを注意せり。爾來岡島︵、匿︶vω霊山§貫①ス.卜。q︶ 宮脇︵。Q。O︶工藤︵.Q。劇︶等の均しく賛する虚となれり。爾上記宮脇は冨団ぽに干て婁孔の最初︵一〇薩長︶耳嚢腹壁の側方に於ける 長大なる裂隙︵津ぎ緯①。。岡。同●o<巴①︿o口Oき箸︶に過ぎすして、懸粗なる結締組織を以て閉鎮せられ,其長軸を艦正中線 に亭聞して水々に位せしむるも、次で耳鼻一般の軟骨化加はると共に周邊部より次第に狭小となり、固有の卵圓形を呈する に至り︵oQo閃毒α響畠田。ぴ。ぐ鶏①く○ロO碧署︶殆んど。。oげ剛結器量2諺℃℃母舞を以て南森せられ.本訴の平面は耳嚢外壁の 側腹部に於て略よ垂直に位するものと見倣せり。 次に漸増腔に直する上記諸家の成績を通覧するに,下話は軟骨性隔壁によりて牛規管を舐るる三個のO奨鐸匿。・①旦。貯。穿 貯器と一個口 ω碧。乱霧其他を容るる6碧5日095日録①とに分割せらる。然れども此等の内ω①や冒。ω﹃は殊に有尾類に ては甚だ攣異性に富み、岡島嫁⋮○曙90α碧二日・。及び同着。石目を除く言種の者に於ては潜く是を霊鑑せるものと報ぜり。 而して後宮脇は大山椒魚及び国琶9にては共に此者の存在を認め、前者にては外,前、後半規管腔の順位に軟骨化を示す も、後者にては隔壁原基は後,外、前の順位に獲現し、しかも分化の完成は寧ろ前、外が早く、後は最も遅延するものなる 田嶋讐邦産蠕蛉に於ける聴器の獲生學的研究 . 第五巷 六一
62 田嶋H邦産婚蛉に㎜於ける聴器⋮の獲生學的研究 第五巻 六二 を記載せり。 最後にωoぎ一巨8鼠2諺︾二日けの獲育に就て見るに、蛙に於ける○篇苫三雲の耳嚢壁より誘導せらるるものなりとは 男㊤夢げ①︵博Q。bっ︶H、貴吋。同︵岡刈O︶ぐ自図︵.○。O︶等の認容せる虞なれども最近宮脇は閏覧蟄に就て嘗てO同町℃℃︵6◎。︶がωΦ犀・聞。び 。<巴。の後部を閉鎖せる膜様組織、師ち。.FO℃①岩巳錠σqΦミΦげ①こより誘導せられ、耳嚢とは全く掲取的に軟骨化せらるるとの 所見に左祖ぜり。 叉Ooざヨ亀9の富源に厚しても嘗てはN巨頓窪げ①首より︵H四〇凶Oげ①同一 鳩舶WOO︶或ぴはN≦。富覗く討8窮ぎ。目窪より︵寄昂臼︶ 誘導せらるるが如く解せられたるも、葺く監ざΩ碧等等は○で26三自巨と同じく耳嚢壁より分化するものと見微すに至れ り。而して上記宮脇は国覧9の三五粍長蝸餅に於て卵圓窓の前腹側より..<o陣昌。忌中8塁暮Nとして焚現し後、卵圓窓の 後縁に到達するを認め、此者の軟骨化も亦○需8qゴ日に於けるが如く距骨的に惹起せらるるも、這は後者に比して一程度 逞延するものの如し。爾大山椒魚に於て青山は∩oぎヨ亀節の方骨より先づ柄を.次で後者の先端よりOoぎヨ。 9艦を形成 するものと論漸せるが如し。 以上の如くω。冨一霞8&興﹀題鈴暮・に美しては古來記載少なしとせざれども︾昌霞窪に於ける嚢生的起原は未だ確認せ られざるのみならす、完成後の形態或ひは︾暮三霧ぐB冨三6白油に就ては未だ詳細なる記載を貫けるが如し。
一﹃材料及び礁究方法
前篇に於ける膜襟迷路の書生學的研究に使用せる連環切片を流用せるのみならす、更に必要に窓じて磯生各期に於ける個 膣殊に攣態完了後の幼小馬除に於ては、可及的多数の蓮績切片を追加せり。叉検索に際しては前篇に於けるが如く、蓮績切 片の追及以外に更に多激の蝋板再生模型の製作を試み以て立艦的観察に資せり。四、自 家 所 見
63 第一期に於ける所見 耳嚢原基の最初期像は、獲現甚だ早く已に第一期の牛ば頃より蕪胞の外側及び腹側に於ける先人の所謂団。託。騒。冨のO①苧 ①び。として認めらる。然れども耳嚢原基の寸時の周園︵内側を除く︶を園聾するに至るは漸く第二期の初期に於てとす。然 れども此の時期には耳嚢原基は比較的甲羅園に磯現せりと難も、組織的分.化の程度は極めて微弱にして,男時分化の漸く明 かとなれるは外戦規管の外側部に滑ふ部首のみにして,僅かにく。時一μo壱9様の分化を示すに過ぎすして爾飴の部域は所謂 団①ユ9一。。6冨。・Ω①甫Φげ。の朕態に止まれり。從って軟骨性耳翼の磯育は第二期以後の個艘に於て漸く顯著となるものと思惟せ らる。故に本篇に於ては早期に於ける個々の記載は之を省略し,次下第二期以後の個艦に就てのみ詳述することとせん。 ゑ
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Fig. 1 a. 細蟹裡6.0一吻脳裡14・0 粍長雪下耳週評板再 生模型背内側襯 B.P. = Basal platte Fig. 1 b. 同腹外側襯 田 嶋 B.P._11 邦 蛤 蛉 に 於ゼ 聴 の 生 學 的 研 究 第二期前期に於ける所見 耳嚢の閉鎖漸く加はると共に軟骨性分.化を始め内壁の大牛を形成 するの時期に至る。且 ●
S SLB
Fig. 1 c. 耳嚢中央部に於ける横翫組織聡 く固定 Zenker氏液) (染色 Hamatoxylin−Eosin.) 工hB. = 工.ateraler Bogengang S.E. = Saccus endolymphaticus S. == Sacculus 第五巻 六三64 楓嶋罷邦産霊蛛に於ける聴器の獲生學的研究 第五巻 六四 第剛例︵Z﹃.ααo.︶六・O︵吻肛径︶一陶四・O粍︵吻尾径︶︵国。q臨2﹃6・︶ 膜様迷路の分化は黙々、前篇蛍σq・ドO・に一致し、三種の牛規管中、外牛規管は略々分離猫照するに至れり。而して耳嚢は 距σq.戸の諸圖に認めらるるが如く、内壁及び背壁の一部を除きては略々迷路の外面を閉鎖し.外形憎々嚢状を呈せり。 然れども本例に於ける耳嚢の大部は、所謂 団。甑。駐6冨のΩ①毛①び① より成り僅かに外牛島管の外側部に於てく。鱒昌。巷露 の分化を示せるに過ぎす。而して此部に於ける細胞は肥大強く、球形の胞状核を藏し、密集性に存在して後來に於ける軟 骨性分化の兆を示せると共に周園に向ひて爽育増大の兆賊し。反之虚無の部域にては耳嚢原基の分化は極めて原始的にして 紡維欣細胞の湯島一般の蜜。。。①げ。