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肌着に用いられる被服材料の汚染に関する実験的研究

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Academic year: 2021

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(1)Title. 肌着に用いられる被服材料の汚染に関する実験的研究. Author(s). 桂田, 静枝. Citation. 北海道学芸大学紀要. 第二部. C, 家庭・体育編, 11(1・2): 1-6. Issue Date. 1960-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5821. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第 11 巻. C. 第 1号. 北海道学芸大学紀要 (第二部). 昭和35年8月. 肌着に用いられる被服材料の汚染に 関する実験的研究 田. 桂. 枝. 静. 北海道学芸大学札幌分校家庭科研究室. I Study Concern.ng imenta Shi zue KATBURADA : An Exper t f M[aterials Using a Under Shi r f a B1 ot o the Degree o ,. t f an experiment concerning a so f the present paper are to sh。w resul The purpose o i lnent about The present author has made the exper l degree of a bl othes ot about c , lulose 負bers as i任erent aged women, using a white cotton or other regenerated Cel three d fcloth b 959‐一February l960. Sewing up a piece o i ing a per ia l od s mater , Novem er l , dur k b l h l t t 1 t i deof each under shirt and to p1ace of ther scapu a s。 u er o , eeping i 1ocm2)i ns. (. i l l t th hot di ed water for the s E was treated wi the ・n f or sixty hours,the cloth taken of ion d bj t t。 the determinat i t ion o f water‐soluble d r ext ract , The water extract was su ec e f potassium permanganate consumed) by d i ide and oxi f ch l e matter (the amount o sabl or o. ink water fdr i l me thod o ca . meansof the analyt d f h 。t according to the amount of the The present author ha sf ound t e egree o the bl fthe potassium permanganate consumed. ine and 。 ined chl or conta. Atthelastthe present. ia l ing to the di”erent mater , author has shown the di任erent degree of the blot referr f ferentt th respectto the experimentaltable. erm wi di f f erent person and di. 1. 緒. 言. 肌着の大切な役割は皮膚から蒸世される炭酸瓦斯や汗そ の他皮膚面に附着す る汚垢を吸収 す る ことによって皮 膚の清潔保持に役立ち皮膚面から吸収された水分はこれを体表面に 保ち,. その上 に重なる被 服材料を透過して, その外表面から蒸 発することによっ て放熱の必要に 役立つもの で あ る こ と で あ る.. 従ってそ の材料は汚れをよく吸収し, 且つ多量の水分を含み 得るものであり, 通気性に富む も のであることが主要な衛生的要件として挙げられる が, なおこれに附帯して肌触りのよいもの,. 汚れの落ち易い もの, 洗濯に丈夫な もの, 安価に求められるものが望まれる, 肌着には従来より晒木綿が多く用いられているが, 衛生的要 件の中で最重要な汚れの吸収度に. ついて, 晒木綿は他 の材料より優っているであろう か, この方面 の研究は本道では私の聞知する限りにおいてまだ行なわれ ていないので, 北海道の冬 の肌着に適切 な材料選択の1資料を得るために, 本研究はその手は じめとして先ず上述の疑問を 明 ら か に しよ う と 試 み た も の で あ る..

