冒険教育における指導者の技能・能力に関する研究-「ひょうご冒険教育」の実践を中心として-
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(2) ではなく、学習者の自主性や主体性を引き 出したり、学習者が問題や課題に取り組む. た、協同的な学習を取り入れたことにより、 人同士の係わり合いの中で行う学習には、 人間関係スキルの能力を育むことになると いえよう。つまり、総合的学習の時間にお いては、平成15年度改訂版学習指導要領よ り、平成20年度改訂版学習指導要領の方が プロジェクト・アドベンチャーの理論や考 え方と近いことが示された。. ために支援したりするようになるといえ る。つまり、ファジリデーター自身の中で、 対象グループが体験活動を通して、どのよ うな学習をし、どのような力を身につけた. のかという学習状況を評価する観点や水 準が変化してくるといえる。. 次に、第2回目の調査を整理した結果以 下のことがわかった。ファジリデーターが 挙げた冒険教育の指導者にとって必要な 技能・能力において、学校教育における教 師の資質・能力に沿うものこそが、真に冒 険教育の指導者にとって必要な技能・能力 だと示された。その結果、すくなくとも、. 3.研究識査の方法 研究調査を全2回行った。第1回の調査 は、 rひょうご冒険教育」におけるファジ リデーターの指導意識を調査するため、質 問紙調査を行った。その際、 「熟達者ファ ジリデーター」と「初心者ファジリデータ ー」にわけ、調査した。調査対象は、 rひ ょうご冒険教育」の指導者およびHAP体験 台・講習会参加者である。37名に調査を実. 「観察力」、「カウンセリング・マインド」、. 「臨機応変さ」については、必要最低限と. して備えておくべきものであることが明. 施し、そのうち20名から回答を得た(55%)。. 実施期間は、2007年2月である。 第2回の調査は、冒険教育の指導者であ るファジリデーターに必要な技能・能力を 明らかにすることを目的とした。そのため に、指導者が重要視している技能・能力と 学習者のどこに注目するかという点になん らかの傾向があると仮定し、調査した。冒 険教育におけるファジリデーターの指導に 関する調査をするため、選択方式及び自由 記述方式混合の質問紙調査を行った。その 際、調査対象として選択したのは、 『ひょ うご冒険教育」の指導にあたっているファ ジリデーター及び、滋賀県でファジリデー ター活動を行なっている者である。. 調査対象は、冒険教育の指導者である32 名に調査を実施し、そのうち10名から回答 を得た。 (31%)実施期間は、2008年11月 である。. 4.研究調査の,吉男=と考察. 第1回目のアンケート調査を整理した結 果、以下のことが分かった。熟達者ファジリ. データーは対象グループが今現在とのよう な状態にあるのか、どのように変化したのか という点を重視している。また、初心者ファ ジリデーターは、対象グループの今現.在の状 態を見るよりも、学習の進め方をどうするの かという点を重視している。つまり、ファジ. リデーターは指導経験が増えるにつれて初 心者から熟達者へと変化するといえる。その 過程においては、対象グループに教え込むの. らかとなった。. 5.今雀の誤麗 冒険教育の指導者に必要な技能・能力と 学習者のどういった点を重要視している のかに関して傾向をしめすことができな かった。要因としては、調査対象が少なか ったことや質問紙の有効割合が低かった という点があげられる。また、指導者自身 も一般的な学校の教師などと比較しても 非常に少ないということもあげられよう。 よって、今後よりいっそう詳しく冒険教育 の指導者に必要な技能・能力を明らかにし ていくには、量的な調査だけでなく、質的 な調査に踏み込むことが一番重要であり、 筆者の今後の課題としたい。 [註]. 1)『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及ぴ 特別支援学校の学習指導要領等の改善につい ての答申』中央教育審議会、2008年 2)『青少年の野外教育の振興に関する調査研 究者会議』中央教育審議会、1996年 3)津村俊充・石田裕久編『ファジリテーター トレーニング』ナガニシヤ出版、2003年、7 ∼11頁 4)石川道夫「クルト・ハーンとアウトワード・. バウンド」『教育新世界・第27号』世界教育 連盟日本支部、2001年、59∼64頁 5)プロジェクトアドベンチャージャパン『プ ロジェクトアドベンチャー入門 グループの ちからを生かす 成長を支えるグループづく り』C.S.L.学習評価研究所、2005年. 主任指導教員・指導教員 佐藤 真. 一511一.
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