ξヨに比して習々緻密に集團せられたるに過ぎざる也。次に耳嚢原基の腹壁を見るにω㌣ 8巳霧原基の腹側に滑ひては梢々緻密化すれども一般に分化頗る弱く、僅かに菲薄なる膜様組織を以て外方は耳嚢の外壁と 叉内方は冨器量覧舞①の外縁とを結合せるに過ぎす。早耳嚢の薄雲を見るに、本例に曾ては大略耳門の外形と一致して軍一 なる腔洞を示し,僅かに腹壁の外側に偏して外牛規管に野する隔壁形成を開始せるを認めらるるに過ぎす。 ︵の。づεヨ 。・ @巳ぱ一一琴三9臥。。ド仲①舜房︶ 第二例 ︵Z5HOり費︶ 六・五1一六・O耗 ︵︵コσq●悼3戸。・︶ 身禮酔醒育に俘ふ酒器一般の分化と共に耳糞も一程度増大を來し、略下襲艦形を呈し、之に背、腹、内の盲壁を分かたる。 其内↓内壁は錐艦の基底部を浴すものなれども、本塁にては獲育極めて輕微にして背壁の内方部と共に未だ殆んど形域せらる るに至らす。反跳腹壁は磯育大いに加はり、殊に外牛規管の外側に近づきては組織的にも分化著しく加へられ巳に軟骨性と なれり。斯の如きは外牛規管の周園に滑ひて翌々顯著となれるのみならす、軟骨化は之より次第に周國に波及せむとせり。 尚此部は営営規管の鴛隆に滑ひて外方のみならす、書方或ひは受方へも膨隆して所謂国。ヨ営①暮貯。・oヨ一〇腎8一碧冨写臼巴富 として爾飴の一般耳嚢壁より匠別せらるるに至れり。 次に野景を腹側より窺ふに、腹壁の大部はく。時⇔oも9より構成せられ、外方は外帯規管に樹する軟骨壁と又内方は外方 へ獲育の兆彊き軟骨性の剴三巴℃聾8と少許の甚だ霧粗なる結締織を以て結合せられたり。從って国叩b。げ・に示せるが如
65 B.P. Fig.2a.6,5−15・0粍長男蝉 耳嚢蝋板再生模型背内側襯 白色部はKnorpelを示す Fig. 2 b. 同腹外側麹
、
ゼNx、緊懸耀
嬉¥︽旨 E B U&肱
滑ひて葉状の膨大部を示せり。 潟噸 Fig. 2 c. 同中央部に於ける横蜥組織像 V.B. = Vorderer Bogengang U = Utriculus き,比較的小援大の模型 に於ては腹壁の上記の 如き結合個所は殆んど 匠耀し得られざるも、這 は=叩bの6・に見る組織像 に於ては比較的判然せる なり。然れども腹壁の組 織は耳嚢の前後爾極に向 ぴては中断せらるる事な く,漸次之に近接せる外 壁に移行し、内側に於け る 諺ヨ℃戸二冨 の外側にT
B
部よ0耳嚢の内壁一般にかけては模型に見るが如く、甚だ灯油なる間隙を鹸せり。 最後に耳嚢の内腔は外牛規管の分化に件ひて,上記℃δヨ・肋2三。ぎ鼠p・基部の内面に澹ひて背腹壁共に低き櫛状の隔壁 原基を認めらるに過ぎすして,爾饒の部域にありては前牛規鳶頭端部の内側に於て極めて微弱なる隆起として隔壁形成の初 兆を認めらるるを除きては殆んど軍一なり。 第三例 ︵Z﹃・=O箇︶ 六・五i一七・O粍 ︵霊σq・輝Wρダρ︶ 田嶋H邦産蛤蛛に於ける聴器の爽生學的研究 第五巻 六五 叉耳嚢の背壁にては外牛規管に滑ふ部分は軟骨性 壁よりなるも、是より内方にては頭上部に於て少許のく。蒔5。も9様の壁を有す るのみにして内部に於ける前後の垂直牛規管に滑ふ部域は嚢壁の形成甚だ弱く此66 田嶋ほ邦鳶蛤蛉に於ける聴器の酸生學的研究 エ B P.F.O. B.P. Fig.3ユ.6.5−17・‘)粍恥旧 臣嚢蝋板再生模型内側麹 Fig.3b.同腹外例観 P.F.O=sog. Prim6res Foramen ovale
よ細
こ、 、.し .B. 混 U G S S ・、蛛A
C.h B 第五巻 Fig. 3 c. 同 横断組織像 G. = Gehirn Ch. = Chorda 学理。.との結合個虚よりは背方へ醜状の磯育を示し、 來し℃以て内壁の完成に資するを暗示せり。叉既述の如き 犀・は二言又一程度著明となり,背腹壁共に前後に走しれる淺溝を隔てて 夫々背骨又は腹壁に移行せり。而して腹壁は内方へも磯回加はり.外方へ 六六 前例より焚育の僅かに進 める三三に於ける所見なれ ども,耳嚢の焚育は前例に 比し魏々彊ぐ進捗せり。帥 ち本国にては耳嚢壁の軟骨 化一般に著しく進捗せるの みならす,前例に於て焚育 の甚だ微弱なりし背壁も尾 方の一部を除きては,殆ん ど形成せられたり。然れど も内壁の焚育は甚だ輕微な れども耳嚢の前後端に近き 部域或ひは腹壁と開舘節甲 此部・の後來ハ盆々増大を 男﹃Oヨ●器ヨ一6跨● 増大せる切⇔雪一三舞。と廣く結合し、腹壁尾牛の内方即ち換言するに⇔ゴ器巴覧轟。の外側に滑ふ楕圓形の部域︵所謂弓鼠ぎ− 弩。。,司。三葉。コ。奉冨︶を除きては既に軟骨化するに至れり。されど上記同。峯3窪。︿巴⑦の部域に於ては梢々肥厚せる膜様 の組織殆んど其全域に渡りて存在し,内方は次第に昌昌ρ一三舞。の外縁に移行し.外方は軟骨化せる耳嚢腹壁と霧粗なる結67 締織を以て結合せられ、外縁の略譜中央部に於て小形なる裂孔を饒せり。印ち上記の所見より見るに本瓦に於ける所謂津㍗ 一げデ聞。ぴ。<触二。は腹壁原註中軟骨性分化の邊延せる部域に他ならすして、之を閉鎖せる膜様の組織は後言の磯育に兆するに ○℃臼2ぎ日並びにOo宣冒さ一貯の共同原基と思惟せらる旨し。 次に転載腔内に於ては09≦葺二日幽息﹃・鼠ρとO塁已5。・o該。剛﹃・8ヨヨ・との間には管状の隔壁原基を示し,後來爾者間 の境界漸次加はるを暗示せるに過ぎす。 第四例 ︵り4﹃. Hド○◎ 一︶●︶ 七。O一一七・O粍 ︵︵国σq・恥2ρρ︶ 蜻蝋の身艦的磯育に比して耳嚢の分化は頗る著明にして、内壁を除く爾飴の嚢壁は面々特異なる形態を示し津。ヨ●ω①ヨ学 6鴎剛﹂勲け●の膨大は更に顯著となり、背面に於ては後者の内側に於ける津9亭。・6ヨ三戸導ρ卑℃o・。け・とは爾垂直牛規管の走 & R R R T B & U 鼠R Fig。4a.7.0_17。0潮騒長虫科垂葉 耳嚢蝋板再生模型 T.S.=Tegmentum s. ynoticum B.Pe Fig.4b。 同腹外側襯 行に一致せる淺溝を以て相隔てられたり。叉腹壁上に於ても勺﹁95・。・9三自﹃﹂9酵・ は内側に位せる膜様迷路の一、琴。・ヨ5に劃する膨隆部とは同じく淺溝を以て匠劃せ られたり。是等に反し内壁は垂紐例に比し褒育頗る進捗せりと難もその形成爾不 田嶋H邦産霊蛉に於ける聴器の磯生學的研究 第五巻