(3) . 桂. H. 田. 実. 静. 験. 枝. の. 部. 1 . 実施期間 昭 和33年11月10日 ~ 同34年 2 月 7 日.. 2.. 被. 験. 者. 成人女子3名.. A( 55才), B ( 22才), C ( 21才) . 3 . 実鹸材料 晒 木 綿 (初 め に 水 で よ く 洗 い 糊 気 を 落 した も の を 用 い た) .. ペ ンベ ル グ デ シ ン ,. ビ ュ テイ ク レ. ー ズ, し←ヨ ンタフタ, 人 絹塩瀬 (以上の布の名称は市販名であって何れも再生繊維である) ナ , イ ロ ン. 純絹デシ ンの6枚であった. 何れも白無地で各布の大きさは 1 2 に した. oc m 4 . 実験方法 上述の各試験布を肌着の一定の 箇所に縫い附けて一定時間着用後これを取り外して 蒸溜水に , 浸し, その液に溶出された有機物及び 食塩を測定して着用期間中の各 試験布の汚れの程度を表わ すことにし, 各試験布を晒木綿 を標準となして比 較した.. (a) 試験布の附着箇所と着用 時間 肩評骨の突起部が試験 布の中心に当るよう に右に晒木綿左にその他の試験布を 肌 着 に 縫 い 附 け, これを昼夜通して60時間着用 した. 肌着は毎 回洗濯後着用 しない清潔な薄手の綿メリヤスシ ャツを用い, 着用前入浴を し, 着用中は入浴しないことに した. (b) 試験布附着の肌着を着用中の着衣状態と労働及び気候環境の概要, 〔着衣概況〕 試験布附着の肌着の上に被験者BとCはスリップ (化繊) とセ←タ ーを重ねて着し 被験者A ,. は 厚 地 メ リ ヤ ス シ ャ ツ, 薄 地 毛 メ リ ヤ ス シ ャ ツ, ス リ ッ プ (ナイ ロ ン) セ ー タ ー カ ー デ ガ ンの ,. 順に重ねて着た. 但し家庭内では和服を用い, 短濡梓 (晒木綿), 長橋幹 (メリ ンス) 単長着 , (半毛セル), 短羽織 (毛糸) の順に着た, なお外出時には更にその上に12月 中旬頃まで合着のオ ーバー (薄地ラシャ叉はセル), 12月 下旬以降は防寒用オーバー (厚地ラシヤ) を着用 した 何 . れも就寝時は肌着 (試験布附着のもの), の上に寝間着 (木綿のタオル地) を単用 した。 〔労働概況〕 中等度の精神労 働 が大半であったが 1月, 2月には被験者 B は卓球競技の運動を若干行なった . 〔気候概況〕 )は第1表に 各試布着用期間区分別による外気温及 試験布着用期間中の札幌市の気象概況1 ’2 , び 湿気は第2表に, 屋内の気温及び湿度は第3表に示す通りである. 第 1 表 気. 平 均. 平年差. 毎日最 高平均. 2 l r 34. 1. 4.2 - 0.I - 5.4. + 1.0 + 1.9. 2. - 1.9. 9,O 3.3 ー 1.8. 33. 11. ー 0.5 十 2.2. Co. 温. 1.8. 毎日最 低平均. 気温極. 気温極. 0.5 - 3.5 ー 5.5. 15.9 12.7 6.6. ー 5.8 一11.6. - 2.1. 最. 高. 5.1. 最 低. -16,6 -14.O. 湿 度 平 均 % 69 75 71 71. 平 均. 最 大. 2.5 3.2 3.1. 11 .5 13.7 13.7. 3.2. 12.4.

(4) . 肌着に用いられる被服材料の汚染に関する実験的研究 第 2 表 o ペ ソバ ミ ノレク o ・ シ ソ デ. 33年. 11・ loト J 11 . 21. 気 温 ぴ. 最 低. 湿度. 平 均 最 高 最 低. 絹 瀬. レー ヨ ン タ フ タ. ナイ ロ ン. 織. 平. 純. 斉 唱. デ シ ン. 34年 1. 27ハ 12. 4ト 12. 16 J 11. 22~ J ′Y 1 15ハ J 12. 15 12. 27 . 2 12. 3 , 7 1. 26. 3.4 11 .8. 平 均 最 高. 人 塩. ビユー テイ 、 ク レー ズ. ー 0.5 70. 3.1 7.4. ー 0.3 3.3. - 0.8 4.O. ー 4,4 0・0. - 2.7 ー 0.I. 1.0. ー 2,4. ー 6,3. - 8.8. - 5.4 72. 86. 総 務. 53. 52. 76. 75. 72. 88. 88. 88. 90. 64. 60. 58. 58. 第 3 表 学. 項. 教. 気 温 0C 湿 度 % 間 時. 校 室. 廊. 庭. 家. 下. 起. 居. 時. 就. 寝. 時. 13ト J18. 0~ 5. 16~25. 15ハ ー5. 50ト J60. 45ト ・50. 55 ′ }65. 50ト J60. 6^ J8. 0.5( }1. 8~ 9. 7~ 8. (c .) 試験布の汚れの測定 C 着用後肌着から取り外した試験布は化学分析に供する前は広口瓶内に保存 した,試験布を500C の ビーカ←に入れ, 蒸溜水約 220cc を加え, 5 分間煮沸して放冷した後 250cc の メ ス フ ラ ス コ. 中に瀬遇し, 蒸溜水適量を ビーカ に加え試験布を洗い洗液を癌過して前の滴液に合一 した, 洗 練 操作を更に2 回繰返した. 瀬液と洗液の混合液に蒸溜水を加えて 250cC (検液) と な し た. )に従って, 上記の検液よりそれ ぞれ loocc 飲料水の塩素と過マンガン酸カリ消費量の定量法3 を採り塩素と過マ ンガン酸カリ消費量を定量した,. (d) 実 験 結 果. 上記の方法に よって試験布の塩素と過マンガン酸カリ消費量を定量して汚れの程度を測定 し, 得た成績は第4表に示す通りである. 各試験布の塩素の平均値と過マンガン酸カリ消 費量の平均 値を, 晒木綿のそれらを標準 として比較したものを第5表に, 汚れの程度 の比較的に少なかった 被験者 C の各試験布の塩素と過マンガン酸カリ消費量をそれ ぞれ標準として被験者 A, B の各々 に相応するものと比較したものを第6表に, 白木綿について各期間の汚れの程度を比較す るため に最初の着用期間における汚れを標準として, 期間別による汚れの差異を各被 験者について比較 したものを第7表に示す.. m. 考. 察. 1 , 各試験布による汚染度の差異について 次頁の第4 ,5表に明らかなように晒木綿はナイロ ンを除く他の何れの試 験布より汚染度が小で あると考えられる. 再生繊維類の試験布に概 して汚染度が大であり, 再生繊維類の試験布中では. 比較的他の試験布より厚目に見える人絹塩瀬, レーヨ ンタフタが汚れの程度が大きい傾向にあ る ように思われる, 純絹 デシ ンは晒木綿より大であるが, 再生繊維の何れよりも汚れ の程度が少な.

