中国の大学生のキャリア成熟及び時間的展望に関する発達心理学的研究
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(2) X4(自己一大学関係群)の2要因分散分析. 期待と不安も抱いている」から、これまで「慣. を行った。キャリア成熟度の合計得点におい. れ親しんだ大学」はr疎遠な存在」として、大. て、自己一大学関係の水準で主効果(F位215) =12刀4、ρく.001)が見られたため多重比較を. 行った(tukey法、1%水準で、以下同じ)。. Stage4〉Stage1,Stage2〉Stage/であっ. 学との間に心理的距離も大きくなると述べた。 本研究はこの見解を支持したと考えられる。. (2)自己一大学関係とキャリア成熟態度 及び時間的展望との関係. Wofsey,Riθrdan,and Wapner(1979). た。キャリア関心性において自己一大学関係. によれば、大学が手段化、道具化されてい. に主効果(∫代215):9.26、炉.001)が認めら. た大学生の方が、大学との間に、より大きな. れたため多重比較を行ったところ、Stage4. 距離を持っている。現在の自分を生き生きと. 〉Stage!であった。キャリア自律性におい. 感じながら将来展望を持ち、自分のキャリア. て自己一大学関係の水準で主効果(ア(3,215). =9−02、〆.O01)が認められたため多重比較. に対して積極的な関心や自律的な態度もで きていると考えられる。今の中国の大学生に. おける職業意識の未熟や就職カ低下傾向. を行ったところ、Stage4>Stage1であっ. などの現象に見られるように、自分の未来に. た。キャリア計画性について、自己一大学関. 対して、目標や計画を持たず、毎日をただ. 係の水準で主効果(アσ215):1α28、〆、O01). なんとなく過ごしている大学生には、大学か. が認められたため多重比較を行ったところ、. ら身を抜け出すことができず、大学としっかり と位置づけることができなくて、さらに、現在. Stage4>Stage1であった。. や将来の自分の位置を喪っているのではな. 同じ方法で自己一大学関係・が時間的展望. いかと考えられる。そのような学生に対して、. との関係を検討した。未来志向性において、. 注意深く見ていく必要性が示唆されている。. 自己一大学関係の水準で主効果(^3,215〕:. これらのことから、大学生個々のキャリア発達. a39、ρく.001)が見られたため多重比較を行. 様相の理解を深めることにより、より成熟した. ったところ、Stage4>Stage1であった。一. ゚. 去受容において、性の有意な傾向が見られた (∫(且、215)=3.50、ρく.10)男子群より女子群の. キャリア態度や適切な時間的展望を促進す ることに対応できるキャリア・カウンセリングの. 内容を充実することにも有意義であろう。さら. に、これはひとり一人の勤労者のキャリア成. 方が高かった。現在充実感において、自己一. 熟態度や時間的展望を促進することに有効. 大学関係の水準に主効果(∫(3,215〕・=臥59、. であれば、今の中国社会の就職難問題の. ρく.O01)が見られた。多重比較を行ったとこ. 解決にも大きく期待されていると考えられる。. 時問的展望において、男子より女子の方が、. ろ、Stage4>Stage3であった。. 過去に対して、肯定的な態度を持つことが. 考 察. 分かった。これは、白井(1989)の男子より女. (1)自己一大学関係の描国分類. 子の方が、過去を現在の自己の中に位置. 自己一大学関係に見られた距離化の傾向. づけることができている、女子は過去親和主. が、非卒業学年の2年生より、4年生に多く. 義であるという見解を支持するものと考えら. 見られた。.福井(2008)によれば、「4回生に. れる。. なって、就職活動を行い始め、卒業すること. 主任指導教員 濁月潔司. をより現実的に考え始め、新しい世界への. 指導教員 渤11潔司. 一53一.
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