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六七 Fig. 4 c. 同横断組織像68 田嶋目邦産室蛉に於ける聴器の螢生學的研究 第五巻 六八 完全にして、中央部より下方に於ては廣き裂隙を残せり。 今内壁を模型に曾て更に精工するに︵盟σq・恥9︶上述の如き津。巳・。・①巳凶。ぎ聾﹃と団壼導●。。o百陣。貯●℃○ω酔・との境界部よ り背内方へ向へる小突起を認めらる。是後角の成育に兆するに日.。σqヨ①暮霞5。・着。膏コヨの分化初期像に他ならすして、此 者の腹側には甚だ廣大なる裂隙を倒せり。而して後者は背方に於ては頭尾側より強く狭平せられたるも、腹方は爾廣大なる 間隙孔として認めらる。其内、食方の部域は後句の ∪零εωo拭。ぐ巨喜舞一2・・の出孔部に當り.裏方の大部は蜀。同・碧霧e㍗ 2日 の位置を曙示せるものと思惟せらる。爾後者の尾側には細き軟骨板を隔てて粛殺状の大孔を認めらる。三者は耳嚢内 壁の尾腹端に位し長里を再々頭背内方より外尾腹方へ向け、其内腹縁は罷器巴立暮呂と耳嚢腹壁の結合部によりて構成せら れ,背外縁は内壁より作られ邊縁事々不規則にして中央部より軟骨性の小突起を腹黒より焚育せしめ,將隔壁孔の二分せら るるを暗示せり。而して本葺は後言の蛮育に兆するに、一つに団。鉾℃9ぐヨ9碧8口日に愚ならす。 次に駁撃・oく巴Φを検するに此者は直々楕圓形を呈すれども其長軸は前例と異なりて頭外方より尾内方に向ひ、本孔を園 曝せる薬嚢腹壁との境界怯一般に甚だ不規則となり、殊に頭外方部に当て繋馬強く且不規則なる裂孔を穫現せしめたり。斯 の如き邊縁部は組織的に検するに、此より内方周○野。<巴Φを充満せる○℃①﹁o巳ニヨ原基の組織に比して頗る幽微霧粗なる 組織よりなり、早晩周圃の耳嚢腹壁より離解せらるるを嗜示せるものの如し。 倫㌣○℃29昌ロ巳を構成せる組織は肥厚強き結締織細胞の密なる集團よりなb・、殊に中央部に嘗ては肥厚の度強く,周邊部 へ向ひ次第に菲薄となれり。然れども外縁に滑ひては擾々に於て○℃臼。三七8原基の組織は外方へ増殖の兆強きのみならす 一部に於ては是に接せる耳嚢腹壁の邊縁郡を被覆せるが如きあり。 最後に耳嚢腔に於ては、内部に於ける膜檬迷路の分化甚しく進捗せるに俘ぴて隔壁の形成又一程度進捗せるを認めらる。 邸ち09苺ヨ・・oヨ凶。胃﹂9・をO幽草昌器ヨ一儀門・8ヨヨ・より分かてる隔壁は、甚だ肥厚張きのみなら・ず、既に軟骨性となれ り。而して此者の背壁上に於ける根部の直頭側よりは是に封峙せる耳嚢内壁との間に土樽細なれども,小隔壁を構成し以て α即く・並置。ド碧ρをO幽く・ooヨ巳・より匝劃せり。是等に反しO無く・ωoヨ一〇満℃o・。け・に封ずる隔壁は未だ構成せらるるに至
らすして上記QQβ﹃一p﹃根部と内壁尾端部の内面に於て僅かに低き櫛状の隆起として認めらるるに過ぎざるなり。尚上記 oo①℃﹃一pけ・の腹壁上に於ける根部よりは尾方へ同。ゴ。養﹃の外縁に澹ひて堤歌の隆起を磯現せしめたり。 第五例 ︵り角﹃5﹁一]﹃●︶ ︵・Ol二〇.O粍 ︵一、ぎ卸桝こげ・o・︶ 69 T.S・ F.P.L. Fig.5a.8.O−2〔}.U粍長虫科目 園圃回板再生模型 内側観 F.A. = Foramen acusticum F.P.L. =: Foramen pcrilymphaticum B.P 腹側観 護 L.B. S.L.
U
S∼=;匙謡L謬鰯
cl 耳嚢中央部に於ける組織像 S.L. = Sept, semic. lateralis Fig. A P F B 通説は増大叉一程度加はると共に本例に出ては内壁の形成も甚だ進捗せり。然れども内壁の沁々中央部には背方より腹方 にかけて長大なる間隙を残こせり。是一つに内壁形成の爾此部に波及せざるに起因せるものにして,背方は租々挾く腹方は 頗る悪慣にして,前者は後言の胃。戸①巳。ぐ3喜註2ヨの,叉後者は閑。μ8=。。戸の磯豆個庭を暗示せるもの也。而して 周。,碧戸曇.の原基を尾側より遺せる部域は,耳嚢内壁と閑ρ巴三葺。陣とを結合せる問05℃巴ぐ旨唱Fの前縁を構成せるも 田嶋U邦題蛤蛉に於ける聴器の叢生學的研究 第五巻 六九70 田嶋目邦産蜂︷蛉・に於ける腫脚器の焚生學的研究 儒圷櫨谷 七〇 の也。而して明。ぴゼ9同ぢ彦冨・は瓢形にして中央部に鞭て前後の雪下に慧剣せられたり。 術内壁聾心の中央部に鳴せる目Φσq巨①暮㌧超昌92ヨは磯育多少甘甘はれるもその度未だ弱し。然れども内壁尾端部にて 耳嚢の尾極に一致せる部位には,小突起内背馳へ向ぴ且此者と前記目①σqヨ窪﹃超ぎ江2ヨとを結ぶ線上に於ては内壁は微 弱なる隆線を示し後來此部に澹ひて月①σqヨΦ翼ロ白の磯育諾々旺盛となるを暗示せり。 次に薬嚢の背壁は内部に於ける牛規管の爲の膨隆更に著明となれるを除きては野馬あるを認められす。叉腹壁にありても 壁の一般分化更に加はれりと雌も国。﹁・o<巴①の前例に比して比較的狭小となれるを除きては叉見るべき攣化なし。而して 閏9・o︿90の大部は既述の如き○℃段2ゴ箏の厘基を以て殆んど比量せられ、頭尾の雨端部に予て僅かに小間隙孔を鎗ませ るのみなり。而して○℃9。巳ロヨの原基は内方へは耳葦葺の軟骨と漸次に相移行せるも外縁部に滑ひては、導者の結合甚だ 応身にして、少量の懸粗結締織を以てせられたり。然れども此手の○窟零三βヨ原基は耳嚢壁の腹面に滑ひて更に一.程度外 方へ獲去月の兆を示せ・リ。 省耳嚢腔に於てはの。讐・一鉾及びの①℃ρ駄卸・は獲育前例よりも更に加はれるもω巷﹃℃oのρは分化弱く胆嚢の内外壁より 内方に向へる軟骨性突起を出せるも導者の先端は未だ相癒合するに至らす。 第二期後期に於ける所見 蜷蝉の身艦的磯豆の最も顯著なる時期にして、耳嚢は完成に近く他面にはOQ。ぎ一一。一器巳2>導蛮野の分化も次第に顯著 ならむとせり。 第六例 ︵り4同● HトりH び.︶ 九・Oi一二五・O粍 ︵国σq・⑦2ρo.︶ 耳嚢は機育甚だ進捗し内壁も殆んど完成せられたり。 先づ背壁を競ふに此面は外背方へ彊く、又同時に尾方へも多少共傾斜し、各種の牛耳管に恕する冠δヨ言①凍雪は夫々の方向 に於て膨隆頗る著明となれP。次に内壁は閉鎖殆んど完了せられ、略々垂直位に画せり。又↓①σq彦①昇≡葺照⇔9・の焚育も更 に彊大となれるのみならす、耳嚢内壁の尾鼻聾に於ても櫛歌の褒育を示せり。而して目①σq日窪堂。・図ぎ岬・根部の頭端腹側には