(5) . 桂. 田. 静. 枝. 第 4 表 A女子教官( 55才). 被験者. 齢繭寒. B女子学生(21才). C女子学生(2 2才). 過マンガ 過マンガ 過マンガ 塩 素 塩 素 塩 素 ン酸カリ ン酸カリ ソ酸カリ 含有量(mg) 消費量 (mg) 含有量(mg) 消費量(mg) 含有量(mg) 消費量(mg) 女 合着 終着 化 繊 化 繊 化 繊 化 繊 化 繊 化 繊 月日 月日 晒木綿 その他 晒木綿 その他 晒木綿 その他 晒木綿 その他 晒木綿 その他 晒木綿 その他. 11 ・10 o 1 1 .13 ソテ バミ ・ シ 11 16 . ノレ・ ソ 11 .19. 11 .12 3.22 4.18 7.51 11 .33 L27 11 1 5 4 3 7 1 9 7 9 7 5 5 2 . . . . .30 1 .43 11 1 8 1 4 8 5 7 9 7 8 9 1 1 1 6 5 . . . . . .04 11 2 1 3 4 4 8 3 2 7 6 7 1 1 4 5 1 . . . . . .62. や ベク. ビク 11.22 ユーテ レ 11.25 ー 11.28 イズ 12. 1. 人 絹 塩 瀬. 11,24 3.75 4.73 7.70 11.55 11.27 5.13 5.91 7.90 12.25 11.30 3.37 4.35 6.28 11.25 12. 3 3.75 5.05 7.80 11.60. 12 . 4 12 , 6 2.26 12. 7 19 .9 3 .84 12.10 12 .28 ,12 2 12.13 12.15 2.36. 12エ 18 2.79 レ タ 12 .16 1 ム 2 盟 ー 2 フ 12.19 .47 ヨ ー2 1 繋 2 ン タ 12 .69 .22 12▲ 27 12 2.26 .25 ナ平 イ ロ ン搬. 純 絹 デ シ. L15 1.17 1.18 1.20 1 .21 1.23 1 .24 1 .26. 4 数. 3,84 4.91. 6 41 4 49 , 6.97 4 09 5.77 3 彫 5.66. 3.67 3.90. 1 .93 5.15 10.15 0.74 1.77 5.53 10.55 0.25 1.47 5.05 10.02 0.80 1 .95 5.63 10.62 0.69. 1 .80 2.80 5.75 10,75 1.69 2.65 5,54 10.50 1,62 2.60 5.49 10.48 1 .74 2 72 5,68 10.66. 1 .48 2.60 4 .22 1 .54 2.00 4,54 1.44 1.98 4.00 1 .43 1 .96 3.95. 2.86 4.86 4.56 9 .56 0.44 2.47 4.52 4.47 9 .47 1 .33 2 .22 4.25 4.22 9.25 0.79 2 .26 4.30 4.25 9 .30 1 .04. 5 ,93 7.88 4.32 7.01 5.70 7 .79 3.76 5.69. 9 .90 2 .14 3.28 8 9 8 3 . .07 3.57 9 .62 2 .59 4.05 8.80 2.33 2 .76. 3.19 8 .20 1 ,76 3.49 8.92 1 .83 3.95 8.95 1 ,53 3.29 8.30 2.01. 4.28 4.10 8.43 3.87 3.43 8.32 2.56 2.05 7.57 2.98 2.61 7.61. 7.22 2.73 2.11 7.12 3.42 2.41 6.78 2.04 2.01 6.45 3.81 3.29. 11.37 10.59 0.69 11 .80 11,46 0.69 8.16 7.59 0.83 11.99 11,62 0.82. 1.27 1.29 2.18 1.30 2. 1 1.73 2. 2 2. 4 1,94 2. 5 2. 7 1 .98. 0.95 4.66 9 .67 0.35 4.32 9.31 1 .00 5.20 10.18 0.75 4.44 9.45. 3.57 7.98 12.42 4.59 2.55 6 .76 lo.70 5.11 2.66 7.69 11.65 5.65 2.73 7.85 12.23 3.01. 