71 T.S. EP.L. F.E
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B.P B.P.一 Fig・6a・9・0−25・0欝欝蝉1餅 耳嚢蝋板再生模型 内側槻 F.E. = Foramen endolymphaticum T.S. = Tegmentum synaticum Fig.6b。同 脊腹側襯 田嶋”邦産蛯蛉に於ける聴器の糞生學的研究 S.E.u蝋
s.蘇白麹四一醗一
B ← L S鱗聾蕪噸i璽
F三9.6c.耳嚢中央部に於ける組継像 細狭なる縦裂を認めらる。 是既述の如き ∪覚9蕊 。口Ωoζ冨℃7暮言臣 の出孔 に他ならすして、本例に 於ては周園より己に軟骨 を以て園圃せられたり。 叉此者の腹方 ゆ器9ξ− 巨8 の外縁に近き部位に は長楕圓形の廣大なる裂孔 即ち国自・碧窃ρを認めら る。而して此者の背繰は尚 不規則にして一部は背方へ も裂隙を鯨ませり。而して 本孔の頭縁及び乱丁は何れも耳嚢内壁と⇔コ器巴覧舞8とを結合せる軟骨板を以 て形成せられ、殊に後者はその尾側に位せる国07用①﹃一落ヨ嘗.と本孔とを相 隔てたり。而して 国05℃醒際楓ヨ℃Fは略々中央部に於て背腹側より棘歌の軟 骨性小板を以て頭尾側の二孔に殆んど分割せられたり。 次に腹壁は多少共尾外方へ傾斜し.外側部に於ては℃円9昌●’。・2三亀野巨’の 強く膨隆せるを認められ、内側部は是より内背方へ傾斜し爽育の頗る著明とな れる頃器≧三舞。と結合せり。而して腹壁中外背方へ傾斜せる部域の内尾方部 第五巻 七一氾 田嶋H邦産蜻蛉に於ける聴器の蟄生學的研究 第五巻 七二 には聞。﹁・oぐ巳。を認めらる。隠者は前書例に於けるが如くρ︶。﹁2二=ヨの原基を以て殆んど閉鎖せられたりと難も本例に ては頭端部に際々廣き裂隙を示せり。而して○需﹁2言昌噛の原基は前里例に比し、壁跡著しく縮小せられ、不規則なる楕圓 形状を呈し,その長軸は外販方より内尾方に向ひ中心部は肥厚最も避く内方へは肥大梢々加はれる長骨の細胞密集せるを認 めらる。叉O勺。目島pぎμの周邊部は内側にては腹壁と輝々緻密に結合すれども外縁部は腹壁を構成せる軟骨との結合頗る微 弱にして、且此部は一部内壁の表面に浩ひて外方へ伸展せられたり。 其他耳嚢腔の分割は甚だ顯著となり、既述の如きQ自。℃ρ誓・魯睾[・のみならすG自。曇日。。・﹃も焚育一程度加はれるに至れ り。而して是等三種の隔壁中Fの。℃け・冨呂は最も至大にしてω。℃ρ﹁霧賞最も微弱、卿の。℃貯・き“はその中間程度を示せり。叉
& E 帆鑑 R 9:・一は蜜§一・の外縁振ひて膨隆せる黍の隆
T F FFF B 起を以て弓。邑累ヨ℃罫け厨9臼閑勲︻蓉と稻々明かに颪劃せられた F.A.A Fig・7a・10.0−27.0粍長姻・麟 耳嚢蝋板再生摸型 内側麟 EA.A.==Foramen acust. anterior EA.M.= Foramen acust. media EA.P.=Foramen acust. posterio r Lリ。 而して後者の腹側の尾牛は軟骨腫を具有すれども頭牛は尚 £ ● B O Fig, 7 b. 同 腹側親 O. = Opercnlum73 結締織様の○づ臼8ぎ9によりて境せられ.尾端の外側は団◎吋・男2ξ蚕簿・を通じて臓蓋へ蓮絡せり。 第七例 ︵り4梶・ ド・GO・︶ 嫡O.O一二七.0粍 ︵毘叩2ダPP◎︶ 攣態直前頃の蜻料に於ける所見にして耳嚢の各部はの。冨幕一器攣目︾℃℃義目を除きては大略成膣に於けるが如き形態を 具備す.るに至れり。帥ち各壁共に頗る彊大となゆ表面に於ける種々なる盤面或ぴな裂孔の形成は甚だ顯著となれり。其内背 面は夢魔の一般に加へられたるを除きては著憂なきも、内壁又び腹壁上に於ては分化の急期せるを認めらる。先づ内壁を槍 す.るに種々なる裂孔の形成は殆ど完了し、・是と共に壁組織の軟骨性分化は全般に渡りて甚だ進捗せるのみならす、.耳嚢内部 に於ける膜様迷路各部の憂事著明となれるに伴ぴて種々なる膨隆或ひは陥凹部を示せり。帥ち内壁頭牛の背方叉は腹方には 写。實・。・。巳。マロ算・及びq鼠。巳窃の爲の著しき膨隆部を示し、爾者間は深き陥凹部を以て界せられたり。而して尾牛部は一 般に膨隆輕世なれども、馬方に偏しては耳嚢の単極と背縁の中央部とを結べる線上に於て目①憩5$﹃ 照9rの螢育頗る著 明となり,撃壌方へ彊く突出せり。叉内壁中央部の背黒には長径を頭腹内方より背外方へ向けたる周。ぴ。コαoぢ日℃劉を認 めらる。此者は細挾なる裂孔状を呈し,単軸は外腹尾方より内背朝方へ斜走せり。而して邊縁は精々不規則にして殊に腹縁 は背内方へ唇歌に突出して末端を背縁の中央部腹側に近接せしむるに至れり。叉既述の如き国。﹃・鷲霧ρは内壁腹方の中央 部に鞭て団器巴覧轟。に近く認められ、本例にては朗に前後の大形なる団。野鶏畠﹃簿や。罫に分割せられたるのみならす, 爾者を曝せる軟骨板の画筆毘剥奪Φと結合せる位置に於て甚だ小形なれども裂孔を認めらる。而して雷撃は常に一ヶ所にの み磯現するものにして先に宮脇が本書を除く、二三無尾類に就て団。罫即。窮θ・ヨ①象勲と稻せるものに一致するもの也。而し て岡。興産q・。ヴ唱。鈴の尾側に位せ.る団。野棉村ξ日喜・は又既に前後の二号に分割せられ,何れも略々楕圓形を呈ぜの。 次に腹壁を検するに側方の大部は背外方へ向ぴ津08⋮①巳6ド響・の構戒に預れるに反し、内方は歴々水平に位し、尾方 に偏して6⇔霧巴覧葺Φに近く閨霞・oく巴Φを出現せしめたρ。而して閏。同・o︿巴①は長軸を前後に向はしめ、邊縁に滑ぴては 内部に於ける○も20巳賃ヨの夫れとの間に裂隙を飴し少量の騒々緻密なる結締織様組織を介在せしめ、僅かに申央部並びに尾 端部に於て耳風車とく。鱒コ○壱9様の組織を以て結合せられたり。爾○℃2。巳躍臣の原基は本例に到ρては急速なる分化を 田嶋ロ郭産寒露に於ける聴器の旧注學的研究. 第五.巻 七三
74 田嶋口邦産婚蛉に於ける聴器の嚢生學的研究 ふ ・ U. EU, P.N s. 「、
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Fig.7c.横断組織像 F.U,S。==Foramen utriculo・saccuiarettas.議嚢
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Fig.7d. 横議組織像 Q.=りpeJculum L.=Lagena _一一一」圏■■■■闘國購聴≧・ρ_ 第五巻 H.B. 七四 像 H.B。=Hinterer Bogengang O 溜 工 丑 0 0 示し、自髄は殆んど杢域に亙りて軟骨性となり、略々貝殻歌に轡弄し以て聞。野。<巴①を腹側より閉鎖せり。而してO究容⊆甲 =3の頭学部は前言例に比して肥厚既に著しく顯著となれるも、しかも尾牛の塊状をなせるには遠く及ばす。叉○勺費〇三ロヨ の頭端部を見るに関。﹃・o<9。は聾心に於て梢々廣大なる間隙を絵せり。然れども此部には肥厚せる結締織様紬胞の梢々多 数に索状に密集し,後端は軟骨化の進まざるO篇容巳ロヨの先端部と結合し頭方は耳軸壁に滑ひて頭外背方へ向へり。是れ 後來の褒育より考ふるにOo冒8色鏑 の原基に他ならすしで.恐らくは二部を充満せし結締織より誘導ぜられたるものなら む。 Fig・7e・横断75 最後に耳嚢腔内に於ては既述の如き種々なる隔壁は何れも完成の域に達し.以てO巽・8日ヨ・と牛規管に封ずる∩ミ・ 。・ 純?・。凶﹁・とを明確に匠劃せり。加之本職にては∩9︿・695ヨ・は外腹側部に焚下せる 、o”一ぢ巳嘗註。・6剛︼。﹁男簿一尉とも堤駿の 隆起部を以て匿劃せられたるを見る。 第三期に触ける所見 愚子を開始せる当量に於ける所見にして耳嚢は略々完成せられ、之と共に的6ぴ琶。一け。口乙醜﹀=︶碧彗も焚育釜々著明なる に至る。 第八例 ︵ヴ臼憎● 一.㎞W陥W 僧・︶ 八・O一一八・O粍 ︵霞σ宍・○。2ρ。・︶ & E 細⋮⋮ R 攣態期の蜥蛸に於ける所見にして,耳嚢は内外形共に殆ど特異 T F ER B ω679一一〇一8昌島⑦﹁ 田 嶋“ 邦 婚 蛛 に 於 けF.A A:る 聴 器 の 學 的 研 究 Fig.8 a.8.0−t8.0粍長虫科虫斗 耳嚢蝋引再生模型 内側観 なる形態を具備し、 ﹀弓碧舞 も分化更に度はれ り。 印ち耳嚢は成育と共に壁の肥厚並びに軟骨性分化も更に加へられ たるのみならす目。σ窺ヨ。鼻・田口。﹃は既に左右の者相結合して頭蓋の 構成に山口せり。叉耳嚢の頭端部と南塁註覧葺。との聞にも租々彊き 梁歌の軟骨性連絡を認めらる。其他内部に於ても各種の嚢腔は釜々 匠劃明瞭となり,夫々特異なる爽育を示すに至れり。而して耳嚢は 上述の如き所見を除きては内外面共に前例と著攣なけれども竪。﹁・ 碧霧戸及び同。﹁●o︿巴。並びに後者内に於ける望冨目。団8&o﹁﹀℃・ ヌ﹁暮は分化更に著明となれるは下記の如し。 先づ周。,満9韓●を検するに本例に於ては前後の大形なる者︵団07 箇2ω貯・磐P簿で。。・ε と、爾者の中開部の租々腹方に偏せる所謂閃自・ 第五巻 七五
V6 田鵡朋邦産蛤蛉に於ける聴器の糞生學的研究 第・五巻 七六 謡扇け●ヨa・を匿別せらる。後者は前例にては極めて狭小なりしも.本例にては稻々大形にして大略同。周・曽2韓・§﹃或ひは 剴。噌・き霧﹃℃o鴇・の牛ばに達し,是等とは得々太き軟骨板を以て明瞭に匿劃せられたり。然れども団。﹃●碧臣ρヨ旨2 り。ωeは前例よりも稽小形となり.長軸は内方より外方へ 8巽。﹃面諭窪して染々﹁ハ﹂字形の配列を示せり。斯の如き爾孔 の縮小せられたるは、恐らくは周。吋・琴ロω貯・ヨ巴・と圃劃せる軟骨板の磯育更に加へられたるに結果するものならむ。其他 前後の司。﹁●づ。﹁ξヨ嘗・は匿劃釜々明瞭となり.尾側の者は頭側の者に比して租々小形となれり。 最後に団長●oく巴。は分化大いに進み○℃o苫三冠ヨの邊縁との間に於ける間隙は比較的狭小となり内側緻に滑ぴて冨舘9。7 丑 . 覧暮け。と結合せる耳嚢壁の一部は唇状にO蕊容巳ロヨの邊縁を内腹側 ﹂ 0
甥
.沸続1
P.N. Fig. 8 b. 耳嚢中央部に於ける横断組織像 より被覆し.雨者間に少許の結締織を介在せしむ。而して○需﹃6三日5 の背外縁部に滑ひては国議壁との間隙更に狭小となれるのみならす 肥厚せるO℃費。鼻彰の尾端部とは甚だ密に接着し,その間極めて少0
.謎曳,誹
奪跨