0.55 2.19 1 .58 3 .76 0.85 2 .93 1.38 3.45. 塩 素. 量. 含. 0.53 5.93 0.53 5.72 0.65 5.87 0.64 5.64. 5.01 10.36 15.15 1 .40 5.95 10.54 15.52 1.01 6.05 10.65 15.79 1 .04 4.32 8.80 10.97 0.83. 有 量. 0,98 4.35. 過マンガン酸カリ消費量. A. B. C. A. B. 晒. 1.0. 1.0. 1.0. C. 綿. 1.0. 1,0. 1.0. や、 やデ ミ 人 ミ・ ソバ ノレ ク シソ. 1.3. 1.3. 1.3. 1.5. 1.9. 2.1. ビユ ー テイ ク レー ズ. 1 .3. 1.6. 1.5. 1.6. 1.9. 2.O. 人. 瀬. 1 .5. 1.8. 1.2. 1 .5. 2.1. 2.3. レ ー ヨ ン タ フ タ. 1.9. 1.4. 1.3. 1 .3. 2.5. i.6. ナイ ロ ン 平 織. 0.9. 0.8. 1・0. 0.9. 1・0. 0.9. デ. 1.5. 1.2. 1 .3. 1 .6. 1 .4. 1.7. 純. 塩. 絹. 絹. シ ン. 6.19 7・77 6 .93 7.45. 5.57 5.28 5.30 5.17. 1.54 6.67 10.86 1 .11 5.59 9.55 1.80 6.52 10.69. 被験者 試騒希~\\ 木. 8.00 7.95. 2.25 6 .26 10.67 2.55 6 .55 10.88 1 9 8 6 . .99 11 .37 2.87 7.87 12.58. 第 5 表 定. 8.53 8.65. 8.53.

(6) . 肌着に用いられる被服材料の汚染に関する実験的研究 第 6 表 定. 晒. 木 〃 〃 〃. i 綿( ) 2 ) ( 3) ( 4 ( ). 〃. (5). 〃. (6). ペソベル グ デ シ ソ ビュ ー テイ ク レー ズ. 人. 塩 素 含 有. 量. 験老 三瀦布\ 、 被ー. 絹. 塩. 瀬. レー ヨ ン タ フ タ. ナイ ロ ン 平 織 純 網 デ シ ン. A. 過マンガン酸カリ消費量. 量 C. A. 1.0 1 ・0. 1.7 1.8. 1,4. 1.0 1 .0. .4 ,1 1 .0. 4.5 1 .3. . 3.9. 1 .0 1 .0. 1.4 1.3. , 2.O. ・ 4.2. 6.6 2.3. . 2.3. 1.0 1・0 1.0. 1.2 1.4. ・ 1・7. B. 6.1 2.7 3.O 1 .4. 3.7 2.O 4.O 2.1. .2 .1 1 .2 . 2.7. 1 .3 ・ 4.1 1 .4 . 3.2 . 3.9. 1.0 1,0. 0.9 0.8 1.3. 1 ・0. 1.2. B ・ 1.I 1.3 ・1 .4 0.5 , 1,7. C 1.0 1 ・0 1・0 1.0 1・0 1.0. 1,3 , 7,6. 1.0 1・0 1 ・0. 1.9 ・ 1.9. 1・0 1・0. . 1.4. 1.0. 備考…上記の ( ) 内の数字は晒木綿の着用順による着用期間の区分番号 である, 上記B欄の◎を附した数価は運動で汗の多く出た時の試験布の汚れを含む, 第 7 表 定. \\ \. 塩 素. 量. 被験者. 晒木綿 \\\\ 着用期間区分 \\ 年 月 日 月 日. 33, 11. 10( ー12. 21 11 . 22(J12. 3. 12. 4^ J12. 15 12. 16ハ J12 . 27. 34. 1 . 15ハJ I . 26 1 , 27トJ 2 . 7. 含 有 量. 過マンガン酸カリ消費量. A. B. C. A. B. 1 ・0 1 ・I. 1 ・0 1 .3. 1,0 1・0. 0.7 0.7. 1 .9 2 .O. 1・0 2,4. 1・0 1.I. 1.5 2.9 1 .2. 0.5 0.9. 0.8 0.7. 1.0 1.0. 2.O 1.9. 0.9 0.5. 2 .9 3.4. 