Fig. 8 c. 横断組織像 量の結締織を介在 せしむるに過ぎす。 叉団。﹁●Oく巴。の大 部を充填せるO霊〒 。巳≡ゴは外形前例と 大差なきも,肥厚著 明となり.殊に尾牛 に於て其度強し。然 れども○℃o﹁〇三=ヨの 頭端部に於けるOo甲77 ζ巨亀鈴 の原基は分化益々著明となり、外形的には大略索状を呈し,組織的には中心蔀に於て多少共軟骨性の分化を示すに 至り,基部は○℃臼2ぎ冨の頭端内側に於て世々肥厚漉き細胞を伴へる結締織を以て結合せられたり。反之Oo一β已.自節の頭 端部は僅かに頭背方へ向ひ、其部に於ける耳三盆に接近せるも、爾者間には曲面の結締織を介在せしむるのみ也。斯の如き Oo一臣ゴΦ=帥原基は細図分化の更に加はれる後例と比較するに、僅かに内陣部即ち換言するに 団帥叫・・為り什①円三明 6一β旨①目年ゆの 原基と解せらるるものにしで、外牛即ち℃9冨①曇2舜。95白①鵠器の原基は本例にては︾ゴ⇔巳誤4ヨ掌コ一。∬、と共に未だ 判然.たらす。 第四期に於ける所見 攣態完了後の幼小舌蛛に於ける所見にしてoQ9県費笛己奪﹀署錠卑けは此時期に断て漸く形態を完了するに至る。 第九例 ︵Z同.μ.AqQ︶ 二七・0粍 ︵麟σq・㊤2び、pα・︶ 惚者完了後喜ヶ月を経過せる個艦よゆ得たる所見にして、腿骨一般は甚だ強大となれるのみならす ω。ぴ勲目。搾①昌畠①目﹀電, 碧9も分化著しく進捗し、各部共に軟骨性の分化頗る著明となれり。而して既述の如き蜀oP鴛暴叶・。一℃¢同ξ日喜・等は攣 態期中の者と大差なければ此虚には再び記載を避け、專らω。冨垂雪己臼諺℃冨鑓けのみに就て詳蓮すべし。 先づ○℃①需三q日を槍するに褒育甚だ顯著となり、腹側より窺ふに楕圓鰐歌を呈せり。然れども断面にては肥厚せる尾牛 を除ぎては群々貝殻歌を呈し、内面ぱ腹外方へ張き隆凹を示せり。而して○℃Φ容三里日の論断は腹側の略々中央部並がに背 側の年取部に於ては是に接せる墨壷壁と甚だ密に接着せるのみならす,是等恥部の軟骨膜は寧ろ共通的に爾者の表面を被覆 せり。叉σ℃臼2ざヨ頭端部の内側に於ては既に軟骨惟分化を示せるOo罫5。皆 の末端部を認めらる。後考は○℃。村。露 ξBの内面とは粗々霧粗なる結締織を以て結合せられたるもOo冒ヨΦ冒の内面は○需旨三尉茸の軟骨膜によりて被はれ、 後者は其の背側に遣せる耳岩壁の還れに蓮超せり。次にOoどBΦ=蟄の外形を見るに既述の如ぎ℃鍵。。茸・。oごB。一冨Φは圖に 見らるるが如き細き索状禮を示し、頭馬背方へ舞々S帯状の轡曲を以て進み、末端は急激に肥大して・。o叩ぎ窃。鉾戸﹂6。一.μ。 ヨ亀蟄を示すに至れり。而して.此者は背腹側より輝く扁亭化せちれたる置歌を呈し﹂此者の頭外側に磯現せる聴邸内に位し 、田嶋11邦産重態に於ける聴器の‘護生學的研究 第五巻 七七
78 田嶋11邦産蜷蛉に於ける聴器の壷生學的研究 第五巻 七八 背内側面は是に接ぜる耳掻壁の軟骨膜を以て共通的に被はれ、外尾側面は外側に向ひて多少共陥凹せり。 最後に鍵輪は守屋粟ρ8ξヨ亀器の撫牛を園上せる三ケ月盤状を呈し,主面は尾登方へ向ぴて弾歌の陥凹を示せり。 P. E.C. A.T.
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Fig.9a.27.0粍長幼小害除 耳嚢蝋板再生模型(外腹側親) P.E.C.=Pars externa Columellae A.T. =Annulus tympamcnm C.S.L. P.1.C. o. Fig.9b. 横陰訴差副織i像 P.1.C.=Pars interna columellae C.S.L.==Cavam semicircnlaris lateralisFig・9C.横噺組織像 Fig.9d.横蜥組織像
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79 田嶋肺邦産蜷蛉に於ける聴器の蛮生學的研究 第五巻 七九80 田嶋睦邦産輩出に於ける聴器の畿生學的研究 第十例 ︵Zoド◎。O︶ 四〇・O粍 ︵翌σq・Hρ︶ .4L.T, ). E.C 第五巻 軸○ より次第に近園へ波及せしむ。 るに至る。而して内壁の形成は極めて擦筆にして漸く第三期帥ち蜥斗攣態の直前頃に於て完了せられ、是と共に種々なる開 孔を具有するに及ぶ。 本例にてはω6ぎ濠﹁8ロ自q>導舞彗は磯育釜々著明となれるも○℃臼6缶二彰は前例 と著攣なし。然れどもOoぎヨ。=2の 彼育は急激に加へられ男”国号ρ8ぎヨ。=8は甚 だ強大となり且外翼方へ直走するに至り、末端の肥厚部︵憎魯﹁ロ噂 O×一・ OO一一一門PO一一鈴Φ︶は ︾⋮巳玩ヨ三︶・の中心部に焦せり。而して﹀暮三霧受3やは叉増大頓に加はり男髪m o×ρ8ぎヨ。一男。の周園を取り巻き環歌を呈し、外面は輕度の溝歌の陥凹を示して尾方 へ傾斜せり。筒≧回収・qヨやは外腹方部に於て肥大最も強けれども背内方部は磯育 聡郷頗る弱し。 長型
暁蝶 五、纏括及び考按
一鯖
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邦産蜻蛛に於ける耳嚢の最初期像は焚胴囲だ早くして、既に第一欝欝ば帥ち詳言する 島轟 R耳に鶏胞より漸く軍規管の分化を開始せむとするの時期にして,聴胞の腹側並びに外側部 に於て恐らくは近園の寓。・。窪。一極巨σq①ミ。冨の緻密化によれる先人の所謂弓Φ翫〇一一。・窪$ Ooミ。富として認めらる。而して是等爾原基は蝟料の焚育に件ひて次第に増大を來し, 第二期初期には甚だ不完全乍らも耳嚢の四壁並びに内壁を除く爾饒の部域を園嶢する に至る︵罰σq・一〇︶。而して図嚢原基は此時期に於てはζ霧8窪楓ヨσq。≦。ぴ。の緻密化せ る膜様組織に過ぎざれども,其後聞もなく外側部に於て先づ軟骨化を初め,次で此部 斯くして耳嚢壁は第二期の終りに於ては内壁を除く爾飴の諸壁は些々特異なる形態を具有す81 叉内部に於ける耳翼腔は第二期の初めに於ては全く軍一なれども,上述の如き耳嚢壁の形成進むと共に外、前、後の順位 に隔壁の形成を初め﹂以て三牟規管に饗する管腔とω霧。自薦、其他の部域を抱申せるO碧・8ヨ匿・とに大別せられ、是等は 夫々特異なる膨隆部品ち,淳。時言①9貯としで外側よりも分化の概況を認め得らる。而して斯の如き隔壁の形成乃至は耳嚢 腔の分割現象は比較的綾漫に惹起せられ、漸く塗態の直前時に於て特異なる獲達を示すもの也。 爾ω9艶簿Φ巳①門諺毛錠暮は司。野。<巴Φの形態完了時︵第二期末期︶に於て初めて見るべき分化を示すに至り。之に際 しては先づ○需岩巳ロヨ次で後者の頭端部の直頭側にOo貯3の一冠を分化せしむ。但し後者の分化顯著となるは攣態期よの 是を完了せる幼小県謄にかけて著明にして、他面 箆旨巳霧苗冨や の獲育も略々是に雫増して進捗せらる,帥ち上記の所 見に兆するに古名に於ける耳嚢は皇帝期に穿て定々散形威を完了するに至るも加言置魯窪舞錐︾聴鎚勲酔は是よりも筒邊く 漸や攣態完了頃よレ分化著明となり、これが形態の完成するぼ甚だ逞く漸く四薫習の個艦に於て初めて認めらる。 以上は耳嚢磯育の大要に過ぎざれども、以下更に駕籠論議の焦鮎となりし下記の如き諸瓢に就て、詳述すると共に是を先 進諸家の詑載ど謝比せむ。 一陶耳嚢原基の磯生像初期⋮ 著者の槍索せる邦翌年蛉に於ては近時宮脇が国出色に就て報導せるが如くし耳嚢の原基は蠣胞の外側並びに腹側のニ ケ所に磯現するものにして、前者は後者に比し焚現の時期一程度早きのみならす、分化の速度急速にして叉成育の度頗る強 きを常とせり。帥ち詳言するに外側部に於ける原基は從來ωaず♪ Oき冨・岡島﹂,工藤等の即ける如く撃方或ぴは腹方へ威 忙し,以て背腹壁を構成するものにして此貼著者も全く見を一つにする所なり。然れども其際腹壁の形成には腹側に於ける 原基も一程度關徹するものなるは、注目に値する腱にしで、少なくとも蜷除にては此者の周黙黙は比較的早期より軟骨化を 初め.外側部或ぴば背方よレ成育せる網嚢壁と癒合するのみならす、他面には内方へも磯育増大し、外方への威育旺盛なる ヒ⇔ロ巴覧鋒①とも結合するに至るもの也。爾腹側原基中・中央部の大部は分化著しく言託にして永く膜様の結締織として存 在し、後述の如き○℃o容巳qヨの原基をなすものの如し。 田嶋11小産蜷蛉に於ける聴器の蛮生墨・的研究 第五巷 八一
82 田嶋11邦産室蛛に於ける聴器の畿生學的研究 第五巷 八二 二,耳嚢内壁上に於ける諸孔 内壁の爾絵の諸壁より甚だ邊延して形成せらるるは,先進諸家と全く見を一つにする虚にして、蜷蛉にては漸く蠕料攣態 の直前に於て惹起せらるるは翫述の如し。而して這は内壁の周邊部殊に頭尾の爾側より中心部に向ひて閉写せられ一定の.箇 庭に三種の裂孔を醗すものにして、是等諸孔は宮脇の出漁孚に於けるが如く外淋巴孔←内淋巴孔←蕪神経孔の順位に完成せ らる。 其内外淋巴孔は完成の曉には前後の並列せる二孔に分割せらるるも︵司。吋らΦ門ξヨ嘗﹂鼻gのロワ︶初期には内壁尾端の 内方にて団霧巴覧舞8の外縁に近く磯現し、割愛の頭側に位せる薙紳維孔とは馬脚幅廣き軟骨板によりて著せらる。而して 斯の如き軍一なる開孔は内外爾縁の中央部より突出せる軟骨小突起の癒合によりて甚だ急速に、二品小形に・して僅かに頭腹 方に妻せるものと後者の尾後方に号せる堂々大形なるものの二子に分割せられ、爾者共に不規則なる裂孔釈を呈す。 反之内淋巴孔︵国。﹃・窪伽。ぐ5藤里9一護μ︶は分化拮々邊く完成後には内壁の中央部の背方に於て小形なる圓孔として認め らる。而して聖者は初期には溝型雲上と融く交通せる長大なる裂隙孔にして内壁一般の成育と共に頭尾側より狭窄せられ途 に聴神経孔より分立せられ、一時的︵第二期末︶には内外に細狡胤る裂隙朕を呈するも、後には三者中最小なる開孔を示す に過ぎざるに至る。而して後者は三種の開孔中農も完成の邊きものにして、漸く選士の近づく頃︵第三期初め︶に内淋巴孔よ り廣き軟骨板によりて相隔てられ、初めは瓢形の大孔を示せども間もなく頭尾の二孔.︵司自.90窮け・碧仲・卑℃o噌叶の︶に分割せ らるると共に、、爾者間に小形なる国05舘蕩ρヨ&・をも分化せしめ、此震に三個の聴紳鴬野を完成す。而して三者は耳嚢 内壁腹方の中央部に出現し,前後の小話は略々同大にして,背方へ向ひて﹁ハし字形の配列をなし、大形なる楕圓形を呈する に反し国。詳琴・ωρヨa・は小膝孔として前二者の腹側中央部に堕せり。窮鼠の者の分化機韓を観るに先きに宮脇は国覧蟄 に於て国。弓・碧臣紳・℃o。。け●より二次的に分割せらるるものと見傲せども、署者の玉除にありては是等三舟は殆んど時期を同 じくして獲現するのみならす、個艦によりて分化の状況を累々著しく異にするが爲に、形成順序を鮮明にする能はざりしを 遺憾とする塵也。
83 三、卵圓窓︵団。き。<90︶ 本孔の二黒云云に猛ては、嘗て男蟄蒔①ご芝露。耳殻日等は耳嚢壁より二次的に形成せらるるものと見倣せるに反しのa迂. Oき℃℃以來は耳嚢壁と国是巴覧薬。間に最初より裂隙孔として爽現すると唱導せられ、近時邦國に於ても岡島、宮脇,工 藤等の均しく讃同ずる虞となれるは既述の如し。而して蜷蛉に於ける本孔は三者の検索せる農園に於ては位置的には上記諸 氏の如く耳糞腹壁の外方に偏して焚現すれども、分化の順序は柳か趣きを異にせるが如し。帥ち本号は必畢するに耳嚢腹壁 原基中軟骨化の著しく邊延せる部域に他ならすして,開園の耳嚢壁との間には最初は僅かに外縁の中央部に細隙を示すのみ にして、爾飴の部域にては嚢壁の組織は漸次相移行せる也。然れども之よ砂後、耳嚢の磯育加はるに及びては爾者の匠劃稽 々明瞭となり、頭外方より尾内方に向へる楕圓孔を呈するのみならす、頭尾端に直接して不規則なる裂孔を鯨すのみならす、 内縁は唇歌に外方へ獲尽して之に近接せる○℃費2ざヨの邊縁部を腹側より園続するに至る。 四、耳嚢腔の分化 嚢腔は蜷蛉に於ても初期には全く軍一なれども,後には隔壁の形成によりて三個の牛規管腔と一個のOo毒筥⇔oヨ百コ§Φ とに分.割せらるるものなるは既知の諸種三豊類に於けると何等異なる庭なく、本種にありても各種の隔壁は宮脇の類ぐ蟄 に於けるが如く外←前←後の順位に分化形成せらる。叉是等の隔壁によりて分割せられたる各個の牛規管腔は外側への膨隆 著明となるが爲に、外観的には夫々特異なる津。日韓Φ暮冨 として看取せらる。筒後隔壁は嘗て岡島によりて有尾類にては 頗る攣異性に富めるものと見倣されたるも、本種にて個髄的差異甚だ僅少にして磯育も顯著なるを常とす。 五。ω。冨幕凶8巳窪﹀唱弩暮 先づ○三訂ロごヨに就て観るに嘗て勺碧冨5≦昌団等によりて論へられたるが如く耳笹戸より二次的に誘導せらるるが如 き望見は著者の束だ遭遇せざる虜にして、這は一つに聞。ド。<巴⑦を充填せるO艶℃℃の所謂○℃08耳当Ω①毒①び①より猫立 的に分化誘導せらるるものの如く,此貼著者は 寓団智に於ける宮脇の所読と見を一つにせんとせる者也。而して上述の如 きへ.○℃臼。乱碧OΦ毛Φぴ。.、は磯現頗る早く,既述の如く既に耳嚢原基と時を同じくして認め得ちるるものなれども、其後に 田嶋門邦産蠣蛉に於ける聴器の嚢生學的研究 笥丁五巻 八三