1.7. C 1 ,0 0.9 0.7 1.5 1 .2 1,2. く, 最汚染度の少いものはナイロ ンであると考えられる, ナイロ ンは木綿より汚染度の少いと考 ) えられる本実験の結果は額田教授他 4名並びに永田教授の肌着に附着する汗量の実験の 結果4 ’5 ) 故に汚染 と一致している. これは特に繊維の湿潤性, 膨潤度が主要な要因の1 つと考えられる6 度とその要因として考 えられる繊維の性能や組織との関係については更に今後の実験の結果 に よ. って考察を進めたいと思う. 2 , 被験者による汚染度の差異について 第6表に示す通り被験者Aは着用期間中普通の生活状態を続けた被験者 C に比べると何れの試 験布も格段に多い数値である, 被験者Bとは 総体的には大差がないようであるが, これらの中に. は運動のために発汗の多かった時を相当に含んでいるので, それらを除いた平常時と比較すれ ば, 同様に Aの方がはるかに多い. その要因として年令, 体質その他種々考えられるが, その 中で最 も主要なものは他の被験者に比して著しく厚着であり, 且 つ気温の高い (20oC ~250C) 室内の 生活時間が殆ん どで寒中においても発汗を覚える時が相当にあったためと考えられる. 被験者B においては運動のため汗の出た時の試験布の場合は特に高い数値を示 しているこ と が 注目される,.

(7) . 桂. 田. 静. 枝. 3 . 試験布の着用期間による差異について 期間別差異は個別的で共通的な傾向はみられない.. 着用期間の前半と後半とを個別に比較すると次のようである, A…前半>後半 B, C…前半<後半 こ れ ら を 第 1, 2 表に示す外界の気候と参照するに, Aの場合後半よりも前半が汚れの程度が. 多くあらわれているのは, 寒冷の後半期と大差ない着衣と室温の環境にあるため ではないかと考 えられる, B, C の場合は気温零下にある後半においてむしろ前半より汚れの程度が多くあらわ れているのは, 着衣には殆んど変りがないので, その要因は主として前半よ りはるかに高い気温 の室内生活が後半において多くなっていることにあると考えられる. 特にB の場合その数値がC. よりもはるかに多いのは, 運動による発汗状態の時がこの期間中に多く含まれているためである と考えられる. なお気候との関係については後日夏期の実験と比較 して考察を進めたい と思う. 括. 総. N. 55才,22才, 21才) につい 1 . 札 幌の晩秋 冬季 (11月 中旬~2 月 上旬) の期間成人女子3名 ( て晒木綿, 再生繊維類, ナイ ロ ン, 純 絹 デシ ンな どの試験布を用いて汚れの程度の実験的研究を 実施 した.. 2 m 平方を肌着の内側肩評骨に該当する部位に縫い着け, 60時間 . 汚れの測定には試験布 1oc 着用 したのち, 試験布の塩素量と過マ ンガン酸カリ消費量とを定量して, 汚れの程度を表わした, 晒木綿を標準として各試験布の汚れの程度を比較した. 3 . 汚れの程度は再生繊維類>純絹 デシ ン>晒木綿>ナイロ ンの順であった. 各汚れは個人差. が見られた. 同一個人でも期間 (季節, 場所, 気温, 湿度) によって相当の差異が見 られた. 4 . 汚れの程度の差異について, 試験布, 試験布着用期間, 被験者の各項目別に若干の考察を. 行なった. 本研究に当り終始本学教授細井敬三先生のご懇切なご助言を賜わったことに対し哀心より 深 甚 なる謝意を捧げるとともに実験実施上 ご協力下さった宗原真理子, 片山道子の諸氏に感謝する ・ 女. 献. 1 1 9 58 ) ) 気象庁 : 気象庁月報,2 ,3 ,6月 (. 1 9 59 ) 2 ) 気象協会北海道支部: 北海道の気象,3, No .2 ,3 ,4,5( 3 ) 日本薬学会協会: 衛生試験法. 958 4 ) ) 額田祭他5名 : 衣服学会雑誌,2, No .1 .29~31(1 ,p 19 5 59 ) ) 永田久紀 : 衣服学会雑誌,3, No .1 .3~8 ( ,p 8 ) 宮坂和雄 : 洗 濯科 学, 4, No.1, p.20~24, 2p.12~17 (1950).

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