84 田嶋H邦産蠣蛉に於ける腫脚器の価震生學的硯究 第﹁五巻 八四 於ける分化磯育の速度は極めて緩漫にして、膜様の構成物として存在す。然れども是より後賊塁の磯育進みて漸く攣態の近 づくに及びては見る可き肥厚を來すと共に、軟骨性分化を興し、殊に尾牛部に於て肥厚導く尾端は蓋ろ塊歌の穫育を示すに 至る。而して斯の如くに分化焚育の加はりたる○℃霞塗一戸蓉は大略楕圓板野を呈し、腹方へ一程度灘曲を來し聞。罫。<巴。 を並々腹側より閉鎖し、壁際後者の邊縁との問、殊に頭尾爾端部に予ては不規則なれど.も大形なる裂孔を介在せしむ。他面 又○需唇三β饗の内側縁は腹側より岡050︿巴。の外側縁によりて唇歌に被覆せられたり。 次に Ooどヨ。目僧の震生歌況を出するに、此瀞は叉猫外的に○℃①需巳ロ念頭端と閾070︿巴①の邊縁との聞に磯現せる緻 密なる結締織より誘導せらるるものにして、嘗て唱導せられたるが如く、舌骨或ひは鰐弓とは毫も形成的關係あるものどは 思惟せられす。此貼叉宮脇に言意を表するもの也。而して蜷除に予てはOoごヨ亀騨の分化は極めて厚く漸く攣態開始頃よ り梢々肥大せる結締織細胞の索歌に集解せらるる喜によりて分化の外型を示すも,其後に於ける成育も亦緩徐にして形態の 完成を聾すは漸く千態完了後軍歳乃至一歳を経たる幼小智膿に経て認めらる庭也。而して上記の如き爽生経語中初期に認め、 らるる索歌の原基は僅かに∩oぎ巳⑦蜜の内属部︵弓㊤同qO 一b什・ OO一=旨P①一一塑①︶を形成するのみにして、是より後此者は一面尾 方へ磯解して○℃①容内野巨.の二塁と結合せらるるのみならす、他面には景趣へs字状の成育をなして外牟部︵団舞。。①蓉。 8冒ヨ⑦=器︶を形成す。而して後者の末端は楕圓懸歌の肥厚を示し、聴構内に位せしめ此庭に形態を完了するに至る也。. 俺聴輪︵︾8三蕊受ヨ距三9α.﹀.ぱ上記の如きOoぎ昌¢一冨の末端肥大部を頭側より三日月形に園憎し主面は一程度尾方へ 傾斜し表面には淺溝歌の陥凹を示ぜり。 六、結 論 邦産蜷蛉に於ける三里並びに.ωo冨淳ぎ︼凱角念もρ同旨の置生過程は次の如く要約せらる。 一、耳環原基は大略四・五粍長鴬餅に於て蕪胞の外側並びに腹側に出現し其内、前者は爽現量々早きのみならす此部より 四園に磯育増大を示し、難壁並びに腹壁の外側部を構成す。反側後者は前者に梢々呆れて分化を始め腹壁の完成に資するの
85 みならす、内縁は外方へ磯育旺盛なる園器巴覧彗8と結合するに至る。 二、而して形態完成後の耳嚢は大略錐禮状を呈し.背,腹内の翼壁を分たれ、其内、磁壁は分化最も早く背外方へ傾斜し 腹壁は是に次で完成ぜられ.外牛は内腹方へ傾斜せるに反し、内牛は順々水雫位を示し中央部にて前者に近く卵圓窓を分化 せしむ“叉耳触の内面ば細々垂直位に存し、頭尾側より次第に閉鎮せられ漸く攣態開始の直前頃に形成を完了し、一定の箇 所に外淋巴孔し内淋巴孔、誌神経孔を開孔せしむ。 三、卵.圓窓は畢窮するに耳嚢の腹側原基中分化の頗る逞延せる中央部の残存せるものにして、早期には所謂○需容三程 αqΦ暑①げ。よりなρ︵℃二3鋤窃司。罫。<9Φ︶後期には軟骨性の○℃2自ぎヨを分化せしめ︵ω簿暮創跨①ω国oH.o︿巴①︶後者の周 園殊に内側並びに頭尾端部に見る可き裂孔を獲現せしむ。 四、内壁に於ける三種の開孔中外淋巴孔は分化最も早く︵八部︶初めは内壁の腹尾端に水爵位を示せる軍一なる長楕圓孔を 示せども,甚だ急速に切牛せられ.笹葺圓形の倒。同・隔巴一ぐ5℃ぎけ8置葺。。βや①ニロhを完成す。反之内淋巴孔は無神経孔と 共に分化頗る邊く,最初は内壁の中央部に残されたる長大なる裂隙孔に過ぎすして、後内壁の閉鎮加はると共に先づ背方 に小形なる内淋巴孔と腹方に大形なる楕瞳孔を形成す。而して後者は後︵憂態開始頃︶更に二分せられ︵団058霧﹃慧ジ9 ℃器紳.︶号旗﹁ハ﹂字形の配列を示すと共に爾者を隔てたる軟骨板とb⇔舘﹄覧轟①との間にも横臥せる小量圓孔︵聞。野8房“ ヨΦ9︶を磯現せしむ。而して後者は蜷蛉にては常に一個をのみ形成し、有尾類に於けるが如く多敬に形成せらるるが如き事 なし。 五、二心腔拭初あ軍一なれ芝も内部に於ける迷路の分化に伸ひて三個の9’旦ヨ単三。冒8醇凶ωと一個のO鎚∬ヨ8日学 考Φに分割せら.れ.前者は外、前,後の順位に完成せらる。而して是等の諸腔は外側よりも諸種の膨隆部として認められ、 各個のものは夫々淺溝を以て相隔てらる。 −六,oQ。げ農魯①文面。憎﹀勺望蜀川中○℃98冒5 の原基は畿現極めて早、きも分.化頗る逞く。漸く攣態開始頃に肥厚を加.へると 共に軟骨化を來七、霊園地歌を呈す。而して○℃鍔。乱ヨ昌は百方へ杯歌に轡曲を早し、卵圓窓を腹側より閉鎖し.嚢育ぽ一般に﹂ 田嶋H郵産室蛉に於ける聴器の護生學的研究 第五巻 八五
86 田嶋11邦産室蛉に於ける聴器の登生學的研究 第・五巻 八六 尾方程著明なり。叉Ooぎ5息冨は○℃費〇三q彗より分化更に遅延して後者の頭端と卵圓窓の頭端縁との間に濁立的に獲現 し.先づ内需部︵︼刃蟄Nω ごPけ. 60一q旨PO一一9Φ︶を形成す。而七て後者は後來更に外方へ﹁s﹂字形の成育をなして外牛部︵︾霧。,①×e 8﹃菖亀器︶を作り、末端部は板歌の肥大部をなして頭腹側より三日月形の経輪によりて園続せらる。膚後者の主面は尾方 へ傾斜して表面は溝歌の陥凹をなせ少。 摘筆に臨み恩師富田教授並びに高島助教授に御懇篤なる御校閲と御指導の勢を深謝す。 ◎q j内罫基①O●同こ ㊤︶ピぐp甫暫ア舘ωG HO︶冒貯薗≦跳謂6Q・鳩 憐︶9︽&ぎゴ囚遣 一b9︶○犀&帥日2内G 円◎Q︶剛ゆ冨♂OJ
引用主要文獄
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